JP2002302065A - 建設機械の旋回フレーム - Google Patents
建設機械の旋回フレームInfo
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Abstract
に取付けるときの作業性を高める。 【解決手段】 隣合う2枚のアンダカバー22,23を
フレーム構造体1に取付けるカバー取付部材29を、ア
ンダカバー22,23をそれぞれ下側から押える押え板
30と、この押え板30をフレーム構造体1の張出しビ
ーム4下面に締結するボルト31とにより構成する。こ
れにより、隣合う2枚のアンダカバー22,23を、互
いに重ね合わせることなく、押え板30と張出しビーム
4との間で挟持することにより、フレーム構造体1に容
易に取付けることができる。このため、各アンダカバー
22,23の取付手順を不要にでき、カバー取付時の作
業性を高めることができる。
Description
ル、油圧クレーン等の建設機械に用いられ、特に下面側
にアンダカバーが取付けられた建設機械の旋回フレーム
に関する。
の建設機械は、自走可能な走行体と、該走行体上に旋回
可能に搭載された旋回体とからなり、該旋回体は、ベー
スとなる旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられ
たキャブ、建屋カバー、カウンタウエイト等により構成
されている。そして、旋回フレームは、骨組み構造をな
すフレーム構造体と、該フレーム構造体の下面側に配設
された複数のアンダカバーとにより構成されている。
ームとして油圧ショベルの旋回フレームを例に挙げ、図
6ないし図9を参照しつつ説明する。
体で、該フレーム構造体1は、後述のセンタフレーム
2、各張出しビーム3,4、左,右のサイドフレーム
5,6等により大略構成されている。
方向に延びるセンタフレームで、該センタフレーム2
は、厚肉な鋼板等により平板状に形成された底板2A
と、該底板2Aの上面に立設され前,後方向に延びる
左,右の縦板2B,2Cとにより構成され、これら各縦
板2B,2Cの前部側は、作業装置(図示せず)の基端
側が回動可能にピン結合されるブラケットとなってい
る。
側に溶接等によって固着され、左,右方向に張出した張
出しビーム、4,4,…は各張出しビーム3よりも前側
に配設された他の張出しビームで、該各張出しビーム4
は、基端側がセンタフレーム2の前部側及び中央部に溶
接等によって固着され、左,右方向に張出している。
ム3は、例えばL字型の断面形状をもった鋼板等により
形成され、その下端側には後述のボルト10を螺入する
ための複数のナット3Aが左,右方向に並んで固着され
ている。一方、各張出しビーム4は、たとえばほぼコ字
型の断面形状をもった鋼板等により形成され、その下端
側にはボルト10を螺入するための複数のナット4Aが
左,右方向に並んで固着されている。
溶接等によって固着され、前,後方向に延びた左,右の
サイドフレームで、これら各サイドフレーム5,6は、
例えばD字型の断面形状をもった筒体(D型フレーム)
により形成され、フレーム構造体2の左,右の外縁部を
構成するものである。
フレーム2、各張出しビーム3,4、左,右のサイドフ
レーム5,6等により強固な骨組み構造をなし、キャ
ブ、エンジン、油圧ポンプ、燃料タンク、作動油タンク
等(いずれも図示せず)の機器類が搭載されるものであ
る。
イドフレーム6との間に位置してフレーム構造体1の下
面側に取付けられた右側のアンダカバーで、これらアン
ダカバー7,8,9は、センタフレーム2とサイドフレ
ーム6との間に前,後方向に隣接して設けられ、フレー
ム構造体1上に搭載された機器類を下側から覆うもので
ある。そして、図7及び図8に示すように、アンダカバ
ー7は、前,後方向で隣合う張出しビーム3,4の下面
にボルト10を用いて取付けられ、アンダカバー8,9
