JP2002097667A - 建設機械の旋回フレーム構造およびその組立方法 - Google Patents

建設機械の旋回フレーム構造およびその組立方法

Info

Publication number
JP2002097667A
JP2002097667A JP2000293349A JP2000293349A JP2002097667A JP 2002097667 A JP2002097667 A JP 2002097667A JP 2000293349 A JP2000293349 A JP 2000293349A JP 2000293349 A JP2000293349 A JP 2000293349A JP 2002097667 A JP2002097667 A JP 2002097667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
main frame
revolving
side deck
construction machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000293349A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Ooenoki
俊行 大榎
Nobuyoshi Masumoto
展祥 増本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2000293349A priority Critical patent/JP2002097667A/ja
Publication of JP2002097667A publication Critical patent/JP2002097667A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械における旋回フレームの左右のサイ
ドデッキを、メインフレームに締結手段により装着する
ようにして、旋回フレームの軽量化,組立工程とその準
備工程での作業の向上を図る建設機械の旋回フレーム構
造およびその組立方法を提供する。 【解決手段】 旋回装置を介して下部走行フレームに取
付けられるメインフレーム10と、このメインフレーム
10の左右方向に張出して設けられるサイドデッキ1
1,12よりなる建設機械の旋回フレーム4であって、
前記サイドデッキ11,12には前記メインフレーム1
0のサイドデッキ取付面に対して平行な取付座板13a
〜13′aを設けられ、そのサイドデッキの取付座板1
3a〜13′aと前記メインフレーム10のサイドデッ
キ取付面とを、そのメインフレーム側に設けられる基準
に合わせて締結固着手段によって固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルに代
表される建設機械の上部旋回フレームにかかるものであ
って、詳しくは油圧ショベルのようにメインフレームの
両側に左右サイドデッキを備える構造の建設機械の旋回
フレーム構造およびその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルに代表される建設
機械における上部旋回フレームは、大別するとメインフ
レームと左右のサイドデッキから成り立っている。この
ような構成にあってメインフレームは、下部走行フレー
ムに旋回装置を介して取付けられ、前部に作業機を取付
けて支持するとともに、エンジン等の駆動機を後部に搭
載するようにされている。そして、左右のサイドデッキ
は、前記メインフレームに取付けられて、キャブや燃料
タンクその他の機器を上部に搭載できる構成となってい
る。
【0003】図8に従来の油圧ショベルの旋回フレーム
の構造を表わす全体斜視図が示され、図9(a)および
(b)にメインフレームに対するサイドデッキ構成のビ
ーム端部接続態様を表わす斜視図が、それぞれ示されて
いる。これらの図によって示されるように、前述の油圧
ショベルにおける旋回フレーム100は、メインフレー
ム101,左右のサイドデッキ102,103を、各々
サブアセンブリとして溶接構成されたものを、溶接工程
でメインフレーム101を基準にして溶接して旋回フレ
ームに組立られている。すなわち、サイドデッキ10
2,103は、いずれも横方向に複数本のビーム部材1
05,105′,106,106′とその外周を囲むよ
うに設けられた外枠部材107,107′によって構成
されるのが一般的である。また、その外枠部材107,
107′は、衝突時の保護機能を兼ねていることが多
い。
【0004】従来の技術では、前記ビーム部材105,
105′,106,106′のメインフレーム101へ
の取付部は、メインフレームのメインビーム(縦板)1
01aに突合されて隅肉溶接が行われるか(図9(b)
参照)、メインフレームの基板101bに載った部分と
メインビーム101aとの接合部を溶接で固定する方法
(図9(a)参照)が一般的である。このように組立て
られた旋回フレームは、組立工程に送られ、下部走行フ
レームと組立て、作業機,エンジンなどの搭載を経て完
成車とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、生産・組立
工程としては、メインフレーム101とサイドデッキ1
