JP2006046016A - 油圧ショベルのタンク構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】サクションフィルタと縦吸入管の接触部に隙間が生じることがない油圧ショベルのタンク構造を提供する。
【解決手段】旋回体2上に設置された作動油タンク26のタンク構造であって、タンク本体26aの内底面に固着された中継室32aと、中継室32aの上面より突設され、かつ上端面がサクションフィルタ33に液密に接触する縦吸入管32bと、中継室32aの側面に突設され、かつタンク本体26aの外側へ突出された先端部が作動油吸入管36に接続された横吸入管32cとからなる作動油吸入ユニット32をタンク本体26a内に設置したもので、中継室32aの上面より突設された縦吸入管32bの上端面が精度よく水平となるよう製作することができるため、点検孔26fより挿入されたサクションフィルタ33と縦吸入管32bの上端面との接触面33aに隙間が生じることがない。
【選択図】図4
【解決手段】旋回体2上に設置された作動油タンク26のタンク構造であって、タンク本体26aの内底面に固着された中継室32aと、中継室32aの上面より突設され、かつ上端面がサクションフィルタ33に液密に接触する縦吸入管32bと、中継室32aの側面に突設され、かつタンク本体26aの外側へ突出された先端部が作動油吸入管36に接続された横吸入管32cとからなる作動油吸入ユニット32をタンク本体26a内に設置したもので、中継室32aの上面より突設された縦吸入管32bの上端面が精度よく水平となるよう製作することができるため、点検孔26fより挿入されたサクションフィルタ33と縦吸入管32bの上端面との接触面33aに隙間が生じることがない。
【選択図】図4
Description
本発明は、主として後方超小旋回油圧ショベルに搭載された作動油タンクのタンク構造に関する。
掘削等の土木作業を行う油圧ショベルは、自走自在な走行体上に、旋回体が旋回自在に設置され、旋回体には作業機や運転室、動力用エンジンや油圧ポンプが収容されたエンジン室が設置されている。
また旋回体には、燃料タンクや作動油タンク等も設置されているが、最近では長時間の連続運転を可能にしたり、給油回数を少なくするために燃料タンクの大型化が進んでいるが、旋回体の限られた設置スペースで燃料タンクを大型化すると、燃料タンクの占有スペースが増加するため作動油タンクを小型化せざるを得ない。
また旋回体には、燃料タンクや作動油タンク等も設置されているが、最近では長時間の連続運転を可能にしたり、給油回数を少なくするために燃料タンクの大型化が進んでいるが、旋回体の限られた設置スペースで燃料タンクを大型化すると、燃料タンクの占有スペースが増加するため作動油タンクを小型化せざるを得ない。
特に狭い場所でも安全に作業が行えるよう、旋回体後部の旋回半径を走行体の後端より小さくした後方超小旋回油圧ショベルや、小旋回油圧ショベルの場合、必要な容量を確保した上、少ないスペースにも設置できる作動油タンクが必要不可欠となっている。
そこで必要な容量を確保した上、少ないスペースにも設置できるようにするためには、例えば特許文献1や2に記載されているように、作動油タンクの底面が車体フレームの底面上に達するように旋回体に設置すれば、従来の車体フレームの上面に作動油タンクを設置していた従来の油圧ショベルに比べて、車体フレームの高さ分作動油タンクの容積を増加できるため、作動油タンクの高さを高くせずに作動油タンクの容量を大きくすることができるようになる。
特開平7−1270936号公報
特開平10−18347号公報
そこで必要な容量を確保した上、少ないスペースにも設置できるようにするためには、例えば特許文献1や2に記載されているように、作動油タンクの底面が車体フレームの底面上に達するように旋回体に設置すれば、従来の車体フレームの上面に作動油タンクを設置していた従来の油圧ショベルに比べて、車体フレームの高さ分作動油タンクの容積を増加できるため、作動油タンクの高さを高くせずに作動油タンクの容量を大きくすることができるようになる。
