JP4172135B2 - 建設機械のフィルタ類装着構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に設けられ、オイルフィルタや燃料フィルタ等のフィルタ類の装着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設機械の一例として、例えば油圧ショベルは概略図7に示したように構成される。同図において、1は履帯を有する下部走行体、2は上部旋回体である。上部旋回体2は下部走行体1上に旋回装置3を介して連結されており、旋回装置3を作動させると、上部旋回体2は下部走行体1に対して旋回するようになっている。上部旋回体2にはオペレータが搭乗してその操作を行うための運転室4が設けられており、また土砂の掘削等の作業を行うための作業機5が装備されている。作業機5は、上部旋回体2のフレームに俯仰動作可能に連結したブーム6と、このブーム6の先端に上下方向に回動可能に連結したアーム7と、アーム7の先端に回動可能に連結したバケット8とから構成される。
【0003】
前述した構成を有する油圧ショベルは、その大半の機構部は油圧により駆動される構成となっている。即ち、下部走行体1の走行は油圧モータで、また上部旋回体2の旋回も、同様油圧モータで駆動される。ブーム6,アーム7及びバケット8からなる作業機5の駆動は油圧シリンダで行われる。このように、各機構部に設けた油圧モータや油圧シリンダからなる油圧アクチュエータを駆動するために、油圧ショベルには油圧ポンプが装着され、また油圧ポンプを駆動するためにエンジンを搭載している。そして、油圧ポンプから供給される圧油を前述した各油圧アクチュエータに供給する制御を行うために、コントロールバルブユニットが設けられ、油圧ポンプと各油圧アクチュエータとの間には、このコントロールバルブユニットを構成する各コントロールバルブが接続されている。そして、これらのコントロールバルブは油圧パイロット式のものが一般に用いられる。
【0004】
油圧ポンプ,コントロールバルブ,油圧アクチュエータ等には摺動部があり、それらを作動させた時等には摺動各部で摩耗粉やシール材の破片等の固形異物が発生し、これらの固形異物は作動油に混入したまま流れることになる。この種の固形異物が回路内を循環すると、前述した摺動各部等を損傷させることになる。このために、油圧アクチュエータからの戻り油を作動油タンクに還流させる前の段階でフィルタを通すことによって、これらの固形異物を作動油から分離して取り除くようにしている。油圧アクチュエータからの戻り油の流量は大きいことから、通常、戻り油から固形異物を除去するためのフィルタは大型のものとなり、作動油タンクに内蔵させるのが一般的である。
【0005】
コントロールバルブは油圧パイロット方式のものであり、従ってコントロールバルブにパイロット圧を供給する必要がある。このために、油圧アクチュエータを直接駆動するための油圧ポンプに加えて、小容量で、通常は固定容量型の油圧ポンプからなるパイロットポンプを備えている。そして、このパイロットポンプからの吐出油は操作レバー等の操作手段で切り換わるパイロットバルブを介してコントロールバルブの油圧パイロット室に供給されることになる。また、コントロールバルブの油圧パイロット室から排出された作動油は作動油タンクに還流する。
【0006】
ここで、油圧ポンプからコントロールバルブを介して油圧アクチュエータに圧油を供給し、この油圧アクチュエータからの戻り油を作動油タンクに還流させる油圧回路と、パイロットポンプ,パイロットバルブ,コントロールバルブの油圧パイロット室を含む油圧回路とはそれぞれ独立の回路を構成する。ただし、作動油タンクは両回路に共用される。従って、以下の説明においては、これらを区別する場合には、前者をメイン回路、後者をパイロット回路という。
【0007】
パイロット回路においても、当然摺動部があることから、回路を流れる作動油に固形異物が混入する可能性があり、このために油圧パイロット室からの戻り油にもオイルフィルタを装着して、この戻り油から固形異物を取り除くようにしなければならない。ただし、このパイロット回路用のオイルフィルタは、メイン回路用のオイルフィルタと比較して極めて小型のもので良い。
【0008】
また、油圧ショベルはエンジンを備えており、このエンジンを潤滑するためにエンジンオイルを循環させるようにしている。このために、エンジンにはオイルパンが付設され、このオイルパンからエンジンオイルをエンジンの摺動各部に供給する。エンジンオイルはエンジンの作動を円滑にするためのものであり、エンジンの駆動時に、摺動による摩耗粉やシール部材の破片等の固形異物が発生することから、この固形異物がエンジンオイルに混入することになる。従って、エンジンオイルの循環経路にもオイルフィルタを設けて、常にエンジンオイルから固形異物を分離除去するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
