JP7191437B2 - 作業用車両の作動油タンク - Google Patents

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本発明は、作動油タンクに関し、さらに詳細には、作業用車両の作動油が貯留される作動油タンクに関する。
作業用車両の例として、左右一対のクローラを有する走行装置と、走行装置上に旋回可能に設けられた車体と、車体の前部に設けられたショベル装置とを備えるパワーショベルが従来より知られている。一般的なパワーショベルにおいては、エンジンや電動モータを駆動源として駆動される油圧ポンプや、油圧ポンプから送出される作動油を受けて作動する複数の油圧シリンダが設けられている。当該油圧シリンダによってショベル装置等の駆動部を作動させ、掘削作業等を行う構成となっている。
ここで、駆動部の作動に用いられる作動油は作動油タンクに貯留される構成となっている。従来の作動油タンクの例として、作動油を収容するタンク本体と、タンク本体内に戻される作動油中から異物を除去するフィルタが配設されるリターンフィルタ室と、タンク本体内から油圧ポンプにより吸出される作動油中の異物を除去するサクションフィルタとを備える構成が開示されている(特許文献1:特開平7-027102号公報参照)。
特開平7-027102号公報
しかしながら、特許文献1に例示される従来の作動油タンクにおいては、作動油タンクの内部を目視で点検する際に、リターンフィルタ室の底部に固定されているパイプ、もしくは、タンク本体の上部に設けられる給油口から覗き込むようにして行っていた。いずれも開口部が小さく、視認できる範囲が限られているため、十分な点検が実施できないおそれがあった。
さらに、作動油タンクの内部に異物が存在した場合、リターンフィルタ室が溶接一体構造で形成されていることにより、当該リターンフィルタ室内から除去作業を行うことが不可能であった。そのため、タンク本体の内部に貯留されている作動油を抜き取ったうえで、タンク本体の底部に設けられた開口に取付けられている蓋を開け、当該開口から作業者が手を入れて異物の除去を行っていた。したがって、非常に工数が多く、労力のかかる作業となっていた。
また、このような作動油タンクを、作業用車両の要求仕様に応じた専用設計とする場合、製造コストが増加してしまうといった問題も生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、内部の点検や異物の除去を容易且つ確実に行うことができると共に、基本構成を大幅に変更することなく作動油の流量・流速を所望の設定にすることが容易となる構成を備える作動油タンクを提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る作動油タンクは、作業用車両の駆動部の作動に用いられる作動油が貯留される作動油タンクであって、前記駆動部から流入する前記作動油を濾過する筒状のフィルタが内部に配設されるリターンフィルタ室を備え、前記リターンフィルタ室は、上部に設けられる第1開口と、底部に設けられる第2開口と、前記第1開口を開閉する上蓋と、前記フィルタを支持するフランジおよび前記フランジに連結されて濾過した前記作動油を前記リターンフィルタ室の内部からタンク本体の内部へ送出するパイプを有して、前記第2開口の縁部に着脱可能に係止される排出部材と、前記上蓋と、前記フィルタの上端に係合される支持部材との間に設けられて、前記フィルタの下端を前記フランジに押付けると共に前記フランジを前記第2開口の縁部に押付ける付勢力を生じさせる付勢部材と、を備え、前記第1開口は、前記フィルタ、前記付勢部材、および前記排出部材が通過可能な内径に形成されており、前記第2開口は、作業者の手が通過可能な内径に形成されており、前記タンク本体内に設けられるサクションフィルタの交換作業を行うための工具を入れて該交換作業を実施することが可能なサクションフィルタ交換作業用開口を兼ねる構成であり、前記排出部材は、前記フランジが前記第2開口の縁部に押付けられた係止状態において、前記パイプの側面下部の所定領域が前記リターンフィルタ室の底部よりも前記タンク本体の内部へ突出する形状に形成されていることを要件とする。
本発明によれば、タンク本体の内部の点検を容易且つ確実に行うことができると共に、内部に異物が存在した場合の除去作業を、少ない工数で極めて容易に行うことができる。また、要求される作業用車両の仕様等に応じて、リターンフィルタ室からタンク本体に送出される作動油の流量・流速を設定する際に、全体の基本構成を変えることなく排出部材の構成のみを変更するだけで、所望の設定となるように対応することができる。したがって、作動油タンク全体の専用設計を行う必要がないため、製造コストを大幅に低減することができる。
