JPH09151483A - 油圧ショベルの燃料タンク取付構造 - Google Patents
油圧ショベルの燃料タンク取付構造Info
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- JPH09151483A JPH09151483A JP30465995A JP30465995A JPH09151483A JP H09151483 A JPH09151483 A JP H09151483A JP 30465995 A JP30465995 A JP 30465995A JP 30465995 A JP30465995 A JP 30465995A JP H09151483 A JPH09151483 A JP H09151483A
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料タンクの脱着の容易化を図ることによ
り、燃料タンク下方の油圧揺動シリンダの整備性を向上
する。 【解決手段】 作動油タンク35と燃料タンク36とを
旋回台30上に隣接配置し、作動油タンク35を旋回台
30に取付固定し、燃料タンク36下方でブーム揺動シ
リンダ9が旋回台30に取付けられ、該ブーム揺動シリ
ンダ9の整備用空間が、燃料タンク36を旋回台30か
ら取り外すことにより形成される油圧ショベルにおい
て、一端を作動油タンク35又は旋回台30に取付け、
かつ、他端を作動油タンク35又は旋回台30に着脱自
在に取付けた締付バンド40に燃料タンク36を抱持
し、該締付バンド40を緊張して燃料タンク36を作動
油タンク35に対して押付けることで燃料タンク36を
取付ける。
り、燃料タンク下方の油圧揺動シリンダの整備性を向上
する。 【解決手段】 作動油タンク35と燃料タンク36とを
旋回台30上に隣接配置し、作動油タンク35を旋回台
30に取付固定し、燃料タンク36下方でブーム揺動シ
リンダ9が旋回台30に取付けられ、該ブーム揺動シリ
ンダ9の整備用空間が、燃料タンク36を旋回台30か
ら取り外すことにより形成される油圧ショベルにおい
て、一端を作動油タンク35又は旋回台30に取付け、
かつ、他端を作動油タンク35又は旋回台30に着脱自
在に取付けた締付バンド40に燃料タンク36を抱持
し、該締付バンド40を緊張して燃料タンク36を作動
油タンク35に対して押付けることで燃料タンク36を
取付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全旋回式バックホ
ー等の油圧ショベルの燃料タンク取付構造に関する。
ー等の油圧ショベルの燃料タンク取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホー等の油圧ショベルには、ブー
ム、アーム及びバケット作動用の油圧シリンダや、走行
用油圧モータ等の各種油圧機器が装着されているととも
に、これら油圧機器の動力源となる油圧ポンプを駆動す
るためにエンジンが搭載されている。従って、各種油圧
機器の作動用の作動油タンクと、エンジン供給用の燃料
タンクとが機体フレーム(旋回フレーム)上に装着され
るが、一般的には、整備性を良好なものとするために、
これら作動油タンクと燃料タンクとが隣接配置され、そ
れぞれ個別に機体フレームに対してボルト固定されてい
る。また、これらタンクはいずれも鋼材により構成され
ていた。
ム、アーム及びバケット作動用の油圧シリンダや、走行
用油圧モータ等の各種油圧機器が装着されているととも
に、これら油圧機器の動力源となる油圧ポンプを駆動す
るためにエンジンが搭載されている。従って、各種油圧
機器の作動用の作動油タンクと、エンジン供給用の燃料
タンクとが機体フレーム(旋回フレーム)上に装着され
るが、一般的には、整備性を良好なものとするために、
これら作動油タンクと燃料タンクとが隣接配置され、そ
れぞれ個別に機体フレームに対してボルト固定されてい
る。また、これらタンクはいずれも鋼材により構成され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、市街
地における掘削作業性を向上するために、油圧ショベル
の小型化技術が急速に発展しており、特に、旋回型油圧
ショベルにおける旋回フレームの小型化や旋回半径の狭
小化がなされている。このような小型油圧ショベルで
は、各種の構成機器が、ボンネット等からなる機体カバ
ー内部に所狭しと装着されており、全ての構成機器が組
付られた状態では、各機器の整備用空間が十分に確保さ
れないのが現状である。
地における掘削作業性を向上するために、油圧ショベル
