JPH11131527A - 建設機械のタンク類の設置構造 - Google Patents

建設機械のタンク類の設置構造

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JPH11131527A
JPH11131527A JP31103097A JP31103097A JPH11131527A JP H11131527 A JPH11131527 A JP H11131527A JP 31103097 A JP31103097 A JP 31103097A JP 31103097 A JP31103097 A JP 31103097A JP H11131527 A JPH11131527 A JP H11131527A
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hydraulic
tank
hydraulic oil
fuel
fuel tank
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JP31103097A
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Yukihiko Sugiyama
幸彦 杉山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンと燃料タンクとの間及び油圧ポンプ
と作動油タンクとの間の配管をできるだけ短縮して、燃
料及び作動油の供給時における圧力損失を抑制できるよ
うにする。 【構成】 上部旋回体20の旋回フレーム21には、左
右両側の位置に建屋24R,24Lが設置され、これら
両建屋24R,24L内には、それぞれエンジン27
と、トランスミッション30及びこのトランスミッショ
ン30に装着した油圧ポンプ31,32がユニット化さ
れた状態にして配置されている。燃料タンク41は左右
の建屋24R,24L内に設けたエンジン27のに近接
した位置に、また作動油タンク42は油圧ポンプ31,
32に近い位置にそれぞれ配置され、燃料供給用配管4
8及び作動油の吸い込み配管49の長さを短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルその
他の建設機械において、エンジン及び油圧ポンプにそれ
ぞれ燃料及び作動油を供給するための燃料タンク及び作
動油タンクの設置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例として油圧ショベルがあ
るが、油圧ショベルは土砂の掘削等の作業を行うために
用いられ、自走式の車両に掘削機構等のフロント作業機
構を設けたものである。そこで、図6及び図7に従来技
術による油圧ショベルの構成を示す。これらの図に示し
た油圧ショベルは、例えば鉱山における露天掘り等のた
めに用いられる大型の機械である。
【0003】これらの図から明らかなように、油圧ショ
ベルは走行手段として、下部走行体1を有する。この下
部走行体1は走行フレーム2に左右のクローラ式走行ユ
ニット1R,1Lを連結したものである。下部走行体1
の走行フレーム2には旋回装置3を介して上部旋回体4
が設置されている。これによって、自走式の車両が構成
され、かつ上部旋回体4は左右いずれの方向にも所望の
角度旋回できるようになっている。
【0004】上部旋回体4は所定の強度を持った旋回フ
レーム4aを有し、この旋回フレーム4aには、オペレ
ータが搭乗して機械の操作を行う運転室5が設けられて
おり、また掘削手段を構成するフロント作業機構6が設
けられる。このフロント作業機構6は旋回フレーム4a
の前方に向けて延在させ、かつ旋回フレーム4aに対し
て俯仰動作を行うブーム6aと、このブーム6aの先端
に上下動可能に連結したアーム6bと、アーム6bの先
端に回動可能に連結したバケット6cとから構成され
る。また、旋回フレーム4aには建屋7が設けられ、こ
の建屋7内には、エンジンや油圧ポンプ等、機械を動作
させるための機器類や、その他の機器が収納されてい
る。さらに、燃料ポンプや作動油タンクといったタンク
類も旋回フレーム4aに設置されるが、これらタンク類
