JP6406068B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸流型ファンの外側を囲むように配されるファンシュラウドを備える送風装置に関する。
特許文献1には、自動車のラジエータの冷却に用いられる送風装置として軸流型ファンを備えるものが記載されている。
この特許文献1のような送風装置においては、ファンシュラウド全体の形状に起因する、ファン外周における吸い込み風量の分布が、騒音発生の一要因になることがわかっている。
特許第5549686号公報
近年、車両における静音性に係る要求の高さにより、ファンの回転騒音に関するピーク音、例えば1次成分等のピーク音を低減することが求められている。なお、回転騒音は、回転体とその周辺から引き込まれる空気との干渉現象により著しく増大し、単一周波数成分で特に高い音圧となることが知られている。例えば、ファンシュラウドを備える送風装置についてバンドパスフィルタ(band pass filter)をかけて騒音測定した場合でも、回転騒音に関わるピーク音が発生するという問題がある。
特許文献1のように、ファンシュラウドの導風部に広い部分と狭い部分ができる場合には、当該広い部分に沿って流れる空気と狭い部分に沿って流れる空気との風量に差が生じ、ファン外周における吸入風量が不均一になる。このため、ファン全周域における空気の流れに不均衡が生じ、ファンの回転に伴う騒音、いわゆる回転騒音が発生するという問題がある。
以上のように、ファンシュラウドに沿って流れる空気は、ファン外周の周辺の導風部の形状によって特有の流れを形成する。このようにファンシュラウドを有する送風装置においては、装置特有の空気流れに起因するファンの回転騒音を低減することが重要な課題となっている。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転騒音に関わるピーク騒音レベルを低減可能なファンシュラウドを有する送風装置を提供することである。
上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示する送風装置に係る発明のひとつは、空気を送風する複数個のブレード(30)を有する軸流型のファン(3)と、ファンを支持するファンシュラウド(2)と、を備え、
ファンシュラウドは、ブレードの先端との間に隙間をあけてファンの外周を取り囲むリング部(21)と、ファンシュラウドの外周縁(22)とリング部を連絡する部分であってファンにより吸入される空気をリング部の内側に誘導する導風部(23)と、を有し、
ファンシュラウドの外周縁(22)には、外周縁における隣り合う角部(22a)と角部(22d)の間に、リング部までの距離が当該角部間で最も短い特定縁部(22ad)が設けられ、
特定縁部に対応する位置のリング部においてブレードよりも送風空気の下流に設けられて、リング部から、ファンの外周よりもファンの中心寄りに位置するように延びる遮蔽部(24)を有し、
遮蔽部が設けられる位置に対応する特定縁部は、ファンシュラウドの外周縁において、リング部までの距離が最も短い部位であることを特徴とする。
発明者らの鋭意研究により、以下のことがわかっている。従来のファンシュラウドの導風部において、ファンシュラウドの外周縁における隣り合う角部の間に設けられた特定縁部からリング部に至る狭い部分とそれ以外の広い部分とでは、流れる空気の風量に差が生じる。このため、ファン外周における吸入風量が不均一になることにより、ファン全周域における空気の流れに不均衡が生じて、ファンの回転騒音が発生する。
そこで本発明によれば、リング部において特定縁部に対応する部位に、ブレードよりも送風空気の下流を遮る遮蔽部を備えることにより、導風部から遮蔽部に向けて流れる空気の量を抑制することができる。この遮蔽部による空気量の抑制によって、ファン外周における吸入風量の不均一状態を改善でき、ファン全周域における圧力変動も抑制することができる。したがって、ファンの回転騒音に関わるピーク騒音レベルの低減を図る送風装置を提供することができる。
開示する送風装置に係る発明のひとつは、空気を送風する複数個のブレード(30)を有する軸流型のファン(3)と、ファンを支持するファンシュラウド(2)と、を備え、
ファンシュラウドは、ブレードの先端との間に隙間をあけてファンの外周を取り囲むリング部(21)と、ファンシュラウドの外周縁(22)とリング部を連絡する部分であってファンにより吸入される空気をリング部の内側に誘導する導風部(23)と、を有し、
ファンシュラウドの外周縁(22)には、外周縁における隣り合う角部(22a)と角部(22d)の間に、リング部までの距離が当該角部間で最も短い特定縁部(22ad)が設けられ、
特定縁部に対応する位置のリング部においてブレードよりも送風空気の下流に設けられて、リング部から、ファンの外周よりもファンの中心寄りに位置するように延びる遮蔽部(24)を有し、
遮蔽部は、その先端がファンの回転方向に進むにつれてファンの中心に近くなるように形成され、
ブレードにおける回転方向の前縁部(30a)は、前縁部のうち、ファンの中心から最も離れた位置の外側端(30at)が最も回転方向に進んだ位置となるように構成されており、
