JP2001207847A - 樹脂製ファンシュラウド - Google Patents

樹脂製ファンシュラウド

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JP2001207847A
JP2001207847A JP2000016721A JP2000016721A JP2001207847A JP 2001207847 A JP2001207847 A JP 2001207847A JP 2000016721 A JP2000016721 A JP 2000016721A JP 2000016721 A JP2000016721 A JP 2000016721A JP 2001207847 A JP2001207847 A JP 2001207847A
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shroud
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fan
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Naotaka Saeki
直孝 佐伯
Jiyunya Washitari
純哉 鷲足
Fumihide Arai
文英 新井
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Keihin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストの削減および製造期間の短縮を図る
ことが可能な樹脂製ファンシュラウドを得る。 【解決手段】樹脂製ファンシュラウド10を構成するシ
ュラウド本体30および足部52は、それぞれ、熱可塑
性樹脂からなる材料によって別体で形成されている。シ
ュラウド本体30および足部52は、これらにそれぞれ
設けられた本体側レール部60a、60bおよび足側レ
ール部64a、64bにおいて互いに接合される。この
場合、これら本体側レール部60a、60bおよび足側
レール部64a、64bの溶着面70a、70bは、互
いに直交する平面状となる。また、本体側レール部60
a、60bの長さ寸法は、足側レール部64a、64b
の長さ寸法よりも大きくなるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器に装着さ
れる樹脂製ファンシュラウドに関し、一層詳細には、樹
脂製ファンシュラウドを構成するシュラウド本体を熱交
換器に装着させるための足部とシュラウド本体との結合
構造に特徴を有する樹脂製ファンシュラウドに関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器に装着され、該熱交換器に冷却
用の空気を導入するための樹脂製ファンシュラウドは、
送風用のファンを収容するとともに、該ファンによって
送風される空気を整流するシュラウド本体を備えてい
る。シュラウド本体には、足部が一体的に設けられてお
り、この足部を介して、シュラウド本体が熱交換器に装
着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
樹脂製ファンシュラウドにおいては、足部がシュラウド
本体に一体的に形成されているため、以下に示す不都合
が生じる。
【0004】(1)足部の形状や位置等(以下、仕様と
記す)を変更する場合には、シュラウド本体の全体を成
形するための型を新たに作り直さなければならない。従
って、量産化によるコスト削減効果が減少してしまう。
この場合、製造期間の増大も生じてしまう。
【0005】(2)足部の仕様毎に、シュラウド成形用
の型を用意しておく必要があるため、型の保管作業や取
り出し作業、成形装置への取り付け作業等が煩雑とな
る。
【0006】(3)足部の仕様を変更した場合には、試
作のために、シュラウド本体の全体を成形するための型
を新たに作る必要があり、その結果、試作作業が煩雑と
なるとともに、試作コストが増大する。この場合、試作
期間の増大も生じてしまう。
【0007】すなわち、上述の樹脂製ファンシュラウド
においては、製造コストや製造期間が増大するという不
都合が生じている。
【0008】本発明は、前記の不都合を解決するために
なされたものであり、製造コストを削減するとともに、
製造期間の短縮を図ることが可能な樹脂製ファンシュラ
ウドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱交換器に気
体を導入させるための樹脂製ファンシュラウドにおい
て、送風用のファンと、前記ファンを収容するととも
に、該ファンによって送風される前記気体を整流する樹
脂製のシュラウド本体と、前記シュラウド本体を前記熱
交換器に装着させるべく、該シュラウド本体を所定のフ