の小型化技術が急速に発展しており、特に、旋回型油圧
ショベルにおける旋回フレームの小型化や旋回半径の狭
小化がなされている。このような小型油圧ショベルで
は、各種の構成機器が、ボンネット等からなる機体カバ
ー内部に所狭しと装着されており、全ての構成機器が組
付られた状態では、各機器の整備用空間が十分に確保さ
れないのが現状である。
【0004】例えば、油圧タンクや燃料タンクの下方に
ブーム回動用の油圧シリンダが旋回フレーム上に取付け
られている場合に、該油圧シリンダへの配管や、油圧シ
リンダの整備のための脱着を行うためには、少なくとも
燃料タンクを機体フレームから取り外さなければならな
い。しかし、従来の油圧ショベルでは、燃料タンクが機
体フレームに対して数個のボルトで固定されていたた
め、上記した油圧シリンダの整備を行うためには、一々
数個のボルトを全て取り外さなければならず、その作業
が煩雑であった。また、燃料タンクは鋼材より構成され
ていたため、タンク内に錆等が発生して燃料内に混入し
てしまうことがあった。
ブーム回動用の油圧シリンダが旋回フレーム上に取付け
られている場合に、該油圧シリンダへの配管や、油圧シ
リンダの整備のための脱着を行うためには、少なくとも
燃料タンクを機体フレームから取り外さなければならな
い。しかし、従来の油圧ショベルでは、燃料タンクが機
体フレームに対して数個のボルトで固定されていたた
め、上記した油圧シリンダの整備を行うためには、一々
数個のボルトを全て取り外さなければならず、その作業
が煩雑であった。また、燃料タンクは鋼材より構成され
ていたため、タンク内に錆等が発生して燃料内に混入し
てしまうことがあった。
【0005】そこで、本発明は、燃料タンクの脱着の容
易化を図ることにより、燃料タンク下方の整備対象機器
の整備性を向上するとともに、樹脂製の燃料タンクでも
取付可能な構成とすることで、タンク内における錆等の
発生を防止することができる燃料タンクの取付構造を提
供することを目的とする。
易化を図ることにより、燃料タンク下方の整備対象機器
の整備性を向上するとともに、樹脂製の燃料タンクでも
取付可能な構成とすることで、タンク内における錆等の
発生を防止することができる燃料タンクの取付構造を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明の油圧ショベルの燃料タンク取付構造は、作動油
タンクと燃料タンクとを機体フレーム上に隣接配置し、
作動油タンクが機体フレームに取付固定され、燃料タン
ク下方で整備対象機器が機体フレームに取付けられ、該
整備対象機器の整備用空間が、燃料タンクを機体フレー
ムから取り外すことにより形成される油圧ショベルにお
いて、一端が作動油タンク又は機体フレームに取付けら
れ、かつ、他端が作動油タンク又は機体フレームに着脱
自在に取付けられた締付バンドに燃料タンクが抱持さ
れ、該締付バンドを緊張することで燃料タンクが作動油
タンクに対して押付けられており、従って、締付バンド
の他端を作動油タンク又は機体フレームから取り外すだ
けで燃料タンクを機体フレームから取り外すことができ
るので、燃料タンク下方に取付けられた整備対象機器
(例えば、ブーム揺動用油圧シリンダ)の配管作業や、
該機器の脱着作業を容易かつ迅速に行えるとともに、燃
料タンクとして樹脂製のものを採用することができて、
燃料タンク内での錆の発生がなくなる。
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明の油圧ショベルの燃料タンク取付構造は、作動油
タンクと燃料タンクとを機体フレーム上に隣接配置し、
作動油タンクが機体フレームに取付固定され、燃料タン
ク下方で整備対象機器が機体フレームに取付けられ、該
整備対象機器の整備用空間が、燃料タンクを機体フレー
ムから取り外すことにより形成される油圧ショベルにお
いて、一端が作動油タンク又は機体フレームに取付けら
れ、かつ、他端が作動油タンク又は機体フレームに着脱
自在に取付けられた締付バンドに燃料タンクが抱持さ
れ、該締付バンドを緊張することで燃料タンクが作動油
タンクに対して押付けられており、従って、締付バンド
の他端を作動油タンク又は機体フレームから取り外すだ
けで燃料タンクを機体フレームから取り外すことができ
るので、燃料タンク下方に取付けられた整備対象機器
(例えば、ブーム揺動用油圧シリンダ)の配管作業や、
該機器の脱着作業を容易かつ迅速に行えるとともに、燃
料タンクとして樹脂製のものを採用することができて、
燃料タンク内での錆の発生がなくなる。
【0007】かかる燃料タンクの取付構造において、作
動油タンク内の作動油の熱が燃料タンクに伝達すること
