JP2018053578A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料回路の整備作業の作業性を向上することができる建設機械を提供する。【解決手段】ポンプ室14内には、燃料タンク12とプレフィルタ20との間を接続する上流側管路18Aと、メインフィルタ21とエンジン7との間を接続する下流側管路18Dとが配設されている。また、ポンプ室14内には、燃料タンク12内のドレンを外部に排出させるための排出管路19が配設されている。下流側管路18Dと排出管路19との間には、下流側管路18D内を流通する燃料内の空気を排出させるためのエア抜き管路23が接続されている。また、ポンプ室14内には、上流側管路18Aに設けられた上流側管路遮断弁27、下流側管路18Dに設けられた下流側管路遮断弁29、排出管路19に設けられた排出管路遮断弁31、およびエア抜き管路23に設けられたエア抜き管路遮断弁30が配設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に燃料タンクに接続された管路に遮断弁を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられたフロント装置とによって構成されている。そして、上部旋回体には、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後側に搭載されたエンジンと、該エンジンに供給される燃料を貯える燃料タンクとが備えられている。
そして、燃料タンクには、エンジンに向けて燃料を供給させるための供給管路と、燃料タンクの底部に沈殿したドレン等を外部に排出させるための排出管路とが接続されている。この場合、供給管路には、メンテナンス等に閉弁する供給管路遮断弁(バルブ)が設けられ、排出管路には、ドレンを排出させるときに開弁する排出管路遮断弁が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の技術として、供給管路の途中に燃料内の不純物を捕集する燃料フィルタが設けられているものが知られている。このような燃料フィルタが設けられている場合には、上述の供給管路および排出管路の他に、燃料フィルタを交換したときの燃料内のエア抜き作業および管路内の洗浄作業(フラッシング作業)等を行うための複数の管路が設けられている。そして、これら管路にも各作業を行うときに開閉する遮断弁がそれぞれ設けられている。
特開2000−144804号公報
ところで、上述の特許文献1では、供給管路に設けられた供給管路遮断弁と排出管路に設けられた排出管路遮断弁とについては考慮されているが、燃料回路に設けられているその他の遮断弁については考慮されていないので、各管路等の整備を行うときの作業性が低下する虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、燃料回路の整備作業の作業性を向上することができる建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な車体と、前記車体に搭載されたエンジンと、前記エンジンの長さ方向の一側に設けられた油圧ポンプと、前記エンジンに供給される燃料を貯える燃料タンクと、前記油圧ポンプを挟んで前,後方向に立設された前仕切板と後仕切板とにより画成されたポンプ室と、前記燃料タンクから前記ポンプ室内を介して前記エンジンに向けて延び前記燃料タンク内の燃料を前記エンジンに向けて流通させる供給管路と、前記燃料タンクから前記ポンプ室内に向けて延び前記燃料タンク内のドレンを外部に排出させるための排出管路と、前記ポンプ室内に位置して前記供給管路に設けられ前記供給管路内を流通する燃料内の不純物を捕集する燃料フィルタとが備えられ、前記供給管路は、前記燃料タンクと前記燃料フィルタとの間を接続する上流側管路と、前記燃料フィルタと前記エンジンとの間を接続する下流側管路とを含んで構成されている。
そして、前記ポンプ室内には、上流側が上流側接続部の位置で前記下流側管路に接続され下流側が下流側接続部の位置で前記排出管路に接続されて前記下流側管路内を流通する燃料内の空気を外部に排出させるためのエア抜き管路が配設され、前記上流側管路には、前記燃料タンクから前記燃料フィルタへの燃料の供給、遮断を行う上流側管路遮断弁が設けられ、前記下流側管路には、前記上流側接続部よりも下流側に位置して前記エンジンへの燃料の供給、遮断を行う下流側管路遮断弁が設けられ、前記排出管路には、前記下流側接続部よりも上流側に位置して前記燃料タンク内のドレンの排出、遮断を行う排出管路遮断弁が設けられ、前記エア抜き管路には、前記下流側管路内を流通する燃料内の空気の排出、遮断を行うエア抜き管路遮断弁が設けられ、前記上流側管路遮断弁、前記下流側管路遮断弁、前記排出管路遮断弁、および前記エア抜き管路遮断弁は、前記ポンプ室内に配設されたことを特徴としている。
本発明の建設機械によれば、燃料回路の整備作業の作業性を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す側面図である。 上部旋回体をキャブ、エンジンカバーを省略した状態で拡大して示す平面図である。 エンジンカバーを設けた状態でのポンプ室内を、図2中の矢示III−III方向からみた断面図である。 図3中の供給管路、排出管路、エア抜き管路を省略した状態で前仕切板に取付けられた遮断弁取付部材、燃料ポンプ等を示す要部拡大の断面図である。 油圧ポンプを省略した状態で前仕切板、メインフィルタ、プレフィルタ、遮断弁取付部材、供給管路、排出管路、エア抜き管路等を図3中の矢示V−V方向からみた後面図である。 メインフィルタ、プレフィルタ交換時に上流側管路遮断弁、下流側管路遮断弁、排出管路遮断弁、エア抜き管路遮断弁が閉弁した状態を示す回路図である。 燃料タンクからエンジンに向けて燃料を供給しているときに、上流側管路遮断弁と下流側管路遮断弁とが開弁し、排出管路遮断弁とエア抜き管路遮断弁とが閉弁した状態を示す回路図である。 燃料内のエア抜き時に上流側管路遮断弁とエア抜き管路遮断弁とを開弁し、下流側管路遮断弁と排出管路遮断弁とを閉弁した状態を示す回路図である。 ドレンの排出時にエア抜き管路遮断弁を開弁し、上流側管路遮断弁、下流側管路遮断弁、排出管路遮断弁を閉弁した状態を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態による遮断弁取付部材を示す図5と同様の後面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図9は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1中の油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3に俯仰動可能に設けられたフロント装置4とにより構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体3とが本発明の車体を構成している。そして、上部旋回体3は、旋回フレーム5、カウンタウエイト6、エンジン7、油圧ポンプ8、キャブ10、作動油タンク11、燃料タンク12等により構成されている。