ァン取付部に取り付けるための樹脂製の足部とを備え、
前記足部は、前記シュラウド本体とは別体で形成されて
いる(請求項1記載の発明)。
【0010】このため、例えば、ファン取付部等の仕様
変更に伴って、足部の形状を変更しようとする場合に
は、足部の成形用の型のみを作り直せばよいため、樹脂
製ファンシュラウドの製造コストを削減するとともに、
製造期間の短縮を図ることができる。
【0011】この場合、前記シュラウド本体および前記
足部を熱可塑性樹脂からなる材料で形成し、これらシュ
ラウド本体および足部を振動溶着によって接合するよう
にしてもよい(請求項2記載の発明)。
【0012】また、前記シュラウド本体は、前記足部を
取り付けるべき部分に本体側接合部を備え、前記足部
は、前記本体側接合部に接合される足部側接合部を備え
ている(請求項3記載の発明)。そして、前記本体側接
合部および前記足部側接合部は、前記シュラウド本体お
よび前記足部に、それぞれ、少なくとも2つずつ設けら
れている(請求項4記載の発明)。この場合、本体側接
合部と足部側接合部との間に複数の接合面が形成される
ため、各接合面の面積の制約を緩和させることができ
る。すなわち、各本体側接合部および足部側接合部の設
計の自由度を増加させることができる。
【0013】さらに、前記本体側接合部と前記足部側接
合部との各接合面は、略平面状の部分を含んでおり、前
記各接合面における前記略平面状の部分は、互いに非平
行である(請求項5記載の発明)。このため、足部に加
えられた外力は、延長面が互いに交差するこれら接合面
において分散される。従って、シュラウド本体に対する
足部の高い構造強度が得られる。
【0014】この場合、各本体側接合部および足部側接
合部における、互いに接合させるべき面には、略平面状
であり、かつ、互いに非平行となる部分がそれぞれ含ま
れることとなる。このため、本体側接合部に対して足部
側接合部を位置決めする際に、本体側接合部に対する足
部側接合部の自由度が制約され、その結果、位置決め作
業が容易化される。
【0015】さらに、前記本体側接合部および前記足部
側接合部は、それぞれ、レール状に形成されており、前
記足部側接合部の長さ寸法は、前記本体側接合部の長さ
寸法よりも小さい(請求項6記載の発明)。
【0016】このため、シュラウド本体に対する足部の
取付位置を、本体側接合部に沿った任意の位置に設定す
ることができる。従って、足部の取付位置の自由度が増
加する。この場合、ファン取付部の仕様の変更が、例え
ば、位置の変更であるときには、本体側接合部に対する
足部の取付位置を変更するだけで、このような仕様の変
更に対応することができる。このため、ファン取付部の
仕様の変更に伴う樹脂製ファンシュラウドの形状の変更
・製造作業に要するコストや期間を一層大幅に削減する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る樹脂製ファンシュラ
ウドについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参
照しながら以下詳細に説明する。
【0018】図1は、本実施の形態に係る樹脂製ファン
シュラウドが熱交換器に装着された状態を示す斜視図で
ある。
【0019】本実施の形態に係る樹脂製ファンシュラウ
ド10は、例えば、自動車等に搭載されたラジエータ、
コンデンサ等の熱交換器(図1の例では、冷房装置用の
コンデンサ)12に装着され、該熱交換器12に熱交換
用の気体としての空気を導入させるための導風装置とし
て構成されている。
【0020】樹脂製ファンシュラウド10は、熱交換器
12の熱交換部14(図示しないフィンが設けられた部
分)の外周形状に沿って形成された枠状の基部22と、
該基部22の前端部から中心方向に向かって延びるシュ
ラウド部24と、該シュラウド部24の中心部におい
て、樹脂製ファンシュラウド10の前面側に突出するよ
うに設けられた円筒部26とを備えたシュラウド本体3
0を有している。この場合、シュラウド部24は、基部
22側から円筒部26側に向かうに従って、熱交換部1
4から徐々に離れるように傾斜状に形成されており、こ
のシュラウド部24は、シュラウド本体30内に導入さ
れた空気を整流する機能を有する。
【0021】また、シュラウド本体30は、円筒部26
から中心方向に延びる複数(例えば、4つ)の支持梁部
32と、円筒部26の中心部に設けられ、支持梁部32
の先端部に結合されたモータ支持部34とを有してい
る。
【0022】モータ支持部34には、モータ36が取り
付けられており、このモータ36の駆動軸には、送風用
のファン38が装着されている。この場合、ファン38
は、円筒部26内に該円筒部26と同軸状に収容されて
いる。
【0023】図2は、樹脂製ファンシュラウド10の平
面図である。なお、この図2中では、モータ36および
ファン38は省略されている。
【0024】図1および図2に示すように、シュラウド
