JP2009281682A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009281682A
JP2009281682A JP2008135669A JP2008135669A JP2009281682A JP 2009281682 A JP2009281682 A JP 2009281682A JP 2008135669 A JP2008135669 A JP 2008135669A JP 2008135669 A JP2008135669 A JP 2008135669A JP 2009281682 A JP2009281682 A JP 2009281682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
bell mouth
air conditioner
openings
blowout
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008135669A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Nakagawa
優 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008135669A priority Critical patent/JP2009281682A/ja
Publication of JP2009281682A publication Critical patent/JP2009281682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】空調性能が高く静音性に優れた空気調和機を提供する。
【解決手段】ベルマウス4の吹出側の壁部43にその周方向へ所定間隔で複数個の開口6、6、・・を設けることで、該開口6部分に循環流が生じ、この循環流の流量だけ上記吹出グリル5側へ流れる気流量が減少し、該吹出グリル5の流通抵抗による不必要なファン静圧の上昇が抑制される。また、上記循環流によってベルマウス4の吹出側の周縁部分での静圧上昇が抑制されることで、吹出グリル側への吹出気流の風速分布が改善され、不必要なファン静圧の上昇が回避される。これらの相乗効果として、ファンモータの入力が低減され、空気調和機の省エネ性が向上する。さらに、上記各開口6、6、・・相互を、上記ベルマウス4の軸方向へ、又は径方向へ、又は軸方向と径方向の双方へ、偏位させたことで、各開口6、6、・・のそれぞれにおける音圧レベルの周期的な変化が小さくなり、耳障り感が減殺され、空気調和機の低騒音性が向上する。
【選択図】図2

Description

本願発明は、熱交換器を通過した空気流をファンによりベルマウスを通して機外へ吹出すようにした空気調和機、特に室外機に関するものである。
一般に、室外機においては、送風手段としてプロペラファン等の軸流ファンが採用される。この場合、上記ファンは、その外周側がベルマウスによって囲まれ、該ファンからの気流は上記ベルマウスを通り、さらに該ベルマウスの吹出側に近接対向状態で配置された吹出グリルを通して機外へ吹出されるようになっている(例えば、特許文献1 参照)。
ところで、このような構成をもつ室外機においては、上述のように空気の吹出側に吹出グリルが設けられているため、この吹出グリル自体がファンからの吹出気流の通風抵抗となり、ファン静圧が上昇することになる。また、上記吹出グリルの通風抵抗によって該吹出グリル側における吹出気流の風速分布が該吹出グリルの中心寄りに偏ることによっても、ファン静圧が上昇することになる。このような吹出グリルの通風抵抗に起因する不必要なファン静圧の上昇は、モータ入力の増加を招来し、延いては室外機の省エネ性の阻害要因となる。従って、このような不必要なファン静圧の上昇を抑制する技術の開発が要請されるところである。
一方、室外機、特に横吹型の室外機においては、不必要なファン静圧の抑制という要求と相反して、ファン静圧を高めるという要求も存在する。即ち、横吹型の室外機においては、台風等の強風時には風が吹出グリル側から機内に吹き込み、この逆風によってファンにはこれを逆回転させる力が作用することから、これに対抗する観点から、ファンの高静圧化が要求されるものである。また、上記逆風によってファンが逆回転されると、これに伴ってモータも逆回転して逆起電力を発生し、この逆起電力がモータの許容逆起電力を超えるとモータの損傷につながるため、この逆風に対するモータの耐力を確保することも必要となるものである。
