JP4598195B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧クレーン、油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、燃料、作動油等を貯えるタンクを備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械としては、地上から高所に資材等を運搬する油圧クレーン、土砂の掘削作業等を行う油圧ショベル等がある。そして、建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に設けられた作業装置とにより構成されている。
また、上部旋回体は、底板上に前,後方向に延びる左,右の縦板を取付けることにより強度部材として形成された旋回フレームを有し、該旋回フレームの前側には作業装置が設けられ、後側には作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトが設けられている。また、旋回フレームには、動力源となるエンジン、該エンジンによって駆動される油圧ポンプ、前記エンジンに供給する燃料を貯える燃料タンク、作動油を貯える作動油タンク等が搭載されている。
ここで、旋回フレームには、基端側が縦板の外側面に取付けられ、先端側が左,右方向の外側に向けて延びる片持ち状態の架台が設けられ、該架台上には、例えば燃料タンクを搭載する構成としている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−180497号公報
ところで、上述した特許文献1の発明によれば、燃料タンクを載せる架台は、旋回フレームの縦板に対して片持ち状態で取付けられている。また、架台上に搭載する燃料タンクは、大量の燃料を貯えるために大型に形成され、それに伴って重量も大きくなっている。
従って、架台は、大型な燃料タンクを搭載できるように大きく形成する必要がある。また、片持ち構造の架台は、重い燃料タンクを支持するために、厚肉な鋼板や多くの部品を用いて高い強度に形成しなくてはならないという問題がある。
しかも、大型に形成された架台は、設置スペースを必要とするから、旋回フレームに搭載される他の機器を効率よく配置することができず、上部旋回体が大型化するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、架台を用いることなくフレームに対しタンクを取付けることにより、フレームを構成する部品を削減し、重量の軽減、小型化、組立作業性の向上等を図ることができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、底板上に前,後方向に延びる縦板を取付けることにより強度部材として形成されたフレームと、該フレームの前側に設けられた作業装置と、前記フレームの後側に設けられ該作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記フレームの左,右方向の一方に位置する縦板の外側面には、上側に位置して吊下げ用突起を設けると共に下側に位置して揺れ止め用突起を設け、該吊下げ用突起には、内部に液体を貯えるタンクの上側をピンを用いて吊下げる構成とし、該タンクの下側は、前記揺れ止め用突起に固定する構成としたことにある。
請求項の発明は、前記タンクは、前記縦板に対面する背面側が前記底板と前記縦板の上フランジとの間に収まるように配置する構成としたことにある。
請求項の発明は、前記吊下げ用突起は、前記縦板の外側面の前側に位置する前吊下げ用突起と後側に位置する後吊下げ用突起とにより構成し、前記タンクには、前記前,後の吊下げ用突起に対応する位置に前ブラケット,後ブラケットをそれぞれ設け、前記前,後の吊下げ用突起と前,後のブラケットに亘って前記ピンを挿通することにより前記吊下げ用突起とブラケットとを連結する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、タンクはフレームの縦板の外側面に設けた吊下げ用突起に吊下げて配置しているから、タンクを載置する場合に必要であった架台はフレームから廃止することができる。これにより、強度部材からなる架台の分だけフレームを軽量化でき、また小型化することもできる。