フロント装置4は、後述する旋回フレーム5の各縦板5Bに俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、これらを駆動するブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとにより構成されている。
旋回フレーム5は、下部走行体2に取付けられるための支持構造体を構成している。この支持構造体をなす旋回フレーム5には、その前側で左,右方向の中間部にフロント装置4のブーム4Aが取付けられている。そして、旋回フレーム5は、前,後方向に延びる厚肉な底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B、右縦板5Cと、底板5Aおよび左縦板5Bから左側に張出した複数の左張出しビーム5Dと、底板5Aおよび右縦板5Cから右側に張出した複数の右張出しビーム5Eと、各左張出しビーム5Dの先端部に接合され、底板5Aの左側を前,後方向に延びた左サイドフレーム5Fと、各右張出しビーム5Eの先端部に接合され、底板5Aの右側を前,後方向に延びた右サイドフレーム5Gとを含んで構成されている。
また、底板5Aと各サイドフレーム5F,5Gとの間および底板5Aの後側で左縦板5Bと右縦板5Cとの間には、複数枚のアンダカバー5Hが設けられている。このアンダカバー5Hは、底板5Aと共に旋回フレーム5の下面を構成している。
カウンタウエイト6は、旋回フレーム5の後部に設けられたものである。このカウンタウエイト6は、左縦板5Bと右縦板5Cとの後端側に取付けられ、フロント装置4との重量バランスをとっている。
エンジン7は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5の後部に横置き状態で搭載されている(図2参照)。このエンジン7は、例えばディーゼルエンジンとして構成されている。そして、エンジン7の左側には、後述の熱交換装置9に冷却風を供給するための冷却ファン7Aが設けられている。また、図2、図5に示すように、エンジン7の前側上部には、排気ガスを排出するための排気管7Bが設けられ、この排気管7Bには、後述の排気ガス処理装置13が接続されている。
油圧ポンプ8は、エンジン7の右側(左,右方向の一側)に設けられている。この油圧ポンプ8は、後述のポンプ室14内に配設され、エンジン7によって駆動されることにより、後述の作動油タンク11からの作動油を圧油として制御弁装置(図示せず)に向けて供給する。
熱交換装置9は、エンジン7の左側(左,右方向の他側)に位置して旋回フレーム5上に設けられている(図2参照)。この熱交換装置9は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ、エンジン7が吸込む空気を冷却するインタクーラ等により構成されている。
キャブ10は、旋回フレーム5の左前側に設けられている。具体的には、キャブ10は、エンジン7の前側で、かつフロント装置4のブーム4Aを挟んで左側に設けられている。このキャブ10は、油圧ショベル1を運転するためにオペレータが搭乗するもので、内部には、オペレータが着座する運転席、各種操作を行うレバー、ペダル等(いずれも図示せず)が配設されている。
作動油タンク11は、エンジン7の前側で、かつフロント装置4のブーム4Aを挟んで右側に設けられている。この作動油タンク11は、油圧ポンプ8に供給される作動油を貯えるものである。
燃料タンク12は、作動油タンク11の前側に隣接して旋回フレーム5上に設けられている。この燃料タンク12は、エンジン7に供給される燃料を貯えるもので、例えば直方体状の中空容器として形成されている。そして、燃料タンク12の上面には、例えば給油車(図示せず)から燃料を給油するための給油口12Aが上向きに突出して設けられている。一方、燃料タンク12の底面には、後述の供給管路18と排出管路19とが接続されている。
排気ガス処理装置13は、エンジン7の右側に位置して、エンジン7ないし油圧ポンプ8の上側に設けられている。この排気ガス処理装置13は、エンジン7に接続された排気管7Bの出口側に接続され、エンジン7から排出された排気ガス中の有害物質を除去すると共に、排気ガスの騒音を低減するものである。
ポンプ室14は、油圧ポンプ8を挟んで前,後方向に立設された前仕切板15と後仕切板16とにより画成されている。このポンプ室14は、作動油タンク11とカウンタウエイト6との間に形成されている。そして、ポンプ室14内には、油圧ポンプ8の他に、後述の燃料ポンプ22、メインフィルタ21、プレフィルタ20、供給管路18、排出管路19、エア抜き管路23、遮断弁取付部材24等が配設されている。
前仕切板15は、ポンプ室14の前壁を構成するもので、作動油タンク11の後側に位置して旋回フレーム5(右張出しビーム5E)から上方に向けて立上っている。一方、後仕切板16は、ポンプ室14の後壁を構成するもので、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5(右張出しビーム5E)から上方に向けて立上っている。
後仕切板16には、図示しないヒンジが設けられ、このヒンジには、後述の右側面カバー35が開閉可能に取付けられている。即ち、右側面カバー35は、ポンプ室14の右壁面を構成している。一方、ポンプ室14の左壁面は、前仕切板15と後仕切板16との間に延びる防火壁17により構成されている。この防火壁17は、例えば逆凹状(門形状)に形成され、凹部17Aからポンプ室14内に向けて油圧ポンプ8が突出している。即ち、防火壁17は、エンジン7と油圧ポンプ8との境界に位置して、エンジン7と油圧ポンプ8との間を遮蔽している。また、ポンプ室14の底面は、アンダカバー5Hにより構成されている。
次に、燃料タンク12に接続された供給管路18と排出管路19とについて説明する。
