JP2015140643A - 建設機械 - Google Patents

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Hajime Yoshida
肇 吉田
野口 修平
Shuhei Noguchi
修平 野口
篤人 藤井
Atsuto Fujii
篤人 藤井
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Abstract

【課題】 熱交換装置を設置するためのスペースを小さくすることにより、上部旋回体の小型化を図る。【解決手段】 エンジン側熱交換装置19は、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿うように円弧状面13Aに対面して配置され、電動モータ20Bによって駆動される吸込式の冷却ファン20と、この冷却ファン20よりもエンジン7側に位置して冷却ファン20と対面して配置されエンジン冷却水の熱を放出するラジエータ21とにより構成する。また、タンク側熱交換装置22は、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿うように円弧状面13Aに対面して配置された吸込式の冷却ファン23と、この冷却ファン23よりもエンジン7側に位置して冷却ファン23と対面して配置され作動油の熱を放出するオイルクーラ24とにより構成する。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、エンジン冷却水、作動油等の流体を冷却する熱交換装置を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に油圧アクチュエータを動力源として俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
油圧ショベルには、運転時の総重量となる運転質量が6トン未満に設定されたミニショベルと呼ばれる小型の油圧ショベルがあり、この小型の油圧ショベルでは、上部旋回体が小型化されている。特に、小型の油圧ショベルの中でも、狭い作業現場で旋回動作できるように、上部旋回体が下部走行体の車幅寸法にほぼ収まる範囲で旋回動作できるように構成された後方超小旋回型と呼ばれる油圧ショベルは、上部旋回体がより一層小型化されている。
この後方超小旋回型の油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体をなし下部走行体に取付けられる旋回フレームと、作業装置との重量バランスをとるために該旋回フレームの後端部に取付けられ後面が円弧状に形成されたカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンによって駆動され前記油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、前記エンジンを挟んで該油圧ポンプと左,右方向の反対側に設けられ前記エンジンの冷却水、前記作動油を含む流体を冷却する熱交換装置と、少なくとも該熱交換装置の側方を覆うために前記旋回フレームの外周形状に沿って前記カウンタウエイトから連続する円弧状に立設された熱交換装置側外装カバーとを備えている。
ここで、油圧ショベルでは、カウンタウエイトと同様に旋回フレームの後側に配置されるエンジンも作業装置との重量バランスをとるための重量物として利用している。従って、エンジンを旋回中心から離れるように、できるだけ後側に寄せて配置できれば、このエンジンをバランス用のウエイトとして効果的に機能させることができ、カウンタウエイトの重量を軽くして油圧ショベルの重量を軽減することができる。
しかし、エンジンには、油圧ポンプが取付けられると共に、該油圧ポンプと左,右方向の反対側には、熱交換装置の一部を構成する冷却ファンが設けられ、この冷却ファンに対面する位置にはエンジン冷却水、作動油等の流体を冷却する熱交換装置の冷却器が配設されている。この場合、エンジンと油圧ポンプと冷却ファンと冷却器とは、エンジンの長さ方向に連なって配置されており、左,右方向に長尺な1個の集合体として構成されている。
従って、エンジンを後側に配置しようとした場合には、カウンタウエイトとの間にエンジンを後側に配置するためのスペースが有るにも拘わらず、冷却風の流れ方向に対して前,後方向に広幅に形成されている冷却器がカウンタウエイトまたは熱交換装置側外装カバーに干渉してしまう。
そこで、従来技術の油圧ショベルには、エンジンと油圧ポンプを1個の集合体とし、冷却器と冷却ファンを1個の集合体、即ち、熱交換装置とすることにより、それぞれ別々に配置できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。この場合、エンジンと油圧ポンプの集合体は、熱交換装置と分離したことで、カウンタウエイトに接近するように旋回フレームの後側に寄せて配置することができる。一方、熱交換装置は、冷却ファンをエンジンから分離したことにより、旋回フレーム上の様々な位置に配置することができる。
特開2002−275936号公報
ところで、特許文献1による熱交換装置は、エンジンから分離したことにより、旋回フレーム上の様々な位置に配置することができる。しかし、熱交換装置は、エンジン冷却水、作動油等を冷却するものであるから、配管作業を考慮してエンジンや作動油タンクの近傍に配置するのが一般的である。
