JP3213266B2 - 建設機械の作動油供給装置 - Google Patents

建設機械の作動油供給装置

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JP3213266B2
JP3213266B2 JP28793697A JP28793697A JP3213266B2 JP 3213266 B2 JP3213266 B2 JP 3213266B2 JP 28793697 A JP28793697 A JP 28793697A JP 28793697 A JP28793697 A JP 28793697A JP 3213266 B2 JP3213266 B2 JP 3213266B2
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浩二 藤田
幸彦 杉山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械に搭載され、油圧機器に
作動油を供給する建設機械の作動油供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としての油圧ショベル
は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体と、該上部旋回体の前側に設けられた作
業装置とから大略構成されている。
【0003】そこで、この種の従来技術による油圧ショ
ベルを図3および図4を参照して説明するに、1は装軌
式の下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭
載された上部旋回体を示し、該上部旋回体2の前側に
は、土砂等の掘削作業を行うための作業装置(図示せ
ず)が俯仰動可能に設けられる。
【0004】ここで、上部旋回体2は、骨組み構造をな
し、前側中央に作業装置を支持する支持ブラケット3が
設けられた本体フレームとしての旋回フレーム4と、該
旋回フレーム4の左前側に設けられた運転室5と、該運
転室5の後側に位置して旋回フレーム4上に設けられ、
建屋カバー6によって覆われた機械室7と、該機械室7
の後側に位置して旋回フレーム4の後端側に取付けられ
たカウンタウエイト8とからなっている。
【0005】9は機械室7内に配設された作動油タンク
で、該作動油タンク9は、ほぼ直方体の箱状に形成さ
れ、旋回フレーム4上に支持脚10を介して支持されて
いる。そして、作動油タンク9内には、油圧機器に供給
される作動油が貯留されている。
【0006】11は作動油タンク9と後述の各油圧ポン
プ17との間を連通する作動油供給配管を示し、該作動
油供給配管11は、後述する共通配管12と、各分岐配
管14と、サブタンク15とからなっている。
【0007】12は作動油供給配管11の一部を構成す
る共通配管で、該共通配管12はほぼL字状を有し、そ
の一端側は作動油タンク9の底面9Aに接続されてい
る。そして、共通配管12の一端側には、作動油タンク
9内に位置してフィルタ13が設けられ、該フィルタ1
3は、作動油タンク9内の作動油中に混入した塵埃等の
ダストを捕捉し、該ダストが作動油と共に油圧機器に供
給されるのを防止するものである。
【0008】14,14,…は共通配管12から分岐し
た複数の分岐配管で、該各分岐配管14は各油圧ポンプ
17の吸込口に接続され、作動油タンク9内の作動油
は、共通配管12、各分岐配管14を通じて各油圧ポン
プ17に吸込まれる。
【0009】15は共通配管12と各分岐配管14との
間に設けられたサブタンクで、該サブタンク15は、ほ
ぼ直方体の箱状に形成され、旋回フレーム4上に支持脚
16を介して設けられている。そして、サブタンク15
は、作動油タンク9からの作動油を集合させた状態で、
各分岐配管14を通じて各油圧ポンプ17に均等に作動
油を供給させるものである。
【0010】17,17,…は各分岐配管14に接続さ
れた複数の油圧ポンプを示し、該各油圧ポンプ17は、
後述するエンジン18の出力側に取付けられている。そ
して、各油圧ポンプ17が駆動されることにより、作動
油タンク9内の作動油が、作動油供給配管11を通じて
各油圧ポンプ17に吸込まれ、該各油圧ポンプ17か
ら、下部走行体1の走行モータ、作業装置の各油圧シリ
ンダ(いずれも図示せず)等の油圧機器に吐出する構成
となっている。
【0011】18は機械室7内に配設されたエンジン
で、該エンジン18は旋回フレーム4上にマウント(図
示せず)を介して支持され、その出力側には減速装置
(図示せず)を介して複数の油圧ポンプ17が取付けら
れている。