しかも、吊下げ式のタンクは、架台を必要としないから低い位置に配置することができる。従って、タンクを下げた分だけ該タンクの上側には空間を設けることができるから、この空間を利用して他の機器を配置することができ、設計の自由度を高めることができる。また、タンクを低く配置したことにより、液体の供給作業を容易に行うことができる。さらに、空間を利用してタンクを上側に延ばした場合には、タンクの容量を大きくすることができる。
一方、吊下げ式のタンクは、その下側が開放状態となっているから、例えば配管、ホースの接続口、ドレンコック等を自由に設けることができる。また、これらに対する配管、ホースの接続作業を容易に行うことができる。
さらに、タンクを吊下げて配置した場合、タンク下側が揺れてしまうが、フレーム側に設けた揺れ止め用突起にタンクの下側を固定することにより、作業時、走行時にタンクが揺れるのを止めることができ、タンクがフレームと干渉したり、変形したりするのを防止して信頼性、寿命を向上することができる。
この場合、タンクは、ピンを用いて吊下げ用突起に吊下げることができ、簡単な構成でタンクをフレームに取付けることができる。また、このときにピンと吊下げ用突起との間に隙間を形成することにより、作業時の負荷によってフレームが変形することがあっても、この変形はピンと吊下げ用突起との隙間によって吸収することができ、タンクの耐久性を向上することができる。
請求項の発明によれば、フレームの縦板を底板上に立設し、この縦板の上部に上フランジを設ける構成としている。この構成では、縦板よりも底板、上フランジの端部を外側に突出させるのが一般的であるから、フレームには縦板と底板と上フランジとの間に空間が形成される。これに対し、吊下げ式のタンクは、底板の近傍まで下げることができるから、タンクを底板と上フランジとの間に収めることができる。これにより、縦板と底板と上フランジにより囲まれた使い難い空間を利用してタンクを配置することができ、例えばタンクの容量を拡大することができる。
請求項の発明によれば、フレーム側の前,後の吊下げ用突起とタンク側の前,後のブラケットとを位置合わせし、該各吊下げ用突起とブラケットとに亘ってピンを挿着することにより、簡単な作業でフレームに対してタンクを吊下げて配置することができる。



以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、クローラ式の油圧クレーンを例に挙げ、図1ないし図13に従って詳細に説明する。
図1において、1は建設機械を構成する本実施の形態による油圧クレーンを示している。この油圧クレーン1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4の前側に設けられた作業装置5とにより大略構成されている。また、上部旋回体4は、図1、図2に示す如く、後述の旋回フレーム6、キャブ11、カウンタウエイト12、ウインチ14,15,16、燃料タンク17等により構成されている。さらに、作業装置5は、後述の旋回フレーム6に俯仰動可能に取付けられたブーム5Aと、該ブーム5Aの先端から垂下された荷吊りフック(図示せず)等により構成されている。
6は上部旋回体4のベースをなす旋回フレームで、該旋回フレーム6は、強度部材として形成され、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に取付けられている。また、旋回フレーム6は、図3、図4に示す如く、前,後方向に延びる下側の横板をなす底板6Aと、該底板6Aの左,右両側に位置して該底板6A上に立設され前,後方向に延びた左縦板6B,右縦板6C等とにより構成されている。また、左縦板6Bの上側には、該左縦板6Bの一部をなす上フランジ6Dが固着され、右縦板6Cの上側には、該右縦板6Cの一部をなす上フランジ6Eが固着されている。