本発明の実施形態に係る作動油タンクが搭載される作業用車両の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る作動油タンクの例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る作動油タンクの内部構成を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る作動油タンクの分解斜視図である。 図2におけるV-V線断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る作動油タンク40が搭載される作業用車両1の例を示す概略図(前部上方からの斜視図)である。ただし、作動油タンク40の搭載位置をわかり易くするためオペレータが着座するシートおよびシート下部の機器カバーを取外した状態で図示している。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
はじめに、作業用車両1の全体構成について説明する。ここでは、クローラ(無端状の履帯)を備えて走行するパワーショベルを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
作業用車両1は、図1に示すように、左右一対のクローラ30を有する走行装置12と、走行装置12上に旋回可能に設けられた車体10と、走行装置12や車体10に設けられた駆動部(ショベル装置16、ブレード装置18等)とを備えて構成されている。また、車体10には、中央部にオペレータ(作業者)が乗車して操縦を行うキャノピー14が設けられ、後部に走行装置等を駆動するためのエンジン(不図示)が収容されるエンジンルーム20が設けられている。ただし、走行装置12は、左右一対のクローラに限定されるものではなく、左右一対のタイヤを備える構成としてもよい(不図示)。また、エンジンに代えてもしくはエンジンと共にバッテリーによって走行装置等を駆動する構成としてもよい(不図示)。
先ず、キャノピー14は、オペレータが搭乗して着座するシート(図1においては不図示)や、走行装置12および駆動部の作動を操作するための各種の操作レバー、操作スイッチおよび種々の車両情報を表示するディスプレイ装置等を備えて構成されている。なお、開放型のキャノピーとして例示しているが、密閉型のキャビンとしてもよい(不図示)。
次に、ショベル装置16、ブレード装置18等の駆動部について説明する。先ず、ショベル装置16は、車体10の前部に上下揺動可能に枢結されたブーム22と、ブーム22の先端部に上下揺動可能に枢結されたアーム24と、アーム24の先端部に上下揺動可能に枢結されたバケット26とを備えて構成されている。また、車体10の前部とブーム22とに跨って油圧駆動式のブームシリンダ32が設けられており、このブームシリンダ32によりブーム22が揺動作動される。また、ブーム22とアーム24とに跨って油圧駆動式のアームシリンダ34が設けられており、このアームシリンダ34によりアーム24が揺動作動される。また、アーム24とバケット26とに跨って油圧駆動式のバケットシリンダ36が設けられており、このバケットシリンダ36によりバケット26が揺動作動される。
一方、ブレード装置18は、走行装置12の前部に上下揺動可能に枢結されたブレード28を備えて構成されている。また、走行装置12の前部とブレード28とに跨って油圧駆動式のブレードシリンダ38が設けられており、このブレードシリンダ38によりブレード28が揺動作動される。
上記の各シリンダの駆動を行うための機構は、一例としてエンジンにより駆動される油圧ポンプ、制御バルブ等から構成されている(いずれも不図示)。オぺレータの操作に応じて制御バルブ類を作動させ、油圧ポンプから送出される作動油を各シリンダに供給する制御が行われる。これにより、バケット26やブレード28が所望の作動をして、掘削等の作業を行うことができる。ただし、駆動部は上記の構成に限定されるものではなく、油圧ポンプから送られる作動油によって駆動される全ての構成が含まれる。例えば、その他の構成として、車体10を旋回駆動する旋回油圧モータ(不図示)も作動油によって駆動され、オペレータの操作に応じて車体10の水平旋回作動が行われる。
