JPH08502708A - スプロケット・セグメントの締付プレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 複数の歯セグメント（２８）を支持部材（２２）に強固に連結してスプロケット輪（３４）を形成するために、複数の締付プレート（３０）が使用される。各締付プレート（３０）は複数の貫通穴（４２）を有しており、複数の締具（３２）が各穴（４２）に係合して、歯セグメント（２８）を支持部材（２２）に固定する。各締付プレート（３０）はまた、歯セグメント（２８）に接触して大きな面積のクランプ接触表面を提供する。各締付プレート（３０）は隣接する歯セグメント（２８）の継ぎ目に渡って設けられており、少なくとも２つの隣接するセグメントの部分に接触する。締付プレート（３０）の平坦面（４４）により提供される大きなクランプ表面積のために、荷重下での歯セグメント（２８）の接線方向のスリップの可能性が大幅に減少される。

Description

【発明の詳細な説明】 スプロケット・セグメントの締付プレート 技術分野 本発明は一般的に覆帯型機械のスプロケット歯セグメントに関し、特にスプロ ケット歯セグメントを機械に固定する締付プレートに関する。 背景技術 本発明は、１９８５年４月１６日にT. Sasamotoに対して発行された米国特許4 ,511,186号に示されている各セグメントが複数の歯を備えた複数のセグメントを 有するスプロケットホイールに関する。この特許においては、歯セグメントが複 数のネジ付きボルト及びナットにより外側チューブに連結されている。 上述した従来のスプロケットアセンブリは交換可能な駆動歯セグメントを提供 する。しかし、歯がボルト及びナットにより支持部材に固定されているので、大 きな負荷がかかるとセグメントが撓むことになる。 本発明は上述した問題を克服せんとするものである。 発明の開示 本発明の１つの側面においては、複数の歯を具備したスプロケットセグメント を支持部材に連結する締付プレートは、実質上平らな平坦面を有する弓形状金属 バーを含んでいる。平坦面は、セグメントが支持部材上に取り付けられるとスプ ロケットセグメントに接触するように適合している。金属バーは、スプロケット セグメントを支持部材に連結するために、ネジ付き締付具とともに使用されるネ ジ付きの又はネジ付きでない複数の貫通穴を有している。 無端状トラックアセンブリを利用する覆帯型機械においては、機械からの駆動 パワーは多数の歯を具備したスプロケットホイールにより無端状トラックアセン ブリに伝達される。大型機械においては、スプロケット歯にかかるトルクは大き なものとなる。各セグメントは複数の歯を有しており支持部材にボルト留めされ る、複数の個々のセグメントからスプロケットホイールを形成するのが望ましい 。理想的には、各セグメントはできるだけ少ない歯、例えば４つ又は５つの歯を 有するのが好ましい。しかし、大きな力のもとでセグメントがスリップしないよ うに、あるセグメントには９つの歯及び９つのボルト及びナットアセンブリが要 求される。 本発明はスプロケットセグメントを支持部材に固定するために、ネジ付きの又 はネジ付きでない締付プレートを利用する。締付プレートは、トルク力に抵抗し 個々のスプロケットセグメントの接線方向のスリップを減少させるために、増加 されたクランプ表面積を提供する。もしネジ付きでない締付プレートが使用され たなら、締付プレートとスプロケットセグメントを互いに固定するために、従来 のネジ付き締付具及びナットが使用される。 図面の簡単な説明 図１は本発明を具備した作業機械の概略側面図； 図２は本発明を取り入れたスプロケットアセンブリの拡大概略側面図； 図３は図２の３−３線に沿った拡大概略断面図である。 発明を実施するための最良の態様 図面を参照すると、覆帯型機械のような作業機械１０はパワー駆動システム１ ２と、駆動スプロケットアセンブリ１４と、第１及び第２の遊動輪１６，１８と 、スプロケットアセンブリ１４及び遊動輪１６，１８にかけ回された無端状トラ ック チェーンアセンブリ２０を有している。スプロケットアセンブリ１４は、機械１ ０からトラックアセンブリ２０にパワーを伝達するように適合している。 スプロケットアセンブリ１４はフランジ部分２４を有する円形支持ハブ２２を 含んでいる。スプロケットアセンブリ１４は更に、複数の弓形状歯セグメント２ ８と、複数の締付プレート３０と、複数のネジ付き締具３２を含んでいる。歯セ グメント２８はフランジ部分２４に係合してこれを包囲し、スプロケット輪３４ を形成するように適合している。各歯セグメント２８は複数の歯３６を有してお り、複数の第２の開口３８を画成する。