JP2003155932A - 建設機械 - Google Patents
建設機械Info
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Abstract
容易にすると共に、熱交換器を清掃するときに除去した
塵埃を外部に簡単に排出できるようにする。 【解決手段】 シロッコファン19との接続口14Gを
覆うように冷却風ダクト14に塵埃捕集ネット25を着
脱可能に取付ける構成としている。従って、塵埃捕集ネ
ット25のネット部25Cの面積を接続口14Gに合わ
せて小さくでき、また、塵埃捕集ネット25を取外すこ
とができるから、塵埃捕集ネット25に付着した塵埃を
容易に除去することができる。一方、冷却風ダクト14
の底部に設けられた排出口14Hを蓋板26によって開
閉する構成としているから、ラジエータ23等を清掃す
る場合には、蓋板26を取外すことにより、除去した塵
埃を排出口14Hから直接的に外部に排出することがで
きる。
Description
ル、油圧クレーン等の熱交換器を備えた建設機械に関す
る。
等の旋回式建設機械が知られており、この油圧ショベル
は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
能に搭載された上部旋回体とからなり、該上部旋回体の
前側には土砂の掘削作業等を行なう作業装置が俯仰動可
能に設けられている。
レームと、該旋回フレームに搭載されたエンジンと、該
エンジンによって駆動され、作動油を圧油として吐出す
る油圧ポンプと、前記エンジン冷却水を冷却するラジエ
ータ、作動油を冷却するオイルクーラ等の熱交換器と、
該熱交換器に向けて冷却風を供給する冷却ファンとを備
えている。
らの冷却風を熱交換器に向けて流通する冷却風ダクトを
備えたものがあり、例えば特開平7−83054号公報
等によって知られている。
冷却風ダクトの一方側に冷却ファンを設け、他方側に熱
交換器を設ける構成としている。また、従来技術による
油圧ショベルでは、熱交換器に空気中に含まれた塵や埃
が付着、堆積するのを防止するために、該熱交換器の前
面を覆うようにフィルタを設ける構成としている。
ショベルは、エンジンによって油圧ポンプを駆動するこ
とにより、該油圧ポンプから吐出される圧油を適宜作業
装置の油圧シリンダ、下部走行体の走行モータ等に供給
し、該作業装置を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行な
ったり、下部走行体を走行させたりする。
ファンが駆動され、該冷却ファンから冷却風ダクトを介
して熱交換器に冷却風が供給される。これにより、熱交
換器はエンジン冷却水、作動油等を冷却することができ
る。
現場は、空気中に塵や埃を多く含み、この塵埃を含んだ
空気が冷却風として熱交換器に供給されるている。しか
し、従来技術によるものでは、熱交換器の前面を覆うよ
うにフィルタを設けているから、該フィルタによって熱
交換器に塵埃が堆積するのを防止することができる。
来技術による油圧ショベルは、熱交換器の前面を覆うよ
うにフィルタを設けているから、このフィルタは、熱交
換器とほぼ同じ大きさに形成する必要がある。
するときに扱い難くなる上に、フィルタに捕らえた塵埃
を除去するときには、広い範囲を圧縮エア等によって清
掃しなくてはならないから、清掃作業に時間や労力を要
してしまうという問題がある。
にフィルタでは捕らえきれない微小な塵埃が付着し、徐
々に堆積するから、熱交換器は、定期的に清掃作業を行
なう必要がある。そして、熱交換器の清掃作業は、各放
熱フィンに圧縮エアを吹付け、堆積した塵埃を吹き飛ば
して除去している。
るものでは、熱交換器から吹き飛ばした塵埃が冷却ファ
ン側に逆流して該冷却ファンに付着したり、冷却風ダク
ト内に堆積したり、また上部旋回体の内部に飛散したり
してしまう。
は、工具等を用いて熱交換器を冷却風ダクトから取外さ
なくてはならず、清掃作業に多大な労力、時間を費やし
てしまう問題がある。
されたもので、本発明の目的は、塵埃捕集手段に付着し
た塵埃等を容易に清掃することができ、清掃作業等の作
業性を向上することができるようにした建設機械を提供
することにある。
掃する場合に、除去した塵埃を外部に簡単に排出できる
ようにした建設機械を提供することにある。
は、構造体をなすフレームと、該フレームに搭載された
エンジンと、該エンジンによって駆動され作動油を圧油
として吐出する油圧ポンプと、前記エンジンの冷却水及
び/又は作動油を冷却する熱交換器と、該熱交換器に向
