JP2002021116A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2002021116A
JP2002021116A JP2000203946A JP2000203946A JP2002021116A JP 2002021116 A JP2002021116 A JP 2002021116A JP 2000203946 A JP2000203946 A JP 2000203946A JP 2000203946 A JP2000203946 A JP 2000203946A JP 2002021116 A JP2002021116 A JP 2002021116A
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真司 秋野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度上昇した冷却風を建屋カバーから円滑に
排出することにより、建屋カバー内の温度を低減する。 【解決手段】 高温になる排気管12、消音器13等
は、エンジン6の上部側に配設し、建屋カバー18には
排気管12、消音器13等を覆う位置に冷却ファンによ
って吸込まれた冷却風を排出する排気ダクト23を設け
る構成としている。従って、熱交換器を通過した冷却風
を、高温になる排気管12、消音器13等に向けて供給
することができ、冷却風によってこれらの熱源を冷却す
ることができる。しかも、冷却ファンが停止した後に
は、熱せられた冷却風は自然対流によって建屋カバー1
8内を上昇するから、高温な冷却風を排気ダクト23か
ら外部に円滑に排出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械に関し、特に、外部から
吸込んだ冷却風を熱交換器に供給する構成となった建設
機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
能に設けられた上部旋回体とを備え、該上部旋回体の前
側には作業装置が俯仰動可能に設けられている。
【0003】また、上部旋回体は、前側に作業装置が取
付けられ、後側にカウンタウエイトが取付けられる旋回
フレームと、前記カウンタウエイト寄りに位置して前記
旋回フレーム上に搭載されたエンジンと、該エンジンに
よって回転駆動され、エンジンに向けて冷却風を吸込む
冷却ファンと、前記エンジンの排気側に設けられた排気
管と、該排気管に設けられ、前記エンジンの排気音を低
減する消音器と、前記エンジンに隣接して前記旋回フレ
ーム上に設けられ、前記冷却ファンによって吸込まれた
冷却風によりエンジン冷却水、作動油等の流体の熱交換
を行うた熱交換器と、前記エンジン、冷却ファン、熱交
換器を取囲むように前記フレーム上に設けられ、前記冷
却ファンと対面する位置に空気取入口を有する建屋カバ
ーとを備えている。
【0004】さらに、建屋カバーは、左,右方向の側方
を覆った左,右の側面カバーと、該各側面板の上部側に
亘って設けられ上方を覆った上面カバーと含んで構成さ
れ、前記空気取入口は、いずれか一方の側面カバーに設
けられ、空気排出口は、他方の側面カバーに設けられて
いる。
【0005】このように構成された従来技術による建設
機械は、エンジンによって油圧ポンプを駆動し、該油圧
ポンプから下部走行体や作業装置に圧油を供給すること
により、下部走行体を走行させたり、作業装置を俯仰動
させる。
【0006】また、建設機械の運転時には、冷却ファン
は、エンジンによって回転駆動されることにより、空気
取入口から外気を冷却風として吸込み、この冷却風を熱
交換器に供給する。これにより、熱交換器を流通するエ
ンジン冷却水や作動油を冷却することができる。そし
て、熱交換器を通過した冷却風は、エンジンの周囲を通
り、空気取入口と左,右方向の反対側に開口した空気排
出口から外部に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による建設機械では、冷却ファンによって外部か
ら吸込まれた冷却風は、熱交換器を通過した後、エンジ
ンの周囲を通って左,右方向の反対側にある空気排出口
から外部に排出される。しかし、冷却風は、エンジンの
周囲を通るときに、該エンジンの熱によって温度上昇す
るから、熱せられた冷却風は建屋カバー内を上昇し、該
