JP2001180257A - コンバイン等の作業車輌の空調装置 - Google Patents

コンバイン等の作業車輌の空調装置

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JP2001180257A
JP2001180257A JP37017499A JP37017499A JP2001180257A JP 2001180257 A JP2001180257 A JP 2001180257A JP 37017499 A JP37017499 A JP 37017499A JP 37017499 A JP37017499 A JP 37017499A JP 2001180257 A JP2001180257 A JP 2001180257A
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Japan
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fan
condenser
shroud
air conditioner
combine
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JP37017499A
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English (en)
Inventor
Masahiko Yoshino
正彦 芳野
Takeshi Hagiyama
丈士 萩山
Kazunori Doi
一紀 土居
Koji Ochi
孝司 越智
Toshiro Nagai
敏郎 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンデンサ用のファンやファン駆動用モ−タ等
のメンテナンスを容易に行なえるものとして、空調装置
の機能を良好に維持する。 【解決手段】第1の手段として、空調用のコンデンサ3
3とファン34とファン駆動用モ−タ35とシェラウド
36とを一体的に上方回動可能に構成する。第2の手段
として、空調用のコンデンサ33とファン34とファン
駆動用モ−タ35とシェラウド36とを一体的に上方回
動可能に脱穀装置4の上部に取り付ける。第3の手段と
して、空調用のコンデンサ33とファン34とファン駆
動用モ−タ35とシェラウド36とを、脱穀装置4の奥
側に配置した前後方向軸を中心に上方回動可能に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
作業車輌の空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンバイン等の作業車輌に
は、操縦者を塵埃や熱気から保護するためにキャビンが
設けられ、このキャビン内の冷房等を行なうべく空調装
置が設けられている。
【0003】そして、この空調装置は、キャビン内に設
けられる装置と別に、キャビン外に設けられる熱交換用
のコンデンサ、ファン、ファン駆動用モ−タ、導風用の
シェラウド等から構成される。また、これらキャビン外
に設けられるコンデンサ、ファン、ファン駆動用モ−
タ、シェラウド等の配置場所が問題となるが、例えばコ
ンバインにおいては、これらをキャビンに近い脱穀装置
の上部(具体的には扱胴カバ−の上部)に固定的に配置
したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のコンバイ
ン等の作業車輌の空調装置において、コンデンサ、ファ
ン、ファン駆動用モ−タ、シェラウド等は、固定的に設
けられており、メンテナンスを容易に行なうことができ
ないものであった。
【0005】そして、例えばコンバインにおいては、刈
取脱穀作業によって周囲に藁屑等の多量の塵埃が発生す
るため、この塵埃が空調装置のコンデンサ、ファン等に
付着して空調装置の機能を低下させ易い。しかも、この
空調装置のコンデンサ、ファン、ファン駆動用モ−タ、
シェラウド等が固定的に設けられているため、これらの
メンテナンスを容易に行なうことができず、塵埃の付着
状態が助長されて空調装置の機能が損なわれ易い問題が
あった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。