02,103は、各々サブアセンブリが可能な構造とな
っているにもかかわらず、メインフレーム101とサイ
ドデッキ102,103の結合が溶接にて行なわれてい
るため、次工程の組立ラインに送られる前に溶接されて
おらねばならず、旋回フレーム完成品として組立ライン
に投入されている。したがって、溶接加工ライン,組立
ラインが大型化すると同時に、組立ライン投入待ちの仕
掛り品保管場所にも大きなスペースが必要になるという
問題点がある。
【0006】また、サイドデッキ102,103は、メ
インフレーム101より左右に張出した構造になるの
で、その取付溶接部が疲労強度の上で制約となるため
に、この溶接強度確保の点から厚肉化されている。その
結果、サイドデッキ102,103自体が有する剛性
は、本来の要求値に対して十二分に大きくされる。した
がって、全体の質量が大になるという問題がある。さら
に、メインフレーム101に対して左右のサイドデッキ
102,103を溶接によって結合される構造であるの
で、その溶接加工によって歪みが発生しやすく、そのた
めに、溶接後においてサイドデッキの姿勢を矯正する作
業を必要とする。当然、作業工数が多くなり生産コスト
の増加につながるという問題もある。
【0007】そのほかに、旋回フレームの溶接加工完了
後、組立待機個所に搬送する工程では、全体が大型であ
るために、その搬送ラインも広いスペースを必要とし、
他の作業との関連で不都合なことが多いという問題点も
ある。
【0008】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、油圧ショベルに代表される建設機
械における旋回フレームについて、左右のサイドデッキ
をメインフレームに締結手段により装着することで、旋
回フレームの質量の軽量化,組立工程並びにその準備工
程での作業性の向上を図る、建設機械の旋回フレーム構
造およびその組立方法を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による建設機械の
旋回フレーム構造は、旋回装置を介して下部走行フレー
ムに取付けられるメインフレームと、このメインフレー
ムの左右方向に張出して設けられるサイドデッキよりな
る建設機械の旋回フレーム構造であって、前記サイドデ
ッキには前記メインフレームのサイドデッキ取付面に対
して平行な取付座面を設けられ、そのサイドデッキの取
付座面と前記メインフレームのサイドデッキ取付面と
を、そのメインフレーム側に設けられる基準に合わせて
締結固着手段によって固着されていることを特徴とする
ものである。
【0010】本発明によれば、サイドデッキをメインフ
レームに対して、ボルトなどの締結固着手段によって組
立ラインで組付け可能な構造とすることにより、従来の
ようなメインフレームアセンブリとサイドデッキアセン
ブリの溶接工程が不要となる。また、組立ラインには各
々を個別のアセンブリとして投入できるので、組立ライ
ン投入待ちの仕掛品保管スペースが少なくて、占有場所
を小さくできる。さらに、メインフレームにサイドデッ
キを溶接にて組付けていたことによるサイドデッキの溶
接強度による板厚の制約(必要以上の板厚とされてい
た)をされない構造とすることが可能になり、その結
果、構造物としての強度のみで板厚を決定できるから、
軽量化を図ることができる。さらに、メインフレームと
サイドデッキとの組立後における歪み矯正などの処理が
なくなるので、作業工程が低減され、生産性の向上を図
ることができる。など多くの効果を奏するのである。
【0011】さらに、第1発明において、左右のサイド
デッキは、それぞれ前後方向に複数個に分割される構造
であるのがよい。こうすると、分割されるサイドデッキ
に、搭載される機器をサブ組立ラインにおいて予め組立
てた後、メインの組立ラインにおいて相互に組付けるこ
とにより、組立工数の低減を図ることができるという効
果がある。また、サイドデッキの分割によって組立ライ
ンへの投入用搬送機器の小型化などが可能になる。
【0012】また、第1発明において、前記サイドデッ
キのメインフレームに対する取付部は、サイドデッキを
構成する板材を曲げ加工して取付座面が形成されている
のがよい。こうすることにより、強度的に最も弱い部分
の溶接をなくすることができる。また、溶接部の疲労強
度に制約されない構造とすることができるので、板厚寸
法を従来に比較して薄肉、軽量化できるという効果を奏
する。
【0013】次に前記第1発明の建設機械の旋回フレー
ム構造に適用される第2発明の建設機械の旋回フレーム
の組立方法は、旋回装置を介して下部走行フレームに取
付けられるメインフレームと、このメインフレームの左
右方向に張出して設けられるサイドデッキよりなる建設
機械の旋回フレーム構造の組立方法であって、前記サイ
ドデッキには前記メインフレームのサイドデッキ取付面
に対して平行な取付座面を設けておき、そのサイドデッ
キの取付座面と前記メインフレームのサイドデッキ取付
面との結合に際して、メインフレーム側に設けられる基
準に前記サイドデッキの取付座の一部を合わせて締結固
着手段によって締結して固着されることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、旋回フレームを構成する
