JP4539795B2 - 高圧フィルタの設置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械において、油圧ポンプからの吐出油から異物を除去するために、その吐出配管に設けられる高圧フィルタの設置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルは、履帯式の走行手段を有する下部走行体の上に上部旋回体を旋回可能に設置してなるものであり、土砂の掘削等の作業を行う作業手段は、キャブと共に上部旋回体に設けられる。ここで、油圧ショベルにおける走行手段の走行及び上部旋回体の旋回駆動は油圧モータにより行われ、また作業手段を構成するブーム,アーム,バケットは油圧シリンダにより駆動される。従って、これら油圧モータ及び油圧シリンダからなる油圧アクチュエータに圧油を供給するために油圧ポンプが用いられ、またこの油圧ポンプを駆動するためにエンジンが設置される。これらエンジン及び油圧ポンプは、コントロールバルブ等の機器と共に、上部旋回体に設けた建屋の内部に設置される。また、油圧ポンプに作動油を供給し、油圧アクチュエータからの戻り油を還流させる作動油タンクも上部旋回体に設置される。
【0003】
作動油タンクからの作動油が油圧ポンプで加圧されて、この油圧ポンプから吐出される圧油をコントロールバルブに供給するために、その間には高圧油が流れる吐出配管が接続されることになる。ここで、油圧ポンプの作動時には、摩耗粉等の異物が発生する可能性があり、発生した異物が圧油の流れに搬送されてコントロールバルブや油圧アクチュエータに送り込まれると、これらの機器の作動時に摺動部の摩耗が促進される等の不都合が生じることから、油圧ポンプの吐出配管の途中にフィルタを装着して、油圧ポンプ側で発生する異物を除去するようにしている。このフィルタが高圧フィルタである。
【0004】
高圧フィルタは、内部にポンプ圧という高圧が作用する等の関係から、強度を高める等の理由で、大型のものとなる。特に、露天掘りや埋め立て等の作業に用いられる大型の油圧ショベルにあっては、油圧アクチュエータの駆動圧が高く、従って搭載される油圧ポンプのポンプ圧が高いものであり、かつ複数基、例えば4基構成の油圧ポンプを用いるようにしている。高圧フィルタは各々の油圧ポンプの吐出配管に接続される関係から、油圧ポンプの数だけ、つまり前述の例では4基構成の油圧ポンプとした時には、高圧フィルタも4個設けられ、これら高圧フィルタ自体も大型のものとなる。
【0005】
ところで、エンジンルーム内には、エンジンやその周辺機器、及び油圧ポンプの保守・点検を行うためのスペース、つまりメンテナンス空間を確保するようにしている。高圧フィルタも油圧ポンプの周辺機器であり、フィルタ交換等のメンテナンス作業を行う必要がある。このために、前述したように、複数設けられる高圧フィルタは、エンジンルーム内において、油圧ポンプの配設位置の周囲に形成されるメンテナンス空間に配置するのが一般的である。特に、高圧フィルタは油圧ポンプとコントロールバルブとの間に設けられるものであり、コントロールバルブは油圧ポンプと並べて配置される関係から、フィルタ交換等のメンテナンス作業を必要とする高圧フィルタは、油圧ポンプとコントロールバルブとの間のスペースに縦方向に所定の段数を有する棚を設け、この棚の各段に所定数の高圧フィルタを設置するように構成するのが一般的である。これによって、高圧フィルタに対するメンテナンスの容易性を高めるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、建屋は上部旋回体に配置され、その内部空間の広さは制約されている。特に、輸送時における車幅制限がある等の点で、建屋を無闇に大きくすることはできない。また、建屋の内部には、前述したエンジンや油圧ポンプの他にも、様々な機器類やタンク類等が配置される。前述したように、油圧ポンプとコントロールバルブとの間に高圧フィルタの設置スペースを設けると、その分だけ他の機器類等の配置スペースが制約され、かつ建屋そのものの形状が大きくなってしまう。
【0007】
