JP3735012B2 - 建設機械 - Google Patents

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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に関し、特に、外部から吸込んだ冷却風を熱交換器に供給する構成となった建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体とを備え、該上部旋回体の前側には作業装置が俯仰動可能に設けられている。
【0003】
また、上部旋回体は、前側に作業装置が取付けられ、後側にカウンタウエイトが取付けられる旋回フレームと、前記カウンタウエイト寄りに位置して前記旋回フレーム上に搭載されたエンジンと、該エンジンによって回転駆動され、エンジンに向けて冷却風を吸込む冷却ファンと、前記エンジンの排気側に設けられた排気管と、該排気管に設けられ、前記エンジンの排気音を低減する消音器と、前記エンジンに隣接して前記旋回フレーム上に設けられ、前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風によりエンジン冷却水、作動油等の流体の熱交換を行うた熱交換器と、前記エンジン、冷却ファン、熱交換器を取囲むように前記フレーム上に設けられ、前記冷却ファンと対面する位置に空気取入口を有する建屋カバーとを備えている。
【0004】
さらに、建屋カバーは、左,右方向の側方を覆った左,右の側面カバーと、該各側面板の上部側に亘って設けられ上方を覆った上面カバーと含んで構成され、前記空気取入口は、いずれか一方の側面カバーに設けられ、空気排出口は、他方の側面カバーに設けられている。
【0005】
このように構成された従来技術による建設機械は、エンジンによって油圧ポンプを駆動し、該油圧ポンプから下部走行体や作業装置に圧油を供給することにより、下部走行体を走行させたり、作業装置を俯仰動させる。
【0006】
また、建設機械の運転時には、冷却ファンは、エンジンによって回転駆動されることにより、空気取入口から外気を冷却風として吸込み、この冷却風を熱交換器に供給する。これにより、熱交換器を流通するエンジン冷却水や作動油を冷却することができる。そして、熱交換器を通過した冷却風は、エンジンの周囲を通り、空気取入口と左,右方向の反対側に開口した空気排出口から外部に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による建設機械では、冷却ファンによって外部から吸込まれた冷却風は、熱交換器を通過した後、エンジンの周囲を通って左,右方向の反対側にある空気排出口から外部に排出される。しかし、冷却風は、エンジンの周囲を通るときに、該エンジンの熱によって温度上昇するから、熱せられた冷却風は建屋カバー内を上昇し、該建屋カバー内の上方部位にこもってしまう。このため、建屋カバー内の上方部位にこもった高温な冷却風によって、建屋カバー内の温度が上昇してしまうという問題がある。
【0008】
特に、エンジンを停止した後では、冷却ファンによる冷却風の流れがなくなるから、エンジン、排気管、消音器等によって温度上昇した冷却風は、空気排出口から排出されずに建屋カバー内に残ってしまい、建屋カバー内がより一層高温になってしまうという問題がある。
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、温度上昇した冷却風を建屋カバーから円滑に排出することができ、建屋カバー内の温度を低減することができるようにした建設機械を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による建設機械は、車体の支持構造体を構成し前側に作業装置が設けられ後側にカウンタウエイトが設けられるフレームと、前記カウンタウエイト寄りに位置して前記フレーム上に搭載されたエンジンと、該エンジンによって回転駆動されエンジンに向けて冷却風を吸込む冷却ファンと、前記エンジンの排気側に設けられた排気管と、該排気管に設けられ前記エンジンの排気音を低減する消音器と、前記エンジンに隣接して前記フレーム上に設けられ前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風により流体の熱交換を行うた熱交換器と、前記エンジン、冷却ファン、熱交換器を取囲むように前記フレーム上に設けられ前記冷却ファンと対面する位置に空気取入口を有する建屋カバーとを備えている。
【0011】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、排気管と消音器はエンジンの上部側に配設し、建屋カバーの後側には消音器を覆う位置に冷却ファンによって吸込まれた冷却風を排出する排気ダクトを設け、該排気ダクトは、建屋カバーの後部側からカウンタウエイトの上方に張出すように配置したことにある。
【0012】
