JPH101974A - 建設機械の機械室 - Google Patents

建設機械の機械室

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JPH101974A
JPH101974A JP17435996A JP17435996A JPH101974A JP H101974 A JPH101974 A JP H101974A JP 17435996 A JP17435996 A JP 17435996A JP 17435996 A JP17435996 A JP 17435996A JP H101974 A JPH101974 A JP H101974A
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    • E02F9/08Superstructures; Supports for superstructures
    • E02F9/0858Arrangement of component parts installed on superstructures not otherwise provided for, e.g. electric components, fenders, air-conditioning units
    • E02F9/0866Engine compartment, e.g. heat exchangers, exhaust filters, cooling devices, silencers, mufflers, position of hydraulic pumps in the engine compartment

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタアセンブリにおけるフィルタの交換
を極めて容易に行えるようになし、かつ作動油の流出に
より周囲が汚損されるのを防止する。 【構成】 補助ポンプ22の吐出側に設けたフィルタア
センブリ14は、配管接続部14aにフィルタ14bを
着脱可能に連結してなるものであり、配管接続部14a
は取付壁9aにフィルタ14bの下端部がフレーム2a
に極めて近い位置、即ち低い位置に取り付けられ、その
下部位置には、少なくともフィルタ14bの外径より広
い開口面積を有する透孔30が形成され、この透孔30
には蓋体31が着脱可能に取り付けられ、蓋体31を取
り外すことにより、フィルタ14bを下方から交換でき
るように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械において、下部走行体上に旋回可能に設けた上
部旋回体に形成され、エンジンや油圧ポンプ等を収容す
る機械室に関するものであり、特に機械室内に設けたフ
ィルタアセンブリにおけるフィルタの交換を容易ならし
めるようにした建設機械の機械室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の代表的なものとして、図7に
示した油圧ショベルがある。油圧ショベルは、クローラ
式走行体等からなる下部走行体1上に上部旋回体2を旋
回可能に設置してなるものである。上部旋回体2には運
転室3が設けられると共に、掘削等の作業を行うフロン
ト作業機構4が設けられている。フロント作業機構4
は、上部旋回体2のフレーム2aに俯仰動作可能に連結
したブーム5と、このブーム5の先端に上下方向に回動
可能に連結したアーム6及びアーム6の先端に連結して
設けたフロントアタッチメント、例えばバケット7とか
ら構成される。そして、下部走行体1の走行及び上部旋
回体2の旋回の駆動は油圧モータ(図示せず)により行
われるものであり、またブーム5,アーム6及びバケッ
ト7の駆動は油圧シリンダ5a,6a,7aにより行わ
れる。
【0003】運転室3の後方部は機械室8となってい
る。そこで、図8に機械室8の内部に設けられている機
器の構成を示す。前述した油圧モータ及び油圧シリンダ
からなる油圧アクチュエータは、ポンプユニット10を
構成する油圧ポンプから供給される圧油により駆動され
る。また、ポンプユニット10の油圧ポンプを駆動する
ために、エンジン11を備えており、油圧ポンプからの
圧油の供給を制御するために方向切換弁ユニット12が
設けられる。さらに、作動油タンク13を備えると共
に、図示は省略するが、燃料タンク、ラジエータ、オイ
ルクーラ等の機器も搭載されており、これら各機器は機
械室8における機械室カバー9内に収容されている。
【0004】車両の走行、上部旋回体2の旋回及びフロ
ント作業機構4の作動は、油圧ポンプから供給される圧
油により行われるが、その圧油の供給制御は方向切換弁
ユニット12を構成する方向切換弁により行われる。方
向切換弁は、一般に油圧パイロット方式で切り換わるよ
うになっており、この油圧パイロット信号は、運転室3
