JP2003138600A - 建設機械 - Google Patents
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- JP2003138600A JP2003138600A JP2001334484A JP2001334484A JP2003138600A JP 2003138600 A JP2003138600 A JP 2003138600A JP 2001334484 A JP2001334484 A JP 2001334484A JP 2001334484 A JP2001334484 A JP 2001334484A JP 2003138600 A JP2003138600 A JP 2003138600A
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- hydraulic oil
- oil tank
- heat exchanger
- air duct
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遠心ファン等の点検作業、メンテナンス作業
等を容易に行なえるようにし、作業性を向上する。 【解決手段】 シロッコファン16はラジエータ20、
オイルクーラ21の上方に配設する。これにより、シロ
ッコファン16は、作業者の目前で容易に手が届く位置
に配置されるから、シロッコファン16の羽根車18、
駆動モータ19等を目視等によって簡単に点検すること
ができ、また、清掃作業等のメンテナンス作業、故障等
による修理作業を楽な姿勢で効率よく行なうことができ
る。さらに、冷却風ダクト14は、作動油タンク13の
後面板13Bを兼用して冷却風通路15を画成している
から、後面板13Bを介して作動油タンク13内に貯え
られた作動油も冷却することができる。
等を容易に行なえるようにし、作業性を向上する。 【解決手段】 シロッコファン16はラジエータ20、
オイルクーラ21の上方に配設する。これにより、シロ
ッコファン16は、作業者の目前で容易に手が届く位置
に配置されるから、シロッコファン16の羽根車18、
駆動モータ19等を目視等によって簡単に点検すること
ができ、また、清掃作業等のメンテナンス作業、故障等
による修理作業を楽な姿勢で効率よく行なうことができ
る。さらに、冷却風ダクト14は、作動油タンク13の
後面板13Bを兼用して冷却風通路15を画成している
から、後面板13Bを介して作動油タンク13内に貯え
られた作動油も冷却することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の熱交換器を備えた建設機械に関す
る。
ル、油圧クレーン等の熱交換器を備えた建設機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としては油圧ショベル
等の旋回式建設機械が知られており、この油圧ショベル
は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
能に搭載された上部旋回体とからなり、該上部旋回体の
前側には土砂の掘削作業等を行なう作業装置が俯仰動可
能に設けられている。
等の旋回式建設機械が知られており、この油圧ショベル
は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
能に搭載された上部旋回体とからなり、該上部旋回体の
前側には土砂の掘削作業等を行なう作業装置が俯仰動可
能に設けられている。
【0003】また、上部旋回体は、構造体をなす旋回フ
レームと、該旋回フレームに搭載されたエンジンと、該
エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記旋回フ
レームに搭載され該油圧ポンプに供給する作動油を貯え
る作動油タンクと、前記エンジン冷却水を冷却するラジ
エータ、作動油を冷却するオイルクーラ等の熱交換器
と、該熱交換器に向けて冷却風を供給する冷却ファンと
を備えている。
レームと、該旋回フレームに搭載されたエンジンと、該
エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記旋回フ
レームに搭載され該油圧ポンプに供給する作動油を貯え
る作動油タンクと、前記エンジン冷却水を冷却するラジ
エータ、作動油を冷却するオイルクーラ等の熱交換器
と、該熱交換器に向けて冷却風を供給する冷却ファンと
を備えている。
【0004】ここで、油圧ショベルには、前記熱交換器
に向けて冷却風を供給する冷却ファンとして、遠心ファ
ンの一種であるシロッコファンを用いたものがある。こ
の油圧ショベルは、例えば特開平7−83054号公
報、実開平6−1725号公報等によって知られてい
る。
に向けて冷却風を供給する冷却ファンとして、遠心ファ
ンの一種であるシロッコファンを用いたものがある。こ
の油圧ショベルは、例えば特開平7−83054号公
報、実開平6−1725号公報等によって知られてい
る。
【0005】この種の従来技術による油圧ショベルは、
シロッコファンの上方に熱交換器を配設する構成として
いる。そして、シロッコファンは、エンジンまたはモー
タによって羽根車をケーシング内で回転させることによ
り、ケーシングの吐出口から吐出される冷却風を上側に
配置された熱交換器に供給するものである。
シロッコファンの上方に熱交換器を配設する構成として
いる。そして、シロッコファンは、エンジンまたはモー
タによって羽根車をケーシング内で回転させることによ
り、ケーシングの吐出口から吐出される冷却風を上側に
配置された熱交換器に供給するものである。
【0006】このように構成された従来技術による油圧
ショベルは、エンジンによって油圧ポンプを駆動するこ
とにより、該油圧ポンプから吐出される圧油を適宜作業
装置の油圧シリンダ、下部走行体の走行モータ等に供給
し、該作業装置を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行な
ったり、下部走行体を走行させたりする。
ショベルは、エンジンによって油圧ポンプを駆動するこ
とにより、該油圧ポンプから吐出される圧油を適宜作業
装置の油圧シリンダ、下部走行体の走行モータ等に供給
し、該作業装置を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行な
ったり、下部走行体を走行させたりする。
【0007】また、エンジンを駆動したときには、シロ
ッコファンが駆動され、該シロッコファンから熱交換器
に冷却風が供給される。これにより、エンジン冷却水、
作動油等を冷却することができる。
ッコファンが駆動され、該シロッコファンから熱交換器
に冷却風が供給される。これにより、エンジン冷却水、
作動油等を冷却することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルは、シロッコファンの上側に
熱交換器を配設しているから、シロッコファン、モータ
等は熱交換器の下側の奥まった位置に配置されることに
なる。
来技術による油圧ショベルは、シロッコファンの上側に
熱交換器を配設しているから、シロッコファン、モータ
等は熱交換器の下側の奥まった位置に配置されることに
なる。
【0009】このため、シロッコファン、モータの点検
作業、清掃等のメンテナンス作業、修理作業等を行なう
場合には、目視による確認が困難になる上に、シロッコ
ファン、モータ等に手が届き難く、作業性が悪いという
問題がある。
作業、清掃等のメンテナンス作業、修理作業等を行なう
場合には、目視による確認が困難になる上に、シロッコ
ファン、モータ等に手が届き難く、作業性が悪いという
問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、シロッコファン等の点
検作業、メンテナンス作業等を容易に行なえるように
し、作業性を向上することができるようにした建設機械
を提供することにある。
されたもので、本発明の目的は、シロッコファン等の点
検作業、メンテナンス作業等を容易に行なえるように
し、作業性を向上することができるようにした建設機械
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、構造体をなすフレームと、該フレームに搭載された
エンジンと、該エンジンによって駆動される油圧ポンプ
と、前記フレームに搭載され該油圧ポンプに供給する作
動油を貯える作動油タンクと、前記エンジンの冷却水及
び/又は作動油を冷却する熱交換器と、該熱交換器に向
けて冷却風を供給する遠心ファンとを備えている。
は、構造体をなすフレームと、該フレームに搭載された