を防止するとともに、締付バンドによる燃料タンクの取
付を安定化するために、作動油タンクと燃料タンクとの
間に断熱材を介装することができる。このように断熱材
を介装すれば、締付バンドの押付力により断熱材を肉厚
方向に圧縮することで、作動油タンクに対する燃料タン
クのガタツキが防止されることとなり、少ない構成部材
で断熱とガタツキ防止とを図ることができて、構造の簡
素化が図られる。
動油タンク内の作動油の熱が燃料タンクに伝達すること
を防止するとともに、締付バンドによる燃料タンクの取
付を安定化するために、作動油タンクと燃料タンクとの
間に断熱材を介装することができる。このように断熱材
を介装すれば、締付バンドの押付力により断熱材を肉厚
方向に圧縮することで、作動油タンクに対する燃料タン
クのガタツキが防止されることとなり、少ない構成部材
で断熱とガタツキ防止とを図ることができて、構造の簡
素化が図られる。
【0008】
【発明の実施の形態】図5及び図6に示す油圧ショベル
1は、小型バックホーであって、特に、後方小旋回型バ
ックホーと呼ばれるものである。なお、本発明は、その
他の油圧ショベル、例えば、標準型バックホー等にも適
用できる。この油圧ショベル1は、下部にクローラ式の
走行装置2を有し、該走行装置2の上部に、平面視略円
形状の旋回機体3が縦軸心回り全旋回可能に装着されて
いる。この旋回機体3は、その旋回半径が左右のクロー
ラ4の外幅よりも小さくなされ、街中等における狭所作
業性を向上している。なお、走行装置2の前部にはドー
ザ装置5が装着されている。
1は、小型バックホーであって、特に、後方小旋回型バ
ックホーと呼ばれるものである。なお、本発明は、その
他の油圧ショベル、例えば、標準型バックホー等にも適
用できる。この油圧ショベル1は、下部にクローラ式の
走行装置2を有し、該走行装置2の上部に、平面視略円
形状の旋回機体3が縦軸心回り全旋回可能に装着されて
いる。この旋回機体3は、その旋回半径が左右のクロー
ラ4の外幅よりも小さくなされ、街中等における狭所作
業性を向上している。なお、走行装置2の前部にはドー
ザ装置5が装着されている。
【0009】旋回機体3の前部には、掘削作業を行うバ
ックホー装置6が装着されており、後部には、前後の重
量バランスを適性化するためのカウンタウエイト7が装
着されている。なお、バックホー装置6は、ブームシリ
ンダ8により上下動可能とされ且つブーム揺動シリンダ
9により左右揺動可能に旋回機体に取付けられたブーム
10と、該ブーム10の先端部にアームシリンダ11に
より前後揺動可能に取付けられたアーム12と、該アー
ム12の先端部にバケットシリンダ13により掻き込み
揺動可能に取付けられたバケット14とを備えている。
ックホー装置6が装着されており、後部には、前後の重
量バランスを適性化するためのカウンタウエイト7が装
着されている。なお、バックホー装置6は、ブームシリ
ンダ8により上下動可能とされ且つブーム揺動シリンダ
9により左右揺動可能に旋回機体に取付けられたブーム
10と、該ブーム10の先端部にアームシリンダ11に
より前後揺動可能に取付けられたアーム12と、該アー
ム12の先端部にバケットシリンダ13により掻き込み
揺動可能に取付けられたバケット14とを備えている。
【0010】また、旋回機体3上には運転席15が装着
され、該運転席15の前下部には足を載置するためのス
テップ16が設けられている。また、運転席15の前方
におけるステップ16上に操作レバー17及び操作ペダ
ル18が設けられ、運転席15の右側方に操作パネル1
9が配設されている。運転席15の左側方には乗降口2
0が設けられているとともに、運転席15の右前方で且
つバックホー装置6の右側部にも副乗降口21が設けら
れており、狭所作業時における乗降の容易性、利便性を
向上している。これら運転席15等により構成される運
転部の上方にはキャノピ22が設けられている。
され、該運転席15の前下部には足を載置するためのス
テップ16が設けられている。また、運転席15の前方
におけるステップ16上に操作レバー17及び操作ペダ
ル18が設けられ、運転席15の右側方に操作パネル1
9が配設されている。運転席15の左側方には乗降口2
0が設けられているとともに、運転席15の右前方で且
つバックホー装置6の右側部にも副乗降口21が設けら
れており、狭所作業時における乗降の容易性、利便性を
向上している。これら運転席15等により構成される運
転部の上方にはキャノピ22が設けられている。
【0011】旋回機体3は、機体フレーム30上の前後
方向略中央部に機体カバー31が取付けられているとと
