JP2002138510A - 旋回作業機 - Google Patents

旋回作業機

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JP2002138510A JP2000336649A JP2000336649A JP2002138510A JP 2002138510 A JP2002138510 A JP 2002138510A JP 2000336649 A JP2000336649 A JP 2000336649A JP 2000336649 A JP2000336649 A JP 2000336649A JP 2002138510 A JP2002138510 A JP 2002138510A
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Hiroo Nakada
裕雄 中田
Toshinori Ichikawa
俊紀 市川
Tokuzo Saida
徳三 最田
Kazuya Oi
一弥 大井
Takeshi Ikumura
武司 生村
Yuji Tsutsui
勇次 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックホーの走行装置のトラックフレームの
前部にドーザ装置を取り付けるために設けたドーザブラ
ケットの溶接精度を向上させる。 【解決手段】 下部の走行装置と上部の旋回台とを有
し、走行装置は走行フレーム11の左右両側に走行機構
を備えて構成され、走行フレーム11は左右方向中央部
の上面側に旋回台を旋回自在に支持する上板39を備
え、この上板39の前側の下面側に、左右対向状に配置
された一対のドーザブラケット54,55a,55bが
溶接固定され、この左右一対のドーザブラケット54,
55a,55bは左右方向複数個所に配置されていて、
該ドーザブラケット54,55a,55bにドーザ装置
が取り付けられている旋回作業機において、上板39の
ドーザブラケット54,55a,55bに対応する個所
に、一対のドーザブラケット54,55a,55bの対
向内側上端側を、上板39の上方側から該上板39に溶
接固定するための穴61,62を貫通状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋
回作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バックホーは、走行装置上に旋回台を上
下方向の旋回軸心回りに左右に旋回自在に支持し、旋回
台の前部に掘削装置を設けると共に、旋回台上に、運転
席、エンジン、ラジエータ、作動油タンク、燃料タンク
等を備えてなる。走行装置は、トラックフレームの左右
両側に、クローラ式走行機構を備えてなる。トラックフ
レームは、左右方向中央部のセンター部と、このセンタ
ー部の左右両側から左右方向外方に延びる脚部と、左右
の各脚部の左右方向外端側に設けられたサイドフレーム
部とから主構成されており、センター部上に旋回台が取
り付けられると共に、該センター部の前部にドーザ装置
が取り付けられ、サイドフレーム部にクローラ式走行機
構が装備されている。
【0003】ドーザ装置は、上下揺動自在な左右一対の
揺動アームの前端側にブレードを固定すると共に、左右
揺動アーム間に配置されていて揺動アームを上下揺動さ
せる油圧シリンダからなるドーザシリンダを有する。ト
ラックフレームのセンター部は、上下方向に間隔を有し
て配置された上板と下板とを前後左右の縦板で連結して
なり、前側の縦板の前方側で且つ上板の下面側に、ドー
ザ装置を取り付けるドーザブラケットが溶接固定されて
いる。このドーザブラケットは、左右方向中央部に配置
されたシリンダ取付部を構成するドーザブラケットと、
このシリンダ取付部の左右両側に配置されていて揺動ア
ーム取付部を構成するドーザブラケットとがあり、これ
らシリンダ取付部及び左右の揺動アーム取付部を構成す
るドーザブラケットはそれぞれ一対設けられて左右方向
対向状に配置されている。
【0004】左右の揺動アーム取付部のドーザブラケッ
ト間には、左右の揺動アームの後端側の枢支部が左右方
向の軸心回りに回動自在に枢着されていて、該揺動アー
ムが上下揺動自在とされ、シリンダ取付部のドーザブラ