は、前,後方向で隣合う2個の張出しビーム4,4の下
面にそれぞれボルト10を用いて取付けられている。
鋼板等により平板状に形成され、その前,後方向の両端
側には、張出しビーム3,4のナット3A,4Aと対応
する複数のボルト挿通溝7Aが形成されている。また、
アンダカバー7,9間に位置するアンダカバー8は、薄
肉な鋼板等によりほぼ平板状に形成されるものの、その
前,後方向の両端側には、アンダカバー7,9と重なり
合う段部8A,8Aが折曲加工等により形成されてい
る。そして、これら各段部8Aには、アンダカバー7の
ボルト挿通溝7A、アンダカバー9のボルト挿通溝9A
と対応する複数のボルト挿通孔8Bがそれぞれ形成され
ている。さらに、アンダカバー9は、薄肉な鋼板等によ
り平板状に形成され、その前,後方向の両端側には、各
張出しビーム4のナット4Aと対応する複数のボルト挿
通溝9A(後端側のみ図示)が形成されている。
9を張出しビーム3,4の下面に取付けるカバー取付部
材としてのボルトで、アンダカバー7,8,9にボルト
10を挿通し、このボルト10を張出しビーム3,4の
下端側に固着されたナット3A,4Aに螺入することに
より、各アンダカバー7,8,9が張出しビーム3,4
の下面に着脱可能に取付けられる構成となっている。
2と左側のサイドフレーム5との間に位置してフレーム
構造体1の下面側に取付けられた左側のアンダカバー
で、これらアンダカバー11,12,13,14もフレ
ーム構造体1上に搭載された機器類を下側から覆うもの
である。
構成を有するもので、以下、隣接して配設されたアンダ
カバー7,8,9をフレーム構造体1の下面に取付ける
ときの作業手順について説明する。
にボルト10を挿通し、このボルト10を各張出しビー
ム4のナット4Aに螺入することにより、該各張出しビ
ーム4の下面にアンダカバー8を仮止めし、アンダカバ
ー8の各段部8Aと張出しビーム4との間に、アンダカ
バー7の板厚よりも大きな隙間を確保する。また、張出
しビーム3のナット3Aにはボルト10を仮止めしてお
く。
の段部8Aと張出しビーム4との間の隙間にアンダカバ
ー7の前端側を差込み、該アンダカバー7の前端側に形
成したボルト挿通溝7Aを、張出しビーム4に仮止めし
たボルト10に係合させる。その後、アンダカバー7を
張出しビーム3側にスライドさせ、該アンダカバー7の
後端側に形成したボルト挿通溝7Aを、張出しビーム3
に仮止めしたボルト10に係合させる。
10を用いてアンダカバー8と共に張出しビーム4の下
面に固定(共締め)し、アンダカバー7の後端側をボル
ト10を用いて張出しビーム3の下面に固定する。
うち互いに隣合う端部を重ね合わせ、この重ね合わせた
端部を共通のボルト10を用いて張出しビーム4に共締
めすることにより、例えば各アンダカバー7,8,9を
それぞれ単独に張出しビーム3,4に固定する場合に比
較して、ボルト10等の部品点数を削減でき、各アンダ
カバー7,8,9を取付けるときの作業性を高めること
ができる。
技術では、予めアンダカバー8を張出しビーム4に仮止
めした後、該アンダカバー8の両端側に設けた段部8A
にアンダカバー7,9の端部を重ね合わせた状態で、各
アンダカバー7,8,9をボルト10によって張出しビ
ーム4に共締めする必要がある。
ー7,8,9を取付けるときの手順が予め定められてお
り、この取付手順とは異なる誤った手順によって各アン
ダカバー7,8,9を取付けた場合、例えば張出しビー
ム4の下面にボルト10を用いてアンダカバー8を仮止
めした後、該アンダカバー8とボルト10との間にアン
ダカバー7を差込んでボルト10を締込んだ場合には、
アンダカバー7,8の上,下関係が逆になり、アンダカ
バー8の段部8Aがつぶれて変形してしまうという問題
がある。
各アンダカバー7,8,9のうちアンダカバー7のみを
