JP7002482B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、塵埃が多く発生する環境下で用いられる建設機械に関する。
例えば、油圧ショベルのような建設機械は、船倉内や産業廃棄物処理現場等、塵埃の多い環境で使用されることがある。具体的には、油圧ショベルは、作業装置(例えば、ブーム、アーム、及びアームの先端に取り付けられたバケット、グラップル、電磁マグネット等のアタッチメント)を用いて、屋内外で木材チップや石炭のかき寄せ、産業廃棄物の仕分けや移動等を行う。そのため、作業現場では土石、木、金属、ガラス、コンクリート等の塵埃が大気中に飛散し、油圧ショベルの上部旋回体に搭載されている運転室、機械室、燃料タンク、後処理装置等に堆積する。
油圧ショベルにおいて、運転室、機械室、燃料タンク、後処理装置等は、通常カバーで覆われており、大気中の塵埃が直接降下してそれらの内部に堆積することはない。その一方で、車体中央前方部のブームフートボス部の後方に位置する旋回モータの上には、アームシリンダ用ホース及びバケットシリンダ用ホースを含むフロント配管が存在する。そして、ブームの動作とともに動くフロント配管との干渉防止のため、あるいは旋回モータ等のメンテナンス時の作業性確保のために、旋回モータの上部にはカバーがないか或いは特許文献1のように上部を簡易なカバーで覆っているだけの場合が多い。そのため、塵埃の多い環境下では、多くの塵埃が旋回モータやその周辺に堆積してしまう。
特許第6190310号公報
建設機械の上部旋回体に搭載されている運転室、機械室、燃料タンク、後処理装置等に堆積した塵埃を放置すると、油圧ホースの口金部に塵埃が固着してメンテナンス時に余計な清掃の手間が掛かるので、定期的に塵埃を清掃する必要がある。なお、上部旋回体の清掃には、空気圧洗浄機を用いるのが一般的である。
しかしながら、旋回モータは上部旋回体の奥まった位置に配置されているうえ、配管などが複雑に入り組んでいるので、空気圧洗浄機を用いると塵埃が舞い上がってしまい、清掃し難いという課題がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、旋回モータの周辺に堆積する塵埃を、エンジン稼働中に自動的に清掃することが可能な建設機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る建設機械の一態様は、下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に支持された上部旋回体と、前記上部旋回体の前後方向に配設した旋回フレームと、前記上部旋回体の中央部に配設した前記上部旋回体を旋回させる旋回モータと、前記旋回フレームにおける前部位置に回動可能にした作業装置と、前記上部旋回体における後端側に設けた機械室と、前記機械室内における前記旋回フレーム上に配置したエンジンと、前記機械室内における前記エンジンの脇位置に配置した熱交換器ユニットと、前記エンジンによって駆動され、前記熱交換器ユニットを冷却する冷却風を発生させるファンとを備える建設機械において、前記旋回フレームは、前記旋回モータより後方に位置し、前記エンジン及び前記ファンを支持する後部領域と、前記後部領域より前方に位置し、前記旋回モータを支持する前部領域と、前記ファンが発生させた冷却風が流入する流入口、及び流入口から流入した冷却風が前記前部領域に流出する流出口を有する空気通路と、前記旋回フレームの前端に位置し、前記前部領域に流出して前記旋回フレームの底板上を前方に流れる冷却風を前記旋回フレームの外部に排出する排出口とを有し、前記空気通路は、L字状角板の2つの端面のうち、一方が前記旋回フレームの底板に接続され、他方が前記底板に立設された縦板に接続されることによって形成され、前記流出口の下端は、前記底板と同じ高さであることを特徴とする。
本発明によれば、旋回モータの周辺に堆積する塵埃を、エンジン稼働中に自動的に清掃することができる。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明において明らかにされる。