ケット間には、ドーザシリンダの後端側の枢支部が左右
方向の軸心廻りに回動自在に枢着され、ドーザシリンダ
の前端側の枢支部は、左右の揺動アームの前部間に設け
られた、シリンダブラケットに左右方向の軸心廻りに回
動自在に枢着されており、ドーザシリンダを伸縮させる
ことにより、揺動アームが上下に揺動されるように構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにおい
て、ドーザブラケットをトラックフレームの上板に溶接
固定する場合、溶接トーチは所定の角度(約45°)
で、溶接しようとする個所にあてなければ、良好に溶接
できないが、揺動アーム取付部及びドーザシリンダ取付
部を構成する一対のドーザブラケットの間の左右間隔は
狭く、溶接トーチを所定の角度でドーザブラケット間に
入れることができなく、ドーザブラケットの対向内側の
上端側をトラックフレームの上板下面にうまく溶接でき
ず、溶接不良を生じる場合がある。
【0006】また、トラックフレームの上板は高さが比
較的低く、ドーザブラケットの対向内側の上端側をトラ
ックフレームの上板下面に溶接する場合、しゃがんだ状
態で斜め下方から溶接しなければならず、無理な姿勢で
溶接するために、溶接不良が生じ易いと共に、作業性が
悪いという問題もある。また、ドーザブラケット回りに
は、作業時に、ドーザシリンダに作用する反力と揺動ア
ームに作用する反力とにより、回転モーメントを受ける
ため、強度上、かなり強固な構造とする必要があり、溶
接不良があるのは好ましくなく、しかも、この強固な構
造の為、重量アップとなり、安定性向上の妨げとなって
いる。
【0007】また、ドーザブラケットには、回転モーメ
ント以外にも、たおれ、ねじれ等の外力を受けるため、
これに対する強度を確保するため、横剛性もアップする
必要がある。本発明は、前記問題点に鑑みて、主とし
て、ドーザブラケットの強度の確保及び向上を図ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、下部の走行装置と上
部の旋回台とを有し、走行装置は走行フレームの左右両
側に走行機構を備えて構成され、走行フレームは左右方
向中央部の上面側に旋回台を旋回自在に支持する上板を
備え、この上板の前側の下面側に、左右対向状に配置さ
れた一対のドーザブラケットが溶接固定され、この左右
一対のドーザブラケットは左右方向複数個所に配置され
ていて、該ドーザブラケットにドーザ装置が取り付けら
れている旋回作業機において、上板前部に、一対のドー
ザブラケットの対向内側の上端側を、上板の上方側から
該上板に溶接固定するための穴を貫通状に形成したこと
を特徴とする。
【0009】また、穴は、該穴からドーザブラケットの
上端面の対向内側が露出するように形成されているのが
よい。また、ドーザブラケットの上端面の対向内側が、
ドーザブラケットの厚さ方向略中央部まで露出している
のがよい。また、ドーザ装置は、左右一対の揺動アーム
と、この左右揺動アームの前端側に固定されたブレード
と、左右揺動アーム間に配置されていて揺動アームを上
下揺動させるドーザシリンダとを備えてなり、一対のド
ーザブラケットは、上板の左右方向中央部に配置されて
ドーザシリンダの一端側を枢支するシリンダ取付部を構
成するドーザブラケットと、このシリンダ取付部の左右
両側に配置されて揺動アームの後端側を枢支する揺動ア
ーム取付部を構成するドーザブラケットとを備え、揺動
アーム取付部を構成するドーザブラケットの左右方向外
側のドーザブラケットの上端面の対向外側が、走行フレ
ームの上板から露出するように設けられているのがよ
い。
【0010】また、走行フレームの上板の前部には、前
方突出状に延設した延設部が形成され、この延設部の下
面側にドーザブラケットが溶接固定されているのがよ
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図3において、1は旋回作業機と
して例示するバックホーであり、このバックホー1は、
下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから主構成され
ており、走行装置2の前部にはドーザ装置4が取り付け
られ、旋回体3は旋回台5に、掘削装置(作業装置)
6、運転席7、操縦装置8、キャノピ9、エンジン、ラ
