JP2001089481A - フタロシアニン化合物の製造方法、ガリウムフタロシアニン化合物を用いた電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えたプロセスカ−トリッジ並びに電子写真装置 - Google Patents

フタロシアニン化合物の製造方法、ガリウムフタロシアニン化合物を用いた電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えたプロセスカ−トリッジ並びに電子写真装置

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JP2001089481A JP26819399A JP26819399A JP2001089481A JP 2001089481 A JP2001089481 A JP 2001089481A JP 26819399 A JP26819399 A JP 26819399A JP 26819399 A JP26819399 A JP 26819399A JP 2001089481 A JP2001089481 A JP 2001089481A
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一江 朝倉
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正人 田中
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淳史 藤井
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秀敏 平野
Miki Tanabe
幹 田辺
Koichi Nakada
浩一 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フタロシアニン結晶を製造するに適したフタロ
シアニン化合物を提供することである。 【解決手段】金属化合物とフタロシアニン環を形成する
化合物を反応させてフタロシアニン化合物を製造する工
程において、該フタロシアニン環を形成する化合物とし
て、無置換化合物とクロロ置換化合物との比が99.9
/0.1から3/1であることを特徴とするフタロシア
ニン化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフタロシアニン化合
物の製造方法、ガリウムフタロシアニン化合物を用いた
電子写真感光体及び該電子写真感光体を備えたプロセス
カ−トリッジ並びに電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フタロシアニン系顔料は着色
用途の他、電子写真感光体、太陽電池、センサ−等に用
いられる電子材料として注目され、検討されている。
【0003】また、近年、端末用プリンタ−として電子
写真技術を応用したプリンタ−が広く普及してきてい
る。これ等は主としてレ−ザ−光を光源とするレ−ザ−
ビ−ムプリンタ−であり、その光源としてはコスト、装
置の大きさ等の点から半導体レ−ザ−が用いられる。現
在、主として用いられている半導体レ−ザ−はその発振
波長が650〜820nmと長波長のため、これ等長波
長の光に十分な感度を有する電子写真感光体の開発が進
められてきた。
【0004】電子写真感光体の感度は電荷発生材料の種
類によって異なり、長波長光に対して感度を有する電荷
発生材料として、近年、アルミニウムフタロシアニン、
インジウムフタロシアニン、オキシバナジルフタロシア
ニン、ガリウムフタロシアニン、マグネシウムフタロシ
アニン、オキシチタニウムフタロシアニン等の金属フタ
ロシアニンあるいは無金属フタロシアニン等についての
研究が多くなされている。
【0005】これ等のうち、多くのフタロシアニン化合
物では様々な結晶形の存在が知られており、例えば、ガ
リウムフタロシアニン化合物では、特開平5−9818
1号公報にクロロガリウムフタロシアニン結晶が、特開
平5−263007号公報、特開平6−93203号公
報等に数種類のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶
が開示されている。
【0006】ガリウムフタロシアニン結晶の製造方法に
関しては、特開平8−100134号公報、特開平9−
111148号公報、特開平9−124967号公報、
特開平10−7927号公報、特開平10−17784
号公報等に開示されているが、これ等のフタロシアニン
結晶を用いた電子写真感光体は、電子写真プロセスの高
画質化の観点から、感度、繰り返し使用時の帯電性、画
像等の点で必ずしも満足できるものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
のフタロシアニン化合物を製造すること、フタロシアニ
ン結晶を用いて長波長の光源に対して極めて高い光感度
を有し、繰り返し使用時の電位変動が小さく、黒ぽち、
かぶり、ゴ−スト等の画像欠陥のない電子写真感光体を
提供すること、及び該電子写真感光体を用いたプロセス
カ−トリッジ及び電子写真装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は金属化合物とフ