エンジンと、該エンジンによって駆動される油圧ポンプ
と、前記フレームに搭載され該油圧ポンプに供給する作
動油を貯える作動油タンクと、前記エンジンの冷却水及
び/又は作動油を冷却する熱交換器と、該熱交換器に向
けて冷却風を供給する遠心ファンとを備えている。
【0012】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、遠心ファンは
熱交換器の上方に配設し、遠心ファンと熱交換器とは内
部に冷却風通路を画成する冷却風ダクトを用いて接続す
る構成としたことにある。
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、遠心ファンは
熱交換器の上方に配設し、遠心ファンと熱交換器とは内
部に冷却風通路を画成する冷却風ダクトを用いて接続す
る構成としたことにある。
【0013】このように構成したことにより、遠心ファ
ンからの冷却風は、冷却風ダクト内の冷却風通路を流通
して熱交換器に供給され、該熱交換器内を流通する冷却
水、作動油を冷却する。また、遠心ファンは熱交換器の
上方で目視し易く、また作業時に手が届き易い場所に配
設されているから、点検作業、メンテナンス作業等を容
易に行なうことができる。
ンからの冷却風は、冷却風ダクト内の冷却風通路を流通
して熱交換器に供給され、該熱交換器内を流通する冷却
水、作動油を冷却する。また、遠心ファンは熱交換器の
上方で目視し易く、また作業時に手が届き易い場所に配
設されているから、点検作業、メンテナンス作業等を容
易に行なうことができる。
【0014】請求項2の発明によると、冷却風ダクト
は、作動油タンクと隣接して配置する構成としている。
は、作動油タンクと隣接して配置する構成としている。
【0015】このように構成したことにより、作動油タ
ンク内に貯えられた作動油の熱は、該作動油タンクに隣
接した冷却風ダクトに伝わるから、該冷却風ダクトを流
通する冷却風によって作動油を冷却することができる。
ンク内に貯えられた作動油の熱は、該作動油タンクに隣
接した冷却風ダクトに伝わるから、該冷却風ダクトを流
通する冷却風によって作動油を冷却することができる。
【0016】請求項3の発明によると、冷却風ダクト
は、作動油タンクを構成する一の側面を兼用して冷却風
通路を画成する構成としたことにある。
は、作動油タンクを構成する一の側面を兼用して冷却風
通路を画成する構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、遠心ファ
ンからの冷却風は、冷却風通路を熱交換器に向けて流通
するときに、作動油タンクの一の側面を介して作動油の
熱を奪うから、作動油タンク内の作動油を冷却すること
ができる。
ンからの冷却風は、冷却風通路を熱交換器に向けて流通
するときに、作動油タンクの一の側面を介して作動油の
熱を奪うから、作動油タンク内の作動油を冷却すること
ができる。
【0018】請求項4の発明によると、作動油タンク
は、冷却風通路を画成する一の側面を熱交換器側に向け
傾斜する傾斜面として形成したことにある。
は、冷却風通路を画成する一の側面を熱交換器側に向け
傾斜する傾斜面として形成したことにある。
【0019】このように構成したことにより、冷却風通
路を流通する冷却風は、作動油タンクの傾斜面によって
熱交換器に向けて案内されるから、該熱交換器に冷却風
を効率よく供給することができる。また、冷却風は、作
動油タンクの傾斜面に積極的に衝突するから、この傾斜
面を介して作動油タンク内の作動油を効率よく冷却する
ことができる。
路を流通する冷却風は、作動油タンクの傾斜面によって
熱交換器に向けて案内されるから、該熱交換器に冷却風
を効率よく供給することができる。また、冷却風は、作
動油タンクの傾斜面に積極的に衝突するから、この傾斜
面を介して作動油タンク内の作動油を効率よく冷却する
ことができる。
【0020】請求項5の発明によると、作動油タンクに
は、冷却風通路を画成する一の側面に位置して放熱フィ
ンを突設したことにある。
は、冷却風通路を画成する一の側面に位置して放熱フィ
ンを突設したことにある。
【0021】このように構成したことにより、作動油タ
ンクの一の側面は放熱フィンによって表面積が大きくな
るから、作動油の冷却効率を向上することができる。
ンクの一の側面は放熱フィンによって表面積が大きくな
るから、作動油の冷却効率を向上することができる。
【0022】請求項6の発明によると、遠心ファンの吸
込側を熱交換器の排気側と仕切る仕切板を設けたことに
ある。
込側を熱交換器の排気側と仕切る仕切板を設けたことに
ある。
【0023】このように構成したことにより、仕切板は
熱交換器を通過して高温となった冷却風が遠心ファンに
再度吸込まれるのを阻止し、遠心ファンは外部の冷えた
空気だけを吸込むことができる。
熱交換器を通過して高温となった冷却風が遠心ファンに
再度吸込まれるのを阻止し、遠心ファンは外部の冷えた
空気だけを吸込むことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従
って詳細に説明する。
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従
って詳細に説明する。
【0025】まず、図1ないし図6は本発明の第1の実
施の形態を示している。1は本実施の形態に適用される
油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋
回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2の前
側には、土砂の掘削作業等を行なう作業装置3が設けら
れている。
施の形態を示している。1は本実施の形態に適用される
油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋
回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2の前
側には、土砂の掘削作業等を行なう作業装置3が設けら
れている。
【0026】ここで、上部旋回体2は、図1、図2に示
す如く、後述する旋回フレーム4、運転席7、エンジン
10、油圧ポンプ11、制御弁群12、作動油タンク1
3、冷却風ダクト14、シロッコファン16、ラジエー
タ20、オイルクーラ21等によって大略構成され、全
体として略円形状に形成されている。
す如く、後述する旋回フレーム4、運転席7、エンジン
10、油圧ポンプ11、制御弁群12、作動油タンク1
3、冷却風ダクト14、シロッコファン16、ラジエー
タ20、オイルクーラ21等によって大略構成され、全
体として略円形状に形成されている。
【0027】4は上部旋回体2の支持構造体を構成する
旋回フレームで、該旋回フレーム4は、図3、図4に示
す如く、前,後方向に延びる平板状の底板4Aと、該底
板4Aの左側寄りに立設され、前,後方向に延びつつ右
側に傾斜した左縦板4Bと、底板4Aの右側寄りに立設
され、前,後方向に延びた右縦板4Cと、該各縦板4
B,4Cの前部上側に固着された上板4Dとによって大
略構成されている。そして、旋回フレーム4を構成する
底板4A、上板4Dの前端部には、作業装置3が取付け
られている。
旋回フレームで、該旋回フレーム4は、図3、図4に示
す如く、前,後方向に延びる平板状の底板4Aと、該底
板4Aの左側寄りに立設され、前,後方向に延びつつ右
側に傾斜した左縦板4Bと、底板4Aの右側寄りに立設
され、前,後方向に延びた右縦板4Cと、該各縦板4
B,4Cの前部上側に固着された上板4Dとによって大
略構成されている。そして、旋回フレーム4を構成する
底板4A、上板4Dの前端部には、作業装置3が取付け
られている。
【0028】また、旋回フレーム4の右側には、横梁4
E,4Fが設けられ、該横梁4E,4Fには後述の制御
弁群12、作動油タンク13等が搭載される。一方、旋
回フレーム4の後側には、右縦板4Cの近傍から上側に
延びるモータブラケット4Gが設けられ、該モータブラ
ケット4Gの上部には後述するシロッコファン16の駆
動モータ19が取付けられている。
E,4Fが設けられ、該横梁4E,4Fには後述の制御
弁群12、作動油タンク13等が搭載される。一方、旋
回フレーム4の後側には、右縦板4Cの近傍から上側に
延びるモータブラケット4Gが設けられ、該モータブラ
ケット4Gの上部には後述するシロッコファン16の駆
動モータ19が取付けられている。
【0029】さらに、旋回フレーム4の底板4Aには、
後述するエンジン10の下側に位置して通気口4H(図
2、図3中に図示)が下側に開口して設けられ、該通気
口4Hは、スリット形状またはネットによって覆われて
おり、後述のラジエータ20等を通過して高温となった
