JP2000345845A - ラジエータの冷却構造 - Google Patents

ラジエータの冷却構造

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JP2000345845A
JP2000345845A JP11157290A JP15729099A JP2000345845A JP 2000345845 A JP2000345845 A JP 2000345845A JP 11157290 A JP11157290 A JP 11157290A JP 15729099 A JP15729099 A JP 15729099A JP 2000345845 A JP2000345845 A JP 2000345845A
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radiator
fan
cooling structure
shroud
stopper member
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Mikio Kobayashi
幹夫 小林
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジエータファンの変形によるラジエータコ
アの損傷を未然に防止し得ると共に、ラジエータ後面と
ラジエータファンとのクリアランスを小さくして車体設
計の自由度が確保し得るラジエータの冷却構造を提供す
る。 【解決手段】 ラジエータファン6の回転によって生じ
る空気流を、ファンシュラウド2によりラジエータコア
を通過するように誘導してラジエータ1を冷却するラジ
エータの冷却構造において、ラジエータファン6に羽根
6aの先端からラジエータファン6の半径方向外方に突
出する突状部材7を設けると共に、ファンシュラウド2
に上記羽根6aがラジエータ側に変形した際に、突状部
材7が当接してラジエータファン6の変形が規制される
ストッパ部材8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
ラジエータの冷却構造に関し、特にラジエータコアの後
面側にラジエータファンが配設されたラジエータの冷却
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラジエータを搭載する車両は、
ファンモータの回転によりラジエータファンを回転駆動
し、その回転によって生じる空気流をファンシュラウド
によりラジエータコアを通過するように誘導してラジエ
ータを冷却するように構成されている。
【0003】このラジエータファンの回転によってラジ
エータを冷却する構造は、例えば図11に車両の前部断
面図を示し、図12に要部拡大断面図を示すように、ラ
ジエータ21に形成されるラジエータコア21aの後面
側に取り付けられるファンシュラウド22と一体にモー
タブラケット23を形成すると共に、このモータブラケ
ット23にラジエータファン25を回転駆動するファン
モータ24が取り付け支持されている。
【0004】そして、ラジエータ21及びエンジン30
等を循環する冷却水が所定温度以上に達した際、ファン
モータ24によってラジエータファン25を回転駆動し
てラジエータコア21aを通過する空気流を発生させ、
該空気流によってラジエータ21を冷却するように構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ラジエ
ータファン25は一般に樹脂によって形成されることか
ら、ラジエータ21内の冷却水温が高温状態となって、
ラジエータファン25が回転駆動される状況下では、ラ
ジエータファン25自体もその熱影響を受けて剛性が低
下して軟化し、変形し易くなっていると共に、近年では
騒音低減や冷却効率の向上を確保するために、ラジエー
タファン25に形成された羽根25aの先端側が回転方
向側へ突出形成されることに起因して該先端部分の強度
が比較的低くなり、大きな負荷に対して羽根25aに捩
じれ変形が発生し易くなる。
【0006】このため、ラジエータファン25が回転駆
動されている状況下で、例えば車両が冠水道路を通過す
る等の際に、図11及び図12に示すように水位Hがラ
ジエータファン25の羽根25aの部分まで達すると、
回転駆動されている羽根25aの先端部が水面下に突入
して水を掻く、いわゆる水掻き作用が発生して羽根25
a自体が水からの反力を受けてラジエータ21側へ湾曲
変形することがある。この結果、変形した羽根25aが
ラジエータコア21aに接触してラジエータファン25
によってラジエータコア21aを損傷せしめることが懸
念される。
【0007】このため、上記のようなラジエータファン
25が回転している状況下でラジエータファン25の一