供給管路18は、燃料タンク12とエンジン7との間を接続し、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に向けて流通させるものである。図3に示すように、供給管路18は、燃料タンク12の底面に接続され、作動油タンク11の下側に位置して後方(ポンプ室14)に向けて延びている。そして、供給管路18は、右張出しビーム5Eを貫通しポンプ室14内を介してエンジン7に向けて延びている。供給管路18の途中部位には、後述のプレフィルタ20、メインフィルタ21、燃料ポンプ22、上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29が設けられている。
そして、供給管路18は、燃料タンク12と後述のプレフィルタ20との間を接続する上流側管路18Aと、プレフィルタ20と後述の燃料ポンプ22との間を接続する第1中間管路18Bと、燃料ポンプ22と後述のメインフィルタ21との間を接続する第2中間管路18Cと、メインフィルタ21とエンジン7との間を接続する下流側管路18Dとにより構成されている。上流側管路18Aの途中部位には、後述の上流側管路遮断弁が設けられている。一方、下流側管路18Dの途中部位には、後述のエア抜き管路23の上流側が接続される上流側接続部18D1と、後述の下流側管路遮断弁29とが設けられている。
排出管路19は、燃料タンク12の底面に接続され、ポンプ室14内に向けて延びている。この排出管路19は、燃料タンク12の底部に沈殿したドレンおよび沈殿物(異物)を外部に排出させるためのものである。図3に示すように、排出管路19は、燃料タンク12の底面に接続され、作動油タンク11の下側で供給管路18に沿って後方(ポンプ室14)に向けて延びている。そして、排出管路19は、右張出しビーム5Eを貫通しポンプ室14内を介してアンダカバー5Hから下方(外部)に向けて突出している。
排出管路19の途中部位には、後述の排出管路遮断弁31と、後述のエア抜き管路23の下流側が接続される下流側接続部19Aとが設けられている。即ち、エア抜き管路23内を流通した空気を含む燃料は、下流側接続部19Aから排出管路19に向けて流出する。そして、排出管路19の下流側端部は、ドレンおよび空気を含んだ燃料が外部に排出される排出口19Bとなっている。
次に、前仕切板15に取付けられたプレフィルタ20、メインフィルタ21、燃料ポンプ22について説明する。
プレフィルタ20は、ポンプ室14内に位置して前仕切板15に取付けられている。このプレフィルタ20は、供給管路18に設けられ、供給管路18内を流通する燃料内の不純物を捕集するものである。図5に示すように、プレフィルタ20は、ボルト等により前仕切板15に取付けられている。そして、プレフィルタ20は、上流側管路18Aの下流側端部が接続される流入口20Aと、第1中間管路18Bの上流側端部が接続される流出口20Bと、交換可能なフィルタエレメント(図示せず)を収容したフィルタカバー20Cとを含んで構成されている。
燃料タンク12から上流側管路18A内を流通した燃料は、流入口20Aからフィルタカバー20C内のフィルタエレメントを介して流出口20Bから第1中間管路18Bに向けて流出する。これにより、フィルタカバー20C内のフィルタエレメントで燃料に含まれる塵埃等の異物を捕えることができ、洗浄された燃料を第1中間管路18Bに向けて流出させることができる。プレフィルタ20は、本発明の燃料フィルタを構成している。
メインフィルタ21は、ポンプ室14内に位置して前仕切板15に取付けられている。このメインフィルタ21は、供給管路18に設けられ、供給管路18内を流通する燃料内の不純物を捕集するものである。図5に示すように、メインフィルタ21は、プレフィルタ20の右斜め下側に位置してボルト等により前仕切板15に取付けられている。そして、メインフィルタ21は、第2中間管路18Cの下流側端部が接続される流入口21Aと、下流側管路18Dの上流側端部が接続される流出口21Bと、交換可能なフィルタエレメント(図示せず)を収容したフィルタカバー21Cとを含んで構成されている。
第2中間管路18C内を流通した燃料は、流入口21Aからフィルタカバー21C内のフィルタエレメントを介して流出口21Bから下流側管路18Dに向けて流出する。これにより、フィルタカバー21C内のフィルタエレメントで燃料に含まれる塵埃等の異物を捕えることができ、洗浄された燃料を下流側管路18Dに向けて流出させることができる。そして、メインフィルタ21は、プレフィルタ20と共に本発明の燃料フィルタを構成している。
燃料ポンプ22は、ポンプ室14内に位置して前仕切板15に設けられている。この燃料ポンプ22は、プレフィルタ20とメインフィルタ21との間に位置して供給管路18に設けられ、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するためのものである。図5に示すように、燃料ポンプ22は、プレフィルタ20よりも上方に位置して前仕切板15に取付けられたブラケットにボルト等により取付けられている。
そして、燃料ポンプ22は、例えばプランジャポンプ、ギヤポンプ、トロコイドポンプ、ベーンポンプ等からなるポンプ本体(図示せず)とポンプ本体を駆動する電動モータ(図示せず)とを収容したポンプカバー22Aと、ポンプカバー22Aに設けられ第1中間管路18Bの下流側端部が接続された流入口22Bと、第2中間管路18Cの上流側端部が接続された流出口22Cとを含んで構成されている。燃料ポンプ22は、図示しないケーブルにより制御装置および電源(いずれも図示せず)に接続され、制御装置からの指令により駆動制御される。
次に、ポンプ室14内に配設されたエア抜き管路23について説明する。
エア抜き管路23は、ポンプ室14内に位置して、上流側が下流側管路18Dの上流側接続部18D1に接続され、下流側が排出管路19の下流側接続部19Aに接続されている。即ち、エア抜き管路23は、下流側管路18Dと排出管路19との間を接続している。そして、エア抜き管路23の途中部位には、後述のエア抜き管路遮断弁30が設けられている。
エア抜き管路23は、プレフィルタ20およびメインフィルタ21のフィルタエレメントを交換したときに、プレフィルタ20内およびメインフィルタ21内に流入した空気を外部に排出させるものである。プレフィルタ20内およびメインフィルタ21内に流入した空気は、下流側管路18Dからエア抜き管路23を介して排出管路19の排出口19Bから外部に排出される。即ち、下流側接続部19Aよりも下流側の排出管路19には、燃料タンク12内のドレンが流通すると共に、プレフィルタ20内およびメインフィルタ21内に流入した空気を含む燃料が流通する構成となっている。
