JP3357546B2 - 浚渫船 - Google Patents

浚渫船

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JP3357546B2
JP3357546B2 JP24909996A JP24909996A JP3357546B2 JP 3357546 B2 JP3357546 B2 JP 3357546B2 JP 24909996 A JP24909996 A JP 24909996A JP 24909996 A JP24909996 A JP 24909996A JP 3357546 B2 JP3357546 B2 JP 3357546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば船体上に上
部旋回体および作業装置等を装備したバックホウ船等の
浚渫船に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の陸上用の建設
機械をそのまま船体上に積載してなる積載型のバックホ
ウ船は知られている。
【0003】そこで、図8および図9に第1の従来技術
による浚渫船として積載型のバックホウ船を例に挙げて
説明する。
【0004】図において、1は船体、2は該船体1の甲
板1A上で前部側に積載された油圧ショベルを示し、該
油圧ショベル2は、後述のトラックフレーム4および各
履帯10等を備えた下部走行体3と、該下部走行体3上
に旋回可能に設けられた上部旋回体11等とから構成さ
れている。そして、該下部走行体3はチェーン(図示せ
ず)等を介して船体1上で固定される。
【0005】4は下部走行体3の本体を構成するトラッ
クフレームで、該トラックフレーム4は図9に示す如
く、センタフレーム5と、該センタフレーム5の左,右
両側に設けられ、前,後方向に伸長したサイドフレーム
6,6とから構成されている。また、該センタフレーム
5は、鋼板等により平面形状が略H型状をなすように形
成され、中央の丸胴7と、該丸胴7から前,後,左,右
に延びた4本の脚部8,8,…とから構成されている。
【0006】そして、前記各脚部8は、丸胴7から延び
た先端側が各固定ボルト9,9,…およびスペーサ(図
3参照)等により各サイドフレーム6の上部側に着脱可
能に固着されている。また、前記各サイドフレーム6の
外周には前,後方向で無端状の各履帯10が巻回されて
いる。さらに、前記丸胴7内には上部旋回体11を旋回
させる旋回装置(図示せず)等が装着される。
【0007】11はセンタフレーム5の丸胴7上に前記
旋回装置等を介して旋回可能に設けられた上部旋回体
で、該上部旋回体11は、運転室12、機械室13およ
びカウンタウェイト14等からなり、該上部旋回体11
の前部中央には作業装置15が俯仰動可能に設けられて
いる。また、作業装置15は、ブーム15A、アーム1
5Bおよびバケット15Cと、これらを回動させる各シ
リンダ15D等とからなっている。
【0008】第1の従来技術による積載型のバックホウ
船は上述のような構成を有するもので、作業装置15の
バケット15Cで海底の土砂等の掘削作業等を行う。ま
た、油圧ショベル2をチェーン等を介して船体1から取
外すことにより、該油圧ショベル2を陸上用の建設機械
としても使用できるようになっている。
【0009】次に、図10および図11は第2の従来技
術を示し、第2の従来技術の特徴は、前記第1の従来技
術で述べた油圧ショベルから下部走行体を取外し、残り
の上部旋回体および作業装置を船体に設けた丸胴上に搭
載(以下、搭載型のバックホウ船という)する構成にな
っている。なお、第2の従来技術では前記第1の従来技
術と同様の構成要素には同様の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0010】図において、21は船体で、該船体21は
前記第1の従来技術で述べた船体1とほぼ同様に甲板2
1A、船底21B等からなり、該甲板21Aと船底21
Bとの間には図11に示す如く、船体21内を複数の室
に画成するように仕切り板21C,21C等が上,下方
向に設けられている。
【0011】また、前記船体21の甲板21Aには後述
する丸胴23用の取付穴21Dが穿設され、船体21内
には前記各仕切り板21C間に位置して上,下方向に支
持筒22が設けられている。そして、該支持筒22は下
端側が船底21B上に設けられ、上端側は前記取付穴2
1D側へと上向きに延び、丸胴23を下側から支持して