ジエータ、燃料タンク、作動油タンク、油圧ポンプ、油
圧機器のコントロールバルブ、ボンネット等を備えてな
る。
【0012】このバックホー1は、後方小旋回型バック
ホーと称されるもので、旋回台3の後面が、旋回しても
走行装置2の左右幅からはみでないように略円弧状に形
成されている。走行装置2は、本実施の形態では、図4
及び図5に示すように、トラックフレーム(走行フレー
ム)11の左右両側にクローラ式走行機構12を備えて
なるクローラ式走行装置が採用されている。トラックフ
レーム11は、図2、図4〜図7に示すように、上面に
旋回ベアリング13を支持しかつ中央にスイベルジョイ
ント14を設けたセンター部15と、このセンター部1
5から左右方向外方突出状に設けられた支持脚部16
と、左右各支持脚部16の左右方向外端側に位置してク
ローラ式走行機構12を支持するサイドフレーム部17
とを有している。
【0013】クローラ式走行機構12は、サイドフレー
ム部17の前部に回転自在に支持されたアイドラ18
と、サイドフレーム部17の後部に設けた油圧モータ等
からなる走行モータMに設けられて回転駆動可能とされ
た駆動輪(スプロケット)19と、サイドフレーム部1
7の下部に回転自在に設けられた複数個の転輪20と、
サイドフレーム部17上部の前後中途部に設けられたキ
ャリヤローラ21と、これらアイドラ18,駆動輪1
9、転輪20キャリヤローラ21に亘って巻き掛けられ
たゴム製又は鉄製のクローラベルト22とを備えて構成
され、駆動輪19を走行モータMで駆動してクローラベ
ルト22を循環回走させることで、バックホー1を前後
進させるように構成されている。
【0014】ドーザ装置4は、トラックフレーム11の
センター部15から前方に突出すると共に、センター部
15に上下揺動自在に支持された揺動アーム24と、こ
の揺動アーム24の前端側に固着されたブレード25
と、揺動アーム24を昇降する(上下動させる)油圧シ
リンダ(又は他のアクチュエータ)からなるドーザシリ
ンダ26とを有する。前記旋回台5は、トラックフレー
ム11に、旋回ベアリング13を介して上下方向の旋回
軸心Xを中心に左右に旋回自在に支持されており、厚板
材からなる旋回基板27上に補強部材、機器取り付け用
のステー、ブラケット等を設けてなる旋回フレーム28
を有し、この旋回フレーム28の後部に、旋回台5の後
部を構成するウエイト29が取り付けられ、旋回フレー
ム28の前面、左右側面及び上面の適宜個所がカバー体
によって覆われてなる。
【0015】旋回フレーム28(旋回台5)の前部に
は、支持ブラケット30が固定され、この支持ブラケッ
ト30に前記掘削装置6が装着されている。この掘削装
置6は、前記支持ブラケット30に縦軸を介して上下方
向の軸心回りに左右揺動自在に支持された揺動ブラケッ
ト31にブーム32とブームシリンダ33の各基端部を
枢支し、ブーム32の先端にアーム34を枢支して該ア
ーム34をアームシリンダ35で揺動可能にし、アーム
34の先端にバケット(作業具)36を枢支して該バケ
ット36をバケットシリンダ37で掬い及びダンプ動作
可能にしている。
【0016】前記トラックフレーム11のセンター部1
5は、上板39と下板40とを前後左右の縦板41,4
2,43で連結して四角箱形状に形成されている。支持
脚部16は、前記センター部15の上板39の左右側縁
から左右方向外方に延びる上脚板44と、センター部1
5の下板40の左右側縁から左右方向外方に延びる下脚
板45と、上下脚板44,45を連結する前後の連結板
46,47とから主構成され、上脚板44は、上板39
とは別体で形成され、下脚板45は下板40と一体形成
され、前連結板46は前縦板41と一体形成され、後連
結板47は後縦板42と一体形成されている。
【0017】なお、一枚板からなる一体のものを別体で
形成して溶接して接続し、別体のものを溶接してなるも
のを一枚板で一体に形成してもよい。また、上脚板44
には孔は形成されていない。上下の脚板44,45は、
図7及び図10に示すように、センター部15から左右
外方へかつ下向き傾斜して設けられ、サイドフレーム部
17に接続されている。また、上脚板44は1枚板で形
成され、この上脚板44左右方向内端側は、上方に向け
て折曲されると共に、該折曲部分の左右方向内端側をセ