けて冷却風を供給する冷却ファンとを備えている。
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、冷却ファンと
熱交換器とを接続し内部に冷却風通路を画成する冷却風
ダクトを設け、該冷却風ダクトには冷却ファンの接続部
に位置して冷却風中の塵埃を捕らえる塵埃捕集手段を設
けたことにある。
ンからの冷却風は、冷却風ダクト内の冷却風通路を流通
して熱交換器に供給され、該熱交換器内を流通する冷却
水、作動油を冷却する。また、冷却風中の塵埃は、冷却
風ダクトの冷却ファンの接続部に設けられているから、
冷却風ダクト内に塵埃が侵入するのを防止することがで
きる。しかも、冷却ファンの接続部は、ラジエータ等の
熱交換器よりも小さくなっているから、塵埃捕集手段を
小さく形成することができ、当該塵埃捕集手段に捕らえ
た塵埃を圧縮エア等によって容易に除去することができ
る。
は冷却ファンの接続部に位置して捕集手段取付部を設
け、該捕集手段取付部には塵埃捕集手段を着脱可能に取
付ける構成としている。
手段を清掃する場合には、該塵埃捕集手段を捕集手段取
付部から取外すことにより、塵埃捕集手段を広い場所で
圧縮エア等を用いて簡単に清掃することができる。
は塵埃捕集手段と反対側に位置し、取外されたときに冷
却風通路を外部に開放する蓋板を着脱可能に取付ける構
成としている。
に堆積した塵埃を清掃する場合には、冷却風ダクトから
蓋板を取外すことにより、該冷却風ダクト内を外部に開
放することができる。そして、この状態で熱交換器に冷
却風ダクトの外側から圧縮エアを吹付けて堆積した塵埃
を吹き飛ばすと、冷却風ダクト内に吹き飛ばされた塵埃
は蓋板を取外すことによって形成された開口から外部に
排出することができる。
集手段に代えて冷却風ダクトの捕集手段取付部に取付可
能な形状としている。
手段を取外した後に冷却風ダクトの捕集手段取付部に蓋
板を取付けることにより、この蓋板は冷却風ダクトと冷
却ファンとの間を遮断することができ、熱交換器に圧縮
エア等を吹付けて清掃したときの塵埃が冷却ファン側に
逆流するのを阻止することができる。
ケーシング内で羽根車を回転させることにより冷却風を
発生する遠心ファンとして形成したことにある。
ンで発生した冷却風を冷却風ダクトを介して熱交換器に
供給することができる。
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図
9に従って詳細に説明する。
ルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭
載された上部旋回体で、該上部旋回体2の前側には、土
砂の掘削作業等を行なう作業装置3が設けられている。
す如く、後述する旋回フレーム4、運転席7、エンジン
10、油圧ポンプ11、制御弁群12、作動油タンク1
3、冷却風ダクト14、シロッコファン19、ラジエー
タ23、オイルクーラ24、塵埃捕集ネット25、蓋板
26等によって大略構成され、全体として略円形状に形
成されている。
旋回フレームで、該旋回フレーム4は、図3、図4に示
す如く、前,後方向に延びる平板状の底板4Aと、該底
板4Aの左側寄りに立設され、前,後方向に延びつつ右
側に傾斜した左縦板4Bと、底板4Aの右側寄りに立設
され、前,後方向に延びた右縦板4Cと、該各縦板4
B,4Cの前部上側に固着された上板4Dとによって大
略構成されている。そして、前記底板4A、上板4Dの
前端部には、作業装置3が取付けられている。
ら順に横梁4E,4F,4Gが設けられ、前側の横梁4
E、中間の横梁4Fには後述の制御弁群12、作動油タ
ンク13等が搭載されている。また、後側の横梁4Gに
は後述の冷却風ダクト14が搭載されている。ここで、
中間の横梁4Fと後側の横梁4Gとの間は、冷却風ダク
ト14の排出口14Hを外部に開放するために該排出口
14Hに対応して離間している。
板4Cの近傍から上側に延びるモータブラケット4Hが
設けられ、該モータブラケット4Hの上部には後述する
シロッコファン19の駆動モータ22が取付けられてい
る。
述するエンジン10の下側に位置して通気口4J(図
2、図3中に図示)が下側に開口して設けられ、該通気
口4Jは、スリット形状またはネットによって覆われて
おり、後述のラジエータ23等を通過して高温となった
冷却風を外部に排出するものである。
めに旋回フレーム4の後端部に取付けられたカウンタウ
エイトで、該カウンタウエイト5は、旋回半径に対応し
た円弧形状に形成されている。
設けられた外装カバーで、該外装カバー6は、旋回フレ