いる。
【0012】23は船体21の取付穴21D内に一体に
設けられた丸胴を示し、該丸胴23は、前記第1の従来
技術で述べたセンタフレーム5の丸胴7とほぼ同様に形
成されているものの、該丸胴23は下端側が支持筒22
の上端で支持され、外周側が取付穴21Dに溶接等によ
り固着されている。そして、丸胴23上には前記第1の
従来技術と同様の上部旋回体11および作業装置15等
が旋回可能に搭載されている。
【0013】このように構成される第2の従来技術によ
る搭載型のバックホウ船では、丸胴23を船体21の甲
板21Aに形成された取付穴21Dに溶接等で直接取付
け、該丸胴23上に上部旋回体24を旋回可能に搭載す
ることにより、前記第1の従来技術で述べた油圧ショベ
ル1の下部走行体3のうち、各サイドフレーム6、各脚
部8および各履帯10等を廃止し、これによって上部旋
回体11を前記第1の従来技術よりも低い位置で船体2
1上に配設し、作業装置15のバケット15Cによる最
大掘削深さを長めに設定できるようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の従来技術による積載型のバックホウ船では、陸上用
の建設機械としての油圧ショベル2をそのまま船体1上
に積載する構成としているため、作業装置15が設けら
れる上部旋回体11が下部走行体3全体の高さ分だけ甲
板1Aよりも高い位置に配設されるようになる。
【0015】この結果、作業装置15全体を十分に長く
して形成しない限り、バケット15Cによる最大掘削深
さを長めに設定するのが難しくなるという問題がある。
またこのような従来技術では、下部走行体3をチェーン
等により船体1上で強固に固定するようにしているた
め、該チェーン等による油圧ショベル2の着,脱作業が
非常に面倒なものとなる上に、このような作業に多大な
時間を要してしまい作業性が低下してしまうという問題
がある。
【0016】一方、第2の従来技術では、丸胴23を船
体21の甲板21Aに直接設けることにより、前記第1
の従来技術で述べた各サイドフレーム6、各脚部8およ
び各履帯10等を廃止しているため、これら各サイドフ
レーム6、各脚部8および各履帯10等を含めた全体の
高さ分だけ、上部旋回体11を前記第1の従来技術の場
合よりも低い位置で船体21上に配設することができ、
これによってバケット15Cによる最大掘削深さを前記
第1の従来技術よりも長めに設定できるようにしてい
る。
【0017】しかし、このような従来技術にあっては、
上部旋回体11を船体21上に装着するために、上部旋
回体11とは別に丸胴23を船体21上に新たに設ける
必要があり、該丸胴23の製作コスト等が増加してしま
う上に、丸胴23を取付穴21Dに溶接等で固着する必
要があり、このような取付け作業が面倒なものとなり、
作業性等が低下してしまうという問題がある。
【0018】また、作業状況等に合わせて上部旋回体1
1の大きさ等を変更したために、該上部旋回体11が丸
胴23の大きさに合わなくなった場合には、丸胴23お
よび取付穴21D等を上部旋回体11の大きさに合わせ
て新しく製作し直す必要があり、これによっても全体の
製作コスト等が高くなるという問題がある。
【0019】さらに、上部旋回体11を陸上用の建設機
械として用いる場合には、前記第1の従来技術で述べた
ような下部走行体3を新しく製作する必要があり、これ
によっても全体の製作コスト等が高くなるという問題が
ある。
【0020】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は油圧ショベル等の陸上用の建設
機械を利用することにより、作業装置等を有する上部旋
回体を船体の甲板上に容易に着脱可能に固定できる上
に、作業装置による最大掘削深さ等を十分に長めに設定
できるようにした浚渫船を提供することを目的としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による浚渫船は、甲板を有する
船体と、この船体の甲板上に設けられる支持フレーム
と、この支持フレームを介して前記船体の甲板上に旋回
可能に設けられ上部旋回体と、この上部旋回体に俯仰
動可能に設けられ作業装置とを備え、前記支持フレー
ムは、前記上部旋回体が旋回可能に設けられる中央の丸
胴と、この丸胴から前,後,左,右に延びる複数の脚部
とにより構成し、前記船体の甲板上には、前記支持フレ
ームの各脚部と対応する位置にそれぞれねじ座を配設