すなわち、請求項1記載のように、空調用のコンデンサ
33とファン34とファン駆動用モ−タ35とシェラウ
ド36とを一体的に上方回動可能に構成したことを特徴
とするコンバイン等の作業車輌の空調装置の構成、及
び、請求項2記載のように、空調用のコンデンサ33と
ファン34とファン駆動用モ−タ35とシェラウド36
とを一体的に上方回動可能に脱穀装置4の上部に取り付
けたことを特徴とするコンバイン等の作業車輌の空調装
置の構成、及び、請求項3記載のように、空調用のコン
デンサ33とファン34とファン駆動用モ−タ35とシ
ェラウド36とを、脱穀装置4の奥側に配置した前後方
向軸を中心に上方回動可能に設けたことを特徴とするコ
ンバイン等の作業車輌の空調装置の構成としたものであ
る。
【0007】しかして、例えばコンバイン等における刈
取脱穀作業においては、周囲に藁屑等の多量の塵埃が発
生し、この塵埃が空調装置に吸引され付着して徐徐に空
調機能が低下する。そして、このように空調機能が低下
した場合等には、該空調装置の掃除等のメンテナンスを
行なう。
【0008】この際、請求項1記載の発明においては、
空調用のコンデンサ33とファン34とファン駆動用モ
−タ35とシェラウド36とを一体的に上方回動させ
て、これらから塵埃を除去したり補修作業を行なうなど
のメンテナンスを容易に行なうことができる。
【0009】また、請求項2記載の発明においては、脱
穀装置4の上部に取り付けた空調用のコンデンサ33と
ファン34とファン駆動用モ−タ35とシェラウド36
とを一体的に上方回動させて、これらから塵埃を除去し
たり補修作業を行なうなどのメンテナンスを容易に行な
うことができる。しかも、コンデンサ33とファン34
とファン駆動用モ−タ35とシェラウド36とが、キャ
ビンに近い脱穀装置4の上部に取り付けられているた
め、キャビン内の装置からコンデンサ33への接続管路
を短く構成できる。
【0010】また、請求項3記載の発明においては、空
調用のコンデンサ33とファン34とファン駆動用モ−
タ35とシェラウド36とを、脱穀装置4の奥側に配置
した前後方向軸を中心に上方回動させて、これらから塵
埃を除去したり補修作業を行なうなどのメンテナンスを
容易に行なうことができる。しかも、コンデンサ33と
ファン34とファン駆動用モ−タ35とシェラウド36
との回動軸が脱穀装置4の奥側において前後方向に配置
されているため、これらコンデンサ33、ファン34、
ファン駆動用モ−タ35、シェラウド36等が脱穀装置
4の外側へ向けて開き、脱穀装置4の外側からこれらの
メンテナンスを容易に行なうことができる。また、脱穀
装置4の上部カバ−と同方向に開くことになるため、脱
穀装置4の外側から、該脱穀装置4内のメンテナンスを
行なう場合と同様の手法でコンデンサ33等のメンテナ
ンスを行なうことができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、
空調用のコンデンサ33とファン34とファン駆動用モ
−タ35とシェラウド36とを一体的に上方回動可能に
構成したことを特徴とするコンバイン等の作業車輌の空
調装置の構成としたので、コンデンサ33とファン34
とファン駆動用モ−タ35とシェラウド36とを一体的
に上方回動させてこれらのメンテナンスを容易に行なえ
るものとして、空調装置の機能を良好に維持することが
できる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、空調用のコ
ンデンサ33とファン34とファン駆動用モ−タ35と
シェラウド36とを一体的に上方回動可能に脱穀装置4
の上部に取り付けたことを特徴とするコンバイン等の作
業車輌の空調装置の構成としたので、コンデンサ33と
ファン34とファン駆動用モ−タ35とシェラウド36
とを一体的に上方回動させてこれらのメンテナンスを容
易に行なえるものとして、空調装置の機能を良好に維持
することができる。しかも、キャビン内の装置からコン
デンサ33への接続管路を短く構成でき、空調装置の熱
効率を高めることができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、空調用のコ
ンデンサ33とファン34とファン駆動用モ−タ35と
シェラウド36とを、脱穀装置4の奥側に配置した前後
