JP2001073378A - アンカー部材 - Google Patents
アンカー部材Info
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- JP2001073378A JP2001073378A JP25265699A JP25265699A JP2001073378A JP 2001073378 A JP2001073378 A JP 2001073378A JP 25265699 A JP25265699 A JP 25265699A JP 25265699 A JP25265699 A JP 25265699A JP 2001073378 A JP2001073378 A JP 2001073378A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 地盤が軟弱であっても、法面の傾斜が急な場
合であっても、きわめて抜け出にくく、しかも緑化推進
に一役を担うことができるアンカー部材を提供するこ
と。 【課題手段】 地盤上に敷設した防水マットや植生マッ
トなどのマット体(M)を固定すべく、地盤に対して下
端部から打ち込むアンカー部材(10)であって、内部に
植物を育成する空間を備え、かつ所定長さを有する有底
あるいは無底の筒状体(11)からなり、筒状体(11)の
内外を連通可能にする貫通孔(16)が本体周壁に穿設さ
れ、筒状体(11)が下端部に向かうに従って次第に細く
なるように形成され、筒状体(11)の上端部に横方向に
延びるフランジ(20)が延設されてなるアンカー部材
(10)。
合であっても、きわめて抜け出にくく、しかも緑化推進
に一役を担うことができるアンカー部材を提供するこ
と。 【課題手段】 地盤上に敷設した防水マットや植生マッ
トなどのマット体(M)を固定すべく、地盤に対して下
端部から打ち込むアンカー部材(10)であって、内部に
植物を育成する空間を備え、かつ所定長さを有する有底
あるいは無底の筒状体(11)からなり、筒状体(11)の
内外を連通可能にする貫通孔(16)が本体周壁に穿設さ
れ、筒状体(11)が下端部に向かうに従って次第に細く
なるように形成され、筒状体(11)の上端部に横方向に
延びるフランジ(20)が延設されてなるアンカー部材
(10)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンカー部材に関
し、詳しくは地盤、特には軟弱な地盤を補強したり、あ
るいは地盤の上に敷設した防水マット、植生マット、防
草マットなどマット体(シート状のものを含む)を、当
該地盤上にてしっかり固定するために、地盤に打ち込ん
だり、地中に埋設するアンカー部材に関する。
し、詳しくは地盤、特には軟弱な地盤を補強したり、あ
るいは地盤の上に敷設した防水マット、植生マット、防
草マットなどマット体(シート状のものを含む)を、当
該地盤上にてしっかり固定するために、地盤に打ち込ん
だり、地中に埋設するアンカー部材に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、例
えば河川の法面上に敷設した植生マット等のマット体を
固定しておくために、敷設したマットの上から地盤に向
けてアンカー部材を打ち込んでいた。従来のアンカー部
材としては、例えば釘の形状、すなわち打込み側の先端
が先細りとなった柱状をなしていた。このようなアンカ
ー部材を使用することにより、法面上に敷設したマット
を動かないように固定することができる。
えば河川の法面上に敷設した植生マット等のマット体を
固定しておくために、敷設したマットの上から地盤に向
けてアンカー部材を打ち込んでいた。従来のアンカー部
材としては、例えば釘の形状、すなわち打込み側の先端
が先細りとなった柱状をなしていた。このようなアンカ
ー部材を使用することにより、法面上に敷設したマット
を動かないように固定することができる。
【0003】しかしながら、時間の経過に伴って、地盤
に打ち込んだアンカー部材が次第に抜け出ることがある
ため、この問題を回避すべくアンカー部材における柱状
本体に返し部を設ける提案がなされた。
に打ち込んだアンカー部材が次第に抜け出ることがある
ため、この問題を回避すべくアンカー部材における柱状
本体に返し部を設ける提案がなされた。
【0004】なるほど、アンカー部材に返し部を設ける
ことにより、抜け出ようとする方向に対して係止力が働
くため、アンカー部材が抜け出るのを一応は防止できる
が、このようなアンカー部材であっても、たとえば地盤
が軟弱であったり、あるいは法面の傾斜が急な場合に
は、前記返し部が機能せず、やはりアンカー部材が抜け
出るという問題を防ぐことはできなかった。
ことにより、抜け出ようとする方向に対して係止力が働
くため、アンカー部材が抜け出るのを一応は防止できる
が、このようなアンカー部材であっても、たとえば地盤
が軟弱であったり、あるいは法面の傾斜が急な場合に
は、前記返し部が機能せず、やはりアンカー部材が抜け
出るという問題を防ぐことはできなかった。
【0005】ところで、話は変わるが、近年になって街