し、これらの各ねじ座上には前記支持フレームの各脚部
を固定ボルトにより着脱可能に固着する構成してい
る。
【0022】このように構成することにより、丸胴と
前,後,左,右に延びる複数の脚部とからなる支持フレ
ームは、船体の甲板上に配設した複数のねじ座上に前記
各脚部を位置決めした状態で、これらの各脚部を複数の
固定ボルト等により船体の甲板上に強固に固着すること
でき、これにより前記支持フレームの丸胴を甲板とは
別体にして設けることができる。そして、該丸胴上に作
業装置を有する上部旋回体を旋回可能に設けることがで
き、前記第2の従来技術で述べたように丸胴を甲板に溶
接等で直接取付ける必要をなくすことができる。
【0023】そして、一般に、油圧ショベル等の陸上用
の建設機械では前記第1の従来技術で述べたように、前
記丸胴と各脚部等とからなるセンタフレーム(支持フレ
ーム)と、該センタフレームの左,右両側に設けられる
各サイドフレーム、履帯等とから下部走行体を構成し、
該下部走行体の丸胴上には、前記上部旋回体を旋回可能
に設けると共に、該上部旋回体には前記作業装置を俯仰
動可能に設けているから、このような油圧ショベルから
前記センタフレーム(支持フレーム)、上部旋回体およ
び作業装置を残して前記各サイドフレーム、各履帯等を
取外すことにより、この油圧ショベルを船体の甲板上に
設けられる支持フレーム、上部旋回体および作業装置等
に容易に適用することができる。
【0024】また、前記油圧ショベルの各サイドフレー
ム、各履帯等を含んだ全体の高さ分だけ、上部旋回体を
第1の従来技術よりも低い位置で甲板上に配設すること
ができ、これにより作業装置の最大掘削深さを十分に長
く設定することができる。
【0025】また、請求項2に記載の発明によると
記支持フレームの各脚部には、前記各ねじ座上に各固定
ボルトを介して固着される取付板部を設け、前記船体の
甲板上には、前記取付板部がねじ座に対して位置ずれす
るのを規制する補強プレートを設けてなる構成としてい
る。
【0026】これにより支持フレームの各脚部に設け
た取付板部を、船体の甲板上に配設した各ねじ座上に固
定ボルトを介して強固に固着することができる。また、
船体の甲板上に設けた補強プレートにより、前記取付板
部がねじ座に対して位置ずれするのを規制することがで
きる。そして、前述したように油圧ショベルを当該浚渫
船に利用する場合には、支持フレームの各脚部を固定ボ
ルトを介してねじ座上に容易に取付けることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0028】ここで、図1ないし図7は本発明の実施例
によるバックホウ船を示している。なお、本実施例では
前記各従来技術と同様の構成要素には同様の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0029】図中、31は船体で、該船体31は前記第
2の従来技術で述べた船体21と同様に、甲板31A、
船底31Bおよび仕切り板(図示せず)等を有している
ものの、該船体31内には図2および図4に示す如く、
マンホール32が上,下方向に設けられている。そし
て、該マンホール32は下端側が船底31B上に設けら
れ、上端側は甲板31Aを貫通して上方へと僅かに突出
し、後述する丸胴35の下側で開口している。そして、
該マンホール32は、丸胴35の下側で後述する旋回輪
40等のメンテナンス作業を行うための作業スペースを
確保するものである。
【0030】33,33,…はマンホール32の開口端
側外周に位置して船体31の甲板31A上に互いに離間
して設けられた前,後,左,右のねじ座を示し、該各ね
じ座33は図4ないし図7に示す如く、それぞれ鋼板材
等から略長方形の平板状に形成され、後述する支持フレ
ーム34の各脚部36と対応する位置で溶接等により甲
板31A上に固着されている。また、各ねじ座33の外
周部にはそれぞれ後述する前記第1の従来技術で述べた
各固定ボルト9用のねじ穴33A,33A,…が形成さ
れている。そして、各ねじ座33上には、各脚部36の
取付板部36Aが前記各固定ボルト9等を介して固着さ
れ、支持フレーム34を船体31の甲板31A上で位置
決めしている。
【0031】34は前記各ねじ座33上に着脱可能に設
けられた支持フレームを示し、該支持フレーム34は図
2および図3に示す如く、中央の丸胴35と、該丸胴3
5から前,後,左,右に延びた4本の脚部36,36,
…等とから前記第1の従来技術で述べた油圧ショベル2