ーム4の上部右側に位置して後述の制御弁群12、作動
油タンク13、シロッコファン19、ラジエータ23等
を覆う右カバー6Aと、旋回フレーム4の上部左側に位
置して後述するエンジン10を左側から覆う左カバー
(図示せず)と、カウンタウエイト5の上側に位置して
エンジン10等を上側から覆う後カバー6Bと、旋回フ
レーム4の周囲を覆うスカートカバー6Cとによって大
略構成されている。
は、これらに覆われた各機器の点検作業、メンテナンス
作業等を行なうために、開閉可能に形成されている。ま
た、右カバー6Aには、図1に示すように通気口6Dが
設けられ、該通気口6Dは、後述のシロッコファン19
に供給する冷却風が流通するもので、該シロッコファン
19の吸込側に対応した位置に開口している。
れた運転席で、該運転席7は、旋回フレーム4の左,右
方向の左側寄りに配設されている。また、運転席7の前
側には、下部走行体1を走行させる走行用レバー8が設
けられ、左,右両側には作業装置3を操作する作業用レ
バー9が設けられている。
て旋回フレーム4の後部左寄りに設けられたエンジン
で、該エンジン10は、左,右方向に延在する横置き状
態に搭載されている。また、エンジン10は、ウォータ
ジャケット(図示せず)内で冷却水を流通させる水冷式
となり、後述のラジエータ23と接続されている。
れ、該エンジン10によって駆動される油圧ポンプで、
該油圧ポンプ11は、後述の作動油タンク13から供給
される作動油を圧油として吐出し、制御弁群12等に向
けて供給するものである。そして、油圧ポンプ11は、
制御弁群12、作動油タンク13に油圧配管、油圧ホー
ス(図示せず)等を介して接続されている。
設けられた制御弁群で、該制御弁群12は、各種アクチ
ュエータを制御するための複数の制御弁からなり、横梁
4E,4F上に取付けられている。そして、制御弁群1
2は、油圧ポンプ11、作動油タンク13、オイルクー
ラ24等に接続されている。
フレーム4上に設けられた作動油タンクで、該作動油タ
ンク13は、油圧ポンプ11に供給する作動油を貯える
もので、横梁4F上に取付けられている。また、作動油
タンク13は、前面板13A、後面板13B、左側面板
13C、右側面板13D、上面板13E、底面板13F
により密閉された箱型容器として形成されている。そし
て、作動油タンク13は、制御弁群12、油圧ポンプ1
1、オイルクーラ24等に接続されている。
設けられた冷却風ダクトで、該冷却風ダクト14は、後
述するシロッコファン19とラジエータ23、オイルク
ーラ24とを接続するものである。
に示す如く、作動油タンク13の後面板13Bに対面し
た前板14Aと、該前板14Aの左端部から後側に延び
た左側板14Bと、前記前板14Aの右端部から後側に
延びた右側板14Cと、該各側板14B,14Cの後端
に亘って設けられた枠板状の後板14Dと、前記前板1
4A、各側板14B,14C、後板14Dの上部に右側
に片寄せて設けられた上板14Eと、前板14A、各側
板14B,14C、後板14Dの下側に設けられた底板
14Fとによって構成されている。そして、冷却風ダク
ト14は、前,後方向に短尺で、左,右方向と上,下方
向に長尺な箱体として形成され、その内部に冷却風を流
通する冷却風通路15を画成している。
は、後述するシロッコファン19のファンケーシング2
0が接続される接続口14Gとなっている。一方、底板
14Fは、その大部分が排出口14Hとなって大きく開
口し、旋回フレーム4の横梁4F後部とガイド板16と
の間を通って外部に開放可能となっている。
4Gの下側に設けられた捕集手段取付部としての捕集ネ
ット取付部で、該捕集ネット取付部17は、後述の塵埃
捕集ネット25を着脱可能に保持するものである。そし
て、捕集ネット取付部17は、図6、図7に示す如く、
右側板14Cの上部に前,後方向に延びるスリット状に
形成された装着口17Aと、該装着口17Aに対応する
ように前板14A,後板14Dの内面に左,右方向に延
びて設けられたガイド溝17B,17Bとによって構成
されている。
けられた蓋板取付部で、該蓋板取付部18は、後述の蓋
板26を着脱可能に保持するものである。そして、蓋板
取付部18は、図6、図8に示す如く、捕集ネット取付
部17と同様に、右側板14Cの下部に形成された装着
口18Aと、該装着口18Aに対応するように前板14
A,後板14Dの内面に設けられたガイド溝18B,1
8Bとによって構成されている。
ラ24の上方に位置して冷却風ダクト14上に設けられ
た遠心ファンとしてのシロッコファンで、該シロッコフ
ァン19は、冷却風ダクト14を介してラジエータ2