【0012】上述の如き従来技術による油圧ショベルで
は、エンジン18が作動することにより各油圧ポンプ1
7が駆動され、作動油タンク9内に貯留された作動油
が、作動油供給配管11を通じて各油圧ポンプ17に吸
込まれる。そして、各油圧ポンプ17から吐出した圧油
が各油圧機器に供給されることにより、下部走行体1、
上部旋回体2、作業装置が作動し、土砂等の掘削、運搬
作業が行われる。
【0013】そして、各油圧ポンプ17の作動時に作動
油中に混入した塵埃等のダストはフィルタ13によって
捕捉され、作動油タンク9から各油圧機器に対して常に
浄化された作動油が供給される。
【0014】また、例えば油圧ポンプ17の作動時に該
油圧ポンプ17が破損した場合には、作動油中に比較的
大きな破損片等のダストが混入するが、該ダストは作動
油と共に油圧ポンプ17から吐出された後、油圧ポンプ
17と油圧機器との間に設けられたフィルタ(図示せ
ず)によって捕捉されるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば油圧ポ
ンプ17が破損した後、該油圧ポンプ17の作動が停止
した場合には、作動油中に混入した破損片、シール片等
のダストAが分岐配管14を通じてサブタンク15内に
沈降してしまうことになる(図4参照)。
【0016】このため、油圧ポンプ17を再び作動させ
たときに、サブタンク15内に沈降したダストAが、作
動油と共に油圧ポンプ17に吸込まれるようになり、そ
の結果、吸込まれたダストAによって油圧ポンプ17が
損傷してしまうという問題がある。
【0017】このように、作動油タンク9と油圧ポンプ
17との間に混入した破損片等のダストは、フィルタ1
3で捕捉することができないため、作動油タンク9と油
圧ポンプ17との間で共通配管12を分解し、この共通
配管12、サブタンク15等を清掃する必要がある。
【0018】これを解決するため、従来技術では、外部
に配置された油浄化用のフラッシング装置をサブタンク
15に接続し、このフラッシング装置によって作動油を
浄化する方法が採用されている。
【0019】しかし、定期点検ごとにフラッシング装置
を用いる場合、サブタンク15とフラッシング装置との
間にフラッシング配管を接続し、作動油の抜取りを行う
必要がある。このため、定期点検ごとにフラッシング装
置の接続作業、作動油の抜取り作業等が必要となり、ま
た、フラッシング装置の配備が必要となるという問題が
ある。
【0020】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、作動油供給配管を分割清掃することな
く、また、外部に配備されたフラッシング装置を用いる
ことなく、作動油中に混入した破損片等のダストを容易
に除去することができ、作動油を常に浄化した状態に保
つことができる建設機械の作動油供給装置を提供するこ
とを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、建設機械の本体フレーム上に設けら
れ、内部に作動油を貯留した作動油タンクと、一端側が
該作動油タンクに接続され作動油が流通する作動油供給
配管と、該作動油供給配管の他端側に接続され作動油を
油圧機器に向けて吐出する油圧ポンプと、作動油中に混
入したダストを溜めるため前記作動油供給配管の途中に
設けられたダスト溜りとからなる建設機械の作動油供給
装置に適用される。
【0022】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、一端側が前記ダスト溜りに接続され他端側が前
記作動油タンクに接続された戻し配管と、該戻し配管の
途中に設けられ、前記作動油供給配管内の作動油を該戻
し配管を通じて前記作動油タンクに戻す循環ポンプと、
該循環ポンプと前記ダスト溜りとの間に位置して前記戻
し配管の途中に設けられ、前記戻し配管を通じて前記作
動油タンクに戻る作動油中のダストを捕捉するフィルタ
とからなる作動油浄化装置を備えたことにある。
【0023】このように構成したことにより、作動油中
に混入したダストは、作動油供給配管の途中に設けたダ
スト溜りに溜められる。そして、循環ポンプを作動さ
せ、作動油供給配管内の作動油を戻し配管を通じて作動
油タンク内に戻すときに、ダスト溜り内に溜ったダスト
が作動油と共に戻し配管内を流通することにより、該戻
し配管の途中に設けたフィルタによってダストを捕捉す
ることができる。
【0024】また、請求項2の発明は、作動油供給配管
は、作動油タンクに接続された共通配管と、該共通配管
から分岐して油圧ポンプに接続された分岐配管と、共通