冷却風を外部に排出するものである。
後述するエンジン10の下側に位置して通気口4H(図
2、図3中に図示)が下側に開口して設けられ、該通気
口4Hは、スリット形状またはネットによって覆われて
おり、後述のラジエータ20等を通過して高温となった
冷却風を外部に排出するものである。
【0030】5は作業装置3との重量バランスをとるた
めに旋回フレーム4の後端部に取付けられたカウンタウ
エイトで、該カウンタウエイト5は、旋回半径に対応し
た円弧形状に形成されている。
めに旋回フレーム4の後端部に取付けられたカウンタウ
エイトで、該カウンタウエイト5は、旋回半径に対応し
た円弧形状に形成されている。
【0031】6は旋回フレーム4の外周側を覆うように
設けられた外装カバーで、該外装カバー6は、旋回フレ
ーム4の上部右側に位置して後述の制御弁群12、作動
油タンク13、シロッコファン16、ラジエータ20等
を覆う右カバー6Aと、旋回フレーム4の上部左側に位
置して後述するエンジン10を左側から覆う左カバー
(図示せず)と、カウンタウエイト5の上側に位置して
エンジン10等を上側から覆う後カバー6Bと、旋回フ
レーム4の周囲を覆うスカートカバー6Cとによって大
略構成されている。
設けられた外装カバーで、該外装カバー6は、旋回フレ
ーム4の上部右側に位置して後述の制御弁群12、作動
油タンク13、シロッコファン16、ラジエータ20等
を覆う右カバー6Aと、旋回フレーム4の上部左側に位
置して後述するエンジン10を左側から覆う左カバー
(図示せず)と、カウンタウエイト5の上側に位置して
エンジン10等を上側から覆う後カバー6Bと、旋回フ
レーム4の周囲を覆うスカートカバー6Cとによって大
略構成されている。
【0032】ここで、右カバー6Aと後カバー6Bと
は、これらに覆われた各機器の点検作業、メンテナンス
作業等を行なうために、開閉可能に形成されている。ま
た、右カバー6Aには、図1に示すように通気口6Dが
設けられ、該通気口6Dは、後述のシロッコファン16
に供給する冷却風が流通するもので、該シロッコファン
16の吸込側に対応した位置に開口している。
は、これらに覆われた各機器の点検作業、メンテナンス
作業等を行なうために、開閉可能に形成されている。ま
た、右カバー6Aには、図1に示すように通気口6Dが
設けられ、該通気口6Dは、後述のシロッコファン16
に供給する冷却風が流通するもので、該シロッコファン
16の吸込側に対応した位置に開口している。
【0033】7は後カバー6Bの前側に位置して設けら
れた運転席で、該運転席7は、旋回フレーム4の左,右
方向の左側寄りに配設されている。また、運転席7の前
側には、下部走行体1を走行させる走行用レバー8が設
けられ、左,右両側には作業装置3を操作する作業用レ
バー9が設けられている。
れた運転席で、該運転席7は、旋回フレーム4の左,右
方向の左側寄りに配設されている。また、運転席7の前
側には、下部走行体1を走行させる走行用レバー8が設
けられ、左,右両側には作業装置3を操作する作業用レ
バー9が設けられている。
【0034】10はカウンタウェイト5の前側に位置し
て旋回フレーム4の後部左寄りに設けられたエンジン
で、該エンジン10は、左,右方向に延在する横置き状
態に搭載されている。また、エンジン10は、ウォータ
ジャケット(図示せず)内で冷却水を流通させる水冷式
となり、後述のラジエータ20と接続されている。
て旋回フレーム4の後部左寄りに設けられたエンジン
で、該エンジン10は、左,右方向に延在する横置き状
態に搭載されている。また、エンジン10は、ウォータ
ジャケット(図示せず)内で冷却水を流通させる水冷式
となり、後述のラジエータ20と接続されている。
【0035】11はエンジン10の右端部に取付けら
れ、該エンジン10によって駆動される油圧ポンプで、
該油圧ポンプ11は、後述の制御弁群12等に向け圧油
を供給するものである。そして、油圧ポンプ11は、制
御弁群12、作動油タンク13に油圧配管、油圧ホース
(図示せず)等を介して接続されている。
れ、該エンジン10によって駆動される油圧ポンプで、
該油圧ポンプ11は、後述の制御弁群12等に向け圧油
を供給するものである。そして、油圧ポンプ11は、制
御弁群12、作動油タンク13に油圧配管、油圧ホース
(図示せず)等を介して接続されている。
【0036】12は旋回フレーム4の右前側に位置して
設けられた制御弁群で、該制御弁群12は、各種アクチ
ュエータを制御するための複数の制御弁からなり、横梁
4E,4F上に取付けられている。そして、制御弁群1
2は、油圧ポンプ11、作動油タンク13、オイルクー
ラ21等に接続されている。
設けられた制御弁群で、該制御弁群12は、各種アクチ
ュエータを制御するための複数の制御弁からなり、横梁
4E,4F上に取付けられている。そして、制御弁群1
2は、油圧ポンプ11、作動油タンク13、オイルクー
ラ21等に接続されている。
【0037】13は制御弁群12の後側に位置して旋回
フレーム4上に設けられた作動油タンクで、該作動油タ
ンク13は、油圧ポンプ11に供給する作動油を貯える
もので、横梁4F上に取付けられている。また、作動油
タンク13は、前面板13A、後面板13B、左側面板
13C、右側面板13D、上面板13E、底面板13F
により密閉された箱型容器として形成されている。ここ
で、前記後面板13Bは、後述の冷却風ダクト14と協
働して冷却風通路15を画成する一の側面をなしてい
る。そして、作動油タンク13は、制御弁群12、油圧
ポンプ11、オイルクーラ21等に接続されている。
フレーム4上に設けられた作動油タンクで、該作動油タ
ンク13は、油圧ポンプ11に供給する作動油を貯える
もので、横梁4F上に取付けられている。また、作動油
タンク13は、前面板13A、後面板13B、左側面板
13C、右側面板13D、上面板13E、底面板13F
により密閉された箱型容器として形成されている。ここ
で、前記後面板13Bは、後述の冷却風ダクト14と協
働して冷却風通路15を画成する一の側面をなしてい
る。そして、作動油タンク13は、制御弁群12、油圧
ポンプ11、オイルクーラ21等に接続されている。
【0038】14は作動油タンク13の後側に隣接して
設けられた冷却風ダクトで、該冷却風ダクト14は、後
述するシロッコファン16とラジエータ20、オイルク
ーラ21とを接続するものである。
設けられた冷却風ダクトで、該冷却風ダクト14は、後
述するシロッコファン16とラジエータ20、オイルク
ーラ21とを接続するものである。
【0039】ここで、冷却風ダクト14は、図5、図6
に示す如く、作動油タンク13の後面板13Bの左端部
から後側に延びた左側板14Aと、後面板13Bの右端
部から後側に延びた右側板14Bと、該各側板14A,
14Bの後端に亘って設けられた枠板状の後板14C
と、前記各側板14A、後板14Cの上部に右側に片寄
せて設けられた上板14Dと、各側板14A,14B、
後板14Cの下側に設けられた底板14Eとによって構
成されている。そして、冷却風ダクト14は、各側板1
4A,14B等の前端部を作動油タンク13の後面板1
3Bに取付けることにより、該後面板13Bを兼用して
冷却風通路15を画成するものである。
に示す如く、作動油タンク13の後面板13Bの左端部
から後側に延びた左側板14Aと、後面板13Bの右端
部から後側に延びた右側板14Bと、該各側板14A,
14Bの後端に亘って設けられた枠板状の後板14C
と、前記各側板14A、後板14Cの上部に右側に片寄
せて設けられた上板14Dと、各側板14A,14B、
後板14Cの下側に設けられた底板14Eとによって構
成されている。そして、冷却風ダクト14は、各側板1
4A,14B等の前端部を作動油タンク13の後面板1
3Bに取付けることにより、該後面板13Bを兼用して
冷却風通路15を画成するものである。
【0040】16は後述のラジエータ20、オイルクー
ラ21の上方に位置して冷却風ダクト14上に設けられ
た遠心ファンとしてのシロッコファンで、該シロッコフ
ァン16は、冷却風ダクト14を介してラジエータ2
0、オイルクーラ21に冷却風を供給するものである。
ラ21の上方に位置して冷却風ダクト14上に設けられ
た遠心ファンとしてのシロッコファンで、該シロッコフ
ァン16は、冷却風ダクト14を介してラジエータ2
0、オイルクーラ21に冷却風を供給するものである。
【0041】また、シロッコファン16は、軸線が左,
右方向となる略円筒状に形成され、半径寸法が吐出口1
7Aに向けて徐々に大きくなる渦巻状の外形を有するフ
ァンケーシング17と、該ファンケーシング17内に回
転可能に設けられ、外周側に軸方向に延びる複数枚の羽
根を備えた円筒状の羽根車18と、前記ファンケーシン
