JP2017039482A - 作業用車両 - Google Patents

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【課題】オペレータキャビンからの後方視界を良好に保つことができる作業用車両を提供する。【解決手段】オペレータキャビン内に設けられたエアコンディショナー用の冷媒を冷却するエアコンコンデンサー210と、エアコンコンデンサー210を通って流れる冷却空気流を作るコンデンサーファン220とを備え、エアコンコンデンサー210およびコンデンサーファン220が一体となってエンジンカバー15の下面に取り付けられ、エンジンカバー15の上面が略フラット状に形成されて構成される。【選択図】図9

Description

本発明は、エアコンディショナー用の冷媒を冷却するコンデンサーとコンデンサーファンを備える作業用車両に関する。
このような作業用車両の一例として、タイヤもしくはクローラからなる走行装置を車両本体の左右にそれぞれ設け、左右の走行装置の作動速度を異ならせることによって進行方向の転換を行うスキッドステアローダが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このようなスキッドステアローダは、車両本体に上下揺動自在にアームを設け、このアームを上下に揺動させることによりアーム先端に着脱自在に取り付けられたアタッチメント(作業装置)を上下に移動させて作業を行うように構成されている。車両本体の後部には、走行装置等を駆動するためのエンジンが搭載され、そのエンジンに循環させる冷却液を冷却するラジエータが設けられている。
特許第5718513号
このような作業用車両には、オペレータキャビン内に設けられたエアコンディショナー(所謂エアコン)用の冷媒を冷却するコンデンサー(以下、エアコンコンデンサーと称する)が設けられている。従来の作業用車両では、エアコンコンデンサーがエンジンカバーに取り付けられた構成のものがあるが、エアコンコンデンサーがエンジンカバーの上面から上方に突出しているため、オペレータキャビンからの後方視界が良くないという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、オペレータキャビンからの後方視界を良好に保つことができる作業用車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る作業用車両は、車体の前部に設けられたオペレータキャビンと、前記車体の後部に搭載されたエンジンと、前記エンジンの上方位置において縦開き開閉可能に設けられたエンジンカバーと、前記オペレータキャビン内に設けられたエアコンディショナー用の冷媒を冷却するコンデンサー(例えば、実施形態におけるエアコンコンデンサー210)と、前記コンデンサーを通って流れる冷却空気流を作るコンデンサーファンとを備える。そして、前記コンデンサーおよび前記コンデンサーファンが一体となって前記エンジンカバーの下面に取り付けられ、前記エンジンカバーの上面が略フラット状に形成されて構成される。
上記構成の作業用車両において、前記エンジンカバーは、前記コンデンサーファンと対向する位置に開口部が形成され、その開口部を塞ぐカバープレート(例えば、実施形態におけるエンジンカバープレート200)が着脱可能に取り付けられて構成されることが好ましい。
上記のように構成された本発明に係る作業用車両によれば、コンデンサーおよびコンデ
ンサーファンが一体となってエンジンカバーの下面に取り付けられ、前記エンジンカバーの上面が略フラット状に形成されて構成されている。そのため、オペレータキャビンからの後方視界を遮ることなく、後方視界を良好に保つことができる。また、コンデンサーのメンテナンス作業を行うときには、エンジンカバーを上方に開放させることにより、エンジンカバーとともに上方に移動したコンデンサーに対して簡単にメンテナンス作業を行うことができる。
また、上記の本発明に係る作業用車両において、エンジンカバーが、コンデンサーファンと対向する位置に開口部が形成され、その開口部を塞ぐカバープレートが着脱可能に取り付けられる構成とすれば、コンデンサーファンのメンテナンス作業を行うときには、エンジンカバーを閉鎖状態のまま、カバープレートをエンジンカバーから取り外すことにより、エンジンカバーの開口部を通ってコンデンサーファンにアクセスしてメンテナンス作業を行うことができる。このように、エアコンコンデンサーを取り外すことなく、コンデンサーファンのメンテナンス作業を行うことができる。