は通常は建屋7の外部において、この建屋7と並ぶよう
に配置される。上部旋回体4の最後方の位置にはカウン
タウエイト8が設置されている。そこで、以下の説明に
おいて、上部旋回体4の前後,左右の各方向を言う場
合、フロント作業機構6の延在方向を前方であると規定
する。
【0005】従来技術において、上部旋回体4に設置さ
れる機器類等の配置についての具体的な一例を図8に示
す。上部旋回体4には建屋7R,7Lが左右に設けられ
ており、これら各建屋7R,7Lにはそれぞれエンジン
9,9が設置され、これら両エンジン9には複数の油圧
ポンプ10が連結して設けられている。ここで、フロン
ト作業機構6を構成するブーム6a,アーム6b,バケ
ット6c等を駆動する油圧シリンダや、下部走行体1に
よる走行、上部旋回体4の旋回を行うための油圧モータ
からなる油圧アクチュエータが設けられる。これら油圧
アクチュエータには油圧ポンプ10から吐出される圧油
が方向切換弁ユニット11を介して分配して供給され
る。油圧アクチュエータに直接圧油を供給する油圧ポン
プはメインポンプである。方向切換弁ユニット11は油
圧パイロット式のものであり、各方向切換弁ユニット1
1にパイロット圧を供給するためのものであり、また油
圧アクチュエータ以外の機器を駆動する場合もあること
から、前述したメインポンプの他にも補助ポンプも設け
られている。補助ポンプもメインポンプと同様、エンジ
ン9により駆動されるが、通常はメインポンプは可変容
量式のものが用いられ、また補助ポンプは固定容量式の
ものが多い。さらに、メインポンプの容量は、当然、補
助ポンプよりも大きいものとなっている。そして、メイ
ンポンプを多数設けているのは、フロント作業機構6と
してバケット6cの容量が大きいものが用いられる関係
から、大きなパワーを必要とするからである。
【0006】方向切換弁ユニット11は、通常、メイン
ポンプと同数設けられており、その間は高圧配管(図示
せず)で接続される。各方向切換弁ユニット11は複数
の方向切換弁から構成され、これら各方向切換弁により
油圧ポンプ10から各油圧アクチュエータに圧油の供給
制御がなされる。このために、各々の方向切換弁にはそ
れぞれ2本の給排用配管が接続されており、これらの給
排用配管のうちの一方から油圧アクチュエータに圧油を
供給すると共に他方はタンクに作動油を戻すことにな
る。さらに、油圧ポンプ10からの吐出油には油圧ポン
プ10の作動時に発生する摩耗粉等の異物が含まれる可
能性があり、これらの異物を方向切換弁ユニット11及
び油圧アクチュエータに送り込まれるのを防止するため
に、前述した各高圧配管の途中には高圧フィルタ12が
接続される。
【0007】図6及び図7に示したような大型の油圧シ
ョベルの場合には、陸上等での輸送の便宜を図る等の見
地から、上部旋回体4は3つに分割できるようになって
おり、前述した建屋7R,7Lが位置する左右の部位
と、旋回装置3への連結部を含む中央の部位とに分割で
きるようになっている。方向切換弁ユニット11及び高
圧フィルタ12はこの中央の部位に設置されている。こ
の中央の部位には、また、カウンタウエイト8の直近位
置に両建屋7R,7Lに設置した油圧ポンプ10,10
に作動油を供給するための作動油タンク13が設置され
ており、また、建屋7R,7L内のエンジン9,9に燃
料を供給するための燃料タンク14は右側の建屋7Rよ
り前方の位置に配置されている。
【0008】ここで、前述したタンク類のうち、作動油
タンク13の構成としては、例えば特開平5−1874
01号公報に示されているようにものが従来から知られ
ている。そこで、図9に基づいて、この従来技術による
作動油タンクの構成について説明する。作動油タンク1
3はタンク本体15を有し、このタンク本体15は略直
方体形状のもので、実質的に密閉構造となったものであ
る。タンク本体15の上部側には戻り配管(図示せず)
が接続されるようになっており、この戻り配管から還流
する戻り油は、タンク本体15内に設けたフィルタ装置
16を介して流入するようになっている。即ち、油圧ア
クチュエータからの戻り油は、このフィルタ装置16を
通過して、異物等を除去した上で作動油タンク13内に