これら油圧ショベル等に設置されるメイン回路用のオイルフィルタ、パイロット回路用のオイルフィルタ、エンジンオイルフィルタ等のフィルタ類は、メイン回路用のオイルフィルタは作動油タンクの内部に、またパイロット回路用のオイルフィルタは作動油タンク乃至その近傍に、エンジンオイルフィルタはエンジンの近傍位置に、というようにそれぞれ別個の位置に配置されているのが現状である。ところで、これらのオイルフィルタは定期的にフィルタの交換を行う必要があり、また必要に応じて修理や部品交換等を行わなければならない。つまり、オイルフィルタは定期的に、また随時にメンテナンスを行う必要がある。1個のオイルフィルタに対するメンテナンスを行う際に、同時に他のフィルタも点検して、必要な場合にはフィルタ交換等の措置を採れるようにするのが望ましい。しかしながら、それぞれのフィルタが別個の位置に配置されていると、同時に複数のオイルフィルタを点検乃至フィルタ交換等のメンテナンス作業を行う上で非常に都合が悪いという難点がある。
【0010】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、少なくともパイロット回路用オイルフィルタやエンジンオイルフィルタを1箇所に集中的に配置して、フィルタ交換等のメンテナンス作業を円滑に行えるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明は、下部走行体に連結して設けた上部旋回体に建屋及びカウンタウエイトを設置して、この建屋内に少なくともエンジンと、このエンジンに直結された油圧ポンプとを装着した建設機械であって、前記建屋の前記カウンタウエイトに近い位置には、内部に前記エンジンを設置したエンジン室と、前記油圧ポンプが設置され、前記エンジン室と区画されたポンプ室とが設けられ、前記ポンプ室には、その側部に設けられる側部開閉カバーと、下部位置に設けられる着脱可能なアンダーカバーと、後部位置に前記カウンタウエイトに対面するように設けられる側壁とを備え、前記側壁には、前記側壁から離間した位置に取付面を有するブラケットが設けられ、前記ブラケットの取付面には、少なくともパイロット回路用オイルフィルタとエンジンオイルフィルタとがその高さ位置が変わるように並べて装着され、これら各オイルフィルタにそれぞれ流入側及び流出側の配管を接続する構成としたことをその特徴とするものである。
【0012】
ここで、2個のオイルフィルタのうち、通常はエンジンオイルフィルタの方がサイズが大きいので、このサイズの大きいエンジンオイルフィルタを側部開閉カバーの手前側に配置し、パイロット回路用オイルフィルタをその奥側に配置する構成とするのが合理的である。また、これらのオイルフィルタは側壁に直接固定しても良いが、側壁にブラケットを設けて、このブラケットにエンジンオイルフィルタ及びパイロット回路用オイルフィルタを取り付けるようになし、このブラケットによって、各オイルフィルタを側壁から離間した位置に配置するように構成すれば、側壁を立設させたフレームから離間した位置に各オイルフィルタを配置できる。エンジンオイルフィルタの位置より奥部にパイロット回路用オイルフィルタが配置されていることから、このパイロット回路用オイルフィルタのみをメンテナンスする場合には、エンジンオイルフィルタが邪魔になる場合がある。この点を考慮すれば、エンジンオイルフィルタを上部位置に設け、パイロット回路用オイルフィルタは、このエンジンオイルフィルタに対して斜め下方に配置するというように、高さ位置を変えるようにすることができる。この場合には、ブラケットを側壁に傾斜するようにして設ければ、これら2個のオイルフィルタを単一のブラケットに取り付ける構成とすることができる。また、側壁には各々のオイルフィルタを取り付ける複数のブラケットを設けるようにしても良い。側壁には、前述した2個のオイルフィルタに加えて、ウォータセジメンタ一体型の燃料フィルタを取り付けるようにすることもできる。この場合には、燃料フィルタは各オイルフィルタの配設位置より側部開閉カバーに近い位置に配置するのが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に建設機械としての油圧ショベルにおける上部旋回体のフレームの構造を示す。図中において、10は上部旋回体のフレームであって、このフレーム10は車両の走行方向に向けて平行に設けた複数本のビーム10aと、各ビーム10a間を掛け渡すようにして設けた複数の梁部材10bとから構成される。中央に位置する2本のビーム10a,10aには、それぞれブラケット11が設けられており、この一対からなるブラケット11,11には作業機を構成するブームが連結される。
【0014】