前縁部について外側端から回転方向とは反対方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t1)と、ブレードの外周上を、外側端から回転方向とは反対方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t2)と、がなす角度をブレード先端角度(A)と定義し、
遮蔽部の先端上を、回転方向の反対側に位置する遮蔽部の後縁部(24a)から回転方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t3)と、遮蔽部の基端(24c)上を、後縁部から回転方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t4)と、がなす角度を遮蔽部角度(B)と定義した場合、
遮蔽部角度(B)は、ブレード先端角度(A)を2倍した値よりも小さいことを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係る送風装置を説明するための背面図である。 第1実施形態のファンシュラウドを示す背面図である。 ファンシュラウドの導風部における、第1の領域(狭小部)を除く第2の領域(広大部)での空気流れを説明するための部分断面図である。 ファンシュラウドの導風部における、第1の領域(狭小部)での空気流れを説明するための部分断面図である。 比較例1の送風装置について、騒音測定した実験結果である。 第1実施形態の送風装置について、騒音測定した実験結果である。 第1実施形態の遮蔽部の形状を説明するための部分拡大図である。 第1実施形態の遮蔽部とブレードとの位置関係を説明するための部分拡大図である。 ブレードの前縁部と遮蔽部の先端との重なり箇所が同じ位置である送風装置の一例について説明する図面である。 第2実施形態において、ブレードの前縁部と遮蔽部の先端との重なり箇所が移動することを説明するための図面である。 第2実施形態において、ブレード先端角度と遮蔽部角度との間に成り立つ関係について説明するための図面である。 ブレード先端角度と遮蔽部角度との最適な関係について説明するための図面である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態である第1実施形態の送風装置1について図1〜図8にしたがって説明する。第1実施形態では、送風装置の一例として、車両にエンジン等を冷却するために搭載されるラジエータに対して送風を提供する装置について説明する。
図1に示すように、送風装置1は、1個の軸流型のファン3と、ファン3を回転駆動するモータ32を支持し、ファン3が吸入する空気を導くファンシュラウド2と、を備える。ファン3は、回転の中心となるボス部と、ボス部から放射状に延びる複数個のブレード30と、を備える。複数個のブレード30は、その一端はボス部と一体であり、他端は円形のリング部31と一体になるように構成されている。ファン3は、回転動力を与えるモータ32を備えている。モータ32は、回転軸であるモータシャフトを有する。モータシャフトとボス部とは固定部材により連結されている。モータ32は、電動式であり、例えばフェライト式の直流モータで構成する。モータ32には、アーマチャへ電力を供給するためのハーネス部が接続され、このハーネス部はコネクタ等を介して車両のバッテリに接続されている。
ファン3は、熱交換器の一例であるラジエータ4よりも吸入空気の下流側に配置されている。これにより、ファン3は、モータ32が回転駆動されることにより、車両前面のグリル側からエンジン側に向けて外気を吸引する。
ファンシュラウド2は、エンジンの冷却水の熱を放熱させるためのラジエータ4に冷却風を提供するファン3を覆うように支持する部材である。ファンシュラウド2は、ファン3のモータ32を支持固定するとともに、ラジエータ4に一体に取り付けられる。例えば、ファンシュラウド2は、その鉛直方向下部及び鉛直方向上部にねじ等が挿通可能な貫通孔を備えた下側取付部及び上側取付部を有する。ファンシュラウド2は、この下側取付部及び上側取付部のそれぞれを、ラジエータ4に設けられた各雌ねじ部にねじで螺合することにより、ラジエータ4に一体に取り付けられる。ラジエータ4は、上側端部、下側端部、側端部等のそれぞれにパッキン43を介して車両側の部材、例えばフレームに取り付けられる。
ファンシュラウド2は、矩形状であり、ラジエータ4において熱交換が行われる熱交換部に対して冷却風を通過させるファン3を1個配置できる構成を有している。ラジエータ4の熱交換部は、例えば、それぞれの内部を冷却水が流通する複数本のチューブと、チューブ間にチューブと一体に設けられるアウターフィンと、を備えて構成される。
エンジンからの冷却水は、ウォータポンプが駆動されることによってラジエータ回路を通って流入配管41aからラジエータ4の入口側タンク41に流入した後、熱交換部40のチューブ内を流れる。そして、冷却水は、ファン3により提供される車室外空気との間で熱交換されて冷却された後、出口側タンク42から流出配管42aを介して流出してエンジンに戻る。