のセンタフレーム5と同様に形成されている。また、該
各脚部36の底側には外形が略長方形状をなした取付板
部36Aが設けられている。
【0032】ここで、前記各脚部36の取付板部36A
は、図5に示す如く外周側が略コ字状の固定部36A1
となり、該固定部36A1 は前記第1の従来技術で述べ
た各固定ボルト9およびスペーサ37等を介して各ねじ
座33上に強固に固着されている。これにより各脚部3
6の取付板部36Aは、後述の各補強プレート38,3
9と共に各固定ボルト9および各スペーサ37等を介し
て船体31の甲板31A上で確実に位置決めされてい
る。また、該各固定ボルト9を緩めると、各脚部36の
取付板部36Aは各ねじ座33から容易に脱着できるよ
うになっている。
【0033】そして、支持フレーム34の丸胴35上に
は、前記第1の従来技術で述べた上部旋回体11および
作業装置15等が後述の旋回輪40等を介して旋回可能
に搭載されている。
【0034】38,38,…は各脚部36の取付板部3
6Aを前,後両側から挟込むようにして、船体31の甲
板31A上に立設された第1の補強プレートを示し、該
各補強プレート38は図5および図6に示す如く鋼板等
から略台形状の平板に形成され、その一側部位には略L
字状の切欠部38Aが形成されている。そして、該各補
強プレート38は、各取付板部36Aを挟んで前,後で
対向するように該各取付板部36A前,後の位置にそれ
ぞれ2枚ずつ互いに離間して配設されている。
【0035】ここで、各補強プレート38の下端面は、
切欠部38Aを各ねじ座33の角隅部にはめ合わせた状
態で甲板31A上に溶接等により固着されている。そし
て、各補強プレート38は、その内側端面を前記取付板
部36Aの固定部36A1 外端面に前,後両側から当接
させ、支持フレーム34が各ねじ座33に対し前,後方
向に位置ずれするのを各固定ボルト9等と共に規制する
構成になっている。
【0036】39,39,…は各脚部36の取付板部3
6A左,右外側に位置して船体31の甲板31A上に立
設された第2の補強プレートを示し、該各補強プレート
39は図5および図7に示す如く、前記各補強プレート
38とほぼ同様に形成され切欠部39Aを有している。
そして、該各補強プレート39は、各取付板部36Aを
間に挟んで左,右で対向するように該各取付板部36A
左,右外側の位置にそれぞれ3枚ずつ互いに離間して配
設されている。
【0037】そして、前記各補強プレート38と同様に
して、各補強プレート39の下側面は、切欠部39Aを
各ねじ座33の角隅部にはめ合わせた状態で甲板31A
上に溶接等により固着されている。そして、各補強プレ
ート39は、その内側端面を前記取付板部36Aの固定
部36A1 外端面に左,右外側から当接させ、支持フレ
ーム34が各ねじ座33に対し左,右方向に位置ずれす
るのを各固定ボルト9等と共に規制する構成になってい
る。
【0038】なお、40は上部旋回体11と丸胴35と
の間に回転可能に設けられた旋回輪で、該旋回輪40は
図3に示す如く丸胴35の上側に装着され、上部旋回体
11側に設けられた旋回用の油圧モータおよび減速機
(図示せず)等を介して回転することにより、上部旋回
体11を支持フレーム34上で旋回させるものである。
【0039】本実施例によるバックホウ船を上述の如き
構成を有するもので、上部旋回体11を船体31の甲板
31A上に設けられた支持フレーム34上で旋回運動さ
せつつ、該上部旋回体11に設けられた作業装置15を
作動させることにより、バケット15Cで海底や川底の
土砂等の掘削作業等を行う。
【0040】ここで、本実施例では、前記支持フレーム
34を前記第1の従来技術で述べた油圧ショベル2のセ
ンタフレーム5と同様に形成し、該支持フレーム34の
一部をなす各脚部36の取付板部36Aを船体31の甲
板31Aに設けた各ねじ座33上に前記第1の従来技術
で述べた各固定ボルト9等を介して着脱可能に固着し、
さらに前記取付板部36Aの外周には各脚部36の位置
ずれを規制する各補強プレート38,39を配設したか
ら、これらの各固定ボルト9および各補強プレート3
8,39等により支持フレーム34を各ねじ座33上で
確実に位置決めした状態で固着することができる。そし
て、該支持フレーム34の丸胴35上に上部旋回体11
および作業装置15を旋回可能に設けることができる。
【0041】従って、本実施例では、前記第1の従来技
術で述べたような油圧ショベル2から各固定ボルト9を
介して各サイドフレーム6および各履帯10等を取外す
