JP3180244B2 - 建設機械のカーボディ脚部接合構造 - Google Patents
建設機械のカーボディ脚部接合構造Info
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Description
ボディ脚部におけるトラックフレームとの接合構造に関
する。
れる建設機械の走行部のベースフレームは、一般に図4
に示すように、走行部のベースとなるカーボディ1と、
駆動機構が配置されるトラックフレーム2とからなり、
カーボディ脚部10とトラックフレーム2とはボルト締め
や溶接により接合される。
ム2とがボルト締めされる接合部の一例を示している。
この例では、カーボディの脚部張出部11とトラックフレ
ーム2上部(図では上板)にそれぞれボルト結合用孔20
(トラックフレーム上板は図示なし)を穿設し、上方か
らボルト4を螺通して接合する。この際、この接合箇所
はさまざまな負荷を伝達する箇所であり、ボルト長さを
確保し、ボルト4の締付力を確保しつつ緩みを防止する
ため、スペーサ5を介挿してボルト締めするとともに、
トラックフレーム2からの荷重をカーボディ脚部10にス
ムーズに伝達するため、カーボディ脚部たて板12と脚部
張出部11との双方に当接する補強用ガセット板6を配置
している。
示す従来例では、機体の動作によって、補強用ガセット
6に応力が集中して高応力が発生するのに対し、ガセッ
ト6が板部材であるので毀損しやすい。ガセット6が毀
損すればそれによっては補強の機能を生じさせないの
で、カーボディ脚部10に応力が集中し、カーボディ1の
寿命を低下させてしまう。
接部が多くなるので歪みの発生、それによるフレームの
曲がり、残留応力が多くなる。
も曲げモーメントが発生するが、ボルト4にはスペーサ
5が単純に介挿されているだけなので局部的な変形が生
じる場合がある。
の接合構造における実状に鑑みて創案されたもので、そ
の接合部の補強を有効に行い、それによってカーボディ
の剛性を確保できる技術を提供しようとするものであ
る。
機械のカーボディ脚部張出部と、トッラクフレーム上部
とが、スペーサを介したボルト締めにより接合される建
設機械のカーボディ脚部接合構造において、カーボディ
脚部たて板と脚部張出部との双方に当接しつつボルトが
挿通されるスペーサを用いたことを特徴とする。
ィ脚部たて板と脚部張出部との双方に当接する形状であ
る。そして、このスペーサがカーボディ脚部たて板と脚
部張出部との双方に当接しつつボルトが挿通される。し
たがって、前記スペーサは、ボルトの締付力確保及び緩
みを防止するだけでなく、カーボディ脚部の補強を兼ね
ることになる。少なくともスペーサは、ボルト挿通孔よ
りは幅広であるため、従来のガセット板と比べて補強の
度合いが向上するのみならず、脚部たて板と脚部張出部
の双方に当接して固定されるので、ボルトにかかる曲げ
モーメントも有効に抑えることができる。また、ガセッ
ト板が不要となる分、溶接歪みや残留応力の発生を抑制
でき、さらに部材が減少し溶接工程が一工程減少して製
造容易化が図れる。
ボルトが挿通されるブロック状であれば、カーボディ脚
部の強度向上がより図れ、ボルトに及ぶ曲げモーメント
はほぼ完全に防げる。
図1及び図2に基づき説明する。以下に示す形態は、い
ずれも図4に示すような建設機械のカーボディ脚部にお
ける構造の例であるが、このような構造の建設機械にそ
の適用が限定されるものではない。図中、10はカーボデ
ィ脚部、11は脚部張出部、12は脚部たて板、2はトラッ
クフレーム、3はスペーサとなるブロック体を各示す。
左右側方にのみ形成(片側のみ図示)される構造の例を
示す。同図(a)に示すように、この左右の張出部11に
は、脚部たて板12に密接して当接するブロック体3が載
置される。該ブロック体3は6個のボルト挿通孔30をそ
の上下方向に穿設されるが、このボルト孔挿通孔30は脚
部張出部11に形成されるボルト孔(図示なし)に対応し
ている。この載置状態において、同図(b)に示すよう
に、ボルト4を締め付ければカーボディ脚部10とトラッ
クフレーム2とが接合される。
前方にも形成される構造の例を示す。同図(a)に示すよ
うに、脚部10側方については前記形態と同様であるが、
この形態では前方張出部11aにも、脚部たて板12aに密接
して当接するブロック体3aが載置される。該ブロック体
3aにも、前方張出部11aに形成されるボルト孔(図示な
し)に対応するボルト挿通孔30aがその上下方向に3個
穿設されている。この載置状態においてボルト4を締め
付ければ、同図(b)に示すように、カーボディ脚部1と
トラックフレーム2とが接合されるのは上記形態と同じ
である。
スペーサと同様の厚みである。
るブロック体3,3aがカーボディ脚部たて板12,12aと脚
部張出部11,11aとの双方に密接して当接する形状であ
り、その当接状態においてボルト4が挿通され、その締
め付けによりカーボディ脚部10とトラックフレーム2と
が接合される。したがって、ボルト結合部において応力
集中を避けることができ、ひいてはカーボディ脚部10は
もとよりカーボディ1自体の寿命向上につながる。すな
わち、ブロック体3,3aは、ボルト4の締付力確保及び
緩みを防止することはもちろん、カーボディ脚部10の強
度を十分に確保するものとなっている。また、ブロック
体3,3aは複数のボルト挿通孔30,30aが形成される幅広
の形状であり、従来のスペーサに生じていた局部的な変
形のおそれは解消し、よってその変形によって生じてい
たボルト4にかかる曲げモーメントも有効に抑えること
ができる。また、スペーサとガセット板とが必要となっ
ていた従来構造と比較して、ガセット板が不要となる
分、溶接歪みや残留応力の発生を抑制でき、さらに部材
が減少し溶接工程が一工程減少して製造容易化が図れ
る。
して、複数のボルト挿通孔30,30aが形成されている態様
が用いられているが、一のボルト挿通孔30,30aのみ穿設
されている態様のものでもよい。その態様では、ブロッ
ク体3,3aを相互に隣接して配置させれば強度的にも問
題はない。また必ずしもブロック状の形状でなくともよ
く、ボルト4が挿通された状態の際、脚部たて板12,12a
と脚部張出部11,11aとの双方に密接して当接する形状で
あって強度が十分確保できる形状であればどのようなも
のでもよい。
機械のカーボディ脚部接合構造によれば、所定スペーサ
の配置により、その接合部の有効な補強が図れ、さらに
製造工程の容易化が図れるという顕著な効果が認められ
るものとなる。
の張出部が脚部左右側方にのみ形成される構造に適用し
た例の概略図である。(a)はボルト挿通前の図、(b)はボ
ルト挿通後の図である。
張出部が脚部前方にも形成される構造に適用した例の概
略図である。(a)はボルト挿通前の図、(b)はボルト挿通
後の図である。
説明図である。
締めされる接合部の一例を示した概略図である。(a)は
ボルト螺合前の図、(b)はボルト螺合後の図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 建設機械のカーボディ脚部張出部と、ト
ッラクフレーム上部とが、スペーサを介したボルト締め
により接合される建設機械のカーボディ脚部接合構造に
おいて、カーボディ脚部たて板と脚部張出部との双方に
当接しつつボルトが挿通されるスペーサを用いたことを
特徴とする建設機械のカーボディ脚部接合構造。 - 【請求項2】 建設機械のカーボディ脚部張出部と、ト
ッラクフレーム上部とが、スペーサを介したボルト締め
により接合される建設機械のカーボディ脚部接合構造に
おいて、カーボディ脚部たて板と脚部張出部との双方に
当接しつつ、かつ少なくとも二以上のボルトが挿通され
るブロック状スペーサを用いたことを特徴とする建設機
械のカーボディ脚部接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31982495A JP3180244B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 建設機械のカーボディ脚部接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31982495A JP3180244B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 建設機械のカーボディ脚部接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136662A JPH09136662A (ja) | 1997-05-27 |
JP3180244B2 true JP3180244B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=18114623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31982495A Expired - Lifetime JP3180244B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 建設機械のカーボディ脚部接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180244B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100548772C (zh) | 2004-09-14 | 2009-10-14 | 株式会社小松制作所 | 建筑机械的履带构架装配结构 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5369913U (ja) * | 1976-11-10 | 1978-06-12 | ||
JPS556119U (ja) * | 1978-06-29 | 1980-01-16 | ||
JPS615417Y2 (ja) * | 1980-02-12 | 1986-02-19 | ||
JPS60108594U (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-23 | 日立建機株式会社 | クロ−ラ式建設機械のトラツクフレ−ムとサイドフレ−ムの連結構造 |
JPS6130590U (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-24 | 日立建機株式会社 | 油圧シヨベルのトラツクフレ−ム構造 |
JPS6173478U (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-19 | ||
JPH0194180U (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-21 | ||
JPH0198074U (ja) * | 1987-12-22 | 1989-06-29 | ||
JPH0515188Y2 (ja) * | 1987-12-23 | 1993-04-21 | ||
JPH0286883U (ja) * | 1988-12-23 | 1990-07-10 | ||
JPH02120551U (ja) * | 1989-03-09 | 1990-09-28 | ||
JPH045179A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-09 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | トラックフレーム |
-
1995
- 1995-11-15 JP JP31982495A patent/JP3180244B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09136662A (ja) | 1997-05-27 |
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