JP4387983B2 - 作業機械の作動油タンク構造 - Google Patents

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本発明は、油圧駆動装置を搭載した作業機械の作動油タンク構造に関する。
従来より、油圧駆動式のブームやバケット,クローラ等の各作業装置を搭載した油圧ショベル等の作業機械においては、エンジンによって駆動される作動油ポンプによって、作動油が作動油タンクから各作業装置へ供給され、その後、その作動油が各作業装置から作動油タンクへ還流するようになっている。つまり作動油は、閉鎖された油圧回路内を繰り返し循環するようになっている。
このような作動油の循環中には、作動油内に金属磨耗粉やシール破片等の異物が混入するおそれがある。そのため、作動油タンク内に作動油フィルタ装置を設置して、各作業装置からの戻り油中に含まれる異物を除去する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、作業装置(油圧アクチュエータ)からの戻り油が流入する流入室の上部側に、作動油フィルタ装置が装着されるフィルタ装着領域を設け、一方、流入室の下部側に、作動油フィルタ装置を通過した作動油を貯留する貯留領域を設けた構成が記載されている。
このように、戻り油を一旦フィルタに通して貯留する構成によって、作動油中の異物を取り除くことができるようになっている。また、フィルタ装着領域を流入室の上部側に設けることにより、容易にタンクの天板を開放してフィルタエレメントの交換を行うことができるようになっている。
ところで近年、市街地等の狭隘な場所での作業に適した油圧ショベルとして、旋回半径の小径な小型油圧ショベルが開発されている。
図6に、典型的な小型油圧ショベルの上部旋回体の上面図を示す。なおここでは、上部旋回体の内部構成を説明するために、その外装カバーとキャブを取り外した状態が示されている。
この上部旋回体40の機体中央部には、図示しない下部走行体上に載架されるセンターフレーム34が設けられている。センターフレーム34上には、鉛直に立設されて機体前後方向に延在する支持プレート36が、機体左右方向に平行となるように一対備えられている。これらの一対の支持プレート36の各々には、機体左右方向に同軸貫通する軸孔27が形成されており、この軸孔27を貫通してブームフートピン35が各支持プレート36に対して固定されるようになっている。
また、このブームフートピン35は、機体前方の左右中央部においてブーム37(図6に二点鎖線で示す)を上下方向へ回動可能に軸支するピン軸として機能するようになっており、ブーム37の基端部がブームフートピン35によって枢支されるようになっている。
機体後方には機体の重量バランスを取るためのカウンタウェイト31が備えられている。また、カウンタウェイト31の前方に隣接するように、エンジン30や各種冷却装置が設置されるエンジンルームと、各作業装置へ作動油を供給する作動油ポンプ29が配設されている。なお、センターフレーム34よりも左側は、乗員が搭乗するキャブが設けられるスペースとなっており、一方、センターフレーム34よりも右側は、燃料タンク33及び作動油タンク21が左右方向に並んで設置されているスペースとなっている。
特開2002−21803号公報
ここで、作動油タンク21の周囲のレイアウトに着目すると、作動油タンク21の機体右側方に隣接して燃料タンク33が配置されている。また、作動油タンク21の機体左側方にはセンターフレーム34が配置されており、ブームフートピン35によって軸支されるブーム37の上下方向回動範囲領域となっている。さらに、作動油タンク21の後方には、エンジン30や作動油ポンプ29が配置されている。このように、作動油タンク21の周囲には、各種装置類が隙間なく配置されているため、作動油タンク21へ作動油を還流させる配管経路を設計するにあたって、作動油タンク21の前面から配管を接続させる経路を確保する必要がある。