本体30の両側方部には、それぞれ、足取付部50a、
50bが設けられており、これら足取付部50a、50
bには、それぞれ複数(例えば、2つ)の足部52が装
着されている。そして、図1に示すように、樹脂製ファ
ンシュラウド10は、これら足部52を介して、ファン
取付部としての熱交換器12のヘッダ54等に、ねじ5
5、U字部材56等を用いて取り付けられる。これによ
って、樹脂製ファンシュラウド10は、熱交換器12
の、例えば、前面部側に装着される。
【0025】このように、熱交換器12の前面部側に装
着された樹脂製ファンシュラウド10によって、熱交換
部14を、例えば、後面部側から前面部側に向かって通
過するように、冷却用の空気が導入される。
【0026】なお、樹脂製ファンシュラウド10を取り
付けるべきファン取付部には、ヘッダ54等の熱交換器
12中の部位の他に、車体や、熱交換器12を支持する
部材等も含まれるものとする。
【0027】本実施の形態においては、樹脂製ファンシ
ュラウド10を構成するシュラウド本体30、すなわ
ち、基部22、シュラウド部24、円筒部26、支持梁
部32、モータ支持部34および足取付部50a、50
bは、熱可塑性樹脂からなる材料によって一体的に形成
されている。これに対して、足部52は、シュラウド本
体30とは別体で形成されている。また、足部52は、
例えば、シュラウド本体30と同じ、熱可塑性樹脂から
なる材料によって形成されている。
【0028】次に、シュラウド本体30の足取付部50
a、50bに対する足部52の結合構造について説明す
る。
【0029】図3は、足取付部50a、50bおよび足
部52の断面形状を示している。
【0030】図1および図3に示すように、足取付部5
0a、50bは、基部22およびシュラウド部24から
それぞれ突出する複数(例えば、2つ)のレール状の本
体側レール部(本体側接合部)60a、60bを備えて
いる。これら本体側レール部60a、60bは、先端部
がそれぞれ樹脂製ファンシュラウド10の前方側および
側方側を向くように形成されている。また、本体側レー
ル部60a、60bの先端面61a、61bは、断面略
くさび状の凹状に形成されている。
【0031】一方、足部52は、図3に示すように、基
部62の両端部に設けられたレール状の足側レール部
(足部側接合部)64a、64bを備えている。この場
合、足側レール部64a、64bの先端面65a、65
bは、平面状に形成されている。また、足側レール部6
4a、64bは、これら先端面65a、65bと、本体
側レール部60a、60bの先端面61a、61b同士
をそれぞれ重ね合わせることが可能な位置に配置されて
いる。
【0032】足部52の基部62には、ねじ55(図1
参照)を装着するための円筒状のカラー66が設けられ
た平板状の突起部68が一体的に結合されている。な
お、突起部68の長さや、基部62に対する取り付け角
度等は、熱交換器12等におけるファン取付部の形状等
に対応して適宜に変更される。また、この突起部68に
代えて、U字部材56と一体的に形成されたU字部を設
けるようにしてもよく、または、突起部68にピン状部
を設け、このピン状部をファン取付部に形成された図示
しない取付孔に差し込むことによって、足部52をファ
ン取付部に装着するようにしてもよい。
【0033】図4および図5は、シュラウド本体30の
足取付部50a、50bに足部52が装着された状態を
示している。シュラウド本体30と足部52は、足部5
2に設けられた足側レール部64a、64bと、シュラ
ウド本体30の足取付部50a、50bに設けられた本
体側レール部60a、60bとを介して互いに結合され
ている。
【0034】これら本体側レール部60a、60bと足
側レール部64a、64bとは、振動溶着によって接合
される。具体的に説明すると、図3に示すように、本体
側レール部60a、60bの先端面61a、61bと、
足側レール部64a、64bの先端面65a、65bと
を互いに接触させ、これら先端面61a、61bと先端
面65a、65bとの間に押圧力を加えながら振動を付
与して摩擦熱を発生させることによって、図4に示すよ
うに、本体側レール部60a、60bと足側レール部6
4a、64bとを溶融・接合(溶着)させるようにす
る。
【0035】なお、本体側レール部60a、60bと足
側レール部64a、64bとを、超音波溶着によって接
合するようにしてもよく、接着剤等を用いて接着するよ
うにしてもよい。また、シュラウド本体30の足取付部
50a、50bおよび足部52にそれぞれ1つのレール
部を設け、これらレール部同士を接合させるようにして
もよい。さらに、レール部を設けずに、シュラウド本体
30の基部22またはシュラウド部24に、足部52の
基部62を直接接合させるようにしてもよい。
【0036】図4に示すように、本体側レール部60
a、60bと足側レール部64a、64bとの溶着面