このようなファンの高静圧化の要請に応えるものとして、特許文献2には、ファンガイドの吸込側から吹出側に向けて、回転軸に閉口もしくは斜め内向き方向に貫通する複数の通風孔を同一円周上に設け、ファンガイドから吹出された空気流の一部を、上記通風孔を通してその吹出側から吸込側へ流入させることで循環流を生成させ、これによって空気流の剥離を抑制し、ファンの高静圧化を図る技術が提案されている。
しかし、このように複数の通風孔を同一円周上に設けた場合には、ファンの回転に依存する周期的な騒音、即ち、回転するファンの各羽根からそれぞれ吹出される空気流が上記複数の通風孔を通過する際に生じる風切音であって、これが羽根の数だけ合成されてその音圧レベルが周期的に大きく変動する音、所謂「NZ音」が発生し、これが耳障りな騒音として認識され、その結果、室外機の静音化が阻害されることになる。
特開平10−300130号公報 実開昭61−197298号公報
以上のような事情に鑑み、本発明は、不必要なファン静圧の上昇を招来することなく、適正なファン静圧を確保することで、空調性能が高く静音性に優れた空気調和機を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、ベルマウス4の内周側に配置されたファン3からの気流を、該ベルマウス4の吹出側の前方に配置された吹出グリル5を通して吹出すようにした空気調和機において、上記ベルマウス4の吹出側の壁部43にその周方向へ所定間隔で複数個の開口6、6、・・を設けるとともに、該各開口6、6、・・相互を、上記ベルマウス4の軸方向へ、又は径方向へ、又は軸方向と径方向の双方へ、偏位させたことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る空気調和機において、上記開口6を、上記ベルマウス4の周方向に延びるスリット溝で構成したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る空気調和機において、上記ベルマウス4における上記開口6が設けられる部位を湾曲面形状、又はテーパ面形状としたことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係る空気調和機によれば、上記ベルマウス4の吹出側の壁部43にその周方向へ所定間隔で複数個の開口6、6、・・を設けているので、上記ファン3からの吹出気流が上記ベルマウス4の吹出側から上記吹出グリル5を通って機外へ吹出される場合、該吹出気流のうち、上記ベルマウス4の内周面の近傍を流れる気流の一部が上記開口6を通って該ベルマウス4の外周側へ流出し、再度、該ベルマウス4の吸い込み側に流入し、ここに循環流が生じる。このように上記ファン3からの吹出気流の一部が上記開口6から上記ベルマウス4の外周側へ流れることで、この漏出量だけ上記吹出グリル5側へ流れる気流量が減少し、それだけ該吹出グリル5の流通抵抗による不必要なファン静圧の上昇が抑制される。
また、上記ベルマウス4の吹出側の周縁部分での静圧上昇が抑制されることで、上記ファン3からの吹出気流が、上記吹出グリル5の中央寄りに偏ることなくその周縁側へも流れ、該吹出気流の上記吹出グリル5における風速分布が改善され、該吹出グリル5の流通抵抗による不必要なファン静圧の上昇が回避される。
これらの不必要なファン静圧の上昇抑制の相乗効果として、ファンモータの入力が低減され、空気調和機の省エネ性が向上することになる。
なお、この場合、上記開口6からの気流の漏出量だけ吹出風量が減少するが、この吹出風量の減少によるデメリットと、ファンモータの入力の低減というメリットを比較勘案すれば、空気調和機全体として省エネ性の向上というメリットの方が大きいといえる。
さらに、この発明では、上記各開口6、6、・・を設けたことで、上記ファン3の各羽根から吹出される吹出気流が上記各開口6、6、・・を通過する際には風切音が発生することになる。この場合、従来のように上記各開口6、6、・・が同一円周上に設けられていると、各開口6、6、・・のそれぞれにおける音圧レベルが羽根の枚数分だけ合成されて、音圧レベルが周期的に大きく変動する音、所謂「NZ音」が発生し、この周期的に表われる大きな音圧レベルの変化が耳障りな騒音として認識される。しかし、この発明のように、上記各開口6、6、・・相互を、上記ベルマウス4の軸方向へ、又は径方向へ、又は軸方向と径方向の双方へ、偏位させると、羽根の先端から各開口6、6、・・に至る距離が異なることから、この距離差に対応する時間だけ各開口6、6、・・において発生する音圧の位相がずれ、各開口6、6、・・のそれぞれにおける音圧レベルを羽根の枚数分だけ合成した場合、音圧レベルの周期的な変化が小さくなり、耳障り感が減殺され、空気調和機の低騒音性が向上することになる。