第1実施形態に係る油圧ショベルの側面図である。 第1実施形態に係る上部旋回体の上面図である。 第1実施形態に係る上部旋回体のカバーを外した状態の上面図である。 第1実施形態に係る旋回フレームの斜視図である。 第1実施形態に係る管状部材の流出口付近の拡大斜視図である。 第1実施形態に係る機械室周辺を車体後方から見た背面図である。 第1実施形態に係る旋回フレームの後方斜視図である。 第1実施形態に係る旋回フレームの排出口付近の拡大斜視図である。 第2実施形態に係る旋回フレームの斜視図である。 第2実施形態に係る隔壁の拡大斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を説明する。第1実施形態では、建設機械の一例として油圧ショベル100を例に挙げて説明する。なお、各実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲において、任意の組み合わせで組み合わせることができる。
図1は、油圧ショベル100の側面図である。油圧ショベル100は、下部走行体1と、この下部走行体1上に配置されて車体を構成する上部旋回体2と、この上部旋回体2に取り付けられて土砂の掘削作業等を行う作業装置3とを備えて構成されている。
下部走行体1は、各々が前後方向に延びる左右一対の無限走行履帯を備える。なお、図1ではクローラ式の油圧ショベル100を図示しているが、装輪式でもよい。上部旋回体2は、下部走行体1に旋回可能に支持されている。
作業装置3は、上部旋回体2に上下方向に回動可能に取り付けられるブーム4と、このブーム4の先端に上下方向に回動可能に取り付けられるアーム5と、さらにこのアーム5の先端に上下方向に回動可能に取り付けられるバケット6とを含む。この作業装置3には、ブーム4を駆動するブームシリンダ4a、アーム5を駆動するアームシリンダ5a、及びバケット6を駆動するバケットシリンダ6aが含まれている。
次に、図1~図3を参照して、上部旋回体2に搭載される油圧ショベル100の主な構成部品について説明する。図2は、上部旋回体2の上面図である。図3は、建屋カバー11及びエンジンカバー12を外した状態の上部旋回体2の上面図である。
上部旋回体2の前方左側には、オペレータが油圧ショベル100の運転操作を行うための運転室7が設けられている。また、上部旋回体2の後端には、重量バランスを確保するためのカウンタウエイト9が設けられている。また、運転室7とカウンタウエイト9との間(上部旋回体2の後端側)には、エンジン10が収容された機械室8が設けられている。機械室8の上面は、建屋カバー11及びエンジンカバー12で覆われている。
機械室8内には、エンジン10と、熱交換器ユニット14と、冷却ファン15と、油圧ポンプ16とが配置されている。エンジン10は、油圧ショベル100を動作させるための駆動力を発生させる。熱交換器ユニット14と、熱交換器ユニット14を冷却する冷却風を導く冷却ファン15とは、冷却システムを構築する。油圧ポンプ16は、エンジン10によって駆動されて、油圧アクチュエータ(走行モータ(図示省略)、ブームシリンダ4a、アームシリンダ5a、バケットシリンダ6a、旋回モータ13等)に圧油を供給する。
冷却ファン15は、熱交換器ユニット14を冷却するための冷却風を発生させる。具体的には、エンジン10は、冷却ファン15より冷却風の下流側に配置されている。一方、熱交換器ユニット14は、冷却ファン15より冷却風の上流側に配置されている。すなわち、冷却ファン15は、熱交換器ユニット14と冷却ファン15との間に負圧を発生させることによって、熱交換器ユニット14に冷却風を導いている。そして、熱交換器ユニット14は、冷却ファン15が発生させた冷却風によって冷却水を生成し、当該冷却水でエンジン10を冷却する。
冷却ファン15は、エンジン10の駆動軸にプーリとベルトを介して取り付けられ、エンジン10の駆動力が伝達されて回転する。なお、ここでは冷却ファン15の駆動源をエンジン10の駆動軸として説明したが、冷却ファン15の駆動源はエンジン10とは独立した油圧ポンプやエアポンプであってもよい。ただし、この油圧ポンプやエアポンプは、エンジン10の駆動力によって駆動される。すなわち、冷却ファン15は、直接的或いは間接的にエンジン10の駆動力によって冷却風を発生させる。
油圧ポンプ16から吐出された圧油は、下部走行体1に設けられた走行モータ(図示省略)、上部旋回体2内に設けられた旋回モータ13へ供給される。これにより下部走行体1による油圧ショベル100の自走が可能であり、上部旋回体2が作業装置3とともに旋回軸周りに旋回可能になる。また、圧油の一部は作業装置3に設けられたブームシリンダ4a、アームシリンダ5a、バケットシリンダ6aへも供給され、これにより圧油の供給度合い、即ち油圧に応じてブーム4、アーム5、バケット6がそれぞれ駆動される。すなわち、エンジン10の駆動力によって、下部走行体1が走行し、上部旋回体2が旋回し、作業装置3が動作する。
さらに、機械室8の後方には、カウンタウエイト9が搭載されている。カウンタウエイト9は、上部旋回体2の旋回中心を挟んで作業装置3と反対側において、上部旋回体2に支持されている。カウンタウエイト9は、作業装置3の作業中に上部旋回体2の重量バランスを安定させるために、上部旋回体2の後端部に搭載されるウエイトである。