内に設けた操作レバー等の操作手段で行われる。
【0005】そこで、図9に油圧アクチュエータを駆動
する油圧回路を示す。図中において、20はポンプユニ
ット10を構成する油圧ポンプであるメインポンプ、2
1は方向切換弁ユニット12を構成する方向切換弁であ
る。ここで、メインポンプは2個設けたものもあり、ま
た方向切換弁21は少なくとも油圧アクチュエータの
数、乃至それ以上の数が設けられるが、図9では簡略化
のために、これらの油圧アクチュエータのうちの1個の
油圧シリンダCを駆動するものとして示されており、従
ってメインポンプ20及び方向切換弁21はそれぞれ1
個のみを示す。
【0006】方向切換弁21は油圧パイロット方式で切
り換わるものであり、その油圧パイロット部21a,2
1bに油圧信号を供給するために、メインポンプ20に
加えて補助ポンプ22が設けられている。一方、運転室
3内には、油圧シリンダCの作動を制御するための操作
レバー23が設けられている。操作レバー23は一対か
らなるパイロットバルブ24a,24bを機械的に駆動
するためのものであって、補助ポンプ22はこれらパイ
ロットバルブ24a,24bに接続されている。なお、
25は補助ポンプ22を含むパイロット用の油圧回路の
最高圧を設定するリリーフ弁である。
【0007】今、操作レバー23を矢印A方向に倒す
と、補助ポンプ22からの圧油はパイロットバルブ24
aを介して方向切換弁21の油圧パイロット部21a側
に供給されて、方向切換弁21は、中立位置(イ)から
切換位置(ロ)に切り換わり、油圧シリンダCにメイン
ポンプ20からの圧油が供給されて、この油圧シリンダ
Cは一方向に作動する。また、操作レバー23を矢印B
方向に倒すと、補助ポンプ22からの圧油はパイロット
バルブ24bを介して方向切換弁21の油圧パイロット
部21b側に供給されて、方向切換弁21は、中立位置
(イ)から切換位置(ハ)に切り換わり、油圧シリンダ
Cにメインポンプ20からの圧油が供給されて、この油
圧アクチュエータは逆方向に作動する。
【0008】ところで、前述した油圧回路には作動油が
循環するが、この作動油の循環中において、ポンプや油
圧アクチュエータの作動時に、回路構成機器から発生す
る金属粉やシール部材の破損片等の異物が混入すること
になる。これらの異物が油圧ポンプや油圧アクチュエー
タに入り込むと、それらの円滑な作動を阻害し、また益
々摩耗やシール部材の損傷が大きくなる等の不都合があ
り、甚だしい場合には、回路構成機器の故障に至ること
もあるために、循環する作動油から異物を除去する必要
がある。このように、回路を流れる作動油から異物を除
去するために、フィルタ装置が設けられる。メインポン
プ20を含む油圧回路にはフィルタ装置が設けられる
が、補助ポンプ22を含む油圧回路もフィルタアセンブ
リ14を備えている。
【0009】ここで、補助ポンプ22を含む油圧回路に
おいては、方向切換弁21の油圧パイロット部21a,
21bに信号圧を供給するためのものであり、従って流
量は多くないことから、回路内を流れる流量は、メイン
ポンプ20を含む油圧回路と比較すると極端に少ない。
そして、この油圧回路にはパイロットバルブ24a,2
4bや油圧パイロット部21a,21b等といった回路
構成機器が設けられており、これらの回路構成機器に異
物が入り込むと、この異物の排出が困難であることか
ら、弁体のスティック等のおそれがある。このために、
補助ポンプ22を含む油圧回路においては、補助ポンプ
22の吐出側にフィルタアセンブリ14を配設して、前
述した各回路構成機器に送り込まれる前に、作動油から
完全に異物を除去するように構成している。このフィル
タアセンブリ14は、機械室8内に設けたポンプユニッ
ト10を構成する補助ポンプ22と運転室3内に設けた
操作レバー23との間の部位に設けられる。
【0010】ところで、機械室8内には、エンジン11
に燃料を供給するための燃料タンクが設けられており、
またエンジン11への燃料の供給量を制御するガバナを
備えている。ガバナにはその駆動用モータ15が接続さ
れ、この駆動用モータ15と運転室3に設けた燃料レバ
ーとの間にコントロールケーブル16が接続されてい
る。機械室8内には取付壁9aが立設されており、この
取付壁9aには、他の機器を含めて、駆動用モータ15
が固定されている。そして、前述したフィルタアセンブ
リ14も、この取付壁9aに固定して設けられる。
【0011】フィルタアセンブリ14には、図10にも
示されているように、ポンプユニット10に接続した配
管17a及び運転室3内にまで引き回される配管17b
と、作動油タンク13に通じる配管17cとが接続され
る配管接続部14aと、配管17aからパイロットバル
ブ24a,24bに供給される圧油を濾過して配管17
bに供給するフィルタ14bとから構成され、配管接続
部14aにはリリーフ弁25が内蔵されている。そし