また、旋回フレーム6の前側は、作業装置5のブーム5Aの基端が取付けられるブーム取付部6Fとなっている。また、旋回フレーム6の右側面には、後側寄りに位置して後述の燃料タンク17を吊下げ状態で支持する前吊下げ用突起8、後吊下げ用突起9および揺れ止め用突起10が設けられている。さらに、旋回フレーム6は、左縦板6Bと右縦板6Cを左,右方向に間隔をもって配置することにより、該各縦板6B,6C間に後述する3台のウインチ14,15,16が配置されている。
ここで、左縦板6Bの上端に固着された上フランジ6Dと、右縦板6Cの上端に固着された上フランジ6Eと、それぞれの縦板6B,6Cの下端に固着された底板6Aは、該各縦板6B,6Cから左,右方向の外側に突出している。これにより、旋回フレーム6は、図5、図9に示す如く、縦板6B,6Cに対してI字状に配置された上フランジ6D,6E、底板6Aにより強度を高めている。また、右縦板6Cの右側には、左,右方向の外側に突出した上フランジ6Eと底板6Aとの間に凹空間7が形成され、この凹空間7は、一般的に機器類を配置するのが困難なデットスペースとなっている。
8は旋回フレーム6の右側面の上側に位置して後側寄りに設けられた前吊下げ用突起を示している。この前吊下げ用突起8は、右側の上フランジ6Eから左,右方向の外側となる右側に突出して設けられた縦板からなり、その先端部には、後述の吊下げ用ピン23が遊嵌状態で挿通される吊下げ用ピン孔8Aが形成されている。
また、9は旋回フレーム6の右側面の上側に位置して前吊下げ用突起8から後側に離間した後部に設けられた後吊下げ用突起を示している。この後吊下げ用突起9は、図5に示すように、右縦板6Cを補強するリブを兼ねて設けられたもので、前吊下げ用突起8とほぼ同じ高さ位置で右側に突出して設けられている。また、後吊下げ用突起9の先端部には、前吊下げ用突起8の吊下げ用ピン孔8Aとほぼ同軸に吊下げ用ピン孔9Aが形成されている。
ここで、前吊下げ用突起8、後吊下げ用突起9は、片持ち構造で旋回フレーム6に設けられ、その先端側で大量の燃料を貯える燃料タンク17を吊下げて支持するものである。このために、各吊下げ用突起8,9を長尺に形成した場合には下向きのモーメントが大きくなり、旋回フレーム6に対する各吊下げ用突起8,9の取付部分に過大な応力が作用してしまう。そこで、各吊下げ用突起8,9は、図9に示す如く、過大な応力が作用しないように短く、例えば燃料タンク17の幅寸法の3分の1ないし4分の1程度の長さ寸法に設定している。これにより、各吊下げ用突起8,9は、板厚が大きな鋼板を用いたり、特殊な加工、溶接を施したりすることなく、一般的な鋼板を用いて通常の溶接作業で旋回フレーム6に取付けることができる。
10は前吊下げ用突起8と後吊下げ用突起9とのほぼ中間に位置して右縦板6Cの下側に設けられた揺れ止め用突起である。この揺れ止め用突起10は、後述する燃料タンク17の揺れ止め用ブラケット21、係合ピン22と協働して吊下げ式の燃料タンク17の揺れを止めるものである。また、揺れ止め用突起10の先端部には、前記係合ピン22が挿通するピン孔10Aが形成されている。
ここで、各吊下げ用突起8,9によって燃料タンク17を吊下げたときには、該各吊下げ用突起8,9に挿着される後述の吊下げ用ピン23を中心にして燃料タンク17の下側が左,右方向に揺れを生じる。これに対し、揺れ止め用突起10は、燃料タンク17側に設けられた後述の揺れ止め用ブラケット21と連結することにより、燃料タンク17の下側を左,右方向で固定し、揺れを止めるものである。
また、各吊下げ用突起8,9に吊下げられている燃料タンク17の重心は、吊下げ位置となる吊下げ用ピン23の位置よりも左,右方向の外側に位置しているから、燃料タンク17は右縦板6Cに押付けられることになる。このときに、揺れ止め用突起10は、上述したように燃料タンク17の下側を固定することにより、燃料タンク17を右縦板6Cに押付けるように作用するモーメントを受止めて、該燃料タンク17の取付姿勢を固定することができる。