このように構成したことにより、エンジンによって冷却ファンが回転駆動されると、該冷却ファンは、建屋カバーの空気取入口から冷却風を吸込み、この冷却風を熱交換器に供給し、該熱交換器を流通するエンジン冷却水、作動油等を冷却する。そして、熱交換器を通過した冷却風は、建屋カバー内を出口側に向けて流れる。
【0013】
ここで、空気の出口となる排気ダクトは、エンジンの上部側に配設された消音器を覆うように建屋カバーの後側に設けられているから、冷却風は高温になる消音器に向けて流通し、該消音器を積極的に冷却する。しかも、排気ダクトは、消音器の上部側、即ち建屋カバーの上部側に設けられているから、エンジンを停止して冷却風の流れが止まった状態でも、エンジン、消音器等によって温度上昇した冷却風は、自然対流によって建屋カバー内を上昇し、排気ダクトから外部に排出される。
【0014】
さらに、排気ダクトは、建屋カバーの後部側からカウンタウエイトの上方に張出すように配置されるので、該排気ダクトを、建屋カバーから左,右方向に出っ張ることなくカウンタウエイトの上側の空間を利用して設けることができる。
【0015】
請求項の発明によると、排気ダクトには消音器から延びるテールパイプを外部に突出させるためのテールパイプ挿通穴を設けたことにある。これにより、排気ダクトによって消音器を覆った状態でも、テールパイプ挿通穴を介して消音器のテールパイプを外部に突出させることができる。
【0016】
請求項の発明によると、フレーム上には建屋カバーを支持する枠組み構造体を設け、該枠組み構造体にはカウンタウエイトと対向して消音器取付台を設け、消音器は該消音器取付台に取付けたことにある。これにより、消音器は消音器取付台を介して枠組み構造体に容易に取付けることができる。
請求項4の発明によると、フレーム上には建屋カバーを支持する枠組み構造体を設け、排気ダクトは該枠組み構造体に建屋カバーと一体となるように取付ける構成としたことにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
【0018】
1は建設機械の下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体をそれぞれ示し、該上部旋回体2の前部には土砂等の掘削作業を行うための作業装置(図示せず)が設けられている。そして、上部旋回体2は、図2に示す如く、後述する旋回フレーム3、キャブ4、カウンタウエイト5、エンジン6、冷却ファン8、排気管12、消音器13、熱交換器15、建屋カバー18、排気ダクト23等によって大略構成されている。
【0019】
3は上部旋回体2の支持構造体を構成する旋回フレーム3で、該旋回フレーム3の前側には作業装置が俯仰動可能に取付けられ、後側には後述のカウンタウエイト5が取付けられている。そして、旋回フレーム3は、図5に示す如く、底板(図示せず)に設けられ、該底板と共にセンタフレームを形成する左,右のセンタビーム3A,3Aと、該各センタビーム3Aの左,右方向の外側に配置された左,右のサイドフレーム3B,3Bと、前記センタビーム3Aとサイドフレーム3Bとの間で左,右方向に延びた複数本の張出しビーム3C,3C(2本のみ図示)とによって大略構成されている。
【0020】
4は旋回フレーム3の前部左側に配設されたキャブで、該キャブ4内には、オペレータが着座する運転席、操作レバー、操作ペダル(いずれも図示せず)等が配設されている。
【0021】
5は旋回フレーム3の各センタビーム3A後端部に搭載されたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト5は、作業装置との重量バランスをとるものである。また、カウンタウエイト5は、図3、図4に示すように、後述の排気ダクト23が後側に張出すために、高さ寸法が後述の建屋カバー18よりも低く設定されている。
【0022】
6はカウンタウエイト5寄りに位置して旋回フレーム3の後部側に搭載されたエンジンで、該エンジン6は、左,右方向に延在する横置き状態に搭載されている。また、エンジン6には、排気圧によって外気を大気圧以上に高めて吸気側に供給するターボ過給機6Aが設けられ、該ターボ過給機6Aは、エンジン6の上部後側に配設されている。さらに、エンジン6の左側には、複数台の油圧ポンプ7(1台のみ図示)が取付けられている。
【0023】
8は後述の熱交換器15に対面するようにエンジン6に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン8は、エンジン6によって回転駆動されることにより、右側面カバー20の空気取入口20Aから熱交換器15を介してエンジン6に向けて冷却風を吸込む吸込式の冷却ファンとして形成されている。
【0024】
9はエンジン6の吸気側に設けられたエアクリーナで、該エアクリーナ9は、流入側が建屋カバー18から上方に突出した外気導入管10,10に接続され、流出側が吸気管11を介してターボ過給機6Aに接続されている。
【0025】