建屋カバー内の上方部位にこもってしまう。このため、
建屋カバー内の上方部位にこもった高温な冷却風によっ
て、建屋カバー内の温度が上昇してしまうという問題が
ある。
【0008】特に、エンジンを停止した後では、冷却フ
ァンによる冷却風の流れがなくなるから、エンジン、排
気管、消音器等によって温度上昇した冷却風は、空気排
出口から排出されずに建屋カバー内に残ってしまい、建
屋カバー内がより一層高温になってしまうという問題が
ある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、温度上昇した冷却風を
建屋カバーから円滑に排出することができ、建屋カバー
内の温度を低減することができるようにした建設機械を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、車体の支持構造体を構成し前側に作業装置が設けら
れ後側にカウンタウエイトが設けられるフレームと、前
記カウンタウエイト寄りに位置して前記フレーム上に搭
載されたエンジンと、該エンジンによって回転駆動され
エンジンに向けて冷却風を吸込む冷却ファンと、前記エ
ンジンの排気側に設けられた排気管と、該排気管に設け
られ前記エンジンの排気音を低減する消音器と、前記エ
ンジンに隣接して前記フレーム上に設けられ前記冷却フ
ァンによって吸込まれた冷却風により流体の熱交換を行
うた熱交換器と、前記エンジン、冷却ファン、熱交換器
を取囲むように前記フレーム上に設けられ前記冷却ファ
ンと対面する位置に空気取入口を有する建屋カバーとを
備えている。
【0011】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、排気管と消音
器はエンジンの上部側に配設し、建屋カバーには消音器
を覆う位置に冷却ファンによって吸込まれた冷却風を排
出する排気ダクトを設けたことにある。
【0012】このように構成したことにより、エンジン
によって冷却ファンが回転駆動されると、該冷却ファン
は、建屋カバーの空気取入口から冷却風を吸込み、この
冷却風を熱交換器に供給し、該熱交換器を流通するエン
ジン冷却水、作動油等を冷却する。そして、熱交換器を
通過した冷却風は、建屋カバー内を出口側に向けて流れ
る。
【0013】ここで、空気の出口となる排気ダクトは、
エンジンの上部側に配設された消音器を覆うように建屋
カバーに設けられているから、冷却風は高温になる消音
器に向けて流通し、該消音器を積極的に冷却する。しか
も、排気ダクトは、消音器の上部側、即ち建屋カバーの
上部側に設けられているから、エンジンを停止して冷却
風の流れが止まった状態でも、エンジン、消音器等によ
って温度上昇した冷却風は、自然対流によって建屋カバ
ー内を上昇し、排気ダクトから外部に排出される。
【0014】請求項2の発明によると、排気ダクトは、
建屋カバーの後部側からカウンタウエイトの上方に張出
すように設けたことにある。これにより、排気ダクト
は、建屋カバーから左,右方向に出っ張ることなくカウ
ンタウエイトの上側の空間を利用して設けることができ
る。
【0015】請求項3の発明によると、排気ダクトには
消音器から延びるテールパイプを外部に突出させるため
のテールパイプ挿通穴を設けたことにある。これによ
り、排気ダクトによって消音器を覆った状態でも、テー
ルパイプ挿通穴を介して消音器のテールパイプを外部に
突出させることができる。
【0016】請求項4の発明によると、フレーム上には
建屋カバーを構成する枠組み構造体を設け、該枠組み構
造体にはカウンタウエイトと対向して消音器取付台を設
け、消音器は該消音器取付台に取付けたことにある。こ
れにより、消音器は消音器取付台を介して枠組み構造体
に容易に取付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図
5に従って詳細に説明する。
【0018】1は建設機械の下部走行体、2は該下部走
行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体をそれぞれ
示し、該上部旋回体2の前部には土砂等の掘削作業を行
うための作業装置(図示せず)が設けられている。そし
て、上部旋回体2は、図2に示す如く、後述する旋回フ
レーム3、キャブ4、カウンタウエイト5、エンジン