なお、油圧ポンプから送出されて駆動部の作動に用いられた作動油は、当該駆動部から配管52、54を経由して作動油タンク40へ返流されて貯留される。本実施形態に係る作動油タンク40について、図を用いて詳しく説明する。ここで、図2は、本実施形態に係る作動油タンク40の斜視図(概略図)である。また、図3は、タンク本体42の外壁の一部を不図示として内部の構成が視認できるようにした斜視図(概略図)である。また、図4は、図3における分解斜視図(概略図)である。また、図5は、図2におけるV-V線断面図(概略図)である。
作動油タンク40は、作動油を貯留する貯留部50が設けられたタンク本体42を備えている。さらに、タンク本体42の内部には、駆動部から返流される作動油中から異物を除去するフィルタ44を有するリターンフィルタ室46と、タンク本体42内から配管88を介して油圧ポンプにより吸出される作動油中の異物を除去するサクションフィルタ48とが設けられている。一例として、作動油タンク40は、キャノピー14におけるシートの下方となる位置に配設されている。
ここで、タンク本体42、およびリターンフィルタ室46はいずれも金属材料(一例として、SS等の鋼材)を用いて形成されている。一例として、リターンフィルタ室46は、筒状に形成されており、タンク本体42の内部において仕切られた状態で当該タンク本体42の上部に固定されている。
このリターンフィルタ室46には、駆動部から返流される作動油が通流する配管52、54が接続されている。また、リターンフィルタ室46の内部には、筒状のフィルタ44が配設されている。一例として、フィルタ44は、金属材料もしくは樹脂材料からなる円筒状で且つ多数の貫通孔を有する芯部44aに、樹脂材料もしくは紙等からなる濾過材44bを外嵌させた構成を有している。したがって、駆動部からリターンフィルタ室46内へ流入する作動油を、フィルタ44の外周側から内周側へ通過させて濾過することによって、作動油中に含まれる異物を除去する作用が得られる。
本実施形態に係るリターンフィルタ室46は、上部46aに第1開口56が設けられ、底部46bに第2開口58が設けられている。ここで、第1開口56には、ボルト60を用いて上蓋62が着脱可能に固定されている。したがって、当該上蓋62を取外すことによって、第1開口56が開いた状態となるため、リターンフィルタ室46へのフィルタ44の出し入れ、すなわち交換作業を行うことが可能となる。そのため、第1開口56は、フィルタ44(および後述の付勢部材64、排出部材70)が通過可能な内径に形成されていることが必要となる。
一方、第2開口58には、その縁部58aに着脱可能に係止されるようにして、排出部材70が配設されている。当該排出部材70は、金属材料(一例として、STKM等の鋼材)もしくは樹脂材料を用いて構成されており、フィルタ44を支持する環状のフランジ72と、当該フランジ72の内周部に隙間無く連結される構造で、フィルタ44で濾過した作動油をリターンフィルタ室46の内部から外部(すなわちタンク本体42の内部)へ送出する筒状のパイプ74とを備えて構成されている。
ここで、リターンフィルタ室46内におけるフィルタ44の支持構造は以下のようになる。先ず、フィルタ44(ここでは、芯部44a)の上端には支持部材66が密着するように係合されている。この支持部材66と上蓋62との間に付勢力を生じさせる付勢部材64(一例として、コイルバネ)が配設されている。なお、適宜、インシュレータ等(不図示)を介在させてもよい。この構成によれば、付勢部材64の付勢力によって、フィルタ44(芯部44a)の下端がフランジ72に押付けられて密着し、且つ、フランジ72が第2開口58の縁部58aに押付けられて密着する作用が得られる。したがって、フィルタ44(芯部44a)の上端、下端の開口部分がそれぞれ支持部材66と第2開口58の縁部58aとに隙間無く密着した状態で、フィルタ44がリターンフィルタ室46内の所定位置に支持(固定)された状態となる。このとき、環状のフランジ72の中央部にパイプ74が隙間無く連結されている構成によって、フィルタ44を通過してその内筒部に流入した作動油は、当該パイプ74を通流して、タンク本体42内(ここでは、貯留部50)へと流出する作用が得られる。
なお、本実施形態に係る支持部材66は、フィルタ44(芯部44a)の上端の開口を密閉する蓋部80と、当該蓋部80に取付けられるリリーフバルブ82を備えて構成されている。これによれば、配管52、54からリターンフィルタ室46に流入する作動油の圧力が所定値以上となった場合に、リリーフバルブ82が開弁して、作動油をフィルタ44の濾過材44bを通過させずに直接、フィルタ44の内筒部へ通流させる作用が得られる。したがって、濾過材44bが目詰まりした場合等において、作動油の圧力上昇による破損を防止することができる。