ファンシュラウド2は、ファン3の先端との間に間隔を開けてファン3の外周を取り囲むリング部21と、ファン3により吸入される空気を誘導する導風部23と、を備える。導風部23は、ファンシュラウド2の外周縁22とリング部21を連絡する部分であってファン3により吸入される空気をリング部21の内側に誘導するガイド機能がある。また、ファンシュラウド2は、ファン3のモータ32が取り付けられるモータ取付部25と、モータ取付部25から放射状に複数本延設されるステー25aと、を備える。リング部21は、ファン3の5枚のブレード30の外周(ファンの外周)を囲む円形状の筒部であり、ステー25aの放射方向端部と一体に形成され、ステー25aを介してモータ取付部を支持する。
ファンシュラウド2は、その外周縁22とリング部21との間を接続する部分であって滑らかに傾斜、または湾曲する形状をなる導風部23を備えている。導風部23は、ラジエータ4の熱交換部の全面に外気を効率的に吸い込む機能を果たす。ファンシュラウド2の外周縁22におけるラジエータ4側に位置する端部からリング部21の内周縁に至る導風部23によって形成される部分は、風洞部を構成し、外気の効率的な吸込み気流の形成に寄与する。ファンシュラウド2は、例えば樹脂成形部材であり、所定の金型を用いた射出成形等によって成形される。この樹脂成形部材は、例えばガラス繊維やタルク材によって強度が高められたポリプロピレン樹脂等によってできている。
図1及び図2に図示するように、ファンシュラウド2は、矩形状の外周縁22を有する。この外周縁22には、4個の角部22a、22b、22c、22dが設けられている。隣り合う角部の間には、リング部21までの距離が当該角部間で最も短い特定縁部が形成されている。特定縁部22abは、隣り合う角部22aと角部22bの間において、リング部21までの距離が最も短い外周縁22の一部である。特定縁部22bcは、隣り合う角部22bと角部22cの間において、リング部21までの距離が最も短い外周縁22の一部である。特定縁部22cdは、隣り合う角部22cと角部22dの間において、リング部21までの距離が最も短い外周縁22の一部である。特定縁部22adは、隣り合う角部22aと角部22dの間において、リング部21までの距離が最も短い外周縁22の一部である。
また、角部22aや角部22bは、角部22aと角部22bを結ぶ外周縁22の一部において、リング部21までの距離が最も長く、特定縁部22abよりも長い部分である。したがって、特定縁部22abとリング部21とを連絡する導風部23の一部には、隣り合う角部22aと角部22bの間において最も表面積の小さい第1の領域の一つである狭小部23abが形成されている。角部22aとリング部21とを連絡する導風部23の部分には、狭小部23abに対して表面積が広大な第2の領域の一つである広大部23aが形成されている。また、角部22bとリング部21とを連絡する導風部23の部分には、狭小部23abに対して表面積が広大な第2の領域の一つである広大部23bが形成されている。広大部23aと狭小部23abとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。狭小部23abと広大部23bとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。
また、角部22bや角部22cは、角部22bと角部22cを結ぶ外周縁22の一部において、リング部21までの距離が最も長く、特定縁部22bcよりも長い部分である。したがって、特定縁部22bcとリング部21とを連絡する導風部23の一部には、隣り合う角部22bと角部22cの間において最も表面積の小さい第1の領域の一つである狭小部23bcが形成されている。角部22cとリング部21とを連絡する導風部23の部分には、狭小部23bcに対して表面積が広大な第2の領域の一つである広大部23cが形成されている。広大部23bと狭小部23bcとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。狭小部23bcと広大部23cとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。
また、特定縁部22bcは、リング部21の内周面形状に沿う形状であり、角部22bや角部22cよりも横方向に突出する位置にある。このような特定縁部22bcの形状に伴い、狭小部23bcは、リング部21の内周面形状に沿うように、角部22b及び角部22cに向けて同じような幅で延びる滑らかな表面形状を有する。
また、角部22cや角部22dは、角部22cと角部22dを結ぶ外周縁22の一部において、リング部21までの距離が最も長く、特定縁部22cdよりも長い部分である。したがって、特定縁部22cdとリング部21とを連絡する導風部23の一部には、隣り合う角部22cと角部22dの間において最も表面積の小さい第1の領域の一つである狭小部23cdが形成されている。角部22dとリング部21とを連絡する導風部23の部分には、狭小部23cdに対して表面積が広大な第2の領域の一つである広大部23dが形成されている。広大部23cと狭小部23cdとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。狭小部23cdと広大部23dとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。