3、オイルクーラ24に冷却風を供給するものである。
右方向となる略円筒状に形成され、半径寸法が吐出口2
0Aに向けて徐々に大きくなる渦巻状の外形を有するフ
ァンケーシング20と、該ファンケーシング20内に回
転可能に設けられ、外周側に軸方向に延びる複数枚の羽
根を備えた円筒状の羽根車21と、前記ファンケーシン
グ20の左側に間隔をもって旋回フレーム4のモータブ
ラケット4Hに取付けられ、出力軸22Aが前記羽根車
21に接続された油圧モータ、電動モータ等からなる駆
動モータ22とによって大略構成されている。また、シ
ロッコファン19は、ファンケーシング20の吐出口2
0Aが冷却風ダクト14の接続口14Gに一体的に取付
けられている。
タ22によって羽根車21を回転駆動することにより、
ファンケーシング20の軸方向両端面に開口して設けら
れた吸込口20B(片方のみ図示)から羽根車21内に
空気を吸込み、この空気を遠心力によってファンケーシ
ング20の吐出口20Aから吐出するものである。
て冷却風ダクト14の後板14Dに取付けられた熱交換
器としてのラジエータで、該ラジエータ23は、シロッ
コファン19からの冷却風によってエンジン10の冷却
水を冷却するものである。そして、ラジエータ23は、
エンジン10のウォータジャケットにホース(図示せ
ず)を介して接続されている。
てラジエータ23に取付けられた熱交換器としてのオイ
ルクーラで、該オイルクーラ24は、シロッコファン1
9からの冷却風によって制御弁群12から作動油タンク
13に戻される作動油を冷却するものである。そして、
オイルクーラ24は、制御弁群12、作動油タンク13
に接続されている。
ト取付部17に着脱可能に装着された塵埃捕集手段とし
ての塵埃捕集ネットで、該塵埃捕集ネット25は、シロ
ッコファン19からの冷却風に含まれる塵埃を接続部1
4Gの位置で捕らえるものである。また、塵埃捕集ネッ
ト25は、図6に示す如く、短冊状の板部25Aと、該
板部25Aのほぼ中間部から先端側の枠部25Bに取付
けられたフィルタをなすネット部25Cとによって構成
されている。
側を捕集ネット取付部17の装着口17Aに挿入し、各
ガイド溝17Bに沿って押込むことにより、冷却風ダク
ト14側に取付けることができる。また、この取付状態
では、ネット部25Cが接続口14G(吐出口20A)
を覆うように奥側に配置されている。一方、塵埃捕集ネ
ット25は、板部25Aの基端側を掴んで水平方向に引
っ張ることにより冷却風ダクト14(捕集ネット取付部
17)から取外すことができる。
に着脱可能に装着された蓋板で、該蓋板26は、常時は
冷却風ダクト14の下側を閉塞し、取外されたときには
冷却風ダクト14内の冷却風通路15を外部に開放する
ものである。また、蓋板26は、塵埃捕集ネット25の
板部25Aとほぼ同じ寸法の短冊状に形成されている。
これにより、蓋板26は、塵埃捕集ネット25に代えて
捕集ネット取付部17に取付けることもできる。
付部18の装着口18Aに挿入し、各ガイド溝18Bに
沿って押込むことにより、冷却風ダクト14側に取付け
ることができる。この取付状態では、蓋板26は、冷却
風ダクト14の底部側を閉塞することができ、これによ
り、冷却風通路15を流通する冷却風は、全てをラジエ
ータ23、オイルクーラ24側に供給することができ
る。
平方向に引っ張ることにより冷却風ダクト14(蓋板取
付部18)から取外すことができる。この状態では、図
9に示すように、冷却風通路15を排出口14Hを介し
て外部に開放することができる。
付部17に装着したときには、該蓋板26によって冷却
風ダクト14とシロッコファン19とを仕切ることがで
きる。
て旋回フレーム4に設けられた仕切板で、該仕切板27
は、シロッコファン19の吸込側、即ちファンケーシン
グ20の吸込口20Bをラジエータ23、オイルクーラ
24の排気側およびエンジン10と仕切るものである。
このため、仕切板27は、ラジエータ23の上面よりも
上側に位置してシロッコファン19のファンケーシング
20の後側と左側を取囲んで設けられている。具体的に
は、仕切板27は、ファンケーシング20の後側に位置
して左,右方向に延びた横板27Aと、ファンケーシン
グ20の左側に位置して横板27Aの左端から前側に延
びた縦板27Bとによって大略構成されている。
に設けられた通気口6Dから外部の冷えた空気だけをシ
ロッコファン19に吸込ませることにより、ラジエータ
23等の冷却効率を高めるものである。
の如き構成を有するもので、次に、その動作について説
明する。
行用レバー8を操作することにより、下部走行体1を走