本発明を適用したクローラ式スキッドステアローダをアームが最下動位置に揺動された状態で示す左側面図である。 上記スキッドステアローダを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 上記スキッドステアローダをアームが最上動位置に揺動させた状態で示す左側面図である。 上記スキッドステアローダの後部に設けられたラジエータおよびエンジンを示す背面図である。 上記ラジエータおよびエンジン、並びに、ラジエータとエンジンの間に設けられたファンシュラウドおよびラジエータファンを示す平面図である。 図5における矢印A-Aでの断面を示す上記ファンシュラウド、ラジエータファンおよびエンジンの背面図である。 上記ラジエータおよびファンシュラウドのカバープレートを取り外した状態を示す背面図である。 上記スキッドステアローダの後部を示す平面図である。 図8における矢印B-Bでの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、アームの先端にバケットを装着したクローラ式のスキッドステアローダ(以下、クローラローダと称する)に、本発明を適用した例について説明する。まず、クローラローダ1の全体構成について、図1〜図3を参照して説明する。
クローラローダ1は、図1に示すように、無端状の履帯3を有して構成される左右一対の走行装置5,5と、これら走行装置5,5が左右に取り付けられた本体フレーム9と、本体フレーム9に取り付けられたローダ装置20と、本体フレーム9の中央上部に設けられたオペレータキャビン11とを有して構成されている。なお、走行装置5,5と本体フレーム9とをあわせて、以下「車両10」と称する。
オペレータキャビン11は箱状に形成されており、車両前側が開口し、その開口部に開閉自在な前扉11aが設けられている。オペレータキャビン11内には、作業者が車両前側に向いて着座するオペレータシート(図示せず)が設けられており、このオペレータシートの左右に、走行装置5,5およびローダ装置20の駆動を操作するための操作レバー(図示せず)が配設されている。
上述のように、本体フレーム9にローダ装置20が取り付けられるのであるが、本体フレーム9にはローダ装置20を取り付けるための複数の枢結点が設けられている。ローダ装置20は、オペレータキャビン11の前後左右を囲むように配設されたアーム21と、本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のコントロールリンク22と、コントロールリンク22の後側において本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のアームシリンダ23と、アームシリンダ23の後側において本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のリフトリンク24と、アーム21の前端部にブラケット29aを介して取り付けられたバケット29とから構成される。なお、左右一対のコントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24は左右対称に設けられており、コントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24を介してアーム21が本体フレーム9に取り付けられている。
ブラケット29aはアーム21の先端部に上下に揺動自在に枢結されており、そのブラケット29aにバケット29が着脱自在に取り付けられている。バケット29(ブラケット29a)は、アーム21の先端側に設けられたバケットシリンダ28,28を伸縮作動させることにより、アーム21に対して上下に揺動される。
クローラローダ1は、作業者がオペレータシートに着座して操作レバーを操作することにより、操作レバーの操作に応じて、走行装置5を駆動させて車両10を走行移動させたり、アームシリンダ23を伸縮作動させてアーム21を上下に揺動させたり、バケットシリンダ28を伸縮作動させてバケット29を上下に揺動させたりすることができる。アームシリンダ23を伸縮作動させることにより、アーム21を最下動位置21Dと最上動位置21Uとの間で上下に揺動させることが可能である。