また、排出部材70は、フランジ72が第2開口58の縁部58aに押付けられた所定の係止状態において、パイプ74の側面下部の所定領域74aがリターンフィルタ室46の底部46bよりもタンク本体42の内部へ突出する形状に形成されている。
このとき、第2開口58の内周部と排出部材70の外周部(本実施形態においては、フランジ72をパイプ74に連結する連結部72aの外周部としているが、パイプ74の外周部としてもよい)との間に、エラストマ材料からなるシール部材84が配設される構成となっている。これによれば、フィルタ44を通過する前の作動油とフィルタ44を通過した後の作動油とが混合しないようにシールする作用が得られ、且つ、排出部材70が軸方向の移動のみで第2開口58の縁部58aに対して着脱することができる構成が実現される。
上記の構成によれば、第2開口58の縁部58aに係止された排出部材70を取外すことによって、第2開口58を開いた状態とすることができる(なお、排出部材70を取外す際は、付勢部材64やフィルタ44等と共に第1開口56を通過させてリターンフィルタ室46の外へ取り出す作業として実施する)。その結果、当該第2開口58を利用して、タンク本体42内の点検や異物除去の作業を行うことが可能となる。そのため、第2開口58は、作業者の手が通過可能な内径に形成されていることが好適となる。なお、寸法上の制約によって、第2開口58を作業者の手が入らない内径とせざるを得ない場合であっても、可能な限り広い内径に形成することによって、マジックハンドや磁石等を入れて異物除去を行う作業が容易となる。
このように、従来の作動油タンクにおける課題の解決が可能となり、タンク本体42の内部の点検を容易且つ確実に行うことができると共に、その内部に異物が存在した場合の除去作業を、少ない工数で極めて容易に行うことができる。
さらに、本実施形態に係る作動油タンク40は、リターンフィルタ室46の底部に設けられる第2開口58よりも下方にサクションフィルタ48が配設される構成を備えている。したがって、サクションフィルタ48の交換作業も、第2開口58から排出部材70を取外して、その開口部分から工具を入れて行う方法により実施することが可能となる。従来のようにタンク本体42に貯留されている作動油を抜き取ったうえで、タンク本体42の底部に設けられた開口に取付けられている蓋86を開けて行う必要がないため、少ない工数で極めて容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る排出部材70は、以下の特徴的な構成を備えている。具体的には、排出部材70を構成するパイプ74は、底蓋74bを有する筒状であって、側面下部の所定領域74aに複数の通流孔76が貫通形成されている。一例として、底蓋74bはパイプ74の下端を密閉するように設けられている(変形例として、底蓋74bに一もしくは複数の貫通孔を有する構成(不図示)としてもよい)。
これによれば、要求される作業用車両1の仕様等に応じて、リターンフィルタ室46からタンク本体42に送出される作動油の流量・流速を設定する際に、全体の基本構成を変えることなく排出部材70(ここでは、パイプ74)の構成(具体的には、通流孔76の開口面積、個数等)のみを変更するだけで、所望の流量・流速に設定する対応をとることができる。したがって、作動油タンク40全体の専用設計を行う必要がないため、製造コストを大幅に低減することができる。
特に、複数の通流孔76の開口面積の合計面積S1が、パイプ74の筒内における軸と直交方向の開口面積S2よりも大きくなるように形成されていることが好適である(なお、底蓋74bにも貫通孔が設けられる場合には当該貫通孔の開口面積の合計面積も上記S1に含めて設定すればよい)。
これによれば、リターンフィルタ室46からタンク本体42に作動油を送出する際に、パイプ74の下端の開口のみから送出される構成(底蓋および通流孔を設けない構成)と比較して、作動油の流速を抑制することが可能となる。したがって、作動油の泡立ちを防止して、駆動部の動作を安定させることができる。
なお、本実施形態に係る作業用車両1における走行および作業のためのその他の機構(駆動機構、制御機構等)については、公知の作業用車両(ここでは、パワーショベル)と同様であるため、詳細の説明を省略する。