て、配管接続部14aは取付部材14cにより取付壁9
aに固定されており、フィルタ14bは目詰り等により
フィルタ特性が経時的に低下することから、その交換を
可能にするために、配管接続部14aに螺合されてお
り、従ってフィルタ14bを螺回することにより着脱で
きるようになっている。特に、補助ポンプ22用のフィ
ルタ14bは細かい異物までも除去するものであり、こ
のフィルタ14bは、メインポンプ20を含む油圧回路
に設けられるフィルタ装置と比較して、かなり早期に目
詰りが発生することから、その交換はある程度頻度に行
われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、フィ
ルタアセンブリ14は、取付壁9aに対して、フィルタ
14bが容易に交換できる状態に取り付けなければなら
ない。機械室カバー9には、内部機器を点検したり、修
理したりするために、開閉扉9bを備えており、従って
フィルタアセンブリ14はこの開閉扉9bの近傍に配置
するのが好ましい。また、フィルタ14bは配管接続部
14aの下方に位置しており、配管接続部14aから下
方に向けて分離して取り出す必要があり、しかも交換時
に油圧回路内から流出する作動油を受ける容器Vをフィ
ルタ14bの下部位置に置く必要がある等の理由から、
フィルタアセンブリ14は、最低限、容器Vの高さ位置
に配置しなければならず、しかも交換時に、エンジン1
1やポンプユニット10等の機器が邪魔にならないよう
にする必要があるから、容器Vの高さよりさらに高い位
置に配置する方が望ましい。
【0013】しかしながら、フィルタアセンブリ14に
は配管17a〜17cが接続されており、これら配管1
7a〜17cの引き回しの制約や、ポンプユニット10
から引き出される他の配管18の存在等、フィルタアセ
ンブリ14の取り付け部の周囲の部材による制約、その
他の制約があることから、必ずしもフィルタ14bの交
換に便利な位置に取り付けることができるとは限らな
い。また、取り付けそのものは可能であるにしても、フ
ィルタ14bの交換時に、それを目視できなければ、手
探りの状態で交換作業を行わなければならないことにな
り、作業の迅速性を欠くだけでなく、作動油を受ける容
器Vの正確な配置も行えなくなり、また大きな容器を用
いることができない等といった問題点がある。
【0014】しかも、フィルタ14bを通る作動油は補
助ポンプ22から吐出される高い圧力状態となっている
から、このフィルタ14bの配管接続部14aへの連結
部等を完全に油漏れを防止するのは極めて困難である。
また、フィルタ14bを交換する際に、配管接続部14
a側から作動油が流出する。従って、フィルタアセンブ
リ14が高所にあると、作動中における油漏れや、フィ
ルタ交換時の作動油の流出により、作動油が周囲に拡散
することになって、広い範囲にわたって汚損される等の
不都合がある。また、機械室8の内部にはハーネスが引
き回されており、特に駆動用モータ15はフィルタアセ
ンブリ14と共に取付壁9aに取り付けられ、この駆動
用モータ15からのハーネス19はフィルタアセンブリ
14の近傍に配置されるから、ハーネス19が油で汚損
される可能性は極めて高くなる。さらに、フィルタアセ
ンブリ14の近傍にポンプユニット10等の機器が配置
されているから、油漏れ等によりこれらの機器が汚損さ
れるおそれもある。
【0015】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、フィルタアセンブリ
におけるフィルタの交換を極めて容易に行えるようにな
し、かつ作動油の流出により周囲が汚損されるのを防止
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、配管接続部にフィルタを着脱可能に
装着してなるフィルタアセンブリを、上部旋回体の取付
壁における床面近傍位置に取り付け、かつこの床面のフ
ィルタアセンブリの下部位置に、フィルタが挿通可能な
透孔を設ける構成としたことをその特徴とするものであ
る。
【0017】ここで、透孔は開口したままであっても良
いが、岩石等がこの透孔から入り込んで、機械室内の機
器を損傷させるおそれがある場合には、この透孔に着脱
可能な蓋体を装着することができる。蓋体は鋼板等の板
体で形成するか、または岩石等の侵入を防止するだけで
あれば、網状の部材で構成することもできる。網状部材
で蓋体を形成すると、この開口からフィルタアセンブリ
の状態を目視で検査することができる。また、蓋体には
フィルタアセンブリから漏れる作動油を外部に飛散させ
ないようにするためと、フィルタの交換時に配管接続部
から流出する作動油を受けるための筒状油受けを設け、
蓋体の装着時には、この筒状油受けでフィルタの少なく
とも一部が囲繞されるようにすることも可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。なお、以下の説明におい