クローラローダ1は、本体フレーム9の後側上部のオペレータキャビン11の後方位置に、ディーゼルエンジンEG(以下、エンジンEGと称する)が設けられている。走行装置5、アームシリンダ23およびバケットシリンダ28は、このエンジンEGにより駆動された油圧ポンプからの作動油を受けて駆動されるように構成されている。エンジンEGは、左右が本体フレーム9の側方フレームに覆われ、上方および後方がそれぞれエンジンカバー15およびリアドア16に覆われている。エンジンカバー15は、前端部に設けられた左右一対のヒンジ機構(図示せず)を用いて本体フレーム9に対して上下方向に開閉可能に設けられている。エンジンカバー15は、通常時はカバーロック機構31(図9を参照)により本体フレーム9に対して閉鎖状態に保持されている。リアドア16は、左端部に設けられた上下一対の第1ヒンジ機構17,17を用いて本体フレーム9に対して横開き開閉可能に設けられている。リアドア16は、通常時はドアロック機構35(図9を参照)により本体フレーム9に対して閉鎖状態に保持されている。
リアドア16を開放したときの内部構成について図4〜図7を参照しながら以下に説明する。ドアロック機構35をロック解除操作してリアドア16を横開き開放させると、図4および図5に示すように、後側から順に、エンジンEGに循環させる冷却水を冷却するラジエータ100と、ラジエータ100の前面を覆うファンシュラウド110と、ラジエータ100を通って流れる冷却空気流を作るラジエータファン120と、エンジンEGとが設けられている。ラジエータファン120は、エンジンEGにより駆動されてラジエータ100に向けて空気を吹き出し、ラジエータ100を通って車両10の外部へ流れる冷却空気流を作るように構成されている。なお、図4等においてエンジンEGから右方に延びる配線を介して設けられているものは、排気ガスに含まれる窒素酸化物を検出するNOxセンサである。
ラジエータ100は、リアドア16と同様に、本体フレーム9の左端部に設けられた上
下一対の第2ヒンジ機構108,108を用いてファンシュラウド110に対して横開き開閉可能に設けられている。なお、ラジエータ100は、後述するように複数のホースが取り付けられているため、これらのホースが妨げとなってファンシュラウド110に対して約45度の位置までしか横開き開放することができない。ラジエータ100は、右端部をファンシュラウド110に上下2本のボルト109,109によって固定されており、通常時はファンシュラウド110に対して閉鎖状態に保持されている。ラジエータ100の上面部にはラジエータキャップ101が設けられており(図5を参照)、このラジエータキャップ101によってラジエータ100内の冷却水が加圧されるようになっている。
ラジエータ100の前面上部には、上下一対の冷却水ホース取付口102,103が設けられている。冷却水ホース取付口102,103にそれぞれ取り付けられる冷却水ホースを介して、サーモスタットおよびウォータポンプにより冷却水がエンジンEGとラジエータ100との間で循環され、ラジエータ100においてエンジンEGから戻ってくる冷却水を冷却するように構成されている。また、左側の冷却水ホース取付口102の左方位置には、上下一対のエアホース取付口104,105が設けられている。エアホース取付口104,105にそれぞれ取り付けられるエアホースを介して、エンジンEGの過給機(ターボ)により圧縮された空気がラジエータ100に循環され、ラジエータ100において圧縮空気を冷却するように構成されている。また、ラジエータ100の後面上下部にはそれぞれ、上下一対のオイルホース取付口106,107が設けられている(図4を参照)。オイルホース取付口106,107にそれぞれ取り付けられるオイルホースを介して、走行装置5、アームシリンダ23およびバケットシリンダ28に供給された作動油がラジエータ100に循環され、ラジエータ100において作動油を冷却するように構成されている。このようにラジエータ100は、エンジンEGの冷却水を冷却する機能だけではなく、エンジンEGの過給機のインタークーラおよび作動油のオイルクーラとしての機能も有している。なお、上述したようにラジエータ100がファンシュラウド110に対して約45度の位置まで横開き開放可能なように、上記冷却水ホース、エアホースおよびオイルホースの長さ設定や取り回しがなされている。
