JP7132140B2 - 作業用車両 - Google Patents

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本発明は、作業用車両に関し、さらに詳細には、オペレータキャビン内の冷房を行うエアコンディショナー用のコンデンサーおよびコンデンサーファンを備える作業用車両に関する。
このような作業用車両の一例として、クローラからなる走行装置を車体の左右にそれぞれ設け、左右の走行装置の作動速度を異ならせることによって進行方向の転換を行うクローラ式スキッドステアローダが知られている(特許文献1:特開2017-39482号公報参照)。このようなクローラ式スキッドステアローダは、車体に上下揺動可能にアームを設け、このアームを上下に揺動させることによりアーム先端に着脱可能に取り付けられたアタッチメント(作業装置)を上下に移動させて作業を行うように構成されている。そのため、車体の中央部には、オペレータが乗車して操縦を行うオペレータキャビンが設けられ、車体の後部には、走行装置等を駆動するためのエンジンが搭載されている。
上記の作業用車両において、オペレータキャビン内の冷房を行うエアコンディショナーを備えたものが実用化されている。例えば、特許文献1に示される従来の作業用車両において、エアコンディショナー用のコンデンサーおよびコンデンサーファンがエンジンフードに支持されてエンジンルーム内に収まるように取付けられた構成が知られている。ここで、エンジンをはじめとするエンジンルーム内の機器のメンテナンス時において、エンジンフードを開いて実施する場合があるが、その際に、コンデンサーおよびコンデンサーファンがエンジンルーム内に突出する大きな領域を占有しているために、作業者が頭部を接触させてしまうリスクがあると共に作業性が悪いという課題があった。
特開2017-39482号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、エンジンルームのメンテナンスを行う際に、作業者がエンジンフードに支持される機器の下端部に頭部を接触させてしまうリスクを低減し、広い空間を確保して作業性の改善を図ることが可能な作業用車両を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る作業用車両は、車体に設けられるオペレータキャビンと前記車体に設けられるエンジンルーム内に搭載されるエンジンと、前記エンジンルームの上部において、前端部に設けられた左右一対のヒンジ機構を用いて前記車体に対して後端部が上下に揺動して開閉可能に設けられる平板状のエンジンフードと、を備え、所定領域に外気を取入れる複数の通気孔が形成された通気部を複数有する第1カバーと、前記外気を通過させてエアコンディショナーの冷媒を冷却するコンデンサーと、前記外気の流れを生じさせるコンデンサーファンと、が前記エンジンフードに支持されて設けられており、前記コンデンサーは、前記エンジンフードよりも下方となる前記エンジンルームの内部側に配置されており、前記コンデンサーファンは、前記コンデンサーよりも下方となる前記エンジンルームの内部側に配置され、且つ、回転羽の径方向の周囲に設けられる円筒状のシュラウドが外殻をなす部材として構成されており、前記第1カバーと前記コンデンサーとの間に第2カバーが設けられており、前記第2カバーは、前記通気孔から侵入する水滴を捕集して排出する流路部と、前記外気を通過させる開口部とを有し、前記通気孔は、前記第1カバーの板面を貫通する貫通孔として形成されており、前記流路部は、平面視において、各前記通気部の直下となる位置で且つ対応する前記通気部に対して前後方向および左右方向の両方が広くなるように構成されていることを要件とする。
本発明によれば、作業用車両におけるエンジンルームのメンテナンスを行う際に、作業者がエンジンフードに支持される機器の下端部に頭部を接触させてしまうリスクを低減し、広い空間を確保して作業性の改善を図ることが可能となる。
本発明の実施形態に係る作業用車両の例を示す斜視図である。 図1に示す作業用車両のエンジンルームの例を示す断面図である。 図1に示す作業用車両のエンジンフードの開状態を示す断面図である。 図1に示す作業用車両のエンジンフードの例を示す斜視図である。 図4におけるV-V線断面図である。 図1に示す作業用車両のエンジンフードに取付けられる機器の例を示す分解斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る作業用車両1の例を示す斜視図(概略図)である。なお、説明の便宜上、図中において矢印により作業用車両1の上下、左右、前後の方向を示す場合がある。また、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
はじめに、作業用車両1の全体構成について説明する。ここでは、クローラを備えて走行するクローラ式スキッドステアローダを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