各セグメント２８は５つの歯を有するよ うに図示されているが、各セグメント２８の歯３６の数は変更可能である。例え ば、１つ或いは複数のセグメント３８が４つの歯３６を有し、他の１つあるいは 複数のセグメント３８が５つの歯３６を有するように、隣接するセグメント３８ は異なる歯数を有することができる。 締付プレート３０及びネジ付締具３２は、多数の歯を有するスプロケットセグ メント２８を支持ハブ２２のフランジ部分２４に連結するのに適合している。各 締付プレート３０は、複数のネジ付貫通穴４２と実質上平らな平坦面４４を有す る延 伸した弓形状金属バー４０を含んでいる。セグメント２８及び締付プレート３０ が支持ハブ２２上に取り付けられた状態では、各金属バー４０の平坦面４４はセ グメント２８に接触するように適合している。 歯セグメント２８は支持ハブ２２の回りに円形パターンで配置され、隣接する セグメント２８の間にはジョイント（継ぎ目）４６が形成される。各締付プレー ト３０は１つの継ぎ目４６に渡って設けられており、２つの隣接セグメント２８ に部分的に接触している。取付状態においては、各ネジ付貫通穴４２は、支持部 材２２の第１開口２６の１つとセグメント２８の第２開口３８の１つと整列する 。次いで、ネジ付締具３２が第１及び第２開口２６，３８を貫通し、ネジ穴４２ に係合してセグメント２８を支持部材２２に強固に連結する。締付プレート３０ により付加的な表面接触が提供されるので、負荷がかかったときの歯セグメント ２８の接線方向のスリップの可能性は非常に減少される。 産業上の利用可能性 本発明の締付プレート３０は、スプロケット輪３４を形成するために、複数の 歯セグメント２８を支持部材２２に強固に連結するのに特に有用で ある。セグメント２８は締付プレート３０のネジ穴４２に係合する複数のネジ付 締具３２により支持部材２２に連結されて、セグメント２８をフランジ部分２４ と締付プレート３０の間にクランプする。ある応用例においては、穴４２はタッ プ穴でなく、ネジ付締具３２に及びナットによりセグメント２８と締付プレート ３０を支持部材２２に連結する。締付プレート３０の平坦面４４が付加的な表面 積を提供して、負荷がかかったときのセグメント２８の接線方向のスリップの可 能性を減少する。各締付プレート３０が隣接する歯セグメント２８の継ぎ目に渡 って設けられており、少なくとも２つの隣接セグメント２８に部分的に接触して いるので、スリップの可能性は減少される。 本発明の他の側面、目的及び利益は図面、詳細な説明及び添付請求の範囲を研 究することにより得ることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 多数の歯を有するスプロケットセグメント（２８）を支持部材（２２） に連結するための締付プレート（３０）であって、 複数の貫通穴（４２）と実質上平らな平坦面（４４）を有する延伸した弓形状 金属バー（４０）から構成され、 前記平坦面（４４）は前記スプロケットセグメント（２８）を前記支持部材（ ２２）に取り付けた状態で、少なくとも２つのスプロケットセグメント（２８） に接触するように適合している締付プレート（３０）。 ２． 覆帯型車両（１０）のスプロケットアセンブリ（１４）であって、 複数の第１の開口（２６）を画成するフランジ部分（２４）を有する円形支持 部材（２２）と； それぞれ複数の歯（３６）と複数の第２の開口（３８）を有し、前記フランジ 部分（２４）に係合してそれを包囲するように適合した複数の歯セグメント（２ ８）と； それぞれ複数の貫通穴（４２）と実質上平らな平坦面（４４）を有する複数の 締付プレート（３０）と； それぞれ整列した第１及び第２の開口（２６，３８）と整列した前記締付プレ ート（３０）の貫通穴（４２）を貫通するように適合した、複数のネジ付締具（ ３２） とを具備し； 各締付プレート（３０）の前記平坦面（４４）は少なくとも２つの隣接する前 記歯セグメント（２８）と接触するように適合しており、前記貫通穴（４２）の 各々は第１及び第２の開口（２６，３８）と整列するように適合しているスプロ ケットアセンブリ（１４）。 ３． 前記歯セグメント（２８）及び前記締付プレート（３０）は弓形形状を している請求項２記載のスプロケットアセンブリ（１４）。 ４． 前記歯セグメント（２８）の少なくとも１つは２つ或いはそれ以上の歯 （３６）を有している請求項２記載のスプロケットアセンブリ（１４）。 ５． 前記スプロケットセグメント（２８）の少なくとも１つは４つの歯（３ ６）を有しており、前記スプロケットセグメント（２８）の少なくとも１つは５ つの歯３６を有している請求項２記載のスプロケットアセンブリ（１４）。