ファンシュラウド110は、図6および図7に示すように、ラジエータ100の後面全体を覆うカバー部111と、カバー部111に前後に貫通して形成されたファン配置開口部112とを有し、本体フレーム9に固定状態で取り付けられている。ファン配置開口部112は、ラジエータファン120の外周近傍を囲む円形状に形成されている。ファンシュラウド110は、このファン配置開口部112内にラジエータファン120を配置させ、そのラジエータファン120の外周端部と所定の隙間(チップクリアランス)となるように調整されて本体フレーム9に固定されている。なお、上記所定のチップクリアランスは、走行中の振動等があっても、ファンシュラウド110とラジエータファン120とが干渉せず、且つファンシュラウド110によって冷却空気流を効率良く生成することができるように設定されている。ファン配置開口部112は、その円形中心がファンシュラウド110の前後左右中心から左方(第2ヒンジ機構108側)に偏心した位置に形成されている。
ファン配置開口部112の右方位置には、前後に貫通したメンテナンス用開口部115がカバー部111の一部を切り欠いて形成されている。メンテナンス用開口部115は、略矩形状に形成されており、その左辺部がファン配置開口部112と繋がって形成されている。メンテナンス用開口部115は、エンジンEG側に設けられたメンテナンス部品に対する保守、点検作業を行うための開口部である。カバー部111は、メンテナンス用開口部115を塞ぐカバープレート116が着脱可能に取り付けられて構成される。カバープレート116は、上下2本ずつのボルト117によってカバー部111に着脱可能に取り付けられている。カバープレート116の左辺部は、ファン配置開口部112の一部を形成するように円弧状に形成されている。なお、ファン配置開口部112の上方位置には
半円筒状のファンガード(図示せず)が取り付けられる。メンテナンス用開口部115の前方のエンジンEG側には、ブローバイガスに含まれるオイルを捕捉するオイルセパレータ140や、エンジンEGによって駆動されるオルタネータ145等が設けられている。
オイルセパレータ140はフィルタ交換を定期的に行う必要があり、オルタネータ145はオルタネータベルト(ファンベルト)の張り具合を調整する必要がある。これらのメンテナンス作業の手順について以下に説明する。これらのメンテナンス作業を行うときには、まず、ドアロック機構35をロック解除操作してリアドア16を上下の第1ヒンジ機構17を用いて横開き開放させる。そして、ラジエータ100の右端部に設けられた上下のボルト109を取り外し、ラジエータ100を上下の第2ヒンジ機構108を用いてファンシュラウド110に対して約45度の位置まで横開き開放させる。なお、ラジエータ100には上述のように冷却水ホース等の複数のホースが取り付けられているため、ラジエータ100は約45度の位置までが開放の限界位置となっている。
次に、ファンシュラウド110において、カバープレート116を固定している4本のボルト117を取り外し、カバー部111からカバープレート116を取り外す。カバープレート116を取り外すと、メンテナンス用開口部115が露出し、このメンテナンス用開口部115を通ってオイルセパレータ140およびオルタネータ145にアクセスすることが可能となる(図7を参照)。このようにアクセスしてオイルセパレータ140のフィルタ交換やオルタネータ145のベルト調整等のメンテナンス作業を行うことができる。
メンテナンス作業終了後には、カバープレート116をカバー部111に4本のボルト117により固定して、カバープレート116によってメンテナンス用開口部115を塞ぐ。このとき、カバー部111に対するカバープレート116の取付位置の誤差は小さいため、カバープレート116を取り付けるときに、カバープレート116とラジエータファン120の外周端部とのチップクリアランスを再度調整する作業は必要ない。次に、ラジエータ100をファンシュラウド110に対して閉鎖させて上下のボルト109により固定し、リアドア16を車両10に対して閉鎖させてドアロック機構35により固定して、作業が終了となる。