一方、このような小型油圧ショベルにおいて、作業装置の整備や交換のためにブーム37を上部旋回体40から取り外す場合に、ブーム37を軸支するブームフートピン35を抜き取ることが必要となる。このため、ブームフートピン35の延長線上付近には、ブームフートピン35を着脱するための作業用空間を確保しなくてはならず、各種機器類を配置することができない。そこで、図5に示すように、作動油タンク21の前面に接続される配管材とブームフートピン35の延長線とが干渉しないように配管接続口23の位置が定められることになり、例えば、ブームフートピン35の下縁に対し、鉛直方向に所定の離隔距離Hが確保されるように、配管接続口23の取付高さが設定されている。
しかし、配管接続口23から流入する作動油中の異物を除去するために配管接続口23に接続されて作動油タンク21内に設けられる作動油フィルタ装置24は、図5に示すように、内部のフィルタエレメントの交換作業が作動油タンク21の上部から容易に行えるように、作動油タンク21の上面(上端のプレート部分)に対して取付けられるようになっている。つまり、作動油フィルタ装置24のメンテナンス性を考慮して、作動油タンク21のうちの最上部に作動油フィルタ装置24の上端部の取付高さが設定されており、作動油タンク21の上面に設けられた開口蓋26を開放することで、作動油フィルタ装置24内のフィルタエレメントを容易に清掃,交換できるようになっているのである。
一方、作動油フィルタ装置24は前述のように、作動油タンク21内において、作動油が流入する配管接続口23に接続されるが、要求される取付高さの制約と、作動油フィルタ装置24に要求される取付高さの制約との相違から、作動油フィルタ装置24が小容量で長さが短く作動油フィルタ装置24の下端が配管接続口23の取付高さまで到達しない場合には、配管接続口23と作動油フィルタ装置24とを接続させることができなくなるという課題がある。
また、一般に作動油フィルタ装置24の容量は、油圧ショベルの全作動油量、すなわち、油圧アクチュエータや油圧モータの大きさや油圧ポンプの能力等、油圧ショベルの全体的な性能に応じて設定される。したがって、特に小型油圧ショベルの場合には、大型の油圧ショベルよりも作動油フィルタ装置24の容量が比較的小さく設定されることになり、作動油フィルタ装置24の上下長、すなわち、作動油タンクの上面から下方へ伸びる長さも短くなってしまう。このため、配管接続口23と作動油フィルタ装置24との接続がより困難になる。
本発明は、このような課題に鑑み案出されたもので、簡素な構成で小型化及びコスト削減が可能な、作業機械の作動油タンク構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の作業機械の作動油タンク構造(請求項1)は、作業機械の前方において上下方向へ回動可能に軸支されたブームの支軸の延長線に対して後方配置される、油圧駆動装置の作動油タンクと、該作動油タンクの上部に設けられ、該作動油タンクの上端に位置する第1上面部と、該第1上面部に対して段差を介して下方に配置された第2上面部とからなるタンク上面と、該支軸の延長線よりも下方における該作動油タンクの前面に固設され、作動油の戻り油管路を接続する配管接続口と、該作動油タンクの内部において該配管接続口に接続されるとともに該第2上面部に上端を取付けられ、該配管接続口から流入する該作動油を濾過する作動油フィルタ装置と、該第2上面部における該作動油フィルタ装置との固定面に開口された該作動油フィルタ装置の内部点検用の開口孔と、該開口孔を開閉自在に覆う開口蓋とを備えたことを特徴としている。
また、該タンク上面が、該第1上面部を上段とし該第2上面部を下段とする階段状に形成されることが好ましい(請求項2)。
また、該作動油フィルタ装置は、該作動油タンクの内部における該第2上面部に上端を固定されるとともに、該配管接続口に内部配管を介して接続されるハウジングと、該ハウジングに内蔵され、該配管接続口から流入する該作動油を濾過するフィルタエレメントとを有し、該開口孔は、該フィルタエレメントを該ハウジングの中から取出し可能に開口されることが好ましい(請求項3)。