て、前述した従来技術で示したと同一または均等な部材
には、それと同一の符号を付して、その説明を省略す
る。
【0019】まず、図1乃至図3に本発明の実施の一形
態を示す。フィルタアセンブリ14は、配管接続部14
aとフィルタ14bとから構成され、フィルタ14bは
配管接続部14aに着脱可能に連結されている。また、
配管接続部14aには配管17a〜17cが接続されて
いる。そして、このフィルタアセンブリ14は、上部旋
回体2における床面を構成するフレーム2aに立設した
取付壁9aに、その配管接続部14aが取付部材14c
により取り付けられ、フィルタ14bは下方に向けて延
在させている。以上の構成については、前述した従来技
術のものと格別の差異はない。
【0020】ここで、フィルタアセンブリ14は、機械
室カバー9における開閉扉9bの近傍位置に配置する必
要はない。また、このフィルタアセンブリ14の取付壁
9aにおける高さ位置は、できるだけ低い位置に取り付
けられる。即ち、フィルタアセンブリ14におけるフィ
ルタ14bの下端部は、フレーム2aに極めて近い位置
に装着している。
【0021】また、フレーム2aにおけるフィルタアセ
ンブリ14の下部位置には透孔30が設けられている。
この透孔30は、フィルタ14bの交換を行うために用
いられるものである。即ち、フィルタ14bは、フレー
ム2aの下部側から透孔30内に手を挿入して、螺回す
ることにより配管接続部14aから脱着して、下方に引
き下ろすようにして取り出し、また新たなフィルタも、
この透孔30から挿入して、配管接続部14aに接続で
きるようになっている。従って、フレーム2aに設けた
透孔30は、フィルタ14bの着脱を容易にするため
に、少なくともフィルタ14bの外径より広い開口面積
を有し、好ましくは、フィルタ14bを手で持って容易
に挿通でき、さらに手を通した状態で作業者が配管接続
部14aを下方から覗き見ることができるスペースが確
保できる大きさのものとする。
【0022】透孔30は、開口したままの状態でも良い
が、この透孔30には、蓋体31を着脱可能に装着する
のが好ましい。即ち、蓋体31は鋼板等の金属材で形成
されており、図2及び図3からも明らかなように、透孔
30とほぼ一致する外径を有する蓋体本体31aを有
し、この蓋体本体31aの一部に係合部31bが突出
し、かつこの係合部31bとは反対側の位置に止着部3
1cを突出する状態に形成している。係合部31bは、
フレーム2aの厚みに相当する寸法だけ曲げた段差を持
たせている。また、止着部31cにはボルト挿通孔32
が穿設されている。従って、蓋体31は、その係合部3
1bをフレーム2aの上部側に挿入して、止着部31c
をフレーム2aの下面に当接させた状態で、ボルト挿通
孔32にボルト33を挿通することにより固定されるこ
とになる。そして、フレーム2aの上面における所定の
位置には、止着部31cにおけるボルト挿通孔32と一
致する部位にボルト挿通孔34が形成されると共に、こ
のボルト挿通孔34の位置には、ナット35が溶接等の
手段で固着して設けられている。
【0023】以上のように、フィルタアセンブリ14に
おけるフィルタ14bを交換する際には、フレーム2a
の下方からフィルタ14bを取り出せるようにしている
ので、フィルタアセンブリ14は取付壁9aにおける極
めて低い位置、即ちフィルタ14bの下端部がフレーム
2aに装着した蓋体31に実質的に接触する位置に装着
することも可能である。これによって、取付壁9aの上
部側の部位か開放されるから、フィルタアセンブリ14
やポンプユニット等に接続されている配管の引き回し等
に有利であり、またガバナの駆動用モータの取り付け、
それからのハーネス19の引き回しも容易に行える等、
取付壁9aのスペースを有効に使うことができる。ま
た、フィルタアセンブリ14の上部位置にある限りは、
各種の機器が取付壁9aに近接する方向に突出していて
も、フィルタ14bを着脱する作業の妨げにならない。
【0024】さらに、このフィルタアセンブリ14から
油漏れがあると、漏れ出した油はフィルタ14bを伝う
ようにして流下するが、フィルタ14bは、フレーム2
aにおける透孔30に装着した蓋体31に極めて近接し
ているから、フィルタ14bから油が滴下しても、跳ね
返り等により周囲に飛散する等のおそれはない。また、
蓋体31が装着されていない場合には、フィルタアセン
ブリ14から漏れ出た油は機械室8内に飛散するおそれ
は全くない。この結果、フィルタアセンブリ14の近傍
に配置されているポンプユニットやハーネス、さらには
配管等はもとより、フレーム2aも汚損されるおそれは
ない。
【0025】フィルタ14bを交換するに当っては、ま
ずボルト33を脱着して、蓋体31を斜めにずらせて、
係合部31bを透孔30から離脱させることにより透孔
30を開放する。フィルタ14bは透孔30の部位に極