この場合、特許文献1では、冷却器、冷却ファンおよび電動モータを冷却風の流れ方向に重なるように、直列状態で配置しているだけである。このために、冷却器、冷却ファンおよび電動モータを熱交換器側外装カバーに対面して配置した場合、この外装カバーから内側に大きく突出してしまい、上部旋回体を小型化する場合の障害となっている。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、熱交換装置を設置するためのスペースを小さくすることにより、上部旋回体を小型化できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に油圧アクチュエータを動力源として俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなし前記下部走行体に取付けられる旋回フレームと、前記作業装置との重量バランスをとるために該旋回フレームの後端部に取付けられ後面が円弧状に形成されたカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンによって駆動され前記油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、前記エンジンを挟んで該油圧ポンプと左,右方向の反対側に設けられ前記エンジンの冷却水、前記作動油を含む流体を冷却する熱交換装置と、少なくとも前記熱交換装置の側方を覆うために前記旋回フレームの外周形状に沿って前記カウンタウエイトから連続する円弧状に立設された熱交換装置側外装カバーとを備えている。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記熱交換装置は、前記熱交換装置側外装カバーの円弧状面に沿うように該円弧状面に対面して配置され電動モータによって駆動される吸込式の冷却ファンと、該冷却ファンよりもエンジン側に位置して該冷却ファンと対面して配置され前記流体の熱を放出する冷却器とにより構成したことにある。
請求項2の発明は、前記熱交換装置は、冷却風の流れ方向に対して並列となるように複数個設け、前記複数個の熱交換装置は、前記熱交換装置側外装カバーに沿わせて配置する構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記エンジンと前記油圧ポンプとに接続して発電・電動機を設け、該発電・電動機を前記旋回フレーム上に設けた蓄電装置に接続する構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記油圧ポンプの側方を覆うために前記旋回フレームの外周に立設された油圧ポンプ側外装カバーを設け、前記油圧ポンプ側外装カバーには、前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風を外部に排出するための排気ファンを設ける構成としたことにある。
請求項5の発明は、前記各熱交換装置は、前記熱交換装置側外装カバーの円弧状面に沿う前,後方向の中間位置で前記熱交換装置側外装カバーに向け外向きに突出して山形形状に折曲げられた共通のケーシングを有し、前記ケーシングには、前記折曲げ部を挟んで前,後方向の前側と後側に位置して2個の冷却器収容空間を設けると共に、前記熱交換装置側外装カバーと対面した外表面には、前記各冷却器収容空間に開口した冷却ファン取付孔を設け、前記ケーシングの前記各冷却ファン取付孔には、前記冷却ファンをそれぞれ取付け、前記ケーシングの各冷却器収容空間には、前記冷却器をそれぞれ収容する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、熱交換装置側外装カバーの円弧状面に沿うように該円弧状面に対面して電動モータによって駆動される冷却ファンを配置し、該冷却ファンよりもエンジン側に位置して該冷却ファンと対面して冷却器を配置する構成としているから、冷却器と熱交換装置側外装カバーの円弧状面との間に冷却ファンを配置することができる。
ここで、平坦に形成された冷却器を熱交換装置側外装カバーの円弧状面に沿うように配置した場合、この冷却器と円弧状面との間には、上,下方向に延びる眉形状の空間が形成されることになる。この眉形状の空間は、物品の設置スペースとして利用が困難な、所謂デッドスペースとなるものである。従って、冷却器と熱交換装置側外装カバーの円弧状面との間に冷却ファンを配置することにより、この眉形状のデッドスペースを、冷却ファンの設置スペースの一部として利用することができる。
この結果、冷却ファンをデッドスペースを利用して配設することができるから、熱交換装置を設置するために要する旋回フレーム上のスペースを小さくできる。これにより、上部旋回体を小型化することができる。
請求項2の発明によれば、熱交換装置は、冷却風の流れ方向に対して並列となるように複数個設けているから、これらの熱交換装置を熱交換装置側外装カバーに沿わせて配置した場合、複数個の冷却器を重ねて(直列に)配置した場合に比較し、熱交換装置側外装カバーから内側への突出寸法を小さく抑えることができる。また、熱交換装置を冷却風の流れ方向に対して並列に配置したことにより、それぞれの冷却器に冷えた冷却風を供給することができ、流体を効率よく冷却することができる。
請求項3の発明によれば、エンジンと油圧ポンプとに接続して発電・電動機を設けているから、蓄電装置からの給電によって発電・電動機を駆動することにより、エンジンをアシストすることができ、該エンジンを小型化(小排気量化)することができる。また、エンジンによって発電・電動機を駆動することにより、この発電・電動機で発生した電力を蓄電装置に蓄えることができる。
請求項4の発明によれば、油圧ポンプの側方を覆う油圧ポンプ側外装カバーには、排気ファンを設けているから、熱交換装置やエンジンの周囲を通過して温度上昇した冷却風は、排気ファンによって強制的に外部に排出することができ、各部の冷却効率を高めることができる。