また、高圧フィルタはフィルタ交換を行わなければならないので、前述したメンテナンス空間内に配置するにしても、作業者等が容易にフィルタ交換を行えるようにするために、あまり高い位置に配置できない。一方、作動油タンクは、十分な量の作動油を貯留するために必要な容積を持たせなければならない。そして、この作動油タンクの設置スペースを小さくし、かつ建屋との間に段差が実質的に生じないようにするために、建屋の高さとほぼ同じ高さを持たせるようにする。従って、作動油タンクの液面位置は高圧フィルタの設置位置より高くなり、そのままでは高圧フィルタを分解して、その内部の圧力が大気圧になると、コントロールバルブのセンターバイパス流路から作動油が逆流して、この高圧フィルタから作動油が流出することになる。これを防止するには、高圧フィルタの配管に開閉弁を設け、フィルタ交換作業時には、この開閉弁を閉じるようにするか、または作動油タンク内を負圧にする等の措置を取らなければならないことになる。
このために、フィルタ交換に先立って、開閉弁の閉鎖や作動油タンクの負圧化といった作業が必要となり、この作業は面倒であるだけでなく、この作業を怠ったままでフィルタ交換作業が開始され、作動油が流出して周囲を汚損する等の不都合も生じる。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、建屋内のスペースを有効に活用すると共に、高圧フィルタのフィルタ交換を容易に行うことができ、作業中に作動油が流出するおそれをなくすことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、油圧シリンダにより駆動される作業手段を有する建設機械の建屋に設置され、油圧ポンプの吐出配管に設けられる高圧フィルタの設置構造であって、前記建屋に、エンジン及び油圧ポンプを収容するエンジンルームを設け、このエンジンルーム内の前記油圧ポンプに作動油を供給する作動油タンクのフィルタ交換時における液面より高い位置に棚を設置して、この棚の上に前記高圧フィルタのフィルタボディから作動油が溢出することのない高さ位置となるように保持させ、前記エンジンルームにおけるルーフ部には、この高圧フィルタの上部位置を開放する開口を設けて、この開口に蓋体を装着する構成としたことをその特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に建設機械の一例としての油圧ショベルの全体構成を示す。この図1から明らかなように、油圧ショベルは走行履帯を有する下部走行体1に上部旋回体2が旋回可能に設置されており、この上部旋回体2には掘削作業手段3が設けられている。この掘削作業手段3は、上部旋回体2のフレームに連結して設けたブーム4と、このブーム4の先端に連結したアーム5と、アーム5の先端に設けたバケット6とから構成され、これらはそれぞれ油圧シリンダ4a,5a,6aにより駆動されるようになっている。上部旋回体2には、また機械の作動制御を行うオペレータが搭乗するキャブ7が設置され、さらにこのキャブ7の後方には機械室を構成する建屋8が設けられ、さらに最後部位置にはカウンタウエイト9が取り付けられている。
【0011】
油圧ショベルは、その下部走行体1の走行及び上部旋回体2の旋回の各駆動は油圧モータにより行われる。また、前述したように、掘削作業手段3を構成するブーム4,アーム5及びバケット6は、それぞれ油圧シリンダ4a,5a,6aにより駆動される。これら油圧モータ及び油圧シリンダからなる油圧アクチュエータは、油圧ポンプからの吐出油で作動するものであり、油圧ポンプからの吐出油はコントロールバルブを介して各油圧アクチュエータに供給される。そこで、図2に油圧アクチュエータを作動させるのに必要な機器類等の配置を模式的に示す。
【0012】
而して、図2において、10はエンジン、11は油圧ポンプ、12はコントロールバルブ、13は作動油タンクをそれぞれ示す。油圧ポンプ11は、例えば図示したものにあっては、4基設けられており、これら各油圧ポンプ11はエンジン10に付設されたトランスミッションに直結されている。各油圧ポンプ11と作動油タンク13との間は吸い込み配管14で接続されており、また各油圧ポンプ11とコントロールバルブ12との間は吐出配管15で接続される。従って、コントロールバルブ12は、油圧ポンプ11と同数、つまり4個設置される。ここで、吐出配管15は高圧油が流れるものであり、特に図1に示した大型の油圧ショベルにあっては、吐出配管15を流れる圧油は極めて高圧となる。