取外す場合には、アンダカバー7を固定しているボルト
10を緩めた後、アンダカバー7を前,後方向にスライ
ドさせてボルト挿通溝7Aをボルト10から離脱させる
必要があるが、例えばアンダカバー7とアンダカバー8
とが強固に接触している場合には、アンダカバー7を
前,後方向にスライドさせることが困難となり、該アン
ダカバー7を容易に取外すことができなくなるという問
題がある。
されたもので、隣合う複数のアンダカバーをフレーム構
造体に取付けるときの作業性を高めることができるよう
にした建設機械の旋回フレームを提供することを目的と
している。
ため、本発明は、建設機械の走行体に旋回可能に設けら
れたフレーム構造体と、該フレーム構造体の下面側に配
置された複数枚のアンダカバーと、該各アンダカバーを
前記フレーム構造体に取付けるカバー取付部材とからな
る建設機械の旋回フレームに適用される。
取付部材は、各アンダカバーのうち隣合う2枚のアンダ
カバーをそれぞれ下側から押えこれら各アンダカバーを
フレーム構造体との間で挟持するカバー押え具と、該カ
バー押え具をフレーム構造体に締結する締結具とにより
構成したことにある。
え具を用いて隣合う2枚のアンダカバーをそれぞれ下側
から押えた状態で、該カバー押え具を締結具を用いてフ
レーム構造体に締結するだけで、隣合うアンダカバーを
カバー押え具とフレーム構造体との間で同時に挟持する
ことができる。従って、隣合うアンダカバーを互いに重
ね合わせることなくフレーム構造体に取付けることがで
き、その作業性を高めることができる。
ム構造体との間には、締結具を用いてカバー押え具をフ
レーム構造体に締結するときにアンダカバーの板厚に応
じて変形する弾性部材を設ける構成としたことにある。
用いてカバー押え具をフレーム構造体に締結するとき
に、弾性部材がカバー押え具とフレーム構造体との間で
弾性変形するので、カバー押え具に対する締結力を弾性
部材によって調整することができ、カバー押え具は適度
な押圧力をもってアンダカバーを押え込むことができ
る。
うアンダカバーにそれぞれ当接する長さ寸法と隣合うア
ンダカバー間の隙間よりも小さい幅寸法とを有する板体
からなり、締結具を緩めて該板体を隣合うアンダカバー
間に配置することにより該各アンダカバーをフレーム構
造体に対して着脱できる構成としたことにある。
ンダカバーをフレーム構造体に取付けるときには、締結
具を用いて板体をフレーム構造体に仮止めし、該板体を
予め隣合うアンダカバー間に配置した状態で、隣合うア
ンダカバーをフレーム構造体の下面側に配置した後、板
体の長さ方向両端側を各アンダカバーに当接させてこれ
らを下側から押えることができる。一方、隣合うアンダ
カバーをフレーム構造体から取外すときには、締結具を
緩めて板体を隣合うアンダカバー間に配置することによ
り、板体をフレーム構造体に取付けたまま、アンダカバ
ーを取外すことができる。
回可能に設けられたフレーム構造体と、該フレーム構造
体の下面側に配置された複数枚のアンダカバーと、該各
アンダカバーを前記フレーム構造体に取付けるカバー取
付部材とからなる建設機械の旋回フレームにおいて、前
記フレーム構造体は、左,右方向の中央部に位置して
前,後方向に延びるセンタフレームと、該センタフレー
ムから左,右方向に張出した複数の張出しビームと、該
各張出しビームの先端側に設けられ前,後方向に延びる
サイドフレームとにより構成し、前記カバー取付部材
は、各アンダカバーのうち隣合う2枚のアンダカバーを
それぞれ下側から押えこれらを前記張出しビームとの間
で挟持するため、前記隣合うアンダカバーにそれぞれ当
接する長さ寸法と隣合うアンダカバー間の隙間よりも小
さい幅寸法とを有する板体からなるカバー押え具と、該
カバー押え具に挿通され該カバー押え具を前記隣合うア
ンダカバーと共に前記張出しビームに締結するボルトと
により構成したことにある。