もに、該機体カバー31の後部にヒンジを介してエンジ
ンボンネット32を開閉自在に取付け、さらに、機体カ
バー31の右側部の前部にヒンジ33を介してタンクボ
ンネット34を開閉自在に取付けている。エンジンボン
ネット32内には、エンジン、オイルポンプ及びラジエ
ータ等からなる原動部が搭載されている。
方向略中央部に機体カバー31が取付けられているとと
もに、該機体カバー31の後部にヒンジを介してエンジ
ンボンネット32を開閉自在に取付け、さらに、機体カ
バー31の右側部の前部にヒンジ33を介してタンクボ
ンネット34を開閉自在に取付けている。エンジンボン
ネット32内には、エンジン、オイルポンプ及びラジエ
ータ等からなる原動部が搭載されている。
【0012】タンクボンネット34内には、作動油タン
ク35と燃料タンク36とが隣接配置されている。この
作動油タンク35は、走行装置2に具備される走行用油
圧モータ、機体フレーム30を旋回駆動する旋回用油圧
モータ、ブームシリンダ8、ブーム揺動シリンダ9、ア
ームシリンダ11、バケットシリンダ13等の各種油圧
機器を作動させるための作動油が充填されるものであ
る。また、燃料タンク36は、エンジンに供給するため
の燃料(軽油やガソリン等)が充填されるものである。
ク35と燃料タンク36とが隣接配置されている。この
作動油タンク35は、走行装置2に具備される走行用油
圧モータ、機体フレーム30を旋回駆動する旋回用油圧
モータ、ブームシリンダ8、ブーム揺動シリンダ9、ア
ームシリンダ11、バケットシリンダ13等の各種油圧
機器を作動させるための作動油が充填されるものであ
る。また、燃料タンク36は、エンジンに供給するため
の燃料(軽油やガソリン等)が充填されるものである。
【0013】以下、本発明の実施の形態に係る燃料タン
クの取付構造を、図面に基づいて説明する。図1乃至図
3は、本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルの
燃料タンク取付構造を示している。この第1の実施の形
態では、機体フレーム30の前後方向略中央の右側部に
設けた第1取付台37上に鋼製の作動油タンク35がボ
ルト38により取付固定されている。なお、作動油タン
ク35の機体フレーム30への取付固定手段としては種
々のものを採用でき、例えば、溶接固定等でもよい。
クの取付構造を、図面に基づいて説明する。図1乃至図
3は、本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルの
燃料タンク取付構造を示している。この第1の実施の形
態では、機体フレーム30の前後方向略中央の右側部に
設けた第1取付台37上に鋼製の作動油タンク35がボ
ルト38により取付固定されている。なお、作動油タン
ク35の機体フレーム30への取付固定手段としては種
々のものを採用でき、例えば、溶接固定等でもよい。
【0014】上記第1取付台37の前方で機体フレーム
30に設けた第2取付台39上に、FRP等の樹脂製の
燃料タンク36が載置され、後述するように、締付バン
ド40によって作動油タンク35に対して容易に着脱で
きるように取付けられている。なお、締付バンド40と
しては、繊維製、樹脂製、金属製、ゴム製等の種々のも
のを採用できる。
30に設けた第2取付台39上に、FRP等の樹脂製の
燃料タンク36が載置され、後述するように、締付バン
ド40によって作動油タンク35に対して容易に着脱で
きるように取付けられている。なお、締付バンド40と
しては、繊維製、樹脂製、金属製、ゴム製等の種々のも
のを採用できる。
【0015】また、作動油タンク35及び燃料タンク3
6下方において、整備対象機器となるブーム揺動シリン
ダ9が機体フレーム30上に取付けられている。該シリ
ンダ9の脱着作業や配管作業を行うための整備用空間
は、燃料タンク36を機体フレーム30から取り外すこ
とにより形成されるようになっている。なお、機体フレ
ーム30上には、作動油タンク35及び燃料タンク36
の左側方に支持板41が立設されており、この支持板4
1に作動油タンク35及び燃料タンク36の左側面を沿
わせることで、これらタンク35,36の取付の安定化
を図っている。
6下方において、整備対象機器となるブーム揺動シリン
ダ9が機体フレーム30上に取付けられている。該シリ
ンダ9の脱着作業や配管作業を行うための整備用空間
は、燃料タンク36を機体フレーム30から取り外すこ
とにより形成されるようになっている。なお、機体フレ
ーム30上には、作動油タンク35及び燃料タンク36
の左側方に支持板41が立設されており、この支持板4
1に作動油タンク35及び燃料タンク36の左側面を沿