また、該作動油タンクの前面近傍に配設されて該油圧駆動装置へ流通する該作動油の流量をコントロールするコントロールバルブと、該コントロールバルブと該油圧駆動装置とを接続する作動油ホースとを備え、該作動油タンクが、該油圧駆動装置の側方に配置されるとともに、該作動油ホースが、該作動油タンクの上端面近傍を通って該油圧駆動装置へ配設されることが好ましい(請求項4)。
なお、該第1上面部と該第2上面部との段差内の空間に設置される収納箱を備えることが好ましい(請求項5)。
さらに、該第1上面部と該第2上面部との段差量が、該作動油フィルタ装置の上下長に応じて設定されることが好ましい(請求項6)。
本発明の作動油タンク構造(請求項1)によれば、作動油タンクの上端に位置する第1上面部よりも下方に第2上面部を配置して作動油フィルタ装置を取付けるという簡素な構成で、上下長の短い小型の作動油フィルタ装置を、そのメンテナンス性を確保しながら適用することができ、作業機械の小型化及びコストダウンが可能となる。また、作動油フィルタに要求される配置上の二つの制約のうち、上端高さに関する制約よりも配管接続口の高さに関する制約を、実質的に優先することができ、レイアウト上の自由度を増大させることができる。
また、本発明の作動油タンク構造(請求項2)によれば、タンク上面の単純な段付き形状のみで、フィルタサイズ(上下長)の変更に、容易に対応できる。
また、本発明の作動油タンク構造(請求項3)によれば、一般的な作動油フィルタ装置を適用することができ、製造のための労力及びコストをより削減できる。
また、本発明の作動油タンク構造(請求項4)によれば、作動油ホースと作動油タンクとの干渉を防止することができ、レイアウト上の自由度を大きくすることができる。
また、本発明の作動油タンク構造(請求項5)によれば、第1上面部及び第2上面部の段差スペースの有効利用を図ることができる。
また、本発明の作動油タンク構造(請求項6)によれば、作動油フィルタ装置の上下長に応じた段差量の設定により、作動油フィルタ装置の容量を問わず、メンテナンス性の確保,作業機械の小型化及びコストダウンが可能となる。
以下、本発明の一実施形態にかかる作動油タンク構造を、図1〜図4に基づいて説明する。図中、図1は本作動油タンク構造を適用された作業機械の上部旋回体の全体構成及び作動油タンクの内部構成を模式的に示す部分断面側面図、図2は本作動油タンク構造が適用された作業機械の上部旋回体の全体構成を模式的に示す上面図、図3は本作動油タンク構造が適用された作業機械の上部旋回体の全体構成を模式的に示す斜視図、図4は本作動油タンク構造を模式的に示す拡大断面図である。
[構成]
図3には、上部旋回体の内部構成を説明するために、その外装カバー,キャブ及び作業機械としてのブーム等を取り外した状態が示されており、上部旋回体20は、骨組みとしてのスイングフレーム12上に様々な装置を積載した状態で下部走行体(図示せず)上に設けられている。まず、スイングフレーム12は、下部走行体に対して旋回可能に載架されるセンターフレーム14と、センターフレーム14の左右側方に各々固定される左サイドフレーム14a,右サイドフレーム14bとを備えて構成される。
センターフレーム14には、図2に示すように、その機体前方側に作業装置としてのブーム17が取付けられており、機体後方側には機体の重量バランスを取るためのカウンタウェイト11が備えられる。また、カウンタウェイト11の直前方には、センターフレーム14から機体左右方向のサイドフレーム14a,14bへ跨るようにエンジンルームが設けられ、このエンジンルーム内には、エンジン10や各種冷却装置が設置される。また、エンジンルームに隣接してその右側方には、エンジン10によって駆動されて各作業装置へ作動油を吐出供給する作動油ポンプ9が設けられる。
右サイドフレーム14bの機体前方側には、燃料タンク13及び作動油タンク1が左右方向に並んで設置される。燃料タンク13の上面には給油口13aが備えられ、給油口13aから給油された燃料は、燃料タンク13内に貯留され、エンジン10へ供給される。