タロシアニン環を形成する化合物を反応させてフタロシ
アニン化合物を製造する工程において、該フタロシアニ
ン環を形成する化合物として、無置換化合物とクロロ置
換化合物との比が99.9/0.1から3/1であるこ
とを特徴とするフタロシアニン化合物の製造方法から構
成される。
【0009】また、本発明は前記本発明の製造方法によ
って製造されたクロロガリウムフタロシアニンをアシッ
ドペ−スティング処理した後、ミリング処理により結晶
変換させ、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2
θ±0.2°が7.4°、28.2°に強いピ−クを有
するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を得ること
を特徴とするガリウムフタロシアニン結晶の製造方法か
ら構成される。
【0010】また、本発明は前記本発明の製造方法によ
って製造されたクロロガリウムフタロシアニンをミリン
グ処理により結晶変換させ、CuKα特性X線回折にお
けるブラッグ角2θ±0.2°が7.4°、16.6
°、25.5°、28.3°に強いピ−クを有するクロ
ロガリウムフタロシアニン結晶を得ることを特徴とする
ガリウムフタロシアニン結晶の製造方法から構成され
る。
【0011】また、本発明は支持体上に少なくとも感光
層を有する電子写真感光体において、該感光層に前記本
発明の製造方法によって得られたヒドロキシガリウムフ
タロシアニン結晶を含有することを特徴とする電子写真
感光体から構成される。
【0012】また、本発明は支持体上に少なくとも感光
層を有する電子写真感光体において、該感光層に前記本
発明の製造方法によって得られたクロロガリウムフタロ
シアニン結晶を含有することを特徴とする電子写真感光
体。
【0013】また、本発明は前記本発明の電子写真感光
体、及び帯電手段、クリ−ニング手段からなる群より選
ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写真
装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカ
−トリッジから構成される。
【0014】また、本発明は前記本発明の電子写真感光
体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有
することを特徴とする電子写真装置から構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】金属化合物とフタロシアニン環を
形成する化合物を反応させてフタロシアニン化合物を製
造する工程において、フタロシアニン環を形成する化合
物にクロロ置換化合物を99.9/0.1から3/1の
比で添加して合成されたフタロシアニンを処理して得ら
れる結晶を電子写真感光体に用いた場合、良好な感度を
有し、繰り返し使用時の帯電変動が少なく、黒ぽち、画
像欠陥のない電子写真感光体が得られる。更に、クロロ
置換化合物添加量は99/1から90/10が特に好ま
しい。
【0016】金属化合物としては、三塩化ガリウム、三
臭化ガリウム、三ヨウ化ガリウム、ガリウムメトキサイ
ド、ガリウムトリエトキサイド、四塩化チタン、四臭化
チタン、三塩化アルミニウム、三塩化バナジウム、銅、
塩化第一銅、三塩化インジウム、三臭化インジウム、マ
グネシウム、水酸化インジウム、水酸化銅、水酸化マグ
ネシウム、酸化インジウム、二酸化チタン、酸化第二
銅、五酸化バナジウム、酸化マグネシウムなどが挙げら
れるが、これ等に限られるものではない。これ等の中で
も電子写真特性の面から三塩化ガリウムを用いて合成さ
れるフタロシアニン化合物が特に好ましい。
【0017】フタロシアニン環を形成する無置換の化合
物としては、フタロニトリル、1,3−ジイミノイソイ
ンドリン等が挙げられる。これ等の中でも電子写真特性
の面からフタロニトリルが好ましい。
【0018】フタロシアニン環を形成する化合物のクロ
ロ置換体としては、3−クロロフタロニトリル、4−ク
ロロフタロニトリル、4−クロロ−1,3−ジイミノイ
ソインドリン、5−クロロ−1,3,ジイミノイソイン
ドリン等が挙げられる。これ等の中でも電子写真特性の
面から3−クロロフタロニトリルが特に好ましい。
【0019】反応に有機溶媒を用いてもよいが、その例
として1−クロルナフタレン、2−クロルナフタレン、
1,2−ジクロルベンゼン、2−クロルアニソ−ル、1
−ブロモナフタレン、ニトロベンゼン、キノリン、ジメ
チルスルホキシド等が挙げられる。
【0020】次に、本発明の製造方法で得られた金属フ
タロシアニンをミリング処理により結晶変換させCuK
α特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°が
7.4°、16.6°、25.5°、28.3°に強い
ピ−クを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶を得
る方法を説明する。
【0021】得られた金属フタロシアニンを乾式ミリン
グするか、また乾式ミリングに続いて湿式ミリングして
得られる。ここで行う湿式ミリングに用いられる有機溶