しかし作動油タンクには図9に示すように、タンク本体の内底部サクションフィルタbが設けられていて、このサクションフィルタにより作動油中の不純物が除去された後、タンク本体aの底面に突設された作動油吸入管cよりエンジン室内に設置された油圧ポンプ(図示せず)へ吸入されるようになっている。
またサクションフィルタbは定期的に清掃したり、交換する必要があることから、タンク本体aの上部に点検孔dが設けられていて、サクションフィルタbに下端が取り付けられたフィルタ脱着杆eにより点検孔dからサクションフィルタbの脱着が行えるようになっている。
このため前記特許文献1や2のように作動油タンクの底面を車体フレームfの底面と密着するように設置した場合、作動油吸入管cが車体フレームの下面より下方を突出してしまうため、旋回体の旋回時に走行体上に堆積した土砂等と接触して作動油吸入管cが破損される虞れがある。
またサクションフィルタbは定期的に清掃したり、交換する必要があることから、タンク本体aの上部に点検孔dが設けられていて、サクションフィルタbに下端が取り付けられたフィルタ脱着杆eにより点検孔dからサクションフィルタbの脱着が行えるようになっている。
このため前記特許文献1や2のように作動油タンクの底面を車体フレームfの底面と密着するように設置した場合、作動油吸入管cが車体フレームの下面より下方を突出してしまうため、旋回体の旋回時に走行体上に堆積した土砂等と接触して作動油吸入管cが破損される虞れがある。
かかる問題を解決するため、例えば作動油吸入管cを図10に示すようにタンク本体aの内底部に設置する方法がある。
しかしこの方法では、次のような問題がある。
すなわちタンク本体aの上方から出し入れするサクションフィルタb底面と作動油吸入管cの上端面との接触面gに隙間があると、サクションフィルタbで濾過されない作動油が油圧ポンプへ吸入されて不具合の原因となるため、サクションフィルタbの底面と作動油吸入管cの上端面との接触面gは隙間なく密着させる必要がある。
このため作動油吸入管cの上端面が精度よく水平となるように作動油吸入管cがタンク本体aに固着されている必要があるが、上端面が精度よく水平となるよう作動油吸入管cをタンク本体aに溶接する作業は困難であり、たとえ精度よく溶接できたとしても、溶接歪により上端面に傾きが生じることがあるため、サクションフィルタbと作動油吸入管cの接触部gの隙間を完全になくすことができない等の問題がある。
しかしこの方法では、次のような問題がある。
すなわちタンク本体aの上方から出し入れするサクションフィルタb底面と作動油吸入管cの上端面との接触面gに隙間があると、サクションフィルタbで濾過されない作動油が油圧ポンプへ吸入されて不具合の原因となるため、サクションフィルタbの底面と作動油吸入管cの上端面との接触面gは隙間なく密着させる必要がある。
このため作動油吸入管cの上端面が精度よく水平となるように作動油吸入管cがタンク本体aに固着されている必要があるが、上端面が精度よく水平となるよう作動油吸入管cをタンク本体aに溶接する作業は困難であり、たとえ精度よく溶接できたとしても、溶接歪により上端面に傾きが生じることがあるため、サクションフィルタbと作動油吸入管cの接触部gの隙間を完全になくすことができない等の問題がある。
本発明はかかる問題を解決するためになされたもので、サクションフィルタと縦吸入管の接触部に隙間が生じることがない油圧ショベルのタンク構造を提供することを目的とするものである。
本発明の油圧ショベルのタンク構造は、旋回体の車体フレーム上に設置された作動油タンクと、作動油タンクのタンク本体上面に開口された点検孔より前記タンク本体内に出し入れ自在なサクションフィルタと、サクションフィルタにより濾過された作動油を油圧ポンプへ吸入させる作動油吸入管とを備えた油圧ショベルのタンク構造であって、車体フレームの底面上に設置されたタンク本体と、タンク本体の内底面に固着された中継室と、中継室の上面より突設され、かつ上端面がサクションフィルタに液密に接触する縦吸入管と、中継室の側面に突設され、かつタンク本体の外側へ突出された先端部が作動油吸入管に接続された横吸入管とからなる作動油吸入ユニットをタンク本体内に設置したものである。
前記構成により、作動油タンクの高さを高くせずに車体フレームの高さ分だけタンク本体の容積を増加することができるため、燃料タンクの容量を大きくしたために作動油タンクの設置スペースが減少した後方超小旋回油圧ショベルや小旋回油圧ショベルであっても、作動油タンクの必要容量を容易に確保することができる。