また、燃料タンク13の左側方に隣接設置された作動油タンク1の内部には、ブームやスティック等の油圧アクチュエータや旋回モータ,走行モータ等の油圧モータ(油圧駆動装置)を駆動するための作動油が貯留されている。この作動油は、図1に示すように、作動油タンク1よりも機体後方側に位置する作動油ポンプ9へ吸い込まれてから各種油圧駆動装置へ供給され、その後、戻り油として再び作動油タンク1内へ還流するようになっている。つまり、油圧駆動装置の作動油は、所定の油圧回路内を繰り返し循環する。なお、ここでは前述の通り図示を省略しているが、左サイドフレーム14a上の機体前方には、乗員が搭乗するキャブが設置されている。
図3に示すように、作動油タンク1よりも機体前方側には、作動油ポンプ9から吐出された作動油の流量を制御するためのコントロールバルブ8が備えられている。例えば、乗員の操作によって各油圧駆動装置の作動量が指令されると、コントロールバルブ8において各油圧駆動装置へ供給される作動油の流量が制御される。つまり、コントロールバルブ8は、作動油ポンプ9と各油圧駆動装置とを連結する油圧回路上に介装されている。なお、コントロールバルブ8に接続された作動油配管材としての作動油ホースのうち、ブーム17やその先端側のスティック,バケットを駆動するための油圧駆動装置へと導かれる作動油ホース19は、図1に示すように、ブーム17に固定され、作動油タンク1の上端面近傍を通って配設されている。
また、図3に示すように、センターフレーム14上には、鉛直に立設されて機体前後方向に延在する支持プレート16が、機体左右方向に平行となるように一対備えられる。これらの一対の支持プレート16の各々には、機体左右方向に同軸貫通する軸孔7が形成される。軸孔7には、これらを貫通するようにブームフートピン15が挿通され、ブームフートピン15は一対の支持プレート16の各々に対して固定される。
このブームフートピン15は、図1に示すように、上部旋回体20に対してブーム17を上下方向へ回動可能に軸支するピン軸として機能するようになっており、ブーム17の基端部がブームフートピン15によって枢支されている。なお、ブームフートピン15の支軸Cは、機体左右方向に配向されている。
図2に示すように、作動油タンク1は、ブームフートピン15の支軸Cの延長線に対して後方に位置するように配設される。また、図1に示すように、作動油タンク1のタンク上面2は、その上端に位置して上端面を形成する第1上面部2bと、第1上面部2bに対し機体前方側への段差を介して下方に配置された第2上面部2aとを備えて構成されている。このタンク上面2は、第1上面部2bを上段とし該第2上面部2aを下段とする階段状に形成されている。これにより第2上面部2aは、作動油タンク1の上部前端角に設けられることになり、段差によって下方へ凹んだ第2上面部2aの上方には何もない空間が形成される。
なお、本実施形態では、第2上面部2aの段差の大きさ、すなわち、第1上面部2bの高さと第2上面部2aの高さとの差の大きさ(段差量S)が、作動油タンク1の内部に設けられる作動油フィルタ装置4の上下長に応じて設定されるようになっている。具体的には、作動油の戻り油管路が接続される配管接続口3に対して、作動油フィルタ装置4を無理なく接続しうる最も高い位置に配置しようとしたときに、第2上面部2aが作動油フィルタ装置4の上端部と丁度接触した状態で作動油フィルタ装置4を固定できる高さとなるように、第2上面部2aの段差量Sが設定される。
これにより、作動油フィルタ装置4の上下長が長い場合には段差量Sが小さく設定され、作動油フィルタ装置4の上下長が短い場合には段差量Sが大きく設定されるようになっている。
また、図4に示すように、第2上面部2aには開口孔5が穿孔され、開口孔5の下部には、各油圧駆動装置から戻ってくる作動油を濾過する作動油フィルタ装置4が固定される。なお、開口孔5の上面には、開口孔5を開閉自在に覆う開口蓋6が取付けられている。第2上面部2aの開口蓋6を開放することによって、作動油タンク1の内部に設けられた作動油フィルタ装置4の内部点検ができるようになっている。なお、図1に示すように、開口蓋6は、第2上面部2aによってその上方に形成された何もない空間の内側に収められている。