メインフレームに対して両サイドデッキを、溶接による
組付け作業を行なわず、個別に搬送して組立ラインにお
いてボルトなどの締結固着手段でもって組立てるように
するので、前記第1発明におけると同じ作用効果を奏す
ることになる。そして、両サイドデッキは、それぞれ完
成品として組立ラインに投入されて締結固着手段によっ
て組みたてられることから、その製作工程で溶接に伴な
う加工歪みの除去などが単体で行え、組立時には、メイ
ンフレーム側に設けられるサイドデッキ取付の基準に、
サイドデッキの取付座面の一部を合わせて締結固着すれ
ばよいので、作業性を著しく向上させることが可能にな
る。また、既に部品として完成されているメインフレー
ムに組立時に、従来のように溶接に伴なう歪みの矯正な
ど過度な負荷を与えないのでより精度を高め得るという
利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、第1発明による建設機械の
旋回フレーム構造について、第2発明にかかるその組立
方法とともに具体的な実施の形態につき、図面を参照し
つつ説明する。なお、この実施例は油圧ショベルにおけ
る上部旋回フレームについて記載されている。
【0016】図1に油圧ショベルの全体斜視図が、図2
に本実施例による油圧ショベルの旋回フレームの分解斜
視図が、図3(a)(b)にサイドデッキとメインフレ
ームとの取付要部の分解斜視図,(c)取付要部拡大図
が、それぞれ示されている。
【0017】この実施例の油圧ショベル1は、中規模の
能力を備えるものであって、履帯走行式の走行体2と、
この走行体2の下部走行フレーム3上に旋回装置(図示
せず)を介して設けられる旋回フレーム4と、その旋回
フレーム4上で前部に搭載付設される作業機5と、旋回
フレーム4上で後部に搭載されるエンジン6並びに前部
の運転室7,燃料タンク8などで構成されている。
【0018】このような油圧ショベル1における旋回フ
レーム4は、下部走行フレーム3上に旋回装置を介して
取り付けられるメインフレーム10を基準にしてその両
側にサイドデッキ11,12が付設され、メインフレー
ム10の前端部に作業機5のブーム5a基端部がピン連
結され、かつ起伏シリンダ(ブームシリンダ)5bによ
ってブーム5aが起伏できるように支持されている。そ
して、前記メインフレーム10の後部にエンジン6が取
付けられている。このようなメインフレーム10の両側
に付設されているサイドデッキ11,12のうち一方の
サイドデッキ11には、前部位置に運転室7が、中間部
にエアクリーナなどの機器が、後部位置にラジエータ
(いずれも図示せず)がそれぞれ搭載されている。ま
た、他方のサイドデッキ12には前部位置から後方へバ
ッテリーケース、作動油・燃料油のタンク(図示せず)
が搭載され、後部に外装ケースが取付けられている。
【0019】このように各種機器を搭載する旋回フレー
ム1は、図2によって示されるように、中央に位置する
メインフレーム10に対して、左右のサイドデッキ1
1,12が独立して形成され、メインフレーム10にお
ける基板10a上に左右所定の間隔で平行して配設され
ている左右のメインビーム10b,10bの外側面にサ
イドデッキ11,12を、それぞれボルトによる締結で
一体に組立てられるように構成されている。
【0020】それら左右のサイドデッキ11,12は、
いずれも所要寸法で長方形に、各部を鋼板からプレス曲
げ加工された部材でもって溶接枠組構造で形成されてい
る。そして、これらサイドデッキ11,12の長手方向
で複数個所にて配置される各ビーム13,13′,1
3″は、その基端部に前記メインフレーム10のメイン
ビーム10b外側面に対する取付座板13a,13′
a,13″aが直交して溶接で固着されている。それら
取付座板13a,13′a,13″aにはいずれも締結
用のボルト穴13bが、メインビーム10bに設けられ
る取付穴16と対応して穿設されている。
【0021】それらビーム13,13′,13″の基端
部に設けられる取付座板13a,13′a,13″a
は、メインフレーム10のメインビーム10b外面に対
して取付座板13a(13′a,13″a)の面(本発
明の取付座面)を当てがってボルト15によって締結さ
れる。そして、この取付座板13a(13′a,13″
a)は、その下端面13dをメインフレーム10の基板
10a上面(メインビーム10bと基板10aとの接合
部外側に位置する縁部の上面)に接触させて位置決めで
きるように関係付けられる。言い換えれば、基板10a
上面を基準にして所定位置で締結固着する。なお、この
場合、メインフレーム10におけるメインビーム10b
と基板10aとの溶接部での溶接ビード10cに接触す
るおそれのあるときは、ビームの取付座板13a(1
3′a,13″a)における下端の一部を切削いで溶接
ビード10cとの接触を避けるようにすればよい(図3
(c)参照)。
【0022】このように構成されるサイドデッキ11,
12は、その上部に搭載される機器の形状構造並びに荷
重に応じてメインフレーム10に対する取付座板13
a,13′a,13″aを備えるビーム13,13′,
13″を配置されたものにして、溶接工程においてサブ
アセンブルされる。すなわち、負荷が大きく作用する部
分でのビーム13″としては、例えば図3(b)によっ