6、冷却ファン8、排気管12、消音器13、熱交換器
15、建屋カバー18、排気ダクト23等によって大略
構成されている。
【0019】3は上部旋回体2の支持構造体を構成する
旋回フレーム3で、該旋回フレーム3の前側には作業装
置が俯仰動可能に取付けられ、後側には後述のカウンタ
ウエイト5が取付けられている。そして、旋回フレーム
3は、図5に示す如く、底板(図示せず)に設けられ、
該底板と共にセンタフレームを形成する左,右のセンタ
ビーム3A,3Aと、該各センタビーム3Aの左,右方
向の外側に配置された左,右のサイドフレーム3B,3
Bと、前記センタビーム3Aとサイドフレーム3Bとの
間で左,右方向に延びた複数本の張出しビーム3C,3
C(2本のみ図示)とによって大略構成されている。
【0020】4は旋回フレーム3の前部左側に配設され
たキャブで、該キャブ4内には、オペレータが着座する
運転席、操作レバー、操作ペダル(いずれも図示せず)
等が配設されている。
【0021】5は旋回フレーム3の各センタビーム3A
後端部に搭載されたカウンタウエイトで、該カウンタウ
エイト5は、作業装置との重量バランスをとるものであ
る。また、カウンタウエイト5は、図3、図4に示すよ
うに、後述の排気ダクト23が後側に張出すために、高
さ寸法が後述の建屋カバー18よりも低く設定されてい
る。
【0022】6はカウンタウエイト5寄りに位置して旋
回フレーム3の後部側に搭載されたエンジンで、該エン
ジン6は、左,右方向に延在する横置き状態に搭載され
ている。また、エンジン6には、排気圧によって外気を
大気圧以上に高めて吸気側に供給するターボ過給機6A
が設けられ、該ターボ過給機6Aは、エンジン6の上部
後側に配設されている。さらに、エンジン6の左側に
は、複数台の油圧ポンプ7(1台のみ図示)が取付けら
れている。
【0023】8は後述の熱交換器15に対面するように
エンジン6に設けられた冷却ファンで、該冷却ファン8
は、エンジン6によって回転駆動されることにより、右
側面カバー20の空気取入口20Aから熱交換器15を
介してエンジン6に向けて冷却風を吸込む吸込式の冷却
ファンとして形成されている。
【0024】9はエンジン6の吸気側に設けられたエア
クリーナで、該エアクリーナ9は、流入側が建屋カバー
18から上方に突出した外気導入管10,10に接続さ
れ、流出側が吸気管11を介してターボ過給機6Aに接
続されている。
【0025】一方、12はエンジン6の排気側に設けら
れた排気管で、該排気管12は、図4に示す如く、ター
ボ過給機6Aの近傍となるエンジン6の上部後側に配設
されている。そして、排気管12は、その一端側がター
ボ過給機6Aに接続されている。
【0026】13はエンジン6の上部後側に配設された
消音器で、該消音器13は、エンジン6を運転したとき
に生じる排気音を低減するもので、後述する枠組み構造
体16に設けられた消音器取付台17に取付けられてい
る。そして、消音器13は、両端が閉塞された円筒状の
外観を有し、その軸線が左,右方向となるように横置き
に配置されている。また、消音器13には、排気管12
の他端側が接続されている。さらに、消音器13には、
テールパイプ14が接続され、該テールパイプ14は消
音器13からの排気ガスを上部旋回体2の外部に排出す
るもので、後述する排気ダクト23の上板部23Aから
上方に突出している。
【0027】15はエンジン6の右側に隣接する位置、
例えば後述する右側面カバー20の空気取入口20Aと
エンジン6(冷却ファン8)との間に位置して旋回フレ
ーム3上に設けられた熱交換器で、該熱交換器15は、
エンジン6の冷却水を冷却するラジエータ15A、作動
油を冷却するオイルクーラ15B等によって構成されて
いる。そして、熱交換器15は、冷却ファン8によって
吸込まれた冷却風にエンジン冷却水、作動油の熱を放出
し、これらの流体を冷却するものである。
【0028】16は後述する建屋カバー18の支持構造
をなす枠組み構造体で、該枠組み構造体16は、旋回フ
レーム3のセンタビーム3A、サイドフレーム3B上に
立設された複数本の柱16A,16A,…と、該各柱1
6Aに亘って左,右方向に延びた複数本の横梁16B,
16B,…と、前記各柱16Aに亘って前,後方向に延
びた複数本の縦梁16C,16C,…とによって直方体
状の枠組み状に形成されている。