請求項5の発明によれば、共通のケーシングは、熱交換装置側外装カバーに向け外向きに突出して山形形状に折曲げて形成しているから、熱交換装置側外装カバーの円弧状面に沿って配置することができる。そして、ケーシングには、前記折曲げ部を挟んだ前側と後側に2個の冷却器収容空間を設けているから、該各冷却器収容空間に冷却器をそれぞれ収容することができる。一方、ケーシングには、熱交換装置側外装カバーと対面した外表面に各冷却器収容空間に開口した冷却ファン取付孔を設けているから、該各冷却ファン取付孔に冷却ファンをそれぞれ取付けることができる。このように共通のケーシングを利用して組立てられた2個の熱交換装置は、1個の熱交換ユニットとして上部旋回体に簡単な作業で組付けることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る建設機械としての油圧ショベルを示す正面図である。 作業装置を省略した油圧ショベルを拡大して示す平面図である。 図2中の油圧ショベルを熱交換装置側外装カバーを取外した状態で右後側から見た分解斜視図である。 旋回フレーム上にエンジンと油圧ポンプと熱交換ユニットとを搭載した状態を右後側から拡大して示す斜視図である。 旋回フレーム上にカウンタウエイト、エンジン、油圧ポンプ、熱交換ユニット、各外装カバー等を搭載した状態を示す一部破断の平面図である。 熱交換装置側外装カバーに対する熱交換ユニットの配置状態を図5中の要部を拡大して示す一部破断の平面図である。 図4中の熱交換ユニットを単体で拡大して示す斜視図である。 図7中の熱交換ユニットをラジエータとオイルクーラを外形形状のまま矢示VIII−VIII方向から見た拡大断面図である。 図7中の熱交換ユニットをラジエータを外形形状のまま矢示IX−IX方向から見た拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態による排気ファンを油圧ポンプ側外装カバーに取付けた状態を図5と同様位置から見た一部破断の平面図である。 本発明の第3の実施の形態によるエンジン、発電・電動機、蓄電装置を旋回フレーム上に搭載した状態を図4と同様位置から見た斜視図である。 旋回フレーム上にカウンタウエイト、エンジン、発電・電動機、油圧ポンプ、熱交換ユニット、蓄電装置、各外装カバー等を搭載した状態を示す一部破断の平面図である。 本発明の第4の実施の形態による排気ファンを油圧ポンプ側外装カバーに取付けた状態を図12と同様位置から見た一部破断の平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、クローラ式の小型の油圧ショベル、所謂ミニショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は建設機械としてのクローラ式の小型の油圧ショベル(ミニショベル)を示している。この油圧ショベル1は、図1ないし図3に示すように、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられ、複数本の油圧アクチュエータを動力源として土砂の掘削作業等を行う作業装置4とにより構成されている。
5は上部旋回体3の支持構造体をなし下部走行体2に取付けられる旋回フレームである。この旋回フレーム5は、図4、図5に示すように、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、前記底板5A、各縦板5B,5Cの前部から左,右方向に延びた左前梁5D,右前梁5Eと、前記底板5A、各縦板5B,5Cから左,右方向の外側に向けて張出し、前,後方向に間隔をもって複数本設けられた張出しビーム5Fと、前記各前梁5D,5Eの先端部から後側に延びて前記各張出しビーム5Fに支持された左サイドフレーム5G,右サイドフレーム5Hと、前記各縦板5B,5Cの前側に設けられた支持ブラケット5Jとにより構成されている。この支持ブラケット5Jには、作業装置4が左,右方向に揺動可能に取付けられている。
ここで、底板5Aの後側は、左,右方向の中央部位が後側に突出した円弧状端縁5A1となっている。また、左サイドフレーム5Gの後側部分は、前記円弧状端縁5A1から左側に連続するように旋回中心Oの近傍を中心として湾曲した円弧フレーム部5G1となっている。一方、右サイドフレーム5Hの後側部分は、前記円弧状端縁5A1から右側に連続するように旋回中心Oの近傍を中心として湾曲した後円弧フレーム部5H1となり、前側部分は、さらに連続して前円弧フレーム部5H2となっている。
このように、旋回フレーム5は、後述のキャブ9が搭載される左前側を除いて円弧状に形成されており、運転席(図示せず)に着座したオペレータから見え難い右前方と左,右の後方とが旋回動作時に下部走行体2の車幅にほぼ収まるようになっている。
6は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト6は、旋回フレーム5の前側に設けられた作業装置4との重量バランスをとるものである。カウンタウエイト6の後面6Aは、旋回フレーム5の後側部位と同様に、旋回動作時に下部走行体2の車幅寸法にほぼ収まるように、左,右方向の中央部位が後側に突出した円弧状に形成されている。ここで、カウンタウエイト6は、後述のエンジン7と油圧ポンプ8とを通常の取付位置よりも後側に寄せて配置したことにより、軽い重量に設定されている。
7はカウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5の後側に設けられたエンジンである。このエンジン7は、図4、図5に示すように、左,右方向に延在する横置き状態で旋回フレーム5に搭載され、その左側には、後述の油圧ポンプ8が取付けられている。一方、エンジン7の右側には、一般的に設けられている冷却風を発生するための冷却ファンは設けられていない。
8はエンジン7の左,右方向の左側に取付けられた油圧ポンプを示している。この油圧ポンプ8は、エンジン7によって駆動されることにより、下部走行体2や作業装置4の油圧アクチュエータを駆動するための動力源として、作動油を昇圧して吐出するものである。