このようにクローラローダ1では、エンジンEG側に設けられたオイルセパレータ140やオルタネータ145のメンテナンス作業を行うときには、ファンシュラウド110においてカバープレート116を取り外し、メンテナンス用開口部115を通ってオイルセパレータ140やオルタネータ145にアクセスし、オイルセパレータ140のフィルタ交換やオルタネータ145のベルト調整等のメンテナンス作業を行うことができる。従って、従来のようにファンシュラウド全体を取り外す必要がなく、カバープレート116を取り外すだけでオイルセパレータ140等のメンテナンス作業を行うことができる。また、ファンシュラウド110は、上述したようにラジエータファン120とのチップクリアランスをシビアに調整した上で取り付けられているが、クローラローダ1では、オイルセパレータ140等のメンテナンス作業を行うためにファンシュラウド110全体を取り外す必要がないため、上記チップクリアランス調整を再度行う必要がない。このようにクローラローダ1によれば、オイルセパレータ140等のメンテナンス部品へのアクセス性が向上し、メンテナンス作業を効率良く行うことができる。
また、ファンシュラウド110において、ファン配置開口部112は、その円形中心がファンシュラウド110の前後左右中心から左方(第2ヒンジ機構108側)に偏心した位置に設けられている。そのため、ファンシュラウド110(カバー部111)においてメンテナンス用開口部115をより大きく形成することができ、メンテナンス部品へのアクセス性をより向上させることができる。
また、ラジエータ100が第2ヒンジ機構108を用いてファンシュラウド110に対して横開き開閉可能に設けられ、ファンシュラウド110(カバー部111)においてメンテナンス用開口部115が第2ヒンジ機構108の反対側の位置に形成されている。そのため、メンテナンス作業において、ラジエータ100を取り外すことなく、ラジエータ100を横開き開放させることによりメンテナンス作業を行うことができる。そして、開放させたラジエータ100が邪魔になり難く作業スペースを確保し易い側に形成されたメンテナンス用開口部115を通ってメンテナンス部品へアクセスすることができ、メンテナンス作業をより効率良く行うことができる。
図8および図9に示すように、エンジンカバー15の略中央部には、上下に貫通した開口部15aが形成され、この開口部15aを塞ぐエンジンカバープレート200が着脱可能に取り付けられている。エンジンカバープレート200は、複数のボルト201によってエンジンカバー15に着脱可能に取り付けられている。エンジンカバープレート200の略中央部には、上下に貫通する複数の貫通孔200a(丸穴)が形成されている。また、エンジンカバー15にも、エンジンカバープレート200の周りのそれぞれの位置において、上下に貫通する複数の貫通孔15b(丸穴)が形成されている。なお、エンジンカバー15の上面は、エンジンカバープレート200が取り付けられていたり、多少の凹凸部分はあるが、略フラット状に形成されている。
エンジンカバー15の下面(内面)には、開口部15aの左右の位置からそれぞれ下方に突出した左右一対の取付ブラケット(図示せず)が形成されている。これらの取付ブラケットを用いて、オペレータキャビン11内に設けられたエアコンディショナー(以下、エアコンと称する)用の冷媒(エアコンガス)を冷却するエアコンコンデンサー210と、エアコンコンデンサー210を通って流れる冷却空気流を作るコンデンサーファン220とが一体になってエンジンカバー15の下面に取り付けられている。コンデンサーファン220は、エンジンカバープレート200の下方位置に配置されるようになっている。
コンデンサーファン220は、車両バッテリからの電力供給によって駆動する電動ファンであり、エンジンカバープレート200の複数の貫通孔200aを介して車両10の外部から空気を吸い込んでエアコンコンデンサー210に向けて吹き出し、エアコンコンデンサー210を通って流れる冷却空気流を作るように構成されている。エアコンコンデンサー210を通った空気流は、車両10の内部(エンジンEG側)へ流れ、上述したラジエータファン120によりラジエータ100を通って車両10の外部へ流れるようになっている。このように、コンデンサーファン220およびラジエータファン120により、車両10の外部から空気を吸い込んでエアコンコンデンサー210を通って車両10の内部に流れ、ラジエータ100を通って車両10の外部に吹き出す一連の空気の流れを作り出すように構成されている。