媒としてはベンジルアルコ−ル、フェネチルアルコ−ル
等の芳香族アルコ−ル系溶剤、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホ
ルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルプロ
ピオアミド等のアミド系溶剤、クロロベンゼン、クロロ
ホルム等のハロゲン系溶剤等が挙げられる。
【0022】次に、本発明の製造方法で得られたガリウ
ムフタロシアニン化合物をアシッドペ−スティング処理
した後、ミリング処理により結晶変換させ、CuKα特
性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°が7.4
°、28.2°に強いピ−クを有するヒドロキシガリウ
ムフタロシアニン結晶を得る方法を説明する。
【0023】金属フタロシアニンをアシッドペ−スティ
ング法により処理して低結晶性の金属フタロシアニンと
する。得られた低結晶性の金属フタロシアニンをN,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセトアミ
ド、N−メチルプロピオアミド等のアミド系溶剤、クロ
ロホルム等のハロゲン系溶剤、テトラヒドロフラン等の
エ−テル系溶剤、ジメチルスルホキシド等のスルホキシ
ド系溶剤等を用いてミリング処理を行うことにより得ら
れる。
【0024】ここで行うミリング処理とは、例えばガラ
スビ−ズ、スチ−ルビ−ズ、アルミナボ−ル等の分散剤
と共にサンドミル、ボ−ルミル等のミリング装置を用い
て行う処理である。ミリング時間は、使用するミリング
装置により異なるため、一概には4〜48時間程度が好
ましい。一番良い方法は4〜8時間おきにサンプルを採
りブラッグ角を確認することである。ミリング処理で用
いる分散剤の量は、重量基準で金属フタロシアニンの1
0〜30倍が好ましい。
【0025】ここで行うアシッドペ−スティング法によ
り処理するとは、金属フタロシアニンを酸の中に溶解ま
たは分散させた後、大量の水に注加し、再沈した金属フ
タロシアニン固体をアルカリ水溶液、次いで、洗液の伝
導度が20μS以下になるまでイオン交換水で洗浄を繰
り返す処理のことである。ここで用いられる酸としては
硫酸、塩酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられるが、中で
も濃硫酸が好ましい。使用量は重量基準で金属フタロシ
アニンの10〜40倍が好ましく、酸での溶解または分
散温度は50℃以下が金属フタロシアニンの分解あるい
は酸との反応の点で好ましい。
【0026】本発明のフタロシアニン化合物の結晶形の
X線回折の測定はCuKα線を用い、下記の条件で行っ
たものである。 使用測定機/マック・サイエンス社製、全自動X線回折
装置MXP18 X線管球/Cu 管電圧/50KV 管電流/300mA スキャン方法/2θ/θスキャン スキャン速度/2deg./min サンプリング間隔/0.020deg. スタ−ト角度(2θ)/5deg. ストップ角度(2θ)/40deg. ダイバ−ジェンススリット/0.5deg. スキャッタリングスリット/0.5deg. レシ−ビングスリット/0.3deg. 湾曲モノクロメ−タ−使用
【0027】本発明のフタロシアニン結晶は、光導電体
としての機能に優れ、電子写真感光体以外に太陽電池、
センサ−、スイッチイング素子等に適用することができ
る。
【0028】次に、本発明のフタロシアニン結晶を電子
写真感光体における電荷発生材料として適用する場合に
ついて説明する。
【0029】本発明における電子写真感光体の層構成
は、導電性支持体上に電荷発生材料と電荷輸送材料を同
一層に含有する単一層からなる感光層を有する層構成
と、導電性支持体上に電荷発生材料を含有する電荷発生
層と電荷輸送材料を含有する電荷輸送層を積層する感光
層を有する層構成がある。なお、電荷発生層と電荷輸送
層の積層関係は逆であってもよい。
【0030】本発明において用いられる支持体として
は、導電性を有していればよく、例えばアルミニウム、
アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナジウ
ム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジウ
ム、金及び白金等を用いることができる。その他にはア
ルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化
スズ及び酸化インジウム−酸化スズ合金を真空蒸着法に
よって被膜形成された層を有するプラスチック(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート、アクリル樹脂及びポリフッ化
エチレン等)、導電性粒子(例えばアルミニウム粉末、
酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、カーボンブラック及
び銀粒子等)を適当なバインダー樹脂と共にプラスチッ
クまたは前記支持体の上に被覆した支持体、導電性粒子
をプラスチックや紙に含浸させた支持体や導電性ポリマ
ーを有するプラスチックなどを用いることができる。