での緑化運動があちらこちらで進められてきている。す
なわち、近年、めっきりと街から緑(植物)が少なくな
り、そこで住む人や働く人の憩いの場所が無くなりつつ
あるというのが実情である。少なくなった緑を復活させ
ようと、政府や自治体などが植樹・植林を薦めており、
緑化を促進する企業に対しては補助金を交付するという
提案もされている。
での緑化運動があちらこちらで進められてきている。す
なわち、近年、めっきりと街から緑(植物)が少なくな
り、そこで住む人や働く人の憩いの場所が無くなりつつ
あるというのが実情である。少なくなった緑を復活させ
ようと、政府や自治体などが植樹・植林を薦めており、
緑化を促進する企業に対しては補助金を交付するという
提案もされている。
【0006】そこで本発明者は、地盤が軟弱であって
も、法面の傾斜が急な場合であっても、きわめて抜け出
にくく、かつ緑化推進に一役を担うことができるアンカ
ー部材はないものかと考え、鋭意検討および研究を重ね
た結果、ついに本発明のアンカー部材を発案するに至っ
た。
も、法面の傾斜が急な場合であっても、きわめて抜け出
にくく、かつ緑化推進に一役を担うことができるアンカ
ー部材はないものかと考え、鋭意検討および研究を重ね
た結果、ついに本発明のアンカー部材を発案するに至っ
た。
【0007】
【課題を解決するため手段】請求項1に記載のアンカー
部材は、地盤を補強すべく当該地盤に埋設したり、また
地盤の上に敷設した防水マットや植生マット等のマット
体を固定すべく前記マット体を介して地盤に打ち込むた
めのアンカー部材であって、下側開口部あるいは周壁欠
切部を備えるとともに、内部に植物を育成する空間を備
えた筒状体からなり、前記筒状体の内部にて成長する植
物の根の多数が前記下側開口部あるいは周壁欠切部を通
って地盤中に張り巡らされるようになしたものである。
部材は、地盤を補強すべく当該地盤に埋設したり、また
地盤の上に敷設した防水マットや植生マット等のマット
体を固定すべく前記マット体を介して地盤に打ち込むた
めのアンカー部材であって、下側開口部あるいは周壁欠
切部を備えるとともに、内部に植物を育成する空間を備
えた筒状体からなり、前記筒状体の内部にて成長する植
物の根の多数が前記下側開口部あるいは周壁欠切部を通
って地盤中に張り巡らされるようになしたものである。
【0008】請求項2に記載のアンカー部材は、地盤を
補強すべく当該地盤に埋設したり、また地盤の上に敷設
した防水マットや植生マット等のマット体を固定すべく
前記マット体を介して地盤に打ち込むためのアンカー部
材であって、内部に植物を育成する空間を備え、かつ所
定長さを有する有底状または無底状の筒状体からなり、
前記筒状体の内外を連通可能にする貫通孔が本体周壁に
穿設されてなり、前記植物の根の多数が前記貫通孔を通
って地盤中に張り巡らされるようになしたものである。
補強すべく当該地盤に埋設したり、また地盤の上に敷設
した防水マットや植生マット等のマット体を固定すべく
前記マット体を介して地盤に打ち込むためのアンカー部
材であって、内部に植物を育成する空間を備え、かつ所
定長さを有する有底状または無底状の筒状体からなり、
前記筒状体の内外を連通可能にする貫通孔が本体周壁に
穿設されてなり、前記植物の根の多数が前記貫通孔を通
って地盤中に張り巡らされるようになしたものである。
【0009】請求項3に記載のアンカー部材は、請求項
1または2記載のアンカー部材において、前記筒状体が
下端部に向かうに従って次第に細くなるように形成され
てなり、これにより地盤への打ち込みを容易ならしめた
ものである。
1または2記載のアンカー部材において、前記筒状体が
下端部に向かうに従って次第に細くなるように形成され
てなり、これにより地盤への打ち込みを容易ならしめた
ものである。
【0010】請求項4に記載のアンカー部材は、請求項
1〜3のいずれか1項に記載のアンカー部材において、
前記筒状体の上端部に、横方向に延びるフランジが延設
されてなるものである。
1〜3のいずれか1項に記載のアンカー部材において、
前記筒状体の上端部に、横方向に延びるフランジが延設
されてなるものである。
【0011】請求項5に記載のアンカー部材は、請求項
4に記載のアンカー部材において、前記フランジの下面
において、下方に向かって延びる係止爪が延設されてな
るものである。
4に記載のアンカー部材において、前記フランジの下面
において、下方に向かって延びる係止爪が延設されてな
るものである。
【0012】請求項6に記載のアンカー部材は、請求項
2〜5のいずれか1項に記載のアンカー部材において、
前記筒状体の本体周壁における貫通孔の下側部分が、当
該筒状体の内側方向に向けて凹入形成されてなり、これ
により前記貫通孔の下側が拡開されてなるものである。
2〜5のいずれか1項に記載のアンカー部材において、
前記筒状体の本体周壁における貫通孔の下側部分が、当
該筒状体の内側方向に向けて凹入形成されてなり、これ
により前記貫通孔の下側が拡開されてなるものである。
【0013】[作用]請求項1に記載のアンカー部材に
あっては、筒状体の内部空間が植物育成用の空間となっ
ている。すなわち、このアンカー部材を、例えば軟弱な