このようにクローラローダ1では、エアコンコンデンサー210およびコンデンサーファン220が、エンジンカバー15の上面から上方に突出することなく、エンジンカバー15の下面に取り付けられている。エンジンカバー15の上面は略フラット状に形成されている。そのため、オペレータキャビン11からの後方視界を遮ることなく、後方視界を良好に保つことができる。また、エアコンコンデンサー210のメンテナンス作業を行うときには、カバーロック機構31を解除操作してエンジンカバー15を上方に開放させることにより、エンジンカバー15とともに上方に移動したエアコンコンデンサー210に対してメンテナンス作業を行うことができる。一方、コンデンサーファン220のメンテナンス作業を行うときには、エンジンカバー15を閉鎖状態のまま、複数のボルト201を取り外してエンジンカバープレート200をエンジンカバー15から取り外すことにより、エンジンカバー15の開口部15aを通ってコンデンサーファン220にアクセスし
てメンテナンス作業を行うことができる。このように、エアコンコンデンサー210を取り外すことなく、コンデンサーファン220のメンテナンス作業を行うことができる。
これまで、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、ファンシュラウド110においてファン配置開口部112がファンシュラウド110の中心から左方(第2ヒンジ機構108側)に偏心した位置に形成されているが、ファンシュラウド110の中心から右方もしくは上下方向に偏心した位置に形成されてもよい。その場合には、メンテナンス用開口部115が、その偏心した方向の反対側の位置に形成されてもよい。
また、上述の実施形態では、メンテナンス用開口部115がファン配置開口部112と繋がって形成されているが、メンテナンス用開口部はファン配置開口部と繋がって形成されていなくてもよい。また、メンテナンス用開口部115は、エンジンEG側に設けられたオイルセパレータ140等のメンテナンス作業を行うための位置に形成されているが、メンテナンス用開口部は他のメンテナンス部品のメンテナンス作業を行うための位置に形成されてもよい。
また、上述の実施形態では、エンジンEGは水冷エンジンであるが、油冷エンジンであってもよい。また、上述の実施形態では、ラジエータファン120がエンジンEGにより駆動される構成であるが、ラジエータファンは電動モータ等の他の駆動源によって駆動される構成であってもよい。ラジエータファン120は、空気を吹き出してラジエータ100を通る冷却空気流を作る構成であるが、ラジエータファンは空気を吸い込んでラジエータ100を通る冷却空気流を作る構成であってもよい。なお、上述の実施形態において、ラジエータファン120が空気を吹き出してラジエータ100を通る冷却空気流を作る構成としているのは、ラジエータ100を通った暖かい空気流がオペレータキャビン11の方へ流れていかないようにするためである。
また、上述の実施形態では、本発明をクローラローダ1に適用した場合について説明したが、本発明は、クローラローダ以外の作業用車両、例えばパワーショベル等の他の作業用車両に適用することもできる。
1 クローラローダ(作業用車両)
11 オペレータキャビン
15 エンジンカバー
200 エンジンカバープレート(カバープレート)
210 エアコンコンデンサー(コンデンサー)
220 コンデンサーファン
EG エンジン

Claims (2)

  1. 車体の前部に設けられたオペレータキャビンと、
    前記車体の後部に搭載されたエンジンと、
    前記エンジンの上方位置において縦開き開閉可能に設けられたエンジンカバーと、
    前記オペレータキャビン内に設けられたエアコンディショナー用の冷媒を冷却するコンデンサーと、
    前記コンデンサーを通って流れる冷却空気流を作るコンデンサーファンとを備え、
    前記コンデンサーおよび前記コンデンサーファンが一体となって前記エンジンカバーの下面に取り付けられ、前記エンジンカバーの上面が略フラット状に形成されたことを特徴とする作業用車両。
  2. 前記エンジンカバーは、前記コンデンサーファンと対向する位置に開口部が形成され、その開口部を塞ぐカバープレートが着脱可能に取り付けられて構成されることを特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
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