部が水没するという、滅多に発生しない事態にも対処す
るために、羽根25aの変形量を考慮して、ラジエータ
コア21aの後面とラジエータファン25との間に十分
なクリアランスが要求される。この結果、エンジン房内
の有効空間が制限されて車体設計の自由度が制限される
場合があった。
【0008】一方、近年では、ラジエータファンが回転
している状況下でラジエータファンの一部が水没して水
から受ける反力によって羽根が変形しても、ラジエータ
コアとの接触を回避するために、ラジエータの前面側、
即ちバンパー側にラジエータファンを配設した構造もあ
る。
【0009】このような構造は、エンジン房内やエンジ
ン自体のレイアウト、或いはバンパ等のレイアウトによ
っては実施できない場合があり、また車体設計の自由度
が大きく制限される。
【0010】従って、かかる点に鑑みてなされた本発明
の目的は、ラジエータファンの変形によるラジエータコ
アの損傷を未然に防止し得ると共に、ラジエータ後面と
ラジエータファンとのクリアランスを小さくして車体設
計の自由度が確保し得るラジエータの冷却構造を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載のラジエータの冷却構造の発明は、ラジエー
タコアの後面側に配設されるファンシュラウドに開口す
るファン用開口部内にラジエータファンを配設し、該ラ
ジエータファンの回転によって生じる空気流を、ファン
シュラウドにより上記ラジエータコアを通過するように
誘導してラジエータを冷却するラジエータの冷却構造に
おいて、上記ラジエータファンは、該ラジエータファン
の羽根の先端からラジエータファンの半径方向外方に突
出する突状部材を備え、上記ファンシュラウドは、上記
ラジエータファンの変形に際して上記突状部に当接して
該ラジエータファンの上記ラジエータ側への変形を規制
するストッパ部材を備えたことを特徴とする。
【0012】この請求項1の発明によると、ラジエータ
ファンの羽根の先端に突状部材を備え、かつファンシュ
ラウドにラジエータファンの変形に際して上記突状部に
当接してラジエータファンの上記ラジエータ側への変形
を規制するストッパ部材を備えることから、ラジエータ
ファンの回転状況下において、ラジエータファンの一部
が水面下に没してラジエータファンの羽根に水からの反
力が作用して羽根等がラジエータ側に変形すると、上記
突状部材がストッパ部材に当接して変形が規制され、ラ
ジエータファンがラジエータコアに接触することが回避
され、ラジエータファンの損傷が未然に防止される。従
って、ラジエータの後面とラジエータファンとのクリア
ランスを小さく設定することが可能になり、車体設計の
自由度が確保される。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1のラジ
エータの冷却構造において、上記突状部材及び上記スト
ッパ部材の少なくとも一方は、上記ラジエータファンの
回転方向に延在するリング状に形成されたことを特徴と
する。
【0014】請求項2の発明によると、突状部材及びス
トッパ部材の少なくとも一方がリング状に形成されるこ
とから、ラジエータファンの各羽根の変形を確実に規制
することが可能になると共に、特に突状部材を各羽根の
先端部を連結するリング形状とした場合には、羽根の剛
性ひいてはラジエータファン全体の剛性向上がもたらさ
れる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2のラジエータの冷却構造において、上記ラジエータフ
ァンは、上記ファンシュラウドにモータブラケットを介
して取り付けられたファンモータにより回転駆動される
ことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によると、ラジエータファ
ンをファンモータにより回転駆動させるので、エンジン
の位置に制約されることなくラジエータファンが設置で
き、ラジエータの後面とラジエータファンとのクリアラ
ンスの設定が容易になり、より容易に車体設計の自由度
が確保される。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3のラジ
エータの冷却構造において、上記モータブラケットは、
上記ファンシュラウドに着脱自在に取り付けられ、上記
ファンシュラウドは、該ファンシュラウドに開口する上
記ファン開口部の端縁部に上記ストッパ部材が一体形成
されたことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明によると、モータブラケッ
トに予めファンモータを取り付けてから、このファンモ
ータの出力軸に上記突状部材を有するラジエータファン
を装着し、しかる後、ストッパ部材が一体に形成された
ファンシュラウドにモータブラケットを取り付けること