めて近い位置にあるから、透孔30に手を挿入すれば、
直ちにフィルタ14bに触れることになる。そして、こ
のフィルタ14bを螺回すれば、このフィルタ14bを
配管接続部14aから分離できる。この時には、配管接
続部14a側から作動油が漏れることになるが、漏れ出
した作動油は透孔30から外部に排出されるから、機械
室の内部が汚損されるおそれはない。また、透孔30の
下方の部位に容器を配置しておくことによって、漏れ出
した作動油を回収できる。
【0026】新たなフィルタを装着する際にも、透孔3
0を介して挿入でき、この新たなフィルタを配管接続部
14aの所定の部位に係合させた状態で螺回することに
より装着できる。ここで、配管接続部14aにおけるフ
ィルタの螺挿部の位置は、フレーム2aの下側から透孔
30を介して確実に覗き見ることができるので、その位
置確認を容易に行うことができ、迅速な装着が可能とな
る。そして、フィルタの交換が完了すると、蓋体31
を、その係合部31b側から透孔30内に挿入して、止
着部31cをそのボルト挿通孔32がフレーム2aのボ
ルト挿通孔34と一致させるようにして、ボルト33を
両ボルト挿通孔32,34からナット35に係合させて
締め付けることにより蓋体31を固定できる。
【0027】蓋体は、透孔30から岩石等が入り込むの
を防止して、内部に設けた各種の機器や配管を保護する
ためのものであるから、その蓋体本体は必ずしも鋼板で
形成する必要はなく、図4に示したように構成すること
もできる。即ち、係合部40a,止着部40bを持った
円形の枠体40cの内部に金網40dを設けた蓋体40
を用いる。そして、係合部40aは曲げた段差状態にな
し、止着部40bにはボルト挿通孔41を穿設する。こ
の蓋体40は、蓋体31と同様にしてフレーム2aの透
孔30に着脱することができる。そして、このように金
網40dを設けることにより、フィルタアセンブリ14
を外部から目視できるようになるから、このフィルタア
センブリ14の状態を確認することができ、フィルタ1
4bの配管接続部14aに対する螺合部が緩む等により
かなりの量の油漏れがある等の不具合な事態が生じて
も、このような事態を早期に発見できる。
【0028】さらに、図5及び図6に示したように、蓋
体50に筒状油受け51を連設する構成とすることもで
きる。ここで、筒状油受け51は金属部材で構成するこ
ともできるが、軽量化を図る等ためには、プラスチック
で形成するのが好ましい。この筒状油受け51は、蓋体
50の装着時には、フィルタアセンブリ14における少
なくともフィルタ14bの一部を囲繞するものである。
このように、筒状油受け51を設けることによって、フ
ィルタアセンブリ14から油漏れがあっても、それを外
部に流出するようなことがなく、確実に捕捉できて、機
械室8の内部が汚損されるのを防止できる。また、フィ
ルタ14bの交換時には、配管接続部14aから作動油
が流出する際に、この作動油を受ける容器としても機能
させることができる。
【0029】ここで、蓋体50に筒状油受け51を設け
ると、蓋体31や蓋体40のように、フレーム2aにお
ける透孔30に着脱する際に、横にずらすようにするこ
とができない。筒状油受け51を設けた状態で、蓋体5
0の着脱を可能にするには、フレーム2aに設けられる
透孔52に、180°の位置関係に一対の拡径部52a
を設けておき、また蓋体50側には拡径部52aより僅
かに小さい形状の一対の張り出し部50aが連設されて
いる。さらに、フレーム2aには、その透孔52の上部
側の位置にクランプリング53が設けられている。ここ
で、クランプリング53の内径は透孔52の孔径と一致
し、しかも透孔52の拡径部52aの上部をも覆う真円
形状となっている。また、このクランプリング53は、
内周側における一定の幅分は、外周側の部分より蓋体5
0の厚み以下の段差を持たせたクランプ作動部53aと
なっている。
【0030】クランプリング53は、その外周側の部分
がフレーム2aの上面に当接し、内周側のクランプ作動
部53aがフレーム2aから浮き上がった状態にして、
ボルト54で固定される。このボルト54を締着するた
めに、クランプリング53には、少なくとも2箇所にナ
ット55が固着して設けられ、クランプリング53及び
フレーム2aにおけるこのナット55の部位には、ボル
ト挿通孔が穿設されている。従って、ボルト54を緩め
ると、クランプリング53のクランプ作動部53aがフ
レーム2aに対して、蓋体50の厚み以上の隙間が生じ
るようになる。この状態で、蓋体50を所定角度回動さ
せると、その張り出し部50aが透孔52の拡径部52
aと一致するようになるから、そのまま下方に引き下ろ
せば、蓋体50を、筒状油受け51と共に取り出すこと
ができる。また、これとは逆に蓋体50の張り出し部5
0aを透孔52の拡径部52aに挿入して、所定角度回
動させた後に、ボルト54を締め付けると、蓋体50