方向軸を中心に上方回動可能に設けたことを特徴とする
コンバイン等の作業車輌の空調装置の構成としたので、
コンデンサ33とファン34とファン駆動用モ−タ35
とシェラウド36とを脱穀装置4の外側へ向けて開き、
脱穀装置4の外側からこれらのメンテナンスを容易に行
なえるものとして、空調装置の機能を良好に維持するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について、
作業車輌であるコンバインを例示して説明する。図1〜
図4に示すように、コンバインの機体1は、クロ−ラ式
の左右の走行装置2,2の上方に機台3を設け、該機台
3の上側に脱穀装置4と穀粒貯留装置5とを左右に並設
し、前記脱穀装置4の前側に刈取装置6を昇降自在に設
けて構成する。
【0015】尚、前記左右の走行装置2,2は、機台3
前部に設ける走行ミッションケ−ス7により伝動される
左右の駆動スプロケット8,8と、これより後側に配置
される遊動転輪9,9群にゴム製のクロ−ラ10,10
を券回して構成する。また、前記脱穀装置4は、上側の
扱室11と下側の選別室12とにより構成し、前記扱室
11には、扱胴を駆動回転自在に軸架すると共に、該扱
胴の回転周部に沿って受網を張設する。前記選別室12
には、揺動選別棚の下側前方より、唐箕、一番螺旋、二
番螺旋を配置する。尚、該脱穀装置4の外側部には、フ
ィ−ドチェン13と挾扼杆14とを上下に対向配置す
る。
【0016】また、前記穀粒貯留装置5は、前記一番螺
旋から一番揚穀筒を介して収穫穀粒を投入する構成と
し、該穀粒貯留装置5の後側には、電動モ−タ15によ
り縦軸回動自在の揚穀筒16を立設し、該揚穀筒16の
上端部に油圧シリンダ17により昇降回動自在の排出オ
−ガ18を接続して設ける。
【0017】また、前記刈取装置6は、前側より、分草
体19、引起し装置20、掻込み搬送装置21、刈刃装
置22、供給搬送装置23を配置して構成し、油圧シリ
ンダ24により昇降回動自在に構成する。しかして、前
記穀粒貯留装置5の前側には、操縦部を覆うキャビン2
5を設ける。該キャビン25は、正面窓26と、外側面
窓27を備えた開閉可能なドア28と、内側面窓29
と、後面窓30と、天井部31とを有して操縦部を略密
閉するように構成する。
【0018】そして、該キャビン25の天井部31に、
冷房用の空調装置の一部である送風ダクトおよび送風装
置(いずれも図示省略)を内装する一方、前記脱穀装置
4の上部にこれらに接続した熱交換ユニット32を配置
する。図5〜図7に示すように、該熱交換ユニット32
は、熱交換用のコンデンサ33と、ファン34と、ファ
ン駆動用モ−タ35と、シェラウド36とから成るもの
で、前記脱穀装置4の扱室11の上部を開閉自在に覆う
上部カバ−37の上面側に設けた樹脂製の箱体38に内
装して設ける。
【0019】即ち、前記上部カバ−37の上面に、箱体
38の下箱体39を、防振部材40、取付ステ−41を
介してボルト42締結して設け、該下箱体39の機体1
奥側起立縁部と上箱体43の機体1奥側起立縁部とを、
夫々にボルト締結して設けたヒンジ部材44を介して軸
着する。また、前記下箱体39の機体1外側起立縁部と
上箱体43の機体外側起立縁部とに、夫々、死点越え式
の係止操作部材45(所謂、パッチン錠)と係止フック
46とを取り付ける。これにより、前記上箱体43は、
下箱体39に対して、機体1前後方向の軸心(ヒンジ部
材44の軸)を中心に上方回動可能に構成される。尚、
前記下箱体38および上箱体43はいずれも樹脂材によ
り通風性の高い目抜き板状に形成するものである。
【0020】そして、前記下箱体39底部に支持板47
をボルト固定し、該支持板47の機体1奥側起立縁部に
ヒンジ48を介して円筒形状を呈するシェラウド36の
一端部を軸着連結する。また、該シェラウド36の他端
部は、前記支持板47の機体1外側起立縁部に載置し、
ノブボルト49によって締結固定可能とする。
【0021】そして、前記シェラウド36の中心部にフ
ァン駆動用モ−タ35をステ−50を介して固定し、該
ファン駆動用モ−タ35の出力軸には5枚羽根のファン
34を取り付ける。これにより、前記ファン34の外周
がシェラウド36によって包囲される。
【0022】更に、前記シェラウド36の上端縁部にコ
ンデンサ33をボルト51締結して取付ける。これによ