ことにより、残りの支持フレーム34(センタフレーム
5)、上部旋回体11および作業装置15等を当該バッ
クホウ船にそのまま適用することができ、全体の製作コ
スト等を大幅に削減することができる。
【0042】また、支持フレーム34の丸胴35を甲板
31Aとは別体にして設けることができるから、前記第
2の従来技術で述べたような丸胴23を新しく製作した
り、該丸胴23用の取付穴21Dを甲板21Aに形成す
る必要がなくなり、これによっても全体の製作コストや
加工コスト等を確実に削減することができる。
【0043】さらに、支持フレーム34の各脚部36に
特別な加工等を施さなくても、前記各脚部36の取付板
部36Aを前記第1の従来技術で述べた各固定ボルト9
等を用いて各ねじ座33上に容易に取付けることがで
き、これによっても支持フレーム34等にかかる製作コ
ストや加工コスト等を削減することができる。
【0044】さらにまた、支持フレーム34、上部旋回
体11および作業装置15等を油圧ショベル2に再度適
用する場合には、支持フレーム34の各脚部36を各固
定ボルト9を介して前記第1の従来技術で述べた各サイ
ドフレーム6に装着することにより、前記油圧ショベル
2を容易に組立てることができ、これによって前記第2
の従来技術で述べたように下部走行体3全体を新しく製
作する必要がなくなり、このような組立にかかるコスト
等を大幅に削減することができる。
【0045】一方、前記第2の従来技術において、作業
状況等に合わせて上部旋回体11の大きさ等を変更した
ために、該上部旋回体11が丸胴23の大きさに合わな
くなった場合でも、この丸胴23のうち船体21の甲板
21Aから突出した部位を予め切断すると共に、甲板2
1A上に各ねじ座33等を設けることにより、支持フレ
ーム34の各脚部36を各固定ボルト9等を介して前記
甲板21A上に容易に取付けることができる。これによ
り前記丸胴23等を前記上部旋回体11の大きさに合わ
せて新しく製作し直す必要がなくなり、全体の製作コス
ト等を低減できる上に、取付時の作業性等を向上するこ
とができる。
【0046】また、前記第1の従来技術で述べたような
各サイドフレーム6および各履帯10等を廃止したか
ら、該各サイドフレーム6および各履帯10等を含めた
全体の高さ分だけ作業装置15を前記第1の従来技術に
比べて低い位置に配設するこができ、これにより前記第
2の従来技術とほぼ同様の最大掘削深さを得ることがで
きる。
【0047】なお、前記実施例では、支持フレーム34
の各脚部36を各ねじ座33上に各固定ボルト9等を介
して取付けるものとして述べたが、本発明はこれに限ら
ず、各ねじ座33を廃止して、前記各脚部36を船体3
1の甲板31A上に直接取付けるようにしてもよい。
【0048】また、前記実施例では、各ねじ座33を4
枚の平板から構成するものとして述べたが、これに替え
て、左,右の各ねじ座33を前,後方向で互いに連結す
ることにより2枚の平板から形成してもよいし、また、
前,後の各ねじ座33を左,右方向で互いに連結するこ
とにより2枚の平板から形成してもよい。また、このよ
うな各ねじ座33をそれぞれ前,後,左,右で互いに連
結することにより1枚の平板から形成するようにしても
よい。
【0049】さらに、前記実施例では、前記第1の実施
例で述べた油圧ショベル2の一部を流用して支持フレー
ム34、上部旋回体11および作業装置15等から浚渫
船としてのバックホウ船を構成するものとして述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ブル
トーザ等の装軌式車両の一部を利用して浚渫船を構成す
るようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、船体の甲板上に設ける支持フレーム
を、上部旋回体が旋回可能に設けられる中央の丸胴と、
この丸胴から前,後,左,右に延びる複数の脚部とによ
り構成し、前記船体の甲板上には、前記支持フレームの
各脚部と対応する位置にそれぞれねじ座を配設し、これ
らの各ねじ座上には前記支持フレームの各脚部を固定ボ
ルトにより着脱可能に固着すると共に前記支持フレー
ムの丸胴上に上部旋回体を旋回可能に設け、該上部旋
回体に作業装置を俯仰動可能に設ける構成としたから、
前記第1の従来技術で述べたような油圧ショベルからセ
ンタフレーム(支持フレーム)、上部旋回体および作業
装置等を残して各サイドフレームおよび各履帯等を取外
すことにより、前記油圧ショベルを当該浚渫船に容易に