これにより、ドレンを含んだ燃料の排出口と空気を含んだ燃料の排出口とは、排出管路19の排出口19Bの1箇所で共通化されている。従って、ドレンの排出作業および空気を含む燃料の排出作業のいずれの作業でも排油受け(図示せず)の設置を排出口19Bの下方にのみ設ければよく、整備作業の作業性を向上することができる。また、エア抜き管路23の長さ寸法を短くすることができるので、ポンプ室14内のスペースを広くすることができ、油圧ポンプ8、プレフィルタ20、メインフィルタ21、燃料ポンプ22等の整備作業の作業性を向上することができる。
次に、ポンプ室14内に配設された遮断弁取付部材24について説明する。
遮断弁取付部材24は、ポンプ室14内に位置して前仕切板15と前仕切板15の下側に位置する右張出しビーム5Eとに取付けられている。この遮断弁取付部材24は、後述の上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、および排出管路遮断弁31を一緒に取付けるものである。そして、遮断弁取付部材24は、前仕切板15に取付けられる上取付板24Aと、上取付板24Aの下端から後方に向けて突出する上支持板24Bと、右張出しビーム5Eに取付けられる下取付板24Cと、下取付板24Cの上端から後方に向けて突出する下支持板24Dとを含んで構成されている。
図4、図5に示すように、上支持板24Bと下支持板24Dとの間には、上から順に上流側管路遮断弁27、筒部28、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、排出管路遮断弁31が上,下方向で直線状に並べて配置した状態でボルト25により取付けられている。そして、遮断弁取付部材24は、プレフィルタ20よりも左側に位置してボルト26により上取付板24Aが前仕切板15に取付けられ、ボルト26により下取付板24Cが右張出しビーム5Eに取付けられている。なお、下取付板24Cは、右張出しビーム5Eに限らず、前仕切板15に取付けられていてもよい。
次に、ポンプ室14内に設けられた上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、排出管路遮断弁31について説明する。
上流側管路遮断弁27は、遮断弁取付部材24の上取付板24Aの下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。即ち、上流側管路遮断弁27は、上流側管路遮断弁27、筒部28、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、排出管路遮断弁31のうち最上位置に配設されている。この上流側管路遮断弁27は、上流側管路18Aのうちプレフィルタ20よりも燃料の流れ方向の上流側に設けられ、プレフィルタ20への燃料の供給、遮断を行うものである。
そして、上流側管路遮断弁27は、上流側管路18Aに連通する貫通孔27A1が穿設された筒部27Aと、貫通孔27A1を開状態と閉状態とに手動で切換え操作される操作部27Bとにより構成されている。即ち、上流側管路遮断弁27は、例えば手動で回動操作させることにより開弁状態と閉弁状態とに切換えることができる手動弁(コック)として構成されている。
上流側管路遮断弁27は、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するとき(図7参照)およびプレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時(図8参照)に開弁される。一方、上流側管路遮断弁27は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時(図6参照)および燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するとき(図9参照)に閉弁される。
筒部28は、上流側管路遮断弁27の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。この筒部28には、遮断弁が設けられておらず、上流側管路18Aに連通する貫通孔28Aが穿設されている。
下流側管路遮断弁29は、筒部28の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。この下流側管路遮断弁29は、下流側管路18Dのうち下流側管路18Dの上流側接続部18D1よりも燃料の流れ方向の下流側に設けられている。下流側管路遮断弁29は、エンジン7への燃料の供給、遮断を行うものである。
そして、下流側管路遮断弁29は、下流側管路18Dに連通する貫通孔29A1が穿設された筒部29Aと、貫通孔29A1を開状態と閉状態とに手動で切換え操作される操作部29Bとにより構成されている。即ち、下流側管路遮断弁29は、例えば手動で回動操作させることにより開弁状態と閉弁状態とに切換えることができる手動弁(コック)として構成されている。
下流側管路遮断弁29は、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するとき(図7参照)に開弁される。一方、下流側管路遮断弁29は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時(図6参照)、プレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時(図8参照)、および燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するとき(図9参照)に閉弁される。
エア抜き管路遮断弁30は、下流側管路遮断弁29の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。このエア抜き管路遮断弁30は、エア抜き管路23の途中部位に設けられている。エア抜き管路遮断弁30は、下流側管路18D内を流通する燃料内の空気の排出、遮断を行うものである。
そして、エア抜き管路遮断弁30は、エア抜き管路23に連通する貫通孔30A1が穿設された筒部30Aと、貫通孔30A1を開状態と閉状態とに手動で切換え操作される操作部30Bとにより構成されている。即ち、エア抜き管路遮断弁30は、例えば手動で回動操作させることにより開弁状態と閉弁状態とに切換えることができる手動弁(コック)として構成されている。
エア抜き管路遮断弁30は、プレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時(図8参照)に開弁される。一方、エア抜き管路遮断弁30は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時(図6参照)、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するとき(図7参照)、および燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するとき(図9参照)に閉弁される。