11は旋回フレーム6の右前側の角隅位置に設けられたキャブで、該キャブ11は、オペレータが搭乗するものである。また、キャブ11の内部には、床板上に運転席、操作レバー等(いずれも図示せず)が配置されている。また、12は旋回フレーム6の後部に搭載されたカウンタウエイトで、カウンタウエイト12は、作業装置5に対する重量バランスを取るものである。
13は旋回フレーム6に設けられた建屋カバーである。この建屋カバー13は、左縦板6Bの左側に設けられ、例えばエンジン、油圧ポンプ等(いずれも図示せず)を覆う左カバー部13Aと、右縦板6Cの右側に設けられた右カバー部13Bとにより構成されている。また、右カバー部13Bの後部には、図6に点線で示す如く、下側に位置して燃料タンク17が収容され、該燃料タンク17の上側に位置してブーム起伏用ロープウインチ16の起伏用油圧モータ16Bが収容されている。
14は旋回フレーム6の前側に位置して左,右の縦板6B,6C間に設けられた主巻用ロープウインチ(図2等参照)で、該主巻用ロープウインチ14は、作業装置5の荷吊りフックを上昇、下降させるものである。また、主巻用ロープウインチ14は、主巻ロープ(図示せず)を巻回する主巻ドラム14Aと、該主巻ドラム14Aを回転駆動する主巻用油圧モータ14B等とにより大略構成されている。
15は主巻用ロープウインチ14の後側に位置して旋回フレーム6に設けられた補巻用ロープウインチで、該補巻用ロープウインチ15は、主巻用ロープウインチ14とほぼ同様に、補巻ドラム15A、補巻用油圧モータ15B等とにより大略構成されている。
また、16は補巻用ロープウインチ15の後側に位置して旋回フレーム6に設けられたブーム起伏用ロープウインチで、該ブーム起伏用ロープウインチ16は、作業装置5のブーム5Aを俯仰動するものである。また、ブーム起伏用ロープウインチ16は、主巻用ロープウインチ14とほぼ同様に、起伏ドラム16A、起伏用油圧モータ16B等とにより大略構成されている。
ここで、ブーム起伏用ロープウインチ16は、後述の燃料タンク17とほぼ同じ前,後方向位置に配置され、起伏用油圧モータ16Bが右縦板6Cを越えて右側に突出している。このような配置関係では、起伏用油圧モータ16Bが燃料タンク17に干渉することが考えられるが、後述するように燃料タンク17の高さ位置と高さ寸法とを低くすることによって両者の干渉を回避することができ、起伏用油圧モータ16Bを自由に配置することができる。
17は旋回フレーム6の右後側に設けられた燃料タンクを示している。この燃料タンク17は、内部に液体である燃料を貯えるものである。また、燃料タンク17は、前吊下げ用突起8、後吊下げ用突起9に吊下げた状態で取付けられている。そして、燃料タンク17は、図7ないし図13に示す如く、後述のタンク本体18、前ブラケット19、後ブラケット20、揺れ止め用ブラケット21等により大略構成されている。
18は燃料タンク17の本体を構成するタンク本体で、該タンク本体18は、図7ないし図11に示す如く、旋回フレーム6に吊下げた状態で前側に位置する前面部18Aと、後側に位置する後面部18Bと、右縦板6Cに対面する背面側となる左,右方向の内側に位置する左面部18Cと、左,右方向の外側に位置する右面部18Dと、上側に位置する天面部18Eと、下側に位置する底面部18Fとにより直方体状の容器として構成されている。また、タンク本体18は、天面部18Eに燃料を給油するための給油口18Gを有し、底面部18Fに燃料をエンジンに向けて流出する流出口18Hと水抜き用のドレン口18Jとを有している。
19はタンク本体18の前面部18Aの上側に取付けられた前ブラケットである。この前ブラケット19は、旋回フレーム6の前吊下げ用突起8に対応するもので、左面部18C側に配設されている。また、前ブラケット19の上部には、後述の吊下げ用ピン23が挿通する吊下げ用ピン孔19Aが形成されている。
