JP2009109103A - 熱交換モジュール - Google Patents

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茂徳 竹内
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Abstract

【課題】冷却ファンが熱交換器のコア部に干渉してコア部にダメージを与えることを防止することが可能な熱交換モジュールを提供すること。
【解決手段】ファンシュラウド30には、冷却ファン50の外周側から回転軸側に向かって冷却ファン50のリング部53拡がり部532とラジエータ10のコア部11との間に突出する規制突起部36が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器に冷却ファンとファンシュラウドとを備える熱交換モジュールに関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された熱交換モジュールがある。この熱交換モジュールでは、熱交換器に並設され熱交換器のコア部に冷却風を送風するための冷却ファンを備えており、冷却ファンを円筒状のボス部から放射状に延びる複数のブレードと複数のブレードの外周端部に一体的に成形されたリング部とを有する軸流ファン(所謂リングファン)としている。
特開2005−106003号公報
近年、車両の大型化を抑制しつつ車室内の拡充を図るべく、車両エンジンルーム内に搭載される各機器同士が近接してきており、上記従来技術の熱交換モジュールを車両に搭載する場合には、熱交換器のコア部と冷却ファンとの間隔も小さくなってきている。そのため、冷却ファンが共振等により熱交換器のコア部側に変位した場合には、冷却ファンの外周側の部分がコア部に干渉してコア部にダメージを与える場合があるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、冷却ファンが熱交換器のコア部に干渉してコア部にダメージを与えることを防止することが可能な熱交換モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
コア部(11)の内部に熱交換媒体が流れる熱交換器(10)と、
回転方向に配設された複数のブレード(52)とこれら複数のブレード(52)の外周端部(521)同士を周状に接続するリング部(53)とを有し、熱交換器(10)のコア部(11)に並設されて、コア部(11)の外部を流通して熱交換媒体を冷却するための冷却風を発生する軸流式の冷却ファン(50)と、
冷却ファン(50)の外周から熱交換器(10)のコア部(11)側に延びて、冷却風がコア部(11)を通過するように導風するダクト状のファンシュラウド(30)と、を備える熱交換モジュールにおいて、
ファンシュラウド(30)には、冷却ファン(50)が所定位置よりも熱交換器(10)のコア部(11)に近接することを規制するように冷却ファン(50)の外周側から回転軸(511)側に向かって冷却ファン(50)とコア部(11)との間に突出する規制突起部(36)が形成されていることを特徴としている。
これによると、冷却ファン(50)が共振等により熱交換器(10)のコア部(11)側へ変位した場合に、規制突起部(36)により冷却ファン(50)が所定位置よりもコア部(11)に近接することを規制することができる。したがって、冷却ファン(50)が熱交換器(10)のコア部(11)に干渉してコア部(11)にダメージを与えることを防止することが可能である。
また、請求項2に記載の発明では、車両に搭載され、冷却ファン(50)は、熱交換器(10)のコア部(11)よりも車両後方側で回転軸(511)の方向が水平方向となるように配設され、ファンシュラウド(30)の規制突起部(36)は、冷却ファン(50)の回転軸(511)よりも下方側に形成されていることを特徴としている。
車両が冠水路を走行した場合に、回転作動する冷却ファン(50)は下方側から水に浸かって回転軸(511)よりも下方側の部位が車両前方側に大きく変位しようとする。これに対し、本請求項に記載の発明によれば、冷却ファン(50)の回転軸(511)よりも下方側に形成した規制突起部(36)により冷却ファン(50)が所定位置よりも熱交換器(10)のコア部(11)に近接することを規制することができる。したがって、車両が冠水路を走行した際に、冷却ファン(50)が熱交換器(10)のコア部(11)に干渉してコア部(11)にダメージを与えることを防止することが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の熱交換モジュールにおいて、規制突起部(36)は、相互に離間して冷却ファン(50)の回転方向に複数設けられていることを特徴としている。
これによると、車両の冠水路走行により冷却ファン(50)が車両前方側への大きな変位応力を受けた場合であっても、冷却ファン(50)の回転軸(511)よりも下方側に形成した複数の規制突起部(36)により冷却ファン(50)が所定位置よりもコア部(11)に近接することを確実に規制することができる。したがって、車両が冠水路を走行した際に、冷却ファン(50)が熱交換器(10)のコア部(11)に干渉してコア部(11)にダメージを与えることを確実に防止することが可能である。