わせることで、これらタンク35,36の取付の安定化
を図っている。
【0016】上記締付バンド40の一端は、機体フレー
ム30の一部を構成する上記支持板41の前端部にボル
ト等により着脱自在又は着脱不能に取付固定されてい
る。また、締付バンド40の他端は、作動油タンク35
の右側面に溶接固定したブラケット42に着脱自在に取
付けられている。そして、締付バンド40の中途部を、
燃料タンク36の前面から右側面に亘って形成された凹
溝43内に掛け回すことによって、該締付バンド43に
燃料タンク36を抱持しており、この締付バンド43を
緊張させることによって、締付バンド43の押付力によ
り燃料タンク36をその後方に位置する作動油タンク3
5及び左側方に位置する支持板41に対して押付けて、
ボルト等を用いることなく燃料タンク36を安定的に取
付ている。
ム30の一部を構成する上記支持板41の前端部にボル
ト等により着脱自在又は着脱不能に取付固定されてい
る。また、締付バンド40の他端は、作動油タンク35
の右側面に溶接固定したブラケット42に着脱自在に取
付けられている。そして、締付バンド40の中途部を、
燃料タンク36の前面から右側面に亘って形成された凹
溝43内に掛け回すことによって、該締付バンド43に
燃料タンク36を抱持しており、この締付バンド43を
緊張させることによって、締付バンド43の押付力によ
り燃料タンク36をその後方に位置する作動油タンク3
5及び左側方に位置する支持板41に対して押付けて、
ボルト等を用いることなく燃料タンク36を安定的に取
付ている。
【0017】締付バンド40の緊張手段としては種々の
ものが考えられ、例えば、該バンド40をゴム製とすれ
ば、バンド40自体の弾性に抗して引き伸ばした状態で
バンド40の他端を作動油タンク35に取付けることに
よりバンド40に緊張力を生じさせることができる。ま
た、締付バンド40が金属等の差ほど伸縮しない部材か
らなる場合には、図1又は図2に示すように、先端側に
ネジ溝が刻設された取付ロッド44をバンド40の他端
部に溶接固定し、一方、作動油タンク35の右側面に側
面視略コ字状のブラケット42を固着し、該ブラケット
42の前壁に挿通孔を形成して、該挿通孔に前記ロッド
44を前方から挿通してナット45を締結していくこと
により、締付バンド40を強力に緊張させることができ
る。なお、この場合には、金属製等の締付バンド40に
より樹脂製の燃料タンク36を傷付けることを防止する
ために、締付バンド40と燃料タンク36との間に、帯
状のクッション材46を介装するのが好ましい。
ものが考えられ、例えば、該バンド40をゴム製とすれ
ば、バンド40自体の弾性に抗して引き伸ばした状態で
バンド40の他端を作動油タンク35に取付けることに
よりバンド40に緊張力を生じさせることができる。ま
た、締付バンド40が金属等の差ほど伸縮しない部材か
らなる場合には、図1又は図2に示すように、先端側に
ネジ溝が刻設された取付ロッド44をバンド40の他端
部に溶接固定し、一方、作動油タンク35の右側面に側
面視略コ字状のブラケット42を固着し、該ブラケット
42の前壁に挿通孔を形成して、該挿通孔に前記ロッド
44を前方から挿通してナット45を締結していくこと
により、締付バンド40を強力に緊張させることができ
る。なお、この場合には、金属製等の締付バンド40に
より樹脂製の燃料タンク36を傷付けることを防止する
ために、締付バンド40と燃料タンク36との間に、帯
状のクッション材46を介装するのが好ましい。
【0018】また、作動油タンク35の前面と燃料タン
ク36の後面との間(即ち、両タンク35,36の対向
面間)には、クッション性を有するシート状の断熱材4
7が介装されている。この断熱材47は、作動油タンク
35と燃料タンク36との当接面の略全面に亘って設け
るのが好ましい。また、断熱材47は、作動油タンク3
5側に貼着しておくのが好ましいが、燃料タンク36側
に貼着してもよく、また、これらタンク35,36とは
別体であってもよい。
ク36の後面との間(即ち、両タンク35,36の対向
面間)には、クッション性を有するシート状の断熱材4
7が介装されている。この断熱材47は、作動油タンク
35と燃料タンク36との当接面の略全面に亘って設け
るのが好ましい。また、断熱材47は、作動油タンク3
5側に貼着しておくのが好ましいが、燃料タンク36側
に貼着してもよく、また、これらタンク35,36とは
別体であってもよい。
【0019】この断熱材47により、上記したように燃
料タンク36を作動油タンク35に抱かせる取付構造を
採用しつつも、作動油タンク35内の作動油の熱が燃料