上部旋回体2上の構造物は、全て旋回フレーム17によって支持されている。図4は、旋回フレーム17の斜視図である。旋回フレーム17は、上部旋回体2の前後方向に配置されている。旋回フレーム17は、上部旋回体2の前後方向において、後部領域21と、後部領域21より前方に位置する前部領域22とに区分することができる。また、前部領域22は、上部旋回体2の左右方向において、前部左側領域23と、前部右側領域24と、前部左側領域23及び前部右側領域24の間に位置する前部中央領域25とに区分することができる。
後部領域21は、機械室8及びカウンタウエイト9を支持する領域である。機械室8には、後部領域21の左端から右方に向けて、熱交換器ユニット14、冷却ファン15、エンジン10、及び油圧ポンプ16がこの順に配列されている。また、エンジン10は、左右方向における後部領域21の中央(前部中央領域25の後方)に設けられたマウント10aによって支持されている。一方、熱交換器ユニット14は、エンジン10の脇位置に配置されている。そして、図2に示すように、後部領域21の上方は、建屋カバー11及びエンジンカバー12によって覆われている。
前部左側領域23は、運転室7を支持している。すなわち、前部左側領域23の上方は、運転室7によって覆われている。前部右側領域24は、油圧ショベル100の動作に必要な様々な機器類(図示省略)を支持している。さらにその上には、オペレータが上部旋回体2の上に上るためのステップ20が設けられている。すなわち、前部右側領域24の上方は、ステップ20によって覆われている。
前部中央領域25は、作業装置3と旋回モータ13とを支持する。より詳細には、ブーム4の基端部は、前部中央領域25の前端(前部位置)に設けられたブームフートボス17cに回動可能に支持されている。また、ブームシリンダ4aは、ブームシリンダボス17dに回動可能に支持されている。ブームフートボス17c及びブームシリンダボス17dは、前部中央領域25の前端において、斜め後方に傾いて立設された前板17eに形成されている。
また、後部領域21及び前部中央領域25の間には、斜め前方に傾いて立設された隔壁19(図7参照)が設けられている。そして、旋回モータ13は、前板17e及び隔壁19の間(上部旋回体2の中央部)において、旋回フレーム17に支持されている。そして、前部中央領域25の上方は、カバーや他の構成部品によって覆われていない。
次に、図4~図8を参照して、油圧ショベル100が備える管状部材18の詳細を説明する。図5は、管状部材18の流出口18b付近の拡大斜視図である。図6は、機械室8を上部旋回体2の後方から見た背面図である。図7は、旋回フレーム17の後方斜視図である。図8は、排出口17e1付近の拡大斜視図である。
図4に示すように、旋回フレーム17の前後方向には、カウンタウエイト9を支持する縦板17aが左右に2本伸びている。より詳細には、左側の縦板17aは、マウント10aより左方において、前後方向に延設されている。また、右側の縦板17aは、マウント10aより右方において、前後方向に延設されている。換言すれば、左右一対の縦板17aは、左右方向におけるエンジン10の両側において、前後方向に延設されている。
そして、左右一対の縦板17aのそれぞれ左右内側の下部には、第1実施形態に係る管状部材(空気通路)18が、L字状角板の2つの端面をそれぞれ一方の縦板17aと、旋回フレーム17における2つの縦板17a間の底板17fに溶接で固定されることにより形成されている。換言すれば、管状部材18は、L字状角板の2つの端面のうち、一方が旋回フレーム17の底板17fに接続され、他方が底板17fに立設された縦板17aに接続されることによって形成されている。
より詳細には、旋回フレーム17は、前部中央領域25の左端において前後方向に延びる管状部材(第1空気通路)18と、前部中央領域25の右端において前後方向に延びる管状部材(第2空気通路)18とを備える。換言すれば、一対の管状部材18は、旋回モータ13の左右両側において、旋回フレーム17の前後方向に延設されている。また、左右一対の管状部材18は、隔壁19の下部で左右方向に延びる梁部材17bを貫通して、後部領域21にまで延設されている。さらに、図6に示すように、左右一対の管状部材18は、エンジン10より下方に配置されている。