また、請求項4に記載の発明では、ファンシュラウド(30)は、規制突起部(36)を冷却ファン(50)の回転軸(511)方向に投影した部分が全て欠損した欠損部(37)となっていることを特徴としている。
ファンシュラウド(30)が金型により成形される際には、一般的に、組み付けられる冷却ファン(50)の回転軸(511)方向に型開きする金型により成形される。したがって、本請求項に記載の発明によれば、規制突起部(36)を設けたファンシュラウド(30)であっても、スライドコア等を採用することなく比較的簡単な構造の金型により成形することが可能である。
また、請求項5に記載の発明では、規制突起部(36)は、冷却ファン(50)の回転軸(511)方向から見たリング部(53)の配設領域内に先端(361)が位置するように形成され、冷却ファン(50)のリング部(53)の回転軸(511)方向の位置を規制することで冷却ファン(50)が所定位置よりもコア部(11)に近接することを規制することを特徴としている。
これによると、冷却ファン(50)が熱交換器(10)のコア部(11)側へ変位した場合に、規制突起部(36)が複数のブレード(52)の外周端側で周状をなすリング部(53)の位置を規制することで冷却ファン(50)が所定位置よりもコア部(11)に近接することを規制することができる。したがって、ブレード(52)の回転方向の位置に関わらず冷却ファン(50)が所定位置よりもコア部(11)に近接することを規制することが可能である。また、規制突起部(36)をブレード(52)の旋廻領域にまで突出させる必要がないので、規制突起部(36)が冷却風の送風時に通風抵抗となり難い。
また、請求項6に記載の発明では、規制突起部(36A)は、冷却ファン(50)の回転軸(511)方向から見たブレード(52)の旋廻領域内に先端(361A)が位置するように形成され、ブレード(52)の回転軸(511)方向の位置を規制することで冷却ファン(50)が所定位置よりもコア部(11)に近接することを規制することを特徴としている。
これによると、冷却ファン(50)が熱交換器(10)のコア部(11)側へ変位した場合に、規制突起部(36A)がブレードの位置を規制することで冷却ファン(50)が所定位置よりもコア部(11)に近接することを規制することができる。したがって、複数のブレード(52)の外周端側で周状をなすリング部(53)に規制突起部(36A)との係合代を確保する必要がないので、その分ブレード(52)を大きく形成することが可能であり、送風性能を向上し易い。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態について図1〜図6を用いて説明する。本実施形態の熱交換モジュール(熱交換装置)1は、ラジエータ10と電動送風機20とからなり、自動車用エンジンの冷却水を冷却するものとしている。
図1は、熱交換モジュール1の側面図であり要部のみ縦断面を示している。図2は、図1におけるII部を示す拡大断面図であり、図3は、図2のIII−III線断面図である。また、図4は、ファンシュラウド30単体を示す正面図であり、図5は、ファンシュラウド30の要部を示す斜視図である。また、図6は、ファンシュラウド30と冷却ファン50とが組み付けられた状態における図5で示した要部を示す斜視図である。
図1に示すように、ラジエータ(熱交換器に相当)10は、チューブの長手方向が上下方向を向くようにして複数配列されることで形成されるコア部11を有し、このチューブの長手方向両端部が一対のタンク、即ち上タンク12および下タンク13に接続される、所謂バーチカルフロータイプのラジエータである。
ラジエータ10は、図示しない車両エンジンルーム内のエンジンの前側に搭載され、ここではエンジンからの冷却水(熱交換媒体に相当)は、上タンク12から流入し、コア部11のチューブ内を図1中の上側から下側に向けて流れ、下タンク13から流出してエンジンに戻るようになっている。
電動送風機20は、主にファンシュラウド30、電動モータ40、冷却ファン50からなり、ファンシュラウド30の外周部に設けられた複数の取付け部35によって、冷却用ファン50の回転軸511が水平方向を向くように、ラジエータ10のエンジン側(車両後方側)に固定され、ラジエータ10のコア部11に冷却用の空気を送風するようになっている。この電動送風機20は、車両のグリル側からエンジン側に向けて、即ちラジエータ10のコア部11からファンシュラウド30側に送風空気を吸引する、所謂吸込み式の電動送風機である。
ファンシュラウド30は、概略外形がラジエータ10のコア部11に対応した横長の矩形状であり、例えばガラス繊維を含有するポリプロピレン樹脂材からなり、取付け部35を含め、以下説明する各部位31〜36が射出成形により一体で形成されている。
ファンシュラウド30は、冷却ファン50の外周となる部位に段付き円筒形状のシュラウドリング部31を備えている。シュラウドリング部31の中心には、円筒形状のモータ保持部33(図4参照)が形成されており、このモータ保持部33は、放射状に延びてシュラウドリング部31に接続される複数のモータステー部34によって支持されている。
