JP3764295B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械としては油圧ショベル等の旋回式建設機械が知られており、この油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前側に設けられた作業装置とによって大略構成されている。
【0003】
そして、上部旋回体は、構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられた建屋カバーと、該建屋カバー内に位置して前記旋回フレーム上に載置され長さ方向の一側に冷却ファンを有するエンジンと、該エンジンの長さ方向の一側に位置して設けられ前記冷却ファンによって発生する冷却風により冷却作用を行なうラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器と、前記エンジンの長さ方向の他側に位置して設けられ前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記建屋カバー内を前記エンジン、熱交換器を収容するエンジン室と前記油圧ポンプを収容する油圧ポンプ室とに画成する隔壁とを備えている。
【0004】
また、建屋カバーは、左,右両側の側面カバーと上面カバーとからなり、上面カバーにはエンジン室を開,閉するエンジンカバーが取付けられている。そして、建屋カバーには、例えば熱交換器の上流側に位置して上面カバーまたは側面カバーに外気を吸込むための吸気口が設けられ、前記エンジンカバーには熱交換器を冷却した冷却風を外部に排出するための排気口が設けられている。
【0005】
これにより、運転時にエンジンによって冷却ファンが駆動されると、建屋カバーの吸気口からエンジン室に外気を吸込み、この外気を冷却風として熱交換器に供給する。また、熱交換器を通過した冷却風はエンジンを周囲から冷却した後にエンジンカバーの排気口から排出される。
【0006】
一方、油圧ポンプ室は、建屋カバー、隔壁等によって外部に対し遮蔽されている。これにより、運転時に油圧ポンプが発生する騒音を遮断し、周囲に対する騒音レベルの低減を図っている。
【0007】
次に、他の従来技術による油圧ショベルは、排気口を油圧ポンプ室の上側に位置して建屋カバーの上面カバーに設けると共に、隔壁の上側には該排気口とエンジン室とを直線的につなぐ位置に連通開口を設ける構成としている。
【0008】
これにより、エンジン室内に吸込まれた冷却風は、隔壁の上側に設けられた連通開口から油圧ポンプ室の上側を抜けて排気口から外部に排出される。このときに、油圧ポンプ室を抜ける冷却風によって油圧ポンプ室内の熱せられた空気を吸出し、油圧ポンプ室内の温度を低減している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による油圧ショベルは、油圧ポンプ室を外部に対して遮蔽しているから、油圧ポンプが発生する熱が油圧ポンプ室内にこもってしまい、該油圧ポンプ室が温度上昇してしまう。このため、油圧ポンプ室内に配置されている電装品等の寿命が短くなるという問題がある。
【0010】
また、他の従来技術による油圧ショベルは、油圧ポンプ室の上側に位置して建屋カバーの上面カバーに排気口を設けることにより、油圧ポンプ室内の熱気を排出して該油圧ポンプ室の温度を低減している。
【0011】
しかし、油圧ポンプ室の上側に排気口を設けているから、油圧ポンプが発生する騒音が排気口を介して外部に漏れてしまうという問題がある。
【0012】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、油圧ポンプ室内を冷却すると共に、油圧ポンプによる騒音を低減することができるようにした建設機械を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の建設機械は、後側にカウンタウエイトが取付けられたフレームと、該フレーム上に設けられた建屋カバーと、該建屋カバー内で前記カウンタウエイトの前側に位置して前記フレーム上に載置され長さ方向の一側に冷却ファンを有するエンジンと、該エンジンの長さ方向の一側に位置して設けられ前記冷却ファンによって発生する冷却風により冷却作用を行なう熱交換器と、前記エンジンの長さ方向の他側に位置して設けられ前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記エンジンの前側をその左,右方向に延びると共に前記エンジンと油圧ポンプとの間を前,後方向に延び、前記建屋カバー内を前記エンジン、熱交換器を収容するエンジン室と前記油圧ポンプを収容する油圧ポンプ室とに画成する隔壁とを備えている。