また、角部22aや角部22dは、角部22aと角部22dを結ぶ外周縁22の一部において、リング部21までの距離が最も長く、特定縁部22adよりも長い部分である。したがって、特定縁部22adとリング部21とを連絡する導風部23の一部には、隣り合う角部22aと角部22dの間において最も表面積の小さい第1の領域の一つである狭小部23adが形成されている。広大部23aや広大部23dは、狭小部23adに対して表面積が広大な第2の領域の一つである。広大部23aと狭小部23adとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。狭小部23adと広大部23dとは、空気流れ上流側の面が滑らかな表面形状によって連絡されて一体に形成されている。
また、特定縁部22adは、リング部21の内周面形状に沿う形状であり、角部22aや角部22dよりも横方向に突出する位置にある。このような特定縁部22adの形状に伴い、狭小部23adは、リング部21の内周面形状に沿うように、角部22a及び角部22dに向けて同じような幅で延びる滑らかな表面形状を有する。
ファンシュラウド2は、特定縁部に対応する位置のリング部21においてブレード30よりも送風空気の下流に設けられて、リング部21から、ファン3の外周よりもファン3の中心寄りに位置するように延びる遮蔽部24を有する。遮蔽部24は、特定縁部22ab、特定縁部22bc、特定縁部22cd、特定縁部22adのうちのいずれに対応する部位においても設けることができる。したがって、遮蔽部24は、特定縁部22ab、特定縁部22bc、特定縁部22cd及び特定縁部22adの少なくとも一つに対応する部位に設けられる。
この実施形態では、図1、図2等に図示するように、複数箇所の特定縁部を代表して特定縁部22adに対応する部位に設けられた遮蔽部24について説明する。遮蔽部24は、リング部21の下流端部からファン3の中心側に突出する板状部である。遮蔽部24は、ファン3の外周に重なる位置までリング部21から突出する。したがって、ファン3の外周付近から流れ出る空気、換言すれば、リング部21の内周縁に沿って流れ出る空気は、遮蔽部24に衝突する。遮蔽部24は、周方向にも所定の寸法長さを有する。
図3に図示するように、この送風装置1によれば、角部22a、角部22d等の内側では、ラジエータ4の熱交換部40を通過した空気は、導風部23の広大部23a、広大部23d等に衝突して減速してから、広大部23a、広大部23d等に沿って流れる。広大部23aや広大部23dに沿って流れる空気は、このように失速してから、リング部21の内周縁に沿うような向きでリング部21の内側に流入し、リング部21の下流側端部から回転軸方向にスムーズに流出するようになる。
一方、図4に図示するように、特定縁部22ad等の内側では、ラジエータ4の熱交換部40を通過した空気は、導風部23における狭小部23ad等に沿って流れる。狭小部23ad等に沿って流れる空気は、リング部21の内周縁に沿うような向きでリング部21の内側に流入し、リング部21の下流側端部で遮蔽部24によって流れが妨げられる。すなわち、狭小部23ad等からリング部21の内側に吸い込まれる空気は、遮蔽部24によって阻止されるため、流れにくくなる。
鋭意研究により、リング部21の全周においてスムーズな流れが形成されている状態では、ファン3の外周における吸入風量は不均一になることがわかっている。特に、狭小部23ad等に沿ってリング部21の内側に吸い込まれる空気の風量は、狭小部23ad等を除く広大部23a等に沿ってリング部21の内側に吸い込まれる空気よりも多くなることを確認している。これは、広大部23a等を経由してリング部21の内側に吸い込まれる空気は、面積の大きい第2の領域(広大部23a等)にぶつかることで失速するため、風量が抑制される傾向になるからである。逆に狭小部23ad等を経由してリング部21の内側に吸い込まれる空気は、面積の小さい第1の領域(狭小部23ad等)では衝突の度合いが小さいため、あまり失速することがないからである。
このようなファン3の外周における不均一な風量分布は、ファンの回転騒音を引き起こすことになる。送風装置1によれば、リング部21の全周において、遮蔽部24が設置される部位での吸い込み風量を抑制できるので、ファン3の外周における吸入風量の不均一な状態を改善することに寄与する。
図5は、発明者らが、比較例の送風装置について騒音レベルを測定し、これらを比較した実験結果を示している。図6は、発明者らが、遮蔽部24を有する第1実施形態の送風装置1について騒音レベルを測定し、これらを比較した実験結果を示している。比較例に係る送風装置は、遮蔽部24のような風量調整機能を持たないファンシュラウドを備える従来の装置である。
その他の実験条件は、各送風装置について、ラジエータを一体に取り付けた状態で、モータに同一の電圧を印加し、ファンシュラウドの外周縁の位置から1m空気流れ下流へ離れ、ファンの中心と同じ高さに設置したマイクで騒音を測定した。図5及び図6に示す音圧レベルは、A特性周波数重み付けを用いて測定したものである。