によって容易に組み立てることが可能である。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項3のラジ
エータの冷却構造において、上記モータブラケットは、
上記ファンシュラウドと一体に形成されたことを特徴と
する。
【0020】請求項5の発明によると、モータブラケッ
トがファンシュラウドと一体に形成されているので、強
度的に優れると共に、構成部品点数の削減が得られて組
立及び部品管理等が容易になり製造コストの削減がもた
らされる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5のラジ
エータの冷却構造において、上記ストッパ部材は、上記
ファンシュラウドに開口する上記ファン開口部の端縁部
に一体形成され、上記ラジエータファンは、上記モータ
ブラケットと上記ファンシュラウドとの隙間から挿入さ
れて上記ファン用開口部内に配設可能であることを特徴
とする。
【0022】請求項6の発明によると、モータブラケッ
トとファンシュラウドとの隙間からラジエータファンを
ファン用開口部に挿入した後、モータブラケットにファ
ンモータを取り付け、しかる後、モータファンの出力軸
にラジエータファンを装着することで、組み立て作業の
簡素化がもたらされる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項5のラジ
エータの冷却構造において、上記ストッパ部材は、上記
ファンシュラウドに開口する上記ファン開口部の端縁部
のラジエータと対向する端面に固定して設けられたこと
を特徴とする。
【0024】請求項7の発明によると、ストッパ部材を
ファンシュラウドと別体としているので、モータブラケ
ットにファンモータを取り付けた後、ファン用開口部に
モータブラケット側とは反対側からラジエータファンを
軸方向に沿って挿入してファンモータの出力軸に装着
し、その後、ストッパ部材をファンシュラウドの端縁部
のラジエータと対向する端面に内側に固定することで組
み立てることができるので、作業効率の向上がもたらさ
れると共に、ラジエータファンをファン用開口部に軸方
向から挿入できるので、請求項6の発明のように径方向
から挿入する場合よりもモータブラケットの高さを低く
でき、より小型化が可能となり、車体設計の自由度が確
保できる。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項5のラジ
エータの冷却構造において、上記ストッパ部材は、上記
ファンシュラウドに開口する上記ファン開口部の端縁部
のラジエータと反対側の端面に固定されたことを特徴と
する。
【0026】請求項8の発明によると、ストッパ部材を
ファンシュラウドのラジエータと反対側の端面に固定す
ることから、請求項7の発明の効果に加えて、ラジエー
タファン側に設けた突状部材の当接によるストッパ部材
の脱落等を確実に防止することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるラジエータの
冷却構造の第1乃至第4の各実施の形態を図1乃至図9
によって説明する。
【0028】(第1実施の形態)本発明によるラジエー
タの冷却構造の第1実施の形態を図1乃至図3によって
説明する。なお、図中Fは車体前方方向を示している。
【0029】図1は本実施の形態の概要を示す要部斜視
図、図2は要部断面図、図3は図2のA部拡大図であ
り、図中符号1はラジエータであって、ラジエータ1の
外周部にラジエータ1の後面側を覆うファンシュラウド
2が取り付けられ、ファンシュラウド2にはラジエータ
コア1aに対向してファン用開口部2aが開口してい
る。
【0030】このファンシュラウド2に上記ファン用開
口部2aを跨ぐように掛け渡されてモータブラケット3
が取付ねじ4等により固定され、モータブラケット3の
中央部にファンモータ5が取り付けられると共に、この
ファンモータ5の出力軸5aにラジエータファン6が装
着される。
【0031】ラジエータファン6は、各羽根6aの先端
部を連結するように、羽根6aから半径方向外方に突出
するリング状の突状部材7が形成される一方、ファンシ
ュラウド2に開口するファン用開口部2aの端縁部2b
には、上記突状部材7の外径よりも小径のストッパ部材
8が一体形成されている。
【0032】そして、ラジエータ1及びエンジン(図示
せず)等を循環する冷却水が所定温度以上に上昇した
際、上記ファンモータ5によってラジエータファン6を
回転駆動して、ラジエータコア1aを通過する空気流を
発生させて、該空気流によってラジエータ1が冷却され
る。
【0033】一方、ラジエータファン6が回転駆動され
いてる状況下で、例えば車両が冠水道路を通過する等に
よって、図2及び図3に示すように水位Hがラジエータ
ファン6の羽根6aの部分まで達して羽根6aが水没