図1に示すように、作動油タンク1の前面には、ブームフートピン15の支軸Cの延長線よりも下方において、配管接続口3が設けられている。作動油は、配管接続口3を介して作動油タンク1へ還流するようになっている。
なお、配管接続口3の設定高さは、図1に示すように、配管接続口3に接続される配管材とブームフートピン15とが干渉しない高さに設定されている。例えばここでは、ブームフートピン15の下縁に対し、鉛直方向に所定の離隔距離Hが確保されるように、配管接続口3の取付高さが設定されている。
また、作動油タンク1の周囲のレイアウトは、図2に示すように、作動油タンク1の機体右側方に燃料タンク13が配置されるとともに、機体左側方にセンターフレーム14の支持プレート16が配置され、ブームフートピン15によって軸支されるブーム17の上下方向回動範囲領域となっている。また、作動油タンク1の後方にはエンジン10や作動油ポンプ9が配されている。このように、作動油タンク1の周囲には各種装置が隙間なく配置されているため、作動油の還流経路は、作動油タンク1の前面(機体前方の面)に確保される。
また、図4に示すように、作動油フィルタ装置4は、ハウジング4aとフィルタエレメント4bと流出口4cとを備えて構成されている。ハウジング4aは、配管接続口3からの戻り油を内部に流入させる容器状の形状をなしており、作動油タンク1の前方において配管接続口3と内部配管25を介して接続されている。また、このハウジング4aは、第2上面部2aに上端を固定されて取付けられている。これにより、作動油フィルタ装置4は、作動油タンク1の上方かつ前方に配設されることになる。
また、フィルタエレメント4bは、ハウジング4a内に流入してきた戻り油を濾過するためのフィルタ部材であって、ハウジング4aに内蔵されている。なお、フィルタエレメント4bは、ハウジング4aの内部において、配管接続口3から作動油が流入してくる流入室と、作動油フィルタ装置4外部の作動油タンク1内へ作動油を流出させる流出室とを区画するように配置される。これにより配管接続口3から流入する戻り油としての作動油は、作動油フィルタ装置4内部においてフィルタエレメント4bを通過してから作動油タンク1へ貯留されることになる。
また、流出口4cは、フィルタエレメント4bを通過した作動油を作動油タンク1内へ流出させる作動油の通路として、作動油フィルタ装置4の下面に設けられている。
[作用・効果]
本発明の一実施形態にかかる作業機械の作動油タンク構造は、上述のように構成されて、以下のような作用・効果を奏する。
まず、配管接続口3は、ブームフートピン15の支軸Cの延長線よりも下方において、配管接続口3に接続される配管材とブームフートピン15の下縁とが干渉しない高さで、作動油タンク1の前面に設けられる。これにより、ブームフートピン15の軸心の延長線上付近に何もない空間を設けることができ、例えば、各種整備点検,部品交換のためにブーム17を上部旋回体20から取り外す際には、ブームフートピン15を軸方向へ容易に引き出すことができる。
また、作動油フィルタ装置4は、作動油タンク1の第2上面部2aに上端を固定されるとともに、その固定面には作動油フィルタ装置4の内部点検用の開口孔5及びこれを覆う開口蓋6が設けられている。つまり、開口蓋6を開放することによって、作動油フィルタ装置4の内部点検をすることができる。また、作動油フィルタ装置4に内蔵されたフィルタエレメント4bの清掃,交換作業も容易となり、作動油フィルタ装置4のメンテナンス性を向上させることができる。
また、作動油フィルタ装置4が固定される第2上面部2aの第1上面部2bとの段差量Sは、作動油フィルタ装置4の上下長に応じて設定されるようになっており、作動油フィルタ装置4を、配管接続口3に対して無理なく接続しうる最も高い位置に配置しようとしたときに、第2上面部2aが作動油フィルタ装置4の上端部と丁度接触した状態で作動油フィルタ装置4を固定できる高さとなるように、第2上面部2aの段差量Sが設定される。