またタンク本体の内底部に中継室を設けることにより、中継室の上面より突設された縦吸入管の上端面が精度よく水平となるよう製作することができるため、点検孔より挿入されたサクションフィルタと縦吸入管の上端面との接触面に隙間が生じることがなく、これによってサクションフィルタにより濾過されない作動油が油圧ポンプ側へ吸入されるのを確実に防止できるようになる。
さらに車体フレームの下面より作動油吸入管が下方へ突出することがないため、旋回体の旋回時走行体上に堆積した土砂等により作動油吸入管が破損されることもない。
またタンク本体の内底部に中継室を設けることにより、中継室の上面より突設された縦吸入管の上端面が精度よく水平となるよう製作することができるため、点検孔より挿入されたサクションフィルタと縦吸入管の上端面との接触面に隙間が生じることがなく、これによってサクションフィルタにより濾過されない作動油が油圧ポンプ側へ吸入されるのを確実に防止できるようになる。
さらに車体フレームの下面より作動油吸入管が下方へ突出することがないため、旋回体の旋回時走行体上に堆積した土砂等により作動油吸入管が破損されることもない。
本発明の油圧ショベルのタンク構造は、中継室を箱状に形成し、かつ中継室の底面と縦吸入管の上端面が平行するよう予め作動油吸入ユニットを製作し、作動油タンクの組み立て時タンク本体の内底面に中継室の底面を固着したものである。
前記構成により、タンク本体の内底面に中継室を固着することにより縦吸入管の上端面の水平が精度よく確保できるため、作動油吸入ユニットの取り付け作業が短時間で精度よく行えると共に、縦吸入管に溶接歪等の影響が及ぶことが少ないため、溶接歪によりサクションフィルタと縦吸入管の接触部に隙間が生じることもない。
本発明の油圧ショベルのタンク構造は、自走自在な走行体と、走行体上に旋回自在に設けられた旋回体と、旋回体の車体フレーム上に設置された作動油タンクと、作動油タンクのタンク本体上面に開口された点検孔よりタンク本体内に出し入れ自在なサクションフィルタと、サクションフィルタにより濾過された作動油を油圧ポンプへ吸入させる作動油吸入管とを備えた後方超小旋回油圧ショベルのタンク構造であって、車体フレームの底面上に設置されたタンク本体と、タンク本体の内底面に固着された箱状の中継室と、中継室の上面より垂直方向に突設され、かつ上端面がサクションフィルタに液密に接触するよう中継室の底面と平行に形成された縦吸入管と、中継室の側面より水平方向に突設され、かつタンク本体の外側へ突出された先端部が作動油吸入管に接続された横吸入管とからなる作動油吸入ユニットをタンク本体内に設置したものである。
前記構成により、作動油タンクの高さを高くせずに車体フレームの高さ分だけタンク本体の容積を増加することができるため、燃料タンクの容量を大きくしたために作動油タンクの設置スペースが減少した後方超小旋回油圧ショベルや小旋回油圧ショベルであっても、作動油タンクの必要容量を容易に確保することができると共に、縦吸入管の上端面が精度よく水平となるよう製作することができるため、点検孔より挿入されたサクションフィルタと縦吸入管の上端面との接触面に隙間が生じることがなく、これによってサクションフィルタにより濾過されない作動油が油圧ポンプ側へ吸入されるのを確実に防止できるようになる。
またタンク本体の内底面に中継室を固着することにより縦吸入管の上端面の水平が精度よく確保できるため、作動油吸入ユニットの取り付け作業が短時間で精度よく行える上、縦吸入管に溶接歪等の影響が及ぶことが少ないため、溶接歪によりサクションフィルタと縦吸入管の接触部に隙間が生じることもない。
またタンク本体の内底面に中継室を固着することにより縦吸入管の上端面の水平が精度よく確保できるため、作動油吸入ユニットの取り付け作業が短時間で精度よく行える上、縦吸入管に溶接歪等の影響が及ぶことが少ないため、溶接歪によりサクションフィルタと縦吸入管の接触部に隙間が生じることもない。