し、羽根6aによって水を掻く、いわゆる水掻き作用が
発生すると、羽根6aが水の反力を受けてラジエータ1
側に湾曲変形する。羽根6aが変形すると、羽根6aの
先端部に形成されたリング状の突状部材7がファンシュ
ラウド2の端部に形成されたストッパ部材8の端面に当
接して、羽根6aのラジエータ1側へのそれ以上の変形
が規制される。
【0034】従って、羽根6aがラジエータコア1aに
接触することが回避され、羽根6aの当接によるラジエ
ータコア1aの損傷が未然に防止される。また、羽根6
aの変形が突状部材7及びストッパ部材8の当接によっ
て有効に規制されることから、ラジエータ1の後面とラ
ジエータファン6との間のクリアランスLを小さく設定
することが可能になり、エンジン房内のレイアウトをは
じめ、車体設計の自由度が拡大される。
【0035】更に、組み立てにあたって、モータブラケ
ット3に予めファンモータ5及びラジエータファン6を
取り付けてから、モータブラケット3を取付ねじ4等に
よりファンシュラウド2に固定することが可能になり、
ファンモータ5及びラジエータファン6の取付作業を容
易に行うことができる。
【0036】(第2実施の形態)本発明によるラジエー
タの冷却構造の第2実施の形態を図4及び図5によって
説明する。なお、説明の便宜上上記図1乃至図3と対応
する部分に同一符号を付し該部の詳細な説明を省略し、
異なる部分を主に説明する。
【0037】図4はエンジン側からみたファンシュラウ
ド2の要部平面図、図5(a)は組み立てた状態におけ
る図4のI−I線拡大断面図であり、図5(b)は同じ
く図4のII−II線拡大断面図である。
【0038】この冷却構造では、ラジエータファン6を
モータブラケット3とファンシュラウド2との隙間から
ファン用開口部2aに横方向から挿入可能に、モータブ
ラケット3とファンシュラウド2とを一体に形成する。
【0039】ラジエータファン6には、上記第1実施の
形態と同様に、羽根6aの先端から半径方向外方に突出
させてリング状の突状部材7を設けると共に、ファンシ
ュラウド2に開口するファン用開口部2aの端縁部2b
には、モータブラケット3の結合部、本実施の形態では
4か所を除いて、突状部材7の外径よりも内径が小径の
ストッパ部材8を一体に形成すると共に、モータブラケ
ット3の上記結合部には、隣接するストッパ部材8間の
隙間を塞ぐアダプタ9をラジエータ側から取付ねじ10
等により取付固定して、隣接するストッパ部材8間の隙
間からの空気流の流出を防止している。
【0040】この実施の形態によると、上記第1実施の
形態と同様に、羽根6aが変形した際にストッパ部材8
によって突状部材7を受け止めることによって、ラジエ
ータファン6が回転駆動される状況下の水没による羽根
6aの変形が規制されてラジエータコア1aの損傷を未
然に防止することができると共に、ラジエータ1の後面
とラジエータファン6とのクリアランスを小さく設定で
きて車体設計の自由度が確保されることは勿論、更に、
モータブラケット3とファンシュラウド2とが一体に形
成されることからこれらの剛性が向上すると共に、組み
立て作業にあたっては、図4に示すように、モータブラ
ケット3とファンシュラウド2との隙間からラジエータ
ファン6をファン用開口部2aに横方向から挿入した
後、モータブラケット3にファンモータ(図示せず)を
取り付け、ファンモータの出力軸にラジエータファン6
を装着することで、組み立て作業の簡素化がもたらされ
る。
【0041】なお、隣接するストッパ部材8間の隙間を
塞ぐアダプタ9は、ラジエータファン6の挿入に先立っ
て、或いは挿入後の任意の時機に取り付けることができ
る。
【0042】(第3実施の形態)本発明によるラジエー
タの冷却構造の第3実施の形態を図6及び図7によって
説明する。なお、説明の便宜上上記図1乃至図5と対応
する部分に同一符号を付してある。
【0043】図6はエンジン側からみたファンシュラウ
ドの要部平面図であり、図7の各(a)、(b)、
(c)は組み立てられた状態の各々図6のIII−II
I線拡大断面図、IV−IV線拡大断面図、V−V線拡
大断面図である。
【0044】この冷却構造は、ファンシュラウド2のフ
ァン用開口部2aの端縁部2bに、その端縁に沿ってフ
ァンシュラウド2とは別体のリング状で突状部材7の外
径より内径が大径であるストッパ部材11をラジエータ
と対向する端面2dにラジエータ側から取付ねじ12に
より固定して取付けたもので、その他の構成は第2実施
の形態と略同様である。なお、この実施の形態では、フ
ァン用開口部2aの端縁部2bのラジエータと対向する
端面2dに、ストッパ部材11の取付ねじ12による固
定部分を除いて溝状の凹部2cを形成し、ストッパ部材
11には上記凹部2cに嵌合する凸部11cが形成され
ている。
【0045】この実施の形態によれば、ストッパ部材1