12は運転室であり、この運転室12及び作業機が連結されるブラケット11の後部側の位置には各種の機器類等を設けた建屋13が形成されている。また、この建屋13の後部位置にカウンタウエイト14が設置されている。ここで、建屋13は、カウンタウエイト14に対面する側を除いた3方向は側部カバーにより囲まれ、またこの側部カバーの上部にはルーフカバーが設けられる。そして、これら側部カバー及びルーフカバーのうち少なくとも一部分は開閉可能なものとなっている。また、フレーム10を構成するビーム10a及び梁部材10bは、このフレーム10の構造部材であって、これらビーム10a,梁部材10b間の空間部にはアンダーカバーが設けられる。これによって、建屋13は実質的に閉鎖された空間を構成している。さらに、建屋13の内部には、必要に応じて区画壁等が設けられる。
【0015】
建屋13内には種々の機器なり装置なりが設けられており、これらのうちエンジン及び油圧ポンプは後部側、つまりカウンタウエイト14に近接した位置に配置されている。この建屋13の内部において、15はエンジン室、16はポンプ室であり、エンジン室15にはエンジンが、またポンプ室16には油圧ポンプが設置される。ただし、油圧ポンプはエンジンに直結されている。
【0016】
ポンプ室16の内部構成を図2及び図3に示す。ポンプ室16の内部には油圧ポンプユニット17が設置されている。ここで、ポンプ室16の側部には建屋13の一部を構成する側部開閉カバー18が設けられており、またその上部はルーフ19で覆われ、さらに下部位置にはアンダーカバー20が設けられている。さらにまた、その後部位置には、カウンタウエイト14の手前側の位置に側壁21が設けられている。この側壁21はフレーム10における梁部材10b上に立設した鋼板等の金属の曲げ板から構成され、この側壁21は側部開閉カバー18が接合されるものであり、またルーフ19の支持部材として機能する。
【0017】
側壁21におけるポンプ室16の内側面にはブラケット22が溶接またはねじ止め等の手段で固定して設けられている。ブラケット22は、側壁21から内側に所定の寸法だけ突出するように設けた断面がコ字状のものからなり、その上下の立ち上がり部間に形成される面が取付面22aとなっている。この取付面に22aには、パイロット回路用オイルフィルタ23と、エンジンオイルフィルタ24とが固定的に支持されている。これら各オイルフィルタ23,24は、図4から明らかなように、本体部23a,24aの下部に内部にフィルタを装着したフィルタケース23b,24bが着脱可能に連結されており、また本体部23a,24aには流入側配管23c,24cと、流出側配管23d,24dとが接続されている。これら2個のオイルフィルタ23,24は、それらの本体部23a,24aがブラケット22の取付面22aにボルト等の手段で固定されており、これら本体部23a,24aに連結したフィルタケース23b,24bはこれら本体部23a,24aから下方に向けて延在させている。
【0018】
ここで、2個のオイルフィルタ23,24のうち、エンジンオイルフィルタ24はパイロット回路用オイルフィルタ23よりサイズが大きく、また重量物でもある。そして、側部開閉カバー18側から見て、大型のエンジンオイルフィルタ24は手前側に配置されており、またそれより小型のパイロット回路用オイルフィルタ23は奥側の位置に配置されている。
【0019】
以上のように構成することによって、パイロット回路において、コントロールバルブから作動油タンクに作動油を還流させる配管をパイロット回路用オイルフィルタ23の流入側,流出側配管23c,23dに接続することによって、流入側配管23cから本体部23a内に流入する固形異物を含んだ作動油がフィルタケース23b内を通る際に、固形異物等が捕捉されて、固形異物等を分理した作動油が流出側配管23dから流出することになる。また、エンジンオイルフィルタ24はエンジンとオイルパンとの間の配管に流入側,流出側の各配管24c,24dに接続され、エンジンからオイルパンに還流するエンジンオイル中に含まれる固形異物等はフィルタケース24b内で分離されて、固形異物等を含まないエンジンオイルが流出する。
【0020】
コントロールバルブは油圧ポンプユニット17の近傍位置に配置されており、従ってこのコントロールバルブの油圧パイロット室に接続した配管を、油圧ポンプユニット17の位置より後部側に位置するパイロット回路用オイルフィルタ23を通るように引き回したとしても、あまり配管の長さが長くなることはない。また、エンジンはポンプ室16に隣接したエンジン室15に配置されており、エンジンと、このエンジンに付設したオイルパンとの間の管路を、ポンプ室16内を通しても、やはりそれ程配管の全長が長くなったり引き回しが複雑になるようなことはない。
【0021】