地盤に打ち込んだのち、このアンカー部材における筒状
体の内部空間に、土(土壌、土砂)、及び必要に応じて
肥料を充填し、そして植物の苗木を植える(又は蒔種す
る)。この苗木(あるいは種子)は、筒状体の内部にて
成長を開始し、根が延び始める。この根は水分と養分を
求め、根の先端がやがて、筒状体における下側開口部お
よび/または本体周壁に設けた欠切部(周壁欠切部)を
介して筒状体の内部から外側(筒状体の外部)に出てい
く。植物が更なる成長を続けるに伴って、幾本もの根が
延びて外側に出ていき、地盤中に多数の根が張られた状
態を形成する。そして、地盤に張った多数本の根によっ
て当該地盤の軟弱性が改善され、強固なものとなって地
滑りや崩落等が防止されるとともに、アンカー部材が当
該地盤にしっかり固定され、非常に抜けにくくなる。な
お、地盤上に敷設した防水マットや植生マットなどのマ
ット体を固定する目的でアンカー部材を用いる場合にあ
っても、アンカー部材が当該地盤にしっかり固定され、
非常に抜けにくくなることから、当該マット体が地盤上
にてしっかりと固定されることになる。
あっては、筒状体の内部空間が植物育成用の空間となっ
ている。すなわち、このアンカー部材を、例えば軟弱な
地盤に打ち込んだのち、このアンカー部材における筒状
体の内部空間に、土(土壌、土砂)、及び必要に応じて
肥料を充填し、そして植物の苗木を植える(又は蒔種す
る)。この苗木(あるいは種子)は、筒状体の内部にて
成長を開始し、根が延び始める。この根は水分と養分を
求め、根の先端がやがて、筒状体における下側開口部お
よび/または本体周壁に設けた欠切部(周壁欠切部)を
介して筒状体の内部から外側(筒状体の外部)に出てい
く。植物が更なる成長を続けるに伴って、幾本もの根が
延びて外側に出ていき、地盤中に多数の根が張られた状
態を形成する。そして、地盤に張った多数本の根によっ
て当該地盤の軟弱性が改善され、強固なものとなって地
滑りや崩落等が防止されるとともに、アンカー部材が当
該地盤にしっかり固定され、非常に抜けにくくなる。な
お、地盤上に敷設した防水マットや植生マットなどのマ
ット体を固定する目的でアンカー部材を用いる場合にあ
っても、アンカー部材が当該地盤にしっかり固定され、
非常に抜けにくくなることから、当該マット体が地盤上
にてしっかりと固定されることになる。
【0014】また一方で、苗(又は種子)が成長するこ
とによって発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカ
ー部材の上側開口部から延び、緑化促進が図られる。
とによって発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカ
ー部材の上側開口部から延び、緑化促進が図られる。
【0015】請求項2に記載のアンカー部材にあって
は、筒状体の内部空間が植物育成用の空間となってい
る。すなわち、このアンカー部材を、例えば軟弱な地盤
に打ち込んだのち、このアンカー部材における筒状体の
内部空間に、土(土壌、土砂)、及び必要に応じて肥料
を充填し、そして植物の苗木を植える(又は蒔種す
る)。この苗木(あるいは種子)は、筒状体の内部にて
成長を開始し、根が延び始める。この根は水分と養分を
求め、根の先端がやがて、筒状体における本体周壁に穿
設された貫通孔を介して(筒状体が無底の場合はその底
(下側開口部)をも介して)筒状体の内部から外側(筒
状体の外部)に出ていく。植物が更なる成長を続けるに
伴って、幾本もの根が延びて貫通孔から外側に出てい
き、地盤中に多数の根が張られた状態を形成する。そし
て、地盤に張った多数本の根によって当該地盤の軟弱性
が改善され、強固なものとなって地滑りや崩落等が防止
されるとともに、アンカー部材が当該地盤にしっかり固
定され、非常に抜けにくくなる。なお、地盤上に敷設し
た防水マットや植生マットなどのマット体を固定する目
的でアンカー部材を用いる場合にあっても、アンカー部
材が当該地盤にしっかり固定され、非常に抜けにくくな
ることから、当該マット体が地盤上にてしっかりと固定
されることになる。
は、筒状体の内部空間が植物育成用の空間となってい
る。すなわち、このアンカー部材を、例えば軟弱な地盤
に打ち込んだのち、このアンカー部材における筒状体の
内部空間に、土(土壌、土砂)、及び必要に応じて肥料
を充填し、そして植物の苗木を植える(又は蒔種す
る)。この苗木(あるいは種子)は、筒状体の内部にて
成長を開始し、根が延び始める。この根は水分と養分を
求め、根の先端がやがて、筒状体における本体周壁に穿
設された貫通孔を介して(筒状体が無底の場合はその底
(下側開口部)をも介して)筒状体の内部から外側(筒
状体の外部)に出ていく。植物が更なる成長を続けるに
伴って、幾本もの根が延びて貫通孔から外側に出てい
き、地盤中に多数の根が張られた状態を形成する。そし
て、地盤に張った多数本の根によって当該地盤の軟弱性
が改善され、強固なものとなって地滑りや崩落等が防止
されるとともに、アンカー部材が当該地盤にしっかり固
定され、非常に抜けにくくなる。なお、地盤上に敷設し
た防水マットや植生マットなどのマット体を固定する目