一方、12はエンジン6の排気側に設けられた排気管で、該排気管12は、図4に示す如く、ターボ過給機6Aの近傍となるエンジン6の上部後側に配設されている。そして、排気管12は、その一端側がターボ過給機6Aに接続されている。
【0026】
13はエンジン6の上部後側に配設された消音器で、該消音器13は、エンジン6を運転したときに生じる排気音を低減するもので、後述する枠組み構造体16に設けられた消音器取付台17に取付けられている。そして、消音器13は、両端が閉塞された円筒状の外観を有し、その軸線が左,右方向となるように横置きに配置されている。また、消音器13には、排気管12の他端側が接続されている。さらに、消音器13には、テールパイプ14が接続され、該テールパイプ14は消音器13からの排気ガスを上部旋回体2の外部に排出するもので、後述する排気ダクト23の上板部23Aから上方に突出している。
【0027】
15はエンジン6の右側に隣接する位置、例えば後述する右側面カバー20の空気取入口20Aとエンジン6(冷却ファン8)との間に位置して旋回フレーム3上に設けられた熱交換器で、該熱交換器15は、エンジン6の冷却水を冷却するラジエータ15A、作動油を冷却するオイルクーラ15B等によって構成されている。そして、熱交換器15は、冷却ファン8によって吸込まれた冷却風にエンジン冷却水、作動油の熱を放出し、これらの流体を冷却するものである。
【0028】
16は後述する建屋カバー18の支持構造をなす枠組み構造体で、該枠組み構造体16は、旋回フレーム3のセンタビーム3A、サイドフレーム3B上に立設された複数本の柱16A,16A,…と、該各柱16Aに亘って左,右方向に延びた複数本の横梁16B,16B,…と、前記各柱16Aに亘って前,後方向に延びた複数本の縦梁16C,16C,…とによって直方体状の枠組み状に形成されている。
【0029】
また、17はカウンタウエイト5に対向するように枠組み構造体16の後部側に取付けられた消音器取付台で、該消音器取付台17は、枠組み構造体16の後部側に位置する横梁16B等にボルト止め、溶接用の手段を用いて固着されている。そして、消音器取付台17は、消音器13を左,右方向に延在する横置き態となるように支持するものである。
【0030】
18は旋回フレーム3上に設けられた建屋カバーで、該建屋カバー18は、枠組み構造体16によって支持され、エンジン6、冷却ファン8、熱交換器15等を取囲むように覆っている。ここで、建屋カバー18は、左,右方向の左側に位置して枠組み構造体16に取付けられた左側面カバー19と、左,右方向の右側に位置して枠組み構造体16に取付けられた右側面カバー20と、左,右の側面カバー19,20の上部側に亘って設けられ、上方を覆うように枠組み構造体16に取付けられた上面カバー21と、カウンタウエイト5よりも高い位置で後側を覆うように枠組み構造体16に取付けられた後面カバー22とによって大略構成されている。また、右側面カバー20には、建屋カバー18内に外気を吸込むための空気取入口20Aが冷却ファン8と対面する位置に設けられている。
【0031】
23は建屋カバー18の後部側からカウンタウエイト5上に張出して設けられた排気ダクトで、該排気ダクト23は、エンジン6のターボ過給機6A、排気管12、消音器13等を覆うように、建屋カバー18の上面カバー21と後面カバー22とに亘って設けられている。そして、排気ダクト23は、上面カバー21の後側寄り中央に設けられ、漸次上側に突出しつつ後側に延びたほぼ長方形状の上板部23Aと、後面カバー22の下側寄り中央から後側に向けて漸次上向きに延びたほぼ長方形状の下板部23Bと、前記上板部23Aと下板部23Bとの左,右両端側を閉塞するように、該上板部23Aと下板部23Bとの間に亘って設けられたほぼL字状の側板部23C,23Cと、前記上板部23A、下板部23Bおよび各側板部23Cによって囲まれ、後向きに開口した空気排出口23Dとによって角筒状に形成されている。また、上板部23Aには、左,右方向の右側寄りに位置して消音器13のテールパイプ14が挿通するテールパイプ挿通穴23A1が形成されている。そして、排気ダクト23は、建屋カバー18と一体的となるように、枠組み構造体16にボルト止めされている。
【0032】
ここで、排気ダクト23は、エンジン6の後部上側にターボ過給機6A、排気管12、消音器13等を覆うように配置されているから、冷却ファン8による冷却風を高温になるターボ過給機6A、排気管12、消音器13等の周囲で流通することができる。しかも、冷却風が止まった状態では、温度上昇した冷却風を、自然対流を利用して空気排出口23Dから外部に排出することができる。
【0033】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベルの動作について説明する。
【0034】