【0014】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1による発明が採用する構成の特徴は、隔壁のうちエンジンと油圧ポンプとの間を前,後方向に延びる部位には、カウンタウエイト側に位置しエンジン室から油圧ポンプ室に冷却風を流入する流入開口と、油圧ポンプを挟んで該流入開口と反対側に位置し該流入開口から油圧ポンプ室に流入した冷却風を建屋カバー内に形成された他の室に流出する流出開口とを設ける構成としたことにある。
【0015】
このように構成したことにより、エンジン室に吸込まれた冷却風の一部は、熱交換器を通過した後に隔壁のカウンタウエイト側に設けられた流入開口から油圧ポンプ室に流入し、該油圧ポンプ室を冷却する。そして、油圧ポンプ室を冷却した冷却風は、油圧ポンプを挟んで前記流入開口と反対側に設けられた流出開口から建屋カバー内に形成された他の室に流出し、この他の室から外部に排出される。従って、油圧ポンプ室は冷却風によって冷却され、また、油圧ポンプ室は外部に直接開口していないため、油圧ポンプが発生する騒音は外部に漏れにくくなる。しかも、油圧ポンプ室では、油圧ポンプを挟んで流入開口から流出開口に向けて冷却風を流通させている。これにより、冷却風は油圧ポンプの周囲を流通し、該油圧ポンプを冷却する。
【0016】
また、請求項2の発明は、一端側が冷却ファンの近傍に開口し、他端側が流入開口に挿嵌されて油圧ポンプ室に開口する冷却風ダクトを設けたことにある。
【0017】
このように構成したことにより、冷却風は冷却風ダクト内を通って油圧ポンプ室に流入するから、エンジンによって熱せられていない冷えた冷却風を油圧ポンプ室に供給することができる。また、何らかの原因によって油圧ポンプ室で油液が飛散することがあっても、飛散した油液が流入開口を介してエンジン室側に流入するのを冷却風ダクトによって防止することができる。
【0018】
さらに、請求項3の発明は、流出開口から冷却風が流出する他の室は、複数の制御弁を収容した制御弁収容室としたことにある。これにより、油圧ポンプ室から流出した冷却風によって制御弁を冷却することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0020】
まず、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示すに、1は下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2は、図2に示す如く、後述の旋回フレーム3、キャブ9、カウンタウェイト10、建屋カバー14、エンジン20、冷却ファン21、熱交換器22、油圧ポンプ24、隔壁25,26、連通壁27等によって大略構成されている。
【0021】
3は上部旋回体2のベースとなる構造体をなす旋回フレームで、旋回フレーム3は、図3に示すように、前,後方向に延びてほぼ平行に配設されたセンタフレーム4,4と、該各センタフレーム4の左,右方向の外側に設けられたサイドフレーム5,5と、左,右方向に延びて各センタフレーム4と各サイドフレーム5とを連結する複数本の張出しビーム6,6,…等とによって構成され、旋回フレーム3の下側はアンダカバー7によって覆われている。
【0022】
8は旋回フレーム3の前側に設けられた作業装置で、該作業装置8は、土砂の掘削作業等を行なうもので、各センタフレーム4の前部に俯仰動可能に取付けられている。
【0023】
9は旋回フレーム3の前部左側に設けられたキャブで、該キャブ9内は、運転席、操作レバー、操作ペダル、各種操作スイッチ(いずれも図示せず)等が配設された運転室となっている。
【0024】
10は旋回フレーム3の後端部に取付けられたカウンタウェイトで、該カウンタウェイト10は、作業装置8との間で上部旋回体2の重量バランスをとるものである。また、カウンタウェイト10は、その前面部10Aが後述の建屋カバー14の後側を閉塞している。これにより、前面部10Aは後述するエンジン室28、油圧ポンプ室29の後側壁面をなしている。
【0025】
11は旋回フレーム3の前,後方向中間部に位置してキャブ9の後側近傍に設けられた作動油タンクで、該作動油タンク11は、下部走行体1、作業装置8等に供給する作動油を貯えるもので、上面板11A、底面板(図示せず)、4枚の側面板11B,11B,…によって直方体状に形成されている。また、作動油タンク11の後側に位置する側面板11Bは、油圧ポンプ室29の前側壁面をなし、右側に位置する側面板11Bは、後述する制御弁室30の左側壁面をなしている。