り、前記コンデンサ33は、前記ファン34の上側に配
置される。以上の構成により、コンバイン作業において
は、走行装置2,2によって前進しながら、刈取装置6
の分草体19によって穀稈を分草し、分草された穀稈を
引起し装置20によって引起し、引き起こされた穀稈を
掻込み搬送装置21によって掻込みながら刈刃装置22
によって刈り取る。そして、このようにして刈り取った
穀稈を、掻込み搬送装置21から供給搬送装置23を介
してフィ−ドチェン13へ引き継ぎ、該フィ−ドチェン
13と挾扼杆14との間に挾扼しながら後方へ搬送し、
この搬送中に脱穀装置4の扱室11に内装する扱胴によ
って脱粒処理する。これによって扱室11内で発生した
被処理物の一部は、受網を漏下して揺動選別棚上に漏下
する。一方、受網を漏下しなかった被処理物は、受網の
後端部から揺動選別棚上に放出される。このようにして
揺動選別棚上に至った被処理物は、該揺動選別棚による
揺動選別と、唐箕による風選別によって選別され、一番
螺旋と二番螺旋とに流下する。そして、一番螺旋に流下
した穀粒は、左右一側へ搬送された後、一番揚穀螺旋に
よって揚穀され、穀粒投入口から穀粒貯留装置5内へ投
入され、一時貯留される。該穀粒貯留装置5内へ貯留さ
れた穀粒は、揚穀筒16、排出オ−ガ18を介して、適
宜、外部へ排出可能である。
【0023】しかして、このようなコンバイン作業にお
いて、キャビン25内に搭乗した操縦者は、快適に作業
できるように空調装置を作動させる。この空調装置の作
動においては、ファン駆動用モ−タ35の駆動によって
ファン34が回転し、箱体38の上箱体43の目抜きか
ら外気を濾過吸入してシェラウド36内面に沿って下方
へ排風する。この際、コンデンサ33の周囲を通る外気
と該コンデンサ33内部の冷却媒体との間で熱交換がな
される。そして、キャビン25の天井部31に設けた送
風ダクトおよび送風装置によって、キャビン25内に冷
気が送り込まれることとなる。
【0024】そして、このようなコンバイン作業におい
ては、刈取装置6や脱穀装置4等で藁屑や塵埃が多量に
発生し、細かな塵埃は熱交換ユニット32の上箱体43
の目抜き部を通過して、内部のコンデンサ33やファン
34やファン駆動用モ−タ35等に付着する。この状態
が長く続くと空調機能に障害を来すため、適時にメンテ
ナンスを行なう必要があるが、このメンテナンスに際し
ては、まず、係止操作部材45を係止解除操作して上箱
体43を上方回動させて箱体38を開放する。そして、
ノブボルト49を締結解除して、熱交換ユニット32、
即ち、コンデンサ33とファン34とファン駆動用モ−
タ35とシェラウド36とを一体で上方回動させる。こ
れによって、熱交換ユニット32の下側部分、即ち、特
にファン34やファン駆動用モ−タ35のメンテナンス
が容易に行なえる状態となり、しかるメンテナンスによ
り空調装置の機能を良好に維持することができる。ま
た、熱交換ユニット32がキャビン25に近い脱穀装置
4の上部に設けられるため、キャビン25内の空調装置
からコンデンサ33への接続管路を短く構成でき、空調
装置の熱効率を高めることができる。しかも、コンデン
サ33とファン34とファン駆動用モ−タ35とシェラ
ウド36とからなる熱交換ユニット32が脱穀装置4の
外側へ向けて開き、脱穀装置4の外側からこれらのメン
テナンスを容易に行なえるため、しかるメンテナンスに
より空調装置の機能を良好に維持することができる。 (一部別実施例)前記キャビン25の後面窓30を次の
ように構成してもよい。
【0025】即ち、図8〜図11に示すように、前記キ
ャビン25の後壁開口上端縁部に後面窓ガラス52の上
端部左右両側をヒンジ部材53,53を介して上下回動
自在に取付け、該後面窓ガラス52の前記ヒンジ部材5
3,53取付部とキャビン25の後壁開口左右両縁部に
設けた保持部材54,54との間にダンパ−55,55
(ガスダンパ−またはダンパ−スプリングのいずれでも
よい。)を取り付ける。尚、前記保持部材54,54
は、ダンパ−55,55のロッド先端部を上下2位置に
切り換え保持可能とするものである。また、前記後面窓
ガラス52の下端部左右中央部にロックハンドル56を
回動自在に取り付ける一方、前記キャビン25の後壁開
口下端縁部の左右中央部に該ロックハンドル56が係合
する係合突起57を取り付ける。