図5及び図6の比較からわかるように、周波数150Hz付近、300Hz付近において、ともにピーク値が測定され、図6の送風装置1の方が、図5の比較例の方よりもピーク値が低下するという効果が確認できる。このように送風装置1によれば、人の聴覚に対して、不快な騒音であると感じられやすい低周波域でのピーク音のレベルを低減することができるので、人に不快感を与えうる回転騒音を低下することができる。
さらに、図7に図示するように、遮蔽部24は、回転方向Rの端部24b(前縁部)が反対側の端部24a(後縁部)よりもファン3の中心側に近い位置まで延びるような形状で形成されている。すなわち、遮蔽部24は、当該回転方向の端部24bの方が反対側の端部24aよりもリング部21から突出する幅寸法が大きくなるように構成されている。この構成により、ブレード30が回転方向Rにより進んだ位置で、ブレード30と遮蔽部24は、大きな面積で重なるようになる。
さらに遮蔽部24は、ファン3の回転方向Rに進むにつれて表面積が大きくなるように形成されていることが好ましい。この構成により、ブレード30は、回転方向Rに進むほど、より大きな面積で遮蔽部24に重なるようになる。図7に図示するように、実線で示すブレード30は、遮蔽部24の逆回転方向に位置する端部24a(後縁部)と重なる位置にあるとき、ブレード30における回転方向の前縁部30aと小さな面積で重なる。実線で示す位置よりも回転方向Rに進んだ二点鎖線で示すブレード30は、遮蔽部24の回転方向Rに位置する端部24b(前縁部)と重なる位置にあり、実線のブレード30よりも大きな面積で遮蔽部24と重なるようになる。前縁部30aは、各ブレード30において、回転方向Rに位置する端部のことであり、ブレード30のファン中心寄りの基端からファン中心から最も離れた外側端30atまでにかけて延びる部分である。
また、図8に図示するように、ブレード30の前縁部30aが遮蔽部24における端部24a(後縁部)に重なるとき、回転方向Rに先行する一つ前に位置するブレード30における後縁部30bが遮蔽部24に重ならない。遮蔽部24の周方向長さは、このような関係となる長さに設定されている。すなわち、回転方向Rに先行する一つ前に位置するブレード30の後縁部30bが遮蔽部24に重なっている間は、ブレード30の前縁部30aが遮蔽部24の端部24a(後縁部)に重ならないように、遮蔽部24の周方向長さは設定されている。
以下に、本実施形態の送風装置がもたらす作用効果について述べる。送風装置1は、複数個のブレード30を有する軸流型のファン3と、ファン3を支持するファンシュラウド2と、を備える。ファンシュラウド2は、ブレード30の先端との間に隙間をあけてファン3の外周を取り囲むリング部21と、ファンシュラウド2の外周縁22とリング部21を連絡しファン3により吸入される空気をリング部21の内側に誘導する導風部23と、を有する。ファンシュラウド2の外周縁22には、外周縁22における隣り合う角部の間に、リング部21までの距離が当該角部間で最も短い特定縁部が設けられる。ファンシュラウド2は、特定縁部に対応する位置のリング部21においてブレード30よりも送風空気の下流に設けられて、リング部21から、ファン3の外周よりもファン3の中心寄りに位置するように延びる遮蔽部24を有する。
これによれば、特定縁部に対応する部位に、ブレード30よりも送風空気の下流を遮る遮蔽部24を備えることにより、導風部23から遮蔽部24に向けて流れる空気の量を抑制することができる。この遮蔽部24によってもたらされる空気量の抑制によって、ファン周りにおいて吸入風量の不均一な状態を改善でき、さらに吸入空気の周方向のバランスを改善することができる。また、ファン3周りの全周域における圧力変動も抑制することができる。したがって、ファン3の回転騒音に関わるピーク騒音レベルの低減を図る送風装置1が得られる。
また、遮蔽部24は、ファン3の回転方向Rに進むにつれて表面積が大きくなる形状に形成されている。換言すれば、遮蔽部24は、ファン3の回転方向Rに進むにつれて表面積が徐々に増加する形状となるようにファン3の中心側に向けて突出している。これによれば、各ブレード30が回転方向Rに進むにつれて、遮蔽部24と重なる面積が少しずつ大きくなるようにできる。これにより、ファン3の回転に伴い、遮蔽部24に衝突して失速する空気の風量を徐々に変化させることができるので、急激な風量抑制となることを防止できる。
ブレード30における回転方向Rの前縁部30aが遮蔽部24における回転方向Rの反対側に位置する端部24a(後縁部)に重なるとき、回転方向Rに先行する一つ前のブレード30における回転方向Rの反対側にある後縁部30bは遮蔽部24に重ならない。遮蔽部24の周方向長さはこのような関係となる長さに設定されている。
この構成によれば、一つの遮蔽部24に対して一つのブレード30が重なるように構成できる。このため、ファン3の回転に伴って一つの遮蔽部24とブレード30とが重なっていく面積の変化を常に一定の状態に保つことができる。これにより、ファン全体として、遮蔽部24との重なり度合いを一定にして、調節することができる。