【0026】
12は作動油タンク11の反対側となる右側に位置して旋回フレーム3上に設けられた燃料タンクで、該燃料タンクは、エンジン20に供給する燃料を貯えるもので、前述した作動油タンク11とほぼ同様に、上面板12A、底面板(図示せず)、4枚の側面板12B,12B,…によって直方体状に形成されている。また、燃料タンク12の後側に位置する側面板12Bは、エンジン室28の前側壁面の一部をなし、左側に位置する側面板12Bは、制御弁室30の右側壁面をなしている。
【0027】
また、13は上部旋回体2の旋回中心の近傍に位置して旋回フレーム3に設けられた旋回装置で、該旋回装置13は、駆動源となる油圧モータ、該油圧モータの回転を減速する減速機、および旋回輪に噛合するピニオンギヤ(いずれも図示せず)等によって構成されている。
【0028】
14は旋回フレーム3の後側に設けられた建屋カバーで、該建屋カバー14は、カウンタウェイト10と作動油タンク11との間に位置し、サイドフレーム5に沿って前,後方向に延び上向きに立設された左側面カバー15と、カウンタウェイト10と燃料タンク12との間に位置し、サイドフレーム5に沿って前,後方向に延び上向きに立設された右側面カバー16と、該各側面カバー15,16の上側に亘って左,右方向に延び中央に開口部17Aが形成された上面カバー17と、該上面カバー17の中間位置から前側に延びた前上面カバー18とよって大略構成されている。また、上面カバー17には、その右側端部に位置してエンジン室28に外気を吸込むための吸気口17Bが設けられている。
【0029】
さらに、19は建屋カバー14の上面カバー17に取付けられたエンジンカバーで、該エンジンカバー19は、上面カバー17の開口部17Aを左,右方向の右側を支点として開,閉するものである。また、エンジンカバー19には、左側に位置してエンジン室28内を流通した冷却風を排出するための排気口19Aが設けられている。
【0030】
20は建屋カバー14内に設けられたエンジンで、該エンジン20は、各センタフレーム4の後側に左,右方向に延びる横置き状態に搭載されている。また、エンジン20の長さ方向の右側(一側)には、冷却ファン21が設けられ、該冷却ファン21は、エンジン20によって回転駆動されることにより、上面カバー17の吸気口17Bから外気を吸込み、この外気を冷却風として熱交換器22に向け供給するものである。
【0031】
22はエンジン20の長さ方向の右側に位置して建屋カバー14内に設けられた熱交換器で、該熱交換器22は、エンジン20との間で循環するエンジン冷却水の熱を冷却風中に放出し、このエンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ等として形成されている。また、熱交換器22の周囲には、該熱交換器22を通過した冷却風が熱交換器22の上流側に回り込むのを防止する遮蔽板23が設けられている。
【0032】
24はエンジン20の長さ方向の他側(左側)に位置して設けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ24はエンジン20によって駆動されることにより、下部走行体1、作業装置8等に設けられた各アクチュエータ(いずれも図示せず)に作動油(圧油)を供給するものである。
【0033】
25はカウンタウェイト10と作動油タンク11との間でエンジン20と油圧ポンプ24を仕切るように設けられた縦隔壁で、該縦隔壁25は、油圧ポンプ24の基端側に外嵌し、カウンタウェイト10の前面部10A、作動油タンク11の後側の側面板11Bとの間にそれぞれ間隔をもって前,後方向に延びた平板として形成されている。
【0034】
また、縦隔壁25には、その後端部を油圧ポンプ24に沿って左側に折曲げることによりガイド板25Aが形成され、該ガイド板25Aは、後述する流入開口32を流れる冷却風を油圧ポンプ室29に案内するものである。さらに、ガイド板25Aは、もしも、何らかの原因によって油圧ポンプ室29内で作動油が漏れて飛散するような事態が発生したとしても、飛散した作動油が流入開口32を介してエンジン室28側に流入するのを防止するものである。
【0035】
26はエンジン20の前側に位置して作動油タンク11と燃料タンク12との間に設けられた横隔壁で、該横隔壁26は、左,右方向に延びた平板として形成され、その左端部は作動油タンク11との間に間隔を有し、右端部は燃料タンク12に近接または当接している。
【0036】
