JP7126911B2 - 作動油タンク - Google Patents

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Description

本発明は、油圧アクチュエータを駆動するための作動油を貯留する作動油タンクに関する。
油圧ショベル(エクスカベータ)やスキッドステアローダ等の作業用車両は、エンジンと、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される作動油を受けて作動する複数の油圧アクチュエータ(油圧モータや油圧シリンダ)とを備え、これらの油圧アクチュエータによってクローラ機構(走行装置)やショベル装置等を作動させ、走行や掘削作業等を行うように構成されている。このような作業用車両は、油圧アクチュエータに供給するための作動油を貯留する作動油タンクを備え、油圧アクチュエータに供給された作動油をオイルクーラにより冷却した後に、再び作動油タンクに戻すように構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013‐2454号公報
オイルクーラ等を経由して作動油タンクに戻ってくる作動油は、多くの気泡を含んでいる場合がある。多くの気泡を含んだ作動油が油圧ポンプに吸入されると、油圧ポンプの吐出圧力が変動したり、エア噛みにより異音が発生する等の問題がある。また、油圧ポンプにより気泡が断熱圧縮されて高温となり、それにより作動油の温度が上昇して作動油の劣化が早まるという問題もある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、作動油タンクに戻ってくる作動油に含まれる気泡を取り除くことができる作動油タンクを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る作動油タンクは、作動油の流入口および流出口を有するタンク本体と、前記タンク本体内の前記流入口側に配設される第1フィルタと、前記タンク本体内の前記流出口側に配設される第2フィルタとを備え、前記流入口から流入した作動油を前記第1フィルタ(例えば、実施形態におけるリターンフィルタ220)により濾過して前記タンク本体内に貯留し、前記タンク本体内の作動油を前記第2フィルタ(例えば、実施形態におけるサクションフィルタ225)により濾過して前記流出口から流出させるように構成される。前記第1フィルタは円筒形状に構成され、前記第1フィルタを収容保持する円筒状のフィルタ収容部が前記タンク本体の上部に上下に延びて設けられており、前記フィルタ収容部は、その上部が前記タンク本体の上面よりも上方に突出するとともに前記タンク本体の内部において下方に延びて取り付けられており、前記流入口が、前記フィルタ収容部の上方に突出した部分における円筒中心から偏心した位置に設けられ、前記流入口から前記フィルタ収容部に流入した作動油が前記フィルタ収容部内において旋回流となって前記第1フィルタを通過して下方に流れるように構成されている。さらに、前記フィルタ収容部の下側に繋がって下方に延びて設けられた円筒状の作動油流路形成部材と、前記作動油流路形成部材の内部に前記第1フィルタの下方に位置して設けられ、前記第1フィルタの濾材を通過した旋回流となって下方に流れる作動油を同じ旋回方向のより強い旋回流に変化させる旋回流形成部材と、前記作動油流路形成部材の内部に設けられ、前記旋回流形成部材により作られた旋回流によりその中心部に集まった作動油中の気泡を捕捉して前記タンク本体内における前記作動油流路形成部材より外側に流すための流路を形成する気泡流路部材とを備える。
上記構成の作動油タンクにおいて、前記旋回流形成部材により旋回流に変化された作動油を前記第2フィルタから遠ざかる方向に流すための流路を形成する作動油流路部材を備えることが好ましい。
本発明に係る作動油タンクによれば、第1フィルタを通過した作動油の流れを旋回流に変化させる旋回流形成部材と、前記旋回流により前記旋回流の中心部に集まった作動油中の気泡をタンク本体内の上部に流すための流路を形成する気泡流路部材とを備えて構成される。そのため、作動油タンクに戻ってくる作動油に多くの気泡が含まれる場合であっても、旋回流形成部材および気泡流路部材によって当該気泡を作動油から分離除去することができる。従って、気泡を含む作動油が油圧ポンプに吸入されることを防ぐことができ、油圧ポンプにおいて吐出圧力の変動や、エア噛みによる異音の発生を防ぐことができる。また、油圧ポンプによる気泡の断熱圧縮に起因する作動油の温度上昇を防ぐことができ、作動油の劣化を抑えることができる。