本発明の油圧ショベルのタンク構造によれば、縦吸入管の上端面が精度よく水平となるよう製作することができるため、点検孔より挿入されたサクションフィルタと縦吸入管の上端面との接触面に隙間が生じることがなく、これによってサクションフィルタにより濾過されない作動油が油圧ポンプ側へ吸入されるのを確実に防止できるようになる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は後方超小旋回油圧ショベルの側面図、図2は同平面図、図3は車体フレーム上に設置された作動油タンクの斜視図、図4は作動油タンクの断面図、図5は作動油吸入ユニットの平面図、図6は同側面図、図7は正面図、図8は斜視図である。
図1に示す後方超小旋回油圧ショベルは、自走自在な走行体1と、走行体1上に旋回自在に設置された旋回体2とよりなる。
走行体1は、センタフレーム3aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム3bよりなるトラックフレーム3を有していて、各サイドフレーム3bの一端側にはアイドラ4が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ5により回転駆動されるスプロケット6が設けられている。
アイドラ4とスプロケット6の間には無端状の履帯7が捲装されていて、この履帯7をスプロケット6で駆動することにより、走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム3bの上下部には、複数の転輪8が回転自在に支承されている。
図1は後方超小旋回油圧ショベルの側面図、図2は同平面図、図3は車体フレーム上に設置された作動油タンクの斜視図、図4は作動油タンクの断面図、図5は作動油吸入ユニットの平面図、図6は同側面図、図7は正面図、図8は斜視図である。
図1に示す後方超小旋回油圧ショベルは、自走自在な走行体1と、走行体1上に旋回自在に設置された旋回体2とよりなる。
走行体1は、センタフレーム3aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム3bよりなるトラックフレーム3を有していて、各サイドフレーム3bの一端側にはアイドラ4が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ5により回転駆動されるスプロケット6が設けられている。
アイドラ4とスプロケット6の間には無端状の履帯7が捲装されていて、この履帯7をスプロケット6で駆動することにより、走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム3bの上下部には、複数の転輪8が回転自在に支承されている。
トラックフレーム3のセンタフレーム3a上に旋回自在に設置された旋回体2は、底部が車体フレーム10により構成されていて、この車体フレーム10の前部中央に作業機11が装着されている。
作業機11は図1及び図2に示すように、基端が車体フレーム10に枢着され、かつブームシリンダ13により起伏自在なブーム12と、ブーム12の先端に基端側が枢着され、かつアームシリンダ14により回動自在なアーム15と、アーム15の先端に枢着され、かつバケットシリンダ16により回動自在なバケット17とより構成されている。
車体フレーム10の前部には、作業機11の左側に運転室18が設置され、車体フレーム10の後部にはエンジン室19が設置されていて、このエンジン室19内に動力用のエンジン(図示せず)が収容されており、車体フレーム10の後端には、走行体1の後端より後方へ突出しないようにカウンタウエイト20が取り付けられている。
作業機11は図1及び図2に示すように、基端が車体フレーム10に枢着され、かつブームシリンダ13により起伏自在なブーム12と、ブーム12の先端に基端側が枢着され、かつアームシリンダ14により回動自在なアーム15と、アーム15の先端に枢着され、かつバケットシリンダ16により回動自在なバケット17とより構成されている。
車体フレーム10の前部には、作業機11の左側に運転室18が設置され、車体フレーム10の後部にはエンジン室19が設置されていて、このエンジン室19内に動力用のエンジン(図示せず)が収容されており、車体フレーム10の後端には、走行体1の後端より後方へ突出しないようにカウンタウエイト20が取り付けられている。