【0031】本発明においては、支持体と感光層の間に
はバリヤ−機能と接着機能を有する下引き層を設けるこ
ともできる。下引き層の材料としてはポリビニルアルコ
−ル、ポリエチレンオキサイド、エチルセルロ−ス、メ
チルセルロ−ス、カゼイン、ポリアミド(ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン及びN
−アルコキシメチル化ナイロン等)、ポリウレタン、に
かわ、酸化アルミニウム及びゼラチン等が用いられる。
その膜厚は0.1〜10μm、好ましくは0.5〜5μ
mである。
【0032】単一層からなる感光層を形成する場合、本
発明のフタロシアニン結晶の電荷発生材料と電荷輸送材
料をバインダ−樹脂溶液中に混合して、この混合液を導
電性支持体上に塗布乾燥して形成される。
【0033】積層構造からなる感光層を形成する場合、
電荷発生層は、本発明で特定するフタロシアニン結晶を
バインダ−樹脂溶液と共に分散し、この分散液を塗布乾
燥して形成する方法が挙げられるが、蒸着手段によって
層形成することもできる。
【0034】電荷輸送層は、主として電荷輸送材料とバ
インダ−樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗布乾燥し
て形成する。電荷輸送材料としては各種のトリアリ−ル
アミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化
合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾ−ル系化合物、チ
アゾ−ル系化合物、トリアリルメタン系化合物等が挙げ
られる。
【0035】各層に用いるバインダ−樹脂としては、例
えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾ
−ル、フェノキシ樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリビニル
ブチラ−ル、ポリスチレン、ポリビニルアセテ−ト、ポ
リサルホン、ポリアリレ−ト、塩化ビニリデン、アクリ
ロニトリル共重合体、ポリビニルベンザ−ル等の樹脂が
用いられる。
【0036】感光層の塗布方法としては、浸漬塗布法、
スプレ−コ−ティング法、スピンナ−コ−ティング法、
ビ−ドコ−ティング法、ブレ−ドコ−ティング法、ビ−
ムコ−ティング法等の塗布方法を用いることができる。
【0037】感光層が単一層の場合、膜厚は5〜40μ
m、好ましくは10〜30μm、積層構造の場合、電荷
発生層の膜厚は0.01−10μm、好ましくは0.1
〜3μm、電荷輸送層の膜厚は5〜40μm、好ましく
は10〜30μmの範囲である。
【0038】電荷発生材料の含有量は、電荷発生層に対
して20〜90重量%、更には50〜80重量%が好ま
しい。電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層に対して2
0〜80重量%、更には30〜70重量%が好ましい。
【0039】感光層が単一層の場合、電荷発生材料の含
有量は、感光層に対して3〜30重量%が好ましい。電
荷輸送材料の含有量は、感光層に対して30〜70重量
%が好ましい。
【0040】本発明のフタロシアニン結晶を電荷発生材
料として用いる場合、その目的に応じて他の電荷発生材
料と混合して用いることもできる。この場合、フタロシ
アニン結晶の割合は、全電荷発生材料に対して50重量
%以上が好ましい。
【0041】感光層上には、必要に応じて保護層を設け
てもよい。保護層はポリビニルブチラ−ル、ポリエステ
ル、ポリカ−ボネ−ト(ポリカ−ボネ−トZ、変性ポリ
カ−ボネ−ト等)、ナイロン、ポリイミド、ポリアリレ
−ト、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマ
−、スチレン−アクリル酸コポリマ−、スチレン−アク
リロニトリルコポリマ−等の樹脂を適当な有機溶剤によ
って溶解し、感光層の上に塗布乾燥して形成できる。保
護層の膜厚は0.05〜20μmが好ましい。また、保
護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤等を含有させてもよ
い。導電性粒子としては、例えば酸化スズ粒子等の金属
酸化物が好ましい。
【0042】次に、本発明の電子写真感光体を用いた電
子写真装置について説明する。図1に本発明の電子写真
感光体を有するプロセスカ−トリッジを有する電子写真
装置の概略構成を示す。図において、1はドラム状の本
発明の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に
所定の周速度で回転駆動される。感光体1は回転過程に
おいて、一次帯電手段3によりその周面に正または負の
所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレ
−ザ−ビ−ム走査露光等の露光手段(不図示)からの露
光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が
順次形成されていく。