排出管路遮断弁31は、エア抜き管路遮断弁30の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。即ち、排出管路遮断弁31は、上流側管路遮断弁27、筒部28、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、排出管路遮断弁31のうち最下位置に配設されている。この排出管路遮断弁31は、排出管路19のうち排出管路19の下流側接続部19Aよりも燃料の流れ方向の上流側に位置して設けられ、燃料タンク12内のドレンおよび沈殿物の排出、遮断を行うものである。
そして、排出管路遮断弁31は、排出管路19に連通する貫通孔31A1が穿設された筒部31Aと、貫通孔31A1を開状態と閉状態とに手動で切換え操作される操作部31Bとにより構成されている。即ち、排出管路遮断弁31は、例えば手動で回動操作させることにより開弁状態と閉弁状態とに切換えることができる手動弁(コック)として構成されている。
排出管路遮断弁31は、燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するとき(図9参照)に開弁される。一方、排出管路遮断弁31は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時(図6参照)、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するとき(図7参照)、およびプレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時(図8参照)に閉弁される。
このように、燃料回路の全ての遮断弁(上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、および排出管路遮断弁31)は、ポンプ室14内で遮断弁取付部材24に集約して配設されている。即ち、上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、および排出管路遮断弁31は、遮断弁取付部材24に上,下方向で直線状に並べて配置された多連式の手動切換弁となっている。そして、遮断弁取付部材24は、プレフィルタ20の左側方に位置して前仕切板15に取付けられている。
これにより、プレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換作業、フィルタエレメント交換後のエア抜き作業、燃料タンク12に沈殿したドレンや沈殿物の排出作業等の燃料回路の整備作業は、後述の右側面カバー35のみを開放して行うことができるので、これら整備作業の作業性を向上することができる。
建屋カバー32は、エンジン7、油圧ポンプ8等を覆うように旋回フレーム5上に設けられている。この建屋カバー32は、キャブ10とカウンタウエイト6との間に位置してエンジン7等のメンテナンスをするための開口33Aを有する上面カバー33と、キャブ10とカウンタウエイト6との間で左側面を覆う左側面カバー34と、油圧ポンプ8の右側面側を覆う右側面カバー35と、上面カバー33の開口33Aを覆うエンジンカバー36とを含んで構成されている。右側面カバー35は、後仕切板16の図示しないヒンジに取付けられている。この右側面カバー35は、例えば鋼板材等を用いて形成され、ポンプ室14内の油圧ポンプ8や燃料回路の整備作業等を行うときに開放するものである。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
キャブ10に搭乗したオペレータは、エンジン7を始動して油圧ポンプ8を駆動する。この状態で、走行用のレバー等を操作することにより、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、作業用のレバーを操作することにより、フロント装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
図7に示すように、エンジン7の始動時には、上流側管路遮断弁27と下流側管路遮断弁29とを開弁状態とし、エア抜き管路遮断弁30と排出管路遮断弁31とを閉弁状態とする。この状態で、燃料ポンプ22が図示しない制御装置により駆動され、燃料タンク12内の燃料は供給管路18内を流通してエンジン7に供給される。
次に、プレフィルタ20およびメインフィルタ21のフィルタエレメントを交換する作業について説明する。
まず、作業者は、右側面カバー35を開放する。次に、図6に示すように、ポンプ室14内の遮断弁取付部材24に取付けられた上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、排出管路遮断弁31を閉弁状態とする。これにより、供給管路18、排出管路19、およびエア抜き管路23の全てが閉塞されるので、燃料の流通を停止させることができる。
これにより、プレフィルタ20およびメインフィルタ21のフィルタエレメントを交換することができる。この場合、プレフィルタ20内およびメインフィルタ21内には、空気が入り込む虞がある。そこで、次に、プレフィルタ20内およびメインフィルタ21内に入り込んだ空気を排出する作業(エア抜き作業)を行う。
エア抜き作業を行う場合には、まず排出管路19の排出口19Bの下方に排油受け(図示せず)を設置する。次に、図8に示すように、上流側管路遮断弁27とエア抜き管路遮断弁30とを開弁状態とし、下流側管路遮断弁29と排出管路遮断弁31とを閉弁状態とする。そして、燃料ポンプ22を駆動させることにより、プレフィルタ20内およびメインフィルタ21内に入り込んだ空気は、燃料と一緒に下流側管路18D、エア抜き管路23、排出管路19を流通して排出管路19の排出口19Bから排出される。
次に、燃料タンク12の底部に沈殿したドレンおよび沈殿物(異物)を排出する作業について説明する。
ドレンおよび沈殿物を排出する作業を行う場合には、まず排出管路19の排出口19Bの下方に排油受け(図示せず)を設置する。次に、図9に示すように、排出管路遮断弁31を開弁状態とし、上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、およびエア抜き管路遮断弁30を閉弁状態とする。なお、上流側管路遮断弁27と下流側管路遮断弁29とは、開弁状態であってもよい。これにより、燃料タンク12内のドレンと沈殿物とは、排出管路19を流通して排出管路19の排出口19Bから排出される。