本発明に係る作動油タンクにおいて、好ましくは、旋回流形成部材により旋回流に変化された作動油を第2フィルタから遠ざかる方向に流すための流路を形成する作動油流路部材を備えて構成される。このような構成とすれば、旋回流形成部材および気泡流路部材によって気泡が取り除かれた作動油が、直ぐに第2フィルタを通って油圧ポンプに吸入されることを防ぐことができる。また、当該作動油が、タンク本体内に貯留されている作動油と混ざって温度が下がり、且つ、タンク本体内に貯留されている間に、旋回流形成部材および気泡流路部材によって取り除ききれなかった気泡を分離および分散させることができる。
本発明に係る作動油タンクにおいて、好ましくは、タンク本体の流入口は、円筒状の第1フィルタの中心部に対向する位置から側方にずらした位置に設けられ、流入口から流入する作動油が第1フィルタの外周空間を旋回するように流れるように構成される。このような構成とすれば、第1フィルタの全周面において作動油を通過させることができ、第1フィルタの長寿命化を達成することができる。
本発明に係る作動油タンクを備えた油圧ショベルの左方から見た斜視図である。 上記油圧ショベルの左側面図である。 上記油圧ショベルの右方から見た斜視図である。 上記油圧ショベルの右側面図である。 上記油圧ショベルの背面図である。 上記油圧ショベルの油圧駆動装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る作動油タンクを前方から見た斜視図である。 上記作動油タンクを後方から見た斜視図である。 上記作動油タンクの内部構成を示す前方から見た斜視図である。 上記作動油タンクの内部構成を示す後方から見た斜視図である。 上記作動油タンク内に配設されたリターンフィルタおよび消泡装置を示す前方から見た斜視図である。 上記作動油タンク内に配設されたリターンフィルタおよび消泡装置を示す後方から見た斜視図である。 上記作動油タンクの第1蓋部材を外した状態の平面図である。 上記リターンフィルタおよび消泡装置を右後方から見た斜視図である。 上記リターンフィルタおよび消泡装置を下方から見た斜視図である。 上記リターンフィルタおよび消泡装置の左側面図である。 上記リターンフィルタおよび消泡装置の背面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、本発明に係る作動油タンクを備えた作業用車両の一例として、クローラ式の油圧ショベル(エクスカベータ)について説明する。まず、油圧ショベル1の全体構成について図1~図6を参照して説明する。
油圧ショベル1は、図1~図5に示すように、走行可能に構成された走行体10と、走行体10の上部に水平旋回可能に設けられた旋回体20と、旋回体20の前部に設けられたショベル装置30とを有して構成される。
走行体10は、駆動輪、複数の従動輪、およびこれらの車輪に掛け回された履帯14を有する左右一対のクローラ機構15を、走行体フレーム11の左右両側にそれぞれ備えて構成される。左右のクローラ機構15は、駆動輪を回転駆動する左右の走行モータ16を有している。走行体10は、左右の走行モータ16の回転方向および回転速度をそれぞれ制御することにより任意の方向および速度で走行可能に構成されている。走行体フレーム11の前部には、ブレード18が上下揺動自在に設けられている。ブレード18は、走行体フレーム11との間に跨設されたブレードシリンダ19を伸縮作動させることにより上下揺動可能に構成されている。
走行体フレーム11の上部中央には旋回機構5が設けられている。旋回機構5は、走行体フレーム11に固定された内輪と、旋回体20に固定された外輪と、旋回体20に設けられた旋回モータ8(図6を参照)と、旋回体20に設けられた油圧ポンプ64(図6を参照)から走行体10に設けられた左右の走行モータ16およびブレードシリンダ19等に作動油を供給するためのロータリーセンタージョイントとを有している。旋回体20は、旋回機構5を介して走行体フレーム11に水平旋回自在に設けられ、旋回モータ8を正転または逆転作動させることにより、走行体10に対して左右方向に水平旋回可能に構成されている。
旋回体20は、走行体フレーム11に旋回機構5を介して水平旋回自在に設けられる旋回体フレーム21と、旋回体フレーム21上に設けられるオペレータキャビン25とを有している。旋回体フレーム21の前部には、前方に突出する旋回体側ブラケット22が設けられている。
ショベル装置30は、旋回体側ブラケット22に上下軸を中心に左右方向に揺動自在に設けられたショベル側ブラケット31と、ショベル側ブラケット31の上端部に第1枢結ピンP1により上下揺動自在(起伏動自在)に設けられたブーム32と、ブーム32の先端部に第2枢結ピンP2により上下揺動自在(屈伸動自在)に設けられたアーム33と、アーム33の先端部に第3枢結ピンP3により上下揺自在に設けられたバケット34とを有している。さらに、ショベル装置30は、旋回体フレーム21とショベル側ブラケット31の間に跨設されたスイングシリンダ35と、ショベル側ブラケット31とブーム32の間に跨設されたブームシリンダ36と、ブーム32とアーム33の間に跨設されたアームシリンダ37と、アーム33とバケット34の間に跨設されたバケットシリンダ38と、バケットシリンダ38のロッド先端部とバケット34の間に設けられたリンク機構39とを有している。