【0013】
このように構成することによって、エンジン10を作動させると、各油圧ポンプ11が駆動され、作動油タンク13から吸い込んだ作動油を加圧して、吐出配管15を介して各々のコントロールバルブ12に供給される。この状態でオペレータが操作レバー等の操作手段を操作すると、コントロールバルブ12が切り換わって、接続された油圧アクチュエータの一方のポートに油圧ポンプ11からの圧油が供給され、他方のポートが作動油タンク13に接続されて、この油圧アクチュエータが作動する。
【0014】
ところで、油圧ポンプ11は例えば斜板式や斜軸式のピストンポンプが用いられ、シリンダブロックを回転させることによって、ピストンをストロークさせ、もって吸い込んだ作動油が加圧される。従って、この油圧ポンプ11の作動時には、摺動各部に摩耗が生じることがあり、またシール部材の破損が生じることもある。このような摩耗粉やシール片等の異物を予め排除した上で、コントロールバルブ12に圧油を供給する。このために、油圧ポンプ11とコントロールバルブ12との間の吐出配管15の途中に高圧フィルタ16が介装される。
【0015】
高圧フィルタ16は、高圧ストレーナとも呼ばれるものであり、図3に示したように、フィルタボディ20を有し、このフィルタボディ20には円筒形をしたフィルタ装着部20aが2箇所設けられており、これら2箇所のフィルタ装着部20aにはフィルタエレメント21が着脱可能に装着されるようになっている。
また、22はカバーであって、カバー22はフィルタボディ20の各フィルタ装着部20aを施蓋するためのものであり、このカバー22とフィルタボディ20のフィルタ装着部20a及びフィルタエレメント21との間には、それぞれシールリング23,24が介装される。カバー22はボルト25により着脱可能にフィルタボディ20に止着されるものである。
【0016】
ここで、図示した高圧フィルタ16においては、油圧ポンプ11からの吐出配管が2本接続されることから、フィルタエレメント21はフィルタボディ20に2個装着され、フィルタボディ20には2本の吐出配管15の接続口26a,26bが設けられている。これは、この高圧フィルタ16内でこれら2本の吐出配管15からの圧油を合流させるためであり、従って高圧フィルタ16からの流出配管の接続口27は1箇所となっている。これによって、4基設けられている油圧ポンプ11のうち、それぞれ2基の油圧ポンプからの吐出油を合流させて、各々のコントロールバルブ12に供給されることになる。なお、各油圧ポンプからの吐出油を合流させない場合には、1個のフィルタエレメントをフィルタボディに設けるようにした高圧フィルタを用いる。
【0017】
高圧フィルタ16に設けたフィルタエレメント21は油圧ポンプ11から供給される圧油中に含まれる異物を除去する機能を発揮するためのものである。従って、フィルタエレメント21に目詰りが生じることになり、この目詰り量が多くなると圧損が生じることから、適宜の機会にフィルタエレメント21を交換する所謂フィルタ交換作業を行う必要がある。通常、フィルタ交換は油圧ショベルの稼動時間を基準にして行われる。そして、フィルタ交換は、カバー22を脱着することによりフィルタボディ20に内蔵させたフィルタエレメント21を取り出して、新たなフィルタエレメント21を装着した後に、カバー22を再装着することにより行われる。従って、高圧フィルタ16はメンテナンスを行う必要のある機器である。
【0018】
高圧フィルタ16は、内部に極めて高い圧力の作動油が流通することから、そのケーシングを構成するフィルタボディ20及びカバー22は頑丈なものとする必要があり、このために油圧ショベルに設けられる他のフィルタと比較して、そのサイズは大きく、また重量物でもある。しかも、高圧フィルタ16は4個設けられ、しかも各高圧フィルタ16にはそれぞれフィルタエレメント21が2個設けられることからも、この高圧フィルタ16のサイズはさらに大きくなる。そして、これら高圧フィルタ16は油圧ポンプ11からコントロールバルブ12までの間に設けなければならないことから、上部旋回体1に設けた建屋8のうち、エンジン10及び油圧ポンプ11が設けられているエンジンルーム30内に配置されることになる。