ここで、エンジン7と油圧ポンプ8とは、1個の集合体として形成されている。このエンジン7と油圧ポンプ8との集合体は、前,後方向に広幅な後述の熱交換ユニット17と分離したために、エンジン7の長さ方向、即ち、左,右方向の寸法が短くなっている。これにより、エンジン7と油圧ポンプ8は、カウンタウエイト6や後述の外装カバー12,13に干渉することなく、通常の取付位置よりも後側に寄せて配置することができる。この場合、エンジン7と油圧ポンプ8は、金属材料を多用した重量物であるから、後側に寄せて配置したことにより、カウンタウエイト6を軽量化することができる。
9は旋回フレーム5の左前側に位置して搭載されたキャブを示している。このキャブ9は、オペレータが搭乗するもので、その内部には、オペレータが着座する運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
10はエンジン7よりも前側に位置して旋回フレーム5の右側に搭載された作動油タンクである。この作動油タンク10は、下部走行体2、作業装置4等に設けられた油圧アクチュエータを駆動するための作動油を貯えるものである。ここで、作動油タンク10の後側近傍には、後述する熱交換ユニット17のオイルクーラ24が配置されており、このオイルクーラ24に短い管路で容易に接続することができる。一方、11は作動油タンク10の左側ないし前側に位置して旋回フレーム5の右前側に搭載された燃料タンクを示している。
12は油圧ポンプ8の左側方を覆うように設けられた油圧ポンプ側外装カバーである(図5参照)。この油圧ポンプ側外装カバー12は、旋回フレーム5を構成する左サイドフレーム5Gの円弧フレーム部5G1上に立設されている。さらに、油圧ポンプ側外装カバー12は、前記円弧フレーム部5G1の外周形状に沿ってカウンタウエイト6から連続する円弧状に立設されている。
13は後述する熱交換ユニット17の側方を覆うように設けられた熱交換装置側外装カバーである。この熱交換装置側外装カバー13は、旋回フレーム5の外周形状、即ち、右サイドフレーム5Hの後円弧フレーム部5H1に沿ってカウンタウエイト6から右側に連続する円弧状に立設されている。これにより、熱交換装置側外装カバー13の内面は、旋回中心Oの近傍を中心とする凹円弧状の円弧状面13Aとなっている。さらに、熱交換装置側外装カバー13には、外部の空気を冷却風として吸込むための吸込口13Bが設けられている。
14は熱交換ユニット17の上方を覆うように熱交換装置側外装カバー13の上部に設けられた扇形状の上面カバーである。15は熱交換装置側外装カバー13の前側に連続するように円弧状に立設されたタンク側外装カバーで、該タンク側外装カバー15の上側(上面カバー14の前側)には、各タンク10,11の上側を開閉可能に覆うタンク上カバー16が設けられている。
次に、本発明の特徴部分である各熱交換装置19,22を含む構成について詳細に説明する。
17はエンジン7を挟んで油圧ポンプ8と左,右方向の反対側、即ち、エンジン7の右側に設けられた熱交換ユニットを示している(図5参照)。この熱交換ユニット17は、後述のエンジン側熱交換装置19とタンク側熱交換装置22とをケーシング18に組付けることにより1個の冷却ユニットとして構成されている。熱交換ユニット17は、エンジン側熱交換装置19によってエンジンの冷却水を冷却し、タンク側熱交換装置22によって作動油を冷却するものである。
18は熱交換ユニット17の外殻をなすケーシングである。このケーシング18は、図6、図7に示すように、エンジン側熱交換装置19とタンク側熱交換装置22との両方に共通の枠部材として形成されている。ケーシング18は、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿う前,後方向の中間位置で、前記熱交換装置側外装カバー13に向け外向きに突出して山形形状に折曲げられて形成されている。
即ち、ケーシング18は、図7、図8に示すように、長方形状の板体を前,後方向の中間位置が熱交換装置側外装カバー13に向け外向きに突出するように山形形状に折曲げて形成された外面板18Aと、該外面板18Aの内側(エンジン7側)に間隔をもって配置され、該外面板18Aと平行状態を保持するためにほぼ同様の山形形状に折曲げられた内面板18Bと、前記外面板18Aの周囲に位置して前記外面板18Aと内面板18Bとの隙間を覆うように設けられた上板18C、下板18D、前板18Eおよび後板18Fと、前,後方向の中間部に位置して前記外面板18Aと内面板18Bとの間に設けられた仕切板18Gとを含んで構成されている。
ここで、ケーシング18の外面板18Aは、熱交換装置側外装カバー13と対面した外表面をなすもので、前,後方向の中間位置に上,下方向に延びて折曲げ部18A1が形成されている。一方、内面板18Bには、前,後方向の中間位置に上,下方向に延びて折曲げ部18B1が形成されている。そして、外面板18Aと内面板18Bとの間には、それぞれの折曲げ部18A1,18B1を挟んだ前,後位置、具体的には、仕切板18Gを挟んだ後側に位置して冷却器収容空間としてのラジエータ収容空間18Hが設けられ、前側位置に冷却器収容空間としてのオイルクーラ収容空間18Jが設けられている。
さらに、ケーシング18の外面板18Aには、ラジエータ収容空間18Hに開口した冷却ファン取付孔18Kと、オイルクーラ収容空間18Jに開口した冷却ファン取付孔18Lとを設けている。なお、ラジエータ収容空間18Hに開口した冷却ファン取付孔18Kは、エンジン冷却水を効率よく冷却するために、2個の冷却ファン20を取付けることができるように、上,下位置に2個設けられている。このように、冷却ファン取付孔(冷却ファン)の個数は、冷却対象となる流体に応じて適宜に設定することができる。