ショベル側ブラケット31は、スイングシリンダ35を伸縮作動させることにより旋回体側ブラケット22(旋回体フレーム21)に対して左右方向に揺動可能に構成されている。ブーム32は、ブームシリンダ36を伸縮作動させることによりショベル側ブラケット31に対して上下方向に揺動可能(起伏動可能)に構成されている。アーム33は、アームシリンダ37を伸縮作動させることによりブーム32に対して上下方向に揺動可能(
屈伸動可能)に構成されている。バケット34は、バケットシリンダ38を伸縮作動させることによりリンク機構39を介してアーム33に対して上下方向に揺動可能に構成されている。
アーム33およびリンク機構39の先端部には、バケット34に替えて、ブレーカ、圧砕機、カッター、オーガ装置等の各種アタッチメントを上下方向に揺動自在に取り付けることが可能になっている。これらのアタッチメントを装着した場合に、当該アタッチメントの油圧アクチュエータに作動油を供給するための油圧ホースを接続可能な複数の接続ポートPTが、アーム33の左右両側面に配設されている。
オペレータキャビン25は、略矩形箱状に形成されて内部に作業者が搭乗可能な操作室を形成し、左側部に横開き開閉可能なキャビンドア26が設けられている。オペレータキャビン25の内部には、作業者が前方側を向いて着座可能なオペレータシートと、走行体10の走行操作を行う左右の走行操作レバー41,42(図6を参照)と、旋回体20の旋回操作およびショベル装置30の作動操作を行う左右の作業操作レバー43,44(図6を参照)と、ショベル装置30のスイング操作(左右への揺動操作)を行うスイング操作ペダル45(図6を参照)と、ブレード18の作動操作を行うブレード操作レバー46(図6を参照)と、油圧ショベル1における各種の車両情報を表示するディスプレイ装置と、作業者によって操作される各種の操作スイッチとが設けられている。走行操作レバー41,42の下端部にはペダル部が設けられており、このペダル部を用いて作業者は足で走行体10の走行操作を行うことも可能になっている。
旋回体20には、オペレータキャビン25の後側および右側の位置に、油圧駆動装置60を搭載するための搭載室が設けられている。この搭載室を形成する後側壁部には、曲面形状のカウンターウエイト27と、縦開き開閉可能なエンジンカバー28とが設けられている。搭載室を形成する右側壁部には、縦開き開閉可能なサイドカバー29および給油ホースカバー105が設けられている。油圧駆動装置60は、図6に示すように、エンジン61と、エンジン61を駆動するための燃料を貯留する燃料タンク(図示略)と、作動油を貯留する作動油タンク200と、エンジン61により駆動される油圧ポンプ64およびパイロットポンプ65と、油圧ポンプ64から吐出されて各油圧アクチュエータに供給する作動油の供給方向および供給量を制御する制御バルブユニット66と、制御バルブユニット66を駆動するためのパイロット圧を生成するパイロットバルブユニット67とを有している。給油ホースカバー105の内部には、上記燃料タンクに燃料を補給するための給油装置(給油ホース等)が配設されている。
制御バルブユニット66は、左右の走行モータ16、ブレードシリンダ19、旋回モータ8、スイングシリンダ35、ブームシリンダ36、アームシリンダ37、バケットシリンダ38および接続ポートPTのそれぞれに対応した制御バルブCV1~CV9を有している。これらの制御バルブCV1~CV9はそれぞれ、パイロットバルブユニット67から供給されるパイロット圧により内蔵されたスプールが移動され、そのスプールの移動により各油圧アクチュエータに供給する作動油の供給方向および供給量を制御するようになっている。
パイロットバルブユニット67は、左走行操作レバー41の根本部分に配設された左走行パイロットバルブユニットPV1と、右走行操作レバー42の根本部分に配設された右走行パイロットバルブユニットPV2と、左作業操作レバー43の根本部分に配設された左作業パイロットバルブユニットPV3と、右作業操作レバー44の根本部分に配設された右作業パイロットバルブユニットPV4と、スイング操作ペダル45の根本部分に配設されたスイングパイロットバルブユニットPV5と、ブレード操作レバー46の根本部分に配設されたブレードパイロットバルブユニットPV6とを有している。これらのパイロ