また、27は縦隔壁25と横隔壁26との間に設けられた隔壁の一部をなす連通壁で、該連通壁27は、作動油タンク11の角隅部から離間した位置に斜めに配設され、縦隔壁25の前端部と横隔壁26の左端部とに連続する平板として形成されている。
【0037】
28は建屋カバー14の右側寄りに画成されたエンジン室で、該エンジン室28は、カウンタウェイト10の前面部10A、燃料タンク12の側面板12B、右側面カバー16、上面カバー17、縦隔壁25、横隔壁26、連通壁27によって画成されている。そして、エンジン室28は、エンジン20、熱交換器22を収容している。
【0038】
29はエンジン室28の左側に画成された油圧ポンプ室で、該油圧ポンプ室29は、カウンタウェイト10の前面部10A、作動油タンク11の側面板11B、左側面カバー16、上面カバー17、縦隔壁25によって画成されている。そして、油圧ポンプ室29は、油圧ポンプ24、電装品(図示せず)等を収容している。
【0039】
30はエンジン室28の前側に設けられた他の室としての制御弁室で、該制御弁室30は、作動油タンク11の側面板11B、燃料タンク12の側面板12B、前上面カバー18、横隔壁26によって囲まれている。しかし、制御弁室30は前側が自由に開放され、これにより、後述の流出開口33から制御弁室30に流出された冷却風は、該制御弁室30の前側から外部に排出される。また、制御弁室30内には、下部走行体1、作業装置8、旋回装置13等に給排される圧油を制御する複数の制御弁31が配設されている。
【0040】
32は油圧ポンプ24の後側に位置して縦隔壁25に設けられた流入開口で、該流入開口32は、縦隔壁25の後端とカウンタウェイト10の前面部10Aとの間の通路として形成されている。そして、流入開口32は、エンジン室28内を流れる冷却風の一部を油圧ポンプ室29に流入するものである。
【0041】
33は油圧ポンプ24を挟んで流入開口32と反対側となる油圧ポンプ24の前側に位置して連通壁27と作動油タンク11との間に設けられた流出開口で、該流出開口33は、連通壁27と作動油タンク11の角隅部との間の通路として形成されている。そして、流出開口33は、流入開口32から油圧ポンプ室29に流入した冷却風を制御弁室30に流出するものである。
【0042】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次に、本実施の形態の特徴部分である建屋カバー14内での冷却風の流れについて説明する。
【0043】
まず、エンジン20を駆動すると、冷却ファン21が回転し、建屋カバー14の上面カバー17に設けられた吸気口17Bからエンジン室28内に外気が吸込まれる。この外気は冷却風として熱交換器22に供給され、該熱交換器22を通った冷却風はエンジン20を外側から冷却した後に、エンジンカバー19に設けられた排気口19Aから外部に排出される。
【0044】
一方、エンジン室28内を流れる冷却風の一部は、縦隔壁25に設けられた流入開口32を通って油圧ポンプ室29に流入し、該油圧ポンプ室29内を冷却した後に流出開口33から制御弁室30に流出する。そして、制御弁室30に流出した冷却風は、制御弁31を冷却した後に、該制御弁室30の前側から外部に排出される。
【0045】
このように、本実施の形態によれば、縦隔壁25には、カウンタウェイト10の前面部10Aとの間にエンジン室28を流れる冷却風の一部を油圧ポンプ室29に流入する流入開口32を設け、連通壁27には、作動油タンク11の角隅部との間に油圧ポンプ室29内を流れた冷却風を制御弁室30に流出する流出開口33を設ける構成としている。これにより、油圧ポンプ室29で冷却風を流通することができ、該油圧ポンプ室29内を冷却することができる。また、油圧ポンプ室29は制御弁室30を介して間接的に外部に開口しているから、油圧ポンプ24が発生する騒音を外部に漏れにくくすることができる。
【0046】
この結果、例えば油圧ポンプ室29内に設けている電装品等が熱によって損傷するのを防止でき、これらの寿命を延ばして信頼性を向上することができる。しかも、油圧ポンプ24の周囲に対する騒音レベルを低減することができ、オペレータ、周囲の作業者、近隣の人々の不快感をなくして作業環境を良好にすることができる。
【0047】
また、油圧ポンプ24の後側に流入開口32を配置し、油圧ポンプ24の前側に流出開口33を配置しているから、冷却風を油圧ポンプ24の周囲で流通することができ、熱源である油圧ポンプ24を効率よく冷却することができる。
【0048】