え具を用いて隣合う2枚のアンダカバーをそれぞれ下側
から押えた状態で、該カバー押え具をボルトを用いてフ
レーム構造体の張出しビームに締結するだけで、隣合う
アンダカバーをカバー押え具と張出しビームとの間で同
時に挟持することができる。
回フレームの実施の形態を、油圧ショベルの旋回フレー
ムに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図5を参照し
つつ詳細に説明する。なお、本実施の形態では、上述し
た従来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説
明を省略するものとする。
に代えて本実施の形態に用いた旋回フレームで、該旋回
フレーム21は、フレーム構造体1、後述する右側のア
ンダカバー22,23,24、左側のアンダカバー2
5,26,27,28、及びカバー取付部材29等によ
り構成されている。
ダカバー7,8,9に代えて本実施の形態に用いた右側
のアンダカバーで、これら各アンダカバー22〜24
は、従来技術によるものと同様に、フレーム構造体1の
センタフレーム2と右側のサイドフレーム6との間に
前,後方向に隣接して配設されるものの、後述のカバー
取付部材29を用いてフレーム構造体1に取付けられる
点で従来技術とは異なるものである。
各アンダカバー11,12,13,14に代えて本実施
の形態に用いた左側のアンダカバーで、これら各アンダ
カバー25〜28は、従来技術によるものと同様に、フ
レーム構造体1のセンタフレーム2と左側のサイドフレ
ーム5との間に前,後方向に隣接して配設されるもの
の、カバー取付部材29を用いてフレーム構造体1に取
付けられる点で従来技術とは異なるものである。
左側のアンダカバー25〜28とは、いずれもカバー取
付部材29を用いてフレーム構造体1に取付けられるた
め、以下、右側のアンダカバー22〜24のフレーム構
造体1に対する取付構造を例に挙げて説明する。
るアンダカバー7とほぼ等しい形状をもった平板状に形
成されているものの、当該アンダカバー7とは異なり、
張出しビーム3に固着されたナット3Aと対応するボル
ト挿通溝22Aが、その後端側にのみ形成されている。
るアンダカバー23は、従来技術によるアンダカバー8
とほぼ等しい形状をもった平板状に形成されているもの
の、当該アンダカバー8に設けられた段部8Aに対応す
る段部、及び各ボルト挿通孔8Bに対応するボルト挿通
孔等が設けられておらず、単純な長方形状の平板として
形成されている。
よるアンダカバー9とほぼ等しい形状をもった平板状に
形成されているものの、当該アンダカバー9とは異な
り、張出しビーム4に固着されたナット4Aと対応する
ボルト挿通溝(図示せず)が、その前端側にのみ形成さ
れている。
3,24のうち互いに隣合う2枚のアンダカバーをフレ
ーム構造体1に取付けるためのカバー取付部材で、該カ
バー取付部材29は、従来技術によるボルト10に代え
て本実施の形態に用いたものである。そして、カバー取
付部材29は、図4等に示すように、後述の押え板3
0、ボルト31、環状ラバー32等により構成されてい
る。
3をそれぞれ下側から押えるカバー押え具としての押え
板で、該押え板30は、例えばアンダカバー22よりも
厚肉な鋼板等により、アンダカバー22,23にそれぞ
れ当接するだけの長さ寸法aと、各アンダカバー22,
23間に形成される隙間Bよりも小さい幅寸法bとを有
する長方形の板体として形成されている。また、押え板
30の中央部には後述のボルト31が挿通されるボルト
挿通孔30Aが穿設されている。
をアンダカバー22,23の下面にそれぞれ当接させて
これらを下側から押えた状態で、ボルト挿通孔30Aに
挿通したボルト31を用いて張出しビーム4の下面に締
結されることにより、該張出しビーム4との間でアンダ