ンター部15の上板39の側面に、上板39の上面から
上方に突出するように接当させ、この上脚板44の折曲
部分の上板39上面から上方に突出した部分と、上板3
9上面とを溶接により固定している。
【0018】このように構成することで、溶接の信頼性
を確保することができるのである。すなわち、図11に
示すように、上脚板44の左右方向内端側が上板39の
下面側に溶接固定されるように構成されていると、上脚
板44の左右方向内端側の上板39に対する位置決めが
難しく、溶接強度にバラツキが生じることとなるが、本
実施の形態のものでは、このようなことはないようにな
っている。また、上脚板44は、左右方向中途部で、下
部側が上部側に対して緩斜面となるように、屈曲されて
いる。
【0019】このように構成することで、トラックフレ
ーム11の剛性向上が図れると共に、上脚板44とクロ
ーラベルト22との間の隙間が大きくなり、土の排除性
が向上すると共に、この隙間に土落とし用の棒等を入れ
やすいようになっている。左右各サイドフレーム部17
は、前部及び中途部を構成する正面視略門型形の主体部
48と、後部のモータホルダ49とから主構成され、主
体部48は支持脚部16に連結され、モータホルダ49
は主体部48の後端に固着された支持板50に固着され
ている。
【0020】また、前記主体部48にアイドラ18、転
輪20及びキャリヤローラ21が取付支持され、モータ
ホルダ49に走行モータMが取付支持されている。な
お、センター部15において、上板39には中央に大き
な円形孔51が形成され、上板39の上面には円形孔5
1の外方に設けた取付部52に旋回ベアリング13の内
輪が固着されると共に、旋回ベアリング13の外輪が旋
回フレーム28の旋回基板27下面に固定され、旋回ベ
アリング13の内輪の内周面には、旋回台5に取付けら
れた旋回モータのピニオンが噛合する大ギヤが形成され
ており、旋回モータを駆動することにより旋回台5を旋
回できるようになっている。
【0021】前記センター部15の上板39は厚肉の堅
牢な板材によって形成され、この上板39の前部は、前
縦板41及び支持脚部16の左右方向内端側より大きく
前方へ突出した延設部53を有し、この延設部53の下
面に、板材からなり左右対向状に配置された一対の(一
対で一組の)ドーザブラケット54,55a,55b
が、左右方向複数個所(3個所)配置されており、各ド
ーザブラケット54,55a,55bの、上板39、下
板40及び前縦板41に対応する端縁等が、上板39、
下板40及び前縦板41に溶接により接合固定されてい
る。
【0022】左右一対のドーザブラケット54,55
a,55bは、上板39の左右方向略中央部に配置され
ていてシリンダ取付部56を構成するドーザブラケット
54と、このシリンダ取付部56の左右両側に配置され
ていて揺動アーム取付部57を構成するドーザブラケッ
ト55a,55bとがある。左右の揺動アーム取付部5
7を構成するドーザブラケット55a,55b間(の前
部)には、左右の揺動アーム24の後端側の枢支部が左
右方向の軸心回りに回動自在に枢着されていて、該揺動
アーム24がドーザブラケット55a,55bに上下揺
動自在に支持されている。
【0023】また、シリンダ取付部56を構成するドー
ザブラケット54間(の前部)には、ドーザシリンダ2
6の一端側(後端側)の枢支部が左右方向の軸心廻りに
回動自在に枢着され、ドーザシリンダ26の他端側(前
端側)の枢支部は、左右の揺動アーム24の前部同志を
連結する連結部材58の左右方向略中央部に設けられた
左右一対のシリンダブラケット59間に左右方向の軸心
廻りに回動自在に枢着されており、ドーザシリンダ26
を伸縮させることにより、左右の揺動アーム24が上下
に揺動されるように構成されている。
【0024】前記ドーザブラケット54,55a,55
bは、従来技術においては前縦板41の前面に固着され
て、強度上、前縦板41からの突出量を大きくできなか
ったために、ドーザシリンダ26の枢支部が前縦板41
の近くに位置しており、揺動アーム24の枢支部を下板
40より下方に突出する位置に採ることにより、揺動ア
ーム24とドーザシリンダ26の枢支部との距離を確保
するようになっていた。しかし、前述のように、上板3
9の前部を大きく突出させた延設部53を形成すること
により、ドーザシリンダ26の枢支部を前方に位置変更