シュラウドリング部31とラジエータコア部11側のシュラウド30外周縁部との間には、滑らかに傾斜するダクト状のシュラウド導風部32が形成されており、冷却ファン50によって吸引される空気流をラジエータ10のコア部11の全域にわたって効率的に導くようになっている。そして、シュラウドリング部31とシュラウド導風部32との接続部(境界部)の内側面には規制突起部36が形成されている。規制突起部36については後で詳述する。
電動モータ40は、例えばフェライト式の直流モータであり、本体部をなす筒状のハウジングの内周面に固定子としてのフェライト磁石が固定され、さらにその内側に回転子としてのアーマチャ(コイル)が回転可能に装着されている。電動モータ40は、ファンシュラウド30のモータ保持部33に固定されている。
冷却ファン50は、扁平有底筒状をなすボス部51の周方向(回転軸511を中心とする回転方向)に、相互に離間しつつ放射状に延びる複数のブレード52が形成された軸流式のファンであり、複数のブレード52の外周端部(外方側先端部)521は、周状に形成されたリング部53により相互に連結されて、所謂リングファンとなっている。
ボス部51、ブレード52、リング部53が例えばガラス繊維を含有するポリプロピレン樹脂材で一体成形されてなる冷却ファン50は、ファンシュラウド30のシュラウドリング部31の内側に収容されて(内包されて)電動モータ40の回転シャフトに固定され、電動モータ40によって回転作動されるようになっている。
図2に示すように、冷却ファン50のリング部53は、回転軸511(図1参照)を軸として回転軸511と平行に延びる円筒形状をなし内周側面が各ブレード52の外周端部521にそれぞれ接続する円筒部531と、円筒部531のラジエータ10側部から全周にわたって径外方向に拡がるように延びる拡がり部532とにより構成されている。
前述の規制突起部36は、ファンシュラウド30のシュラウドリング部31とシュラウド導風部32との接続部(シュラウドリング部31のコア部11側端部)から径内方向(回転軸に向かう方向)に突出している。規制突起部36は、ファンシュラウド30の他の部分と同様な厚さの薄板状に形成されて略矩形形状をなしており、図3に示すように、突出方向に直交する断面は、車両後方側に向かって凸形状をなす円弧状となっている。
図4に示すように、規制突起部36は、モータ保持部33の中心より下方側、すなわち図1に示す回転軸511よりも下方側の領域に、相互に離間してシュラウドリング部31の周方向(冷却ファン50の回転方向)に複数(本例では3つ)設けられている。
図2から明らかなように、規制突起部36は、回転軸511方向(図示左右方向)から見たリング部53の拡がり部532配設領域内に突出方向の先端(径内方向の先端)361が位置するように形成されている。換言すれば、冷却ファン50のリング部53拡がり部532は規制突起部36よりも車両後方側にあって、規制突起部36と拡がり部532とは車両前方側から見て常時重なり合っている。これにより、冷却ファン50が車両前方側に変位した場合には、冷却ファン50は、図2に二点鎖線で示す位置(所定位置に相当)よりも車両前方側には変位できないようになっている。
また、リング部53拡がり部532の車両後方側となる位置には、シュラウドリング部31の段部311が配設されている。すなわち、冷却ファン50のリング部53拡がり部532は、ファンシュラウド30の規制突起部36と段部311との間に突出している。したがって、冷却ファン50が車両後方側に変位した場合には、冷却ファン50は、シュラウドリング部31の段部311よりも車両後方側には変位できないようになっている。
また、図5および図6に示すように、ファンシュラウド30は、規制突起部36を冷却ファン回転軸511(図5、図6では図示略)方向(車両前後方向)に投影した部分が全て欠損した欠損部37となっている。
ファンシュラウド30を成形する際には、図1に示す冷却ファン50の回転軸511方向(すなわち車両前後方向となる方向)に型開きする金型により成形する。したがって、ファンシュラウド30成形時には、欠損部37内に金型の規制突起部36形成対応部位を型開閉方向に移動させることができる。これによって、規制突起部36を形成するために金型にスライドコア等を採用する必要がなく比較的簡単な構造の金型により成形することができる。
上述の構成によれば、ファンシュラウド30には、冷却ファン50の外周側から回転軸511側に向かって冷却ファン50のリング部53拡がり部532とラジエータ10のコア部11との間に突出する規制突起部36が設けられている。したがって、冷却ファン50が共振や冠水路走行時に発生する揚力等によりラジエータ10のコア部11側へ変位しようとしても、冷却ファン50が規制突起部36よりもラジエータ10コア部11に近接することを規制することができる。このようにして、冷却ファン50がラジエータ10のコア部11に干渉して(衝突して)コア部11にダメージを与えることを防止することができる。