配管と分岐配管との間に設けられたサブタンクとから構
成し、該サブタンクをダスト溜りとして構成したことに
ある。
【0025】このように構成したことにより、油圧ポン
プの破損によって作動油中に混入した破損片等のダスト
を、分岐配管を通じてサブタンク内に溜めることがで
き、戻し配管を通じてサブタンク内の作動油を作動油タ
ンクに戻すときに、該作動油中に混入したダストをフィ
ルタによって捕捉することができる。
【0026】さらに、請求項3の発明は、サブタンクの
底部にはダスト収容凹部を設ける構成としたことにあ
る。
【0027】このように構成したことにより、作動油中
に混入したダストは、サブタンクの底部に設けたダスト
収容凹部内に収容されるから、サブタンク内でダストが
浮遊して油圧ポンプに吸込まれるのを防止できる。
【0028】また、請求項4の発明は、ダスト収容凹部
は、サブタンクの底部に下向きに傾斜して設けられた傾
斜底面により構成したことにある。
【0029】このように構成したことにより、作動油中
に混入したダストは、自重によりサブタンクの傾斜底面
に沿って沈降するから、該ダストを効率良くダスト収容
凹部内に集めることができる。
【0030】さらに、請求項5の発明は、戻し配管は、
ダスト溜りと作動油タンクとに着脱可能に設ける構成と
したことにある。
【0031】このように構成したことにより、例えば作
動油を浄化するときにのみダスト溜りと作動油タンクと
の間に作動油浄化装置を接続し、それ以外のときには作
動油浄化装置を取外すことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械の作
動油供給装置の実施の形態を、図1を参照しつつ詳細に
説明する。なお、本実施の形態では、上述した従来技術
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0033】図1において、21は本実施の形態による
作動油供給装置を示し、該作動油供給装置21は、後述
する作動油タンク22、作動油供給配管24、各油圧ポ
ンプ17等から大略構成されている。
【0034】22は機械室7内に配設され、内部に油圧
機器に供給される作動油を貯留した作動油タンクで、該
作動油タンク22は、ほぼ直方体の箱状に形成され、旋
回フレーム4上に支持脚10を介して支持されている。
ここで、作動油タンク22の底面22Aには作動油供給
配管24の一端側が接続され、作動油タンク22の側面
22Bには、後述するリターンホース32の他端側が着
脱可能に接続される接続ポート23が設けられている。
【0035】24は一端側が作動油タンク22に接続さ
れ、他端側が各油圧ポンプ17に接続された作動油供給
配管で、該作動油供給配管24は、後述する共通配管2
5と、各分岐配管26と、サブタンク27とからなって
いる。
【0036】25は作動油供給配管24の一部を構成す
る共通配管で、該共通配管25はほぼL字状を有し、そ
の一端側は作動油タンク22の底面22Aに接続されて
いる。そして、該共通配管25の一端側には、作動油タ
ンク22内に位置してフィルタ13が設けられている。
【0037】26,26,…は共通配管25から分岐し
た複数の分岐配管で、該各分岐配管26は、サブタンク
27から上向きに伸長し、その上端側が各油圧ポンプ1
7の吸込口に接続されている。そして、作動油タンク2
2内の作動油は、共通配管25、サブタンク27、各分
岐配管26を通じて各油圧ポンプ17に吸込まれる。
【0038】27は共通配管25と各分岐配管26との
間に設けられたダスト溜りとしてのサブタンクで、該サ
ブタンク27は多面体の箱状に形成され、その底面は中
央部が下向きに傾斜した傾斜底面27Aとなっている。
そして、サブタンク27は、各油圧ポンプ17の下側に
位置し、旋回フレーム4上に支持脚28を介して設けら
れている。
【0039】29はサブタンク27の底部に設けられた
ダスト収容凹部を示し、該ダスト収容凹部29は、傾斜
底面27Aによってサブタンク27の底部に凹陥状に設
けられている。そして、油圧ポンプ17の破損等によっ
て作動油中に混入した破損片等のダストAは、自重によ
り分岐配管26を通じてサブタンク27内に沈降し、該
サブタンク27の傾斜底面27Aに沿ってダスト収容凹
部29内に収容される構成となっている。また、サブタ
ンク27の最下部には、リターンホース32の一端側が
着脱可能に接続される接続ポート30が、ダスト収容凹
部29に開口するように設けられている。
【0040】31は油圧機器に供給される作動油を浄化
するための作動油浄化装置を示し、該作動油浄化装置3
1は、後述するリターンホース32と、循環ポンプ33