させることができ、それにより、揺動アーム24の枢支
部を下板40よりも上方に位置変更させることができる
ようになる。
【0025】そして、揺動アーム24の枢支部は、上方
へ位置変更することにより、下板40又は下板40に形
成される開口を塞ぐ底板(トラックフレーム11のセン
ター部15の下面)より下方へ突出しなくなり、即ち、
センター部15の下面以上の高さに配置できるようにな
り、トラックフレーム11が石等の障害物を跨ぐときに
その障害物と接触することがなくなる。換言すると、障
害物との干渉を回避するために、揺動アーム24の枢支
部を上方に位置変更し、揺動アーム24を揺動するため
の枢支点間距離を確保するために、ドーザシリンダ26
の枢支部を前方に位置変更し、そのような揺動アーム2
4及びドーザシリンダ26を強固に支持するために、上
板39を前方に大きく突出させている。
【0026】前記上板39の延設部53には、左右方向
中央部及び左右両側の3つの穴61,62が上下方向貫
通状に形成されており、左右方向中央部の穴61は、シ
リンダ取付部56を構成するドーザブラケット54に対
応する位置に形成され、左右両側の穴62は揺動アーム
取付部57を構成するドーザブラケット55a,55b
に対応する位置に形成されている。この穴61,62
は、左右一対のドーザブラケット54,55a,55b
の、ドーザブラケット対向方向内側(これを対向内側と
いい、また、これに対し、ドーザブラケット対向方向外
側を対向外側という)の上端側を上板39の下面に溶接
する場合において、左右一対のドーザブラケット54,
55a,55b間の間隔が狭く、このドーザブラケット
54,55a,55b間に斜め下側から溶接トーチを最
適な角度で挿入することができないがために、この左右
一対のドーザブラケット54,55a,55bの対向内
側の上端側を上板39に、該上板39の上方側から溶接
できるように形成したものであり、このように穴61,
62を形成することで、狭いドーザブラケット54,5
5a,55b間の対向内側の上端側を精度良く溶接でき
るのである。
【0027】また、上から溶接できるので、比較的楽な
姿勢で溶接作業を行うことができ、溶接精度を向上させ
ることができる。さらに、上板39に穴61,62を形
成することで、重量軽減を図ることができる。前記穴6
1,62は、該穴61,62からドーザブラケット5
4,55の上端面の対向内側が、ドーザブラケット5
4,55a,55bの厚さ方向(左右方向)略中央部ま
で露出するように形成されている。
【0028】詳しくは、中央部の穴61からは、シリン
ダ取付部56を構成する左右各ドーザブラケット54の
上端面の対向内側が、ドーザブラケット54の厚さ方向
略中央部まで露出しており、左右両側の穴62からは、
揺動アーム取付部57を構成するドーザブラケット55
a,55bの、左右方向内方側のドーザブラケット55
aの上端面の対向内側が、ドーザブラケット54の厚さ
方向略中央部まで露出している。そして、この露出した
ドーザブラケット54,55aの上端面の対向内側と、
上板39に形成した穴61,62の内面とを溶接するこ
とで、ドーザブラケット54,55aの対向内側の上端
側が上板39に固定されるようになっている。
【0029】また、揺動アーム取付部57を構成するド
ーザブラケット55a,55bの、左右方向外方側のド
ーザブラケット55bの対向内側の上端側は、穴62を
介して上板39の下面に溶接される。このようにして、
ドーザブラケット54,55aの対向内側の上端側の溶
接精度を良好に確保でき、ドーザブラケット54,55
aの横剛性を十分確保できる。なお、穴61,62を形
成する場合、穴61,62からドーザブラケット54,
55の上端面の対向内側が露出するように形成されてい
なくてもよいが、例えば、穴61,62の左右側縁がド
ーザブラケット54,55a,55bの対向内側の上端
縁に一致していると、穴61,62の内面とドーザブラ
ケット54,55a,55bの対向内側の面とが面一に
なり、ドーザブラケット54,55a,55bの対向内
側の上端側と穴61,62の内面とを溶接する場合、溶
接ビードが垂れ下がり、溶接不良を起こすことが多く、
また、穴61,62を開け且つドーザブラケット54,
55の対向内側の上端側を上板39の下面に溶接する構