【0043】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナ−現像され、現像されたトナ−現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピ−)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリ−ニング手段9によって転写残りトナ−の除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返し
画像形成に使用される。なお、図に示しように、一次帯
電手段3が帯電ロ−ラ−等を用いた接触帯電手段である
場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
【0044】本発明においては、上述の感光体1、一次
帯電手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを
複写機やレ−ザ−ビ−ムプリンタ−等の電子写真装置本
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば一次帯電
手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9の少なくと
も1つを感光体1と共に一体に支持してカ−トリッジ化
し、装置本体のレ−ル12等の案内手段を用いて装置本
体に着脱可能なプロセスカ−トリッジ11とすることが
できる。また、露光光4は、電子写真装置が複写機やプ
リンタ−である場合には、原稿からの反射光や透過光を
用いる、あるいは、センサ−で原稿を読み取り、信号化
し、この信号に従って行われるレ−ザ−ビ−ムの走査、
LEDアレイの駆動及び液晶シャッタ−アレイの駆動等
により照射される光である。
【0045】
【実施例】以下に示す「%」及び「部」は、それぞれ
「重量%」及び「重量部」を意味する。
【0046】実施例1 フタロニトリル71.3部、3−クロロフタロニトリル
1.85部(98/2)、三塩化ガリウム25部、キノ
リン375部を窒素雰囲気下で200℃で4時間反応さ
せた後、130℃で生成物をろ過した。得られた生成物
をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて140℃で2
時間分散洗浄した後、ろ過し、メタノ−ルで洗浄後乾燥
し、クロロガリウムフタロシアニンを32.6部(収率
37.0%)を得た。クロロガリウムフタロシアニンは
結晶として得られ、その粉末X線回折図を図2に示す。
また、このクロロガリウムフタロシアニンの元素分析の
結果を示す。
【0047】実施例2 フタロニトリル40.6部、3−クロロフタロニトリル
1.05部(98/2)、三臭化ガリウム25部、α−
クロロナフタレン300部を窒素雰囲気下で200℃で
4時間反応させた後、130℃で生成物をろ過した。得
られた生成物をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて
140℃で2時間分散洗浄した後、ろ過し、メタノ−ル
で洗浄後乾燥し、ブロモガリウムフタロシアニンを2
4.7部(収率45.9%)を得た。ブロモガリウムフ
タロシアニンは結晶として得られ、その粉末X線回折図
を図3に示す。また、このブロモガリウムフタロシアニ
ンの元素分析の結果を示す。
【0048】実施例3 フタロニトリル71.3部、4−クロロフタロニトリル
1.85部(98/2)、三塩化ガリウム25部、キノ
リン375部を窒素雰囲気下で200℃で4時間反応さ
せた後、130℃で生成物をろ過した。得られた生成物
をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて140℃で2
時間分散洗浄した後、ろ過し、メタノ−ルで洗浄後乾燥
し、クロロガリウムフタロシアニンを35.6部(収率
40.4%)を得た。クロロガリウムフタロシアニンは
結晶として得られ、その粉末X線回折図を図4に示す。
また、このクロロガリウムフタロシアニンの元素分析の
結果を示す。
【0049】実施例4 フタロニトリル54.6部、4−クロロフタロニトリル
23.1部(75/25)、三塩化ガリウム25部、キ
ノリン375部を窒素雰囲気下で200℃で4時間反応
させた後、130℃で生成物をろ過した。得られた生成
物をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて140℃で
2時間分散洗浄した後、ろ過し、メタノ−ルで洗浄後乾
燥し、クロロガリウムフタロシアニンを37.0部(収
率40.0%)を得た。クロロガリウムフタロシアニン
は結晶として得られ、その粉末X線回折図を図5に示
す。また、このクロロガリウムフタロシアニンの元素分
析の結果を示す。
【0050】実施例5 フタロニトリル71.3部、4−クロロフタロニトリル
1.85部(98/2)、三塩化ガリウム25部、α−
クロロナフタレン450部を窒素雰囲気下で200℃で
4時間反応させた後、130℃で生成物をろ過した。得
られた生成物をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて
140℃で2時間分散洗浄した後、ろ過し、メタノ−ル
で洗浄後乾燥し、クロロガリウムフタロシアニンを3