特に車両が冠水路を走行した場合には、図1に水位面を二点鎖線で示すように水が浸入し、回転作動する冷却ファン50は下方側から水に浸かって回転軸511よりも下方側の部位が車両前方側に大きく変位しようとする。本実施形態のファンシュラウド30では、冷却ファン50の回転軸511よりも下方側となる部位に複数の規制突起部36を離間して設けているので、車両が冠水路を走行した際に、冷却ファン50がラジエータ10のコア部11に干渉してコア部11にダメージを与えることを確実に防止することができる。
また、規制突起部36は、突出方向に直交する断面は、車両後方側に向かって凸形状をなす円弧状となっている。したがって、冷却ファン50のリング部53拡がり部532が規制突起部36に接触する際(図3の二点鎖線位置となった際)には線接触(あるいは点接触)することになるので、変位規制時であっても冷却ファン50の回転を阻害し難い。
また、複数の規制突起部36のうちの1つは、シュラウドリング部31の最下部に設けられている。したがって、ファンシュラウド30内に浸入した水のうちシュラウドリング部31上にある水は、最下部の規制突起部36を形成するために設けられた欠損部37から確実に排出することができる。
また、規制突起部36は、冷却ファン50の回転軸511方向から見たリング部53拡がり部532の配設領域内に先端361が位置するように形成されており、規制突起部36はブレード52の外周端部521よりも外側にある。したがって、ブレード52の回転方向の位置に関わらず冷却ファン50がコア部11に近接することを規制することができるとともに、規制突起部36により冷却風の送風時通風抵抗が増大することを防止できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図7に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、規制突起部が変位を規制する冷却ファンの部位が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の規制突起部36Aは、ファンシュラウド30のシュラウドリング部31とシュラウド導風部32との接続部(シュラウドリング部31のコア部11側端部)から径内方向(回転軸に向かう方向)に突出している。
図示を省略しているが、第1の実施形態と同様に、本実施形態の規制突起部36Aは、ファンシュラウド30の他の部分と同様な厚さの薄板状に形成されて略矩形形状をなしており、突出方向に直交する断面は、車両後方側に向かって凸形状をなす円弧状となっている。また、規制突起部36Aは、モータ保持部33の中心より下方側、すなわち回転軸511よりも下方側の領域に、相互に離間してシュラウドリング部31の周方向(冷却ファン50の回転方向)に複数(本例では3つ)設けられている。
そして、規制突起部36Aは、回転軸511方向(図示左右方向)から見たブレード52の旋廻領域内に先端361Aが位置するように形成されている。換言すれば、冷却ファン50のブレード52は規制突起部36Aよりも車両後方側にあって、規制突起部36Aとブレード52とは車両前方側から見て重なり合っている。これにより、冷却ファン50が車両前方側に変位した場合には、冷却ファン50は、規制突起部36Aにより規制される所定位置よりも車両前方側には変位できないようになっている。
また、図示を省略しているが、第1の実施形態と同様に、ファンシュラウド30は、規制突起部36Aを冷却ファン回転軸511方向(車両前後方向)に投影した部分が全て欠損した欠損部37となっている。
このような構成によれば、ファンシュラウド30には、冷却ファン50の外周側から回転軸511側に向かって冷却ファン50のブレード52とラジエータ10のコア部11との間に突出する規制突起部36Aが設けられている。したがって、冷却ファン50が冠水路走行時に発生する揚力等によりラジエータ10のコア部11側へ変位しようとしても、冷却ファン50が規制突起部36Aよりもラジエータ10コア部11に近接することを規制することができる。このようにして、冷却ファン50がラジエータ10のコア部11に干渉して(衝突して)コア部11にダメージを与えることを防止することができる。
また、規制突起部36Aは、冷却ファン50の回転軸511方向から見たブレード52の旋廻領域内に先端361Aが位置するように形成されており、規制突起部36Aはブレード52の外周端部521よりも内側にある。したがって、冷却ファン50のリング部53に規制突起部36Aとの係合代を確保する必要がないので、リング部53の拡がり部532の径方向寸法(図7図示上下寸法)を、強度を確保できる範囲において比較的小さくすることができる。その分ブレード52を大きく形成することが可能であり、送風性能を向上し易い。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、規制突起部36、36Aを冷却ファン50の回転軸511より下方となる領域のみに設けていたが、上方となる領域にも設けるものであってもよい。