ケーシング18の内面板18Bには、ラジエータ21、オイルクーラ24を通過した冷却風をエンジン7側に流通させるための通気口18M,18Nが大きく開口して設けられている。
このように構成されたケーシング18は、例えば下板18Dが旋回フレーム5に設けられたブラケット等に対しボルト止めされることにより該旋回フレーム5上に固定されている。この場合、ケーシング18は、その外面板18Aが熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aと対面して配置され、このときに、外面板18Aと円弧状面13Aとの間隔寸法は、後述するように各冷却ファン20,23をデッドスペースを利用して配置したことにより、小さな値に設定することができる(接近させた状態で配置することができる)。
19は熱交換ユニット17の一部を構成するエンジン側熱交換装置を示している。このエンジン側熱交換装置19は、エンジン冷却水を冷却するもので、エンジン7の近傍となるように熱交換ユニット17の後側位置に配置されている。エンジン側熱交換装置19は、ケーシング18の後側部分と後述の冷却ファン20とラジエータ21とにより構成されている。
20はケーシング18の外面板18Aの後側位置に上,下位置に並べて2個設けられたラジエータ21用の冷却ファンである(図7、図9参照)。この冷却ファン20は、図6に示す如く、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿うように該円弧状面13Aに対面して配置されている。冷却ファン20は、大径で短尺な円筒状のファンシュラウド20Aと、該ファンシュラウド20Aの中央位置に配置された電動モータ20Bと、前記ファンシュラウド20A内に配置され該電動モータ20Bによって回転駆動される回転翼20Cとにより構成されている。
冷却ファン20は、ファンシュラウド20Aがケーシング18の外面板18Aに設けられた冷却ファン取付孔18Kに取付けられている。そして、冷却ファン20は、電動モータ20Bによって回転翼20Cを回転駆動することにより、外部の空気を吸込んでラジエータ21に向けて供給する吸込式の電動ファンとして構成されている。
ここで、平坦に形成されたラジエータ21を熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに当接するように配置した場合、このラジエータ21と円弧状面13Aとの間には、直線と円弧とによって眉形状をなす空間が上,下方向に延びて形成されることになる。この眉形状の空間は、物品の設置スペースとして利用が困難な、所謂デッドスペースとなるものである。第1の実施の形態では、ラジエータ21と熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aとの間に冷却ファン20を配置することにより、冷却ファン20は、この眉形状のデッドスペースを設置スペースの一部として利用することができる。これにより、冷却ファン20を設置するためのスペースを縮小することができる。
21はケーシング18のラジエータ収容空間18Hに収容して設けられたラジエータである。このラジエータ21は、冷却ファン20よりもエンジン7側に位置して該冷却ファン20と対面して配置されている。ラジエータ21は、流体としてエンジン冷却水の熱を放出するもので、エンジン7のウォータジャケットに可撓性のホース(いずれも図示せず)を介して接続されている。
22は熱交換ユニット17の一部を構成するタンク側熱交換装置を示している。このタンク側熱交換装置22は、作動油を冷却するもので、作動油タンク10の近傍となるように熱交換ユニット17の前側位置に配置されている。タンク側熱交換装置22は、エンジン側熱交換装置19とほぼ同様に、ケーシング18の前側部分と後述の冷却ファン23とオイルクーラ24とにより構成されている。
23はケーシング18の外面板18Aの前側位置に設けられたオイルクーラ24用の冷却ファンである。この冷却ファン23は、図6に示す如く、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿うように該円弧状面13Aに対面して配置されている。冷却ファン23は、ファンシュラウド23A、電動モータ23Bおよび回転翼23Cにより吸込式の電動ファンとして構成されている。冷却ファン23は、ラジエータ21用の冷却ファン20とほぼ同様に、オイルクーラ24と熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aとの間に配置されることにより、眉形状のデッドスペースを設置スペースの一部として利用することができる。
24はケーシング18のオイルクーラ収容空間18Jに収容して設けられたオイルクーラである。このオイルクーラ24は、冷却ファン23よりもエンジン7側に位置して該冷却ファン23と対面して配置されている。オイルクーラ24は、流体として各油圧アクチュエータに供給されて温度上昇した作動油の熱を放出するもので、作動油タンク10等に接続されている。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ9に搭乗しエンジン7を始動して油圧ポンプ8を駆動する。この状態で、オペレータは、走行用の操作レバーを操作することにより、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、キャブ9内のオペレータは、作業用の操作レバーを操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。このようにエンジン7を運転しているとき、各油圧アクチュエータに作動油(圧油)を供給しているときには、エンジン冷却水、作動油等の流体が温度上昇するから、これらの流体を熱交換ユニット17によって冷却している。