【0029】また、17はカウンタウエイト5に対向す
るように枠組み構造体16の後部側に取付けられた消音
器取付台で、該消音器取付台17は、枠組み構造体16
の後部側に位置する横梁16B等にボルト止め、溶接用
の手段を用いて固着されている。そして、消音器取付台
17は、消音器13を左,右方向に延在する横置き態と
なるように支持するものである。
【0030】18は旋回フレーム3上に設けられた建屋
カバーで、該建屋カバー18は、枠組み構造体16によ
って支持され、エンジン6、冷却ファン8、熱交換器1
5等を取囲むように覆っている。ここで、建屋カバー1
8は、左,右方向の左側に位置して枠組み構造体16に
取付けられた左側面カバー19と、左,右方向の右側に
位置して枠組み構造体16に取付けられた右側面カバー
20と、左,右の側面カバー19,20の上部側に亘っ
て設けられ、上方を覆うように枠組み構造体16に取付
けられた上面カバー21と、カウンタウエイト5よりも
高い位置で後側を覆うように枠組み構造体16に取付け
られた後面カバー22とによって大略構成されている。
また、右側面カバー20には、建屋カバー18内に外気
を吸込むための空気取入口20Aが冷却ファン8と対面
する位置に設けられている。
【0031】23は建屋カバー18の後部側からカウン
タウエイト5上に張出して設けられた排気ダクトで、該
排気ダクト23は、エンジン6のターボ過給機6A、排
気管12、消音器13等を覆うように、建屋カバー18
の上面カバー21と後面カバー22とに亘って設けられ
ている。そして、排気ダクト23は、上面カバー21の
後側寄り中央に設けられ、漸次上側に突出しつつ後側に
延びたほぼ長方形状の上板部23Aと、後面カバー22
の下側寄り中央から後側に向けて漸次上向きに延びたほ
ぼ長方形状の下板部23Bと、前記上板部23Aと下板
部23Bとの左,右両端側を閉塞するように、該上板部
23Aと下板部23Bとの間に亘って設けられたほぼL
字状の側板部23C,23Cと、前記上板部23A、下
板部23Bおよび各側板部23Cによって囲まれ、後向
きに開口した空気排出口23Dとによって角筒状に形成
されている。また、上板部23Aには、左,右方向の右
側寄りに位置して消音器13のテールパイプ14が挿通
するテールパイプ挿通穴23A1が形成されている。そ
して、排気ダクト23は、建屋カバー18と一体的とな
るように、枠組み構造体16にボルト止めされている。
【0032】ここで、排気ダクト23は、エンジン6の
後部上側にターボ過給機6A、排気管12、消音器13
等を覆うように配置されているから、冷却ファン8によ
る冷却風を高温になるターボ過給機6A、排気管12、
消音器13等の周囲で流通することができる。しかも、
冷却風が止まった状態では、温度上昇した冷却風を、自
然対流を利用して空気排出口23Dから外部に排出する
ことができる。
【0033】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、油圧ショベルの動作に
ついて説明する。
【0034】まず、オペレータは、キャブ4内に搭乗
し、該キャブ4内に設けられた操作レバー等を操作する
ことにより、下部走行体1を走行させて移動したり、作
業装置を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことがで
きる。この運転時には、エンジン冷却水がラジエータ1
5Aによって冷却され、各種アクチュエータを駆動する
ための作動油がオイルクーラ15Bによって冷却され
る。
【0035】そこで、ラジエータ15A、オイルクーラ
15B等の熱交換器15に供給される冷却風の流れにつ
いて説明する。エンジン6によって冷却ファン8が回転
駆動されると、該冷却ファン8は、建屋カバー18の右
側面カバー20に設けられた空気取入口20Aから外気
を冷却風として吸込み、この冷却風を熱交換器15から
エンジン6に向け供給する。これにより、熱交換器15
は、エンジン冷却水、作動油等の熱を冷却風に放出し、
これらの流体を冷却する。
【0036】また、熱交換器15を通過した冷却風は、
図4に示す矢示の如く、エンジン6の周囲で流通しつつ
排気ダクト23に向けて流通する。ここで、排気ダクト
23は、ターボ過給機6A、排気管12、消音器13を
覆うように設けているから、冷却風は、高温になるター