的でアンカー部材を用いる場合にあっても、アンカー部
材が当該地盤にしっかり固定され、非常に抜けにくくな
ることから、当該マット体が地盤上にてしっかりと固定
されることになる。
【0016】また一方で、苗(又は種子)が成長するこ
とによって発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカ
ー部材の上側開口部から延び、緑化促進が図られる。
とによって発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカ
ー部材の上側開口部から延び、緑化促進が図られる。
【0017】請求項3に記載のアンカー部材は、筒状体
の形状が下方に向かうに従って漸次先細り形状となって
いるため、地盤への打ち込みが容易である。
の形状が下方に向かうに従って漸次先細り形状となって
いるため、地盤への打ち込みが容易である。
【0018】請求項4に記載のアンカー部材は、筒状体
の上端部から(筒状体における上側開口部の外周縁部か
ら)横方向(水平方向)に向けてフランジが延びている
ので、例えばアンカー部材がマット体を固定するための
ものである場合には、該マット体への押圧力が増し、こ
のマット体をより一層しっかりと固定することができる
とともに、アンカー部材自身の埋没を防ぐことができ
る。
の上端部から(筒状体における上側開口部の外周縁部か
ら)横方向(水平方向)に向けてフランジが延びている
ので、例えばアンカー部材がマット体を固定するための
ものである場合には、該マット体への押圧力が増し、こ
のマット体をより一層しっかりと固定することができる
とともに、アンカー部材自身の埋没を防ぐことができ
る。
【0019】請求項5に記載のアンカー部材は、上記し
たフランジの下面に係止爪が設けられているので、例え
ばアンカー部材がマット体を固定するためのものである
場合には、当該マット体に対する係止力が増し、このマ
ット体をより一層しっかりと固定することができるとと
もに、アンカー部材自身の位置ずれも効果的に防止する
ことができる。
たフランジの下面に係止爪が設けられているので、例え
ばアンカー部材がマット体を固定するためのものである
場合には、当該マット体に対する係止力が増し、このマ
ット体をより一層しっかりと固定することができるとと
もに、アンカー部材自身の位置ずれも効果的に防止する
ことができる。
【0020】請求項6に記載のアンカー部材は、筒状体
の本体周壁における貫通孔の下側部分が凹入形成されて
いる。これにより前記貫通孔の下側が拡開されることに
なるので、根が筒状体の内部から外側の地盤に出ていき
やすくなり、地盤中において広い範囲にわたって根を張
りめぐらせることができる。これによって、より一層ア
ンカー部材の抜出を防ぐことができ、地盤の強化、マッ
ト体の固定に効果的である。
の本体周壁における貫通孔の下側部分が凹入形成されて
いる。これにより前記貫通孔の下側が拡開されることに
なるので、根が筒状体の内部から外側の地盤に出ていき
やすくなり、地盤中において広い範囲にわたって根を張
りめぐらせることができる。これによって、より一層ア
ンカー部材の抜出を防ぐことができ、地盤の強化、マッ
ト体の固定に効果的である。
【0021】
【発明の実施の形態】大きさ 本発明のアンカー部材の筒状体の大きさとしては、例え
ば、上側開口部の直径2cm〜50cm、長さ5cm〜
200cmであり、直径:長さ=1:5〜15である
が、これによって限定されるものではない。
ば、上側開口部の直径2cm〜50cm、長さ5cm〜
200cmであり、直径:長さ=1:5〜15である
が、これによって限定されるものではない。
【0022】形状 本発明のアンカー部材の筒状体の形状としては、例え
ば、上側開口部の形状が円形、楕円形、四角形、三角
形、☆型形などが挙げられ、錐体(円錐体、角錐体な
ど)であることが好適である。また、平面から見た形状
がU字状、V字状、コの字状などのように、筒状体の周
壁において長手方向にのびる欠切部(周壁欠切部)を備
えているものであっても構わない。
ば、上側開口部の形状が円形、楕円形、四角形、三角
形、☆型形などが挙げられ、錐体(円錐体、角錐体な
ど)であることが好適である。また、平面から見た形状
がU字状、V字状、コの字状などのように、筒状体の周
壁において長手方向にのびる欠切部(周壁欠切部)を備
えているものであっても構わない。
【0023】素材 本発明のアンカー部材の素材としては、例えば、合成樹
脂、金属、ゴムなどが挙げられる。
脂、金属、ゴムなどが挙げられる。
【0024】また、例えば、天然繊維(ヤシ殻繊維、シ
ュロ繊維など)を絡合させたものや生分解性プラスチッ
クを使用することもできる。この場合にあっては、アン
カー部材が地盤中において次第に土壌バクテリアによっ
て分解されるが、その頃には、無数の根が地盤中に張り
巡らされているので、地盤の補強・強化に使用する場合
には特に問題はない。
ュロ繊維など)を絡合させたものや生分解性プラスチッ
クを使用することもできる。この場合にあっては、アン
カー部材が地盤中において次第に土壌バクテリアによっ
て分解されるが、その頃には、無数の根が地盤中に張り