タンク36内の燃料に伝達することを防止できる。さら
に、断熱材47が介在することにより、作動油タンク3
5と燃料タンク36との対向面の略全面に亘って押付力
が均一化されることとなるとともに、これらタンク3
5,36間に隙間が生じることも防止され、これらによ
り、締付バンド40による取付の一層の安定化が図られ
る。
料タンク36を作動油タンク35に抱かせる取付構造を
採用しつつも、作動油タンク35内の作動油の熱が燃料
タンク36内の燃料に伝達することを防止できる。さら
に、断熱材47が介在することにより、作動油タンク3
5と燃料タンク36との対向面の略全面に亘って押付力
が均一化されることとなるとともに、これらタンク3
5,36間に隙間が生じることも防止され、これらによ
り、締付バンド40による取付の一層の安定化が図られ
る。
【0020】なお、燃料タンク36の右前部は、旋回機
体3の一部を構成するタンクボンネット34の右前部の
円弧状側壁34aの形状に合わせて円弧状に形成されて
おり、この燃料タンク36の右前側面は、機体の小型化
のため、タンクボンネット34の円弧状側壁34a内面
に可及的に近接されている。また、タンクボンネット3
4の円弧状側壁34aの上下方向中途部には、ボンネッ
ト開閉操作用の把持孔50が形成されている。この把持
孔50に対応して、燃料タンク36の右前側面には所要
の上下方向幅を有する凹部51が形成されており、燃料
タンク36をタンクボンネット34内面に可及的に近接
させているにもかかわらず把持孔50から指を挿通して
ボンネット34の持上げる際の作業性を向上している。
体3の一部を構成するタンクボンネット34の右前部の
円弧状側壁34aの形状に合わせて円弧状に形成されて
おり、この燃料タンク36の右前側面は、機体の小型化
のため、タンクボンネット34の円弧状側壁34a内面
に可及的に近接されている。また、タンクボンネット3
4の円弧状側壁34aの上下方向中途部には、ボンネッ
ト開閉操作用の把持孔50が形成されている。この把持
孔50に対応して、燃料タンク36の右前側面には所要
の上下方向幅を有する凹部51が形成されており、燃料
タンク36をタンクボンネット34内面に可及的に近接
させているにもかかわらず把持孔50から指を挿通して
ボンネット34の持上げる際の作業性を向上している。
【0021】上記締付バンド40が掛け渡される凹溝4
3は、上記凹部51の下方に設けられており、把持孔5
0に指を挿通してボンネット34を持ち上げるときに、
該指が締付バンド40に引っ掛かることがないようにし
ている。図4は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料
タンクの取付構造を示しており、上記の第1の実施の形
態と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省
略するとともに、異なる構成、作用効果について説明す
る。
3は、上記凹部51の下方に設けられており、把持孔5
0に指を挿通してボンネット34を持ち上げるときに、
該指が締付バンド40に引っ掛かることがないようにし
ている。図4は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料
タンクの取付構造を示しており、上記の第1の実施の形
態と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省
略するとともに、異なる構成、作用効果について説明す
る。
【0022】この第2の実施の形態では、締付バンド4
0の一端部の取付位置が上記第1の実施の形態と異なっ
ている。即ち、締付バンド40の一端部は、作動油タン
ク35の左側部に取付けられており、該バンド40の中
途部は燃料タンク36の左側面、前面及び右側面に亘っ
て掛け回されている。このように取付ければ、支持板4
1がなくとも燃料タンク36を作動油タンク35に安定
的に取付けることができ、構造の簡素化を図りつつも、
燃料タンク36の取付の確実化を図ることができる。な
お、この場合には、凹溝43を燃料タンク35の左側
面、前面及び右側面にわたって形成するのが好ましい。
0の一端部の取付位置が上記第1の実施の形態と異なっ
ている。即ち、締付バンド40の一端部は、作動油タン
ク35の左側部に取付けられており、該バンド40の中
途部は燃料タンク36の左側面、前面及び右側面に亘っ
て掛け回されている。このように取付ければ、支持板4
1がなくとも燃料タンク36を作動油タンク35に安定
的に取付けることができ、構造の簡素化を図りつつも、
燃料タンク36の取付の確実化を図ることができる。な