(接合面)70a、70bは、これらの延長面が互いに
交差する(本実施の形態では、互いに直交する)略平面
状となる。すなわち、図3に示す本体側レール部60
a、60bの先端面61a、61b同士は、互いに交差
する(ほぼ直交する)ように形成されており、また、足
側レール部64a、64bの先端面65a、65b同士
は、互いに交差する(直交する)ように形成されてい
る。なお、図4に示す溶着面70a、70b同士の角度
は、ほぼ直角であることが好ましいが、これら溶着面7
0a、70b同士の角度をこれらが互いに非平行となる
任意の角度に設定するようにしてもよい。
【0037】また、図2および図5に示すように、本体
側レール部60a、60bおよび足側レール部64a、
64bは、本体側レール部60a、60bの長さ寸法が
足側レール部64a、64bの長さ寸法よりも大きくな
るように形成されている。すなわち、本体側レール部6
0a、60bに対する足部52の取付位置は、熱交換器
12、車体等におけるファン取付部の位置に応じて、任
意に設定することができる。
【0038】次に、本実施の形態の変形例について説明
する。図6は、本実施の形態の変形例に係る樹脂製ファ
ンシュラウド10′の、主に、シュラウド本体30′お
よび足部52の構成を示している。
【0039】シュラウド本体30′には、両側方側の足
取付部50a、50bに加えて、上方側および下方側の
足取付部80a、80bを設け、これら足取付部50
a、50b、80a、80bにそれぞれ複数(例えば、
2つ)の足部52を取り付けるようにしてもよい。ま
た、これら足取付部50a、50b、80a、80bに
1つまたは複数の足部52を選択的に取り付けるように
してもよい。
【0040】次に、本実施の形態に係る樹脂製ファンシ
ュラウド10(変形例に係る樹脂製ファンシュラウド1
0′も含む)の製造工程について、図7のフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0041】まず、ステップS11において、樹脂製フ
ァンシュラウド10を装着すべき熱交換器12が決定さ
れると、続くステップS12において、この熱交換器1
2の大きさ、形状等に対応するシュラウド本体30の形
状を選択する。この場合、シュラウド本体30の形状
を、種々のファン系に対応する複数の規格形状(規格図
面)として予め準備しておき、この規格図面の中から所
望のものを選択するようにする。なお、規格図面の中に
所望のものが含まれていない場合には、所望の形状に対
応する図面を新たに作成して、これを規格図面に加える
ようにする。
【0042】次に、ステップS13において、ステップ
S12で選択されたシュラウド本体30の形状に対応す
る型を選択する。この場合、型は、各規格形状に対応し
て予め形成されたものの中から所望のものを選択するよ
うにする。なお、ステップS12で新たに作成された規
格図面に対しては、これに対応する型を新たに形成す
る。
【0043】そして、続くステップS14において、ス
テップS13で選択された型を用いて、シュラウド本体
30を射出成形する。なお、射出成形以外の成形方法を
用いてシュラウド本体30を成形するようにしてもよ
い。
【0044】次いで、ステップS15において、熱交換
器12等におけるファン取付部の形状から、足部52の
形状を決定する。なお、ファン取付部の設計変更の際に
も、同様に、変更されたファン取付部の形状から、足部
52の形状を決定する。ここで、ファン取付部の設計変
更が、例えば、位置の変更である場合には、後述するス
テップS18において、足取付部50a、50bに対す
る足部52の取付位置を変更することによって、このよ
うな設計変更に対処することができる。
【0045】足部52の形状としては、種々のファン取
付部の形状に対応させるために、予め複数の種類のもの
を規格形状(規格図面)として用意しておくことが好ま
しいが、これら規格図面の中に所望のものが含まれてい
ない場合には、新たな図面を作成する。
【0046】そして、ステップS16において、ステッ
プS15で決定された足部52の規格形状に対応する型
を準備する。この場合、型は、足部52の規格形状に応
じて予め複数の種類のものを用意しておくことが好まし
いが、ステップS15で新たに作成された図面に対して
は、これに対応する新たな型を形成する。
【0047】続いて、ステップS17において、ステッ
プS16で用意された型を用いて、足部52を射出成形
する。なお、射出成形以外の成形方法を用いて足部52
を成形するようにしてもよい。
【0048】そして、ステップS18において、ステッ
プS14で得られたシュラウド本体30と、ステップS
17で得られた足部52とに対して振動溶着処理を施す
ことによって、シュラウド本体30に足部52を接合さ
せる。この場合、シュラウド本体30の足取付部50
a、50bに対する足部52の取付位置(本体側レール