グ17の左側に間隔をもって旋回フレーム4のモータブ
ラケット4Gに取付けられ、出力軸19Aが前記羽根車
18に接続された油圧モータ、電動モータ等からなる駆
動モータ19とによって大略構成されている。また、シ
ロッコファン16は、ファンケーシング17の吐出口1
7Aが冷却風ダクト14の上部左側に一体的に取付けら
れている。
右方向となる略円筒状に形成され、半径寸法が吐出口1
7Aに向けて徐々に大きくなる渦巻状の外形を有するフ
ァンケーシング17と、該ファンケーシング17内に回
転可能に設けられ、外周側に軸方向に延びる複数枚の羽
根を備えた円筒状の羽根車18と、前記ファンケーシン
グ17の左側に間隔をもって旋回フレーム4のモータブ
ラケット4Gに取付けられ、出力軸19Aが前記羽根車
18に接続された油圧モータ、電動モータ等からなる駆
動モータ19とによって大略構成されている。また、シ
ロッコファン16は、ファンケーシング17の吐出口1
7Aが冷却風ダクト14の上部左側に一体的に取付けら
れている。
【0042】そして、シロッコファン16は、駆動モー
タ19によって羽根車18を回転駆動することにより、
ファンケーシング17の軸方向両端面に開口して設けら
れた吸込口17B(片方のみ図示)から羽根車18内に
空気を吸込み、この空気を遠心力によってファンケーシ
ング17の吐出口17Aから吐出するものである。
タ19によって羽根車18を回転駆動することにより、
ファンケーシング17の軸方向両端面に開口して設けら
れた吸込口17B(片方のみ図示)から羽根車18内に
空気を吸込み、この空気を遠心力によってファンケーシ
ング17の吐出口17Aから吐出するものである。
【0043】20はシロッコファン16の下方に位置し
て冷却風ダクト14の後板14Cに取付けられた熱交換
器としてのラジエータで、該ラジエータ20は、シロッ
コファン16からの冷却風によってエンジン10の冷却
水を冷却するものである。そして、ラジエータ20は、
エンジン10のウォータジャケットにホース(図示せ
ず)を介して接続されている。
て冷却風ダクト14の後板14Cに取付けられた熱交換
器としてのラジエータで、該ラジエータ20は、シロッ
コファン16からの冷却風によってエンジン10の冷却
水を冷却するものである。そして、ラジエータ20は、
エンジン10のウォータジャケットにホース(図示せ
ず)を介して接続されている。
【0044】また、21は冷却風ダクト14内に位置し
てラジエータ20の前面側に取付けられた熱交換器とし
てのオイルクーラで、該オイルクーラ21は、シロッコ
ファン16からの冷却風によって制御弁群12から作動
油タンク13に戻される作動油を冷却するものである。
そして、オイルクーラ21は、制御弁群12、作動油タ
ンク13に接続されている。
てラジエータ20の前面側に取付けられた熱交換器とし
てのオイルクーラで、該オイルクーラ21は、シロッコ
ファン16からの冷却風によって制御弁群12から作動
油タンク13に戻される作動油を冷却するものである。
そして、オイルクーラ21は、制御弁群12、作動油タ
ンク13に接続されている。
【0045】22はシロッコファン16の周囲に位置し
て旋回フレーム4に設けられた仕切板で、該仕切板22
は、シロッコファン16の吸込側、即ちファンケーシン
グ17の吸込口17Bをラジエータ20、オイルクーラ
21の排気側およびエンジン10と仕切るものである。
このため、仕切板22は、ラジエータ20の上面よりも
上側に位置してシロッコファン16のファンケーシング
17の後側と左側を取囲んで設けられている。具体的に
は、仕切板22は、ファンケーシング17の後側に位置
して左,右方向に延びた横板22Aと、ファンケーシン
グ17の左側に位置して横板22Aの左端から前側に延
びた縦板22Bとによって大略構成されている。
て旋回フレーム4に設けられた仕切板で、該仕切板22
は、シロッコファン16の吸込側、即ちファンケーシン
グ17の吸込口17Bをラジエータ20、オイルクーラ
21の排気側およびエンジン10と仕切るものである。
このため、仕切板22は、ラジエータ20の上面よりも
上側に位置してシロッコファン16のファンケーシング
17の後側と左側を取囲んで設けられている。具体的に
は、仕切板22は、ファンケーシング17の後側に位置
して左,右方向に延びた横板22Aと、ファンケーシン
グ17の左側に位置して横板22Aの左端から前側に延
びた縦板22Bとによって大略構成されている。
【0046】これにより、仕切板22は、外装カバー6
に設けられた通気口6Dから外部の冷えた空気だけをシ
ロッコファン16に吸込ませることにより、ラジエータ
20等の冷却効率を高めるものである。
に設けられた通気口6Dから外部の冷えた空気だけをシ
ロッコファン16に吸込ませることにより、ラジエータ
20等の冷却効率を高めるものである。
【0047】なお、23はオペレータが着座する運転席
7の上方を覆うキャノピを示している(図1参照)。
7の上方を覆うキャノピを示している(図1参照)。
【0048】本実施の形態による油圧ショベルは、上述
の如き構成を有するもので、次に、その動作について説
明する。
の如き構成を有するもので、次に、その動作について説
明する。
【0049】まず、オペレータは運転席7に着座し、走
行用レバー8を操作することにより、下部走行体1を走
行させる。また、作業用レバー9を操作したときには、
作業装置3を俯仰動させたり、上部旋回体2を旋回させ
て土砂の掘削作業等を行うことができる。
行用レバー8を操作することにより、下部走行体1を走
行させる。また、作業用レバー9を操作したときには、
作業装置3を俯仰動させたり、上部旋回体2を旋回させ
て土砂の掘削作業等を行うことができる。
【0050】また、上述のように走行したり、掘削作業
を行なった場合には、エンジン10の冷却水をラジエー
タ20によって冷却し、作動油をオイルクーラ21によ
って冷却する。
を行なった場合には、エンジン10の冷却水をラジエー
タ20によって冷却し、作動油をオイルクーラ21によ
って冷却する。
【0051】この場合には、シロッコファン16の駆動
モータ19を駆動して羽根車18を回転させる。これに
より、外装カバー6の右カバー6Aに設けられた通気口
6Dから流入する外気を羽根車18内に吸込み、ファン
ケーシング17の吐出口17Aから冷却風ダクト14内
に冷却風を吐出する。これにより、冷却風ダクト14内
に吐出された冷却風は、冷却風通路15を通ってラジエ
ータ20、オイルクーラ21に供給され、該ラジエータ
20、オイルクーラ21を介して冷却水、作動油を冷却
する。
モータ19を駆動して羽根車18を回転させる。これに
より、外装カバー6の右カバー6Aに設けられた通気口
6Dから流入する外気を羽根車18内に吸込み、ファン
ケーシング17の吐出口17Aから冷却風ダクト14内
に冷却風を吐出する。これにより、冷却風ダクト14内
に吐出された冷却風は、冷却風通路15を通ってラジエ
ータ20、オイルクーラ21に供給され、該ラジエータ
20、オイルクーラ21を介して冷却水、作動油を冷却
する。
【0052】ここで、冷却風通路15は、冷却風ダクト
14と作動油タンク13の後面板13Bとによって画成
されているから、冷却風通路15を流通する冷却風は、
作動油タンク13の後面板13Bに接することになる。
これにより、作動油タンク13内に貯えられた作動油の
熱を、後面板13Bを介して冷却風通路15を流通する
冷却風に放出することができ、作動油タンク13内の作
動油も冷却することができる。
14と作動油タンク13の後面板13Bとによって画成
されているから、冷却風通路15を流通する冷却風は、
作動油タンク13の後面板13Bに接することになる。
これにより、作動油タンク13内に貯えられた作動油の
熱を、後面板13Bを介して冷却風通路15を流通する
冷却風に放出することができ、作動油タンク13内の作
動油も冷却することができる。
【0053】そして、ラジエータ20、オイルクーラ2
1を通過して高温となった冷却風は、エンジン10の下
側に位置して旋回フレーム4の底板4Aに開口する通気
口4Hから外部に排出される。ここで、仕切板22は、
シロッコファン16の吸込側(吸込口17B)をラジエ
ータ20、オイルクーラ21の排気側およびエンジン1
0と仕切っているから、該ラジエータ20等を通過して
高温となった冷却風、エンジン10の熱によって高温に
なった空気が再度シロッコファン16に吸込まれるのを
阻止し、シロッコファン16は、通気口6Dから吸込ま
れる冷えた空気だけを吸込むことができる。
1を通過して高温となった冷却風は、エンジン10の下
側に位置して旋回フレーム4の底板4Aに開口する通気
口4Hから外部に排出される。ここで、仕切板22は、
シロッコファン16の吸込側(吸込口17B)をラジエ