【0026】以上の構成により、キャビン25内の操縦
者が、後面窓ガラス52を下方回動させてロックハンド
ル56を回動操作して係合突起57に係合させることに
より、後面窓ガラス52を閉鎖状態に保持することがで
きる。そして、後面窓ガラス52を開放する場合には、
操縦者はロックハンドル56を回動操作して係合突起5
7から離脱させ、ロックハンドル56を把持したまま後
面窓ガラス52を後上方へ押し上げる。この際、ダンパ
−55,55が引き伸ばされながら、後面窓ガラス52
は、その揺動端が、前記排出オ−ガ18の旋回軌跡に達
さない高さまで開放される。そして、更に後面窓ガラス
52を押し上げていくと、該後面窓ガラス52の揺動端
は排出オ−ガ18の旋回軌跡の高さまで達し、このまま
では排出オ−ガ18が衝突する危険がある。しかし、後
面窓ガラス52を一杯(略直立姿勢)にまで開放する
と、ダンパ−55,55のロッド先端部が前記保持部材
54,54による上下2位置の保持位置のうち上側の位
置に移動して保持され、これによって、後面窓ガラス5
2の揺動端が排出オ−ガ18の旋回軌跡に達さない高さ
にまで開放される。
【0027】従来技術においては、後面窓ガラス52の
開放姿勢が定位置に定まらず、その揺動端に排出オ−ガ
18が衝突して後面窓ガラス52が破損する問題があっ
たのであるが、上記の構成により、排出オ−ガ18が衝
突しない位置に後面窓ガラス52を明確に開放保持で
き、後面窓ガラス52の破損を防ぐことができる。(一
部別実施例)図12〜図15に示すように、上記の保持
部材54,54に替えて、該保持部材54,54と同じ
機能を備える保持手段58,58を構成してもよい。
【0028】即ち、キャビン25の内壁面に支点軸5
9,59を取り付け、該支点軸59,59にボス部材6
0,60を回動自在に嵌合し、該ボス部材60,60の
端部に一体形成したア−ム61,61の揺動端に前記ダ
ンパ−55,55のロッド端部を軸着する。また、前記
ボス部材60,60の中間部には外周方向へ突出する筒
部62,62を一体形成し、該筒部62,62内に、前
記支点軸59,59に形成した孔63,63に係合する
位置決めピン64,64と、スプリング65,65とを
内装し、押しボルト66,66によって締結保持する。
尚、前記押しボルト66,66にはレバ−67,67を
一体構成する。尚、Cは、前記支点軸59,59の先端
に嵌め込むC型止め輪である。
【0029】以上の構成により、キャビン25内の操縦
者が、後面窓ガラス52を下方回動させてロックハンド
ル56を回動操作して係合突起57に係合させることに
より、後面窓ガラス52を閉鎖状態に保持することがで
きる。そして、後面窓ガラス52を開放する場合には、
操縦者はロックハンドル56を回動操作して係合突起5
7から離脱させ、ロックハンドル56を把持したまま後
面窓ガラス52を後上方へ押し上げる。この際、ダンパ
−55,55が引き伸ばされながら、後面窓ガラス52
は、その揺動端が、前記排出オ−ガ18の旋回軌跡に達
さない高さまで開放される。そして、更に後面窓ガラス
52を押し上げていくと、該後面窓ガラス52の揺動端
は排出オ−ガ18の旋回軌跡の高さまで達し、このまま
では排出オ−ガ18が衝突する危険がある。しかし、後
面窓ガラス52を一杯(略直立姿勢)にまで開放する
と、ア−ム61,61がダンパ−55,55に引っ張ら
れてボス部材60,60及びレバ−67,67と共に上
方へ反転回動し、ダンパ−55,55のロッド先端部が
前記保持手段58,58による上下2位置の保持位置の
うち上側の位置に移動して保持され、これによって、後
面窓ガラス52の揺動端が排出オ−ガ18の旋回軌跡に
達さない高さにまで開放される。尚、後面窓ガラス52
を閉じる場合には、該後面窓ガラス52を適当量下方回
動させた後、レバ−67を下方へ反転回動操作し、ダン
パ−55,55のロッド先端部を下側の保持位置に戻せ
ばよい。
【0030】従来技術においては、後面窓ガラス52の
開放姿勢が定位置に定まらず、その揺動端に排出オ−ガ
18が衝突して後面窓ガラス52が破損する問題があっ
たのであるが、上記の構成により、排出オ−ガ18が衝
突しない位置に後面窓ガラス52を明確に開放保持で
き、後面窓ガラス52の破損を防ぐことができる。 (一部別実施例)前記脱穀装置4を次のように構成して
もよい。
【0031】即ち、図16〜図19に示すように、前記