成とすると、必然的に穴61,62の大きさが小さくな
り、溶接しにくくなると共に、重量軽減効果が小さくな
るという不具合が生じる。
【0030】また、ドーザブラケット54,55aの対
向内側の、上端面が穴61,62から露出していない部
分については、ドーザブラケット54,55aの対向内
側の上端側が上板39の下面に溶接される。また、揺動
アーム取付部57を構成するドーザブラケット55a,
55bの、左右方向外方側のドーザブラケット55b
は、その上端面の対向外側が、上板39からドーザブラ
ケット55bの厚さ方向略中央部まで露出するように配
置されており、この露出した部分と、上板39の側面と
を溶接することで、ドーザブラケット55a,55b
の、左右方向外方側のドーザブラケット55bの対向外
側の上端側が上板39に固定されており、この部分につ
いても、上から溶接できるようにしており、溶接精度を
良好に確保でき、ドーザブラケット54,55の横剛性
を十分確保できるようにしている。
【0031】なお、揺動アーム24及びドーザシリンダ
26の枢支部はドーザブラケット54、55に左右方向
から支軸を挿入して連結するようになっており、上板3
9の左右方向外方側に前記支軸の配置空間が形成されて
いる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、下部の走行装置と上部
の旋回台とを有し、走行装置は走行フレームの左右両側
に走行機構を備えて構成され、走行フレームは左右方向
中央部の上面側に旋回台を旋回自在に支持する上板を備
え、この上板の前側の下面側に、左右対向状に配置され
た一対のドーザブラケットが溶接固定され、この左右一
対のドーザブラケットは左右方向複数個所に配置されて
いて、該ドーザブラケットにドーザ装置が取り付けられ
ている旋回作業機において、上板のドーザブラケットに
対応する個所に、一対のドーザブラケットの対向内側上
端側を、上板の上方側から該上板に溶接固定するための
穴を貫通状に形成したので、溶接精度が向上され、ドー
ザブラケットの剛性を確保でき、また、穴を開けること
により重量軽減を図ることができる。
【0033】また、穴からドーザブラケットの上端面
の、ドーザブラケット対向方向内側が露出するように、
穴を形成することにより、溶接精度を向上させることが
できる。また、ドーザブラケットの上端面の、ドーザブ
ラケット対向方向内側が、ドーザブラケットの厚さ方向
略中央部まで露出しているよう構成することで、溶接精
度をさらに向上させることができる。また、ドーザ装置
は、左右一対の揺動アームと、この左右揺動アームの前
端側に固定されたブレードと、左右揺動アーム間に配置
されていて揺動アームを上下揺動させるドーザシリンダ
とを備えてなり、一対のドーザブラケットは、上板の左
右方向中央部に配置されてドーザシリンダの一端側を枢
支するシリンダ取付部を構成するドーザブラケットと、
このシリンダ取付部の左右両側に配置されて揺動アーム
の後端側を枢支する揺動アーム取付部を構成するドーザ
ブラケットとを備え、揺動アーム取付部を構成するドー
ザブラケットの左右方向外側のドーザブラケットの上端
面の、ドーザブラケット対向方向外側が、走行フレーム
の上板から露出するように設けられていることにより、
さらに、溶接精度をさらに向上させることができる。
【0034】また、従来技術においては、ドーザブラケ
ットは走行フレームの中央部の前縦板の前面に固着され
ていて、強度上、前縦板からの突出量を大きくできなか
ったために、ドーザシリンダの枢支部が前縦板の近くに
位置しており、揺動アームの枢支部を、走行フレームの
中央部下面より下方に突出する位置に採ることにより、
揺動アームとドーザシリンダの枢支部との距離を確保す
るようになっていたが、走行フレームの上板の前部に、
前方突出状に延設した延設部を形成し、この延設部の下
面側にドーザブラケットを溶接固定することで、ドーザ
シリンダの枢支部を前方に位置変更させることができ、
それにより、揺動アームの枢支部を走行フレームの中央
部下面よりも上方に位置変更させることができるように
なり、走行フレームが石等の障害物を跨ぐときに、ドー
ザブラケット等がその障害物と接触することがなくなる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラックフレーム前部の平面図である。