ータ20、オイルクーラ21の排気側およびエンジン1
0と仕切っているから、該ラジエータ20等を通過して
高温となった冷却風、エンジン10の熱によって高温に
なった空気が再度シロッコファン16に吸込まれるのを
阻止し、シロッコファン16は、通気口6Dから吸込ま
れる冷えた空気だけを吸込むことができる。
【0054】次に、シロッコファン16の点検作業、メ
ンテナンス作業等を行なう場合について説明する。
ンテナンス作業等を行なう場合について説明する。
【0055】この場合には、外装カバー6の右カバー6
Aを開く。このときに、シロッコファン16は、ラジエ
ータ20等の上方に配設されているから、作業者の目前
で容易に手が届く位置に配置されている。従って、作業
者はシロッコファン16の羽根車18、駆動モータ19
等を目視等によって簡単に点検することができる。ま
た、清掃作業等のメンテナンス作業、故障等による修理
作業を楽な姿勢で効率よく行なうことができる。
Aを開く。このときに、シロッコファン16は、ラジエ
ータ20等の上方に配設されているから、作業者の目前
で容易に手が届く位置に配置されている。従って、作業
者はシロッコファン16の羽根車18、駆動モータ19
等を目視等によって簡単に点検することができる。ま
た、清掃作業等のメンテナンス作業、故障等による修理
作業を楽な姿勢で効率よく行なうことができる。
【0056】このように、本実施の形態によれば、シロ
ッコファン16はラジエータ20、オイルクーラ21の
上方に配設しているから、シロッコファン16を作業者
から近い位置に配置することができる。この結果、シロ
ッコファン16に対して点検作業、メンテナンス作業等
を容易に行なうことができ、作業性を向上することがで
きる。また、シロッコファン16とラジエータ20、オ
イルクーラ21とを上,下に配置しているから、これら
の前,後方向寸法を小さくすることができ、上部旋回体
2を小型化することができる。
ッコファン16はラジエータ20、オイルクーラ21の
上方に配設しているから、シロッコファン16を作業者
から近い位置に配置することができる。この結果、シロ
ッコファン16に対して点検作業、メンテナンス作業等
を容易に行なうことができ、作業性を向上することがで
きる。また、シロッコファン16とラジエータ20、オ
イルクーラ21とを上,下に配置しているから、これら
の前,後方向寸法を小さくすることができ、上部旋回体
2を小型化することができる。
【0057】また、冷却風ダクト14は、作動油タンク
13の後面板13Bを兼用して冷却風通路15を画成す
る構成としているから、該後面板13Bを介して作動油
タンク13内に貯えられた作動油も冷却することがで
き、作動油の冷却効率を高めることができる。
13の後面板13Bを兼用して冷却風通路15を画成す
る構成としているから、該後面板13Bを介して作動油
タンク13内に貯えられた作動油も冷却することがで
き、作動油の冷却効率を高めることができる。
【0058】しかも、冷却風ダクト14の一部として作
動油タンク13の後面板13Bを用いているから、冷却
風ダクト14の部品点数を削減することができ、組立作
業性の向上、製造コストの低減等を図ることができる。
動油タンク13の後面板13Bを用いているから、冷却
風ダクト14の部品点数を削減することができ、組立作
業性の向上、製造コストの低減等を図ることができる。
【0059】また、シロッコファン16の吸込側とラジ
エータ20、オイルクーラ21の排気側およびエンジン
10との間は、仕切板22によって仕切る構成としてい
るから、ラジエータ20等を通過して高温となった冷却
風、エンジン10の熱によって高温になった空気が再度
シロッコファン16に吸込まれるのを阻止することがで
きる。これにより、シロッコファン16は通気口6Dか
ら吸込んだ冷えた空気を冷却風としてラジエータ20等
に供給することができるから、エンジン冷却水、作動油
を効率よく冷却することができ、信頼性を向上すること
ができる。
エータ20、オイルクーラ21の排気側およびエンジン
10との間は、仕切板22によって仕切る構成としてい
るから、ラジエータ20等を通過して高温となった冷却
風、エンジン10の熱によって高温になった空気が再度
シロッコファン16に吸込まれるのを阻止することがで
きる。これにより、シロッコファン16は通気口6Dか
ら吸込んだ冷えた空気を冷却風としてラジエータ20等
に供給することができるから、エンジン冷却水、作動油
を効率よく冷却することができ、信頼性を向上すること
ができる。
【0060】さらに、通気口6Dは右カバー6Aの高い
位置に設けているから、塵埃等の侵入を抑制することが
でき、ラジエータ20等の冷却効率が低下するのを抑制
でき、また清掃作業等を簡略化することができる。
位置に設けているから、塵埃等の侵入を抑制することが
でき、ラジエータ20等の冷却効率が低下するのを抑制
でき、また清掃作業等を簡略化することができる。
【0061】次に、図7および図8は本発明の第2の実
施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、作動油
タンクは、冷却風通路を画成する一の側面を熱交換器側
に向け傾斜する傾斜面として形成し、また、作動油タン
クには、冷却風通路を画成する一の側面に位置して放熱
フィンを突設したことにある。なお、本実施の形態で
は、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、作動油
タンクは、冷却風通路を画成する一の側面を熱交換器側
に向け傾斜する傾斜面として形成し、また、作動油タン
クには、冷却風通路を画成する一の側面に位置して放熱
フィンを突設したことにある。なお、本実施の形態で
は、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0062】31は本実施の形態による作動油タンク
で、該作動油タンク31は、図7、図8に示すように、
前面板31A、後面板31B、左側面板31C、右側面
板31D、上面板31E、底面板31Fにより密閉され
た箱型容器として形成されている。また、前記後面板3
1Bの上,下方向中間部から下側は、ラジエータ20に
向け傾斜する傾斜面31Gとなり、前記側面板31C,
31Dは該傾斜面31Gに対応して下側が広幅に形成さ
れている。
で、該作動油タンク31は、図7、図8に示すように、
前面板31A、後面板31B、左側面板31C、右側面
板31D、上面板31E、底面板31Fにより密閉され
た箱型容器として形成されている。また、前記後面板3
1Bの上,下方向中間部から下側は、ラジエータ20に
向け傾斜する傾斜面31Gとなり、前記側面板31C,
31Dは該傾斜面31Gに対応して下側が広幅に形成さ
れている。
【0063】32は作動油タンク31の後側に隣接して
設けられた冷却風ダクトで、該冷却風ダクト32は、左
側板32A、右側板32B、後板32C、上板32D、
底板32Eからなり、各側板32A,32Bは、その下
側が作動油タンク31の傾斜面31Gに沿って斜めに形
成されている。そして、冷却風ダクト32は、各側板3
2A,32B等の前端部を作動油タンク31の後面板3
1B(傾斜面31G)に取付けることにより、該後面板
31Bを兼用して冷却風通路33を画成するものであ
る。
設けられた冷却風ダクトで、該冷却風ダクト32は、左
側板32A、右側板32B、後板32C、上板32D、
底板32Eからなり、各側板32A,32Bは、その下
側が作動油タンク31の傾斜面31Gに沿って斜めに形
成されている。そして、冷却風ダクト32は、各側板3
2A,32B等の前端部を作動油タンク31の後面板3
1B(傾斜面31G)に取付けることにより、該後面板
31Bを兼用して冷却風通路33を画成するものであ
る。
【0064】34はラジエータ20、オイルクーラ21
の上方に位置して冷却風ダクト32上に設けられた本実
施の形態による遠心ファンとしてのシロッコファンで、
該シロッコファン34は、第1の実施の形態によるシロ
ッコファン16と同様に、ケーシング35、羽根車3
6、駆動モータ37によって構成されている。
の上方に位置して冷却風ダクト32上に設けられた本実
施の形態による遠心ファンとしてのシロッコファンで、
該シロッコファン34は、第1の実施の形態によるシロ
ッコファン16と同様に、ケーシング35、羽根車3
6、駆動モータ37によって構成されている。
【0065】また、38,38,…は作動油タンク31
の後面板31Bに設けられた複数枚の放熱フィンで、該
各放熱フィン38は、作動油タンク31内の作動油の熱
を冷却風通路33を流通する冷却風に効率よく放出する
ものである。そして、各放熱フィン38は、冷却風の流
通方向となる上,下方向に延び、左,右方向に並ぶよう