また、遮蔽部24が設けられる位置に対応する特定縁部は、ファンシュラウド2の外周縁22において、リング部21までの距離が最も短い部位である。これによれば、最も回転騒音の要因となりうる、特定縁部に対応する位置に遮蔽部24を設けることにより、当該位置に吸い込まれる空気量を効果的に減少することができる。このため、ファンシュラウド2に形成する遮蔽部24の個数を少なくしたり大きさを小さくしたりしても、効果的に回転騒音を低減することが可能になる。また、回転騒音を低減できる限りにおいて、遮蔽部24の個数や大きさを抑制できるので、ファン3の下流側での通風抵抗を抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図9から図12を参照して説明する。第2実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
第2実施形態では、ブレードの形状と遮蔽部の形状との関係についてさらに詳細に説明する。図9に図示する遮蔽部240は、第1実施形態の遮蔽部24に対する他の形態であり、開示発明の一実施形態でもある。遮蔽部240は、特定縁部に対応する位置のリング部21においてブレード300よりも送風空気の下流に設けられて、リング部210から、ファンの外周よりもファンの中心寄りに位置するように延びる形状である。さらに遮蔽部240は、リング部210に対する突出高さが回転方向Rの全体についてほぼ同等に設定されている。
また、ブレード300は、回転方向Rの前縁部300aがファンの中心側と外周側とで回転方向Rに変位しない形状に形成されている。換言すれば、前縁部300aは、ファンの中心にもっと近い位置の基端と中心から最も離れた位置の外側端とが回転方向Rについてどちらも先行しない関係にある。このブレード300と遮蔽部240の場合でも、特定縁部に対応する部位に遮蔽部240を備えるため、導風部23から遮蔽部240に向けて流れる空気の量を抑制することができる。この遮蔽部240によってもたらされる空気量の抑制によって、ファン周りにおいて吸入風量の不均一な状態を改善可能であり、さらに吸入空気の周方向のバランスを改善することができる。
このような遮蔽部240の形状とブレード300の形状とによれば、ファンの回転に伴ってブレード300は、遮蔽部240の突出高さの長さ寸法でもって遮蔽部240の後縁部240aに重なり始める。つまり、ブレード300が遮蔽部240に重なり始める際に、図9に図示するように、ブレード300の前縁部300aには、当該長さ寸法分にわたって渦が発生する。さらにブレード300が回転方向Rに変位していくと、例えば図9の破線で示す位置に変位し、さらに回転方向に移動して図9の二点鎖線で示す位置に変位する。したがって、ブレード300は、遮蔽部240と重なっている間は、遮蔽部240の突出高さの長さ寸法でもって遮蔽部240に重なり続ける。さらにブレード300と遮蔽部240とが重なっている間は、ブレード300の前縁部300aが遮蔽部240の先端と重なる箇所は同じ位置となる。すなわち、ブレード300と遮蔽部240とが重なっている間は、ブレード300の前縁部300aにおいて渦が発生する箇所は、変化しない。
図10に図示する遮蔽部24は、遮蔽部240の他の形態である。遮蔽部24は、その先端が回転方向Rに進むにつれてファン3の中心に近くなるように形成されている。したがって、遮蔽部24は、リング部21からの突出高さ寸法が回転方向Rに進むにつれて徐々に大きくなる形状となっている。
また、図10に図示するように、ブレード30は、回転方向Rの前縁部300aがファンの外周側とで回転方向Rに突出する形状に形成されている。前縁部300aは、ファン3の中心にもっと近い位置の基端に対して中心から最も離れた位置の外側端30atが回転方向Rに先行する形状である。したがって、ブレード30における回転方向Rの前縁部30aは、前縁部30aのうち、外側端30atが最も回転方向Rに進んだ位置となるように構成される。
このような遮蔽部24の形状とブレード30の形状とによれば、ファン3の回転に伴ってブレード30は、外側端30atから遮蔽部24に重なり始める。つまり、重なりの開始時は、前縁部300aの外側端30atにおいて渦が発生する。すなわち、重なり始めは、ファン3の中心から最も離れたブレード30の外側端30atでのみ、遮蔽部24との重なりに伴う渦が発生する。
さらにブレード30が回転方向Rに変位していくと、例えば図10の破線で示す位置に変位し、さらに回転方向に移動して図10の二点鎖線で示す位置に変位する。遮蔽部24の先端は回転方向Rに進むにつれてファン3の中心に近くなるように形成されるため、破線で示すブレード30は、前縁部30aにおいて、重なり開始時よりもファン3の中心に近い位置で遮蔽部240の先端と重なる。また、二点鎖線で示すブレード30は、前縁部30aにおいて、破線で示すブレード30よりもさらにファン3の中心に近い位置で遮蔽部24の先端と重なる。このように、ブレード30と遮蔽部24とが重なっている間は、ブレード30の前縁部30aが遮蔽部24の先端と重なる箇所は徐々にファン3の中心側へ移動する。すなわち、ブレード30と遮蔽部24とが重なっている間は、ブレード30の前縁部30aにおいて渦が発生する箇所は、ファン3の中心寄りに移動して行くことになる。
このような遮蔽部24とブレード30との関係によれば、ブレード30において渦が発生するポイントが、回転変位とともに、または時間経過とともに、ずれていくことになる。このため、ブレード30における渦の発生を分散させることができるので、騒音を抑制する効果を奏する。図10に示す送風装置によれば、前述の遮蔽部24によってもたらされる空気量の抑制効果と、この渦分散の効果とが相乗的に作用するため、ファン3の回転騒音に関わるピーク騒音レベルのさらなる低減が図れる送風装置1を提供できる。