適用することができ、これらの支持フレーム、上部旋回
体および作業装置等全体にかかる製作コスト等を大幅に
削減することができる。
【0051】また、支持フレームの丸胴を甲板とは別体
にして設けることができるから、前記第2の従来技術で
述べたような丸胴を新しく製作したり、該丸胴の取付穴
を甲板に形成する必要をなくすことができ、これによっ
ても全体の製作コスト等を確実に削減することができ
る。さらに、前記第1の従来技術で述べたような各サイ
ドフレームおよび履帯等を廃止することにより、該各サ
イドフレームおよび各履帯等を含めた全体の高さ分だけ
作業装置を前記第1の従来技術に比べて低い位置に配設
するこができ、これにより前記第2の従来技術とほぼ同
様の最大掘削深さを得ることができる。そして、前述し
たように油圧ショベルを当該浚渫船に適用する場合に
は、前記支持フレームの各脚部を固定ボルトを介してね
じ座上に取付けることができ、このような取付け作業を
容易に行うことができ、作業性等を大幅に向上させるこ
とができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明では、前記支
持フレームの各脚部には、前記各ねじ座上に各固定ボル
トを介して固着される取付板部を設け、前記船体の甲板
上には、前記取付板部がねじ座に対して位置ずれするの
を規制する補強プレートを設けてなる構成としたから、
支持フレームの各脚部にそれぞれ設けた取付板部を、船
体の甲板上に配設した各ねじ座上に固定ボルトを介して
強固に固着することができる。また、船体の甲板上に設
けた補強プレートにより、前記取付板部がねじ座に対し
て位置ずれするのを規制でき、取付け作業を容易に行う
ことができると共に、作業性等を大幅に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による浚渫船を示す外観図であ
る。
【図2】図1中の作業装置を取外した状態で示す要部拡
大図である。
【図3】図1中の支持フレームおよび旋回輪等を拡大し
て示す分解斜視図である。
【図4】図2中の船体から上部旋回体および支持フレー
ム等を取外した状態で各ねじ座および各補強板等を示す
平面図である。
【図5】図2中の支持フレーム、ねじ座、各固定ボル
ト、各補強プレート等の一部を拡大して示す平面図であ
る。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向拡大断面図である。
【図7】図5中の矢示 VII−VII 方向拡大断面図であ
る。
【図8】第1の従来技術による浚渫船を示す外観図であ
る。
【図9】図8中の油圧ショベルから上部旋回体および作
業装置等を取外した状態でトラックフレームおよび各サ
イドフレーム等を拡大して示す平面図である。
【図10】第2の従来技術による浚渫船を示す外観図で
ある。
【図11】図10中の上部旋回体および作業装置等を取
外した状態で船体および丸胴を拡大して示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
2 油圧ショベル 9 固定ボルト 11 上部旋回体 15 作業装置 31 船体 31A 甲板 33 ねじ座 34 支持フレーム 35 丸胴 36 脚部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲板を有する船体と、この船体の甲板上
    設けられる支持フレームと、この支持フレームを介し
    て前記船体の甲板上に旋回可能に設けられ上部旋回体
    と、この上部旋回体に俯仰動可能に設けられ作業装置
    を備え、 前記支持フレームは、前記上部旋回体が旋回可能に設け
    られる中央の丸胴と、この丸胴から前,後,左,右に延
    びる複数の脚部とにより構成し、 前記船体の甲板上には、前記支持フレームの各脚部と対
    応する位置にそれぞれねじ座を配設し、これらの各ねじ
    座上には前記支持フレームの各脚部を固定ボルトにより
    着脱可能に固着する 構成してなる浚渫船。
  2. 【請求項2】 前記支持フレームの各脚部には、前記各
    ねじ座上に各固定ボルトを介して固着される取付板部を
    設け、前記船体の甲板上には、前記取付板部がねじ座
    対して位置ずれするのを規制する補強プレートを設け
    なる請求項1に記載の浚渫船。
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