部60a、60bに沿った取付位置)は、熱交換器12
等におけるファン取付部の位置に応じて決定される。
【0049】この後、シュラウド本体30のモータ支持
部34にモータ36を取り付け、さらに、円筒部26に
ファン38を収容するとともに、このファン38をモー
タ36の駆動軸に連結することによって、樹脂製ファン
シュラウド10が組み立てられる。
【0050】このように、本実施の形態においては、足
部52は、シュラウド本体30とは別体で形成されてい
る。このため、熱交換器12等におけるファン取付部の
形状等(仕様)が変更された場合には、足部52を成形
するための型を作り直すだけで、樹脂製ファンシュラウ
ド10をこのファン取付部に対応させることができる。
すなわち、シュラウド本体30を成形するための型を作
り直す作業は不要となる。従って、ファン取付部の仕様
の変更に伴う、樹脂製ファンシュラウド10の設計変更
・製造に要するコストが、大幅に削減されることとな
る。この場合、製造期間の短縮を図ることも可能であ
る。
【0051】また、足部52の形状を変更する際に要す
る、樹脂製ファンシュラウド10の試作作業において
は、試作用の型は、足部52に対するもののみを新たに
形成すればよい。このため、特に多くの設計変更が行わ
れ、時間的余裕も少ない試作作業時において、大きなコ
ストの削減・期間の短縮という効果が得られる。
【0052】さらに、シュラウド本体30および足部5
2の形状をそれぞれ規格化し、これら規格に対応する型
を予め用意しておくことによって、これら型の中から所
望の組み合わせを選択して、所望の形状の樹脂製ファン
シュラウド10を製造することができる。また、要求さ
れるシュラウド本体30および足部52の形状の一方が
規格外のものである場合には、この規格外の形状に対応
する型のみを新たに作成することによって、所望の形状
の樹脂製ファンシュラウド10を製造することができ
る。従って、樹脂製ファンシュラウド10の製造コスト
を大幅に削減することができるとともに、製造期間も短
縮することができる。特に、複数の種類の熱交換器12
やファン取付部に対応する樹脂製ファンシュラウド10
をそれぞれ製造しようとする場合には、これら製造コス
トの削減および製造期間の短縮という効果が一層顕著と
なる。
【0053】さらにまた、シュラウド本体30を成形す
るための型には、足部52に対応する部分を設ける必要
がないため、この成形用の型が小型化される。従って、
型の作成に要する費用を削減するとともに、作成期間を
短縮することができる。この場合、特に、複数の型を作
成する必要がある試作段階においては、大幅な費用の削
減および期間の短縮が図られる。
【0054】また、シュラウド本体30と足部52と
は、これらにそれぞれ複数個(2つ)ずつ設けられた本
体側レール部60a、60bおよび足側レール部64
a、64bにおいて互いに接合される。さらに、本体側
レール部60a、60bと足側レール部64a、64b
との溶着面70a、70bは、これら溶着面70a、7
0bの延長面が互いに交差する略平面状となる。このた
め、足部52に加えられた外力は、互いに交差するこれ
ら溶着面70a、70bにおいて分散され、その結果、
シュラウド本体30に対する足部52の高い構造強度が
得られる。
【0055】また、本体側レール部60a、60bの先
端面61a、61b同士は、互いに交差するように形成
されている。同様に、足側レール部64a、64bの先
端面65a、65b同士は、本体側レール部60a、6
0bの先端面61a、61bに対応する角度で互いに交
差している。このため、足取付部50a、50bに対す
る足部52の取り付け作業の際には、本体側レール部6
0a、60bの先端面61a、61bに直交する方向に
おける足側レール部64a、64bの自由度が制約され
る。このため、足取付部50a、50bに対する足部5
2の位置決め作業が容易となる。
【0056】この場合、足取付部50a、50bに対す
る足部52の自由度は、本体側レール部60a、60b
に沿った方向においてのみ、確保される。従って、足部
52を足取付部50a、50bに取り付ける作業の際に
は、足取付部50a、50bに対する足部52の位置決
めは、本体側レール部60a、60bに沿った方向にお
いてのみ、高精度に行えばよいこととなる。すなわち、
足取付部50a、50bに対する足部52の取り付け作
業が容易化される。
【0057】さらに、本体側レール部60a、60bと
足側レール部64a、64bとの接合面として、複数
(2つ)の溶着面70a、70bが形成されるため、高
い構造強度を維持しつつ、各溶着面70a、70bの面
積の制約を緩和させることができる。すなわち、シュラ
ウド本体30の本体側レール部60a、60bおよび足
部52の足側レール部64a、64bに対する設計の自
由度が増すこととなる。
【0058】また、本体側レール部60a、60bおよ