カバー22,23を挟持するものである。
たときには該ボルト31を中心として、図3中に実線で
示す各アンダカバー22,23の下面に当接する位置か
ら二点鎖線で示す各アンダカバー22,23間の位置へ
と回転する。このため、押え板30を張出しビーム4に
取付けたままアンダカバー22,23間に配置すること
により、アンダカバー22,23を張出しビーム4に対
して着脱することができる構成となっている。
するボルトで、該ボルト31は、押え板30のボルト挿
通孔30Aに挿通され、張出しビーム4に溶接されたナ
ット4Aに螺入されることにより、押え板30をアンダ
カバー22,23と共に張出しビーム4の下面に締結
(共締め)するものである。
との間に設けられた弾性部材としての環状ラバーで、該
環状ラバー32は、例えばゴム等の弾性材を用いてアン
ダカバー23等の板厚よりも若干大きな厚みをもった環
状体として形成され、その内周側にボルト31が挿通さ
れるものである。
用いて押え板30を張出しビーム4に締結するときに、
押え板30と張出しビーム4との間で圧縮され、アンダ
カバー22,23の板厚と等しい厚みにまで弾性変形す
ることにより、ボルト31の締結力を調整するものであ
る。これにより、押え板30の両端側が適度な押圧力を
もってアンダカバー22,23を押え込むことができ、
また、押え板30が過剰な締結力によってアンダカバー
22,23間で変形するのを抑えることができる構成と
なっている。なお、33はボルト31の頭部と押え板3
0との間に配置されたワッシャである。
上述の如きカバー取付部材29を用いて各アンダカバー
22〜28をフレーム構造体1に取付ける構成としたも
ので、以下、右側のアンダカバー22,23をフレーム
構造体1の下面に取付けるときの作業について説明す
る。
を、押え板30のボルト挿通孔30A、環状ラバー32
に挿通した後、各張出しビーム4に固着したナット4A
に螺入することにより、押え板30、環状ラバー32等
を予め張出しビーム4に仮止めする。そして、押え板3
0を、図3中に二点鎖線で示すように、取付けるべきア
ンダカバー22,23間に配置しておく。
部を螺入することにより、該ボルト10を張出しビーム
3に仮止めした後、このボルト10にアンダカバー22
の後端側に形成したボルト挿通溝22Aを差込む。そし
て、各張出しビーム4に仮止めされた押え板30を、図
3中の二点鎖線の位置から実線の位置へと回転させ、図
5に示すように、押え板30の長さ方向の両端側を、ア
ンダカバー22の前端側とアンダカバー23の後端側、
アンダカバー23の前端側にそれぞれ当接させ、これら
アンダカバー22,23を下側から押える。
り、環状ラバー32が張出しビーム4と押え板30との
間で圧縮され、アンダカバー22,23の板厚と等しい
厚みにまで弾性変形する。これにより、図2に示すよう
に、隣合うアンダカバー22の前端側とアンダカバー2
3の後端側とを押え板30と張出しビーム4との間で強
固に挟持することができ、アンダカバー23の前端側を
押え板30と他の張出しビーム4との間で強固に挟持す
ることができる。
の間で環状ラバー32が弾性変形することにより、ボル
ト31の締込み量を調整することができ、押え板30は
適度な押圧力をもってアンダカバー22,23を押え込
むことができる。
構造体1から取外す場合には、まず、アンダカバー23
が取付けられた各張出しビーム4に締結されたボルト3
1を緩め、押え板30を図3中に二点鎖線で示す位置へ
と回転させ、アンダカバー22,23間に配置する。こ
れにより、押え板30がアンダカバー23から離脱する
ので、アンダカバー23を張出しビーム4から容易に取
外すことができる。
アンダカバー22〜24のうち互いに隣合う2枚を押え
板30と張出しビーム4との間で挟持することにより、
アンダカバー22〜24を互いに重ね合わせることな