作業用車両1は、図1に示すように、車体10に対して、左右に走行装置12と、前部に作業装置14と、中央部にオペレータキャビン16と、後部にエンジン18等が収容されるエンジンルーム20と、後部左右に作業装置14を動作させるアーム22を取付けるアームポスト24とを備えて構成されている。なお、走行装置12は、一例として左右一対のクローラ(無端状の履帯)26を備える構成としている。ただし、これに限定されるものではなく、左右一対のタイヤを備えて走行する構成(「スキッドステアローダ」と称される)としてもよい(不図示)。
先ず、作業装置14は、オペレータキャビン16の左右および前方を囲むように配設されたアーム22と、車体10の後部左右のアームポスト24およびアーム22に跨って取付けられた左右一対のアームシリンダ30と、アーム22の前端部にブラケット32を介して取り付けられたアタッチメント(一例として、バケット)34とを備えて構成されている。ここで、左右のアームポスト24には、アーム22および左右のアームシリンダ30を取付けるための複数の枢結点が設けられている。この構成によれば、アームシリンダ30を伸縮作動させることにより、車体10に対してアーム22を上下に揺動作動させることができる。
本実施形態に係るブラケット32は、アーム22の先端部に上下に揺動可能に枢結されており、当該ブラケット32に対してバケット34が着脱可能に取付けられている。また、ブラケット32およびアーム22に跨って左右一対のバケットシリンダ(不図示)が取り付けられている。この構成によれば、バケットシリンダを伸縮作動させることにより、アーム22に対してブラケット32すなわち装着されたバケット34を上下に揺動作動させることができる。なお、ブラケットとバケットとを一体化した構成も採用し得る(不図示)。
次に、オペレータキャビン16は、オペレータ(作業者)が搭乗可能な操作室を形成する略矩形箱状に形成され、前方側に開閉可能な前扉(ガラス扉)28が設けられている。オペレータキャビン16内には、オペレータが前方側に向いて着座するオペレータシート、および走行装置12および作業装置14の作動を操作するための操作レバー等が配設されている(いずれも不図示)。なお、本実施形態においては、オペレータキャビン16内の空気温度等を調整するエアコンディショナーが設けられている。
作業用車両1の操縦は、オペレータがオペレータシートに着座して操作レバーを操作することによって行われる。すなわち、操作レバーの操作に応じて、左右の走行装置12を駆動させて車体10を走行移動させたり、左右のアームシリンダ30を伸縮作動させてアーム22を車体10に対して上下に揺動させたり、左右のバケットシリンダを伸縮作動させてバケット34をアーム22に対して上下に揺動させたりすることができる。
次に、エンジンルーム20は、車体10の後部(オペレータキャビン16の後方位置)に設けられており、その内部に収容される形でエンジン18や後述の機器等が搭載されている。一例として、エンジン18には、水冷式ディーゼルエンジンが用いられるがこれに限定されるものではない。前述の走行装置12、アームシリンダ30、およびバケットシリンダは、このエンジン18により駆動された油圧ポンプ(不図示)から送出される作動油を受けて駆動される構成となっている。
本実施形態に係るエンジンルーム20は、左右の側部が車体10の側方フレーム(アームポスト24)によって閉塞されている。また、上部には縦開き開閉可能なエンジンフード36が取付けられており、さらに後部にはリアカバー38が取付けられている。なお、リアカバー38は、横開き開閉可能な構成としてもよい(不図示)。
ここで、エンジンルーム20内部の主要構成について、図2の断面図を用いて説明する。後部側から前部側へ向かう順に、エンジン18に循環させる冷却水を冷却するラジエータ40と、ラジエータ40の前面を覆うファンシュラウド42と、ラジエータ40を通って流れる冷却空気流を作るラジエータファン44と、エンジン18とが配置されている。ラジエータファン44は、エンジン18により駆動されてエンジンルーム20内部の空気をラジエータ40に向けて送出し、ラジエータ40を通過させてエンジンルーム20の外部へ排出する冷却空気流を作るように構成されている。なお、エンジンルーム20内に取入れられる空気(外気)の流路については後述する。
一方、エンジンフード36は、前端部に設けられた左右一対のヒンジ機構(不図示)を用いて、縦開き開閉可能すなわち車体10に対して後端部が上下に揺動して開閉可能となるように構成されている。ここで、図3はエンジンフード36を所定の開き位置とした状態の断面図であり、図4はエンジンフードの例を示す斜視図であり、図5は図4におけるV-V線断面図であり、図6はエンジンフードに取付けられる機器構成を示す分解斜視図である。