流入することになる。
【0009】タンク本体15の下部位置には吸い込みフ
ィルタ17が設けられており、この吸い込みフィルタ1
7に吸い込み配管18が接続されている。吸い込み配管
18は油圧ポンプに作動油を供給するためのものであっ
て、タンク本体15の底面15aのほぼ中央部に設けた
配管接続部15bに接続されている。吸い込みフィルタ
17は配管接続部15bに着脱可能に装着されており、
この吸い込みフィルタ17はタンク本体15の底面15
aから所定の高さだけ突出している。また、タンク本体
15の内部には隔壁15cが立設されている。隔壁15
cは戻り油の流入部及び油圧ポンプへの吸い込み部が設
けられている部位の水平断面積を制限するためのもので
あって、この隔壁15cで区画された2つのチャンバ間
はその上下の部位で常時連通している。
【0010】吸い込み配管18は油圧ポンプ10に作動
油を供給するためのものであり、このためにタンク本体
15への接続部から下方に延在されて、旋回フレーム4
aの内部の比較的狭い空間内で方向転換されるようにな
っており、従って吸い込み配管18の方向転換部はパイ
プを略90°曲げたパイプで形成されている。左右の建
屋7R,7Lに複数の油圧ポンプ10が設けられている
から、吸い込み配管18は、図8に示したように2本設
けられて、それぞれ建屋7R,7Lに設けた油圧ポンプ
10に接続される。また、各吸い込み配管18は、図示
は省略するが、所定の位置でエンジン9に複数設けられ
ている各油圧ポンプ10に分配するために分岐させてい
る。
【0011】また、燃料タンク14の内部機構の図示は
省略するが、この燃料タンク14からは各建屋7R,7
Lに設けたエンジン9,9に向けて燃料を供給するため
の燃料供給配管19,19が設けられる。これら燃料供
給配管19も、作動油タンク13における吸い込み配管
18と同様に底面から引き出されて、旋回フレーム4a
の内部で90°曲げた上で、この旋回フレーム4aの内
部を通って各エンジン9に向けて引き回されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料タンク
からは燃料が、また作動油タンクからは作動油がそれぞ
れエンジン及び油圧ポンプに供給されるが、これらの流
体の供給を効率的に行うには、配管内での圧力損失をで
きるだけ抑制しなければならない。配管の流路断面積が
一定であるとした場合には、この配管内での圧力損失を
低減するには、配管の長さをできるだけ短くする必要が
ある。また、配管が複雑に曲がっていると、それだけ圧
力損失も大きくなる。ここで、配管の長さは燃料タンク
及び作動油タンクとエンジン及び油圧ポンプとの距離に
依存する。従って、燃料タンクはエンジンにできるだけ
近い位置に配置し、また作動油タンクと油圧ポンプとの
間の距離もできるだけ短くしなければならない。しかし
ながら、従来技術においては、油圧ポンプはエンジンに
より駆動される関係から、エンジンと油圧ポンプとの位
置関係は規制されるが、燃料タンクはエンジンに最も近
い位置に、また作動油タンクは油圧ポンプに近接した位
置には配置されている訳ではない。図8に示されている
構成では、燃料タンクと左側の建屋内に設けたエンジン
との間の距離は極めて長くなっているし、また他方のエ
ンジンとの間も、さらに作動油タンクと両建屋内の油圧
ポンプとの間もかなり離れている。従って、燃料及び作
動油の供給時に生じる圧力損失が大きくなってしまうと
いう問題点がある。
【0013】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、エンジンと燃料タン
クとの間及び油圧ポンプと作動油タンクとの間の配管を
できるだけ短縮して、燃料及び作動油の供給時における
圧力損失を抑制できるようにするにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、下部走行体に旋回可能に設置され、
ボックス構造を有する旋回フレームに運転室及びフロン
ト作業機構を装着すると共に、エンジン及び油圧ポンプ
を含む機器を収納した建屋を左右両側に配置した上部旋
回体に、前記各エンジンに燃料を供給するための燃料タ