お、この場合には、凹溝43を燃料タンク35の左側
面、前面及び右側面にわたって形成するのが好ましい。
【0023】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、適宜設計変更することができる。例えば、
作動油タンク及び燃料タンクを設ける位置は、機体フレ
ームの後部側であっても、左側部であってもよく、ま
た、作動油タンクと燃料タンクとが左右に配設されてい
てもよい。
のではなく、適宜設計変更することができる。例えば、
作動油タンク及び燃料タンクを設ける位置は、機体フレ
ームの後部側であっても、左側部であってもよく、ま
た、作動油タンクと燃料タンクとが左右に配設されてい
てもよい。
【0024】また、機体フレームの一部を構成する支持
板を作動油タンクの左右両方に設けて、これら支持板に
締付バンドを掛け渡すこともできる。また、整備対象機
器としては、油圧コントロールバルブ、電子コントロー
ラ、配管コネクタ、配線コネクタ等、どのようなもので
もよい。また、燃料タンクに凹溝を設けなくともよい。
板を作動油タンクの左右両方に設けて、これら支持板に
締付バンドを掛け渡すこともできる。また、整備対象機
器としては、油圧コントロールバルブ、電子コントロー
ラ、配管コネクタ、配線コネクタ等、どのようなもので
もよい。また、燃料タンクに凹溝を設けなくともよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、作動油
タンクと燃料タンクとを機体フレーム上に隣接配置し、
作動油タンクが機体フレームに取付固定され、燃料タン
ク下方で整備対象機器が機体フレームに取付けられ、該
整備対象機器の整備用空間が、燃料タンクを機体フレー
ムから取り外すことにより形成される油圧ショベルにお
いて、一端が作動油タンク又は機体フレームに取付けら
れ、かつ、他端が作動油タンク又は機体フレームに着脱
自在に取付けられた締付バンドに燃料タンクが抱持さ
れ、該締付バンドを緊張することで燃料タンクが作動油
タンクに対して押付けられているので、次の特有の効果
を奏することができる。
タンクと燃料タンクとを機体フレーム上に隣接配置し、
作動油タンクが機体フレームに取付固定され、燃料タン
ク下方で整備対象機器が機体フレームに取付けられ、該
整備対象機器の整備用空間が、燃料タンクを機体フレー
ムから取り外すことにより形成される油圧ショベルにお
いて、一端が作動油タンク又は機体フレームに取付けら
れ、かつ、他端が作動油タンク又は機体フレームに着脱
自在に取付けられた締付バンドに燃料タンクが抱持さ
れ、該締付バンドを緊張することで燃料タンクが作動油
タンクに対して押付けられているので、次の特有の効果
を奏することができる。
【0026】即ち、本発明によれば、締付バンドの他端
を作動油タンクから取り外せば、容易かつ迅速に燃料タ
ンクを機体フレームから取り外すことができ、その下方
に設けた整備対象機器の整備を迅速に行うことができ
る。
を作動油タンクから取り外せば、容易かつ迅速に燃料タ
ンクを機体フレームから取り外すことができ、その下方
に設けた整備対象機器の整備を迅速に行うことができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る燃料タンク取
付構造を示す斜視図である。
付構造を示す斜視図である。
【図2】同構造を示す側面図である。
【図3】同構造を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る燃料タンク取
付構造を示す平面図である。
付構造を示す平面図である。
【図5】油圧ショベルの平面図である。
【図6】油圧ショベルの側面図である。
1 油圧ショベル 9 整備対象機器(ブーム揺動シリンダ) 30 機体フレーム 35 作動油タンク 36 燃料タンク 40 締付バンド 47 断熱材
Claims (2)
- 【請求項1】 作動油タンク(35)と燃料タンク(3
6)とを機体フレーム(30)上に隣接配置し、作動油
タンク(35)が機体フレーム(30)に取付固定さ
れ、燃料タンク(36)下方で整備対象機器(9)が機
体フレーム(30)に取付けられ、該整備対象機器
(9)の整備用空間が、燃料タンク(36)を機体フレ
ーム(30)から取り外すことにより形成される油圧シ
ョベルにおいて、 一端が作動油タンク(35)又は機体フレーム(30)
に取付けられ、かつ、他端が作動油タンク(35)又は
機体フレーム(30)に着脱自在に取付けられた締付バ
ンド(40)に燃料タンク(36)が抱持され、該締付
バンド(40)を緊張することで燃料タンク(36)が