1をファンシュラウド2と別体に形成することによっ
て、モータブラケット3にファンモータを取り付けた
後、ファン用開口部2aにモータブラケット3とは反対
側からラジエータファン6をファンモータの軸方向に沿
って挿入し、しかる後、上記凹部2cに凸部11cを挿
入してストッパ部材11をファンシュラウド2の端縁部
2bの端面2dに取付ねじ12によって固定すると共
に、その後ラジエータファン6をファンモータの出力軸
に装着して組み立てることができる。
【0046】従って、ラジエータファン6を軸方向に沿
ってファン用開口部2aに挿入することから、上記第2
実施の形態のようにモータブラケット3とファンシュラ
ウド2との隙間からラジエータファン6を挿入する場合
に比べて、作業効率の向上が図れると共に、モータブラ
ケット3の高さを低くできるので、エンジン房内のレイ
アウトの自由度をはじめ車体設計の自由度の拡大が図れ
る。
【0047】(第4実施の形態)本発明によるラジエー
タの冷却構造の第4実施の形態を図8及び図9によって
説明する。なお、説明の便宜上上記図1乃至図7と対応
する部分に同一符号を付してある。
【0048】図8はエンジン側からみたファンシュラウ
ドの要部平面図であり、図9の各(a)及び(b)は各
々図8のVI−VI線拡大断面図及びVII−VII線
拡大断面図である。
【0049】この冷却構造は、ファンシュラウド2のフ
ァン用開口部2aの端縁部2bに、その内周に嵌合する
2分割に形成された円弧状のストッパ部材13aと13
bを取付ねじ14により固定して設けたものであり、ス
トッパ部材13aと13bによってリング状でかつ、内
径が突状部7の外径より大径のストッパ部材が形成され
る。
【0050】各ストッパ部材13a及び13bには、L
字状に折曲形成された係止部13cが設けられ、ファン
用開口部2aの端縁部2bの内周に嵌合すると共に、係
止部13cがラジエータと反対側の端面2e、即ちエン
ジン側の端面2eに取付ねじ14により固定することに
よって、上記第3実施の形態の場合と比較して、ラジエ
ータファン6に設けた突状部材7が、羽根6aの上記変
形によりストッパ部材13a或いは13bに当接した
際、ストッパ部材13a或いは13bがラジエータ側に
抜け出すのが確実に防止され、長期間に亘って安定的に
使用することができる。
【0051】また、組み立てにあたっては、第3実施の
形態と同様に、モータブラケット3にファンモータを取
り付けた後、ファン用開口部2aにモータブラケット3
側とは反対側からラジエータファン6をファンモータの
軸方向に沿って挿入してから、ストッパ部材13a及び
13bを挿入してファンシュラウド2の端面2eにに取
付ねじ14で固定し、しかる後、ラジエータファン6を
ファンモータの出力軸に装着して組み立てることができ
るので、作業効率の向上が図れると共に、モータブラケ
ット3の高さを低く設定することができ、車体設計の自
由度が拡大される。
【0052】本発明は上記実施の形態に限定されること
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。例えば、上記の各実施の形態では、ラジエータファ
ン側に設ける突状部材と、ファンシュラウド側に設ける
ストッパ部材とを何れもリング状に形成したが、いずれ
か一方のみをリング状に形成することも可能である。こ
の際、ストッパ部材をリング状とする場合には、ラジエ
ータファン側には各羽根の先端部に突状部材を設ける。
また、第4実施の形態の形態では、ストッパ部材を2分
割したが、その分割数や分割方向は任意に設定すること
ができる。
【0053】更に、ファンシュラウド側に設けるストッ
パ部材は、例えば図10(a)にファンシュラウドの要
部断面を示すように、ラジエータファンに設けた突状部
材を挟むようにファンシュラウド2にラジエータファン
の回転方向に沿って連続する凹部2fを形成したり、図
10(b)に示すように、ファンシュラウド2のラジエ
ータ側に内径が小さくなる段差2gをラジエータファン
の回転方向に沿って形成することも、更に図10(c)
に示すように、突状部材を挟むようにファンシュラウド
2に溝部2hをラジエータファンの回転方向に沿って連
続形成することで構成することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上説明した本発明のラジエータの冷却
構造によると、ラジエータファンの羽根の先端にラジエ
ータファンの径方向に突出する突状部材を設ける一方、
ファンシュラウドに上記羽根がラジエータ側に変形した
際に上記突状部材が当接するストッパ部材を設けること
によって、上記羽根の変形を抑制されてラジエータファ
ンの羽根の変形に起因するラジエータファンとラジエー
タコアとの当接によるラジエータコアの損傷が未然に防
止でき、かつラジエータの後面とラジエータファンとの