ンクと、前記各油圧ポンプに作動油を供給するための作
動油タンクとを設置する構造であって、前記両建屋間を
所定の間隔だけ離間させることにより所定のスペースを
形成し、このスペースに前記燃料タンク及び作動油タン
クを、燃料タンクが前記両エンジンに近接した位置に、
また作動油タンクが前記両油圧ポンプに近接した位置と
なるように配置する構成としたことをその特徴とするも
のである。
【0015】左右の建屋内において、エンジンにはラジ
エータが付設される関係から、車両の後方側から冷却風
を取り込むために、エンジンは後方側に、また油圧ポン
プを前方側にそれぞれ配置するのが合理的である。この
場合には、燃料タンク及び作動油タンクを、燃料タンク
が後方に位置するように並べて配置する。そして、燃料
タンク及び作動油タンクを左右いずれかの建屋の壁面に
当接させ、かつ他方の建屋とは所定間隔だけ離間する位
置に配置すると、建屋とタンク類との間にスペースが形
成され、このスペースを通路とすることができる。燃料
タンク及び作動油タンクを旋回フレームの上面部に設置
すると共に、これら両タンクの底面部には下方に突出す
るチャンバを上面部と下面部との間の位置まで延設し
て、これら各チャンバにエンジン及び油圧ポンプへの供
給用の配管を接続すると、これらの配管を実質的に真直
ぐ延在させることができ、配管に曲げ部分を設ける必要
がなくなるから、さらに圧力損失の低減が図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
は、油圧ショベル全体のうち、下部走行体及び上部旋回
体においても、運転室及びフロント作業機構について
は、前述した従来技術のものと格別の差異はないので、
以下においては、これらについては従来技術のものと同
じ符号を付して、それらについての詳細な説明は省略す
る。
【0017】而して、図1は油圧ショベルの外観を示
し、図2は図1の右側面を、さらに図3は図1の平面を
示す。さらに、図4には上部旋回体における旋回フレー
ムの分解斜視図を示す。なお、図3では上部旋回体のみ
を示し、かつ建屋の上面は除いてある。
【0018】これらの図において、20は上部旋回体を
示し、この上部旋回体20を構成する旋回フレーム21
は、図4に分解して示したように、メインフレーム部2
1Mと、左右の建屋ベッド部21B,21Bとから概略
構成される。そして、油圧ショベルの輸送時には、上部
旋回体20を構成するメインフレーム部21Mの部分と
左右の建屋ベッド部21Bの部分とが分離されることに
なる。ここで、メインフレーム部21M及び建屋ベッド
部21Bは高い強度を持たせるためにボックス構造とし
ている。上部旋回体20は下部走行体に対して旋回可能
となっており、図3でOで示した位置がこの旋回中心で
ある。
【0019】メインフレーム部21Mは左右一対からな
る主構造部22,22を有し、これらの主構造部22,
22は旋回フレーム21の全長に及び、その先端にはフ
ロント作業機構を構成するブームの基端部が取り付けら
れ、後端部はさらに旋回フレーム21の後方にまで延在
されてカウンタウエイト23が設置されている。ここ
で、カウンタウエイト23はフロント作業機構6で土砂
等の掘削時に生じる負荷に対するバランスを取るために
必要な重量を持たせるだけの容積となし、外形寸法を必
要以上に大きくせず、その高さ寸法を抑制するようにし
ている。カウンタウエイト23は、旋回フレーム21の
メインフレーム部21Mを構成する一対の主構造部2
2,22を所定の長さだけ後方に向けて延在させた部位
に載置してボルト等を用いて固定される。
【0020】以上のように構成される上部旋回体20に
は、図3に示した各種の機器等が配置される。まず、上
部旋回体20における旋回フレーム21には、左右両側
の位置に建屋24R,24Lが設置されている。これら
の建屋24R,24Lは、旋回フレーム21を構成する
建屋ベッド部21B上に設置される。建屋24R,24
Lには、仕切り壁25R,25Lが設けられて、これら
仕切り壁25R,25Lより後方側がエンジンルーム2
6R,26Lとなっており、これらエンジンルーム26
R,26L内には、それぞれエンジン27が設けられて
いる。エンジン27は前後方向に向けて配置され、その