一方、20はタンク本体18の後面部18Bの上側に取付けられた後ブラケットである。この後ブラケット20は、旋回フレーム6の後吊下げ用突起9に対応するもので、左面部18C側に配設されている。また、後ブラケット20の上部には、前ブラケット19の吊下げ用ピン孔19Aとほぼ同軸に、吊下げ用ピン23が挿通する吊下げ用ピン孔20Aが形成されている。
21はタンク本体18の底面部18Fに取付けられた揺れ止め用ブラケット(図11、図12参照)で、該揺れ止め用ブラケット21は、旋回フレーム6側の揺れ止め用突起10等と共に燃料タンク17の下側の揺れを止めるものである。また、揺れ止め用ブラケット21は、前,後方向で対面する一対のピン取付板21Aを有している。
そして、揺れ止め用ブラケット21は、各ピン取付板21A間に揺れ止め用突起10を配置し、この状態で揺れ止め用突起10のピン孔10Aに挿通するように各ピン取付板21Aに係合ピン22を挿着する。これにより、揺れ止め用突起10と揺れ止め用ブラケット21とを係合ピン22により係合して左,右方向に位置決めすることができるから、燃料タンク17の下側を左,右方向に固定することができる。
23は燃料タンク17を旋回フレーム6側に吊下げ状態で取付けるための吊下げ用ピンを示している。この吊下げ用ピン23は、タンク本体18の前,後方向寸法よりも長尺な丸棒体として形成されている。また、吊下げ用ピン23の両端側には、抜止めピン24を挿着するための抜止めピン孔23Aが形成されている。
そして、吊下げ用ピン23は、図7、図8に示すように、前,後のブラケット19,20の吊下げ用ピン孔19A,20Aが旋回フレーム6側に設けられた前,後の吊下げ用突起8,9の吊下げ用ピン孔8A,9Aとほぼ一直線上に位置するように燃料タンク17を持上げ、この状態で吊下げ用ピン23を、図13に示す順序で各ピン孔8A,9A,19A,20Aに挿通させる。これにより、吊下げ用ピン23は、燃料タンク17側の各ブラケット19,20と旋回フレーム6側の吊下げ用突起8,9とを結合することができ、抜止めピン孔23Aに抜止めピン24を挿着することにより、旋回フレーム6に対して燃料タンク17を吊下げ状態で取付けることができる。
なお、25は前,後の吊下げ用突起8,9と前,後のブラケット19,20との間にそれぞれ配設されたカラーである。このカラー25は、前吊下げ用突起8と前ブラケット19との間隔、後吊下げ用突起9と後ブラケット20との間隔を埋めることにより、燃料タンク17が前,後方向に移動するのを規制するスペーサとして機能している。
本実施の形態による油圧クレーン1は上述の如き構成を有するもので、次に、本実施の形態の特徴部分である燃料タンク17の取付作業について説明する。
まず、旋回フレーム6の右後側に燃料タンク17を配置し、該燃料タンク17を吊上げて旋回フレーム6の右縦板6Cに接近させる。このときには、タンク本体18を底板6Aと右縦板6Cの上フランジ6Eとの間に配置し、このままの高さで左面部18Cを右縦板6Cに接近させる。これにより、タンク本体18の背面側となる左面部18C側を、旋回フレーム6の底板6A、右縦板6C、上フランジ6Eによって画成された凹空間7に収めることができ、デッドスペースとなっていた凹空間7を利用して燃料タンク17を配置することができる。
次に、燃料タンク17の位置を微調整し、前,後のブラケット19,20の吊下げ用ピン孔19A,20Aを旋回フレーム6側に設けた前,後の吊下げ用突起8,9の吊下げ用ピン孔8A,9Aとほぼ一直線上に配置する。この状態で、図13に示すように、各ピン孔19A,20A,8A,9Aに吊下げ用ピン23を挿通し、該吊下げ用ピン23の両端部に抜止めピン24を取付ける。これにより、旋回フレーム6側の吊下げ用突起8,9に対して燃料タンク17の上側を吊下げ状態で取付けることができる。
ここで、燃料タンク17は、その上側を吊下げ用突起8,9に対して吊下げた状態では、下側が固定されていないから吊下げ用ピン23を中心にして左,右方向に揺れてしまう。そこで、燃料タンク17の下側に設けた揺れ止め用ブラケット21を、係合ピン22を用いて旋回フレーム6の右縦板6Cに設けた揺れ止め用突起10に連結する。これにより、燃料タンク17の下側を左,右方向に固定することができる。