次に、図11を参照して、ブレード先端角度Aと遮蔽部角度Bとの間に成り立つ関係について説明する。ブレード先端角度Aと遮蔽部角度Bとは、後述する数式(1)の関係が成立する場合には騒音抑制の効果をさらに向上することができる。
図11に図示するように、ブレード30の前縁部30aが遮蔽部24に対して重なり始める際の、前縁部30aと遮蔽部24の先端との交差角度を決定する重要なパラメータとしてブレード先端角度Aと遮蔽部角度Bを定義する。
ブレード先端角度Aは、ブレード30の外側端30atから延びる前縁部30aの角度を構成する。具体的には、回転方向Rとは反対方向に外側端30atから所定の周方向長さC分変位した前縁部30aの点において接線t1を引く。また、回転方向Rとは反対方向に外側端30atから所定の周方向長さC分変位したブレード30の外周上の点について接線t2を引く。周方向長さCは、外側端30atの近傍におけるブレード30の先端角を規定するためにあらかじめ定めることができる仮定の数値である。この接線t1と接線t2とがなす図11に図示する角度Aがブレード先端角度として定義することができる。
遮蔽部角度Bは、遮蔽部24の後縁部である端部24aから延びる遮蔽部24の先端がなす角度を構成する。具体的には、遮蔽部24の先端上を、回転方向Rの反対側に位置する端部24a(後縁部)から回転方向Rに周方向長さC分変位させた点において接線t3を引く。また、後縁部から回転方向Rに所定の周方向長さC分変位した遮蔽部24の基端24c上の点について接線t4を引く。この接線t3と接線t4とがなす図11に図示する角度Bが遮蔽部角度として定義することができる。
このようにブレード先端角度Aと遮蔽部角度Bとを定義すると、遮蔽部角度Bはブレード先端角度Aを2倍した値よりも小さくなるように設定することが好ましい。すなわち下記の数式(1)が成り立つ。
B < 2×A …数式(1)
この数式(1)を満たすブレード先端角度Aと遮蔽部角度Bを備える送風装置1によれば、ファン3の回転に伴い、ブレード30の先端形状と遮蔽部24の突出形状とが対称に近い形となるようにブレード30と遮蔽部24とを交差させることができる。これによれば、ブレード30が遮蔽部24を通過する際の風速を徐々に低下させることに貢献できるので、ファン3の回転騒音に関わるピーク騒音レベルの低減に関して望ましい送風装置1を提供できる。
さらに、数式(1)は、遮蔽部角度Bとブレード先端角度Aが等しい関係にある数式(2)に置き換わることが好ましい。この構成によれば、ファン3の回転騒音に関わるピーク騒音レベルの低減に関して最適な送風装置1を提供できる。
A=B …数式(2)
これは、図12に図示するようにブレード30が遮蔽部24と重なる直前の状態において、ブレード30の先端と遮蔽部24の後縁部とが一点鎖線に対して左右対称な関係となることでもある。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の実施形態では、一例として、特定縁部22adに対応する部位に、遮蔽部24を設けた例を説明している。前述したように、遮蔽部24は、特定縁部22ab、特定縁部22bc、特定縁部22cdに対応する位置にそれぞれ設けた場合にも、前述したような同様の作用効果を奏するものである。
前述の実施形態の送風装置1における遮蔽部24は、実施形態で説明した個数や設置位置に限定されるものではない。
前述の実施形態の送風装置1は、車両のエンジン冷却水を冷却するためのラジエータ4に対して冷却風を提供する装置であるが、本発明はこの実施形態に限定して適用されるものではない。例えば、空調装置、給湯装置等の室外機に搭載されて冷却風を提供する装置、コンピュータ、電子部品等を冷却する冷却風を提供する装置等に適用することが可能である。
前述の実施形態の送風装置1は、ラジエータ4よりも空気流れの下流に配置されているが、この形態に限定するものではない。例えば、送風装置1が吹き出した空気を熱交換器等に供給するように配置されるものであってもよい。
1…送風装置
2…ファンシュラウド
3…ファン
21…リング部
22…外周縁
22a、22b、22c、22d…角部
22ab、22bc、22cd、22ad…特定縁部
23…導風部
24…遮蔽部
30…ブレード

Claims (7)

  1. 空気を送風する複数個のブレード(30)を有する軸流型のファン(3)と、
    前記ファンを支持するファンシュラウド(2)と、
    を備え、
    前記ファンシュラウドは、前記ブレードの先端との間に隙間をあけて前記ファンの外周を取り囲むリング部(21)と、前記ファンシュラウドの外周縁(22)と前記リング部を連絡する部分であって前記ファンにより吸入される空気を前記リング部の内側に誘導する導風部(23)と、を有し、
    前記ファンシュラウドの外周縁(22)には、前記外周縁における隣り合う角部(22a)と角部(22d)の間に、前記リング部までの距離が当該角部間で最も短い特定縁部(22ad)が設けられ、