作動油タンク(35)に対して押付けられていることを
特徴とする油圧ショベルの燃料タンク取付構造。 - 【請求項2】 作動油タンク(35)と燃料タンク(3
6)との間に断熱材(47)が介装されていることを特
徴とする請求項1に記載の油圧ショベルの燃料タンク取
付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30465995A JPH09151483A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 油圧ショベルの燃料タンク取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30465995A JPH09151483A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 油圧ショベルの燃料タンク取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151483A true JPH09151483A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=17935691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30465995A Pending JPH09151483A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 油圧ショベルの燃料タンク取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09151483A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11117352A (ja) * | 1997-10-09 | 1999-04-27 | Nippon Gijutsu Center:Kk | 逆打ち工法用揚重機 |
JP2002061224A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-02-28 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 旋回式建設機械 |
KR20140057480A (ko) | 2011-08-09 | 2014-05-13 | 히다치 겡키 가부시키 가이샤 | 건설 기계 |
JP2019018734A (ja) * | 2017-07-18 | 2019-02-07 | 株式会社クボタ | 作業機 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30465995A patent/JPH09151483A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11117352A (ja) * | 1997-10-09 | 1999-04-27 | Nippon Gijutsu Center:Kk | 逆打ち工法用揚重機 |
JP2002061224A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-02-28 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 旋回式建設機械 |
KR20140057480A (ko) | 2011-08-09 | 2014-05-13 | 히다치 겡키 가부시키 가이샤 | 건설 기계 |
EP2743407A1 (en) * | 2011-08-09 | 2014-06-18 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine |
EP2743407A4 (en) * | 2011-08-09 | 2015-03-25 | Hitachi Construction Machinery | CONSTRUCTION MACHINE |
US8998234B2 (en) | 2011-08-09 | 2015-04-07 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine |
JP2019018734A (ja) * | 2017-07-18 | 2019-02-07 | 株式会社クボタ | 作業機 |
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