パイロット回路用オイルフィルタ23及びエンジンオイルフィルタ24は、油圧ショベルの運転時間を目安として、定期的にフィルタ交換が行われる。また、フィルタ交換以外にも、随時点検や修理が必要となる。このようなメンテナンス作業を行うに当っては、ポンプ室16の側部開閉カバー18を開くことにより行うことができる。また、フィルタの交換時には、本体部23a,24aからフィルタケース23b,24bを分離しなければならない。この時には、内部から油漏れが生じることになる。従って、漏れた油を回収するために、側部開閉カバー18を開くと共に、アンダーカバー20を取り外す。
【0022】
以上によりエンジンオイルフィルタ24に対しても、またパイロット回路用オイルフィルタ23に対してもフィルタ交換を含むメンテナンス作業を行うことができる。さらに、これら2個のオイルフィルタ23,24に対して同時にメンテナンス作業を行うこともできる。フィルタ交換を行うには、フィルタケースを本体部から分離するが、大型で重量物のフィルタケース24bを設けたエンジンオイルフィルタ24は側部開閉カバー18に近い位置にあるので、そのフィルタケース24bを本体部24aから分離して取り出すのに便利である。
【0023】
一方、パイロット回路用オイルフィルタ23は、側部開閉カバー18側から見てエンジンオイルフィルタ24の奥の位置に配置されているので、そのフィルタ交換作業を行う際には、このエンジンオイルフィルタ24が邪魔になって必ずしも便利であるとは言えない。しかしながら、パイロット回路用オイルフィルタ23のフィルタ交換タイミングは、エンジンオイルフィルタ24のそれに対して実質的に2倍の時間となるように設定することができる。そうすれば、エンジンオイルフィルタ24のフィルタ交換を行うに当って、2回のうちの1回はエンジンオイルフィルタ24のみのフィルタ交換を行い、もう1回はエンジンオイルフィルタ24とパイロット回路用オイルフィルタ23とのフィルタを同時に交換することができる。従って、これら2個のオイルフィルタ23,24の両フィルタ交換作業は極めて容易に行うことができ、その作業効率が著しく向上する。
【0024】
なお、2つのオイルフィルタ23,24の交換タイミングがずれるようであれば、例えば図5に示したように、パイロット回路用オイルフィルタ23の高さ位置を低くする等、両オイルフィルタ23,24の高さ位置を変えるようにすれば良い。また、このように位置を変えた時には、各オイルフィルタ23,24を別個のブラケットに固定するようにしても良いが、ブラケット122を傾斜した状態にして側壁21に固定すれば、1個のブラケット122により両オイルフィルタ23,24を固定することができる。
【0025】
フィルタ交換時には、オイルフィルタ23,24のうち、フィルタケース23b,24bを本体部23a,24aから分離するが、この時に本体部23a,24aの内部から油漏れが発生することになる。アンダーカバー20を取り外すのは、このようにして漏れ出した油を受ける容器をオイルフィルタ23,24の下部位置に配置するためである。オイルフィルタ23,24は側壁21に支持されているが、この側壁21はフレーム10を構成する梁部材10bに立設されている。従って、オイルフィルタ23,24の本体部23a,24aからの漏出油がこの梁部材10b上に垂れ落ちて、梁部材10bを汚損するおそれがある。しかしながら、オイルフィルタ23,24をブラケット22の取付面22aに取り付けて、側壁21から十分離間させた位置とすることができ、その結果オイルフィルタ23,24を梁部材10bから十分離すことができ、漏出油は梁部材10bに付着することなく、確実に容器に回収することができる。これによって、フィルタ交換を行った後の清掃作業も容易になる。
【0026】
ところで、フィルタ類としては、既に説明したように、作動油タンク内に設けられるメイン回路用オイルフィルタと、側壁21に取り付けたパイロット回路用オイルフィルタ23及びエンジンオイルフィルタ24だけでなく、エンジンの燃料フィルタもある。燃料には、通常、異物等は混入していないので、オイルフィルタ23,24のように、固液分離を行うというより、むしろ燃料中に含まれている水を分離して除去する油水分離機能を有する、所謂ウォータセジメント機能を持ったものである。従って、このウォータセジメント機能を備えた燃料フィルタ、つまりウォータセジメンタ一体型燃料フィルタを設けるに当っては、フィルタ交換というより、むしろ分離された水を除去する作業を定期的に行わなければならない。
【0027】
以上のことから、図6に示したように、側壁21に固定したブラケット222には、パイロット回路用オイルフィルタ23とエンジンオイルフィルタ24に加えて、ウォータセジメンタ一体型燃料フィルタ30も取り付けるようにすることもできる。このように構成することによって、フィルタ交換、その他、パイロット回路用オイルフィルタ23やエンジンオイルフィルタ24に対するメンテナンス作業時に、随時このウォータセジメンタ一体型燃料フィルタ30の点検を行って、必要に応じて水の除去作業も行うことができる。