一方車体フレーム10上には、作業機11を挟んで運転室18と対向する位置に制御弁群23が収容された制御弁室24が設置されており、この制御弁室24とエンジン室19の間に、図2に示すよう燃料タンク25と作動油タンク26が設置されている。
燃料タンク25は車体フレーム10の外側面側に設置されていて、エンジンに使用する燃料が収容されており、燃料タンク25より旋回中心O側に作動油タンク26が設置されている。
作動油タンク26は図3及び図4に示すように、縦方向に細長い角筒状のタンク本体26aより形成されていて、タンク本体26aの底面は、スペーサ28を介して車体フレーム10の底面上に載置されており、車体フレーム10の下方よりスペーサ28を貫通するように挿入された固着具29により車体フレーム10に固定されている。
燃料タンク25は車体フレーム10の外側面側に設置されていて、エンジンに使用する燃料が収容されており、燃料タンク25より旋回中心O側に作動油タンク26が設置されている。
作動油タンク26は図3及び図4に示すように、縦方向に細長い角筒状のタンク本体26aより形成されていて、タンク本体26aの底面は、スペーサ28を介して車体フレーム10の底面上に載置されており、車体フレーム10の下方よりスペーサ28を貫通するように挿入された固着具29により車体フレーム10に固定されている。
タンク本体26a内は、下端が内底面に達することがない隔壁26bにより前後2室26c、26dに区画されていて、それぞれ26c、26dの上面には点検孔26e、26fが開口されている。
タンク本体26aの前側に位置する室26c内には、点検孔26eよりやや大径な筒状のストレーナ室26gが点検孔26eより下方へ垂下されていて、このストレーナ室26g内に点検孔26eよりストレーナ30が着脱自在に装着されている。
ストレーナ30は、タンク本体26aの上部前面に突設された戻り管31よりストレーナ室26gへ戻された作動油を濾過して、作動油中の不純物を除去するもので、不純物が除去された作動油は、ストレーナ室26gの底面に突設された管体26hよりタンク本体26aへ戻されるようになっていると共に、ストレーナ室26g上方の点検孔26eは、着脱自在な蓋体37により閉鎖されている。
タンク本体26aの前側に位置する室26c内には、点検孔26eよりやや大径な筒状のストレーナ室26gが点検孔26eより下方へ垂下されていて、このストレーナ室26g内に点検孔26eよりストレーナ30が着脱自在に装着されている。
ストレーナ30は、タンク本体26aの上部前面に突設された戻り管31よりストレーナ室26gへ戻された作動油を濾過して、作動油中の不純物を除去するもので、不純物が除去された作動油は、ストレーナ室26gの底面に突設された管体26hよりタンク本体26aへ戻されるようになっていると共に、ストレーナ室26g上方の点検孔26eは、着脱自在な蓋体37により閉鎖されている。
一方タンク本体26aの後側に位置する室26fの底部には、作動油吸入ユニット32が設置されている。
作動油吸入ユニット32は、図5ないし図8に示すように箱形の中継室32aを有していて、この中継室32aの上面に縦吸入管32bが突設され、側面に横吸入管32cが突設されている。
中継管32aの上面に突設された縦吸入管32bの上端は、サクションフィルタ33の接触面33aと隙間なく密着するよう予め作動油吸入ユニット32を製作する際、中継室32aの底面と平行するよう精度よく仕上げられている。
サクションフィルタ33は、エンジン室19内に設置された油圧ポンプ35へ吸入される作動油を濾過して、作動油中の不純物を除去するもので、室26dの上方に開口された点検孔26fよりフィルタ脱着杆34を介して挿入されている。
作動油吸入ユニット32は、図5ないし図8に示すように箱形の中継室32aを有していて、この中継室32aの上面に縦吸入管32bが突設され、側面に横吸入管32cが突設されている。
中継管32aの上面に突設された縦吸入管32bの上端は、サクションフィルタ33の接触面33aと隙間なく密着するよう予め作動油吸入ユニット32を製作する際、中継室32aの底面と平行するよう精度よく仕上げられている。