このように旋回フレーム6の右後側に燃料タンク17を取付けたら、タンク本体18の底面部18Fに設けた流出口18Hに配管を接続する。その他にも配管、配線等(いずれも図示せず)を接続する。ここで、燃料タンク17の下側は、開放状態になっているから、配管、配線作業を簡単に行うことができる。また、水抜き用のドレン口18Jの操作も容易に行うことができる。
次に、油圧クレーン1を組立てたら、オペレータがキャブ11内に乗り込んで、操作レバー等を操作することにより、下部走行体2を走行させたり、作業装置5による資材の運搬作業等を行うことができる。
以上のように構成された本実施の形態によれば、旋回フレーム6の右縦板6Cの外側面には、上側に位置して前,後の吊下げ用突起8,9を設けると共に、右縦板6Cの下側に位置して揺れ止め用突起10を設ける。また、各吊下げ用突起8,9には、燃料タンク17の前,後のブラケット19,20を吊下げて取付け、燃料タンク17の下側は、揺れ止め用突起10に固定する構成としている。
従って、燃料タンク17は、旋回フレーム6に設けた前,後の吊下げ用突起8,9に吊下げて配置することができるから、燃料タンクを搭載するのに用いていた架台を廃止することができる。この結果、架台を廃止した分だけ旋回フレーム6を軽量化でき、また小型化することもできる。
しかも、燃料タンク17を吊下げ式にすることにより、該燃料タンク17の下側から架台を排除することができ、燃料タンク17を低い位置に配置することができる。この結果、燃料タンク17を下げた分だけ該燃料タンク17の上側には、空間を設けることができるから、この空間を利用してブーム起伏用ロープウインチ16の起伏用油圧モータ16Bを配置することができ、設計の自由度を高めることができる。また、上側の空間を利用して燃料タンク17を上側に延ばした場合には、タンク本体18の容量を大きくすることができ、稼働時間を延ばすことができる。
また、燃料タンク17を低く配置した場合には、タンク本体18に設けた給油口18Gも低く配置することができる。これにより、燃料の給油作業を容易に行うことができ、作業性、安全性を高めることができる。
一方、吊下げ式の燃料タンク17は、その下側が開放状態となっているから、タンク本体18の底面部18Fには、流出口18H、ドレン口18J等を自由に配置することができる。また、流出口18Hに配管を接続する作業、ドレン口18Jを開閉する作業等は、架台に邪魔されることなく、簡単に、かつ的確に行うことができる。また、この部分の点検作業、修理作業等も簡単に行うことができる。
また、旋回フレーム6の右縦板6Cの下側には揺れ止め用突起10を設け、燃料タンク17にはタンク本体18の底面部18Fに揺れ止め用ブラケット21を設け、該揺れ止め用突起10と揺れ止め用ブラケット21とを係合ピン22で連結することにより、燃料タンク17の下側を固定することができる。この結果、作業時、走行時に燃料タンク17が揺れるのを止めることができ、燃料タンク17を旋回フレーム6の右縦板6Cに押付けようとするモーメントも受止めることができるから、燃料タンク17が旋回フレーム6と干渉したり、変形したりするのを防止でき、信頼性、寿命を向上することができる。
また、燃料タンク17を吊下げるのに、吊下げ用ピン23を用いているから、簡単な構成で燃料タンク17を旋回フレーム6に取付けることができ、組立作業性の向上、製造コストの低減等を図ることができる。
しかも、各吊下げ用突起8,9の吊下げ用ピン孔8A,9Aは、吊下げ用ピン23よりも大きく形成している。これにより、例えば作業装置5が資材を切離したときに、該作業装置5とカウンタウエイト12との間で旋回フレーム6が変形するようなことがあっても、このときの変形による各吊下げ用突起8,9の位置ずれは、吊下げ用ピン孔8A,9Aと吊下げ用ピン23との隙間によって吸収することができる。この結果、燃料タンク17の耐久性を向上することができる。