巡らされているので、地盤の補強・強化に使用する場合
には特に問題はない。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0026】図1に本発明のアンカー部材(10)の一
例を示す。このアンカー部材(10)は、図示されてい
るように、上側開口部(12)および下側開口部(1
4)を備えた円筒状の筒状体(11)からなり、その内
部は植物育成空間(15)となっている。また、その大
きさは、例えば、直径3cm、長さ20cmである。
例を示す。このアンカー部材(10)は、図示されてい
るように、上側開口部(12)および下側開口部(1
4)を備えた円筒状の筒状体(11)からなり、その内
部は植物育成空間(15)となっている。また、その大
きさは、例えば、直径3cm、長さ20cmである。
【0027】アンカー部材(10)における本体周壁
(10a)には、当該本体周壁(10a)を貫通し、内
外を連通(流通)可能にする円形の貫通孔(16)が穿
設されている。貫通孔(16)は、本体周壁(10a)
において多数個形成されている。多数の貫通孔(16)
は、そのほとんどが、筒状体(11)の長手方向中央部
を境にして下端部側に存在している。この筒状体(1
1)の内部に植物の苗(種子)を入れて育てる(後述す
る)わけであるが、植物の根は下方に向けて伸びるの
で、貫通孔(16)が上側に多く設けられていた場合に
は、その利用度が少なく、下側に多く存在している方が
利用度が多くなる。すなわち、地盤に(つまり筒状体
(11)の外部に)出て行き易くなる。
(10a)には、当該本体周壁(10a)を貫通し、内
外を連通(流通)可能にする円形の貫通孔(16)が穿
設されている。貫通孔(16)は、本体周壁(10a)
において多数個形成されている。多数の貫通孔(16)
は、そのほとんどが、筒状体(11)の長手方向中央部
を境にして下端部側に存在している。この筒状体(1
1)の内部に植物の苗(種子)を入れて育てる(後述す
る)わけであるが、植物の根は下方に向けて伸びるの
で、貫通孔(16)が上側に多く設けられていた場合に
は、その利用度が少なく、下側に多く存在している方が
利用度が多くなる。すなわち、地盤に(つまり筒状体
(11)の外部に)出て行き易くなる。
【0028】なお、図2に示すように、地盤への打ち込
みを容易にするため、下端部を刃状に形成することもで
きる。
みを容易にするため、下端部を刃状に形成することもで
きる。
【0029】また、図3に示すように、筒状体(11)
の本体周壁(10a)における貫通孔(16)の下側部
分が、当該筒状体(11)の内側方向に向けて凹入形成
されてなり、これにより貫通孔(16)の下側が拡開さ
れて(拡がって)いるように構成することもできる(図
3(a)および図3(b)参照)。前述したように、植
物の根は下方に向けて伸びるので、貫通孔(16)の下
側が拡がっていれば、地盤に出て行き易くなるから好都
合である(図3(c)参照)。
の本体周壁(10a)における貫通孔(16)の下側部
分が、当該筒状体(11)の内側方向に向けて凹入形成
されてなり、これにより貫通孔(16)の下側が拡開さ
れて(拡がって)いるように構成することもできる(図
3(a)および図3(b)参照)。前述したように、植
物の根は下方に向けて伸びるので、貫通孔(16)の下
側が拡がっていれば、地盤に出て行き易くなるから好都
合である(図3(c)参照)。
【0030】図4に示すように、筒状体(11)が下端
部に向かうに従って次第に細くなるように形成されてい
てもよい。このように下端部が細く尖っていることによ
り、地盤への打ち込みが容易となる。
部に向かうに従って次第に細くなるように形成されてい
てもよい。このように下端部が細く尖っていることによ
り、地盤への打ち込みが容易となる。
【0031】図5に示すように、筒状体(11)の上側
開口部(12)の周縁部に、円環状のフランジ(20)
を延設することもできる。アンカー部材(10)がフラ
ンジ(20)を有していることにより、例えばこのアン
カー部材(10)がマット体を固定するためのものであ
る場合には、マット体への押圧力が増し、このマット体
をより一層しっかりと固定することができるとともに、
アンカー部材(10)自身の埋没を防ぐことができる。
なお、フランジ(20)の形状としては、円環状に限ら
ず、図6に示すように、円周方向所定間隔毎に(図6で
は90°毎に)それぞれ径方向外方に延びる三角形状で
もかまわない。
開口部(12)の周縁部に、円環状のフランジ(20)
を延設することもできる。アンカー部材(10)がフラ
ンジ(20)を有していることにより、例えばこのアン
カー部材(10)がマット体を固定するためのものであ
る場合には、マット体への押圧力が増し、このマット体
をより一層しっかりと固定することができるとともに、
アンカー部材(10)自身の埋没を防ぐことができる。
なお、フランジ(20)の形状としては、円環状に限ら
ず、図6に示すように、円周方向所定間隔毎に(図6で
は90°毎に)それぞれ径方向外方に延びる三角形状で
もかまわない。
【0032】図7に示すように、アンカー部材(10)