つまり、本実施形態では、作動油フィルタ装置4に要求される配置上の二つの制約、すなわち、(1)配管接続口3の高さに関する制約(ブームフートピン15から鉛直方向に所定の離隔距離Hが確保されるように、配管接続口3の取付高さが設定されること)、と、(2)作動油フィルタ装置4の上端高さに関する制約(作動油フィルタ装置4が作動油タンク1の第2上面部2aに対して上端を固定されること)、との二つの条件のうち、第2上面部2aを設けたことによって、上記条件(2)を実質的に緩和して、上記条件(1)を優先させた配置が可能となる。
またこれにより、作動油フィルタ装置4と配管接続口3との距離を近づけることができるため、従来の作動油タンク構造と比較すると、作動油フィルタ装置4と配管接続口3とを連結するための内部配管25を短くすることができ、作動油の圧損を減少させることができる。
また、この第2上面部2aは、作動油タンク1の第1上面部2bから下方へ向けて階段状に形成された階段状のシンプルな形状であり、製造・加工が容易であるとともに、フィルタサイズの変更(例えば、作動油フィルタ装置4の上下長やその取付け高さの変更)に容易に対応できる。さらに、階段状の第2上面部2aを備えたことによって、第2上面部2aの上方に何もない空間が形成されることになる。つまり、従来、作動油タンク1の上面に突出していた作動油フィルタ装置4の開口蓋6を収容する空間を形成することができ、開口蓋6の突出量を減少させたり、全く突出させないようにすることもできる。
また、第2上面部2aの段差量Sを作動油フィルタ装置4の上下長に応じて変更することもできる。つまり、例えば作動油フィルタ装置4の容量が小さく、その上下長が短いような場合には、段差量Sを大きく設定することによって、配管接続口3の位置を変更することなく、作動油フィルタ装置4と配管接続口3とを内部配管25にて接続することができる。
また、作動油タンク1の前方に配置された作動油のコントロールバルブ8からブーム17やその先端側のスティック,バケットを駆動するための油圧駆動装置へと導かれる作動油ホース19が、作動油タンク1の上端面近傍を通って配設されるようになっているが、上述の実施形態では、作動油タンク1の上部前端角に第2上面部2aを備えた構成となっているため、例えば従来の第2上面部2aを備えていない作動油タンク構造と比較すると、たとえブーム17が上下方向へ回動したとしても、図1に示すように、作動油ホース19を作動油タンク1の上部前端角と干渉しにくくすることができる。このように、本実施形態によれば、作動油ホース19と作動油タンク1との干渉を回避させることができ、レイアウト上の自由度を大きくすることができる。
なお、上述の実施形態の作動油フィルタ装置4としては、フィルタエレメント4bを内蔵する一般的な構造の作動油フィルタを用いることができ、例えば、特注品のフィルタ装置を用意する必要がなく、製造のための労力及びコストを削減することができる。
[その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の各実施形態では、第2上面部2aが、作動油タンク1の第1上面部2bを上段とし第2上面部2aを下段とする階段状に形成されているが、第1上面部2bと第2上面部2aとによって段差が形成されていればよく、第2上面部2aの位置は任意であって、あるいは、タンク上面2が階段状となっていなくてもよい。
つまり、タンク上面2のうち、作動油フィルタ装置4の上端を固定する部分を周囲よりも低くすることによって、上記の作動油フィルタ装置4に要求される配置上の制約のうちの条件(2)を実質的に緩和することができ、上述の実施形態と同等の効果を得ることができる。
また、上述の実施形態では、第2上面部2aによって形成される、第2上面部2aよりも上方の何もない空間には、作動油フィルタ装置4の開口蓋6が収められるようになっているが、例えば図1に二点鎖線で示すように、この空間に点検整備用のツールボックス,収納箱18を備えるように構成することも考えられる。このような構成により、段差によって生じるスペースの有効利用を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる作動油タンク構造が適用された作業機械の上部旋回体の全体構成及び作動油タンクの内部構成を示す部分断面側面図である。 図1にかかる作業機械の上部旋回体の全体構成を示す上面図である。 図1にかかる作業機械の上部旋回体の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる作動油タンク構造を示す拡大断面図である。 従来技術にかかる作業機械の上部旋回体の全体構成及び作動油タンクの内部構成を示す部分断面側面図である。 図5にかかる作業機械の上部旋回体の構成を示す上面図である。