と、フィルタ35とから構成されている。
【0041】32は一端側がサブタンク27に接続さ
れ、他端側が作動油タンク22に接続された戻し配管と
してのリターンホースを示し、該リターンホース32
は、例えばゴムホース等からなり、その一端側32Aが
サブタンク27の接続ポート30に着脱可能に接続さ
れ、他端側32Bが作動油タンク22の接続ポート23
に着脱可能に接続されている。
【0042】33はリターンホース32の途中に設けら
れた循環ポンプで、該循環ポンプ33は、電動モータ3
4によって駆動されることにより、サブタンク27内の
作動油をリターンホース32を通じて作動油タンク22
に戻すものである。そして、サブタンク27のダスト収
容凹部29内に収容されたダストAは、作動油と共にリ
ターンホース32内を流通するようになっている。
【0043】35は循環ポンプ33とサブタンク27と
の間に位置してリターンホース32の途中に設けられた
フィルタを示し、該フィルタ35は、サブタンク27内
の作動油がリターンホース32を通じて作動油タンク2
2に戻るときに、該作動油と共にリターンホース32内
を流通するダストAを捕捉するものである。
【0044】本実施の形態による作動油供給装置21は
上述の如き構成を有するもので、エンジン18が作動し
て各油圧ポンプ17が駆動されることにより、作動油タ
ンク22内に貯留された作動油が、作動油供給配管24
を通じて各油圧ポンプ17に吸込まれ、各油圧ポンプ1
7から吐出した圧油が各油圧機器に供給される。
【0045】ここで、各油圧ポンプ17のいずれかが破
損し、作動油中に破損片、シール片等のダストAが混入
すると、該ダストAは、油圧ポンプ17の停止時に自重
によって分岐配管26を通じてサブタンク27内に沈降
してくる。そして、サブタンク27内に沈降したダスト
Aは、サブタンク27の傾斜底面27Aに沿って確実に
ダスト収容凹部29内に収容される。
【0046】次に、作動油浄化装置31を用いて共通配
管25、サブタンク27等に溜ったダストAを除去し、
作動油を浄化する場合について述べる。
【0047】まず、リターンホース32の一端側32A
をサブタンク27の接続ポート30に接続すると共に、
リターンホース32の他端側32Bを作動油タンク22
の接続ポート23に接続し、その後、電動モータ34を
作動させて循環ポンプ33を駆動する。
【0048】これにより、サブタンク27内の作動油
が、リターンホース32を通じて作動油タンク22内に
戻り、このときに、サブタンク27のダスト収容凹部2
9内に収容されたダストAが、作動油と共にリターンホ
ース32内を流通する。そして、作動油がリターンホー
ス32の途中に設けたフィルタ35を通過するときに、
ダストAのみをフィルタ35によって捕捉することがで
き、作動油タンク22内には、ダストAが除去された清
浄な作動油のみが戻される。
【0049】従って、例えば作動油供給配管24の分解
清掃を行うことなく、また、外部に配備されたフラッシ
ング装置を用いることなく、サブタンク27内に混入し
たダストAを除去することができ、停止した各油圧ポン
プ17を再び作動させたときに、サブタンク27内に沈
降したダストAが各油圧ポンプ17に吸込まれるのを確
実に防止することができる。
【0050】また、油圧ポンプ17が破損した場合に限
らず、定期的にリターンホース32をサブタンク27と
作動油タンク22とに接続し、サブタンク27内の作動
油をリターンホース32を通じて作動油タンク22内に
戻すことにより、作動油中に混入した塵埃等をもフィル
タ35によって捕捉することができ、作動油を常に清浄
な状態に保つことができる。
【0051】かくして、本実施の形態によれば、作動油
タンク22と各油圧ポンプ17との間を連通する作動油
供給配管24にダスト溜りとしてのサブタンク27を設
け、該サブタンク27と作動油タンク22との間に、リ
ターンホース32、循環ポンプ33、フィルタ35から
なる作動油浄化装置31を設ける構成としたから、例え
ば油圧ポンプ17の破損によって作動油中に破損片等の
ダストが混入したとしても、循環ポンプ33を作動さ
せ、サブタンク27内の作動油をリターンホース32を
通じて作動油タンク22に戻すことにより、ダストをフ
ィルタ35によって確実に捕捉することができる。
【0052】これにより、例えば作動油供給配管24の
分解清掃を行うことなく、また、フラッシング装置を用
いることなく、サブタンク27内に混入したダストを容
易に除去することができる。従って、作動油を常に清浄
な状態に保つことができ、ダストが油圧ポンプ17に吸
込まれるのを確実に防止でき、油圧ポンプ17の寿命を