また、規制突起部36、36Aは複数(各例では3つ)設けていたが、3つ以外の複数であってもよく、単数であってもかまわない。ただし、冠水路走行時の変位規制効果や欠損部37からの排水性を考慮して、1つはシュラウドリング部31の最下部に設けることが好ましい。
また、上記各実施形態では、ファンシュラウド30に欠損部37を設けることでシュラウドリング部31を周方向において分断していたが、例えば図8に示すように、規制突起部36の高さを抑制する等により、シュラウドリング部31を周方向において一部連結する欠損部37Aとして、ファンシュラウド30の剛性を向上するものであってもよい。
また、上記各実施形態では、熱交換モジュール1の熱交換器としてラジエータ10を対象としたが、これに限らず、冷凍サイクル用の凝縮器や、エンジン吸気冷却用のインタークーラ等を対象としても良い。また、熱交換器内を流通する熱交換媒体の流れ方向は、上下方向に限らず、水平方向となるようにしても良い。
また、電動送風機20は、吸込み式電動送風機として説明したが、冷却ファン50が熱交換器コア部の車両前方側に搭載される押込み式電動送風機としてもよい。
また、車両用の熱交換モジュール以外の、例えば定置式の熱交換モジュールに、本発明を適用するものであってもよい。
本発明を適用した第1の実施形態における熱交換モジュール1の要部のみ縦断面を示した側面図である。 図1のII部を示す拡大断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 ファンシュラウド30単体を示す正面図である。 ファンシュラウド30の要部を示す斜視図である。 ファンシュラウド30と冷却ファン50とが組み付けられた状態における要部を示す斜視図である。 第2の実施形態における要部断面図である。 他の実施形態におけるファンシュラウド30の要部を示す斜視図である。
符号の説明
1 熱交換モジュール
10 ラジエータ(熱交換器)
11 コア部
30 ファンシュラウド
36、36A 規制突起部
37、37A 欠損部
50 冷却ファン
52 ブレード
53 リング部
361、361A 規制突起部の先端
511 冷却ファンの回転軸
521 ブレードの外周端部

Claims (6)

  1. コア部(11)の内部に熱交換媒体が流れる熱交換器(10)と、
    回転方向に配設された複数のブレード(52)と前記複数のブレード(52)の外周端部(521)同士を周状に接続するリング部(53)とを有し、前記コア部(11)に並設されて、前記コア部(11)の外部を流通して前記熱交換媒体を冷却するための冷却風を発生する軸流式の冷却ファン(50)と、
    前記冷却ファン(50)の外周から前記コア部(11)側に延びて、前記冷却風が前記コア部(11)を通過するように導風するダクト状のファンシュラウド(30)と、を備える熱交換モジュールにおいて、
    前記ファンシュラウド(30)には、前記冷却ファン(50)が所定位置よりも前記コア部(11)に近接することを規制するように前記冷却ファン(50)の外周側から回転軸(511)側に向かって前記冷却ファン(50)と前記コア部(11)との間に突出する規制突起部(36)が形成されていることを特徴とする熱交換モジュール。
  2. 車両に搭載され、
    前記冷却ファン(50)は、前記コア部(11)よりも前記車両後方側で前記回転軸(511)の方向が水平方向となるように配設され、
    前記規制突起部(36)は、前記回転軸(511)よりも下方側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換モジュール。
  3. 前記規制突起部(36)は、相互に離間して前記冷却ファン(50)の回転方向に複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換モジュール。
  4. 前記ファンシュラウド(30)は、前記規制突起部(36)を前記回転軸(511)方向に投影した部分が全て欠損した欠損部(37)となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の熱交換モジュール。
  5. 前記規制突起部(36)は、前記回転軸(511)方向から見た前記リング部(53)の配設領域内に先端(361)が位置するように形成され、前記リング部(53)の前記回転軸(511)方向の位置を規制することで前記冷却ファン(50)が前記所定位置よりも前記コア部(11)に近接することを規制することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱交換モジュール。
  6. 前記規制突起部(36A)は、前記回転軸(511)方向から見た前記ブレード(52)の旋廻領域内に先端(361A)が位置するように形成され、前記ブレード(52)の前記回転軸(511)方向の位置を規制することで前記冷却ファン(50)が前記所定位置よりも前記コア部(11)に近接することを規制することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱交換モジュール。
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