4.2部(収率38.8%)を得た。クロロガリウムフ
タロシアニンは結晶として得られ、その粉末X線回折図
を図6に示す。また、このクロロガリウムフタロシアニ
ンの元素分析の結果を示す。
【0051】比較例1 o−フタロニトリル72.8部、三塩化ガリウム25
部、キノリン375部を窒素雰囲気下で200℃で4時
間反応させた後、130℃で生成物をろ過した。得られ
た生成物をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて14
0℃で2時間分散洗浄した後、ろ過し、メタノ−ルで洗
浄後乾燥し、クロロガリウムフタロシアニンを41.0
部(収率46.7%)を得た。クロロガリウムフタロシ
アニンは結晶として得られ、その粉末X線回折図を図7
に示す。また、このクロロガリウムフタロシアニンの元
素分析の結果を示す。
【0052】比較例2 o−フタロニトリル41.4部、三臭化ガリウム25
部、α−クロロナフタレン300部を窒素雰囲気下で2
00℃で4時間反応させた後、130℃で生成物をろ過
した。得られた生成物をN,N−ジメチルホルムアミド
を用いて140℃で2時間分散洗浄した後、ろ過し、メ
タノ−ルで洗浄後乾燥し、ブロモガリウムフタロシアニ
ンを22.7部(収率42.4%)を得た。ブロモガリ
ウムフタロシアニンは結晶として得られ、その粉末X線
回折図を図8に示す。また、このブロモガリウムフタロ
シアニンの元素分析の結果を示す。
【0053】比較例3 o−フタロニトリル72.8部、三塩化ガリウム25
部、α−クロロナフタレン450部を窒素雰囲気下で2
00℃で4時間反応させた後、130℃で生成物をろ過
した。得られた生成物をN,N−ジメチルホルムアミド
を用いて140℃で2時間分散洗浄した後、ろ過し、メ
タノ−ルで洗浄後乾燥し、クロロガリウムフタロシアニ
ンを34.0部(収率38.8%)を得た。クロロガリ
ウムフタロシアニンは結晶として得られ、その粉末X線
回折図を図9に示す。また、このクロロガリウムフタロ
シアニンの元素分析の結果を示す。
【0054】実施例6 実施例1で得られたクロロガリウムフタロシアニン5部
を5℃の濃硫酸150部に溶解させ、氷水750部中に
撹拌下に滴下して再析出させてろ過した。2%アンモニ
ア水で分散洗浄、次いでイオン交換水で分散洗浄を4回
行った後、凍結乾燥機でフリ−ズドライ化して低結晶性
のヒドロキシガリウムフタロシアニンを4.2g得た。
得られた結晶の粉末X線回折図を図10に示す。
【0055】実施例7、8及び10、比較例4、5及び
6 実施例2、3及び5、比較例1、2及び3でそれぞれ得
られたハロゲン化ガリウムフタロシアニンを実施例6と
同様に処理した。それぞれ得られた結晶の粉末X線回折
は図10と同様であった。
【0056】実施例9 実施例4で得られたクロロガリウムフタロシアニンを実
施例6と同様に処理した。得られた結晶の粉末X線回折
図を図11に示す。
【0057】実施例11 実施例1で得られたクロロガリウムフタロシアニン5部
を1mmφのガラスビ−ズ200部と共にサンドミルで
ミリング処理を24時間行い、CuKα特性X線回折に
おけるブラッグ角2θ±0.2が7.4°、16.6
°、25.5°、28.3°に強いピ−クを有するクロ
ロガリウムフタロシアニン結晶を4.5部得た。得られ
た結晶の粉末X線回折図を図12に示す。
【0058】実施例12、13及び15、比較例7、8
及び9 実施例2、3及び5、比較例1、2及び3でそれぞれ得
られたハロゲン化ガリウムフタロシアニンを実施例11
と同様に処理した。それぞれ得られた結晶の粉末X線回
折は図12と同様であった。
【0059】実施例14 実施例4で得られたクロロガリウムフタロシアニンを実
施例11と同様に処理した。得られた結晶の粉末X線回
折図を図13に示す。
【0060】実施例16 実施例6で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
0.5部、N,N−ジメチルホルムアミド9.5部を1
mmφのガラスビ−ズ15部と共にボ−ルミルでミリン
グ処理を室温(22℃)下で24時間行った。この分散
液より固形分を取り出し、テトラヒドロフランで十分に
洗浄、乾燥して、CuKα特性X線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2が7.3°、28.2°に強いピ−ク
を有するガリウムフタロシアニン結晶を0.45部得
た。得られた結晶の粉末X線回折図を図14に示す。
【0061】実施例17、18及び20、比較例10、
11及び12 実施例7、8及び10、比較例4、5及び6でそれぞれ
得られたヒドロキシガリウムフタロシアニンを実施例1
6と同様に処理した。それぞれ得られた結晶の粉末X線
回折は図14と同様であった。
【0062】実施例19 実施例9で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン
を実施例16と同様に処理した。得られた結晶の粉末X
線回折図を図15に示す。
【0063】実施例21 アルミニウムシ−ト上に6−66−610−12四元系
ポリアミド共重合体5部をメタノ−ル70部とブタノ−
ル25部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬塗布、乾燥し