後方側にはラジエータ28が付設されて、このラジエー
タ28に冷却風を供給するために、エンジン27により
駆動されるファン29も設けられている。ここで、ファ
ン29は建屋24R,24Lの後方側に配置されてお
り、従って冷却風は車両の後方側から取り入れられるこ
とになる。また、エンジン27の前方側にはトランスミ
ッション30が接続して設けられる。
【0021】各建屋24R,24Lの仕切り壁25R,
25Lの前方に位置するチャンバには、トランスミッシ
ョン30を介してエンジン27に接続される油圧ポンプ
31,32が設けられる。油圧ポンプ31は油圧シリン
ダや油圧モータといった油圧アクチュエータに圧油を供
給するメインポンプであり、トランスミッション30に
は複数の油圧ポンプ31が装着される。また、油圧ポン
プ32は油圧パイロット信号等を供給するための補助ポ
ンプである。従って、エンジン27と、トランスミッシ
ョン30及びこのトランスミッション30に装着した油
圧ポンプ31,32がユニット化され、同じユニット
が、それぞれ建屋24R,24Lに平行に配置されてい
る。さらに、33は高圧フィルタであって、油圧ポンプ
31からの吐出油に含まれる摩耗粉等の異物を除去する
ために設けられる。この高圧フィルタ33も建屋24
R,24L内に配置されている。
【0022】前述した各機器は、建屋24R,24Lの
両方に設けられているが、建屋24Lの仕切り壁25L
における前方のチャンバには、油圧ポンプ31,32や
高圧フィルタ33の上部位置にバッテリ34が設置され
ている。また、この建屋24Lの前方位置には運転室ベ
ッド35が設置されており、運転室5はこの運転室ベッ
ド35の上に設けられている。一方、建屋24Rは、油
圧ポンプ31,32や高圧フィルタ33を設けたチャン
バとはさらに区画されたチャンバが前方に配置されてい
る。そして、このチャンバの内部には、オイルクーラ3
6,リュブリケータタンク37や、油圧ジェネレータ3
8等の機器が配置されている。さらに、図中において、
39は方向切換弁ユニットを示し、方向切換弁ユニット
39は各油圧ポンプ31につきそれぞれ1個設けられて
おり、また方向切換弁ユニット39は複数の方向切換弁
をユニット化したものである。そして、これら各方向切
換弁ユニット39は建屋24R,24L間の部位に立設
した取付板40に上下方向に並べるように装着されてい
る。
【0023】以上は建屋24R,24Lの内部に配置し
た機器類であるが、建屋ベッド部21B,21B間は所
定の間隔だけ離間させている。そして、この間のスペー
スにおけるメインフレーム部21M上には燃料タンク4
1及び作動油タンク42が設置されている。燃料タンク
41はカウンタウエイト23の直近位置に配置され、作
動油タンク42は燃料タンク41の前方側に並べられて
配置されている。
【0024】また、上部旋回体20には、通路を構成す
るフェンダ43R,43Lが旋回フレーム21から左右
に張り出すようにして設けられている。フェンダ43
R,43Lは、図4に示したように、建屋ベッド21
B,21Bの外側面に溶接等の手段で固着した複数の支
持板44の上端部に固着して設けられて、車両の前後方
向に延在されている。運転室5を設けた側に位置するフ
ェンダ43Lにはラダー45が装着されており、このラ
ダー45は昇降可能なものであって、下方に引き下ろす
ことによって、オペレータ等が上部旋回体20上に搭乗
できるようになっている。また、運転室5はフェンダ4
3Lより高所にある関係から、さらにフェンダ43Lか
ら運転室5に至るステップ46が設けられている。
【0025】燃料タンク41及び作動油タンク42は建
屋24R側に当接する位置に配置されており、建屋24
Lとは所定の間隔だけ離間している。これによって、建
屋24Lと燃料タンク41及び作動油タンク42との間
に中間通路47が形成されている。この中間通路47は
作動油タンク42の前面側で建屋24R側に向かう通路
部47aに通じている。そして、カウンタウエイト23
の高さを抑制して、その上面を建屋24R,24Lより
低く、フェンダ43R,43L及び中間通路47より僅
かに高い位置とすることによって、カウンタウエイト2