クリアランスを小さく設定することが可能になり、車両
設計の際の自由度が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラジエータの冷却構造における第
1実施の形態の概要を示す要部斜視図である。
【図2】同じく、図1の要部断面図である。
【図3】同じく、図2のA部拡大図である。
【図4】本発明によるラジエータの冷却構造の第2実施
の形態の概要を示す要部平面図である。
【図5】同じく、(a)及び(b)は各々図4のI−I
線拡大断面図及びII−II線拡大断面図である。
【図6】本発明によるラジエータの冷却構造の第3実施
の形態の概要を示す要部平面図である。
【図7】同じく、(a)、(b)、(c)は各々図6の
III−III線拡大断面図、IV−IV線拡大断面
図、V−V線拡大断面図である。
【図8】本発明によるラジエータの冷却構造の第4実施
の形態の概要を示す要部平面図である。
【図9】同じく、(a)及び(b)は各々図8のVI−
VI線拡大断面図及びVII−VII線拡大断面図であ
る。
【図10】(a)、(b)及び(c)は各々本発明に係
わるラジエータの冷却構造の変形例を説明する要部断面
図である。
【図11】従来のラジエータ冷却構造の概要を示す車両
の前部断面図である。
【図12】同じく、図11の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ラジエータ 1a ラジエータコア 2 ファンシュラウド 2a ファン用開口部 2b 端縁部 2d 端面 2e 端面 3 モータブラケット 4 取付ねじ 5 ファンモータ 6 ラジエータファン 6a 羽根 7 突状部材 8 ストッパ部材 9 アダプタ 10 取り付けねじ 11 ストッパ部材 12 取付ねじ 13a ストッパ部材 13b ストッパ部材 13c 係止部 14 取付ねじ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータコアの後面側に配設されるフ
    ァンシュラウドに開口するファン用開口部内にラジエー
    タファンを配設し、該ラジエータファンの回転によって
    生じる空気流を、ファンシュラウドにより上記ラジエー
    タコアを通過するように誘導してラジエータを冷却する
    ラジエータの冷却構造において、 上記ラジエータファンは、 該ラジエータファンの羽根の先端からラジエータファン
    の半径方向外方に突出する突状部材を備え、 上記ファンシュラウドは、 上記ラジエータファンの変形に際して上記突状部に当接
    して該ラジエータファンの上記ラジエータ側への変形を
    規制するストッパ部材を備えたことを特徴とするラジエ
    ータの冷却構造。
  2. 【請求項2】 上記突状部材及び上記ストッパ部材の少
    なくとも一方は、 上記ラジエータファンの回転方向に延在するリング状に
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載のラジエー
    タの冷却構造。
  3. 【請求項3】 上記ラジエータファンは、 上記ファンシュラウドにモータブラケットを介して取り
    付けられたファンモータにより回転駆動されることを特
    徴とする請求項1または2に記載のラジエータの冷却構
    造。
  4. 【請求項4】 上記モータブラケットは、 上記ファンシュラウドに着脱自在に取り付けられ、 上記ファンシュラウドは、 該ファンシュラウドに開口する上記ファン開口部の端縁
    部に上記ストッパ部材が一体形成されたことを特徴とす
    る請求項3に記載のラジエータの冷却構造。
  5. 【請求項5】 上記モータブラケットは、 上記ファンシュラウドと一体に形成されたことを特徴と
    する請求項3に記載のラジエータの冷却構造。
  6. 【請求項6】 上記ストッパ部材は、 上記ファンシュラウドに開口する上記ファン開口部の端
    縁部に一体形成され、 上記ラジエータファンは、 上記モータブラケットと上記ファンシュラウドとの隙間
    から挿入されて上記ファン用開口部内に配設可能である
    ことを特徴とする請求項5に記載のラジエータの冷却構
    造。
  7. 【請求項7】 上記ストッパ部材は、 上記ファンシュラウドに開口する上記ファン開口部の端
    縁部のラジエータと対向する端面に固定して設けられた
    ことを特徴とする請求項5に記載のラジエータの冷却構
    造。
  8. 【請求項8】 上記ストッパ部材は、 上記ファンシュラウドに開口する上記ファン開口部の端
    縁部のラジエータと反対側の端面に固定されたことを特
    徴とする請求項5に記載のラジエータの冷却構造。
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