熱交換ユニット17を構成するエンジン側熱交換装置19では、冷却ファン20の電動モータ20Bに給電し、回転翼20Cを回転駆動することにより、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに設けられた吸込口13Bから外気を吸込み、この外気を冷却風としてラジエータ21に供給する。これにより、ラジエータ21内を流通するエンジン冷却水を冷却風によって冷却することができる。
一方、タンク側熱交換装置22では、冷却ファン23の電動モータ23Bに給電し、回転翼23Cを回転駆動することにより、熱交換装置側外装カバー13を通じて外気を吸込み、この外気を冷却風としてオイルクーラ24に供給する。これにより、オイルクーラ24内を流通する作動油を冷却風によって冷却することができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、熱交換ユニット17を構成するエンジン側熱交換装置19は、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿うように該円弧状面13Aに対面して配置され電動モータ20Bによって駆動される吸込式の冷却ファン20と、該冷却ファン20よりもエンジン7側に位置して該冷却ファン20と対面して配置されエンジン冷却水の熱を放出するラジエータ21とにより構成している。また、タンク側熱交換装置22は、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿うように該円弧状面13Aに対面して配置され電動モータ23Bによって駆動される吸込式の冷却ファン23と、該冷却ファン23よりもエンジン7側に位置して該冷却ファン23と対面して配置され作動油の熱を放出するオイルクーラ24とにより構成している。これにより、ラジエータ21,オイルクーラ24と熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aとの間に冷却ファン20,23を配置することができる。
ここで、平坦なラジエータ21,オイルクーラ24を熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿うように配置した場合、このラジエータ21,オイルクーラ24と円弧状面13Aとの間には、上,下方向に延びる眉形状の空間が形成されることになる。この眉形状の空間は、物品の設置スペースとして利用が困難な、所謂デッドスペースとなるものである。従って、ラジエータ21,オイルクーラ24と熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aとの間に冷却ファン20,23を配置することにより、この眉形状のデッドスペースを、冷却ファン20,23の設置スペースの一部として利用することができる。
この結果、冷却ファン20,23をデッドスペースを利用して配設することができるから、熱交換装置19,22を設置するために要する旋回フレーム5上のスペースを小さくできる。これにより、上部旋回体3を小型化することができ、作業性能を向上することができる。
この場合、エンジン側熱交換装置19とタンク側熱交換装置22とは、冷却風の流れ方向に対して並列となるように複数個、例えば2個設けている。これにより、これらの熱交換装置19,22を熱交換装置側外装カバー13に沿わせて配置した場合、複数個の冷却器を重ねて(直列に)配置した場合に比較し、熱交換装置側外装カバー13から内側への突出寸法を小さく抑えることができる。また、各熱交換装置19,22を冷却風の流れ方向に対して並列に配置したことにより、それぞれのラジエータ21,オイルクーラ24に冷えた冷却風を供給することができ、エンジン冷却水,作動油を効率よく冷却することができる。
一方、各熱交換装置19,22は、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿う前,後方向の中間位置で熱交換装置側外装カバー13に向け外向きに突出して山形形状に折曲げられた共通のケーシング18を有している。従って、共通のケーシング18は、山形形状に折曲げて形成することにより、熱交換装置側外装カバー13の円弧状面13Aに沿って配置することができる。
また、ケーシング18には、外面板18A,内面板18Bの折曲げ部18A1,18B1を挟んだ後側と前側にラジエータ収容空間18Hとオイルクーラ収容空間18Jとを設けているから、該ラジエータ収容空間18Hにラジエータ21を収容することができ、オイルクーラ収容空間18Jにオイルクーラ24を収容することができる。
さらに、ケーシング18には、熱交換装置側外装カバー13と対面した外表面となる外面板18Aに各収容空間18H,18Jに開口した冷却ファン取付孔18K,18Lを設けているから、該各冷却ファン取付孔18K,18Lに冷却ファン20,23をそれぞれ取付けることができる。このように共通のケーシング18を利用して組立てられた2個の熱交換装置19,22は、1個の熱交換ユニット17として上部旋回体3に簡単な作業で組付けることができる。
次に、図10は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、油圧ポンプの側方を覆うために旋回フレームの外周に立設された油圧ポンプ側外装カバーを設け、油圧ポンプ側外装カバーには、冷却ファンによって吸込まれた冷却風を外部に排出するための排気ファンを設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図10において、31は油圧ポンプ側外装カバー12に設けられた排気ファンを示している。この排気ファン31は、各冷却ファン20,23によってエンジン7側に吸込まれた冷却風を外部に排出するものである。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態では、油圧ポンプ8の左側方を覆う油圧ポンプ側外装カバー12には、排気ファン31を設けているから、各熱交換装置19,22やエンジン7の周囲を通過して温度上昇した冷却風は、排気ファン31によって強制的に外部に排出することができ、各部の冷却効率を高めることができる。