3をこれらの通路の連絡通路として、また広いスペース
を確保することにより作業スペースとしても利用でき
る。そして、特に建屋24R,24L間に中間通路47
が設けられているから、フェンダ43R,43L側から
だけでなく、中間通路47により建屋24Lの内側に、
また中間通路47に通じる通路部47aから建屋24R
の内側に入ることができ、さらに方向切換弁ユニット3
9を装着した部位にも移動できるようになる。
【0026】ところで、燃料タンク41は供給配管48
により左右の建屋24R,24L内に設けたエンジン2
7と接続され、また作動油タンク42は吸い込み配管4
9を介して両エンジン27に駆動される油圧ポンプ3
1,32に接続される。燃料タンク41は、両エンジン
27に近接した位置に配置されており、また作動油タン
ク42は油圧ポンプ31,32に近い位置に配置されて
いる。従って、これら供給配管48及び吸い込み配管4
9の長さを短縮できて、燃料や作動油を供給する際に生
じる圧力損失を最小限に抑制している。
【0027】ここで、配管の短縮のみを考慮すれば、特
に作動油タンク42は両建屋24R,24L内に設置し
た油圧ポンプ31,32を結ぶ線上に配置するのが好ま
しいが、この位置には方向切換弁ユニット39を配置す
る。即ち、油圧ポンプ31と方向切換弁ユニット39と
の間には高圧の作動油が流れる配管が接続されることか
ら、この間の配管を極力短く、しかも曲げないようにし
て引き回すのが極めて重要になってくる。従って、この
高圧の作動油が流れる配管をまず優先的に配置する。ま
た、方向切換弁ユニット39に対してもメンテナンスを
容易にするために、取付板40の後方側に通路を設ける
必要があるから、中間通路47に連なる通路部47aを
形成する。従って、作動油タンク42はこの通路部47
aより後方に位置させる。この結果、作動油タンク42
は、上部旋回体20において、他の機器や通路を形成す
る必要性を考慮した上で、最も油圧ポンプ31,32に
近接した位置に配置されていることになる。
【0028】以上のように、燃料の供給配管48及び作
動油の吸い込み配管49を、他の機構との制約を勘案し
た上で、最も短くなるように設定されているので、燃料
や作動油を供給する際における圧力損失を最小限に抑制
できる。さらに、中間通路47及びそれに連なる通路部
47aの幅をできるだけ広くするために、燃料タンク4
1及び作動油タンク42を小型にして、なおかつ供給流
量を十分に確保できるようにする。また、これらのタン
クからの配管をできるだけ曲げずにエンジン27及び油
圧ポンプ31,32に接続することによって、さらに圧
力損失の低減を図るようにする。このために、旋回フレ
ーム21のメインフレーム部21Mにおける高さ方向の
寸法を利用する。
【0029】而して、燃料タンク41及び作動油タンク
42が配設されるのは、3つに分割可能な旋回フレーム
21の中間に位置するメインフレーム部21Mである。
図4から明らかなように、メインフレーム部21Mは、
左右一対の主構造部22,22を有するが、この左右の
主構造部22は所定の高さを有するボックス構造からな
り、かつ両主構造部22,22間は適宜の箇所で連結部
22a〜22cで連結されている。燃料タンク41及び
作動油タンク42は、図3から明らかなように、両主構
造部22,22上に支持されているが、両主構造部2
2,22間には所定のスペースが形成されており、この
スペースを利用して、タンク容積に比較して燃料及び作
動油の供給能力の向上を図ると共に、配管をできるだけ
真直ぐ引き回すように構成する。
【0030】そこで、図5に作動油タンク42の具体的
な構成を示す。作動油タンク42はタンク本体部50を
有し、このタンク本体部50は主構造部22,22の上
面部に固定的に保持されている。そして、これら主構造
部22,22間にはスペース51が形成されており、タ
ンク本体部50の底面50aの一部をこのスペース51
内に落とし込むことによって、タンク本体部50に連な
る吸い込み油流入部52が形成されている。ここで、こ
の吸い込み油流入部52の底面は主構造部22の下面と
同じ位置か、それより上方に位置している。吸い込み配
管49はこの吸い込み油流入部52の側面に設けた配管