ットバルブユニットPV1~PV6はそれぞれ、複数のパイロットバルブを備えて構成され、パイロットポンプ65から供給される圧油を基にして、各操作レバー等の傾動操作方向および操作量に応じたパイロット圧を生成し、対応する制御バルブに供給するようになっている。
このように構成された油圧ショベル1では、オペレータキャビン25内のオペレータシートの前方に配設された左右の走行操作レバー41,42を前後に傾動操作すると、その操作方向および操作量に応じて、左右の走行パイロットバルブユニットPV1,PV2によりパイロット圧が生成される。そして、そのパイロット圧により左右の走行モータ16に対応した制御バルブCV1,CV2が駆動され、左右の走行モータ16に作動油が供給される。このようにして、左右の走行操作レバー41,42の操作方向および操作量に応じた走行方向および走行速度で左右のクローラ機構15を作動させて油圧ショベル1を走行させることができるように構成されている。
オペレータシートの左右に配設された左右の作業操作レバー43,44を前後左右に傾動操作すると、その操作方向および操作量に応じて、左右の作業パイロットバルブユニットPV3,PV4によりパイロット圧が生成される。そして、そのパイロット圧により旋回モータ8、ブームシリンダ36、アームシリンダ37、バケットシリンダ38および接続ポートPTに対応した制御バルブCV4,CV6~CV9が駆動され、左右の作業操作レバー43,44の操作方向に対応した油圧アクチュエータに作動油が供給される。スイング操作ペダル45を左右に踏込操作すると、その操作方向および操作量に応じて、スイングパイロットバルブユニットPV5によりパイロット圧が生成され、そのパイロット圧により制御バルブCV5が駆動されてスイングシリンダ35に作動油が供給される。
ブレード操作レバー46を前後に傾動操作すると、その操作方向および操作量に応じて、ブレードパイロットバルブユニットPV6によりパイロット圧が生成され、そのパイロット圧により制御バルブCV3が駆動されてブレードシリンダ19に作動油が供給される。このようにして、左右の作業操作レバー43,44、スイング操作ペダル45およびブレード操作レバー46の操作方向および操作量に応じた作動方向および作動速度で旋回体20、ショベル装置30およびブレード18を作動させて掘削作業等を行うことができるように構成されている。
次に、旋回体20内に設けられた作動油タンク200について、図7~図17を参照して説明する。なお、説明の便宜上、図7等に示す上下、左右および前後の矢印の方向を、上下方向、左右方向および前後方向として説明する。作動油タンク200は、図7~図13に示すように、作動油の貯留室を内部に有する矩形箱状のタンク本体210と、タンク本体210内に配設されたリターンフィルタ220およびサクションフィルタ225と、タンク本体210内におけるリターンフィルタ220の下方位置(下流側)に配設された消泡装置230とを有している。
タンク本体210は、円筒状のフィルタ収容部215を有している。フィルタ収容部215は、フィルタ収容部215の上部がタンク本体210の上面よりも上方に突出した状態で上下に延びて設けられている。フィルタ収容部215内に円筒状のリターンフィルタ220が設けられる。フィルタ収容部215の内周面とリターンフィルタ220の外周面との間には、所定の隙間(作動油の流入空間)が形成される。フィルタ収容部215の上面には円盤状の第1蓋部材216がボルトにより固定されている。この第1蓋部材216を取り外すことによりフィルタ収容部215内からリターンフィルタ220を取り出して交換可能になっている。第1蓋部材216とリターンフィルタ220の間にはスプリング217が設けられている。このスプリング217によりリターンフィルタ220がフィルタ収容部215内で固定される。
フィルタ収容部215の上部(タンク本体210の上面よりも上方に突出した部分)に、オイルクーラ(図示略)からの作動油ホースが接続される第1流入口211(ホース接続部)と、制御バルブユニット66からの作動油ホースが接続される第2流入口212(ホース接続部)とが設けられている。第1流入口211は、平面視においてフィルタ収容部215の中心部に対向する位置から右方にずらした位置(オフセットした位置)に設けられている(図13を参照)。第2流入口212は、平面視においてフィルタ収容部215の中心部に対向する位置から後方にずらした位置(オフセットした位置)に設けられている。
リターンフィルタ220は、円筒状の濾材221と、濾材221の上下端部にそれぞれ設けられた円盤状のプレート(図示略)とを有している。当該下側プレートおよびフィルタ収容部215の底面部には、濾材221の内部空間に連通する開口部が上下方向に貫通して形成されている。フィルタ収容部215の底面部に繋がって下方に延びる円筒状の作動油流路部材219が設けられ、上記開口部を介して濾材221の内部空間と作動油流路部材219の内部空間とが連通している。作動油流路部材219の下端部は、後方下がりに傾斜した端部形状になっており、下方に開口している。作動油流路部材219の内部空間に消泡装置230が設けられている。
タンク本体210の左側面下部には、左右方向に貫通した開口部が形成され、その開口部を塞ぐように第2蓋部材218がボルトにより固定されている。第2蓋部材218に、油圧ポンプ64に繋がる作動油ホースが接続される流出口213(ホース接続部)が設けられている。第2蓋部材218の内側にサクションフィルタ225が配設される。タンク本体210の左側面から第2蓋部材218を取り外すことによりサクションフィルタ225を取り出して交換可能になっている。サクションフィルタ225は、タンク本体210内において作動油流路部材219の後方側の位置に配設されている。サクションフィルタ225は、円筒状の濾材226と、濾材226の左右端部にそれぞれ設けられた円盤状のプレート(図示略)とを有している。当該左側プレートには濾材226の内部空間に連通する開口部が形成されている。その開口部を介して濾材226の内部空間と流出口213とが連通している。
消泡装置230は、図14~図17に示すように、フィルタ収容部215の底面部から下方に延びて設けられる半円筒状の流路形成部材231と、流路形成部材231の下方に配設される旋回流形成部材235と、旋回流形成部材235の上面から上方に延びて設けられるパイプ状の気泡流路部材239とを有している。旋回流形成部材235は、後方下がりに傾斜した状態で設けられる略半円盤状の左側羽根部236と、前方下がりに傾斜した状態で設けられる略半円盤状の右側羽根部237とを有している。旋回流形成部材235は1枚の板状部材を折り曲げ加工して形成されている。旋回流形成部材235は、上方の流路形成部材231を通って流れてきた作動油が左右の羽根部236,237に衝突し、その衝突により当該作動油の流れを旋回流に変化させて流下させるように構成されている。
旋回流形成部材235の略中央部には、上下方向に貫通した開口部238が形成され、この開口部238に連通するように気泡流路部材239が設けられている。パイプ状の気泡流路部材239は、旋回流形成部材235の上面から左後方に延びて作動油流路部材219の側面部を突き抜け、さらに作動油流路部材219およびフィルタ収容部215の外側において上方に延びている(図9および図10を参照)。
このような作動油タンク200における作動油の流れについて、以下に説明する。油圧ポンプ64から吐出されて制御バルブユニット66を介して油圧アクチュエータに供給さ
れた作動油は、オイルクーラを通って冷却された後に、第1流入口211からフィルタ収容部215内に流入する。制御バルブユニット66から油圧アクチュエータに供給されなかった作動油は、第2流入口212からフィルタ収容部215内に流入する。第1および第2流入口211,212からフィルタ収容部215内に流入した作動油は、第1および第2流入口211,212が上述したようにオフセットした位置に設けられているため、リターンフィルタ220(濾材221)の外周空間(フィルタ収容部215の内周面との間の空間)を旋回するように流れる。そして、当該作動油は、濾材221を通過して、濾材221の表面および濾層内において作動油中の異物等が捕捉除去される。
濾材221により濾過された作動油は、濾材221の内部空間から作動油流路部材219内の消泡装置230に流入する。消泡装置230に流入した作動油は、流路形成部材231内を通って流下し、旋回流形成部材235の左右の羽根部236,237に衝突する。そして、左右の羽根部236,237と衝突することにより作動油の流れが旋回流に変化されて流下する。この旋回流により作動油中の気泡は、旋回流の中心部に集められる。このように集められた気泡は、上方へ流れて旋回流形成部材235の開口部238および気泡流路部材239を通ってタンク本体210内の上部空間に流れるようになっている。
左右の羽根部236,237により旋回流に変化された作動油は、作動油流路部材219の下端部が後方下がりに傾斜した形状になっているため、タンク本体210内の下部空間における前方側、すなわち作動油流路部材219の後方側に配設されたサクションフィルタ225から遠ざかる方向に流れるようになっており、タンク本体210内に貯留される。タンク本体210内に貯留された作動油は、サクションフィルタ225の濾材226を通過して、濾材226の表面および濾層内において作動油中の異物等が捕捉除去され、濾材226の内部空間から流出口213を通って油圧ポンプ64に吸入される。