ボ過給機6A、排気管12、消音器13に向けて積極的
に流通することができ、ターボ過給機6A、排気管1
2、消音器13を冷却した後に、排気ダクト23の空気
排出口23Dから外部に排出される。これにより、建屋
カバー18内の熱源となる部材を効率よく冷却すること
ができ、該建屋カバー18内の温度を低減することがで
きる。
【0037】さらに、エンジン6を停止させたときに
は、冷却ファン8が停止し、冷却風の流れが止まるが、
排気ダクト23を上側位置に設けたことにより、温度上
昇した冷却風は自然対流によって建屋カバー18内を上
昇するから、この熱気を排気ダクト23から外部に排出
することができる。
【0038】以上のように、本実施の形態によれば、高
温になる排気管12、消音器13等は、エンジン6の上
部側に配設し、建屋カバー18には前記排気管12、消
音器13等を覆う位置に冷却ファン8によって吸込まれ
た冷却風を排出する排気ダクト23を設ける構成として
いる。従って、熱交換器15を通過した冷却風を排気ダ
クト23、即ち排気管12、消音器13等に向けて積極
的に供給することができ、これらの部材を効率よく冷却
することができる。これにより、建屋カバー18内の温
度を低減することができる。
【0039】しかも、排気ダクト23は、エンジン6の
上部側に位置する建屋カバー18に設けているから、冷
却ファン8が停止した後でも、温度上昇した冷却風を、
自然対流によって建屋カバー18内で上昇させ、排気ダ
クト23から外部に排出することができる。この結果、
エンジン6を停止したときに、建屋カバー18内に熱気
がこもるのを防止することができ、該建屋カバー18内
の温度を低減することができる。
【0040】また、排気ダクト23は、建屋カバー18
の後部側からカウンタウエイト5の上方に張出すように
設けているので、該排気ダクト23を、建屋カバー18
から左,右方向に出っ張らせることなく、カウンタウエ
イト5の上側の空間を利用して設けることができる。
【0041】また、排気ダクト23は、その空気排出口
23Dを後向きに開口させているから、オペレータが搭
乗しているキャブ4側を避け、空気排出口23Dから熱
せられた空気を排出することができ、作業環境を良好に
することができる。しかも、排気ダクト23は後向き
(横向き)に開口しているから、雨水等が浸入するのを
防止することができ、建屋カバー18内を清浄に保つこ
とができる。
【0042】一方、排気ダクト23には消音器13から
延びるテールパイプ14を外部に突出させるためのテー
ルパイプ挿通穴23A1を設けているから、排気ダクト
23によって消音器13を覆った状態でも、テールパイ
プ挿通穴23A1を介してテールパイプ14を外部に突
出させることができる。
【0043】さらに、旋回フレーム3上には建屋カバー
18を構成する枠組み構造体16を設け、該枠組み構造
体16には消音器取付台17を設け、該消音器取付台1
7に消音器13を取付ける構成としているから、消音器
13は消音器取付台17を介して枠組み構造体16に容
易に取付けることができ、組立作業性を向上することが
できる。
【0044】なお、実施の形態では、エンジン6は、
左,右方向に延在する横置き状態に配設するものとして
述べたが、本発明はこれに限らず、例えばエンジンが前
後方向に延在する縦置き状態に配設されたものにも適用
することができる。
【0045】また、実施の形態では、建設機械として油
圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
らず、例えば、油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設
機械に適用してもよく、また、ホイール式の油圧ショベ
ルに適用してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、排気管と消音器はエンジンの上部側に配設し、建
屋カバーには消音器を覆う位置に冷却ファンによって吸
込まれた冷却風を排出する排気ダクトを設けているの
で、冷却風を高温になる消音器に向けて積極的に流通さ
せることができ、該消音器を効率よく冷却することがで
きる。この結果、熱源となる部材を冷却することがで
き、建屋カバー内の温度を低減することができる。
【0047】しかも、排気ダクトを、消音器の上部側、