(b)本願の第2の発明に係る空気調和機によれば、上記開口6を、上記ベルマウス4の周方向に延びるスリット溝で構成しているので、例えば、上記開口6を丸穴等の比較的周方向の長さが小さい開口とする場合に比して、音圧レベルのピーク点の数が少なく(換言すれば、音圧レベルの変動間隔が長くなり)、耳障り感がより一層減殺され、延いては空気調和機の低騒音性がさらに向上することになる。
(c)本願の第3の発明に係る空気調和機によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記ベルマウス4における上記開口6が設けられる部位を湾曲面形状、又はテーパ面形状としているので、該部位に設けられた上記開口6において循環流がスムーズに生成され、該循環流による不必要なファン静圧の上昇抑制効果がさらに促進される。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
A:第1の実施形態
図1及び図2には、本願発明に係る空気調和機の第1の実施形態として、後方吸込・前方吹出型の室内機Z1を示している。
A−1;室内機Zの構成
上記室内機Z1は、ケーシング1の前面に吹出グリル5を、背面から天面にかけて吸込グリル9を、それぞれ設けている。そして、上記ケーシング1内には、上記吸込グリル9に対向するようにして熱交換器2を配置する一方、上記吹出グリル5の内面側に離間対向するようにしてファン3を配置するとともに、該ファン3と上記吹出グリル5の間には該ファン3の外周側を取り囲むようにしてこれと同心上にベルマウス4が配置されている。
上記ファン3は、ファンモータ8のモータ軸に取付けられたボス32の外周に複数(この実施形態では三枚)の羽根31を設けて構成される。
上記ベルマウス4は、図4に拡大図示するように、全体として短管状形態を有し、その軸方向の一端側を円弧状の断面形状をもつ吸込側壁部41、他端側を円弧状の断面形状をもつ吹出側壁部43とするとともに、これらの中間部分を円筒状の筒状壁部42としている。また、上記ベルマウス4の吹出側壁部43部分には、その周方向に延びるスリット溝で構成される複数個(この実施形態では4個)の開口6、6、・・が、周方向に所定寸法ずつ離間した状態で形成されている。
そして、これら4個の開口6、6、・・は、同一円周上に設けられるのではなく、上記ベルマウス4の径方向においては、図5及び図6に示すように、交互に寸法Sだけ偏位して、また上記ベルマウス4の軸方向においては、図7及び図8に示すように、交互に寸法hだけ偏位して、設けられている。
以上のように構成された上記ベルマウス4は、図1〜図3に示すように、上記吹出側壁部43の端面を、穴開き平板状のベース板7を介して上記吹出グリル5の内側端面に衝合状態で取付けられている。なお、この場合、この実施形態では、図2に示すように、上記ファン3は、その前端部が上記ベルマウス4の吸込側壁部41と所定寸法だけ軸方向に重合するように、上記ベルマウス4との軸方向における取付位置が相対的に設定されている。
A−2:作用効果等
続いて、上記室内機Z1の作用効果等について説明する。
上記室内機Z1は、上記ファンモータ8によって上記ファン3が回転駆動されると、該ファン3によって上記吸込グリル9側から外気が機内に吸い込まれる。この吸込空気は、上記熱交換器2を通過する際に該熱交換器2内を循環する冷媒と熱交換して温風又は冷風として、矢印A1で示すように、上記ファン3から上記吹出グリル5を通して機外へ吹出される。
この場合、上記吹出グリル5が吹出気流A1に対して通風抵抗となり、またこの通風抵抗に起因して上記吹出グリル5において上記吹出気流A1が該吹出グリル5の中央寄りに偏り、これらの相乗作用によって上記ファン3の静圧が必要以上に増大し、それに伴ってファン入力が増加し、延いては室内機Z1の省エネ運転性が阻害されることは既述の通りである。
しかし、この実施形態の室内機Z1においては、上記ベルマウス4の吹出側の壁部43にその周方向へ所定間隔で複数個の開口6、6、・・を設けているので、図3に示すように、上記ファン3からの吹出気流A1が上記ベルマウス4の吹出側から上記吹出グリル5を通って機外へ吹出される場合、該吹出気流A1のうち、上記ベルマウス4の内周面の近傍を流れる気流の一部が、矢印A2で示すように、上記開口6を通って該ベルマウス4の外周側へ流出し、再度、該ベルマウス4の吸い込み側に流入し、ここに循環流A2が生じる。このように上記循環流A2が発生することで、この循環流A2による漏出量だけ上記吹出グリル5側へ流れる気流量が減少し、それだけ該吹出グリル5の流通抵抗による不必要なファン静圧の上昇が抑制されることになる。