    前記特定縁部に対応する位置の前記リング部において前記ブレードよりも送風空気の下流に設けられて、前記リング部から、前記ファンの外周よりも前記ファンの中心寄りに位置するように延びる遮蔽部(24)を有し、
    前記遮蔽部が設けられる位置に対応する前記特定縁部は、前記ファンシュラウドの外周縁において、前記リング部までの距離が最も短い部位であることを特徴とする送風装置。
  2. 前記遮蔽部は、その先端が前記ファンの回転方向に進むにつれて前記ファンの中心に近くなるように形成され、
    前記ブレードにおける前記回転方向の前縁部(30a)は、前記前縁部のうち、前記ファンの中心から最も離れた位置の外側端(30at)が最も前記回転方向に進んだ位置となるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記前縁部について前記外側端から前記回転方向とは反対方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t1)と、前記ブレードの外周上を、前記外側端から前記回転方向とは反対方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t2)と、がなす角度をブレード先端角度(A)と定義し、
    前記遮蔽部の先端上を、前記回転方向の反対側に位置する前記遮蔽部の後縁部(24a)から前記回転方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t3)と、前記遮蔽部の基端(24c)上を、前記後縁部から前記回転方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t4)と、がなす角度を遮蔽部角度(B)と定義した場合、
    前記遮蔽部角度(B)は、前記ブレード先端角度(A)を2倍した値よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 空気を送風する複数個のブレード(30)を有する軸流型のファン(3)と、
    前記ファンを支持するファンシュラウド(2)と、
    を備え、
    前記ファンシュラウドは、前記ブレードの先端との間に隙間をあけて前記ファンの外周を取り囲むリング部(21)と、前記ファンシュラウドの外周縁(22)と前記リング部を連絡する部分であって前記ファンにより吸入される空気を前記リング部の内側に誘導する導風部(23)と、を有し、
    前記ファンシュラウドの外周縁(22)には、前記外周縁における隣り合う角部(22a)と角部(22d)の間に、前記リング部までの距離が当該角部間で最も短い特定縁部(22ad)が設けられ、
    前記特定縁部に対応する位置の前記リング部において前記ブレードよりも送風空気の下流に設けられて、前記リング部から、前記ファンの外周よりも前記ファンの中心寄りに位置するように延びる遮蔽部(24)を有し、
    前記遮蔽部は、その先端が前記ファンの回転方向に進むにつれて前記ファンの中心に近くなるように形成され、
    前記ブレードにおける前記回転方向の前縁部(30a)は、前記前縁部のうち、前記ファンの中心から最も離れた位置の外側端(30at)が最も前記回転方向に進んだ位置となるように構成されており、
    前記前縁部について前記外側端から前記回転方向とは反対方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t1)と、前記ブレードの外周上を、前記外側端から前記回転方向とは反対方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t2)と、がなす角度をブレード先端角度(A)と定義し、
    前記遮蔽部の先端上を、前記回転方向の反対側に位置する前記遮蔽部の後縁部(24a)から前記回転方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t3)と、前記遮蔽部の基端(24c)上を、前記後縁部から前記回転方向に所定の周方向長さ(C)変位した点における接線(t4)と、がなす角度を遮蔽部角度(B)と定義した場合、
    前記遮蔽部角度(B)は、前記ブレード先端角度(A)を2倍した値よりも小さいことを特徴とする送風装置。
  5. 前記遮蔽部角度(B)と前記ブレード先端角度(A)は等しいことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の送風装置。
  6. 前記遮蔽部は、前記ファンの回転方向に進むにつれて表面積が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の送風装置。
  7. 前記遮蔽部の周方向長さは、前記ブレードにおける前記ファンの回転方向の前縁部(30a)が前記遮蔽部における前記回転方向の反対側に位置する後縁部(24a)に重なるとき、前記回転方向に先行する一つ前の前記ブレードにおける前記回転方向の反対側に位置する後縁部(30b)が前記遮蔽部に重ならない関係となる長さに設定されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の送風装置。
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