【0019】
ここで、エンジンルーム30内には、図4に示したように、支柱31aや梁部材31b等の支持部材が設けられている。これらの支持部材には、フレーム33を掛け渡すように設け、このフレーム33には取付台34を固定して設け、この取付台34上に各高圧フィルタ16を固定している。そして、フレーム33には2箇所に取付台34を固定して設け、これらにそれぞれ1個ずつ高圧フィルタ16が設置される。従って、4個設けられる高圧フィルタ16を設置するために、フレーム33は2箇所設けるようにしている。ここで、高圧フィルタ16が固定される取付台34を2箇所設けたフレーム33の装着位置は、エンジン10に連結して設けた油圧ポンプ11の上部位置であり、概略油圧ポンプ11を挟んだ左右の両側に配置されている。しかも、これら各高圧フィルタ16の高さ位置は、作動油タンク13における作動油液面Lより高い位置となし、さらに望ましくはルーフ32の直下の位置とする。そして、ルーフ32には、各フレーム33を設けた位置の上部位置にそれぞれ開口32aが形成されており、この開口32aには蓋体35が着脱可能に取り付けられている。ここで、蓋体35のルーフ32への固定は、例えばボルト止め等の手段で行うことができる。
【0020】
以上のように構成することによって、まずエンジンルーム30内における省スペース化が図られる。高圧フィルタ16は、油圧ポンプ11の吐出配管15の途中に設けられているので、それとこの吐出配管15の他端が接続されるコントロールバルブ12との間に配置しなければならない。しかしながら、この間に広い空間を設けると、エンジンルーム30の省スペース化を図ることはできない。然るに、エンジンルーム30に配置されているエンジン10は、油圧ポンプ11と比較すると、かなり大型のものであり、従って建屋8のルーフ32の高さ位置は、このエンジン10の寸法に依存して設定される。このために、油圧ポンプ11の上部位置は多少のデッドスペースが存在する。高圧フィルタ16は、本来であればこのデッドスペースとなっている油圧ポンプ11の上部位置に配置されている。これによって、油圧ポンプ11とコントロールバルブ12との間に余分なスペースを設ける必要がなくなり、コントロールバルブ12を油圧ポンプ11の直近位置に配置できる。その結果、建屋8の内部にスペース的な余裕ができ、他の機器類等の配置に自由度を持たせることができ、また建屋8のサイズを小さくできる。このように、建屋8のサイズを小さくできると、油圧ショベルの輸送時における車幅制限等の点で有利になる。
【0021】
高圧フィルタ16のフィルタ交換作業は、従って、建屋8におけるエンジンルーム30のルーフ32に設けた開口32aから行われることになる。このためには、開口32aを閉鎖している蓋体35を取り外さなければならない。しかしながら、高圧フィルタ16におけるフィルタ交換作業は、通常、油圧ショベルの稼動時間が数千時間というように、極めて長いスパンとなっているので、蓋体35を取り外す作業が追加されるにしても、格別面倒なものとはならない。特に、この蓋体35をボルト止めしている場合には、高圧フィルタ16におけるカバー22の分解と同じ工具を用いて行うことができるので、蓋体35の着脱はさほど煩わしいものとはならない。
【0022】
4個設けられている高圧フィルタ16が実質的に同じ高さ位置となっている。
しかも、カバー22はその上部位置に設けられ、蓋体35が取り外されると、このカバー22の上部空間には何等の障害物となるものは存在しない。従って、ボルト25の取り外し、カバー22の取り出し、フィルタエレメント21の取り外しといった作業はそれぞれ上方に向けて行うことから、また新たなフィルタエレメント21の装着、カバー22の取り付けも上方から行えることから、このフィルタ交換作業を極めて容易に、しかも円滑に行うことができる。
【0023】
高圧フィルタ16のカバー22及びフィルタエレメント21を取り外すと、フィルタボディ20の内部が実質的に大気圧状態となる。そして、このフィルタボディ20は、コントロールバルブ12におけるセンターバイパス流路を介して作動油タンク13と連通する状態となる。しかしながら、高圧フィルタ16の配設位置は、作動油タンク13の液面レベルLより十分高所に位置しているので、作動油タンク13から作動油がフィルタボディ20に逆流して、このフィルタボディ20から溢出するおそれはない。従って、従来技術のように、フィルタ交換に先立って作動油流出防止措置を採る必要がなく、この措置を採るのを忘れて高圧フィルタ16の分解を行うことによる作動油の流出及びその結果としてのエンジンルーム30内の汚損等といった事態が生じるおそれはない。