また、この場合、上記ベルマウス4の吹出側の周縁部分での静圧上昇が抑制されることで、上記ファン3からの吹出気流A1が、上記吹出グリル5の中央寄りに偏ることなくその周縁側へも流れ、該吹出気流A1の上記吹出グリル5における風速分布が改善され、該吹出グリル5の流通抵抗による不必要なファン静圧の上昇が回避される。
これらの不必要なファン静圧の上昇抑制の相乗効果として、ファンモータ8の入力が低減され、結果的に、上記室内機Z1の省エネ性が促進されることになる。
なお、この場合、上記開口6からの気流の漏出量だけ吹出風量が減少するが、この吹出風量の減少によるデメリットと、ファンモータの入力の低減というメリットを比較勘案すれば、室内機Z1としての省エネ性の向上というメリットの方が大きい。なお、このようなファン3のモータ入力の低減効果は、図17に示すように本願発明者の実験によって検証されたところである。
一方、この実施形態の室内機Z1では、上記ベルマウス4に上記各開口6、6、・・を設けているので、上記ファン3の各羽根から吹出される吹出気流が上記各開口6、6、・・を通過する際には風切音が不可避的に発生することになる。
この場合、図14に示すように、上記各開口6、6、・・が同一円周上に設けられていると、各開口6、6、・・のそれぞれにおける音圧レベル(音圧レベル曲線「La1」参照)が羽根31の枚数分(ここでは3枚分)だけ合成されて、音圧レベル(音圧レベル曲線「Lb1」参照)が周期的に大きく変動(音圧レベル変動幅「H1」参照)する音、所謂「NZ音」が発生し、この周期的に表われる大きな音圧レベルの変化が耳障りな騒音として認識され、室内機Z1の静粛運転性が阻害されることは既述の通りである。
ところが、この実施形態に係る室内機Z1では、上述のように上記各開口6、6、・・相互を、上記ベルマウス4の軸方向と径方向の双方へ偏位させており、これによって騒音の耳障り感が減殺され、室内機Z1の低騒音性が向上することになる。即ち、
上記各開口6、6、・・相互を、図5及び図6に示すように上記ベルマウス4の径方向へ寸法Sだけ偏位させるとともに、図7及び図8に示すように上記ベルマウス4の軸方向へ寸法hだけ偏位させると、上記ベルマウス4の径方向及び軸方向の双方においてその外側寄りに位置する開口6と、上記ベルマウス4の径方向及び軸方向の双方においてその内側寄りに位置する開口6との間においては、上記ファン3の羽根31の外周縁からの直線距離が相違することになる。
このような上記ファン3の羽根31の外周縁から上記開口6に至る直線距離の相違は、該羽根31の外周縁から吹出されて上記開口6に到達するまでの時間に差が生じるということであり、係る時間差は図15に音圧レベル曲線「La3」、「La4」で示すように、位相差として表われる。従って、この位相の異なる音圧レベルが合成された場合、図15に音圧レベル曲線「Lb2」で示すように、音圧レベルの周期的な変動(音圧レベル変動幅「H2」参照)が、上記各開口6、6、・・を同一円周上に設けた場合の音圧レベル(音圧レベル曲線「Lb1」参照)の周期的な変動幅よりも「ΔH」だけ小さくなり、音圧レベル曲線がより直線に近くなり、これによって騒音の耳障り感が減殺され、室内機Z1の低騒音性が向上することになる。このような低騒音性は、図16の実験結果からわかるように、上記ファン3の低周波数域においてもっと顕著に表われるものであり、実用上極めて有効なものである。
さらに、この実施形態の室内機Z1では、上記開口6を、上記ベルマウス4の周方向に延びるスリット溝で構成しているので、例えば、上記開口6を丸穴等の比較的周方向の長さが小さい開口とする場合に比して、音圧レベルのピーク点の数が少なく(換言すれば、音圧レベルの変動間隔が長くなり)、それだけ耳障り感がより一層減殺され、延いては室内機Z1の低騒音性がさらに向上することになる。
また、この実施形態の室内機Z1では、図3に示すように、上記ベルマウス4の吹出側壁部43を湾曲面形状とし、この湾曲面部分に上記開口6を形成しているので、該湾曲面に沿って流れる気流が上記開口6にスムーズに流入し、該開口6を通って流れる循環流A2の生成がより確実となり、この結果、該循環流A2による不必要なファン静圧の上昇抑制効果がさらに促進され、延いては上記室内機Z1の省エネ性がさらに促進されることになる。
B:第2の実施形態
図9及び図10には、本願発明に係る空気調和機の第2の実施形態として室内機Z2を示している。この室内機Z2は、上記第1の実施形態に係る室内機Z1における上記ファン3及びベルマウス4を、縦長のケーシング1の前面の上下二位置に設けられた上下一対の吹出グリル5,5の内面側にそれぞれ対向配置して構成される。