び足側レール部64a、64bは、本体側レール部60
a、60bの長さ寸法が、足側レール部64a、64b
の長さ寸法よりも大きくなるように形成されている。こ
のため、シュラウド本体30に対する足部52の取付位
置を、本体側レール部60a、60bに沿った任意の位
置に設定することができる。すなわち、足部52の取付
位置の自由度が増すこととなる。
【0059】この場合、ファン取付部の仕様の変更が、
例えば、位置の変更であるときには、本体側レール部6
0a、60bにおける足部52の取付位置を変更するだ
けで、このような仕様の変更に対応することができる。
従って、ファン取付部の仕様の変更に伴う樹脂製ファン
シュラウド10の形状変更・製造作業に要するコストや
期間を一層大幅に削減することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂製ファンシュラウ
ドを構成するシュラウド本体と足部を別体で形成するこ
とによって、製造コストを削減するとともに、製造期間
を短縮することが可能な樹脂製ファンシュラウドを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る樹脂製ファンシュラ
ウドが熱交換器に装着された状態を示す斜視図である。
【図2】図1の樹脂製ファンシュラウドの平面図であ
る。
【図3】図1の樹脂製ファンシュラウドを構成するシュ
ラウド本体の足取付部および足部の一部省略断面図であ
る。
【図4】図3のシュラウド本体の足取付部に足部が装着
された状態を示す一部省略断面図である。
【図5】図3のシュラウド本体の足取付部に足部が装着
された状態を示す一部省略斜視図である。
【図6】本実施の形態の変形例に係る樹脂製ファンシュ
ラウドを示す平面図である。
【図7】図1の樹脂製ファンシュラウドの製造工程を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10…樹脂製ファンシュラウド 22…基部 24…シュラウド部 26…円筒部 30…シュラウド本体 32…支持梁部 34…モータ支持部 36…モータ 38…ファン 50a、50b…足
取付部 52…足部 60a、60b…本
体側レール部 61a、61b、65a、65b…先端面 62…基部 64a、64b…足
側レール部 68…突起部 70a、70b…溶
着面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器に気体を導入させるための樹脂製
    ファンシュラウドにおいて、 送風用のファンと、 前記ファンを収容するとともに、該ファンによって送風
    される前記気体を整流する樹脂製のシュラウド本体と、 前記シュラウド本体を前記熱交換器に装着させるべく、
    該シュラウド本体を所定のファン取付部に取り付けるた
    めの樹脂製の足部とを備え、 前記足部は、前記シュラウド本体とは別体で形成されて
    いることを特徴とする樹脂製ファンシュラウド。
  2. 【請求項2】請求項1記載の樹脂製ファンシュラウドに
    おいて、 前記シュラウド本体および前記足部は、熱可塑性樹脂か
    らなる材料で形成されており、 前記シュラウド本体および前記足部は、振動溶着によっ
    て接合されることを特徴とする樹脂製ファンシュラウ
    ド。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の樹脂製ファンシュ
    ラウドにおいて、 前記シュラウド本体は、前記足部を取り付けるべき部分
    に本体側接合部を備え、 前記足部は、前記本体側接合部に接合される足部側接合
    部を備えていることを特徴とする樹脂製ファンシュラウ
    ド。
  4. 【請求項4】請求項3記載の樹脂製ファンシュラウドに
    おいて、 前記本体側接合部および前記足部側接合部は、前記シュ
    ラウド本体および前記足部に、それぞれ、少なくとも2
    つずつ設けられていることを特徴とする樹脂製ファンシ
    ュラウド。
  5. 【請求項5】請求項4記載の樹脂製ファンシュラウドに
    おいて、 前記本体側接合部と前記足部側接合部との各接合面は、
    略平面状の部分を含んでおり、 前記各接合面における前記略平面状の部分は、互いに非
    平行であることを特徴とする樹脂製ファンシュラウド。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれか1項に記載の樹脂
    製ファンシュラウドにおいて、 前記本体側接合部および前記足部側接合部は、それぞ
    れ、レール状に形成されており、 前記足部側接合部の長さ寸法は、前記本体側接合部の長
    さ寸法よりも小さいことを特徴とする樹脂製ファンシュ
    ラウド。
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