さらに、燃料タンク17を吊り下げ式にすることにより、内容積を確保しつつ、高さ位置を低くでき、高さ寸法も低くすることができる。これにより、タンク本体18の背面側を、旋回フレーム6の底板6A、右縦板6C、上フランジ6Eによって画成された使い難いデッドスペースとなる凹空間7に収めることができる。この結果、設計の自由度の向上、燃料タンク17の容量の増大等を図ることができる。
なお、実施の形態では、内部に液体を貯えるタンクとして燃料を貯える燃料タンク17に適用し、該燃料タンク17を吊下げ式として構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば内部に作動油を貯える作動油タンクに適用してもよい。
また、実施の形態では、建設機械として下部走行体2によって自走可能な油圧クレーン1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばタワー上に固定された油圧クレーン、油圧ショベル等の他の建設機械に適用してもよい。
本発明の実施の形態に適用される油圧クレーンを示す正面図である。 図1の油圧クレーンを作業装置を省略した状態で示す平面図である。 旋回フレームを単体で示す拡大正面図である。 旋回フレームを単体で示す拡大平面図である。 旋回フレームに設けた前,後の吊下げ用突起と揺れ止め用突起を拡大して示す要部拡大斜視図である。 建屋カバー内での燃料タンクと油圧モータとの配置関係を示す要部拡大正面図である。 旋回フレームに対する燃料タンクの取付状態を示す正面図である。 旋回フレームに対する燃料タンクの取付状態を示す平面図である。 旋回フレームに対する燃料タンクの取付状態を図7中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。 燃料タンクを単体で示す斜視図である。 燃料タンクの底部側を示す斜視図である。 揺れ止め用突起と揺れ止め用ブラケットとを係合ピンで連結している状態を示す要部拡大斜視図である。 旋回フレーム、燃料タンク、吊下げ用ピン等を分解した状態で示す要部拡大の分解平面図である。
符号の説明
1 油圧クレーン(建設機械)
5 作業装置
6 旋回フレーム
6A 底板
6B 左縦板
6C 右縦板
6D,6E 上フランジ
7 凹空間
8 前吊下げ用突起
9 後吊下げ用突起
10 揺れ止め用突起
11 キャブ
12 カウンタウエイト
16 ブーム起伏用ロープウインチ
16A 起伏ドラム
16B 起伏用油圧モータ
17 燃料タンク
18 タンク本体
19 前ブラケット
20 後ブラケット
21 揺れ止め用ブラケット
23 吊下げ用ピン

Claims (3)

  1. 底板上に前,後方向に延びる縦板を取付けることにより強度部材として形成されたフレームと、該フレームの前側に設けられた作業装置と、前記フレームの後側に設けられ該作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトとを備えてなる建設機械において、
    前記フレームの左,右方向の一方に位置する縦板の外側面には、上側に位置して吊下げ用突起を設けると共に下側に位置して揺れ止め用突起を設け、該吊下げ用突起には、内部に液体を貯えるタンクの上側をピンを用いて吊下げる構成とし、該タンクの下側は、前記揺れ止め用突起に固定する構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記タンクは、前記縦板に対面する背面側が前記底板と前記縦板の上フランジとの間に収まるように配置する構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記吊下げ用突起は、前記縦板の外側面の前側に位置する前吊下げ用突起と後側に位置する後吊下げ用突起とにより構成し、前記タンクには、前記前,後の吊下げ用突起に対応する位置に前ブラケット,後ブラケットをそれぞれ設け、前記前,後の吊下げ用突起と前,後のブラケットに亘って前記ピンを挿通することにより前記吊下げ用突起とブラケットとを連結する構成としてなる請求項1またはに記載の建設機械。
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