かくして、第1の実施の形態では、上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、および排出管路遮断弁31の全てをプレフィルタ20、メインフィルタ21、燃料ポンプ22が配設されたポンプ室14内に配設している。これにより、作業者は、右側面カバー35だけを開けてポンプ室14内のみで燃料回路の整備作業を行うことができる。即ち、作業者は、ポンプ室14以外の他の場所に移動したりすることなく燃料回路の整備作業を行うことができる。従って、燃料回路の整備作業の作業性を向上することができる。
また、エア抜き管路23は、ポンプ室14内に位置して供給管路18の下流側管路18Dと排出管路19との間に設けられている。従って、エア抜き時の燃料の排出口と燃料タンク12内のドレンの排出口とは、排出管路19の排出口19Bで共通化されている。これにより、エア抜き時とドレンの排出時とのどちらの場合でも、排出管路19の排出口19Bの下方に排油受けを設置すればよいので、排油受けの設置場所を間違えて排油が散乱するのを抑制することができる。また、エア抜き管路23の長さ寸法を短くすることができるので、ポンプ室14内のスペースを広くすることができ、整備作業の作業性を向上することができる。
さらに、上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、および排出管路遮断弁31は、直線状に並べて配置された状態でポンプ室14内に配設されている。これにより、それぞれの遮断弁27,29,30,31を見つけ易いので、各遮断弁27,29,30,31を操作するときの作業性を向上することができる。また、各遮断弁27,29,30,31が開弁しているか閉弁しているかの組合わせが分かり易いので、誤った弁操作(組合わせ)を低減することができる。
また、プレフィルタ20とメインフィルタ21とは、ポンプ室14内に位置して前仕切板15に取付けられている。そして、上流側管路遮断弁27、下流側管路遮断弁29、エア抜き管路遮断弁30、および排出管路遮断弁31は、遮断弁取付部材24に設けられ、この遮断弁取付部材24は、プレフィルタ20とメインフィルタ21とは別の位置で前仕切板15に取付けられている。
即ち、遮断弁取付部材24は、プレフィルタ20とメインフィルタ21の近くに設けられている。これにより、プレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメントを交換する場合に、そのすぐ近く(目に付くところ)に遮断弁取付部材24が設けられているので、各遮断弁27,29,30,31を見つけ易く、整備作業の作業性を向上することができる。
また、プレフィルタ20とメインフィルタ21との間には、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するための燃料ポンプ22が設けられている。この燃料ポンプ22は、前仕切板15に取付けられている。これにより、燃料回路の整備部品のほとんどがポンプ室14内に設けられているので、整備作業の作業性を向上することができる。
次に、図10は、本発明の第2の実施の形態を示している。第2の実施形態の特徴は、各遮断弁を電磁弁として構成したことにある。なお、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
上流側管路遮断弁41は、遮断弁取付部材24の上取付板24Aの下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。即ち、上流側管路遮断弁41は、上流側管路遮断弁41、筒部42、下流側管路遮断弁43、エア抜き管路遮断弁44、排出管路遮断弁45のうち最上位置に配設されている。この上流側管路遮断弁41は、上流側管路18Aのうちプレフィルタ20よりも燃料の流れ方向の上流側に設けられ、プレフィルタ20への燃料の供給、遮断を行うものである。
そして、上流側管路遮断弁41は、上流側管路18Aに連通する貫通孔41A1が穿設された筒部41Aと、貫通孔41A1を開状態と閉状態とに電動で切換えられる弁部41Bとにより構成されている。即ち、上流側管路遮断弁41は、例えば電気的に開弁状態または閉弁状態に切換え操作可能な電磁弁として構成されている。
上流側管路遮断弁41は、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するときおよびプレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時に開弁される。一方、上流側管路遮断弁41は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時および燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するときに閉弁される。この場合、上流側管路遮断弁41の弁部41Bは、後述の操作部46により開弁状態または閉弁状態に切換えられる。
筒部42は、上流側管路遮断弁41の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。この筒部42には、遮断弁が設けられておらず、上流側管路18Aに連通する貫通孔42Aが穿設されている。
下流側管路遮断弁43は、筒部42の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。この下流側管路遮断弁43は、下流側管路18Dのうち下流側管路18Dの上流側接続部18D1よりも燃料の流れ方向の下流側に設けられている。下流側管路遮断弁43は、エンジン7への燃料の供給、遮断を行うものである。
そして、下流側管路遮断弁43は、上流側管路18Aに連通する貫通孔43A1が穿設された筒部43Aと、貫通孔43A1を開状態と閉状態とに電動で切換えられる弁部43Bとにより構成されている。即ち、下流側管路遮断弁43は、例えば電気的に開弁状態または閉弁状態に切換え操作可能な電磁弁として構成されている。
下流側管路遮断弁43は、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するときに開弁される。一方、下流側管路遮断弁43は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時、プレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時、および燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するときに閉弁される。この場合、下流側管路遮断弁43の弁部43Bは、後述の操作部46により開弁状態または閉弁状態に切換えられる。