【0024】
次に、油圧ポンプから高圧フィルタを介しての吐出配管の引き回し構造における一例を図5に示す。
【0025】
図中において、40はエンジンにより駆動される油圧ポンプであり、これら油圧ポンプ40は上部旋回体における比較的低い位置に設けられている。各油圧ポンプ40からは、それぞれ2本の吐出配管41a,41aが引き出されている。
従って、8本からなる吐出配管は、油圧ポンプ40から上方に引き出され、これら油圧ポンプ40の上方位置に設置した高圧フィルタ42に接続される。高圧フィルタ42には、円筒形となり、内部にフィルタエレメントを収容させたフィルタ装着部43が2箇所設けられている。ここで、4基設けた油圧ポンプ40のうち、左側及び右側のそれぞれ2基のポンプからの吐出配管のうち、符号41aで示した吐出配管は1個の高圧フィルタに接続され、符号41bで示した吐出配管は他の1個の高圧フィルタに接続されている。
【0026】
従って、上下2基の油圧ポンプ40,40からそれぞれ2本引き出した吐出配管41a,41aからの吐出油は、高圧フィルタ42において、フィルタ装着部43により異物を除去した上で、合流されるようになっている。高圧フィルタ42には、それぞれ1本の流出配管44が引き出されており、これら各流出配管44は一旦下降して、上部旋回体のフレーム等に固定された配管接続部45に接続される。そして、この配管接続部45には、コントロールバルブ側への供給配管46が接続されるようになっている。
【0027】
このように構成することによって、油圧ポンプの上部におけるデッドスペースを高圧フィルタの設置部として活用し、しかも油圧ポンプから高圧フィルタを経てコントロールバルブに至る配管の引き回し構造を簡素化できるようになる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、建屋内のスペースを有効に活用すると共に、高圧フィルタのフィルタ交換を容易に行うことができ、作業中に作動油が流出するおそれがない等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】高圧フィルタが設置される建設機械の一例としての油圧ショベルの全体構成図である。
【図2】油圧アクチュエータを作動させるのに必要な機器類等の配置を模式的に示す説明図である。
【図3】高圧フィルタの構成説明図である。
【図4】高圧フィルタの設置構造を示す構成説明図である。
【図5】油圧ポンプから高圧フィルタを介しての吐出配管の引き回し構造の一例を示す外観図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体
8 建屋 10 エンジン
11,40 油圧ポンプ 12 コントロールバルブ
13 作動油タンク 15,41a,41b 吐出配管
16,42 高圧フィルタ 20 フィルタボディ
20a,43 フィルタ装着部 21 フィルタエレメント
22 カバー 30 エンジンルーム
32 ルーフ 32a 開口
33 フレーム 34 取付台
35 蓋体

Claims (1)

  1. 油圧シリンダにより駆動される作業手段を有する建設機械の建屋に設置され、油圧ポンプの吐出配管に設けられる高圧フィルタの設置構造であって、前記建屋に、エンジン及び油圧ポンプを収容するエンジンルームを設け、このエンジンルーム内の前記油圧ポンプに作動油を供給する作動油タンクのフィルタ交換時における液面より高い位置に棚を設置して、この棚の上に前記高圧フィルタのフィルタボディから作動油が溢出することのない高さ位置となるように保持させ、前記エンジンルームにおけるルーフ部には、この高圧フィルタの上部位置を開放する開口を設けて、この開口に蓋体を装着する構成としたことを特徴とする建設機械の高圧フィルタの設置構造。
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