また、縦隔壁25には、油圧ポンプ24と流入開口32との間に位置してガイド板25Aを設けているから、流入開口32で冷却風を円滑に流通することができる。しかも、油圧ポンプ室29内で作動油が漏れ出たとしても、この作動油が流入開口32を介してエンジン室28側に流入するのを確実に阻止することができる。
【0049】
さらに、油圧ポンプ室29から流出開口33を介して制御弁室30に冷却風を流出しているから、油圧ポンプ室29から流出した冷却風によって制御弁室30内の制御弁31を冷却することができる。
【0050】
次に、図5および図6は本発明の第2の実施の形態を示すに、本実施の特徴は、隔壁には、一端側が冷却ファンの近傍に開口し、他端側が流入開口に挿嵌して油圧ポンプ室に開口する冷却風ダクトを設けたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0051】
41は前記第1の実施の形態による縦隔壁25に代えて用いられた本実施の形態による縦隔壁で、該縦隔壁41は、図6に示すように、油圧ポンプ24の基端側に外嵌し、カウンタウェイト10の前面部10Aから作動油タンク11の後側の側面板11B近傍まで前,後方向に延びた平板として形成されている。
【0052】
また、42は縦隔壁41の後側に設けられた流入開口で、該流入開口42は円形穴として形成され、エンジン室28から油圧ポンプ室29に冷却風を流入するものである。
【0053】
43はエンジン20の後側に位置して該エンジン20に沿って左,右方向に延びて設けられた冷却風ダクトで、該冷却風ダクト43は、一端側が冷却ファン21の近傍に開口し、他端側が流入開口42に挿嵌して油圧ポンプ室29内に開口している。
【0054】
そして、冷却風ダクト43は、エンジン室28内を流れる冷却風の一部を、該冷却風ダクト43内を通して油圧ポンプ室29に流入することにより、エンジン20によって熱せられていない冷えた冷却風を油圧ポンプ室29に供給するものである。また、冷却風ダクト43は左,右方向に長尺に形成されているため、油圧ポンプ室29内で作動油が漏れるような事態が発生したとしても、この作動油がエンジン室28側に流入するのを防止することができる。
【0055】
かくして、このように構成された本実施の形態においても、前述した第1の実施の形態によるものとほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に、本実施の形態では、縦隔壁41にはエンジン20に沿って延びる冷却風ダクト43を設けているから、エンジン20によって熱せられていない冷えた冷却風を油圧ポンプ室29内に供給することができ、該油圧ポンプ室29内を効率よく冷却することができる。
【0056】
なお、実施の形態では、流出開口33は、連通壁27と作動油タンク11の角隅部との間の通路として形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば流出開口は、第2の実施の形態による流入開口42のように、穴状の通路としてもよい。また、油圧ポンプ室29と制御弁室30とを連通することができる開口であれば、他の形状としてもよい。
【0057】
また、実施の形態では、油圧ポンプ室29は流出開口33を介して他の室をなす制御弁室30に連通するものとして述べたが、本発明はこれに限るものではなく、油圧ポンプ室29の近傍に配置された室であれば、制御弁室30に限るものではなく、例えばバッテリを収容するバッテリ収容室であってもよい。
【0058】
また、実施の形態では、エンジン20を旋回フレーム3の左,右方向に延びる横置き状態に配置した場合を例示したが、本発明はこれに限らず、エンジン20を旋回フレーム3の前,後方向に延びる縦置き状態に配置してもよい。
【0059】
さらに、実施の形態では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイールローダ、油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用してもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、建屋カバー内をエンジン、熱交換器を収容するエンジン室と油圧ポンプを収容する油圧ポンプ室とに画成する隔壁のうち、前記エンジンと油圧ポンプとの間を前,後方向に延びる部位には、カウンタウエイト側に位置しエンジン室から油圧ポンプ室に冷却風を流入する流入開口と、前記油圧ポンプを挟んで該流入開口と反対側に位置し該流入開口から油圧ポンプ室に流入した冷却風を建屋カバー内に形成された他の室に流出する流出開口とを設ける構成としている。これにより、エンジン室に吸込まれた冷却風の一部は、熱交換器を通過した後に隔壁のカウンタウエイト側に設けられた流入開口から油圧ポンプ室に流入させて該油圧ポンプ室を冷却することができる。そして、油圧ポンプ室を冷却した冷却風は、油圧ポンプを挟んで前記流入開口と反対側に設けられた流出開口から建屋カバー内の他の室に流出させ、この他の室から外部に排出することができる