管状部材18は、冷却ファン15が発生させた冷却風を取り込んで、前部中央領域25に導く役割を担う。第1実施形態に係る管状部材18の断面は長方形であり、中空構造である。なお、管状部材18は中空構造であれば、断面形状が長方形でなくともよく、円形、楕円形、その他の多角形でも問題はない。また、図7及び図9に示すように、管状部材18は、流入口18aと、流出口18bと、案内板18cとを備える。
流入口18aは、冷却ファン15が発生させた冷却風を管状部材18の内部に流入させる開口である。すなわち、流入口18aは、後部領域21(機械室8の内部)に設けられている。また、流入口18aは、冷却ファン15より冷却風の下流側に位置している。すなわち、冷却ファン15が発生した冷却風は、流入口18aを通じて管状部材18の内部に流入する。
より詳細には、図7に示すように、左側の管状部材18の流入口18aは、梁部材17bを貫通した後、左側の縦板17a側に90°折れ曲がる形で左側の縦板17aを貫通した場所に位置している。一方、右側の管状部材18の流入口18aは、梁部材17bを貫通した場所に位置している。
流出口18bは、管状部材18に流入した冷却風を前部中央領域25(旋回モータ13が配置された方向)に流出させる開口である。すなわち、流出口18bは、前部中央領域25(機械室8の前方位置)に設けられている。また、流出口18bの下端は、旋回フレーム17の底板17fと同じ高さである。換言すれば、流出口18bの下端は、旋回フレーム17の底板17fによって画定されている。
また、左右一対の管状部材18それぞれにおいて、流出口18bは、前部中央領域25の中央を向く側の側面に形成されている。さらに、流出口18bは、左右一対の管状部材18それぞれの複数個所に設けられている。より詳細には、左側の管状部材18の右側面には、管状部材18の延設方向(すなわち、前後方向)に間隔を隔てて、複数の流出口18bが形成されている。また、右側の管状部材18の左側面には、管状部材18の延設方向(すなわち、前後方向)に間隔を隔てて、複数の流出口18bが形成されている。
案内板18cは、流出口18bから流出する冷却風を、旋回フレーム17の前方且つ中央(旋回モータ13が配置された方向)に導く役割を担う。案内板18cは、複数の流出口18bそれぞれに設けられている。案内板18cは、管状部材18内における冷却風の下流(すなわち、前方)側において、流出口18bに隣接して配置されている。また、案内板18cは、管状部材18の延設方向に対して、所定の角度だけ傾けて配置されている。所定の角度は、例えば、10°~45°、好ましくは20°~40°、より好ましくは30°程度である。
より詳細には、左側の管状部材18の右側面には、流出口18bの前端側に隣接する位置において、右斜め前方に傾斜した案内板18cが設けられている。また、右側の管状部材18の左側面には、流出口18bの前端側に隣接する位置において、左斜め前方に傾斜した案内板18cが設けられている。
ブームフートボス17c及びブームシリンダボス17dを支持している前板17eの前方中央下部には、排出口17e1が形成されている。排出口17e1は、流出口18bを通じて前部中央領域25に流出した冷却風を、旋回フレーム17の外部に流出させる開口である。すなわち、排出口17e1は、全ての流出口18bより前方に設けられている。換言すれば、排出口17e1は、上部旋回体2の前端部に設けられて、流出口18bから流出して旋回モータ13を経た冷却風を、上部旋回体2の外部に排出する。また、排出口17e1の下端は、旋回フレーム17の底板17fと同じ高さである。換言すれば、排出口17e1の下端は、旋回フレーム17の底板17fによって画定されている。
第1実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
第1実施形態に係る油圧ショベル100において、第1ステップとして、冷却ファン15が生み出した冷却風の一部は、流入口18aを通じて管状部材18に流入する。第2ステップとして、管状部材18の内部を流れる冷却風は、流出口18bを通じて前部中央領域25に流出する。第3ステップとして、流出口18bから流出した冷却風は、案内板18cに沿って旋回フレーム17の底板17f上を前方且つ中央に流れて、排出口17e1から旋回フレーム17(換言すれば、油圧ショベル100)の外部に排出される。
その結果、管状部材18の流出口18bから流出する冷却風により、旋回フレーム17の旋回モータ13周辺の底面に堆積した塵埃が、排出口17e1から油圧ショベル100の外部へと排出される。これにより、旋回フレーム17の旋回モータ13周辺の底面に塵埃が堆積し難くなるため、空気圧洗浄機による清掃時には旋回モータ13やその他油圧機器等に堆積した塵埃を吹き飛ばすのみで済むため、清掃の手間が低減し、塵埃の堆積に伴う様々な問題が生じる可能性が低くなる。