て示されるような溝型断面に形成されたものを採用し、
その他のビーム13,13′については、例えば図3
(a)によって示されるようなL型断面に形成されたも
のを採用するなど負荷に対応して配置され、それぞれに
応じた寸法の取付座板が付設される。溶接加工を施した
後は、機器その他の取付穴などを機械加工して製品とさ
れる。
【0023】一方、メインフレーム10は、周知の手段
で所要構造に溶接加工されてから、所要の歪み取りなど
矯正を行なって作業機や旋回装置など組立に必要な機械
加工を行い、製品となる。もちろん、側部にはサイドデ
ッキ11,12の取付穴16が設けられる。
【0024】こうしてサブアセンブルされたサイドデッ
キ11,12並びにメインフレーム10は、それぞれ個
々に組立ラインへの投入待機保管場所に送られて管理さ
れる。この状態では、サイドデッキ11,12およびメ
インフレーム10が別個の状態であるから、待機保管場
所への搬送に際しても嵩張ることなく取扱うことができ
る。そして、保管場所においても、従来のように嵩張ら
ないので狭いスペースで保管できることになる。
【0025】このようにされたメインフレーム10およ
びサイドデッキ11,12は、油圧ショベルのメイン組
立ラインに投入され、まずメインフレーム10を既に組
立てられている走行体の走行フレーム上の旋回装置に周
知の手段で取付られる。その後に左右のサイドデッキ1
1,12をメインフレーム10に対してそれぞれ前述の
ようにして取付座板13a,13′a,13″aを当て
がってボルト15で締結固定されて組立られる。こうし
て組立作業を行なえば、旋回フレームを走行フレームに
取付ける作業を行なうに際して、従来のようにサイドデ
ッキが取付けられた状態の旋回フレームを旋回装置上に
ボルト締結するような、組付けのために旋回フレームの
下に潜り込んでボルト締結するような条件のよくない作
業から解放されるので、作業効率を高めることができる
のである。
【0026】図4および図5に、サイドデッキにおける
ビームの取付部の他の実施例斜視図が示されている。
【0027】図4に示されるビーム14の取付座板14
aは、メインフレーム10のメインビーム10b外面に
対して当接する面と基板10aに対して当接する面との
二面に形成され、ビーム14に作用する負荷を基端部で
横方向と上下方向とで受支できる構造とされ、ボルト1
5によって締結固定されるようになっている。この構造
の場合は、メインフレーム10における基板10aの上
面を基準にして、取付座板14aの下側の座面14c
を、メインフレームに対して取付けるようにできる。な
お、この場合はメインフレーム側での溶接ビードに対し
て、取付座板14aの屈曲部で接触しないように形成す
るのがよい。このような構造にすれば、負荷の大きい部
位に設けて効果的である。
【0028】また、図5に示されるビーム17は、メイ
ンフレーム10の取付面に対する取付座部17aをビー
ム部材の一部を折曲げ加工によって形成されているもの
である。このビーム17の取付座部17aにおいては、
ビーム17端に直交して形成され、メインフレーム10
のメインビーム10bに対して平行する取付面とされて
いる。このように構成されるビーム17は、前述のビー
ム13などのように取付座板13aとビーム13との上
部接合個所のように、強度的に最も弱い部分の溶接をな
くすことができる。すなわち、ビームに下向きの負荷が
かかる場合、最大引張応力を発生するビーム上面部に溶
接線が存在しないので、溶接部の疲労強度に制約されな
い構造とすることができる。これにより、構成部材の板
厚を溶接強度上の制約でなく,構造物としての強度のみ
で決定することが可能となる。したがって、従来構造の
サイドデッキにおけるビームに比較してより薄肉・軽量
化を図ることができる。
【0029】図6に、分割構造にされたサイドデッキの
一実施例を表わす斜視図が示されている。
【0030】図6に示されるのは、分割構造のサイドデ
ッキ20であって、搭載する機器などの質量や形状など
に対応してそれぞれの支持する部位に合わせて分割され
ている。この図に示される構造は、運転室搭載側のサイ
ドデッキで、前部フレーム21と中央部フレーム22お
よび後部フレーム23に分割されている。そして、中央
部フレーム22が最も搭載する負荷が大きい部位で、そ
のために、寸法的に大きいビーム22a,22bを所要
の間隔で配された構造になっている。前部フレーム21
はその中央部フレーム22に接続して支持されるように
構成されており、接続には接合する端部に取付片24,
24aを設けて、両者をボルトで接続するようにされて
いる。また、中央部フレーム22および後部フレーム2
3には、それぞれメインフレームの取付面に対する取付
座25,26がビーム22a,22b並びにビーム23
a,23aと直交するようにして板曲げ構造で設けられ
ている。この板曲げ構造の取付座25,26としては、
例えば前記図5で例示したような構造とされる。それら
取付座25,26には、いずれもメインフレームに対す
る取付用のボルト穴が設けられる。図中符号27で表わ
す外枠は、前記前部フレーム21に設けられた外枠部2
1aと連結して後部フレーム23のビーム23a,23
a先端部に取付けられる。また、前部フレームの外枠部
21aは中央部フレーム22のビーム22a,22b先