接続部53に着脱可能に接続され、この配管接続部53
には開閉レバー54で開閉される開閉弁が内蔵されてい
る。
【0031】タンク本体部50から吸い込み油流入部5
2に向けて作動油が流入する際に、異物等を除去するた
めの吸い込みフィルタ55は取付板56に装着されてお
り、この取付板56には透孔56aが複数穿設されると
共に、これら各透孔56aに吸い込みフィルタ55を着
脱可能に装着するための取付リング57が突設されてい
る。取付板56は吸い込み油流入部52の内部に取り付
けられており、この取付板56の装着位置より下方が清
浄な作動油が流入するチャンバとなっている。そして、
吸い込み配管53は、取付板56の下方におけるこのチ
ャンバに接続されている。しかも、この取付板56に突
設状態に装着されている吸い込みフィルタ55の先端部
は、吸い込み油流入部52の上部、即ちタンク本体部5
0の底面50aから突出しないようになっている。
【0032】以上のように構成することによって、スペ
ース51に延在させた吸い込み油流入部52の側面から
配管接続部53を真直ぐに延在させることができるよう
になり、吸い込み配管49はこの配管接続部53に接続
されて、そのまま真直ぐに引き出される。そして、主構
造部22の側面部に形成した挿通孔58に挿通させる。
また、建屋ベッド21Bにも挿通孔59を穿設して、吸
い込み配管49はこの挿通孔59に挿通させて、油圧ポ
ンプ31,32の下部位置にまで延在させる。これによ
って、吸い込み配管49は少なくとも作動油タンク42
への接続部で90°曲げる必要がなくなる。従って、こ
の吸い込み配管49を流れる作動油における圧力損失の
低減を図ることができる。
【0033】また、作動油タンク42の液面高さは吸い
込みフィルタ55の上端より低くなると、油圧ポンプ3
1,32への作動油の吸い込み時に空気が混入して、キ
ャビテーションが発生する。タンク本体部50の下部に
吸い込み油流入部52を設けて、この吸い込み油流入部
52内に吸い込みフィルタ55を設けているから、タン
ク本体部50の底面に至るまで作動油を供給できる。こ
の結果、タンク本体部50を小型化しても、十分な量の
作動油されることができ、供給能力の向上が図られる。
しかも、吸い込みフィルタ55は吸い込み配管49から
切り離されており、従って吸い込み配管49の流量を吸
い込みフィルタ55とは無関係に設定できる。
【0034】一方、燃料タンク41には吸い込みフィル
タ等は設けないが、作動油タンク42と同様に、タンク
本体部と吸い込み油流入部52に相当する燃料供給部と
を形成して、燃料供給部をスペース51内に延在させ
て、その側面に供給配管48を接続し、この供給配管4
8を主構造部22,22及び左右の建屋ベッド部21
B,21Bとに設けた挿通孔60,61を介して両建屋
24R,24Lに設置したエンジン10の下部位置にま
で引き回すことができる。これによって、燃料タンク4
2内の容積を最大限に利用でき、デッドスペースが生じ
ないようになるから、小型の燃料タンクでも、燃料の供
給能力も向上させることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、上部旋
回体の左右に設けられ、それぞれエンジン及び油圧ポン
プを設けた2つの建屋間を所定の間隔だけ離間させて設
け、これら両建屋間の位置に、両エンジンに近接した位
置に燃料タンクを配置し、また両油圧ポンプに近接した
位置に作動油タンクを配置する構成としたので、エンジ
ンと燃料タンクとの間及び油圧ポンプと作動油タンクと
の間の配管の長さを短縮することができ、もってこの配
管を流れる燃料や作動油の圧力損失を最小限に抑制でき
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】建設機械の一例としての油圧ショベルの外観図
である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】上部旋回体の平面図であって、フロント作業機
構を省略し、かつ建屋の上面を除いて示す図である。
【図4】上部旋回体の旋回フレームを分解した状態にし
て、その概略構成を示す斜視図である。