行させる。また、作業用レバー9を操作したときには、
作業装置3を俯仰動させたり、上部旋回体2を旋回させ
て土砂の掘削作業等を行うことができる。
を行なった場合には、エンジン10の冷却水をラジエー
タ23によって冷却し、作動油をオイルクーラ24によ
って冷却する。
し、例えば外装カバー6の右カバー6Aに設けられた通
気口6Dから流入する外気を羽根車21内に吸込み、フ
ァンケーシング20の吐出口20A、接続口14Gから
冷却風ダクト14内に冷却風を吐出する。これにより、
冷却風ダクト14内に吐出された冷却風は、冷却風通路
15を通ってラジエータ23、オイルクーラ24に供給
され、該ラジエータ23、オイルクーラ24を介して冷
却水、作動油を冷却する。
4を通過して高温となった冷却風は、エンジン10の下
側に位置して旋回フレーム4の底板4Aに開口する通気
口4Jから外部に排出される。このときに仕切板27
は、ラジエータ23等を通過して高温となった冷却風、
エンジン10の熱によって高温になった空気がシロッコ
ファン19に吸込まれるのを阻止している。
埃が多く、シロッコファン19からラジエータ23、オ
イルクーラ24に供給される冷却風にも多くの塵埃が含
まれている。しかし、冷却風ダクト14には、その接続
口14Gに位置して塵埃捕集ネット25のネット部25
Cを配設しているから、この塵埃捕集ネット25によっ
て冷却風中の塵埃を捕らえることができ、塵埃の少ない
冷却風を冷却風通路15を介してラジエータ23、オイ
ルクーラ24に供給することができる。
ト部25Cにより接続口14Gだけを覆うようにしてい
るから、従来技術で述べた特開平7−83054号公報
のようにラジエータの前面に設けた場合に比較して大幅
に小さくすることができる。これにより、塵埃捕集ネッ
ト25のネット部25Cに捕らえた塵埃を除去する場合
には、該塵埃捕集ネット25を冷却風ダクト14から取
外し、圧縮エアを吹付けることにより簡単に除去するこ
とができる。
には、塵埃捕集ネット25で捕らえきれない微小な塵埃
が付着し、徐々に堆積してしまう。このため、ラジエー
タ23、オイルクーラ24の放熱フィン等に堆積した塵
埃を、定期的に清掃する必要がある。
4の清掃作業について、図9を参照して説明する。ま
ず、冷却風ダクト14の捕集ネット取付部17から塵埃
捕集ネット25を取外し、蓋板取付部18から蓋板26
を取外す。次に、取外した蓋板26を、塵埃捕集ネット
25に代えて捕集ネット取付部17に取付ける。これに
より、冷却風ダクト14とシロッコファン19との間は
蓋板26によって仕切られ、また、冷却風通路15は排
出口14Hを介して外部に開放される。
ラ24に対して冷却風ダクト14の外側から冷却風通路
15内に向けて圧縮エアを吹付けると、放熱フィン等に
堆積した塵埃は、圧縮エアによって冷却風ダクト14内
に吹き飛ばされる。そして、吹き飛ばされた塵埃は、接
続口14Gが蓋板26によって閉塞されているから、シ
ロッコファン19側に逆流させることなく、排出口14
Hから外部に排出することができる。
捕集ネット25のネット部25Cによってシロッコファ
ン19との接続口14Gを覆う構成としているから、従
来技術で述べた特開平7−83054号公報のようにラ
ジエータの前面を覆う場合に比較し、ネット部25Cの
面積を大幅に小さくすることができる。従って、塵埃捕
集ネット25に付着した塵埃を除去する場合には、小さ
な面積に対して圧縮エアを吹付けるだけで簡単に除去す
ることができ、清掃時の作業性を向上することができ
る。
ト14の捕集ネット取付部17に抜き差しして着脱する
構成としているから、工具等を用いることなく、該塵埃
捕集ネット25を捕集ネット取付部17(冷却風ダクト
14)に着脱することができ、取外したときには広い場
所でより一層簡単に清掃することができる。
を清掃する場合には、蓋板26を取外すことにより、除
去した塵埃を冷却風ダクト14の排出口14Hから直接
的に外部に排出することができ、清掃作業を効率よく行
なうことができる。
ネット取付部17に取付けることにより、除去した塵埃
がシロッコファン19側に逆流するのを防止でき、除去
した塵埃が旋回フレーム4等に飛散するのを防止して、
清掃作業の回数を低減することができる。
種であるシロッコファン19を用いているから、冷却フ
ァンを設置するためのスペースを小さくすることがで
き、上部旋回体2の小型化を図ることができる。
は、冷却風ダクト14の内部に設けた場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えばオイルクー