【図2】トラックフレームの平面図である。
【図3】バックホーの側面図である。
【図4】走行装置の平面図である。
【図5】走行装置等の側面図である。
【図6】トラックフレームの側面図である。
【図7】トラックフレームの正面図である。
【図8】図2のA−A線矢示断面図である。
【図9】図2のB−B線矢示断面図である。
【図10】トラックフレームの一部の正面図である。
【図11】比較例に係るトラックフレームの一部の正面
図である。
【符号の説明】
2 走行装置 4 ドーザ装置 5 旋回台 11 トラックフレーム(走行フレーム) 12 クローラ式走行機構 24 揺動アーム 25 ブレード 26 ドーザシリンダ 39 上板 53 延設部 54 ドーザブラケット 55a ドーザブラケット 55b ドーザブラケット 56 シリンダ取付部 57 揺動アーム取付部 61 穴 62 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 俊紀 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 最田 徳三 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 大井 一弥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 生村 武司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 筒井 勇次 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部の走行装置と上部の旋回台とを有
    し、走行装置は走行フレームの左右両側に走行機構を備
    えて構成され、走行フレームは左右方向中央部の上面側
    に旋回台を旋回自在に支持する上板を備え、この上板の
    前側の下面側に、左右対向状に配置された一対のドーザ
    ブラケットが溶接固定され、この左右一対のドーザブラ
    ケットは左右方向複数個所に配置されていて、該ドーザ
    ブラケットにドーザ装置が取り付けられている旋回作業
    機において、 上板前部に、一対のドーザブラケットの対向方向内側の
    上端側を、上板の上方側から該上板に溶接するための穴
    を貫通状に形成したことを特徴とする旋回作業機。
  2. 【請求項2】 穴は、該穴からドーザブラケットの上端
    面の対向内側が露出するように形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の旋回作業機。
  3. 【請求項3】 ドーザブラケットの上端面の対向内側
    が、ドーザブラケットの厚さ方向略中央部まで露出して
    いることを特徴とする請求項2に記載の旋回作業機。
  4. 【請求項4】 ドーザ装置は、左右一対の揺動アーム
    と、この左右揺動アームの前端側に固定されたブレード
    と、左右揺動アーム間に配置されていて揺動アームを上
    下揺動させるドーザシリンダとを備えてなり、一対のド
    ーザブラケットは、上板の左右方向中央部に配置されて
    ドーザシリンダの一端側を枢支するシリンダ取付部を構
    成するドーザブラケットと、このシリンダ取付部の左右
    両側に配置されて揺動アームの後端側を枢支する揺動ア
    ーム取付部を構成するドーザブラケットとを備え、揺動
    アーム取付部を構成する一対のドーザブラケットの左右
    方向外側のドーザブラケットの上端面の対向外側が、走
    行フレームの上板から露出するように設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の旋回作
    業機。
  5. 【請求項5】 走行フレームの上板の前部には、前方突
    出状に延設した延設部が形成され、この延設部の下面側
    にドーザブラケットが溶接固定されていることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の旋回作業機。
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