このような上下二連の室内機Z2においても、上記各ファン3,3に対応させて設けられる上記ベルマウス4,4の吹出側壁部43に上記開口6を、該ベルマウス4の軸方向と径方向の双方へ偏位させて設けることで、上記第1の実施形態に係る室内機Z1の場合と同様に、上記吹出グリル5の通風抵抗に起因するファン3の不必要な静圧上昇の抑制によるファン入力の低減効果、及び上記開口6の形成に起因するNZ音の低減効果が得られるものである。
C:第3の実施形態
図11及び図12には、本願発明に係る空気調和機の第3の実施形態として室内機Z3を示している。この室内機Z3は、上記第1及び上記第2の実施形態に係る室内機Z1、Z2が共に、後方吸込・前方吹出型の室内機であったのに対して、後方吸込・上方吹出型としたものである。
この室内機Z3は、上記第1の実施形態に係る室内機Z1における上記ファン3及びベルマウス4を、縦長のケーシング1の上面に設けられた吹出グリル5の内面側(下面側)に対向配置して構成される。
このような上方吹出の室内機Z3においても、上記ファン3に対応させて設けられる上記ベルマウス4,4の吹出側壁部43に上記開口6を、該ベルマウス4の軸方向と径方向の双方へ偏位させて設けることで、上記第1の実施形態に係る室内機Z1の場合と同様に、上記吹出グリル5の通風抵抗に起因するファン3の不必要な静圧上昇の抑制によるファン入力の低減効果、及び上記開口6の形成に起因するNZ音の低減効果が得られるものである。
D:第4の実施形態
図13には、本願発明に係る空気調和機の第4の実施形態としての室内機Z4に設けられたファン3及びベルマウス4の一部を示している。この実施形態では、上記ベルマウス4の吹出側壁部43をテーパ面形状とし、この部分に上記開口6を形成したものであり、これ以外の構成は全て第1の実施形態の室内機Z1の場合と同様である。
この実施形態のように、上記ベルマウス4のテーパ面形状とされた吹出側壁部43部分に上記開口6を設けた場合においても、該開口6を湾曲面状の吹出側壁部43に設けた上記第1及び第2の実施形態に係る室内機Z1、Z2の場合と同様に、
該テーパ面に沿って流れる気流が上記開口6にスムーズに流入し、該開口6を通って流れる循環流A2の生成がより確実となり、その結果、上記吹出グリル5の通風抵抗に起因するファン3の不必要な静圧上昇の抑制によるファン入力の低減効果、及び上記開口6の形成に起因するNZ音の低減効果が得られるものである。
本願発明の第1の実施の形態に係る空気調和機の平面図である。 図1のII−II矢視図である。 図1のIII部の拡大図である。 図1に示したベルマウスの斜視図である。 図1に示したベルマウスの平面図である。 図5のVI部の拡大図である。 図5のVII−VII矢視図である。 図7のVIII部の拡大図である。 本願発明の第2の実施の形態に係る空気調和機の平面図である。 図1のX−X矢視図である。 本願発明の第3の実施の形態に係る空気調和機の正面図である。 図11のXII−XII矢視図である。 本願発明の第4の実施の形態に係る空気調和機の要部図である。 本願発明におけるNz音特性図である。 従来構造におけるNz音特性図である。 空気調和機の「回転数−騒音」特性図である。 空気調和機の「風量−入力」特性図である。
符号の説明
1 ・・ケーシング
2 ・・熱交換器
3 ・・ファン
4 ・・ベルマウス
5 ・・吹出グリル
6 ・・開口
7 ・・ベース板
8 ・・ファンモータ
9 ・・吸込グリル
31 ・・羽根
32 ・・ボス
41 ・・吸込側壁部
42 ・・筒状壁部
43 ・・吹出側壁部
A1 ・・吹出気流
A2 ・・循環流
Z1〜Z4 ・・空気調和機

Claims (3)

  1. ベルマウス(4)の内周側に配置されたファン(3)からの気流を、該ベルマウス(4)の吹出側の前方に配置された吹出グリル(5)を通して吹出すようにした空気調和機において、
    上記ベルマウス(4)の吹出側の壁部(43)にその周方向へ所定間隔で複数個の開口(6)、(6)、・・が設けられるとともに、該各開口(6)、(6)、・・相互が、上記ベルマウス(4)の軸方向へ、又は径方向へ、又は軸方向と径方向の双方へ、偏位していることを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1において、
    上記開口(6)が、上記ベルマウス(4)の周方向に延びるスリット溝であることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1又は2において、