く、フレーム構造体1に取付けることができる。従っ
て、隣接するアンダカバー22〜24をフレーム構造体
1に取付けるときの取付手順を不要にでき、このときの
作業性を高めることができる。しかも、誤組付けによっ
てアンダカバー22〜24等が変形してしまうのを防止
することができる。
ンダカバー22〜24から離脱させることにより、これ
らアンダカバー22〜24をフレーム構造体1から容易
に取外すことができ、このときの作業性を高めることが
できる。
間でアンダカバー22の前端側とアンダカバー23の後
端側とを挟持し、押え板30と他の張出しビーム4との
間でアンダカバー23の前端側とアンダカバー24の後
端側とを挟持する構成としたので、アンダカバー22の
前端側、アンダカバー23の両端側、アンダカバー24
の後端側にボルト挿通溝等を設ける必要がなくなり、こ
れらアンダカバー22〜24の構成を簡素化し、製造コ
ストの低減をも図ることができる。
いても、右側のアンダカバー22〜24と同様に、カバ
ー取付部材29を用いてフレーム構造体1に取付けるこ
とにより、その作業性を高めることができる。
カバー22〜28を、カバー取付部材29を用いてフレ
ーム構造体1の張出しビーム3,4に取付けた場合を例
に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
センタフレーム2、各サイドフレーム5,6等の下面に
取付ける構成としてもよい。
ベルの旋回フレーム21を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン等の
他の建設機械の旋回フレームにも広く適用することがで
きる。
れば、隣合う2枚のアンダカバーをフレーム構造体に取
付けるカバー取付部材を、これら各アンダカバーをそれ
ぞれ下側から押えるカバー押え具と、該カバー押え具を
フレーム構造体に締結する締結具とにより構成したの
で、隣合う2枚のアンダカバーを、互いに重ね合わせる
ことなく、カバー押え具とフレーム構造体との間で挟持
することにより、該フレーム構造体に取付けることがで
きる。このため、各アンダカバーの取付手順を不要にで
き、カバー取付時の作業性を高めることができる。ま
た、例えば隣合う2枚のアンダカバーを重ね合わせてフ
レーム構造体に取付ける場合に比較して、各アンダカバ
ーの誤組付けによる変形等を確実に防止することができ
る。
え具とフレーム構造体との間に、アンダカバーの板厚に
応じて変形する弾性部材を設ける構成としたので、締結
具を用いてカバー押え具をフレーム構造体に締結すると
きに、弾性部材がカバー押え具とフレーム構造体との間
で弾性変形することにより、カバー押え具に対する締結
力を弾性部材によって調整することができる。これによ
り、カバー押え具は適度な押圧力をもってアンダカバー
を押え込むことができる。
え具を、隣合うアンダカバーにそれぞれ当接する長さ寸
法と隣合うアンダカバー間の隙間よりも小さい幅寸法と
を有する板体により構成し、締結具を緩めて該板体を隣
合うアンダカバー間に配置することができる構成として
いる。このため、板体を予め隣合うアンダカバー間に配
置した状態で、隣合うアンダカバーをフレーム構造体の
下面側に配置した後、板体の長さ方向両端側を各アンダ
カバーに当接させてこれらを下側から押えることによ
り、隣合うアンダカバーを容易にフレーム構造体に取付
けることができる。一方、締結具を緩めて板体を隣合う
アンダカバー間に配置することにより、板体をフレーム
構造体に取付けたまま、隣合うアンダカバーをフレーム
構造体から容易に取外すことができる。
ム構造体を、センタフレームと、該センタフレームから
左,右方向に張出した複数の張出しビームと、該各張出
しビームの先端側に設けられたサイドフレームとにより
構成し、カバー取付部材を、各アンダカバーのうち隣合