以上説明した通り、本発明に係る作動油タンクによれば、タンク本体の内部の点検を容易且つ確実に行うことができると共に、内部に異物が存在した場合の除去作業を、少ない工数で極めて容易に行うことができる。また、要求される作業用車両の仕様等に応じて、リターンフィルタ室からタンク本体に送出される作動油の流量・流速を設定する際に、全体の基本構成を変えることなく排出部材の構成のみを変更するだけで、所望の設定となるように対応することができる。したがって、作動油タンク全体の専用設計を行う必要がないため、製造コストを大幅に低減することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、作業用車両としてパワーショベルを例に挙げて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば、スキッドステアローダ、クローラキャリア等の他の作業用車両に対しても同様に適用できることは言うまでもない。
1 作業用車両
10 車体
12 走行装置
14 キャノピー
16 ショベル装置
18 ブレード装置
40 作動油タンク
42 タンク本体
44 フィルタ
46 リターンフィルタ室
48 サクションフィルタ
50 貯留部
56 第1開口
58 第2開口
62 上蓋
64 付勢部材
66 支持部材
70 排出部材
72 フランジ
74 パイプ
76 通流孔

Claims (6)

  1. 作業用車両の駆動部の作動に用いられる作動油が貯留される作動油タンクであって、
    前記駆動部から流入する前記作動油を濾過する筒状のフィルタが内部に配設されるリターンフィルタ室を備え、
    前記リターンフィルタ室は、
    上部に設けられる第1開口と、
    底部に設けられる第2開口と、
    前記第1開口を開閉する上蓋と、
    前記フィルタを支持するフランジおよび前記フランジに連結されて濾過した前記作動油を前記リターンフィルタ室の内部からタンク本体の内部へ送出するパイプを有して、前記第2開口の縁部に着脱可能に係止される排出部材と、
    前記上蓋と、前記フィルタの上端に係合される支持部材との間に設けられて、前記フィルタの下端を前記フランジに押付けると共に前記フランジを前記第2開口の縁部に押付ける付勢力を生じさせる付勢部材と、を備え、
    前記第1開口は、前記フィルタ、前記付勢部材、および前記排出部材が通過可能な内径に形成されており、
    前記第2開口は、作業者の手が通過可能な内径に形成されており、前記タンク本体内に設けられるサクションフィルタの交換作業を行うための工具を入れて該交換作業を実施することが可能なサクションフィルタ交換作業用開口を兼ねる構成であり、
    前記排出部材は、前記フランジが前記第2開口の縁部に押付けられた係止状態において、前記パイプの側面下部の所定領域が前記リターンフィルタ室の底部よりも前記タンク本体の内部へ突出する形状に形成されていること
    を特徴とする作動油タンク。
  2. 前記リターンフィルタ室は、前記第2開口の内周部と前記排出部材との間にシール部材が配設されており、
    前記排出部材は、軸方向の移動のみで前記第2開口の縁部に対して着脱可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の作動油タンク。
  3. 前記パイプは、底蓋を有する筒状であって、側面下部の前記所定領域に複数の通流孔が貫通形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の作動油タンク。
  4. 前記パイプは、前記複数の通流孔の開口面積の合計面積が、内筒部における軸と直交方向の開口面積よりも大きくなるように形成されていること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載の作動油タンク。
  5. 前記リターンフィルタ室の前記第2開口よりも下方に前記サクションフィルタが配設されていること
    を特徴とする請求項1~4のいずれか一項記載の作動油タンク。
  6. 前記支持部材は、前記フィルタの上端開口を密閉する蓋部と、前記蓋部に取付けられて前記作動油の圧力が所定値以上の場合に開弁するリリーフバルブとを有すること
    を特徴とする請求項1~5のいずれか一項記載の作動油タンク。
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