まず、オペレータは、キャブ4内に搭乗し、該キャブ4内に設けられた操作レバー等を操作することにより、下部走行体1を走行させて移動したり、作業装置を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。この運転時には、エンジン冷却水がラジエータ15Aによって冷却され、各種アクチュエータを駆動するための作動油がオイルクーラ15Bによって冷却される。
【0035】
そこで、ラジエータ15A、オイルクーラ15B等の熱交換器15に供給される冷却風の流れについて説明する。エンジン6によって冷却ファン8が回転駆動されると、該冷却ファン8は、建屋カバー18の右側面カバー20に設けられた空気取入口20Aから外気を冷却風として吸込み、この冷却風を熱交換器15からエンジン6に向け供給する。これにより、熱交換器15は、エンジン冷却水、作動油等の熱を冷却風に放出し、これらの流体を冷却する。
【0036】
また、熱交換器15を通過した冷却風は、図4に示す矢示の如く、エンジン6の周囲で流通しつつ排気ダクト23に向けて流通する。ここで、排気ダクト23は、ターボ過給機6A、排気管12、消音器13を覆うように設けているから、冷却風は、高温になるターボ過給機6A、排気管12、消音器13に向けて積極的に流通することができ、ターボ過給機6A、排気管12、消音器13を冷却した後に、排気ダクト23の空気排出口23Dから外部に排出される。これにより、建屋カバー18内の熱源となる部材を効率よく冷却することができ、該建屋カバー18内の温度を低減することができる。
【0037】
さらに、エンジン6を停止させたときには、冷却ファン8が停止し、冷却風の流れが止まるが、排気ダクト23を上側位置に設けたことにより、温度上昇した冷却風は自然対流によって建屋カバー18内を上昇するから、この熱気を排気ダクト23から外部に排出することができる。
【0038】
以上のように、本実施の形態によれば、高温になる排気管12、消音器13等は、エンジン6の上部側に配設し、建屋カバー18には前記排気管12、消音器13等を覆う位置に冷却ファン8によって吸込まれた冷却風を排出する排気ダクト23を設ける構成としている。従って、熱交換器15を通過した冷却風を排気ダクト23、即ち排気管12、消音器13等に向けて積極的に供給することができ、これらの部材を効率よく冷却することができる。これにより、建屋カバー18内の温度を低減することができる。
【0039】
しかも、排気ダクト23は、エンジン6の上部側に位置する建屋カバー18に設けているから、冷却ファン8が停止した後でも、温度上昇した冷却風を、自然対流によって建屋カバー18内で上昇させ、排気ダクト23から外部に排出することができる。この結果、エンジン6を停止したときに、建屋カバー18内に熱気がこもるのを防止することができ、該建屋カバー18内の温度を低減することができる。
【0040】
また、排気ダクト23は、建屋カバー18の後部側からカウンタウエイト5の上方に張出すように設けているので、該排気ダクト23を、建屋カバー18から左,右方向に出っ張らせることなく、カウンタウエイト5の上側の空間を利用して設けることができる。
【0041】
また、排気ダクト23は、その空気排出口23Dを後向きに開口させているから、オペレータが搭乗しているキャブ4側を避け、空気排出口23Dから熱せられた空気を排出することができ、作業環境を良好にすることができる。しかも、排気ダクト23は後向き(横向き)に開口しているから、雨水等が浸入するのを防止することができ、建屋カバー18内を清浄に保つことができる。
【0042】
一方、排気ダクト23には消音器13から延びるテールパイプ14を外部に突出させるためのテールパイプ挿通穴23A1を設けているから、排気ダクト23によって消音器13を覆った状態でも、テールパイプ挿通穴23A1を介してテールパイプ14を外部に突出させることができる。
【0043】
さらに、旋回フレーム3上には建屋カバー18を構成する枠組み構造体16を設け、該枠組み構造体16には消音器取付台17を設け、該消音器取付台17に消音器13を取付ける構成としているから、消音器13は消音器取付台17を介して枠組み構造体16に容易に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
【0044】
なお、実施の形態では、エンジン6は、左,右方向に延在する横置き状態に配設するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えばエンジンが前後方向に延在する縦置き状態に配設されたものにも適用することができる。
【0045】
また、実施の形態では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用してもよく、また、ホイール式の油圧ショベルに適用してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、排気管と消音器はエンジンの上部側に配設し、建屋カバーの後側には消音器を覆う位置に冷却ファンによって吸込まれた冷却風を排出する排気ダクトを設けているので、冷却風を高温になる消音器に向けて積極的に流通させることができ、該消音器を効率よく冷却することができる。この結果、熱源となる部材を冷却することができ、建屋カバー内の温度を低減することができる。