また、第1実施形態によれば、流出口18bから流出した冷却風を、案内板18cによって旋回フレーム17の前方且つ中央に案内するので、前部中央領域25の全域に堆積した塵埃を排出口17e1に導くことができる。また、流出口18bの下端を旋回フレーム17の底板17fと同じ高さにすることにより、旋回フレーム17の底面に堆積した塵埃を効率よく排出することができる。さらに、排出口17e1の下端を旋回フレーム17の底板17fと同じ高さにすることにより、排出口17e1からの塵埃の排出を妨げない効果がある。
また、第1実施形態によれば、熱交換器ユニット14を冷却するための冷却風を用いて、前部中央領域25の塵埃を排出させるので、前部中央領域25を清掃するための新たなファンを設ける場合と比較して、既存の油圧ショベル100を小改良するだけで、前述の作用効果を得ることができる。さらに、熱交換器ユニット14より冷却風の下流側に流入口18aを設けたことにより、エンジン10の冷却効率が低下することもない。
(第2実施形態)
次に、図9及び図10を参照して、第2実施形態に係る油圧ショベル100を説明する。図9は、第2実施形態に係る旋回フレーム17の後方斜視図である。図10は、第2実施形態に係る隔壁19の拡大斜視図である。なお、第1実施形態との共通部分については説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2実施形態に係る油圧ショベル100は、上記第1実施形態の構成に加えて、新たに機械室8の前方の隔壁19にスリット状の貫通孔19aを有する。隔壁19には、前後方向及び左右方向に一定の間隔を隔てて、複数の貫通孔19aが形成されている。貫通孔19aは、隔壁19を厚み方向に貫通する。すなわち、貫通孔19aは、後部領域21と前部中央領域25とを連通させる。
また、貫通孔19aの車体右側部には、開口面と垂直方向に立設された板部材19bが溶接等で固定されている。すなわち、板部材19bは、冷却ファン15が発生させる冷却風の下流側において、貫通孔19aと隣接している。また、板部材19bは、隔壁19の後部領域21側の面に突設されている。
第2実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
第2実施形態によれば、第1ステップとして、冷却ファン15の生み出した冷却風の一部が機械室8を通って板部材19bに誘導される。第2ステップとして、板部材19bに当たった冷却風は、前方に向きを変えて貫通孔19aを通過する。第3ステップとして、貫通孔19aを通過した冷却風は、前部中央領域25の後方上方から前方下方に向かって流れて、排出口17e1から旋回フレーム17の外部に排出される。
このとき、貫通孔19aを通過した冷却風は、旋回モータ13等の油圧機器に当たり、塵埃を油圧機器等から除去する。そして、油圧機器等から除去されて旋回フレーム17の底面へ落下した塵埃は、上記第1実施形態の作用により、旋回フレーム17の前板17eの排出口17e1から車体外部へと排出される。
ただし、機械室8の隔壁19に大きな貫通孔19aを開けると、第1実施形態の管状部材18に流入する風量が低下してしまう恐れがある。そこで、貫通孔19aの数及び開口面積は、管状部材18に流入させる冷却風の風量とのバランスを考慮して決定される。
また、板部材19bは、冷却風の上流側に隣接する貫通孔19aに冷却風を導く半面、冷却風の下流側に位置する貫通孔19aへの冷却風の供給を阻害する可能性がある。そこで、複数の板部材19bの突出高さを、冷却風の上流側ほど低くし、冷却風の下流側ほど高くしてもよい。これにより、複数の貫通孔19aに供給される冷却風が平準化されるので、前部中央領域25の全域で満遍なく塵埃の除去が可能になる。
また、エンジン10の近傍を通過して高温になった空気を油圧機器に直接吹き掛けると、ホースやシール部の劣化等を引き起こす可能性がある。そこで、別途ホースに耐熱材を巻く等の対策が必要になる場合もある。
第2実施形態による効果は、旋回モータ13周辺の旋回フレーム17の底板17fだけでなく、旋回モータ13や旋回モータ13周辺の油圧機器類に堆積した塵埃についても、機械室8から冷却風を誘導することにより排出することが可能なことである。これにより、旋回モータ13やその周辺の油圧機器類に塵埃が堆積し難くなるため、空気圧洗浄機による清掃の手間を第1実施形態よりもさらに低減でき、また塵埃の堆積に伴う様々な問題が生じる可能性を低下させることができる。