を四角錐体状の筒状体(11)によって構成することも
可能である。この場合でも、図8に示すように、上側開
口部(12)の周縁部にフランジ(20)を延設するこ
とが好適である。また更に、図9に示すように、フラン
ジ(20)を設けた場合において、そのフランジ(2
0)の下面に下方に延び、かつ下端部が尖った係止爪
(22)を延設することが好適である。係止爪(22)
はフランジ(20)の外周縁部あるいはその近傍に設け
る方が、その機能が最大に発揮されるという点で好適で
ある。
を四角錐体状の筒状体(11)によって構成することも
可能である。この場合でも、図8に示すように、上側開
口部(12)の周縁部にフランジ(20)を延設するこ
とが好適である。また更に、図9に示すように、フラン
ジ(20)を設けた場合において、そのフランジ(2
0)の下面に下方に延び、かつ下端部が尖った係止爪
(22)を延設することが好適である。係止爪(22)
はフランジ(20)の外周縁部あるいはその近傍に設け
る方が、その機能が最大に発揮されるという点で好適で
ある。
【0033】次に、アンカー部材(10)の使用状態に
関して説明する。図10に示すように、地盤の上に、例
えば防草マットなどマット体(M)が敷設されている。
このマット体(M)を地盤上に固定すべく、アンカー部
材(10)を打ち込む。すなわち、図10(左)(中)
に示すように、マット体(M)に対し、アンカー部材
(10)を、その下端部から刺し込む。アンカー部材
(10)の下側部分がマット体(M)を介して地盤に入
り込み、そしてアンカー部材(10)におけるフランジ
(20)の下面がマット体(M)の上面に当接した際に
あっては(右)、それ以上の刺し込みが阻止され、これ
によりアンカー部材(10)は位置決めされる。このよ
うにして、アンカー部材(10)の多数個をマット体
(M)上において所定間隔毎に刺し込み、マット体
(M)を地盤に固定する。
関して説明する。図10に示すように、地盤の上に、例
えば防草マットなどマット体(M)が敷設されている。
このマット体(M)を地盤上に固定すべく、アンカー部
材(10)を打ち込む。すなわち、図10(左)(中)
に示すように、マット体(M)に対し、アンカー部材
(10)を、その下端部から刺し込む。アンカー部材
(10)の下側部分がマット体(M)を介して地盤に入
り込み、そしてアンカー部材(10)におけるフランジ
(20)の下面がマット体(M)の上面に当接した際に
あっては(右)、それ以上の刺し込みが阻止され、これ
によりアンカー部材(10)は位置決めされる。このよ
うにして、アンカー部材(10)の多数個をマット体
(M)上において所定間隔毎に刺し込み、マット体
(M)を地盤に固定する。
【0034】その後、図11に示すように、地盤上に刺
し込んだアンカー部材(10)の内部に苗(あるいは種
子)、土、及び肥料を入れる。すると、やがて苗は生長
して根を伸ばし始め、図12に示すように、アンカー部
材(10)における貫通孔(16)を介して根が地盤中
に延びていく(水分は雨か、あるいは積極的に水やりを
する)。そして、時間の経過に伴って、当該植物がさら
なる生長(成長)を続け、アンカー部材(10)におけ
る上側開口部(12)からは幹(茎)や枝が伸び、その
枝にはたくさんの葉がつく。また、根は、図13に示す
ように、さらに伸びて地盤中における広い範囲に張って
いく。地盤に張った多数本の根によって、アンカー部材
(10)が地盤にしっかりと固定され、非常に抜けにく
くなり、延いてはマット体(M)が地盤に対してしっか
りと固定される。この作用効果は、図14に示すような
傾斜した地盤上(法面上)に敷設したマット体(M)に
対しても奏され、当該地盤の傾斜が比較的急なものであ
っても同様である。
し込んだアンカー部材(10)の内部に苗(あるいは種
子)、土、及び肥料を入れる。すると、やがて苗は生長
して根を伸ばし始め、図12に示すように、アンカー部
材(10)における貫通孔(16)を介して根が地盤中
に延びていく(水分は雨か、あるいは積極的に水やりを
する)。そして、時間の経過に伴って、当該植物がさら
なる生長(成長)を続け、アンカー部材(10)におけ
る上側開口部(12)からは幹(茎)や枝が伸び、その
枝にはたくさんの葉がつく。また、根は、図13に示す
ように、さらに伸びて地盤中における広い範囲に張って
いく。地盤に張った多数本の根によって、アンカー部材
(10)が地盤にしっかりと固定され、非常に抜けにく
くなり、延いてはマット体(M)が地盤に対してしっか
りと固定される。この作用効果は、図14に示すような
傾斜した地盤上(法面上)に敷設したマット体(M)に
対しても奏され、当該地盤の傾斜が比較的急なものであ
っても同様である。
【0035】本発明のアンカー部材(10)は、軟弱な
地盤を補強する目的で使用することもできる。すなわ
ち、図15に示すように、崩落や地滑りの危険がある軟
弱地盤層に本発明のアンカー部材(10)を埋め込み、
そのアンカー部材(10)の内部に苗や種子、及び土を
入れて植物を育てる。これにより、上記と同様、地盤に
張った多数本の根によって当該地盤の軟弱性が改善さ
れ、強固なものとなって地滑りや崩落等が防止されると