【0047】
しかも、排気ダクトを、消音器の上部側、即ち建屋カバーの上部側に設けることにより、エンジンを停止して冷却風の流れが止まった状態でも、エンジン、消音器等によって熱せられた冷却風を自然対流によって建屋カバー内で上昇させ、排気ダクトから外部に円滑に排出することができ、建屋カバー内に熱がこもるのを防止して、該建屋カバー内の温度を低減することができる。
【0048】
この場合、排気ダクトは建屋カバーの後部側からカウンタウエイトの上方に張出すように配置されているので、該排気ダクト、建屋カバーから左,右方向に出っ張ることなくカウンタウエイトの上側の空間を利用して設けることができる。
【0049】
請求項の発明によれば、排気ダクトには消音器から延びるテールパイプを外部に突出させるためのテールパイプ挿通穴を設けているので、排気ダクトによって消音器を覆った状態でも、テールパイプ挿通穴を介して消音器のテールパイプを外部に突出させることができる。
【0050】
請求項の発明によれば、フレーム上には建屋カバーを構成する枠組み構造体を設け、該枠組み構造体にはカウンタウエイトと対向して消音器取付台を設け、消音器は該消音器取付台に取付けているので、消音器は消音器取付台を介して枠組み構造体に容易に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
請求項4の発明によれば、フレーム上には建屋カバーを支持する枠組み構造体を設け、この枠組み構造体に排気ダクトを取付けることにより、排気ダクトを建屋カバーと一体となるように設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1に示す油圧ショベルの平面図である。
【図3】図1に示す油圧ショベルの左側面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向から建屋カバー内をみた拡大断面図である。
【図5】旋回フレーム、枠組み構造体等を示す要部拡大の外観斜視図である。
【符号の説明】
3 旋回フレーム
6 エンジン
8 冷却ファン
12 排気管
13 消音器
14 テールパイプ
15 熱交換器
16 枠組み構造体
17 消音器取付台
18 建屋カバー
19 左側面カバー
20 右側面カバー
20A 空気取入口
21 上面カバー
22 後面カバー
23 排気ダクト
23A 上板部
23A1 テールパイプ挿通穴
23B 下板部
23C 側板部
23D 空気排出口

Claims (4)

  1. 車体の支持構造体を構成し前側に作業装置が設けられ後側にカウンタウエイトが設けられるフレームと、前記カウンタウエイト寄りに位置して前記フレーム上に搭載されたエンジンと、該エンジンによって回転駆動されエンジンに向けて冷却風を吸込む冷却ファンと、前記エンジンの排気側に設けられた排気管と、該排気管に設けられ前記エンジンの排気音を低減する消音器と、前記エンジンに隣接して前記フレーム上に設けられ前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風により流体の熱交換を行う熱交換器と、前記エンジン、冷却ファン、熱交換器を取囲むように前記フレーム上に設けられ前記冷却ファンと対面する位置に空気取入口を有する建屋カバーとを備えてなる建設機械において、
    前記排気管と消音器は前記エンジンの上部側に配設し、前記建屋カバーの後側には前記消音器を覆う位置に前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風を排出する排気ダクトを設け、該排気ダクトは、前記建屋カバーの後部側から前記カウンタウエイトの上方に張出すように配置する構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記排気ダクトには前記消音器から延びるテールパイプを外部に突出させるためのテールパイプ挿通穴を設けてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記フレーム上には前記建屋カバーを支持する枠組み構造体を設け、該枠組み構造体には前記カウンタウエイトと対向して消音器取付台を設け、前記消音器は該消音器取付台に取付けてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記フレーム上には前記建屋カバーを構成する枠組み構造体を設け、前記排気ダクトは該枠組み構造体に前記建屋カバーと一体となるように取付ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
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