ラ24を冷却風ダクト14の外側に設ける構成としても
よい。
ジエータ23とオイルクーラ24の両方に適用した場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ばラジエータ23、オイルクーラ24のいずれか一方だ
けに適用する構成としてもよい。
9の駆動モータ22は、旋回フレーム4から延びたモー
タブラケット4Hに取付けた場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば駆動モータ22をフ
ァンケーシング20にブラケット等を介して取付ける構
成としてもよい。
9は、その羽根車21を駆動モータ22によって回転駆
動するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、
例えば羽根車21をエンジン10の出力軸側に接続し、
該エンジン10によって回転駆動する構成としてもよ
い。
遠心ファンの一種であるシロッコファン19を適用した
場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えば種々の形式の多翼ファン、多層円板フ
ァン等からなる他の遠心ファン、軸流ファン等を適用す
ることもできる。
側に作業装置3が左,右方向に揺動(スイング)可能に
取付けられたスイング式の油圧ショベルを例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば作
業装置のアーム、バケットを左,右方向に平行移動する
オフセット式の油圧ショベルに適用してもよい。また、
スイング機構、オフセット機構を備えていない一般的な
油圧ショベルに適用してもよい。
覆うキャノピを備えた油圧ショベルに適用した場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、運転席7
の周囲を覆うキャブボックスを備えた油圧ショベルに適
用してもよい。
装軌式の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル、油
圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等の熱交換器
を備えた他の建設機械にも適用することができる。
れば、冷却ファンと熱交換器とを接続し内部に冷却風通
路を画成する冷却風ダクトを設け、該冷却風ダクトには
冷却ファンの接続部に位置して冷却風中の塵埃を捕らえ
る塵埃捕集手段を設ける構成としている。従って、冷却
風中の塵埃を塵埃捕集手段により捕らえて冷却風ダクト
内に塵埃が侵入するのを防止することができる。しか
も、冷却ファンの接続部は、ラジエータ等の熱交換器よ
りも小さくなっているから、塵埃捕集手段を小さく形成
することができる。この結果、塵埃捕集手段に捕らえた
塵埃を除去するときには、圧縮エア等によって容易に除
去することができ、清掃時の作業性を向上することがで
きる。
は冷却ファンの接続部に位置して捕集手段取付部を設
け、該捕集手段取付部には塵埃捕集手段を着脱可能に取
付ける構成としている。従って、塵埃捕集手段を清掃す
る場合には、該塵埃捕集手段を捕集手段取付部から取外
すことにより、塵埃捕集手段を広い場所で圧縮エア等を
用いて簡単に清掃することができる。
は塵埃捕集手段と反対側に位置し、取外されたときに冷
却風通路を外部に開放する蓋板を着脱可能に取付ける構
成としている。従って、熱交換器に堆積した塵埃を清掃
する場合には、冷却風ダクトから蓋板を取外すことによ
り、該冷却風ダクト内を外部に開放することができる。
これにより、熱交換器に冷却風ダクトの外側から圧縮エ
アを吹付けて堆積した塵埃を吹き飛ばしたときには、冷
却風通路内に吹き飛ばされた塵埃を蓋板を取外すことに
よって形成された開口から外部に直接的に排出すること
ができ、清掃作業を効率よく行なうことができる。
集手段に代えて冷却風ダクトの捕集手段取付部に取付可
能な形状としているので、塵埃捕集手段に代えて冷却風
ダクトの捕集手段取付部に蓋板を取付けたときには、こ
の蓋板によって冷却風ダクトと冷却ファンとの間を遮断
することができる。これにより、熱交換器を圧縮エア等
を吹付けて清掃したときの塵埃が冷却ファン側に逆流す
るのを阻止することができ、塵埃の飛散を防止して清掃
作業の回数を低減することができる。
ケーシング内で羽根車を回転させることにより冷却風を
発生する遠心ファンとして形成しているので、遠心ファ
ンで発生した冷却風を冷却風ダクトを介して熱交換器に