延ばすことができる。
【0053】また、作動油供給配管24を、共通配管2
5と、該共通配管25から分岐して各油圧ポンプ17に
接続された複数の分岐配管26と、共通配管25と各分
岐配管26との間に設けられたサブタンク27とから構
成したから、複数の油圧ポンプ17に対して個別に作動
油供給配管を設ける必要がなく、作動油供給装置21の
構成を簡素化することができる。
【0054】しかも、油圧ポンプ17の破損によって生
じた破損片等のダストを、分岐配管26を通じてサブタ
ンク27内に集めることができ、サブタンク27内の作
動油をリターンホース32を通じて作動油タンク22内
に戻すときに、サブタンク27内に溜ったダストをフィ
ルタ35によって効率良く捕捉することができる。
【0055】さらに、サブタンク27の底部に凹陥状の
ダスト収容凹部29を設けたから、サブタンク27内に
沈降した破損片等のダストをダスト収容凹部29内に確
実に収容しておくことができ、該ダストがサブタンク2
7内で浮遊して油圧ポンプ17に吸込まれるのを防止す
ることができる。
【0056】また、ダスト収容凹部29をサブタンク2
7に設けた傾斜底面27Aにより構成したから、サブタ
ンク27の作動油中に混入したダストを、傾斜底面27
Aに沿わせて確実にダスト収容凹部29内に集めること
ができ、サブタンク27内の作動油をリターンホース3
2を通じて作動油タンク22内に戻すときに、ダスト収
容凹部29内に溜ったダストをフィルタ35によって効
率良く捕捉することができる。
【0057】さらに、リターンホース32をサブタンク
27と作動油タンク22とに着脱可能に設ける構成とし
たから、例えば作動油を浄化するときにのみ、作動油浄
化装置31をサブタンク27と作動油タンク22とに接
続し、それ以外のときには作動油浄化装置31を取外す
ことにより、作動油供給装置21を簡素化することがで
きる。
【0058】なお、前記実施の形態では、サブタンク2
7に設けた傾斜底面27Aによりダスト収容凹部29を
構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えば図2に示す変形例のように、サブタン
ク41の底面中央部に鉛直下向きに突出したダスト収容
凹部42を設ける構成としてもよい。
【0059】また、前記実施の形態では、作動油供給配
管24を、供給配管25と、各分岐配管26と、サブタ
ンク27とから構成した場合を例に挙げたが、本発明は
これに限るものではなく、例えばサブタンク27をもた
ないものとして構成し、各分岐配管26にそれぞれダス
ト溜りを設ける構成としてもよい。
【0060】さらに、油圧ポンプ17が1個の場合には
分岐配管26は1本でよく、分岐配管26は油圧ポンプ
17の個数に応じて定められるものである。
【0061】また、前記実施の形態では、油圧ショベル
に搭載された作動油供給装置を例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限るものではなく、例えばホイールロー
ダ、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用するこ
とができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、作動油タンクと油圧ポンプとの間を連通する作動
油供給配管にダスト溜りを設け、該ダスト溜りと作動油
タンクとの間に、戻し配管、循環ポンプ、フィルタから
なる作動油浄化装置を設ける構成としたから、例えば油
圧ポンプの破損によって生じた破損片等のダストが作動
油中に混入したとしても、循環ポンプを作動させ、作動
油供給配管内の作動油を戻し配管を通じて作動油タンク
に戻すことにより、作動油中に混入したダストをフィル
タによって確実に捕捉することができる。
【0063】これにより、例えば作動油供給配管を分解
してダストを除去するといった煩雑な分解清掃を行うこ
となく、また、外部に配備されたフラッシング装置を用
いることなく、油圧ポンプに吸込まれる作動油を常に清
浄な状態に保つことができ、油圧ポンプの寿命を延ばす
ことができる。
【0064】また、請求項2の発明によれば、作動油供
給配管を、作動油タンクに接続された共通配管と、該共
通配管から分岐して油圧ポンプに接続された分岐配管
と、共通配管と分岐配管との間に設けられたサブタンク
とから構成したから、油圧ポンプの破損によって作動油
中に混入したダストを、分岐配管を通じてサブタンク内
に溜めることができ、戻し配管を通じてサブタンク内の
作動油を作動油タンクに戻すときに、該作動油中に混入