端に取付けられる。なお、他方のサイドデッキは同様趣
旨で構成されるので省略している。
【0031】このように分割構成されるサイドデッキ2
0の場合は、それぞれを製作後、サブ組立工程で搭載さ
れる機器を上部に組立てて待機保管場所に運び込み、メ
イン組立ラインに投入して先に組みたてられるメインフ
レームに対して、その所定の位置に、分割されたサイド
デッキの所要の部位をボルト締結して組付け、順次前後
方向に各部位を組立てるようにする。
【0032】このようにサイドデッキを分割構造とする
ことにより、運転室や燃料タンクのような重量物を搭載
する部位と、単に防塵や外観上の目的で外装部材が搭載
される部位など要求負荷に対応する強度を備えた構造の
ものに分割して作成し、これらを組合わせるようにすれ
ば、組立ラインをさらに簡略化することができると同時
に、要求負荷に応じた最適設計とすることで、更に軽量
化を図ることができるのである。
【0033】また、軽量化を図る手段として、例えば図
7にビームの他の実施例を示す図で表わされるように、
ビーム22a〜23aを鋼板を折曲げ加工して、その基
端部を外向きに屈曲した部分が取付座(25,26)と
なるようにすれば、上側の外向き折曲げ部27,27を
上に別途板材を重ねて溶接することにより、ボックス型
のビームにして薄い板で強度の高い部材とすることがで
きる。
【0034】以上の説明では、油圧ショベルにおける旋
回フレームについて説明したが、本発明の趣旨に則すれ
ば、この他に上部旋回フレームを備える建設機械(走行
機能を備える)に採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、図1に油圧ショベルの全体斜視図であ
る。
【図2】図2は、本実施例による油圧ショベルの旋回フ
レームの分解斜視図である。
【図3】図3(a),(b)はサイドデッキとメインフ
レームとの取付要部の分解斜視図,(c)は取付要部拡
大図である。
【図4】図4は、サイドデッキにおけるビームの取付部
の他の実施例斜視図である。
【図5】図5は、サイドデッキにおけるビームの取付部
の他の実施例斜視図である。
【図6】図6は、分割構造にされたサイドデッキの一実
施例を表わす斜視図である。
【図7】図7は、ビームの他の実施例を示す図である。
【図8】図8は、従来の油圧ショベルの旋回フレームの
構造を表わす全体斜視図である。
【図9】図9(a),(b)は、従来のメインフレーム
に対するサイドデッキ構成のビーム端部接続態様を表わ
す斜視図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 3 下部走行フレーム 4 旋回フレーム 5 作業機 7 運転室 10 メインフレーム 10a メインフレームの基板 10b メインビーム 11,12 サイドデッキ 13,13′,13″,14,17、22a,22b,
23 ビーム 13a,13′a,13″a、14a,17a 取付
座板 15 ボルト 16 取付穴 20 分割されたサイドデッキ 21 前部フレーム 22 中央部フレーム 23 後部フレーム 24,24a 取付片 25,26 取付座

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回装置を介して下部走行フレームに取
    付けられるメインフレームと、このメインフレームの左
    右方向に張出して設けられるサイドデッキよりなる建設
    機械の旋回フレーム構造であって、前記サイドデッキに
    は前記メインフレームのサイドデッキ取付面に対して平
    行な取付座面を設けられ、そのサイドデッキの取付座面
    と前記メインフレームのサイドデッキ取付面とを、その
    メインフレーム側に設けられる基準に合わせて締結固着
    手段によって固着されていることを特徴とする建設機械
    の旋回フレーム構造。
  2. 【請求項2】 前記左右のサイドデッキは、それぞれ前
    後方向に複数個に分割される構造である請求項1に記載
    の建設機械の旋回フレーム構造。
  3. 【請求項3】 前記サイドデッキのメインフレームに対
    する取付部は、サイドデッキを構成する板材を曲げ加工
    して取付座面が形成されている請求項1または2に記載
    の建設機械の旋回フレーム構造。
  4. 【請求項4】 旋回装置を介して下部走行フレームに取
    付けられるメインフレームと、このメインフレームの左
    右方向に張出して設けられるサイドデッキよりなる建設
    機械の旋回フレーム構造の組立方法であって、前記サイ
    ドデッキには前記メインフレームのサイドデッキ取付面
    に対して平行な取付座面を設けておき、そのサイドデッ
    キの取付座面と前記メインフレームのサイドデッキ取付
    面との結合に際して、メインフレーム側に設けられる基
    準に前記サイドデッキの取付座の一部を合わせて締結固
    着手段によって締結して固着されることを特徴とする建
    設機械の旋回フレームの組立方法。