て、膜厚1μmの下引き層を形成した。
【0064】次に、実施例11で製造したクロロガリウ
ムフタロシアニン結晶2部とポリビニルブチラ−ル(商
品名エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)1部
をシクロヘキサノン120部に添加し、1mmφガラス
ビ−ズを用いたサンドミルで3時間分散し、これにメチ
ルエチルケトン120部を加えて希釈して電荷発生層用
塗料を調製した。下引き層の上にこの塗料を浸漬塗布
し、100℃で10分間乾燥して、膜厚0.2μmの電
荷発生層を形成した。
【0065】次に、下記構造式の電荷輸送材料10部
【化1】 とポリカ−ボネ−ト(商品名ユ−ピロンZ−200、三
菱ガス化学(株)製)10部をクロロベンゼン60部に
溶解し、電荷輸送層用塗料を調製した。電荷発生層上に
この塗料を浸漬塗布し、120℃で60分間乾燥して、
膜厚23μmの電荷輸送層を形成した。こうして電子写
真感光体を作成した。
【0066】実施例22〜30、比較例13〜18 実施例21において用いた電荷発生材料に代えて、実施
例12〜20及び比較例7〜12で製造したフタロシア
ニン結晶を電荷発生材料として用いた他は、実施例21
と同様にしてそれぞれの電子写真感光体を作成した。
【0067】実施例21〜30及び比較例13〜18で
作成した各電子写真感光体をレ−ザ−ビ−ムプリンタ−
(商品名LBP−1760、キヤノン(株)製)を光量
可変にした改造機に設置して、暗部電位が−600Vに
なるように帯電設定し、これに波長780nmのレ−ザ
−光を照射して、−600Vの電位を−140Vまで下
げるのに必要な光量を測定し、感度とした。
【0068】また、これ等の電子写真感光体を暗部電位
−600V、明部電位−140Vに設定して連続500
0枚の通紙耐久を行って、初期と5000枚後の暗部電
位と明部電位の変動量ΔVd及びΔVlを測定した。更
に、黒ぽち、かぶり、ゴ−スト等の画像欠陥の総合評価
を行った。結果を表1に示す。なお、ΔVlにおける正
記号は電位の上昇を表し、画像評価の○、△、×は帯電
不良により生じる黒ぽち、かぶり、ゴ−スト等の画像欠
陥の発生量を目視で評価した値を表し、○は画像欠陥の
ない状態を意味する。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明は長波長光源に適するフタロシア
ニン結晶を製造できること、このフタロシアニン結晶を
用いた電子写真感光体は、高感度で、繰り返し使用時の
安定した電位特性を有し、黒ぽち、かぶり、ゴ−スト等
の画像欠陥のない良好な画質を与えるという顕著な効果
を奏する。また、この電子写真感光体を有するプロセス
カ−トリッジ並びに電子写真装置において同様の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカ−
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図。
【図2】実施例1で得られたクロロガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図3】実施例2で得られたブロモガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図4】実施例3で得られたクロロガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図5】実施例4で得られたクロロガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図6】実施例5で得られたクロロガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図7】比較例1で得られたクロロガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図8】比較例2で得られたブロモガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図9】比較例3で得られたクロロガリウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図10】実施例6で得られたヒドロキシガリウムフタ
ロシアニン結晶の粉末X線回折図。
【図11】実施例9で得られたクロロガリウムフタロシ
アニン結晶の粉末X線回折図。
【図12】実施例11で得られたクロロガリウムフタロ
シアニン結晶の粉末X線回折図。
【図13】実施例14で得られたクロロガリウムフタロ
シアニン結晶の粉末X線回折図。
【図14】実施例16で得られたガリウムフタロシアニ
ン結晶の粉末X線回折図。
【図15】実施例19で得られたガリウムフタロシアニ
ン結晶の粉末X線回折図。
【符号の説明】
1 本発明の電子写真感光体 2 軸 3 一次帯電手段 4 露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 像定着手段 9 クリ−ニング手段 10 前露光光 11 プロセスカ−トリッジ 12 レ−ル