即ち建屋カバーの上部側に設けることにより、エンジン
を停止して冷却風の流れが止まった状態でも、エンジ
ン、消音器等によって熱せられた冷却風を自然対流によ
って建屋カバー内で上昇させ、排気ダクトから外部に円
滑に排出することができ、建屋カバー内に熱がこもるの
を防止して、該建屋カバー内の温度を低減することがで
きる。
【0048】請求項2の発明によれば、建屋カバーの後
部側からカウンタウエイトの上方に張出すように設けて
いるので、排気ダクトは、建屋カバーから左,右方向に
出っ張ることなくカウンタウエイトの上側の空間を利用
して設けることができる。
【0049】請求項3の発明によれば、排気ダクトには
消音器から延びるテールパイプを外部に突出させるため
のテールパイプ挿通穴を設けているので、排気ダクトに
よって消音器を覆った状態でも、テールパイプ挿通穴を
介して消音器のテールパイプを外部に突出させることが
できる。
【0050】請求項4の発明によれば、フレーム上には
建屋カバーを構成する枠組み構造体を設け、該枠組み構
造体にはカウンタウエイトと対向して消音器取付台を設
け、消音器は該消音器取付台に取付けているので、消音
器は消音器取付台を介して枠組み構造体に容易に取付け
ることができ、組立作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
正面図である。
【図2】図1に示す油圧ショベルの平面図である。
【図3】図1に示す油圧ショベルの左側面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向から建屋カバー内をみ
た拡大断面図である。
【図5】旋回フレーム、枠組み構造体等を示す要部拡大
の外観斜視図である。
【符号の説明】
3 旋回フレーム 6 エンジン 8 冷却ファン 12 排気管 13 消音器 14 テールパイプ 15 熱交換器 16 枠組み構造体 17 消音器取付台 18 建屋カバー 19 左側面カバー 20 右側面カバー 20A 空気取入口 21 上面カバー 22 後面カバー 23 排気ダクト 23A 上板部 23A1 テールパイプ挿通穴 23B 下板部 23C 側板部 23D 空気排出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の支持構造体を構成し前側に作業装
    置が設けられ後側にカウンタウエイトが設けられるフレ
    ームと、前記カウンタウエイト寄りに位置して前記フレ
    ーム上に搭載されたエンジンと、該エンジンによって回
    転駆動されエンジンに向けて冷却風を吸込む冷却ファン
    と、前記エンジンの排気側に設けられた排気管と、該排
    気管に設けられ前記エンジンの排気音を低減する消音器
    と、前記エンジンに隣接して前記フレーム上に設けられ
    前記冷却ファンによって吸込まれた冷却風により流体の
    熱交換を行うた熱交換器と、前記エンジン、冷却ファ
    ン、熱交換器を取囲むように前記フレーム上に設けられ
    前記冷却ファンと対面する位置に空気取入口を有する建
    屋カバーとを備えてなる建設機械において、 前記排気管と消音器は前記エンジンの上部側に配設し、
    前記建屋カバーには前記消音器を覆う位置に前記冷却フ
    ァンによって吸込まれた冷却風を排出する排気ダクトを
    設けたことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記排気ダクトは、前記建屋カバーの後
    部側から前記カウンタウエイトの上方に張出すように設
    けてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記排気ダクトには前記消音器から延び
    るテールパイプを外部に突出させるためのテールパイプ
    挿通穴を設けてなる請求項1または2に記載の建設機
    械。
  4. 【請求項4】 前記フレーム上には前記建屋カバーを構
    成する枠組み構造体を設け、該枠組み構造体には前記カ
    ウンタウエイトと対向して消音器取付台を設け、前記消
    音器は該消音器取付台に取付けてなる請求項1,2また
    は3に記載の建設機械。
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