したダストをフィルタによって効率良く捕捉することが
できる。
【0065】さらに、請求項3の発明によれば、サブタ
ンクの底部にはダスト収容凹部を設ける構成としたか
ら、油圧ポンプの破損により作動油中に混入したダスト
をダスト収容凹部内に収容することにより、サブタンク
内でダストが浮遊して油圧ポンプに吸込まれるのを防止
できる。
【0066】また、請求項4の発明によれば、ダスト収
容凹部を、サブタンクの底部に下向きに傾斜して設けら
れた傾斜底面により構成したから、サブタンク内に混入
したダストを、傾斜底面に沿ってダスト収容凹部内に集
めることができ、サブタンク内の作動油を戻し配管を通
じて作動油タンクに戻すときに、ダスト収容凹部内に集
められたダストをフィルタによって効率良く捕捉するこ
とができる。
【0067】さらに、請求項5の発明によれば、戻し配
管をダスト溜りと作動油タンク22とに着脱可能に設け
る構成としたから、例えば作動油を浄化するときにの
み、作動油浄化装置をダスト溜りと作動油タンクとに接
続し、それ以外のときには作動油浄化装置を取外すこと
により、作動油供給装置を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による作動油供給装置を油
圧ショベルに搭載した状態で示す正面図である。
【図2】本発明による作動油供給装置の変形例を示す正
面図である。
【図3】従来技術による油圧ショベルに搭載された作動
油供給装置を示す平面図である。
【図4】図3中の作動油供給装置を示す正面図である。
【符号の説明】
4 旋回フレーム(本体フレーム) 17 油圧ポンプ 21 作動油供給装置 22 作動油タンク 24 作動油供給配管 25 共通配管 26 分岐配管 27,41 サブタンク(ダスト溜り) 27A 傾斜底面 29,42 ダスト収容凹部 31 作動油浄化装置 32 リターンホース(戻し配管) 33 循環ポンプ 35 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−66001(JP,U) 実用新案登録2531696(JP,Y2) 特公 昭46−36529(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/00 F15B 21/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の本体フレーム上に設けられ、
    内部に作動油を貯留した作動油タンクと、一端側が該作
    動油タンクに接続され作動油が流通する作動油供給配管
    と、該作動油供給配管の他端側に接続され作動油を油圧
    機器に向けて吐出する油圧ポンプと、作動油中に混入し
    たダストを溜めるため前記作動油供給配管の途中に設け
    られたダスト溜りとからなる建設機械の作動油供給装置
    において、 一端側が前記ダスト溜りに接続され他端側が前記作動油
    タンクに接続された戻し配管と、該戻し配管の途中に設
    けられ、前記作動油供給配管内の作動油を該戻し配管を
    通じて前記作動油タンクに戻す循環ポンプと、該循環ポ
    ンプと前記ダスト溜りとの間に位置して前記戻し配管の
    途中に設けられ、前記戻し配管を通じて前記作動油タン
    クに戻る作動油中のダストを捕捉するフィルタとからな
    る作動油浄化装置を備えたことを特徴とする建設機械の
    作動油供給装置。
  2. 【請求項2】 前記作動油供給配管は、前記作動油タン
    クに接続された共通配管と、該共通配管から分岐して前
    記油圧ポンプに接続された分岐配管と、前記共通配管と
    分岐配管との間に設けられたサブタンクとから構成し、
    該サブタンクを前記ダスト溜りとして構成してなる請求
    項1に記載の建設機械の作動油供給装置。
  3. 【請求項3】 前記サブタンクの底部にはダスト収容凹
    部を設ける構成としてなる請求項2に記載の建設機械の
    作動油供給装置。
  4. 【請求項4】 前記ダスト収容凹部は、前記サブタンク
    の底部に下向きに傾斜して設けられた傾斜底面により構
    成してなる請求項3に記載の建設機械の作動油供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記戻し配管は、前記ダスト溜りと前記
    作動油タンクとに着脱可能に設ける構成としてなる請求
    項1,2,3または4に記載の建設機械の作動油供給装
    置。
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