は、その張り出し部50aがフレーム2aとクランプリ
ング53のクランプ作動部53aとの間に挾持した状態
で固定される。
【0031】蓋体50に筒状油受け51を連設すると、
たとえフィルタアセンブリ14から油漏れが生じていた
としても、漏れ出した油はフィルタ14bの外面を伝っ
て筒状油受け51内に滴下することになるから、機械室
8の内部に油汚れが生じるおそれはない。また、フィル
タ14bの交換時には、筒状油受け51がフィルタ14
bを分離した時に流出する作動油を受ける容器として用
いることができるので、フィルタ14bの交換時に準備
しておく必要のある部材が少なくなり、従ってフィルタ
14bの交換作業も容易になる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フィル
タアセンブリを取付壁における上部旋回体の床面近傍位
置に取り付けるようになし、かつこの床面のフィルタア
センブリの下部位置に、フィルタが挿通可能な透孔を設
ける構成としたので、フィルタの交換時には、上部旋回
体の床面の下方からフィルタを取り出し、また新たなフ
ィルタを装着できるので、その作業性が良好になると共
に、床面に近い位置に配置されたフィルタアセンブリか
ら油漏れが生じても、周囲に飛散して、このフィルタア
センブリの近傍に配置されている機器や、配管、さらに
はハーネス類等、さらにフレーム等を汚損することはな
い等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機械室のフィルタ
アセンブリが取り付けられている部位の断面図である。
【図2】図1と直交する方向の断面図である。
【図3】蓋体の平面図である。
【図4】図3とは異なる構造の蓋体の平面図である。
【図5】蓋体に筒状油受けを設けた実施の形態を示す図
3と同様の位置での断面図である。
【図6】図5のフィルタアセンブリを除いた状態の平面
図である。
【図7】建設機械の一例としての油圧ショベルの外観図
である。
【図8】油圧ショベルの機械室の内部構造の一部を示す
構成説明図である。
【図9】油圧アクチュエータの駆動用の油圧回路図であ
る。
【図10】従来技術におけるフィルタアセンブリの取付
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 2a フレーム 8 機械室 9 機械室カバー 9a 取付壁 30,52 透孔 31,40,50 蓋体 40d 金網 51 筒状油受け

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に
    設け、この上部旋回体には、少なくともエンジンと、こ
    のエンジンにより駆動されるメインポンプ及び補助ポン
    プからなる油圧ポンプとを設け、前記補助ポンプを含む
    回路に配管接続部にフィルタを着脱可能に装着したフィ
    ルタアセンブリを前記上部旋回体の床面に立設した取付
    壁に取り付けてなるものにおいて、前記フィルタアセン
    ブリは取付壁における前記上部旋回体の床面近傍位置に
    取り付け、かつこの床面のフィルタアセンブリの下部位
    置に、フィルタが挿通可能な透孔を設ける構成としたこ
    とを特徴とする建設機械の機械室。
  2. 【請求項2】 前記透孔には蓋体を着脱可能に装着する
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の
    機械室。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は板状の部材またはネット状の
    部材で形成したことを特徴とする請求項2記載の建設機
    械の機械室。
  4. 【請求項4】 前記蓋体には、それが床面に装着された
    時に、前記フィルタを囲繞する状態になる筒状油受けを
    連設する構成としたことを特徴とする請求項2記載の建
    設機械の機械室。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000352071A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd 旋回式建設機械
JP2008240700A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Nissan Diesel Motor Co Ltd 排気浄化装置
JP2010209521A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2017066789A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社クボタ 作業機

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