【図5】作動油タンクの設置構造の一例を示す断面図で
ある。
【図6】従来技術による油圧ショベルの外観図である。
【図7】図6の左側面図であって、フロント作業機構を
省略した図である。
【図8】従来技術の油圧ショベルにおける上部旋回体の
図3と同様の状態にして示す平面図である。
【図9】従来技術による作動油タンクの設置構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 5 運転室 20 上部旋回体 21 旋回フレ
ーム 21M メインフレーム部 21B 建屋ベ
ッド部 22 主構造部 23 カウンタ
ウエイト 24R,24L 建屋 25R,25L
仕切り壁 26R,26L エンジンルーム 27 エンジン 28 ラジエータ 30 トランス
ミッション 31 油圧ポンプ(メインポンプ) 32 油圧ポン
プ(補助ポンプ) 42 作動油タンク 43 燃料タン
ク 43R,43L フェンダ 47 中間通路 47a 通路部 48 供給配管 49 吸い込み配管 50 タンク本
体部 51 スペース 52 吸い込み
油流入部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体に旋回可能に設置され、ボッ
    クス構造を有する旋回フレームに運転室及びフロント作
    業機構を装着すると共に、エンジン及び油圧ポンプを含
    む機器を収納した建屋を左右両側に配置した上部旋回体
    に、前記各エンジンに燃料を供給するための燃料タンク
    と、前記各油圧ポンプに作動油を供給するための作動油
    タンクとを設置する構造であって、前記両建屋間を所定
    の間隔だけ離間させることにより所定のスペースを形成
    し、このスペースに前記燃料タンク及び作動油タンク
    を、燃料タンクが前記両エンジンに近接した位置に、ま
    た作動油タンクが前記両油圧ポンプに近接した位置とな
    るように配置する構成としたことを特徴とする建設機械
    のタンク類の設置構造。
  2. 【請求項2】 前記左右の建屋内に、前記エンジンを後
    方側に、また前記油圧ポンプを前方側にそれぞれ配置
    し、前記燃料タンク及び作動油タンクを、燃料タンクが
    後方に位置するようにして並べる構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の建設機械のタンク類の設置構造。
  3. 【請求項3】 前記燃料タンク及び作動油タンクを左右
    いずれかの建屋の壁面に当接させ、かつ他方の建屋とは
    所定間隔だけ離間する位置に配置することによって、こ
    の間のスペースを通路とする構成としたことを特徴とす
    る請求項2記載の建設機械のタンク類の設置構造。
  4. 【請求項4】 前記燃料タンク及び作動油タンクを前記
    旋回フレームのボックス構造の部位の上面板に設置する
    と共に、これら両タンクの底面部には下方に突出するチ
    ャンバを上面部と下面部との間の位置まで延設して、こ
    れら各チャンバに前記エンジンへの燃料供給配管と、前
    記油圧ポンプへの吸い込み配管とを接続する構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械のタンク類の
    設置構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202007005469U1 (de) * 2007-04-16 2008-08-28 Liebherr-Werk Nenzing Gmbh Bagger
JP2011241535A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Kobe Steel Ltd ショベルの旋回フレーム
US20120174566A1 (en) * 2009-09-17 2012-07-12 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine

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