次に、図11および図12は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、エンジンと油圧ポンプとに接続して発電・電動機を設け、この発電・電動機を旋回フレーム上に設けた蓄電装置に接続する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図11、図12において、41は第1の実施の形態によるエンジン7に代えて旋回フレーム5の後側に搭載された第3の実施の形態によるエンジンである。このエンジン41は、後述する発電・電動機42によるアシスト(補助)を考慮して出力が小さな小排気量のものが用いられている。エンジン41の左側には、発電・電動機42を介して油圧ポンプ8が設けられている。
42はエンジン41の左側に位置して該エンジン41の出力軸と油圧ポンプ8の入力軸とに接続されたアシスト用の発電・電動機である。この発電・電動機42は、エンジン41によって回転駆動することにより発電し、またはエンジン41に加えて油圧ポンプ8の駆動を補助するものである。発電・電動機42は、図示しないケーブルを介して後述の蓄電装置43に電気的に接続されている。
43は旋回フレーム5上に設けられた蓄電装置で、該蓄電装置43は、例えばキャブ9と燃料タンク11との隙間を利用して配設されている。蓄電装置43は、発電・電動機42に対して電力の給電を行うと共に、発電・電動機42から電力の受電(蓄電)を行うもので、例えばリチウムイオンバッテリを用いて構成されている。なお、蓄電装置43としては、リチウムイオンバッテリ以外にも、例えば電気二重層のキャパシタを用いることもできる。
かくして、このように構成された第3の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第3の実施の形態では、エンジン41と油圧ポンプ8とに接続して発電・電動機42を設けているから、蓄電装置43からの給電によって発電・電動機42を駆動することにより、エンジン41をアシストすることができ、該エンジン41を小型化(小排気量化)することができる。また、エンジン41によって発電・電動機42を駆動することにより、この発電・電動機42で発生した電力を蓄電装置43に蓄えることができる。
次に、図13は本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、エンジンと油圧ポンプとに接続して発電・電動機を設け、この発電・電動機を旋回フレーム上に設けた蓄電装置に接続する構成とすると共に、油圧ポンプの側方を覆う油圧ポンプ側外装カバーには、冷却ファンによって吸込まれた冷却風を外部に排出するための排気ファンを設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図13において、51は第1の実施の形態によるエンジン7に代えて旋回フレーム5の後側に搭載された第4の実施の形態によるエンジンである。このエンジン51は、後述する発電・電動機52によるアシスト(補助)を考慮して出力が小さな小排気量のものが用いられている。エンジン51の左側には、発電・電動機52を介して油圧ポンプ8が設けられている。
52はエンジン51の左側に位置して該エンジン51の出力軸と油圧ポンプ8の入力軸とに接続されたアシスト用の発電・電動機である。この発電・電動機52は、エンジン51によって回転駆動することにより発電し、またはエンジン51に加えて油圧ポンプ8の駆動を補助するものである。発電・電動機52は、図示しないケーブルを介して後述の蓄電装置53に電気的に接続されている。
53は旋回フレーム5上に設けられた蓄電装置で、該蓄電装置53は、例えばキャブ9と燃料タンク11との隙間を利用して配設されている。蓄電装置53は、発電・電動機52に対して電力の給電を行うと共に、発電・電動機52から電力の受電(蓄電)を行うもので、例えばリチウムイオンバッテリを用いて構成されている。なお、蓄電装置53としては、リチウムイオンバッテリ以外にも、例えば電気二重層のキャパシタを用いることもできる。
54は油圧ポンプ側外装カバー12に設けられた排気ファンを示している。この排気ファン54は、各冷却ファン20,23によってエンジン7側に吸込まれた冷却風を外部に排出するものである。
かくして、このように構成された第4の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第4の実施の形態では、エンジン51と油圧ポンプ8とに接続して発電・電動機52を設けているから、蓄電装置53からの給電によって発電・電動機52を駆動することにより、エンジン51をアシストすることができ、該エンジン51を小型化(小排気量化)することができる。また、エンジン51によって発電・電動機52を駆動することにより、この発電・電動機52で発生した電力を蓄電装置53に蓄えることができる。
さらに、油圧ポンプ8の左側方を覆う油圧ポンプ側外装カバー12には、排気ファン54を設けているから、各熱交換装置19,22やエンジン7の周囲を通過して温度上昇した冷却風は、排気ファン54によって強制的に外部に排出することができ、各部の冷却効率を高めることができる。
なお、第1の実施の形態では、エンジン側熱交換装置19とタンク側熱交換装置22とを、共通のケーシング18によって1個の熱交換ユニット17として構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、エンジン側熱交換装置19とタンク側熱交換装置22とに、それぞれ専用のケーシングを設け、旋回フレーム5上に別個に取付ける構成としてもよい。この場合、3個以上の熱交換装置を並べて配置する構成としてもよい。これらの構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