上記の各実施形態では、建設機械の一例として油圧ショベル100を説明した。しかしながら、建設機械の具体例は油圧ショベル100に限定されず、ホイールローダ、ダンプトラック等であってもよい。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 作業装置
4 ブーム
4a ブームシリンダ
5 アーム
5a アームシリンダ
6 バケット
6a バケットシリンダ
7 運転室
8 機械室
9 カウンタウエイト
10 エンジン
11 建屋カバー
12 エンジンカバー
13 旋回モータ
14 熱交換器ユニット
15 冷却ファン
16 油圧ポンプ
17 旋回フレーム
17a 縦板
17b 梁部材
17c ブームフートボス
17d ブームシリンダボス
17e 前板
17f 底板
18 管状部材
18a 流入口
18b 流出口
18c 案内板
19 隔壁
19a 貫通孔
19b 板部材

Claims (4)

  1. 下部走行体と、
    前記下部走行体に旋回可能に支持された上部旋回体と、
    前記上部旋回体の前後方向に配設した旋回フレームと、
    前記上部旋回体の中央部に配設した前記上部旋回体を旋回させる旋回モータと、
    前記旋回フレームにおける前部位置に回動可能にした作業装置と、
    前記上部旋回体における後端側に設けた機械室と、
    前記機械室内における前記旋回フレーム上に配置したエンジンと、
    前記機械室内における前記エンジンの脇位置に配置した熱交換器ユニットと、
    前記エンジンによって駆動され、前記熱交換器ユニットを冷却する冷却風を発生させるファンとを備える建設機械において、
    前記旋回フレームは、
    前記旋回モータより後方に位置し、前記エンジン及び前記ファンを支持する後部領域と、
    前記後部領域より前方に位置し、前記旋回モータを支持する前部領域と、
    前記ファンが発生させた冷却風が流入する流入口、及び流入口から流入した冷却風が前記前部領域に流出する流出口を有する空気通路と、
    前記旋回フレームの前端に位置し、前記前部領域に流出して前記旋回フレームの底板上を前方に流れる冷却風を前記旋回フレームの外部に排出する排出口とを有し、
    前記空気通路は、L字状角板の2つの端面のうち、一方が前記旋回フレームの底板に接続され、他方が前記底板に立設された縦板に接続されることによって形成され、
    前記流出口の下端は、前記底板と同じ高さであることを特徴とする建設機械。
  2. 下部走行体と、
    前記下部走行体に旋回可能に支持された上部旋回体と、
    前記上部旋回体の前後方向に配設した旋回フレームと、
    前記上部旋回体の中央部に配設した前記上部旋回体を旋回させる旋回モータと、
    前記旋回フレームにおける前部位置に回動可能にした作業装置と、
    前記上部旋回体における後端側に設けた機械室と、
    前記機械室内における前記旋回フレーム上に配置したエンジンと、
    前記機械室内における前記エンジンの脇位置に配置した熱交換器ユニットと、
    前記エンジンによって駆動され、前記熱交換器ユニットを冷却する冷却風を発生させるファンとを備える建設機械において、
    前記旋回フレームは、
    前記旋回モータより後方に位置し、前記エンジン及び前記ファンを支持する後部領域と、
    前記後部領域より前方に位置し、前記旋回モータを支持する前部領域と、
    前記ファンが発生させた冷却風が流入する流入口、及び流入口から流入した冷却風が前記前部領域に流出する流出口を有する空気通路と、
    前記旋回フレームの前端に位置し、前記前部領域に流出して前記旋回フレームの底板上を前方に流れる冷却風を前記旋回フレームの外部に排出する排出口と
    冷却風の下流側において前記流出口に隣接する位置に配置されて、前記流出口から流出する冷却風を前記旋回モータが配置された方向に導く案内板とを有することを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記機械室内における前記旋回フレーム上に配置した前記エンジンは、前記ファンより冷却風の下流側に配置されており、
    前記流入口は、前記熱交換器ユニットより冷却風の下流側における前記機械室内に配置されていることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記旋回モータ及び前記機械室の間において、斜め前方に傾いて立設された隔壁を備え、
    前記隔壁には、前記ファンが発生させた冷却風を前記旋回モータ側に導く貫通孔が形成されていることを特徴とする建設機械。
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