エア抜き管路遮断弁44は、下流側管路遮断弁43の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。このエア抜き管路遮断弁44は、エア抜き管路23の途中部位に設けられている。エア抜き管路遮断弁44は、下流側管路18D内を流通する燃料内の空気の排出、遮断を行うものである。
そして、エア抜き管路遮断弁44は、エア抜き管路23に連通する貫通孔44A1が穿設された筒部44Aと、貫通孔44A1を開状態と閉状態とに電動で切換えられる弁部44Bとにより構成されている。即ち、エア抜き管路遮断弁44は、例えば電気的に開弁状態または閉弁状態に切換え操作可能な電磁弁として構成されている。
エア抜き管路遮断弁44は、プレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時に開弁される。一方、エア抜き管路遮断弁44は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するとき、および燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するときに閉弁される。この場合、エア抜き管路遮断弁44の弁部44Bは、後述の操作部46により開弁状態または閉弁状態に切換えられる。
排出管路遮断弁45は、エア抜き管路遮断弁44の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。即ち、排出管路遮断弁45は、上流側管路遮断弁41、筒部42、下流側管路遮断弁43、エア抜き管路遮断弁44、排出管路遮断弁45のうち最下位置に配設されている。この排出管路遮断弁45は、排出管路19のうち排出管路19の下流側接続部19Aよりも燃料の流れ方向の上流側に位置して設けられ、燃料タンク12内のドレンおよび沈殿物の排出、遮断を行うものである。
そして、排出管路遮断弁45は、排出管路19に連通する貫通孔45A1が穿設された筒部45Aと、貫通孔45A1を開状態と閉状態とに電動で切換えられる弁部45Bとにより構成されている。即ち、排出管路遮断弁45は、例えば電気的に開弁状態または閉弁状態に切換え操作可能な電磁弁として構成されている。
排出管路遮断弁45は、燃料タンク12内に沈殿したドレン、沈殿物を排出するときに開弁される。一方、排出管路遮断弁45は、例えばプレフィルタ20やメインフィルタ21のフィルタエレメント交換等のメンテナンス作業時、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給するとき、およびプレフィルタ20やメインフィルタ21内に入り込んだ空気を抜くエア抜き時に閉弁される。この場合、排出管路遮断弁45の弁部45Bは、後述の操作部46により開弁状態または閉弁状態に切換えられる。
このように、燃料回路の全ての遮断弁(上流側管路遮断弁41、下流側管路遮断弁43、エア抜き管路遮断弁44、および排出管路遮断弁45)は、ポンプ室14内で遮断弁取付部材24に集約して配設されている。即ち、上流側管路遮断弁41、下流側管路遮断弁43、エア抜き管路遮断弁44、および排出管路遮断弁45は、遮断弁取付部材24に上,下方向で直線状に並べて配置された多連式の電磁切換弁となっている。そして、遮断弁取付部材24は、プレフィルタ20の左側方に位置して前仕切板15に取付けられている。
操作部46は、排出管路遮断弁45の下側に位置してボルト25により遮断弁取付部材24に取付けられている。この操作部46は、電線により電源(図示せず)に接続されている。また、操作部46と各遮断弁41,43,44,45とは、電線47により接続されている。そして、操作部46には、例えば供給スイッチ46A、全遮断スイッチ46B、エア抜きスイッチ46C、排出スイッチ46Dの4個の操作スイッチが設けられている。
供給スイッチ46Aは、燃料タンク12内の燃料をエンジン7に供給可能な状態にする場合に操作されるものである。即ち、供給スイッチ46Aが操作されると、上流側管路遮断弁41と下流側管路遮断弁43とが開弁状態となり、エア抜き管路遮断弁44と排出管路遮断弁45とが閉弁状態となる(図7の弁状態)。
全遮断スイッチ46Bは、例えばプレフィルタ20およびメインフィルタ21のフィルタエレメントを交換する場合等に操作されるものである。即ち、全遮断スイッチ46Bが操作されると、燃料回路の全ての遮断弁(上流側管路遮断弁41、下流側管路遮断弁43、エア抜き管路遮断弁44、および排出管路遮断弁45)が閉弁状態となる(図6の弁状態)。
エア抜きスイッチ46Cは、プレフィルタ20およびメインフィルタ21内の空気を排出する場合に操作されるものである。即ち、エア抜きスイッチ46Cが操作されると、上流側管路遮断弁41とエア抜き管路遮断弁44とが開弁状態となり、下流側管路遮断弁43と排出管路遮断弁45とが閉弁状態となる(図8の弁状態)。
排出スイッチ46Dは、燃料タンク12の底部に沈殿したドレンおよび沈殿物(異物)を外部に排出させる場合に操作されるものである。即ち、排出スイッチ46Dが操作されると、排出管路遮断弁45が開弁状態となり、上流側管路遮断弁41、下流側管路遮断弁43、およびエア抜き管路遮断弁44が閉弁状態となる(図9の弁状態)。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の作用、効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態では、操作部46の各スイッチ46A〜46Dを操作するだけで、全ての遮断弁41,43,44,45の開閉弁状態を纏めて操作させることができる。これにより、各整備作業の作業性を向上することができると共に、各整備作業における各遮断弁41,43,44,45の開閉弁状態の間違いを低減することができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、各遮断弁41,43,44,45を遮断弁取付部材24に取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば各遮断弁41,43,44,45をそれぞれ別個にしてポンプ室14内に配設してもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