    上記ベルマウス(4)における上記開口(6)が設けられる部位が湾曲面形状、又はテーパ面形状とされていることを特徴とする空気調和機。
JP2008135669A 2008-05-23 2008-05-23 空気調和機 Pending JP2009281682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135669A JP2009281682A (ja) 2008-05-23 2008-05-23 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135669A JP2009281682A (ja) 2008-05-23 2008-05-23 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009281682A true JP2009281682A (ja) 2009-12-03

Family

ID=41452311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008135669A Pending JP2009281682A (ja) 2008-05-23 2008-05-23 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009281682A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015084030A1 (ko) * 2013-12-02 2015-06-11 삼성전자주식회사 송풍장치 및 이를 포함하는 공기조화기의 실외기
JP2016211440A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 株式会社デンソー 送風装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015084030A1 (ko) * 2013-12-02 2015-06-11 삼성전자주식회사 송풍장치 및 이를 포함하는 공기조화기의 실외기
USRE49709E1 (en) 2013-12-02 2023-10-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Blower and outdoor unit of air conditioner comprising same
JP2016211440A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 株式会社デンソー 送風装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4823294B2 (ja) 送風機及びこの送風機を用いたヒートポンプ装置
JP4938241B2 (ja) 送風ファンの構造
AU2006270875B2 (en) Axial flow fan
JP5029577B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP4380744B2 (ja) 送風ユニット
JPWO2009139422A1 (ja) 遠心送風機
JP5716766B2 (ja) 空気調和機
JP2008057480A (ja) シュラウド付プロペラファン
JP2013164218A (ja) 室内機
JP5533969B2 (ja) 空気調和機
JP6078945B2 (ja) 遠心送風機
JP2015117605A (ja) 遠心送風機
JP2009281682A (ja) 空気調和機
JP6179819B2 (ja) 空気調和機
CN209541018U (zh) 气体整流结构、轴流风机、空调室内机和空调室外机
JP2017180094A (ja) 送風ファンおよびこれを用いた送風ユニット
JP2012112324A (ja) 多翼遠心ファンおよびそれを用いた空気調和機
JP2000018198A (ja) 送風機
JP6390348B2 (ja) 送風装置
JP2008157514A (ja) 空気調和機
JP6340585B2 (ja) クロスフローファン
CN209129934U (zh) 气体整流结构、轴流风机、空调室内机和空调室外机
JP2007002790A (ja) 貫流送風機用羽根車
JP5504624B2 (ja) 遠心送風機
JP6771589B2 (ja) 遠心送風機