ともに、アンカー部材(10)が当該地盤にしっかり固
定される。また一方で、苗(又は種子)が成長すること
によって発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカー
部材(10)の上側開口部(12)から延び、緑化促進
が図られる。
地盤を補強する目的で使用することもできる。すなわ
ち、図15に示すように、崩落や地滑りの危険がある軟
弱地盤層に本発明のアンカー部材(10)を埋め込み、
そのアンカー部材(10)の内部に苗や種子、及び土を
入れて植物を育てる。これにより、上記と同様、地盤に
張った多数本の根によって当該地盤の軟弱性が改善さ
れ、強固なものとなって地滑りや崩落等が防止されると
ともに、アンカー部材(10)が当該地盤にしっかり固
定される。また一方で、苗(又は種子)が成長すること
によって発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカー
部材(10)の上側開口部(12)から延び、緑化促進
が図られる。
【0036】本発明のアンカー部材(10)によって強
度の高い人工地盤(G)を構築することもできる。以
下、図16〜18に基づいて説明する。
度の高い人工地盤(G)を構築することもできる。以
下、図16〜18に基づいて説明する。
【0037】図16に示すように、地面の上に円筒状の
アンカー部材(10)の複数個を所定間隔毎に設置し、
その上から土砂を所定厚さを以て被せ、上から押し固め
る。このとき、アンカー部材(10)の上側開口部(1
2)が土砂によって隠れず、外側に露出するように(ア
ンカー部材(10)が完全に埋まってしまわないよう
に)注意する。押し固めた第1の層(g1)が完成した
ら、その地層の上にアンカー部材(10)の複数個を再
度所定間隔毎に設置し、上記と同様、図17に示すよう
に土砂を所定の厚みを以て被せ、これを上から押し固め
て第2の層(g2)を作成する。なお、最終的に得よう
とする人工地盤(G)の補強性をさらに高めるべく、第
1の層(g1)の上に土砂を被せるのに先だってシート
体、ネット体、不織布、編織物などのシート状物(図示
せず)を敷設することもできる。
アンカー部材(10)の複数個を所定間隔毎に設置し、
その上から土砂を所定厚さを以て被せ、上から押し固め
る。このとき、アンカー部材(10)の上側開口部(1
2)が土砂によって隠れず、外側に露出するように(ア
ンカー部材(10)が完全に埋まってしまわないよう
に)注意する。押し固めた第1の層(g1)が完成した
ら、その地層の上にアンカー部材(10)の複数個を再
度所定間隔毎に設置し、上記と同様、図17に示すよう
に土砂を所定の厚みを以て被せ、これを上から押し固め
て第2の層(g2)を作成する。なお、最終的に得よう
とする人工地盤(G)の補強性をさらに高めるべく、第
1の層(g1)の上に土砂を被せるのに先だってシート
体、ネット体、不織布、編織物などのシート状物(図示
せず)を敷設することもできる。
【0038】このようにして第2の層(g2)が完成す
れば、その上に、上記と同様にして第3の層(g3)を
作成する。これにより(これら3つの層(g1,g2,
g3)を完成させることにより)、人工地盤(G)が構
築される。この人工地盤(G)の側面には、図18に示
すように、埋設した複数個のアンカー部材(10)の上
側開口部(12)が露出している。この上側開口部(1
2)からアンカー部材(10)の内部に苗や種子、土や
肥料を入れ、苗木を育てる。なお、最初から(第1の層
を作成する前から)アンカー部材(10)に予め苗、種
子、土、肥料を入れて準備しておいてもかまわない。
れば、その上に、上記と同様にして第3の層(g3)を
作成する。これにより(これら3つの層(g1,g2,
g3)を完成させることにより)、人工地盤(G)が構
築される。この人工地盤(G)の側面には、図18に示
すように、埋設した複数個のアンカー部材(10)の上
側開口部(12)が露出している。この上側開口部(1
2)からアンカー部材(10)の内部に苗や種子、土や
肥料を入れ、苗木を育てる。なお、最初から(第1の層
を作成する前から)アンカー部材(10)に予め苗、種
子、土、肥料を入れて準備しておいてもかまわない。
【0039】やがて、アンカー部材(10)の内部に
て、苗(あるいは種子)が成長を開始し、根が延び始め
る。この根は水分と養分を求め、根の先端がアンカー部
材(10)における本体周壁(10a)に穿設された貫
通孔(16)および下側開口部(14)を介してアンカ
ー部材(10)の内部から外側(アンカー部材(10)
の外部)に出ていく。植物が更なる成長を続けるに伴っ
て、幾本もの根が延びて貫通孔(16)から外側に出て
いき、人工地盤(G)中に多数の根が張られた状態を形
成する。そして、人工地盤(G)に張った多数本の根に
よって当該人工地盤(G)の強度が高まり、強固なもの
もとなるとともに、苗(又は種子)が成長することによ
って発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカー部材
(10)の上側開口部(12)から延び、緑化促進が図