本実施形態においては、エンジンフード36は、車体10の前部から後部へ向かって所定角度で下降する傾斜を有してエンジンルーム20の上部に取付けられている。なお、当該エンジンフード36は、通常時はカバーロック機構46により車体10に対して閉鎖状態に保持されるようになっている。
また、本実施形態に係るエンジンフード36は、金属材料を用いた平板状に形成されており、エンジン18の排気を導出する排気導出管48と、各機器の取付け部となる開口50とが設けられている。具体的には、所定領域52aに外気を取入れる複数の通気孔(貫通孔)52bが形成された通気部52を複数有する第1カバー54と、外気を通過させてオペレータキャビン用エアコンディショナーの冷媒を冷却するコンデンサー56と、外気の流れを生じさせるコンデンサーファン58と、がエンジンフード36に支持されて開口50の位置に取付けられている。
本実施形態においては、通気孔52bを丸孔状に形成し、所定間隔で車体10の左右方向および前後方向に複数(例えば数十個程度)並設させる構成としている。ただし、これに限定されるものではなく、長孔状、方形孔状等に形成して所定間隔で車体10の左右方向および前後方向に並設させる構成としてもよい。
次に、コンデンサーファン58には、一例として、車体10に搭載されたバッテリ(不図示)からの電力供給によって駆動する電動ファンが用いられている。その作動として、第1カバー54の通気部52(具体的には、通気孔52b)を介して外気を取入れて、コンデンサー56を通過させる冷却空気流を作り出すものである。なお、コンデンサー56を通過した空気流は、エンジンルーム20の内部(エンジン18側)へ送出され、前述のラジエータファン44によりラジエータ40を通過させてエンジンルーム20の外部へ送出されるようになっている。このように、コンデンサーファン58およびラジエータファン44により、エンジンルーム20の外部から空気を取入れてコンデンサー56を通過させてエンジンルーム20の内部に通流させた後、ラジエータ40を通過させてエンジンルーム20の外部に送出される一連の空気流が作り出される構成となっている。
なお、本実施形態においては、第1カバー54、コンデンサー56、およびコンデンサーファン58がエンジンフード36の上面から上方に突出することなく、エンジンルーム20内に収まるように、すなわちエンジンルーム20内へ突出する状態で取付けられている。これによれば、エンジンフード36の上面は排気導出管48を除いて略フラット状に構成することができる。その結果、オペレータキャビン16からの後方視界が遮られず、良好に保つことができる。
ここで、特許文献1に例示される従来の作業用車両においても、エアコンディショナー用のコンデンサーおよびコンデンサーファンがエンジンフードに支持されてエンジンルーム内に収まるように取付けられた構成が開示されている(特許文献1図9参照)。具体的には、エンジンフードからエンジンルーム内側へ向かって、通気孔を有するカバー、次いでコンデンサーファン、次いでコンデンサーの順に配設された従来より知られる一般的な構成となっている。この構成の場合、平面視矩形状に形成されるコンデンサーが最下部となっており、コンデンサーに対して外気を送出するコンデンサーファンもコンデンサーの外殻形状に対応させた矩形状のシュラウドを外殻部材として備える必要があった。このような構成であることに起因して、エンジンフードを開いてエンジンルーム内の機器のメンテナンスを実施する際に、コンデンサーおよびコンデンサーファンがエンジンルーム内に突出する大きな領域を占有して作業性を悪化させてしまい、また、最下端で後部側へ張り出するコンデンサーの外殻部に作業者の頭部が接触してしまうリスクがあった。
上記の課題に対して、本実施形態においては、以下の構成を備えることによりその解決を可能としている。具体的には、特許文献1に例示される一般的な構成と相違して、エンジンフード36からエンジンルーム20内側へ向かって、複数の通気部52を有する第1カバー54、次いでコンデンサー56、次いでコンデンサーファン58の順に配設された構成となっている。
特に、コンデンサーファン58は、コンデンサー56よりもエンジンルーム20の内部側に配置される構成であると共に、回転羽58aの径方向の周囲の位置において、当該回転羽58aに近接して設けられる円筒状のシュラウド58bが外殻をなす部材(ボルト類や取付けフランジ等の細部構成を除いて最外殻を覆う部材となる)として構成されている。すなわち、回転羽58aの軸方向に占める領域において、従来のように矩形状のコンデンサーの外殻形状と同寸法の矩形状のシュラウドを備えないことを特徴としている。なお、コンデンサー56外殻部の下端部からシュラウド58bの上端部にかけて、隙間が生じないように空間を接続させる接続部材(不図示)が設けられている。