に傾斜面31Gに突設されている。
の後面板31Bに設けられた複数枚の放熱フィンで、該
各放熱フィン38は、作動油タンク31内の作動油の熱
を冷却風通路33を流通する冷却風に効率よく放出する
ものである。そして、各放熱フィン38は、冷却風の流
通方向となる上,下方向に延び、左,右方向に並ぶよう
に傾斜面31Gに突設されている。
【0066】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
【0067】しかし、本実施の形態によれば、作動油タ
ンク31の後面板31Bには、ラジエータ20に向け傾
斜する傾斜面31Gを形成しているから、冷却風をラジ
エータ20等に向けて案内することができ、冷却水、作
動油の冷却効率を向上することができる。また、冷却風
は、作動油タンク31の傾斜面31Gに積極的に衝突す
るから、この傾斜面31Gを介して作動油タンク31内
の作動油も効率よく冷却することができる。さらに、傾
斜面31Gによって作動油タンク31の内容積を大きく
することができるから、作動油の交換サイクルを長くす
ることができ、作動油タンク31の小型化を図ることも
できる。
ンク31の後面板31Bには、ラジエータ20に向け傾
斜する傾斜面31Gを形成しているから、冷却風をラジ
エータ20等に向けて案内することができ、冷却水、作
動油の冷却効率を向上することができる。また、冷却風
は、作動油タンク31の傾斜面31Gに積極的に衝突す
るから、この傾斜面31Gを介して作動油タンク31内
の作動油も効率よく冷却することができる。さらに、傾
斜面31Gによって作動油タンク31の内容積を大きく
することができるから、作動油の交換サイクルを長くす
ることができ、作動油タンク31の小型化を図ることも
できる。
【0068】一方、作動油タンク31の後面板31Bに
は、傾斜面31Gに位置して複数枚の放熱フィン38を
突設しているから、後面板31Bの表面積を大きくする
ことができ、作動油の冷却効率をより一層向上すること
ができる。
は、傾斜面31Gに位置して複数枚の放熱フィン38を
突設しているから、後面板31Bの表面積を大きくする
ことができ、作動油の冷却効率をより一層向上すること
ができる。
【0069】次に、図9は本発明の第3の実施の形態を
示している。本実施の形態の特徴は、作動油タンクと冷
却風ダクトとを別体に設けたことにある。なお、本実施
の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
示している。本実施の形態の特徴は、作動油タンクと冷
却風ダクトとを別体に設けたことにある。なお、本実施
の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0070】41は本実施の形態による冷却風ダクト
で、該冷却風ダクト41は、作動油タンク13の後側に
僅かな隙間をもって隣接するように設けられている。こ
こで、冷却風ダクト41は、作動油タンク13の後面板
13Bに僅かな隙間をもって対面する前板41Aと、該
前板41Aの左端部から後側に延びた左側板(図示せ
ず)と、前板41Aの右端部から後側に延びた右側板4
1Bと、該各側板41Bの後端に亘って設けられた枠板
状の後板41Cと、前記前板41A、各側板41B、後
板41Cの上部に右側に片寄せて設けられた上板41D
と、前記前板41A、各側板41B、後板41Cの下側
に設けられた底板41Eとによって構成されている。そ
して、冷却風ダクト41内には、前板41A、各側板4
1B、後板41C等に囲まれて冷却風通路(図示せず)
が画成されている。
で、該冷却風ダクト41は、作動油タンク13の後側に
僅かな隙間をもって隣接するように設けられている。こ
こで、冷却風ダクト41は、作動油タンク13の後面板
13Bに僅かな隙間をもって対面する前板41Aと、該
前板41Aの左端部から後側に延びた左側板(図示せ
ず)と、前板41Aの右端部から後側に延びた右側板4
1Bと、該各側板41Bの後端に亘って設けられた枠板
状の後板41Cと、前記前板41A、各側板41B、後
板41Cの上部に右側に片寄せて設けられた上板41D
と、前記前板41A、各側板41B、後板41Cの下側
に設けられた底板41Eとによって構成されている。そ
して、冷却風ダクト41内には、前板41A、各側板4
1B、後板41C等に囲まれて冷却風通路(図示せず)
が画成されている。
【0071】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、作動油タンク13と冷却風ダクト41と
を別体に設けているから、振動周波数の違いによる干渉
を防止することができる。しかも、冷却風ダクト41は
僅かな隙間をもって作動油タンク13に隣接しているか
ら、作動油タンク13内の作動油の熱を冷却風ダクト4
1に伝え、冷却風中に放出することもできる。
形態によれば、作動油タンク13と冷却風ダクト41と
を別体に設けているから、振動周波数の違いによる干渉
を防止することができる。しかも、冷却風ダクト41は
僅かな隙間をもって作動油タンク13に隣接しているか
ら、作動油タンク13内の作動油の熱を冷却風ダクト4
1に伝え、冷却風中に放出することもできる。
【0072】なお、第1の実施の形態では、オイルクー
ラ21は、ラジエータ20の前面側に設けた場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばオイ
ルクーラ21をラジエータ20の後面側に設ける構成と
してもよい。この構成は他の実施の形態にも同様に適用
することができるものである。
ラ21は、ラジエータ20の前面側に設けた場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばオイ
ルクーラ21をラジエータ20の後面側に設ける構成と
してもよい。この構成は他の実施の形態にも同様に適用
することができるものである。
【0073】また、第1の実施の形態では、シロッコフ
ァン16の駆動モータ19は、旋回フレーム4から延び
たモータブラケット4Gに取付けた場合を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば駆動モータ1
9をファンケーシング17にブラケット等を介して取付
ける構成としてもよい。この構成は他の実施の形態にも
同様に適用することができるものである。
ァン16の駆動モータ19は、旋回フレーム4から延び
たモータブラケット4Gに取付けた場合を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば駆動モータ1
9をファンケーシング17にブラケット等を介して取付
ける構成としてもよい。この構成は他の実施の形態にも
同様に適用することができるものである。
【0074】また、第1の実施の形態では、シロッコフ
ァン16は、その羽根車18を駆動モータ19によって
回転駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限
らず、例えば羽根車18をエンジン10の出力軸側に接
続し、該エンジン10によって回転駆動する構成として
もよい。この構成は他の実施の形態にも同様に適用する
ことができるものである。
ァン16は、その羽根車18を駆動モータ19によって
回転駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限
らず、例えば羽根車18をエンジン10の出力軸側に接
続し、該エンジン10によって回転駆動する構成として
もよい。この構成は他の実施の形態にも同様に適用する
ことができるものである。
【0075】また、第1の実施の形態では、遠心ファン
としてシロッコファン16を適用した場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
種々の形式の多翼ファン、多層円板ファン等からなる遠
心ファンを適用することもできる。
としてシロッコファン16を適用した場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
種々の形式の多翼ファン、多層円板ファン等からなる遠
心ファンを適用することもできる。
【0076】一方、各実施の形態では、上部旋回体2の
前側に作業装置3が左,右方向に揺動(スイング)可能
に取付けられたスイング式の油圧ショベルを例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
作業装置のアーム、バケットを左,右方向に平行移動す
るオフセット式の油圧ショベルに適用してもよい。ま
た、スイング機構、オフセット機構を備えていない一般
的な油圧ショベルに適用してもよい。
前側に作業装置3が左,右方向に揺動(スイング)可能
に取付けられたスイング式の油圧ショベルを例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
作業装置のアーム、バケットを左,右方向に平行移動す
るオフセット式の油圧ショベルに適用してもよい。ま
た、スイング機構、オフセット機構を備えていない一般
的な油圧ショベルに適用してもよい。
【0077】また、各実施の形態では、熱交換器として
ラジエータ20とオイルクーラ21の両方に適用した場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えばラジエータ20、オイルクーラ21のいずれか一方
だけに適用する構成としてもよい。
ラジエータ20とオイルクーラ21の両方に適用した場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えばラジエータ20、オイルクーラ21のいずれか一方
だけに適用する構成としてもよい。
【0078】また、各実施の形態では、運転席7の上側
を覆うキャノピ23を備えた油圧ショベルに適用した場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、運
転席7の周囲を覆うキャブボックスを備えた油圧ショベ
ルに適用してもよい。
を覆うキャノピ23を備えた油圧ショベルに適用した場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、運
転席7の周囲を覆うキャブボックスを備えた油圧ショベ
ルに適用してもよい。
【0079】さらに、各実施の形態では、建設機械とし
て装軌式の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル、
油圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等の他の建
設機械にも適用することができる。
て装軌式の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル、
油圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等の他の建
設機械にも適用することができる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、遠心ファンは熱交換器の上方に配設し、遠心ファ
ンと熱交換器とは内部に冷却風通路を画成する冷却風ダ
クトを用いて接続する構成としている。従って、遠心フ
ァンからの冷却風は、冷却風ダクト内の冷却風通路を流
通させて熱交換器に供給することができ、該熱交換器内
を流通する冷却水、作動油を冷却することができる。
れば、遠心ファンは熱交換器の上方に配設し、遠心ファ
ンと熱交換器とは内部に冷却風通路を画成する冷却風ダ
クトを用いて接続する構成としている。従って、遠心フ
ァンからの冷却風は、冷却風ダクト内の冷却風通路を流
通させて熱交換器に供給することができ、該熱交換器内
を流通する冷却水、作動油を冷却することができる。
【0081】しかも、遠心ファンは熱交換器の上方で目
視し易く、また作業時に手が届き易い場所に配設するこ
とができるから、これらの点検作業、メンテナンス作業
等を容易に行なうことができ、作業性を向上することが
できる。また、熱交換器と遠心ファンとを上,下に配置
しているから、これらの前,後方向寸法を小さくするこ
とができ、車体を小型化することができる。
視し易く、また作業時に手が届き易い場所に配設するこ
とができるから、これらの点検作業、メンテナンス作業
等を容易に行なうことができ、作業性を向上することが
できる。また、熱交換器と遠心ファンとを上,下に配置
しているから、これらの前,後方向寸法を小さくするこ
とができ、車体を小型化することができる。
【0082】請求項2の発明によれば、冷却風ダクト
は、作動油タンクと隣接して配置する構成としているの
で、作動油タンク内に貯えられた作動油の熱を、該作動
油タンクに隣接した冷却風ダクトに伝え、該冷却風ダク
トを流通する冷却風によって作動油を冷却することがで
きる。
は、作動油タンクと隣接して配置する構成としているの
で、作動油タンク内に貯えられた作動油の熱を、該作動
油タンクに隣接した冷却風ダクトに伝え、該冷却風ダク
トを流通する冷却風によって作動油を冷却することがで
きる。
【0083】請求項3の発明によれば、冷却風ダクト
は、作動油タンクを構成する一の側面を兼用して冷却風
通路を画成する構成としている。従って、遠心ファンか
らの冷却風は、冷却風通路を熱交換器に向けて流通する
ときに、作動油タンクの一の側面を介して作動油を冷却
することができるから、作動油の冷却効率を高めること
ができる。また、冷却風ダクトの一部として作動油タン
クの一の側面を用いているから、冷却風ダクトの部品点
数を削減することができ、組立作業性の向上、製造コス
トの低減等を図ることができる。
は、作動油タンクを構成する一の側面を兼用して冷却風
通路を画成する構成としている。従って、遠心ファンか
らの冷却風は、冷却風通路を熱交換器に向けて流通する
ときに、作動油タンクの一の側面を介して作動油を冷却
することができるから、作動油の冷却効率を高めること
ができる。また、冷却風ダクトの一部として作動油タン
クの一の側面を用いているから、冷却風ダクトの部品点
数を削減することができ、組立作業性の向上、製造コス
トの低減等を図ることができる。
【0084】請求項4の発明によれば、作動油タンク
は、冷却風通路を画成する一の側面を熱交換器側に向け
傾斜する傾斜面として形成している。従って、作動油タ
ンクの傾斜面は、冷却風通路を流通する冷却風を熱交換
器に向けて案内するから、該熱交換器に冷却風を効率よ
く供給することができ、冷却水、作動油の冷却効率を向
上することができる。また、冷却風は作動油タンクの傾
斜面に積極的に衝突するから、この傾斜面を介して作動
油タンク内の作動油も効率よく冷却することができる。
さらに、傾斜面によって作動油タンクの内容積を大きく
することができるから、作動油の交換サイクルを長くす
ることができ、また作動油タンクを小型化することもで
きる。
は、冷却風通路を画成する一の側面を熱交換器側に向け
傾斜する傾斜面として形成している。従って、作動油タ
ンクの傾斜面は、冷却風通路を流通する冷却風を熱交換
器に向けて案内するから、該熱交換器に冷却風を効率よ
く供給することができ、冷却水、作動油の冷却効率を向
上することができる。また、冷却風は作動油タンクの傾
斜面に積極的に衝突するから、この傾斜面を介して作動
油タンク内の作動油も効率よく冷却することができる。
さらに、傾斜面によって作動油タンクの内容積を大きく
することができるから、作動油の交換サイクルを長くす
ることができ、また作動油タンクを小型化することもで
きる。
【0085】請求項5の発明によれば、作動油タンクに
は、冷却風通路を画成する一の側面に位置して放熱フィ
ンを突設しているので、作動油タンクの一の側面は放熱
フィンによって表面積が大きくなるから、作動油の冷却
効率をより一層向上することができる。
は、冷却風通路を画成する一の側面に位置して放熱フィ
ンを突設しているので、作動油タンクの一の側面は放熱
フィンによって表面積が大きくなるから、作動油の冷却
効率をより一層向上することができる。
【0086】請求項6の発明によれば、遠心ファンの吸
込側を熱交換器の排気側と仕切る仕切板を設けているの
で、仕切板は熱交換器を通過して高温となった冷却風が
遠心ファンに再度吸込まれるのを阻止することができ
る。これにより、遠心ファンは外部の冷えた空気だけを
吸込むことができるから、エンジン冷却水、作動油の冷
却効率を向上することができる。
込側を熱交換器の排気側と仕切る仕切板を設けているの
で、仕切板は熱交換器を通過して高温となった冷却風が
遠心ファンに再度吸込まれるのを阻止することができ
る。これにより、遠心ファンは外部の冷えた空気だけを
吸込むことができるから、エンジン冷却水、作動油の冷
却効率を向上することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧シ
ョベルを示す正面図である。
ョベルを示す正面図である。
【図2】上部旋回体を外装カバー、運転席等を取外した
状態で示す平面図である。
状態で示す平面図である。
【図3】上部旋回体をカウンタウエイト、外装カバー、
運転席等を取外した状態で示す正面図である。
運転席等を取外した状態で示す正面図である。
【図4】上部旋回体をカウンタウエイト、外装カバー、
運転席等を取外した状態で拡大して示す外観斜視図であ
る。
運転席等を取外した状態で拡大して示す外観斜視図であ
る。
【図5】作動油タンク、冷却風ダクト、シロッコファ
ン、ラジエータ、オイルクーラを拡大して示す正面図で
ある。
ン、ラジエータ、オイルクーラを拡大して示す正面図で
ある。
【図6】作動油タンク、冷却風ダクト、ラジエータ、オ
イルクーラを図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図で
ある。
イルクーラを図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施の形態による作動油タン
ク、冷却風ダクト、シロッコファン、放熱フィンをラジ
エータ、オイルクーラと一緒に示す正面図である。
ク、冷却風ダクト、シロッコファン、放熱フィンをラジ
エータ、オイルクーラと一緒に示す正面図である。
【図8】作動油タンク、冷却風ダクト、放熱フィン、ラ
ジエータ、オイルクーラを図7中の矢示VIII−VIII方向
からみた断面図である。
ジエータ、オイルクーラを図7中の矢示VIII−VIII方向
からみた断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による冷却風ダク
ト、シロッコファンを作動油タンク、ラジエータ、オイ
ルクーラと一緒に示す正面図である。
ト、シロッコファンを作動油タンク、ラジエータ、オイ
ルクーラと一緒に示す正面図である。
4 旋回フレーム
10 エンジン
11 油圧ポンプ
13,31 作動油タンク
13B,31B 後面板(一の側面)
14,32,41 冷却風ダクト
15,33 冷却風通路
16,34 シロッコファン(遠心ファン)
20 ラジエータ(熱交換器)
21 オイルクーラ(熱交換器)
22 仕切板
31G 傾斜面
38 放熱フィン
フロントページの続き
(72)発明者 山田 一徳
滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会
社日立建機ティエラ滋賀工場内
(72)発明者 本図 誠
滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会
社日立建機ティエラ滋賀工場内
(72)発明者 石川 直洋
滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会
社日立建機ティエラ滋賀工場内
(72)発明者 渡邉 修
茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株
式会社土浦工場内
Fターム(参考) 2D015 CA02
Claims (6)
- 【請求項1】 構造体をなすフレームと、該フレームに
搭載されたエンジンと、該エンジンによって駆動される
油圧ポンプと、前記フレームに搭載され該油圧ポンプに
供給する作動油を貯える作動油タンクと、前記エンジン
の冷却水及び/又は作動油を冷却する熱交換器と、該熱
交換器に向けて冷却風を供給する遠心ファンとを備えて
なる建設機械において、 前記遠心ファンは前記熱交換器の上方に配設し、前記遠
心ファンと熱交換器とは内部に冷却風通路を画成する冷
却風ダクトを用いて接続する構成としたことを特徴とす
る建設機械。 - 【請求項2】 前記冷却風ダクトは、前記作動油タンク
と隣接して配置する構成としてなる請求項1に記載の建
設機械。 - 【請求項3】 前記冷却風ダクトは、前記作動油タンク
を構成する一の側面を兼用して前記冷却風通路を画成す
る構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。 - 【請求項4】 前記作動油タンクは、前記冷却風通路を
画成する一の側面を前記熱交換器側に向け傾斜する傾斜
面として形成してなる請求項3に記載の建設機械。 - 【請求項5】 前記作動油タンクには、前記冷却風通路
を画成する一の側面に位置して放熱フィンを突設してな
る請求項3または4に記載の建設機械。 - 【請求項6】 前記遠心ファンの吸込側を前記熱交換器
の排気側と仕切る仕切板を設けてなる請求項1,2,
3,4または5に記載の建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001334484A JP2003138600A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001334484A JP2003138600A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003138600A true JP2003138600A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19149601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001334484A Pending JP2003138600A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003138600A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010163773A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 建設機械 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57133450U (ja) * | 1981-02-16 | 1982-08-19 | ||
JPH03127027U (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-20 | ||
JPH07127097A (ja) * | 1993-11-04 | 1995-05-16 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械 |
JPH09280201A (ja) * | 1996-04-11 | 1997-10-28 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 建設機械の作動油タンク及びその作動油の冷却装置 |
JP2000170207A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-20 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 建設機械の冷却装置 |
JP2001214468A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械及び建設機械の冷却装置 |
-
2001
- 2001-10-31 JP JP2001334484A patent/JP2003138600A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57133450U (ja) * | 1981-02-16 | 1982-08-19 | ||
JPH03127027U (ja) * | 1990-03-30 | 1991-12-20 | ||
JPH07127097A (ja) * | 1993-11-04 | 1995-05-16 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械 |
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JP2000170207A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-20 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 建設機械の冷却装置 |
JP2001214468A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械及び建設機械の冷却装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010163773A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 建設機械 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060310 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060425 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060912 |