また、上述した第1の実施の形態では、各遮断弁41,43,44,45を遮断弁取付部材24に上,下方向で直線状に並べて配設した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば各遮断弁41,43,44,45を水平方向で直線状に並べて配設してもよい。また、各遮断弁41,43,44,45を2列以上で配設してもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
また、上述した第1の実施の形態では、別個の各遮断弁41,43,44,45を遮断弁取付部材24に配設した多連式の手動操作弁とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば1個のボックス体に複数個の遮断弁を設けたものを用いてもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
また、上述した第1の実施の形態では、燃料フィルタ(プレフィルタ20とメインフィルタ21)と燃料ポンプ22とを別体で設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば燃料ポンプ内に燃料フィルタを設けたものを用いてもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
また、上述した第1の実施の形態では、プレフィルタ20とメインフィルタ21との間で前仕切板15に燃料ポンプ22を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば燃料ポンプをエンジン7側に設けたものを用いてもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
また、上述した第2の実施の形態では、操作部46の各スイッチ46A〜46Dを各状況(非整備状態と各整備状態)に対応させた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば各スイッチと各遮断弁とを1対1でそれぞれ対応させたものとしてもよい。
また、上述した第2の実施の形態では、各遮断弁41,43,44,45を電磁弁とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば電動モータで駆動される電動弁を用いてもよい。
また、本実施の形態では、建設機械として、クローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
7 エンジン
8 油圧ポンプ
12 燃料タンク
14 ポンプ室
15 前仕切板
16 後仕切板
18 供給管路
18A 上流側管路
18D 下流側管路
18D1 上流側接続部
19 排出管路
19A 下流側接続部
20 プレフィルタ(燃料フィルタ)
21 メインフィルタ(燃料フィルタ)
22 燃料ポンプ
23 エア抜き管路
24 遮断弁取付部材
27 上流側管路遮断弁
29 下流側管路遮断弁
30 エア抜き管路遮断弁
31 排出管路遮断弁
41 上流側管路遮断弁(電磁弁)
43 下流側管路遮断弁(電磁弁)
44 エア抜き管路遮断弁(電磁弁)
45 排出管路遮断弁(電磁弁)

Claims (5)

  1. 自走可能な車体と、前記車体に搭載されたエンジンと、前記エンジンの長さ方向の一側に設けられた油圧ポンプと、前記エンジンに供給される燃料を貯える燃料タンクと、前記油圧ポンプを挟んで前,後方向に立設された前仕切板と後仕切板とにより画成されたポンプ室と、前記燃料タンクから前記ポンプ室内を介して前記エンジンに向けて延び前記燃料タンク内の燃料を前記エンジンに向けて流通させる供給管路と、前記燃料タンクから前記ポンプ室内に向けて延び前記燃料タンク内のドレンを外部に排出させるための排出管路と、前記ポンプ室内に位置して前記供給管路に設けられ前記供給管路内を流通する燃料内の不純物を捕集する燃料フィルタとが備えられ、
    前記供給管路は、前記燃料タンクと前記燃料フィルタとの間を接続する上流側管路と、前記燃料フィルタと前記エンジンとの間を接続する下流側管路とを含んで構成された建設機械において、
    前記ポンプ室内には、上流側が上流側接続部の位置で前記下流側管路に接続され下流側が下流側接続部の位置で前記排出管路に接続されて前記下流側管路内を流通する燃料内の空気を外部に排出させるためのエア抜き管路が配設され、
    前記上流側管路には、前記燃料タンクから前記燃料フィルタへの燃料の供給、遮断を行う上流側管路遮断弁が設けられ、
    前記下流側管路には、前記上流側接続部よりも下流側に位置して前記エンジンへの燃料の供給、遮断を行う下流側管路遮断弁が設けられ、
    前記排出管路には、前記下流側接続部よりも上流側に位置して前記燃料タンク内のドレンの排出、遮断を行う排出管路遮断弁が設けられ、
    前記エア抜き管路には、前記下流側管路内を流通する燃料内の空気の排出、遮断を行うエア抜き管路遮断弁が設けられ、
    前記上流側管路遮断弁、前記下流側管路遮断弁、前記排出管路遮断弁、および前記エア抜き管路遮断弁は、前記ポンプ室内に配設されたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記上流側管路遮断弁、前記下流側管路遮断弁、前記排出管路遮断弁、および前記エア抜き管路遮断弁は、直線状に並べて配置された状態で前記ポンプ室内に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記上流側管路遮断弁、前記下流側管路遮断弁、前記排出管路遮断弁、および前記エア抜き管路遮断弁は、遮断弁取付部材に設けられ、
    前記燃料フィルタと前記遮断弁取付部材とは、前記前仕切板に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記燃料フィルタは、前記上流側管路遮断弁よりも下流側に位置して前記上流側管路に設けられたプレフィルタと、前記下流側管路の前記上流側接続部よりも上流側に位置して前記下流側管路に設けられたメインフィルタとからなり、
    前記プレフィルタと前記メインフィルタとの間には、前記燃料タンク内の燃料を前記エンジンに供給するための燃料ポンプが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記上流側管路遮断弁、前記下流側管路遮断弁、前記排出管路遮断弁、および前記エア抜き管路遮断弁は、電気操作可能な電磁弁としてなることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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