フロントページの続き (72)発明者 藤井 淳史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式 会社内 (72)発明者 平野 秀敏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式 会社内 (72)発明者 田辺 幹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式 会社内 (72)発明者 中田 浩一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式 会社内 Fターム(参考) 2H068 AA19 BA39 4C050 PA15 4H048 AA02 AA03 AB76 AC90 AD15 BC31 VA12 VA32 VA85 VB10 VB80

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属化合物とフタロシアニン環を形成す
    る化合物を反応させてフタロシアニン化合物を製造する
    工程において、該フタロシアニン環を形成する化合物と
    して、無置換化合物とクロロ置換化合物との比が99.
    9/0.1から3/1であることを特徴とするフタロシ
    アニン化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フタロシアニン環を形成する化合物
    がフタロニトリルである請求項1記載のフタロシアニン
    化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記クロロ置換化合物が3−クロロフタ
    ロニトリルである請求項1記載のフタロシアニン化合物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記クロロ置換化合物が4−クロロフタ
    ロニトリルである請求項1記載のフタロシアニン化合物
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1で製造されるフタロシアニン化
    合物がガリウムフタロシアニン化合物である請求項1記
    載のフタロシアニン化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 フタロニトリルとクロロ置換化合物との
    比が99/1から90/10の比である請求項1記載の
    フタロシアニン化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1の製造方法によって製造された
    クロロガリウムフタロシアニンをアシッドペ−スティン
    グ処理した後、ミリング処理により結晶変換させ、Cu
    Kα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°が
    7.4°、28.2°に強いピ−クを有するヒドロキシ
    ガリウムフタロシアニン結晶を得ることを特徴とするヒ
    ドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1の製造方法によって製造された
    クロロガリウムフタロシアニンをミリング処理により結
    晶変換させ、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角
    2θ±0.2°が7.4°、16.6°、25.5°、
    28.3°に強いピ−クを有するクロロガリウムフタロ
    シアニン結晶を得ることを特徴とするクロロガリウムフ
    タロシアニン結晶の製造方法。
  9. 【請求項9】 支持体上に少なくとも感光層を有する電
    子写真感光体において、該感光層に前記請求項7記載の
    ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有すること
    を特徴とする電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 支持体上に少なくとも感光層を有する
    電子写真感光体において、該感光層に前記請求項8記載
    のクロロガリウムフタロシアニン結晶を含有することを
    特徴とする電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の電子写真
    感光体、及び帯電手段、クリ−ニング手段からなる群よ
    り選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子
    写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセ
    スカ−トリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項9または10に記載の電子写真
    感光体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段
    を有することを特徴とする電子写真装置。
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