って、油圧ポンプ室を冷却風によって冷却することができ、例えば油圧ポンプ室内に設けられる電装品等が熱によって損傷するのを防止でき、これらの寿命を延ばして信頼性を向上することができる。しかも、油圧ポンプ室は外部に直接開口していないため、油圧ポンプが発生する騒音のレベルを低減することができ、作業環境を良好にすることができる。また、油圧ポンプ室内で流入開口から流出開口に向けて流れる冷却風は、油圧ポンプの周囲を流通することができ、熱源である油圧ポンプを効率よく冷却することができる。
【0061】
請求項2の発明によると、一端側が冷却ファンの近傍に開口し、他端側が流入開口に挿嵌されて油圧ポンプ室に開口する冷却風ダクトを設けているので、冷却風を冷却風ダクト内を通して油圧ポンプ室に流入することができる。これにより、エンジンによって熱せられていない冷えた冷却風を油圧ポンプ室に供給することができ、油圧ポンプ室を効率よく冷却することができる。また、何らかの原因によって油圧ポンプ室で油液が飛散することがあっても、飛散した油液が流入開口を介してエンジン室側に流入するのを冷却風ダクトによって防止することができる。
【0062】
請求項3の発明によると、流出開口から冷却風が流出する他の室は、複数の制御弁を収容した制御弁収容室としているので、油圧ポンプ室から流出した冷却風によって制御弁を冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す平面図である。
【図3】建屋カバーの内部を図1中の矢示 III−III 方向から拡大して示す断面図である。
【図4】建屋カバーの内部を図1中の矢示IV−IV方向から拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による建屋カバーの内部を示す図3と同様位置からみた断面図である。
【図6】建屋カバーの内部を示す図4と同様位置からみた断面図である。
【符号の説明】
3 旋回フレーム
14 建屋カバー
20 エンジン
21 冷却ファン
22 熱交換器
24 油圧ポンプ
25,41 縦隔壁
26 横隔壁
27 連通壁
28 エンジン室
29 油圧ポンプ室
30 制御弁室(他の室)
31 制御弁
32,42 流入開口
33 流出開口
43 冷却風ダクト

Claims (3)

  1. 後側にカウンタウエイトが取付けられたフレームと
    フレーム上に設けられた建屋カバーと
    建屋カバー内で前記カウンタウエイトの前側に位置して前記フレーム上に載置され長さ方向の一側に冷却ファンを有するエンジンと
    エンジンの長さ方向の一側に位置して設けられ前記冷却ファンによって発生する冷却風により冷却作用を行なう熱交換器と
    記エンジンの長さ方向の他側に位置して設けられ前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと
    前記エンジンの前側をその左,右方向に延びると共に前記エンジンと油圧ポンプとの間を前,後方向に延び、前記建屋カバー内を前記エンジン、熱交換器を収容するエンジン室と前記油圧ポンプを収容する油圧ポンプ室とに画成する隔壁とを備えてなる建設機械において、
    前記隔壁のうち前記エンジンと油圧ポンプとの間を前,後方向に延びる部位には、前記カウンタウエイト側に位置し前記エンジン室から油圧ポンプ室に冷却風を流入する流入開口と、前記油圧ポンプを挟んで該流入開口と反対側に位置し該流入開口から前記油圧ポンプ室に流入した冷却風を前記建屋カバー内に形成された他の室に流出する流出開口とを設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 端側が前記冷却ファンの近傍に開口し、他端側が前記流入開口に挿嵌されて前記油圧ポンプ室に開口する冷却風ダクトを設けてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記流出開口から冷却風が流出する前記他の室は、複数の制御弁を収容した制御弁収容室である請求項1または2に記載の建設機械。
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