JP2000293349A 2000-09-27 2000-09-27 建設機械の旋回フレーム構造およびその組立方法 Withdrawn JP2002097667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000293349A JP2002097667A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 建設機械の旋回フレーム構造およびその組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000293349A JP2002097667A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 建設機械の旋回フレーム構造およびその組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002097667A true JP2002097667A (ja) 2002-04-02

Family

ID=18776157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000293349A Withdrawn JP2002097667A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 建設機械の旋回フレーム構造およびその組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002097667A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005095255A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Kobelco Cranes Co., Ltd. クレーン及びクレーンの組立方法
JP2005314106A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン及びその組立方法
JP2006168991A (ja) * 2004-11-17 2006-06-29 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン
DE202008013896U1 (de) * 2008-10-17 2010-03-11 Liebherr-Hydraulikbagger Gmbh Verfahrbares Arbeitsgerät
JP2010064818A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン
JP2011001159A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン
EP2551412A1 (de) * 2011-07-27 2013-01-30 Liebherr-Hydraulikbagger GmbH Drehbühnenelement für eine Baumaschine
JP2016102358A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 日立建機株式会社 建設機械
WO2019107785A1 (en) * 2017-11-29 2019-06-06 Renault-Samsung Motors Co., Ltd. Mounting structure of fuel tank for lpg vehicle
JP2020190161A (ja) * 2019-05-24 2020-11-26 キャタピラー エス エー アール エル 建設機械のフレーム
CN114406620A (zh) * 2022-01-27 2022-04-29 江苏润邦重工股份有限公司 一种液压型抓料机主体钢结构件的生产制造工艺

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005314106A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン及びその組立方法
US8827091B2 (en) 2004-03-31 2014-09-09 Kobelco Cranes Co., Ltd. Crane and method of assembling crane
WO2005095255A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Kobelco Cranes Co., Ltd. クレーン及びクレーンの組立方法
JP2006168991A (ja) * 2004-11-17 2006-06-29 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン
JP2010064818A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン
EP2573280A3 (de) * 2008-10-17 2014-05-14 Liebherr-Hydraulikbagger GmbH Tragende Stahlkonstruktion des Oberwagens eines verfahrbaren Arbeitsgerätes