う2枚のアンダカバーをそれぞれ下側から押えこれらを
張出しビームとの間で挟持するため、隣合うアンダカバ
ーにそれぞれ当接する長さ寸法と隣合うアンダカバー間
の隙間よりも小さい幅寸法とを有する板体からなるカバ
ー押え具と、該カバー押え具に挿通され該カバー押え具
を隣合うアンダカバーと共に張出しビームに締結するボ
ルトとにより構成している。このため、カバー押え具を
用いて隣合う2枚のアンダカバーをそれぞれ下側から押
えた状態で、該カバー押え具をボルトを用いてフレーム
構造体の張出しビームに締結することにより、隣合うア
ンダカバーを、互いに重ね合わせることなくカバー押え
具と張出しビームとの間で同時に挟持することができ
る。
平面図である。
取付部材等を矢示II−II方向から拡大してみた拡大断面
図である。
等を図2中の矢示III−III方向からみた底面図である。
ト、環状ラバー等を分解して示す分解斜視図である。
を、図2と同様位置からみた拡大断面図である。
る。
等を矢示VII−VII方向から拡大してみた拡大断面図であ
る。
中の矢示VIII−VIII方向からみた底面図である。
を、図7と同様位置からみた拡大断面図である。
バー 29 カバー取付部材 30 押え板(カバー押え具) 31 ボルト(締結具) 32 環状ラバー(弾性部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 建設機械の走行体に旋回可能に設けられ
たフレーム構造体と、該フレーム構造体の下面側に配置
された複数枚のアンダカバーと、該各アンダカバーを前
記フレーム構造体に取付けるカバー取付部材とからなる
建設機械の旋回フレームにおいて、 前記カバー取付部材は、前記各アンダカバーのうち隣合
う2枚のアンダカバーをそれぞれ下側から押えこれら各
アンダカバーを前記フレーム構造体との間で挟持するカ
バー押え具と、該カバー押え具を前記フレーム構造体に
締結する締結具とにより構成したことを特徴とする建設
機械の旋回フレーム。 - 【請求項2】 前記カバー押え具とフレーム構造体との
間には、前記締結具を用いて前記カバー押え具をフレー
ム構造体に締結するときに前記アンダカバーの板厚に応
じて変形する弾性部材を設ける構成としてなる請求項1
に記載の建設機械の旋回フレーム。 - 【請求項3】 前記カバー押え具は、前記隣合うアンダ
カバーにそれぞれ当接する長さ寸法と隣合うアンダカバ
ー間の隙間よりも小さい幅寸法とを有する板体からな
り、前記締結具を緩めて該板体を隣合うアンダカバー間
に配置することにより該各アンダカバーを前記フレーム
構造体に対して着脱できる構成としてなる請求項1また
は2に記載の建設機械の旋回フレーム。 - 【請求項4】 建設機械の走行体に旋回可能に設けられ
たフレーム構造体と、該フレーム構造体の下面側に配置
された複数枚のアンダカバーと、該各アンダカバーを前
記フレーム構造体に取付けるカバー取付部材とからなる
建設機械の旋回フレームにおいて、 前記フレーム構造体は、左,右方向の中央部に位置して
前,後方向に延びるセンタフレームと、該センタフレー
ムから左,右方向に張出した複数の張出しビームと、該
各張出しビームの先端側に設けられ前,後方向に延びる
サイドフレームとにより構成し、 前記カバー取付部材は、前記各アンダカバーのうち隣合
う2枚のアンダカバーをそれぞれ下側から押えこれらを
前記張出しビームとの間で挟持するため、前記隣合うア
ンダカバーにそれぞれ当接する長さ寸法と隣合うアンダ
カバー間の隙間よりも小さい幅寸法とを有する板体から
なるカバー押え具と、該カバー押え具に挿通され該カバ
ー押え具を前記隣合うアンダカバーと共に前記張出しビ
ームに締結するボルトとにより構成したことを特徴とす
る建設機械の旋回フレーム。
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