符号の説明
1 作動油タンク
2 タンク上面
2a 第2上面部
2b 第1上面部
3 配管接続口
4 作動油フィルタ装置
4a ハウジング
4b フィルタエレメント
4c 流出口
5 開口孔
6 開口蓋
7 ブームフートピンの軸孔
8 コントロールバルブ
9 作動油ポンプ
10 エンジン
11 カウンタウェイト
12 スイングフレーム
13 燃料タンク
14 センターフレーム
14a 左サイドフレーム
14b 右サイドフレーム
15 ブームフートピン
16 一対の支持プレート
17 ブーム
18 収納ボックス
19 作動油ホース
20 上部旋回体
25 内部配管

Claims (6)

  1. 作業機械の前方において上下方向へ回動可能に軸支されたブームの支軸の延長線に対して後方配置される、油圧駆動装置の作動油タンクと、
    該作動油タンクの上部に設けられ、該作動油タンクの上端に位置する第1上面部と、該第1上面部に対して段差を介して下方に配置された第2上面部とからなるタンク上面と、
    該支軸の延長線よりも下方における該作動油タンクの前面に固設され、作動油の戻り油管路を接続する配管接続口と、
    該作動油タンクの内部において該配管接続口に接続されるとともに該第2上面部に上端を取付けられ、該配管接続口から流入する該作動油を濾過する作動油フィルタ装置と、
    該第2上面部における該作動油フィルタ装置との固定面に開口された該作動油フィルタ装置の内部点検用の開口孔と、
    該開口孔を開閉自在に覆う開口蓋と
    を備えたことを特徴とする、作業機械の作動油タンク構造。
  2. 該タンク上面が、該第1上面部を上段とし該第2上面部を下段とする階段状に形成される
    ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械の作動油タンク構造。
  3. 該作動油フィルタ装置は、
    該作動油タンクの内部における該第2上面部に上端を固定されるとともに、該配管接続口に内部配管を介して接続されるハウジングと、
    該ハウジングに内蔵され、該配管接続口から流入する該作動油を濾過するフィルタエレメントとを有し、
    該開口孔は、該フィルタエレメントを該ハウジングの中から取出し可能に開口される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の作業機械の作動油タンク構造。
  4. 該作動油タンクの前面近傍に配設されて該油圧駆動装置へ流通する該作動油の流量をコントロールするコントロールバルブと、
    該コントロールバルブと該油圧駆動装置とを接続する作動油ホースとを備え、
    該作動油タンクが、該油圧駆動装置の側方に配置されるとともに、
    該作動油ホースが、該作動油タンクの上端面近傍を通って該油圧駆動装置へ配設される
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の作業機械の作動油タンク構造。
  5. 該第1上面部と該第2上面部との段差内の空間に設置される収納箱を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機械の作動油タンク構造。
  6. 該第1上面部と該第2上面部との段差量が、該作動油フィルタ装置の上下長に応じて設定される
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業機械の作動油タンク構造。
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