サクションフィルタ33は、エンジン室19内に設置された油圧ポンプ35へ吸入される作動油を濾過して、作動油中の不純物を除去するもので、室26dの上方に開口された点検孔26fよりフィルタ脱着杆34を介して挿入されている。
中継室32aの側面に突設された横吸入管32cは、図6に示すようにタンク本体26aの下部後面に穿設された円孔26iよりタンク本体26aの外側に突設されていて、作動油吸入管36により油圧ポンプ35の吸入口に接続されている。
サクションフィルタ33を脱着するフィルタ脱着杆34は、下端側にサクションフィルタ33が着脱自在に取り付けられており、フィルタ脱着杆34の上端部は、点検孔26fを着脱自在に閉鎖する蓋体38の中心部に取り付けられていて、サクションフィルタ33が縦吸入管32bの上端より離間しないように圧接していると共に、蓋体38の上面には、タンク本体26a内の作動油の液面の変化に応じてタンク本体26a内へ空気を出し入れするブリーザ弁40が取り付けられている。
なお図4中41は、タンク本体26a内の作動油を排出したり、タンク本体26aの内底部に溜まった水を排出するためのドレンコックである。
サクションフィルタ33を脱着するフィルタ脱着杆34は、下端側にサクションフィルタ33が着脱自在に取り付けられており、フィルタ脱着杆34の上端部は、点検孔26fを着脱自在に閉鎖する蓋体38の中心部に取り付けられていて、サクションフィルタ33が縦吸入管32bの上端より離間しないように圧接していると共に、蓋体38の上面には、タンク本体26a内の作動油の液面の変化に応じてタンク本体26a内へ空気を出し入れするブリーザ弁40が取り付けられている。
なお図4中41は、タンク本体26a内の作動油を排出したり、タンク本体26aの内底部に溜まった水を排出するためのドレンコックである。
次に前記構成された油圧ショベルのタンク構造の作用を説明する。
作動油タンク26の製作に当たっては、作動油吸入ユニット32を別に製作し、タンク本体26aの組み立て時タンク本体26aの内底部に固着する。
作動油吸入ユニット32は、中継室32aを鋼板により箱状に板金加工するが、中継室32aの底部はあってもなくてもよい。
中継室32aの製作が完了したら、中継室32aの上面と側面に、同径の鋼管を適当な長さに切断して形成した縦吸入管32bと横吸入管32cを溶接して取り付けるが、このとき中継室32aと縦吸入管32b、32cの接続部を液密に溶接する。
また精度が必要な縦吸入管32bは、中継室32aの上面に正確に垂直となるように溶接し、縦吸入管32bの上端面と中継室32aの底面が精度よく平行となるように製作する。
作動油タンク26の製作に当たっては、作動油吸入ユニット32を別に製作し、タンク本体26aの組み立て時タンク本体26aの内底部に固着する。
作動油吸入ユニット32は、中継室32aを鋼板により箱状に板金加工するが、中継室32aの底部はあってもなくてもよい。
中継室32aの製作が完了したら、中継室32aの上面と側面に、同径の鋼管を適当な長さに切断して形成した縦吸入管32bと横吸入管32cを溶接して取り付けるが、このとき中継室32aと縦吸入管32b、32cの接続部を液密に溶接する。
また精度が必要な縦吸入管32bは、中継室32aの上面に正確に垂直となるように溶接し、縦吸入管32bの上端面と中継室32aの底面が精度よく平行となるように製作する。
以上のようにして作動油吸入ユニット32の製作が完了したら、予めタンク本体26aの下部後面に穿設した円孔26iに内側から横吸入管32cを図6に示すように挿入し、中継室32aの底面をタンク本体26aの内底面に密着させた状態で中継室32aを水平方向へ移動させて、縦吸入管32bの中心が点検孔26fの中心に合致するよう中継室32aを位置決めする。
中継室32aの位置決めが完了したら、中継室32aをタンク本体26aの内底面に溶接するが、中継室32aに底がある場合は、中継室32aをタンク本体26aの内底面にスポット溶接し、中継室32aに底がない場合は、中継室32aの全周をタンク本体26aの内底面に液密に溶接する。
中継室32aの位置決めが完了したら、中継室32aをタンク本体26aの内底面に溶接するが、中継室32aに底がある場合は、中継室32aをタンク本体26aの内底面にスポット溶接し、中継室32aに底がない場合は、中継室32aの全周をタンク本体26aの内底面に液密に溶接する。