供給することができる。また、冷却ファンを小型化する
ことができる。
を示す正面図である。
状態で示す平面図である。
運転席等を取外した状態で示す正面図である。
運転席等を取外した状態で拡大して示す外観斜視図であ
る。
ン、ラジエータ、オイルクーラ、塵埃捕集ネット、蓋板
等を拡大して示す一部破断の正面図である。
した状態を示す分解斜視図である。
と一緒に拡大して示す要部拡大断面図である。
示す要部拡大断面図である。
タ、オイルクーラの清掃作業を行なっている状態を図5
と同様位置からみた一部破断の正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 構造体をなすフレームと、該フレームに
搭載されたエンジンと、該エンジンによって駆動され作
動油を圧油として吐出する油圧ポンプと、前記エンジン
の冷却水及び/又は作動油を冷却する熱交換器と、該熱
交換器に向けて冷却風を供給する冷却ファンとを備えて
なる建設機械において、 前記冷却ファンと前記熱交換器とを接続し内部に冷却風
通路を画成する冷却風ダクトを設け、該冷却風ダクトに
は前記冷却ファンの接続部に位置して冷却風中の塵埃を
捕らえる塵埃捕集手段を設ける構成としたことを特徴と
する建設機械。 - 【請求項2】 前記冷却風ダクトには前記冷却ファンの
接続部に位置して捕集手段取付部を設け、該捕集手段取
付部には前記塵埃捕集手段を着脱可能に取付ける構成と
してなる請求項1に記載の建設機械。 - 【請求項3】 前記冷却風ダクトには前記塵埃捕集手段
と反対側に位置し、取外されたときに前記冷却風通路を
外部に開放する蓋板を着脱可能に取付ける構成としてな
る請求項1または2に記載の建設機械。 - 【請求項4】 前記蓋板は、前記塵埃捕集手段に代えて
前記冷却風ダクトの捕集手段取付部に取付可能な形状と
してなる請求項3に記載の建設機械。 - 【請求項5】 前記冷却ファンは、ケーシング内で羽根
車を回転させることにより冷却風を発生する遠心ファン
として形成してなる請求項1,2,3または4に記載の
建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353565A JP2003155932A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353565A JP2003155932A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003155932A true JP2003155932A (ja) | 2003-05-30 |
Family
ID=19165562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001353565A Pending JP2003155932A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003155932A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6922925B2 (en) * | 2000-12-01 | 2005-08-02 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine |
CN116220862A (zh) * | 2023-03-15 | 2023-06-06 | 重庆赛力斯新能源汽车设计院有限公司 | 自降温排气消声器 |
-
2001
- 2001-11-19 JP JP2001353565A patent/JP2003155932A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6922925B2 (en) * | 2000-12-01 | 2005-08-02 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine |
CN116220862A (zh) * | 2023-03-15 | 2023-06-06 | 重庆赛力斯新能源汽车设计院有限公司 | 自降温排气消声器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040223 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060731 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |