JP3419380B2 - 油圧ショベルのキャノピ構造及びそれを備えた小型油圧ショベル - Google Patents
油圧ショベルのキャノピ構造及びそれを備えた小型油圧ショベルInfo
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Description
放されて設けられている小型油圧ショベルのキャノピ構
造及びそれを備えた小型油圧ショベルに関するものであ
る。
ショベルは、図7に示すように、クローラ式の下部走行
体50上に上部旋回体51が旋回自在に搭載されてお
り、この上部旋回体51の機器カバー51a上に運転席
52が取り付けられている。この運転席52の前方には
フロントアタッチメントであるブーム53,アーム5
4,バケット55及びこれらを駆動させるブームシリン
ダ53a,アームシリンダ54a,バケットシリンダ5
5aが備えられている。
レータを保護するための樹脂製のルーフ56が備えら
れ、このルーフ56は、機器カバー51aから立設され
る1本の支柱57によって支持されている。詳しくは、
支柱57の上端部に取付金具57aが形成され、この取
付金具57aと対応してルーフ56側にインサートナッ
トが埋め込まれている。そして取付金具57aを通して
ボルトをインサートナットに螺合することにより、支柱
57とルーフ56が固定されている。
した場合に支柱57が変形する虞れがある。そこで、支
柱を4本に増やしキャノピ構造を強固にすることが考え
られる。そうすれば、支柱の変形を防止できる上に、万
一、転倒しても運転席空間を確保することができる。そ
して、4本の支柱の剛性を高めるため、通常、各支柱は
補強部材で接続固定され一体化されている。
支柱を一体化してしまうと、例えば、支柱部分からルー
フを取り外して現場を移動する場合において複数の人手
が必要となり、また支柱が一体化されているキャノピ構
造は嵩高いために搬送性が悪いという問題がある。さら
に、支柱を一体化するためにその構成部品を機種別に専
用の仕様にしてしまうと、部品の汎用性がなくなりキャ
ノピ構造のコストダウンが図れないという不都合もあ
る。
は、補強部材を支柱に固定するための固定構造と、支柱
にルーフを固定するための固定構造とが二重に必要とな
りキャノピ構造の分解、組立てが繁雑になる。
における課題を考慮してなされたものであり、簡便に分
解できて搬送が容易であり、また簡単に組立てることが
でき、しかも複数の機種に対して部品の共通化を図るこ
とのできる油圧ショベルのキャノピ構造及びそれを備え
た小型油圧ショベルを提供するものである。
部旋回体に対して脱着可能な複数の支柱と、取付孔を有
しその取付孔に支柱の上端部を挿通させることにより複
数の支柱間に架け渡される補強部材と、取付孔と対向し
て設けられる貫通孔を有しその貫通孔に支柱上端部を挿
通させることにより補強部材上に保持されるルーフと、
支柱上端部に形成されたねじ部に螺合することにより、
支柱上端部に保持されている補強部材及びルーフを同時
に締め付けて固定する固定手段と、を備えてなる油圧シ
ョベルのキャノピ構造である。
材を保持するための保持部を有し、固定手段は、保持部
に保持されている補強部材の取付孔周縁部を保持部側に
押圧する補強部材押え部と、補強部材に保持されている
ルーフの貫通孔周縁部を補強部材側に押圧するルーフ押
え部と、これらの押え部を同時に支柱上端側から締め付
け固定するためのボルトとから構成されている油圧ショ
ベルのキャノピ構造である。
支柱上端部に嵌合された状態で貫通孔を通過することが
でき下端が補強部材に当接するスリーブから構成されて
いる油圧ショベルのキャノピ構造である。
ール部を有する環状の鍔板から構成されている油圧ショ
ベルのキャノピ構造である。
プレートから構成され、そのプレートのコーナー部分に
取付孔が備えられ、その取付孔に支柱上端部を案内する
ことにより、支柱上端部の配置を位置決めできるように
構成されている油圧ショベルのキャノピ構造である。
複数本の後側支柱とルーフと、これらの支柱の上端部に
架け渡される補強部材およびルーフとから構成されるキ
ャノピを搭載した小型油圧ショベルであって、油圧ショ
ベルの本体に対し前記支柱が着脱自在に構成され、補強
部材とルーフに対向して支柱取り付け用の取付孔が設け
られ、その取付孔を介して補強部材およびルーフが支柱
の上端部に着脱自在に接続され、両側支柱に補強部材と
ルーフが取り付けられて組み立てられたときに 、キャノ
ピ構造が油圧ショベル本体の側面から見て略矩形の枠体
を形成するように構成されている小型油圧ショベルであ
る。
側支柱、後側支柱及びルーフのうちの少なくとも1つに
ついて複数種の部品が用意されている小型油圧ショベル
である。複数種の部品とは、例えば、前側支柱について
はその支柱下部の間隔を複数パターンに変化させたも
の、ルーフについては前側支柱及び後側支柱の取付位置
を複数パターンに変化させたもの等が示される。
柱上端部に螺合して締め付けると、ルーフと補強部材及
び補強部材と支柱上端部をそれぞれ同時に固定すること
ができ、これとは逆に、固定手段を緩めて支柱上端部か
ら取り外せば、ルーフと補強部材との固定及び補強部材
と支柱上端部との固定をそれぞれ同時に解除することが
でき、ルーフ、補強部材、支柱をそれぞれ各部品に分解
して搬送することができる。また、分割可能な構造とし
たことにより、例えばルーフのサイズが変更される場合
であっても支柱を共用することが可能になり、キャノピ
構造のコストダウンを図ることができる。
部が補強部材の取付孔縁部を保持部側に押圧して固定
し、ルーフ押え部がルーフの貫通孔縁部を補強部材側に
押圧して固定する。
して補強部材を押圧するように構成しているため、スリ
ーブの長さを調整することで例えばルーフの変形を吸収
して固定を行うことができる。
されるときにシールが施される。
付孔に支柱上端部を挿通させることにより、支柱上端部
の配置が位置決めされるため、ルーフの取り付けが簡単
になる。
側支柱、後側支柱、ルーフとに3分割することができ
る。
側支柱及びルーフのうちの少なくとも一つについて複数
種類の部品が用意されているため、組み合わせを変える
ことにより、部品の共通化が図れる。
基づいて本発明を詳細に説明する。
される小型油圧ショベルの構成を示したものである。
ラ式の下部走行体2上に上部旋回体3が旋回自在に搭載
されており、この上部旋回体3の前側にはフロントアタ
ッチメント4が備えられている。このフロントアタッチ
メント4は、ブーム4a,アーム4b,バケット4c及
びこれらを駆動させるブームシリンダ4d,アームシリ
ンダ4e,バケットシリンダ4fとから主として構成さ
れている。
エンジンユニット、燃料タンク、作動油タンク、バッテ
リ等を収容する機器カバー5が設けられ、この機器カバ
ー5上に運転席6が取り付けられている。
クス7が配置されており、そのコントロールボックス7
上の操作レバー7aを操作することにより、上記フロン
トアタッチメント4を操作させることができる。
体3の前側と後側に4本の支柱8,9及び10,11が
立設されており、これらの支柱8〜11の上端部にルー
フ12が取り付けられている。
ピ構造を詳細に示したものであり、(a)は小型油圧シ
ョベル1を前側から見た左側面図、(b)は正面図、
(c)は後側から見た右側面図である。
された前側支柱8,9の下端部8a及び9aには、フロ
アプレート3aに取り外し可能に固定するための取付金
具8b及び9bがそれぞれ備えられている。これらの取
付金具8b及び9bは帯板状の接続プレート13によっ
て接続されている。
についても帯板状の接続プレート14で接続されてお
り、従って、前側支柱8,9は平行する一対の接続プレ
ート13及び14によって矩形に固定されていることに
なる。
るために前側支柱9からコ字状に延設された前側ガード
であり、また、15はオペレータの横側をガードすると
ともに乗降時に取手として利用される横側ガード(図2
(b)参照)であり、いずれも必要に応じて設けられ
る。
1は金属製パイプをU字状に折り曲げることによって形
成されており、後側支柱10,11を連絡している水平
方向の連絡部分11aは、機器カバー5の上面に備えら
れた固定金具5aに対してボルト5bを用いて固定され
ている。従ってボルトを緩めて固定金具5aを分解すれ
ば後側支柱10,11を機器カバー5から取り外すこと
ができる。
c及び11cは、帯板状の接続プレート16で接続され
ており、それにより、後側支柱10,11は全体として
矩形に固定されていることになる。
柱9の上端部9c、後側支柱10の上端部10c及び後
側支柱11の上端部11cには、補強部材としての補強
枠17が架け渡されている。
のであり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図を
示している。
抜かれた枠板(プレート)17aと、枠板17aに沿っ
てその枠板17a上に固定される補強リブ17bとから
構成されている。
定して載置できる程度の幅W1〜W 3 が確保されており、
各コーナー部分17c〜17fには、支柱上端部8c,
9c,10c及び11cを挿通させるための取付孔17
gがそれぞれ形成されている。
側に配置される4本のC形鋼と、その各C形鋼をコーナ
ー部で接続している筒部17b′とからなり、各筒部1
7b′はコーナー部分に形成されている各取付孔17g
に対応して配置されている。
ノピルーフ12を拡大して示したものであり、同図
(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は右
側面図を示している。
れた樹脂部材からなり、上記取付孔17gと対応する位
置に貫通孔12aを備え、下面には上記補強リブ17b
と嵌合し得る凹溝12bが形成されている。なお、ルー
フ12の上面に形成された傾斜面12cは、両側より若
干掘り下げられ状態で後方に向けて先下がりに形成さ
れ、水捌けを良くしている。
フ12と前側支柱9の組立構造を示したものである。
部に雌ねじ部9dが形成され下部に保持部としての大径
部9eが形成された支軸9fが固定されており、この支
軸9fの大径部9eに接続プレート14が固定されてい
る。なお、上記支軸9fは支柱上端部として機能する。
17b′を嵌合させると、補強枠17aが接続プレート
14上に保持される。この状態で、支軸9fに補強部材
押え部としての金属製のスリーブ18を嵌合し、筒部1
7b′の上端面に当接させる。
動できるものであり、その下部には鍔部18aが径方向
に形成されている。この鍔部18aは、筒部17b′の
上端面を確実に押圧するためのものである。また、ルー
フ12に形成される貫通孔12aの直径は、そのスリー
ブ18を通過させることができるように設定されてい
る。
9fとを対向させた状態でルーフ12を降ろすと、ルー
フ12の下面が補強枠17aと当接し補強枠17a上に
保持される。
12の貫通孔12a周縁部から若干突出することにな
る。また、スリーブ18の上端は、支軸9fの上端に対
しても若干突出しており、締付け代“t”が確保されて
いる。
補強枠17a側に押圧するため、及び補強枠17aの筒
状部17b′に当接しているスリーブ18を押圧するた
めのリング状の押え板である。ただし、この押え板19
はスリーブ18に対しては直接押圧するのに対し、ルー
フ12に対してはシール部としてのゴム製のシール19
aを介して押圧している。それにより、まずスリーブ1
8を介して補強枠17aを固定し支柱9の剛性を高めた
上で、シール19aの弾性変形によって発生する反発力
でルーフ12に押圧力を与え、ルーフ12を固定するよ
うにしている。なお、20は座金であり、21は吊りフ
ックである。
押え部として機能する。
軸9fに形成されている雌ねじ部9dに螺合することに
よって上記した各構成要素を固定することができるよう
になっている。なお、23はスプリングワッシャであ
る。
ねじ部9dに螺合させていくと、押え板19がスリーブ
18を押し下げ、押し下げられたスリーブ18は、筒部
17b′を押圧し補強枠17aを接続プレート14上に
固定する。
に、押え板19はシール19aを介してルーフ12の貫
通孔12a周縁部を押圧し、押圧されたルーフ12は、
補強枠17a上に固定される。
びその補強枠17aとルーフ12の固定を、1つの締付
ボルト22の螺合動作だけで同時に実現することができ
るようになっている。
り、ルーフ12と後側支柱9の組立構造を示したもので
ある。なお、図5と同じ構成要素については同一符号を
付してその説明を省略する。
本的に前側支柱9のそれと同じである。ただし、図5に
示した吊りフック21は4本の支柱において対角線の配
置で取り付けられるものであるため、図6には現れてい
ない。
造では、支軸9fと補強枠17aとの間には接続プレー
ト16が配置されることになる。
実施形態では4本で構成したが、少なくとも3本以上で
あれば本発明のキャノピ構造を適用することができる。
施形態では支柱上端部に雌ねじ部を形成し、その雌ねじ
部にボルトを螺合させる構成であったが、これに限ら
ず、支柱上端部の外周に雄ねじ部を形成し、その雄ねじ
部に対して雌ねじ部を備えたキャップを螺合させるもの
であってもよい。
施形態ではスリーブ18で構成したが、これに限らず、
例えば補強部材17aの筒状部17b′を延長させ、押
え板19で直接押圧するように構成することもできる。
ただし、スリーブ18を利用すると、その軸方向長さを
調節するだけで加工誤差やルーフの変形を吸収すること
ができるという利点がある。
請求項1の本発明によれば、固定手段を支柱上端部に螺
合して締め付けると、ルーフと補強部材及び補強部材と
支柱上端部をそれぞれ同時に固定することができ、これ
とは逆に、固定手段を緩めて支柱上端部から取り外せ
ば、ルーフと補強部材との固定及び補強部材と支柱上端
部との固定をそれぞれ同時に解除することができ、ルー
フ、補強部材、支柱をそれぞれ各部品に分解して搬送す
ることができる。また、分割可能な構造としたことによ
り、例えばルーフのサイズが変更される場合であっても
支柱を共用することが可能になり、キャノピ構造のコス
トダウンを図ることができる。
部が補強部材の取付孔周縁部を保持部側に押圧して固定
し、ルーフ押え部がルーフの貫通孔周縁部を補強部材側
に押圧して固定するため、補強部材及びルーフを個別に
かつ確実に固定することができる。
して補強部材を押圧するように構成しているため、スリ
ーブの長さを調整することで例えばルーフの変形を吸収
して固定を行うことができる。
されるときにシールが施されるため、固定部の防水が行
われる。
付孔に支柱上端部を挿通させることにより、支柱上端部
の配置が位置決めされるため、ルーフの取り付けが簡単
になる。
側支柱、後側支柱、ルーフとに3分割することができ
る。
側支柱及びルーフのうちの少なくとも一つについて複数
種類の部品が用意されているため、組み合わせを変える
ことにより、部品の共通化を図ることができる。
ベルの外観図である。
図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
面図、(b)は正面図である。
面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
ある。
ある。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 上部旋回体に対して脱着可能な複数の支
柱と、取付孔を有しその取付孔に前記支柱の上端部を挿
通させることにより前記複数の支柱間に架け渡される補
強部材と、前記取付孔と対向して設けられる貫通孔を有
しその貫通孔に前記支柱上端部を挿通させることにより
前記補強部材上に保持されるルーフと、前記支柱上端部
に形成されたねじ部に螺合することにより、前記支柱上
端部に保持されている前記補強部材及び前記ルーフを同
時に締め付けて固定する固定手段と、を備えてなること
を特徴とする油圧ショベルのキャノピ構造。 - 【請求項2】 前記支柱上端部に前記補強部材を保持す
るための保持部を有し、前記固定手段は、前記保持部に
保持されている前記補強部材の取付孔周縁部を前記保持
部側に押圧する補強部材押え部と、前記補強部材に保持
されている前記ルーフの貫通孔周縁部を前記補強部材側
に押圧するルーフ押え部と、これらの押え部を同時に前
記支柱上端側から締め付け固定するためのボルトとから
構成されている請求項1記載の油圧ショベルのキャノピ
構造。 - 【請求項3】 前記補強部材押え部は、前記支柱上端部
に嵌合された状態で前記貫通孔を通過することができ下
端が前記補強部材に当接するスリーブから構成されてい
る請求項2記載の油圧ショベルのキャノピ構造。 - 【請求項4】 前記ルーフ押え部は、シール部を有する
環状の鍔板から構成されている請求項2または3に記載
の油圧ショベルのキャノピ構造。 - 【請求項5】 前記補強部材が窓枠状のプレートから構
成され、そのプレートのコーナー部分に前記取付孔が備
えられ、その取付孔に前記支柱上端部を案内することに
より、前記支柱上端部の配置を位置決めできるように構
成されている請求項1〜4のいずれかに記載の油圧ショ
ベルのキャノピ構造。 - 【請求項6】 複数本の前側支柱と複数本の後側支柱と
ルーフと、これらの支柱の上端部に架け渡される補強部
材およびルーフとから構成されるキャノピを搭載した小
型油圧ショベルであって、前記油圧ショベルの本体に対し前記支柱が着脱自在に構
成され、前記補強部材と前記ルーフに対向して支柱取り
付け用の取付孔が設けられ、その取付孔を介して前記補
強部材および前記ルーフが前記支柱の上端部に着脱自在
に接続され、両側支柱に前記補強部材と前記ルーフが取
り付けられて組み立てられたときに、キャノピ構造が 前
記油圧ショベル本体の側面から見て略矩形の枠体を形成
するように構成されていることを特徴とする小型油圧シ
ョベル。 - 【請求項7】 前記前側支柱、前記後側支柱及び前記ル
ーフのうちの少なくとも1つについて複数種の部品が用
意されている請求項6記載の小型油圧ショベル。
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