第1の実施の形態では、エンジン7の左側に油圧ポンプ8を設け、エンジン7の右側に熱交換ユニット17を配設した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、建設機械の機種によっては、エンジンの右側に油圧ポンプを設け、エンジンの左側に熱交換ユニットを配設する構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
一方、第1の実施の形態では、冷却器としてエンジン冷却水を冷却するラジエータ21と作動油を冷却するオイルクーラ24とを例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、冷却器として、エンジンの過給機に供給する空気を冷却するインタクーラ、空調装置に用いる冷媒を冷却するコンデンサ、エンジンに供給する燃料を冷却する燃料クーラ等を用いる構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
さらに、各実施の形態では、建設機械としてクローラ式の小型の油圧ショベル1、所謂ミニショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
5 旋回フレーム
6 カウンタウエイト
6A 後面
7,41,51 エンジン
8 油圧ポンプ
12 油圧ポンプ側外装カバー
13 熱交換装置側外装カバー
13A 円弧状面
17 熱交換ユニット
18 ケーシング
18A 外面板(外表面)
18A1,18B1 折曲げ部
18B 内面板
18H ラジエータ収容空間(冷却器収容空間)
18J オイルクーラ収容空間(冷却器収容空間)
18K,18L 冷却ファン取付孔
19 エンジン側熱交換装置
20,23 冷却ファン
20B,23B 電動モータ
21 ラジエータ(冷却器)
22 タンク側熱交換装置
24 オイルクーラ(冷却器)
31,54 排気ファン
42,52 発電・電動機
43,53 蓄電装置

Claims (5)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に油圧アクチュエータを動力源として俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、
    前記上部旋回体は、
    支持構造体をなし前記下部走行体に取付けられる旋回フレームと、
    前記作業装置との重量バランスをとるために該旋回フレームの後端部に取付けられ後面が円弧状に形成されたカウンタウエイトと、
    該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、
    該エンジンによって駆動され前記油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプと、
    前記エンジンを挟んで該油圧ポンプと左,右方向の反対側に設けられ前記エンジンの冷却水、前記作動油を含む流体を冷却する熱交換装置と、
    少なくとも前記熱交換装置の側方を覆うために前記旋回フレームの外周形状に沿って前記カウンタウエイトから連続する円弧状に立設された熱交換装置側外装カバーとを備えてなる建設機械において、
    前記熱交換装置は、
    前記熱交換装置側外装カバーの円弧状面に沿うように該円弧状面に対面して配置され電動モータによって駆動される吸込式の冷却ファンと、
    該冷却ファンよりもエンジン側に位置して該冷却ファンと対面して配置され前記流体の熱を放出する冷却器とにより構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 前記熱交換装置は、冷却風の流れ方向に対して並列となるように複数個設け、前記複数個の熱交換装置は、前記熱交換装置側外装カバーに沿わせて配置する構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記エンジンと前記油圧ポンプとに接続して発電・電動機を設け、該発電・電動機を前記旋回フレーム上に設けた蓄電装置に接続する構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記油圧ポンプの側方を覆うために前記旋回フレームの外周に立設された油圧ポンプ側外装カバーを設け、
    前記油圧ポンプ側外装カバーには、前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風を外部に排出するための排気ファンを設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
  5. 前記各熱交換装置は、前記熱交換装置側外装カバーの円弧状面に沿う前,後方向の中間位置で前記熱交換装置側外装カバーに向け外向きに突出して山形形状に折曲げられた共通のケーシングを有し、
    前記ケーシングには、前記折曲げ部を挟んで前,後方向の前側と後側に位置して2個の冷却器収容空間を設けると共に、前記熱交換装置側外装カバーと対面した外表面には、前記各冷却器収容空間に開口した冷却ファン取付孔を設け、
    前記ケーシングの前記各冷却ファン取付孔には、前記冷却ファンをそれぞれ取付け、前記ケーシングの各冷却器収容空間には、前記冷却器をそれぞれ収容する構成としてなる請求項2,3または4に記載の建設機械。
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