上記の構成によれば、エンジンフード36に支持されて取付けられる上記機器に関して、最下端にコンデンサーファン58を配置し、且つ、当該コンデンサーファン58の外殻をなす部材が円筒状のシュラウド58bである構成を備えることで、上記の課題解決を可能としている。すなわち、エンジンフード36を開いてエンジンルーム20内の機器のメンテナンスを実施する際に、最下端で後部側へ張り出していた従来のコンデンサーの配置を解消でき、且つ、エンジンルーム20内で大きな領域を占有していた従来のコンデンサーファンの矩形状のシュラウドを解消できるため、作業者がエンジンフード36に支持される機器の下端部に頭部を接触させてしまうリスクを低減し、広い空間を確保して作業性の改善を図ることが可能となる。
しかしながら、本願発明者が鋭意研究した結果、上記の構成を採用することに伴って新たな課題が生じることを究明した。具体的に、本実施形態においては、エンジンフード36に支持されてエンジンルーム20内に収まるように取付けられる機器に関し、コンデンサーファン58が、コンデンサー56よりもエンジンルーム20の内部側に配置される構成である。その結果、エンジンフード36に取付けられる第1カバー54の通気孔52bから侵入する雨水等の水滴が空気と共にコンデンサー56を通過した後、コンデンサーファン58の回転羽58aの回転によって、エンジンルーム20内に撒き散らされてしまうという課題である。エンジンルーム20内における水滴の撒き散らしは、ファンベルト等の劣化や、配線類のショートといった故障原因となり得るため、その解決が重要となる。ちなみに、当該課題は、特許文献1に例示される従来の作業用車両においては、コンデンサーファンが、コンデンサーよりもエンジンルームの外部側に配置される構成であったために生じないものであった。
上記の新たな課題に対して、本実施形態においては、以下の構成を備えることによりその解決を可能としている。具体的には、第1カバー54とコンデンサー56との間の位置(第1カバー54の直下の位置)において、エンジンフード36に支持されて取付けられる第2カバー60を備える構成としている。さらに、当該第2カバー60は、第1カバー54の通気孔52bから侵入する水滴を捕集して排出する流路部62と、外気を通過させる開口部64とを備える構成としている。
ここで、第2カバー60の構成について、図4~図6を用いて詳しく説明する。第2カバー60の流路部62は、第1カバー54の各通気部52に対してその直下となる位置に配設されている。それぞれの流路部62は、対応する直上の通気部52の所定領域52aよりも広い領域となるように構成されている。すなわち、流路部62は、対応する通気部52に対して、平面視で前後方向および左右方向の両方において広くなるように形成されている。これによれば、第1カバー54の通気孔52bから侵入する水滴を流路部62によって確実に捕集することができ、外気と共にコンデンサー56へ送出されてしまうことの防止が可能となる。
このように、第1カバー54の直下の位置に第2カバー60を配置し、且つ、当該第2カバー60に設けられる流路部62によって通気孔52bから侵入する水滴を捕集して排出することが可能となる。したがって、通気孔52bから侵入する水滴が空気と共にコンデンサー56を通過した後、コンデンサーファン58の回転羽58aによってエンジンルーム20内に撒き散らされてしまうことの防止が可能となる。なお、第2カバー60には開口部64が設けられているため、コンデンサー56へ送出する外気の通過も確保される。
また、本実施形態においては、エンジンフード36が車体10の前部から後部に向かって所定角度で下降する傾斜を有してエンジンルーム20に取付けられる構成を備えている。したがって、エンジンフード36に支持されて設けられる第1カバーおよび第2カバーも、エンジンフード36と同様の角度(ただし、完全に同一の角度に限定されるものではない)で下降する傾斜を有する配置となっている。なお、上記の傾斜は車体10の前後方向に限定されるものではなく、変形例として、車体10の左右方向とする構成も考えられる(不図示)。また別の変形例として、エンジンフード36を水平に配設し、第1カバーおよび第2カバーをエンジンフード36に対して傾斜を有して配設する構成も考えられる(不図示)。
さらに、第1カバー54の各通気部52(通気部52A)とそれぞれに対応する第2カバー60の流路部62とが、当該傾斜の方向と平行の方向に長い形状(一例として、矩形状等の多角形状)に構成されている。また、第2カバー60において、当該傾斜の方向の下端部に、当該傾斜の方向と直交する方向に長い形状(一例として、矩形状等の多角形状)に形成され、各流路部62が連通する集合流路部66を備えた構成となっている。
上記の構成によれば、エンジンフード36の傾斜を利用して流路部62に傾斜を設けることが可能となる。その結果、流路部62によって捕集した水滴を、傾斜状の当該流路部62上を通流させ、各流路部62が連通する集合流路部66において集約して一箇所の排出口66aから排出させることが可能となる。したがって、排出性能の向上および排出構造の簡素化を図ることができる。