フィ−ドチェン13の上側に対向する挾扼杆14を長手
方向に複数に分割し、挾扼杆支持部材68に対して、夫
々、ロッド69とスプリング70とで上下動自在に支持
する。前記挾扼杆支持部材68は脱穀装置4の上部カバ
−37側に固定される構成である。これにより、挾扼杆
14は、スプリング70の弾発力によってフィ−ドチェ
ン13側へ押圧付勢される。そして、前記複数に分割し
た挾扼杆14のうち最上手側に位置する挾扼杆14を支
持するロッド69の上端部に、L型に屈折形成したパイ
プ状のア−ム71を嵌合し、スナップピン72により固
定する。
【0032】一方、前記脱穀装置4の上部カバ−37を
ヒンジ73により開閉自在に構成すると共に、該上部カ
バ−37の揺動端側の前後2箇所にロック装置74,7
4を設ける。該ロック装置74,74は、上部カバ−3
7側に軸着したフック75,75と、該フック75,7
5に一体のハンドル76と、脱穀装置4本体側に固定の
係止ピン77,77とから構成する。尚、前記ハンドル
76は、前側のフック75から後側のフック75にわた
って一体のル−プ状に形成する。78は前記上部カバ−
37を開放方向に付勢するガススプリング、79は前記
挾扼杆14より上手側に配置する上下回動自在の補助挾
扼杆である。
【0033】しかして、前記ア−ム71の屈折部を前記
ハンドル76の下側に適宜の間隔をおいて対向配置す
る。この構成により、コンバインの走行を停止して手作
業で刈取穀稈を脱穀装置4へ供給する、所謂、手扱ぎ作
業の際、作業者が誤って手をフィ−ドチェン13と挾扼
杆14との間に挟まれた場合、該最上手側の挾扼杆14
の上動によって該挾扼杆14を支持するロッド69が上
動する。そして、該ロッド69の上端部に取り付けたア
−ム71がハンドル76を押し上げ、フック75,75
が回動して係止ピン77,77との係合が外れ、上部カ
バ−37がヒンジ73を中心に開放回動する。これによ
って、該上部カバ−37側に支持される挾扼杆14がフ
ィ−ドチェン13上面から上動して離間し、作業者はそ
の手を退避させることができる。
【0034】即ち、従来技術においては、上部カバ−3
7の前部側面に緊急停止スイッチを設けており、この緊
急停止スイッチを手で押すことによってエンジンへの燃
料供給をカットしてエンジンを停止させ、フィ−ドチェ
ン13を含む脱穀装置4全体を停止させて危険を回避さ
せるようにしている。しかしながら、手扱ぎ作業中に、
右手や右腕が挟まれた場合、左手で緊急停止スイッチを
押すことは困難であり、充分な危険回避は行なえなかっ
た。また、緊急停止スイッチを押しても、扱胴等の慣性
力によって、しばらくの間、惰性で脱穀装置4が動く
為、エンジンは停止するものの、扱胴の扱歯で指先を負
傷する危険性があった。
【0035】これに対して、上述の構成によれば、フィ
−ドチェン13と挾扼杆14との間に手などが挟まれた
場合に、作業者が緊急停止スイッチを押すなどの特別な
操作をせずとも、自動的に上部カバ−37が開放されて
挾扼杆14が上方退避するため、未然に危険回避を行な
うことができ、安全性が向上する。 (一部別実施例)尚、図20に示すように、上述の構成
に加え、前記ハンドル76の上動を検出するスイッチ8
0を設け、該スイッチ80が前記ハンドル76の上動を
検出した場合に、エンジンへの燃料供給をカットしてエ
ンジンを停止させるように構成してもよい。
【0036】即ち、従来技術においては、上部カバ−3
7の前部側面に緊急停止スイッチを設け、この緊急停止
スイッチを手で押すことによってエンジンへの燃料供給
をカットしてエンジンを停止させ、フィ−ドチェン13
を含む脱穀装置4全体を停止させて危険を回避させるよ
うにしている。しかしながら、手扱ぎ作業中に、右手や
右腕が挟まれた場合、左手で緊急停止スイッチを押すこ
とは困難であり、充分な危険回避は行なえなかった。ま
た、緊急停止スイッチを押しても、扱胴等の慣性力によ
って、しばらくの間、惰性で脱穀装置4が動く為、エン
ジンは停止するものの、扱胴の扱歯で指先を負傷する危
険性があった。
【0037】これに対して、上述の構成によれば、フィ
−ドチェン13と挾扼杆14との間に手などが挟まれた
場合に、作業者が緊急停止スイッチを押すなどの特別な
操作をせずとも、自動的に上部カバ−37が開放されて
挾扼杆14が上方退避し、これに加えてエンジンが停止