中継室32aの取り付けが完了したら、横吸入管32cと円孔26iの内周を液密に溶接した後、タンク本体26aの残り部分を組み立てて作動油タンク26を製作するもので、完成した作動油タンク26は、図4に示すように車体フレーム10の底面上にスペーサ28を介して固着具29により固着することにより、車体フレーム10の上面に作動油タンク26を設置していた従来の油圧ショベルに比べて車体フレーム10の高さH分、すなわち図4の斜線で示す分だけタンク本体26aの容積が増加するので、作動油タンク26全体の容量を増加させることができるようになる。
また作動油タンク26の製作時、予めタンク本体26aの内底部に取り付けられた作動油吸入ユニット32の縦吸入管32bの上端は、精度よく水平に仕上げられていることから、点検孔26fによりフィルタ脱着杆34を介して挿入したサクションフィルタ33の接触面33aを縦吸入管32bの上端面に隙間なく密着させることができるようになり、これによってサクションフィルタ33により濾過されない作動油が油圧ポンプ35へ吸入されるのを確実に防止できるようになる。
なお前記実施の形態では、後方超小旋回油圧ショベルの作動油タンクに実施した場合について説明したが、小旋回油圧ショベルや小中型油圧ショベルの作動油タンクにも同様に実施できるものである。
また必要があれば燃料タンクにも同様なタンク構造を実施してもよい。
また必要があれば燃料タンクにも同様なタンク構造を実施してもよい。
1 走行体
2 旋回体
10 車体フレーム
26 作動油タンク
26a タンク本体
26f 点検孔
32 作動油吸入ユニット
32a 中継室
32b 縦吸入管
32c 横吸入管
33 サクションフィルタ
35 油圧ポンプ
36 作動油吸入管
2 旋回体
10 車体フレーム
26 作動油タンク
26a タンク本体
26f 点検孔
32 作動油吸入ユニット
32a 中継室
32b 縦吸入管
32c 横吸入管
33 サクションフィルタ
35 油圧ポンプ
36 作動油吸入管
Claims (3)
- 旋回体の車体フレーム上に設置された作動油タンクと、前記作動油タンクのタンク本体の上面に開口された点検孔より前記タンク本体内に出し入れ自在なサクションフィルタと、前記サクションフィルタにより濾過された作動油を油圧ポンプへ吸入させる作動油吸入管とを備えた油圧ショベルのタンク構造であって、前記車体フレームの底面上に設置された前記タンク本体と、前記タンク本体の内底面に固着された中継室と、前記中継室の上面より突設され、かつ上端面が前記サクションフィルタに液密に接触する縦吸入管と、前記中継室の側面に突設され、かつ前記タンク本体の外側へ突出された先端部が前記作動油吸入管に接続された横吸入管とからなる作動油吸入ユニットを前記タンク本体内に設置したことを特徴とする油圧ショベルのタンク構造。
- 前記中継室を箱状に形成し、かつ前記中継室の底面と前記縦吸入管の上端面が平行するよう予め前記作動油吸入ユニットを製作し、前記作動油タンクの組み立て時前記タンク本体の内底面に前記中継室の底面を固着してなる請求項1に記載の油圧ショベルのタンク構造。
- 自走自在な走行体と、前記走行体上に旋回自在に設けられた旋回体と、前記旋回体の車体フレーム上に設置された作動油タンクと、前記作動油タンクのタンク本体上面に開口された点検孔より前記タンク本体内に出し入れ自在なサクションフィルタと、前記サクションフィルタにより濾過された作動油を油圧ポンプへ吸入させる作動油吸入管とを備えた後方超小旋回油圧ショベルのタンク構造であって、前記車体フレームの底面上に設置された前記タンク本体と、前記タンク本体の内底面に固着された箱状の中継室と、前記中継室の上面より垂直方向に突設され、かつ上端面が前記サクションフィルタに液密に接触するよう前記中継室の底面と平行に形成された縦吸入管と、前記中継室の側面に水平方向に突設され、かつ前記タンク本体の外側へ突出された先端部が前記作動油吸入管に接続された横吸入管とからなる作動油吸入ユニットを前記タンク本体内に設置したことを特徴とする後方超小旋回油圧ショベルのタンク構造。
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