以上説明したように、作動油タンク200では、リターンフィルタ220を通過した作動油の流れを旋回流に変化させる旋回流形成部材235と、当該旋回流により旋回流の中心部に集まった作動油中の気泡をタンク本体210内の上部に流すための流路を形成する気泡流路部材239とを備えている。そのため、作動油タンク200に戻ってくる作動油に多くの気泡が含まれる場合であっても、旋回流形成部材235および気泡流路部材239によって当該気泡を作動油から分離除去することができる。従って、気泡を含む作動油が油圧ポンプ64に吸入されることを防ぐことができ、油圧ポンプ64において吐出圧力の変動や、エア噛みによる異音の発生を防ぐことができる。また、油圧ポンプ64による気泡の断熱圧縮に起因する作動油の温度上昇を防ぐことができ、作動油の劣化を抑えることができる。
作動油タンク200では、作動油流路部材219が、旋回流形成部材235により旋回流に変化された作動油をサクションフィルタ225から遠ざかる方向に流すように構成されている。そのため、旋回流形成部材235および気泡流路部材239によって気泡が取り除かれた作動油が、直ぐにサクションフィルタ225を通って油圧ポンプ64に吸入されることを防ぐことができる。また、当該作動油が、タンク本体210内に貯留されている作動油と混ざって温度が下がり、且つ、タンク本体210内に貯留されている間に、旋回流形成部材235および気泡流路部材239によって取り除ききれなかった気泡を分離および分散させることができる。
作動油タンク200では、タンク本体210の第1および第2流入口211,212が、リターンフィルタ220の中心部に対向する位置から側方にずらした位置(オフセットした位置に)に設けられ、第1および第2流入口211,212から流入する作動油がリターンフィルタ220(濾材221)の外周空間を旋回するように流れるように構成されている。そのため、リターンフィルタ220の全周面において作動油を通過させることが
でき、リターンフィルタ220の長寿命化を達成することができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態において、旋回流形成部材235の左右の羽根部236,237の形状や個数、および気泡流路部材239の形状や配設位置等は、適宜変更してもよい。また、上述の実施形態では、本発明を油圧ショベル1に適用した場合について説明したが、本発明は、油圧ショベル以外の作業用車両、例えばクローラローダ等の他の作業用車両にも適用することもできる。
200 作動油タンク
210 タンク本体
211 第1流入口
212 第2流入口
213 流出口
219 作動油流路部材
220 リターンフィルタ(第1フィルタ)
225 サクションフィルタ(第2フィルタ)
230 消泡装置
235 旋回流形成部材
239 気泡流路部材

Claims (2)

  1. 作動油の流入口および流出口を有するタンク本体と、
    前記タンク本体内の前記流入口側に配設される第1フィルタと、
    前記タンク本体内の前記流出口側に配設される第2フィルタとを備え、
    前記流入口から流入した作動油を前記第1フィルタにより濾過して前記タンク本体内に貯留し、前記タンク本体内の作動油を前記第2フィルタにより濾過して前記流出口から流出させる作動油タンクにおいて、
    前記第1フィルタは円筒形状に構成され、前記第1フィルタを収容保持する円筒状のフィルタ収容部が前記タンク本体の上部に上下に延びて設けられており、
    前記フィルタ収容部は、その上部が前記タンク本体の上面よりも上方に突出するとともに前記タンク本体の内部において下方に延びて取り付けられており、
    前記流入口が、前記フィルタ収容部の上方に突出した部分における円筒中心から偏心した位置に設けられ、前記流入口から前記フィルタ収容部に流入した作動油が前記フィルタ収容部内において旋回流となって前記第1フィルタを通過して下方に流れるように構成されており、
    前記フィルタ収容部の下側に繋がって下方に延びて設けられた円筒状の作動油流路形成部材と、
    前記作動油流路形成部材の内部に前記第1フィルタの下方に位置して設けられ、前記第1フィルタの濾材を通過した旋回流となって下方に流れる作動油を同じ旋回方向のより強い旋回流に変化させる旋回流形成部材と、
    前記作動油流路形成部材の内部に設けられ、前記旋回流形成部材により作られた旋回流によりその中心部に集まった作動油中の気泡を捕捉して前記タンク本体内における前記作動油流路形成部材の外側に流すための流路を形成する気泡流路部材とを備えることを特徴とする作動油タンク。
  2. 前記旋回流形成部材により旋回流に変化された作動油を前記第2フィルタから遠ざかる方向に流すための流路を形成する作動油流路部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の作動油タンク。
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