なお、第1カバー54において、第2カバー60の集合流路部66の直上となる位置に、対応する通気部52(通気部52B)を、上記傾斜の方向と直交する方向に長い形状(一例として、矩形状等の多角形状)で設けることが好適である。これによれば、通気部52(具体的には通気孔52b)の総開口面積をより大きく取ることができるため、コンデンサーファン58の出力を大きくすることなく、取入れる外気の必要量を確保することができる。
一方、第2カバー60における開口部64は、流路部62に対して上記傾斜の方向と直交する方向における隣接位置に配置されている。本実施形態においては、第1カバー54の各通気部52(通気部52A)のそれぞれに対応する流路部62が第2カバー60に複数設けられており、隣接する二つの流路部62の間に開口部64が設けられる構成となっている。このように、流路部62と開口部64とが上記傾斜の方向と直交する方向に交互に配置される構成によって、開口部64を通過してコンデンサー56へと送出される空気流における流速・流量の偏りの発生を防止することができる。その結果、通気孔52bから侵入する水滴に対し、流路部62における捕集性能を高めることができる。加えて、コンデンサー56における冷媒の冷却効率の低下を防止することができる。
なお、走行および作業のためのその他の機構(駆動機構、制御機構等)については、公知の作業用車両(ここでは、クローラ式スキッドステアローダ)と同様であるため、説明を省略する。
以上、説明した通り、本発明に係る作業用車両によれば、エンジンルームのメンテナンスを行う際に、作業者がエンジンフードに支持される機器の下端部に頭部を接触させてしまうリスクを低減し、広い空間を確保して作業性の改善を図ることが可能となる。
さらに、上記の効果を得るために新たに生じる、エンジンルーム内における水滴の撒き散らしという課題に対しても、同時に解決を図ることが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、作業用車両としてクローラ式スキッドステアローダを例に挙げて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば、パワーショベル等の他の作業用車両に対しても同様に適用できることは言うまでもない。
1 作業用車両
10 車体
12 走行装置
14 作業装置
16 オペレータキャビン
18 エンジン
20 エンジンルーム
36 エンジンフード
52、52A、52B 通気部
54 第1カバー
56 コンデンサー
58 コンデンサーファン
60 第2カバー
62 流路部
64 開口部
66 集合流路部

Claims (3)

  1. 車体に設けられるオペレータキャビンと
    前記車体に設けられるエンジンルーム内に搭載されるエンジンと、
    前記エンジンルームの上部において、前端部に設けられた左右一対のヒンジ機構を用いて前記車体に対して後端部が上下に揺動して開閉可能に設けられる平板状のエンジンフードと、を備え、
    所定領域に外気を取入れる複数の通気孔が形成された通気部を複数有する第1カバーと、
    前記外気を通過させてエアコンディショナーの冷媒を冷却するコンデンサーと、
    前記外気の流れを生じさせるコンデンサーファンと、が前記エンジンフードに支持されて設けられており、
    前記コンデンサーは、前記エンジンフードよりも下方となる前記エンジンルームの内部側に配置されており、
    前記コンデンサーファンは、前記コンデンサーよりも下方となる前記エンジンルームの内部側に配置され、且つ、回転羽の径方向の周囲に設けられる円筒状のシュラウドが外殻をなす部材として構成されており、
    前記第1カバーと前記コンデンサーとの間に第2カバーが設けられており、
    前記第2カバーは、前記通気孔から侵入する水滴を捕集して排出する流路部と、前記外気を通過させる開口部とを有し、
    前記通気孔は、前記第1カバーの板面を貫通する貫通孔として形成されており、
    前記流路部は、平面視において、各前記通気部の直下となる位置で且つ対応する前記通気部に対して前後方向および左右方向の両方が広くなるように構成されていること
    を特徴とする作業用車両。
  2. 前記エンジンフード、ならびに前記エンジンフードに支持されて設けられる前記第1カバーおよび前記第2カバーは、所定角度の傾斜を有して配置されており、
    前記通気部および対応する前記流路部は、全部もしくは一部が、前記傾斜の方向と平行の方向に長い形状に構成されており、
    前記流路部に対して前記傾斜の方向と直交する方向の隣接位置に前記開口部が配置されていること
    を特徴とする請求項記載の作業用車両。
  3. 前記第2カバーは、前記傾斜の方向の下端部において、前記傾斜の方向と直交する方向に長い形状に構成され、各前記流路部が連通する集合流路部を有すること
    を特徴とする請求項記載の作業用車両。
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