するため、未然に危険回避を行なうことができ、安全性
が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるコンバインの右
側面図である。
【図2】この発明の実施の形態におけるコンバインの左
側面図である。
【図3】この発明の実施の形態におけるコンバインの正
面図である。
【図4】この発明の実施の形態におけるコンバインの背
面図である。
【図5】この発明の実施の形態における熱交換ユニット
の平面図である。
【図6】図5におけるS1−S1断面図である。
【図7】図6における熱交換ユニットの開放状態説明図
である。
【図8】一部別実施例における一部の側面図である。
【図9】図8の要部の拡大図である。
【図10】一部別実施例におけるキャビンの背面図であ
る。
【図11】図10における要部の拡大図である。
【図12】一部別実施例における要部の説明図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】図13の作用状態説明図である。
【図15】一部の説明用斜視図である。
【図16】一部別実施例における脱穀装置の説明用側面
図である。
【図17】図16における正面図である。
【図18】図16における一部の説明用斜視図である。
【図19】図16における一部の作用説明図である。
【図20】一部別実施例における脱穀装置の説明用正面
図である。
【符号の説明】
4 脱穀装置 33 コンデンサ 34 ファン 35 ファン駆動用モ−タ 36 シェラウド
フロントページの続き (72)発明者 越智 孝司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 長井 敏郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調用のコンデンサ33とファン34と
    ファン駆動用モ−タ35とシェラウド36とを一体的に
    上方回動可能に構成したことを特徴とするコンバイン等
    の作業車輌の空調装置。
  2. 【請求項2】 空調用のコンデンサ33とファン34と
    ファン駆動用モ−タ35とシェラウド36とを一体的に
    上方回動可能に脱穀装置4の上部に取り付けたことを特
    徴とするコンバイン等の作業車輌の空調装置。
  3. 【請求項3】 空調用のコンデンサ33とファン34と
    ファン駆動用モ−タ35とシェラウド36とを、脱穀装
    置4の奥側に配置した前後方向軸を中心に上方回動可能
    に設けたことを特徴とするコンバイン等の作業車輌の空
    調装置。
JP37017499A 1999-12-27 1999-12-27 コンバイン等の作業車輌の空調装置 Pending JP2001180257A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089637A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Kubota Corp コンバイン
JP2010052675A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Yanmar Co Ltd ホイル式作業車の空調装置
JP2011020569A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 車両用キャビン
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JP2012130320A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバイン
KR101488365B1 (ko) 2013-12-16 2015-02-04 현대자동차주식회사 유압을 이용한 버스의 냉각시스템 탑재장치
KR101511573B1 (ko) 2014-02-11 2015-04-13 현대자동차주식회사 버스의 냉각장치
JP2017039482A (ja) * 2016-04-27 2017-02-23 株式会社竹内製作所 作業用車両

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