DE202008013896U1 (de) * 2008-10-17 2010-03-11 Liebherr-Hydraulikbagger Gmbh Verfahrbares Arbeitsgerät
US8177017B2 (en) 2008-10-17 2012-05-15 Liebherr-Hydraulikbagger Gmbh Traveling working machine
JP2011001159A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン
DE102011109080A1 (de) * 2011-07-27 2013-01-31 Liebherr-Hydraulikbagger Gmbh Drehbühnenelement für eine Baumaschine
EP2551412A1 (de) * 2011-07-27 2013-01-30 Liebherr-Hydraulikbagger GmbH Drehbühnenelement für eine Baumaschine
JP2016102358A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 日立建機株式会社 建設機械
WO2019107785A1 (en) * 2017-11-29 2019-06-06 Renault-Samsung Motors Co., Ltd. Mounting structure of fuel tank for lpg vehicle
KR20190062972A (ko) * 2017-11-29 2019-06-07 르노삼성자동차 주식회사 Lpg 차량용 연료탱크의 마운팅 구조
KR102614560B1 (ko) * 2017-11-29 2023-12-14 르노코리아자동차 주식회사 Lpg 차량용 연료탱크의 마운팅 구조
JP2020190161A (ja) * 2019-05-24 2020-11-26 キャタピラー エス エー アール エル 建設機械のフレーム
JP7286414B2 (ja) 2019-05-24 2023-06-05 キャタピラー エス エー アール エル 建設機械のフレーム
CN114406620A (zh) * 2022-01-27 2022-04-29 江苏润邦重工股份有限公司 一种液压型抓料机主体钢结构件的生产制造工艺
CN114406620B (zh) * 2022-01-27 2023-09-08 江苏润邦重工股份有限公司 一种液压型抓料机主体钢结构件的生产制造工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7048082B2 (en) Driver's cab for a work vehicle
US20070062742A1 (en) Structure of main frame for construction machines and method of manufacturing the same
US7413241B2 (en) Cab of a working machine
US20040245807A1 (en) Vehicle body structure of periphery of rear suspension
JP2002097667A (ja) 建設機械の旋回フレーム構造およびその組立方法
US7748485B2 (en) Upper frame for construction equipment
US11279219B2 (en) Battery frame
JP2002308157A (ja) トラクタのフレーム
US6062334A (en) Frame assembly for a construction machine and an associated method of manufacturing the frame assembly
JPH028945B2 (ja)
JP3873664B2 (ja) 車両用フレーム構造
JP2002097666A (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP3917448B2 (ja) トラクタのフロントガード装置
JP4124876B2 (ja) シャーシ用ブラケット
JP2005035316A (ja) 運転室補強構造
JPH05254460A (ja) バッテリ式フォークリフトのフレーム構造
JP4050831B2 (ja) ショックアブソーバーブラケット
JPH077268Y2 (ja) 建設機械用ダンプトラックのフレーム
JP2006321373A (ja) 産業車輌の運転室
JP4036430B2 (ja) 自動車の車体前部構造
CN212473654U (zh) 装载机后车架
JPH10181631A (ja) 荷台装備車輛のフレーム構造
JP2003278179A (ja) ブーム枢支部の補強構造
JP3585379B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム及びその製造方法
JP2008273410A (ja) キャブ構造およびこれを備えた建設機械

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204