【0028】
このためには、ウォータセジメンタ一体型燃料フィルタ30の取付位置は、側部開閉カバー18側から見て、エンジンオイルフィルタ24の配設位置より手前側とする。なお、このウォータセジメンタ一体型燃料フィルタ30の取付位置はブラケット222の取付面222aであっても良いが、図示した構成では、上面222bに取り付けている。従って、ウォータセジメンタ一体型燃料フィルタ30はエンジンオイルフィルタ24の高さ位置より十分高い位置に配置されることになり、エンジンオイルフィルタ24及びパイロット回路用オイルフィルタ23のフィルタ交換作業等の妨げとならない。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上のように、少なくともパイロット回路用オイルフィルタやエンジンオイルフィルタを1箇所に集中的に配置することによって、フィルタ交換等のメンテナンス作業を円滑に行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの上部旋回体を構成するフレームの外観図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すポンプ室の断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】オイルフィルタ類の取付構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す図2と同様の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す図4と同様の断面図である。
【図7】建設機械の一例としての油圧ショベルの全体構成図である。
【符号の説明】
10 フレーム 10a ビーム
10b 梁部材 13 建屋
15 エンジン室 16 ポンプ室
17 油圧ポンプユニット 18 側部開閉カバー
19 ルーフ 20 アンダーカバー
21 側壁 22,122,222 ブラケット
22a 取付面 23 パイロット回路用オイルフィルタ
24 エンジンオイルフィルタ 23a,24a 本体部
23b,24b フィルタケース
23c,24c 流入側配管
23d,24d 流出側配管
30 ウォータセジメンタ一体型燃料フィルタ

Claims (5)

  1. 下部走行体に連結して設けた上部旋回体に建屋及びカウンタウエイトを設置して、この建屋内に少なくともエンジンと、このエンジンに直結された油圧ポンプとを装着した建設機械において、
    前記建屋の前記カウンタウエイトに近い位置には、内部に前記エンジンを設置したエンジン室と、前記油圧ポンプが設置され、前記エンジン室と区画されたポンプ室とが設けられ、
    前記ポンプ室には、その側部に設けられる側部開閉カバーと、下部位置に設けられる着脱可能なアンダーカバーと、後部位置に前記カウンタウエイトに対面するように設けられる側壁とを備え、
    前記側壁には、前記側壁から離間した位置に取付面を有するブラケットが設けられ、
    前記ブラケットの取付面には、少なくともパイロット回路用オイルフィルタとエンジンオイルフィルタとがその高さ位置が変わるように並べて装着され、
    これら各オイルフィルタにそれぞれ流入側及び流出側の配管を接続する
    構成としたことを特徴とする建設機械のフィルタ類装着構造。
  2. 前記側部開閉カバーに対して、前記エンジンオイルフィルタは手前側に配置し、前記パイロット回路用オイルフィルタを奥側に配置する構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械のフィルタ類装着構造。
  3. 前記エンジンオイルフィルタを上部位置に設け、前記パイロット回路用オイルフィルタは、このエンジンオイルフィルタに対して斜め下方に配置し、前記ブラケットは前記側壁に傾斜するように設け、これら2個のオイルフィルタをこのブラケットに取り付ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械のフィルタ類装着構造。
  4. 前記側壁には各々のオイルフィルタを取り付ける複数のブラケットを設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械のフィルタ類装着構造。
  5. 前記側壁には、前記各オイルフィルタの配設位置より前記側部開閉カバーに近い位置において、前記エンジンオイルフィルタより高い位置にウォータセジメンタ一体型の燃料フィルタを取り付ける構成としたことを特徴とする請求項1記載のフィルタ類装着構造。
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