られる。
て、苗(あるいは種子)が成長を開始し、根が延び始め
る。この根は水分と養分を求め、根の先端がアンカー部
材(10)における本体周壁(10a)に穿設された貫
通孔(16)および下側開口部(14)を介してアンカ
ー部材(10)の内部から外側(アンカー部材(10)
の外部)に出ていく。植物が更なる成長を続けるに伴っ
て、幾本もの根が延びて貫通孔(16)から外側に出て
いき、人工地盤(G)中に多数の根が張られた状態を形
成する。そして、人工地盤(G)に張った多数本の根に
よって当該人工地盤(G)の強度が高まり、強固なもの
もとなるとともに、苗(又は種子)が成長することによ
って発生した植物体(幹、枝、葉など)がアンカー部材
(10)の上側開口部(12)から延び、緑化促進が図
られる。
【0040】なお、上記実施例にて示したアンカー部材
(10)は、本体周壁(10a)に穿設された貫通孔
(16)を有しているが、これに限らず、図19〜図2
0に示すように貫通孔を備えておらず、下側開口部(1
4)を備え、根の地盤中への延びを当該下側開口部(1
4)のみを介して期待するもの(図19(a)
(b))、あるいはさらに本体周壁(10a)に設けた
欠切部(周壁欠切部(30))を備え、根の地盤中への
延びを下側開口部(14)および周壁欠切部(30)を
介して期待するもの(図20(a)(b))であっても
よい。
(10)は、本体周壁(10a)に穿設された貫通孔
(16)を有しているが、これに限らず、図19〜図2
0に示すように貫通孔を備えておらず、下側開口部(1
4)を備え、根の地盤中への延びを当該下側開口部(1
4)のみを介して期待するもの(図19(a)
(b))、あるいはさらに本体周壁(10a)に設けた
欠切部(周壁欠切部(30))を備え、根の地盤中への
延びを下側開口部(14)および周壁欠切部(30)を
介して期待するもの(図20(a)(b))であっても
よい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、地盤が軟弱であって
も、法面の傾斜が急な場合であっても、きわめて抜け出
にくく、しかも緑化推進に一役を担うことができるアン
カー部材を提供することができる。
も、法面の傾斜が急な場合であっても、きわめて抜け出
にくく、しかも緑化推進に一役を担うことができるアン
カー部材を提供することができる。
【図1】本発明のアンカー部材の一実施例を示した斜視
図である。
図である。
【図2】更にアンカー部材の他の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】(a)は貫通孔とその近傍を示した正面であ
り、(b)は前記(a)におけるb−b線端面図であ
り、(c)は貫通孔を介して植物の根が延びる様子を示
した説明図である。
り、(b)は前記(a)におけるb−b線端面図であ
り、(c)は貫通孔を介して植物の根が延びる様子を示
した説明図である。
【図4】更にアンカー部材の他の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】前図のアンカー部材の上側開口部の周縁部に円
環状のフランジを延設した状態を示す部分斜視図であ
る。
環状のフランジを延設した状態を示す部分斜視図であ
る。
【図6】フランジの他の形状を示した部分斜視図であ
る。
る。
【図7】更にアンカー部材の他の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図8】前図のアンカー部材の上側開口部の周縁部にフ
ランジを延設した状態を示す部分斜視図である。
ランジを延設した状態を示す部分斜視図である。
【図9】フランジの外周縁部近傍における当該フランジ
の下面に係止爪を設けた状態を示す部分断面図である。
の下面に係止爪を設けた状態を示す部分断面図である。
【図10】アンカー部材をマット体を介して地盤に打ち
込む状態を示した一部断面説明図である。
込む状態を示した一部断面説明図である。
【図11】地盤に刺し込んだ(打ち込んだ)アンカー部
材に苗、種子、土および肥料を入れる状態を示した一部
断面説明図である。
材に苗、種子、土および肥料を入れる状態を示した一部
断面説明図である。
【図12】アンカー部材の貫通孔を介して根が延び始め
た状態を示す一部断面説明図である。
た状態を示す一部断面説明図である。
【図13】アンカー部材に植えた植物がさらに生長し、
根の多数本が地盤中において広く張り巡らせている状態
を示す一部断面説明図である。
根の多数本が地盤中において広く張り巡らせている状態
を示す一部断面説明図である。
【図14】比較的傾斜が急な法面上にアンカー部材を使
用した状態を示す一部断面説明図である。
用した状態を示す一部断面説明図である。
【図15】軟弱地盤層にアンカー部材を使用した状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図16】人工地盤を構築するにあたり、地表面上に第
1の層を作成した状態を示す斜視図である。
1の層を作成した状態を示す斜視図である。
【図17】人工地盤を構築するにあたり、地表面上に第
2の層を作成した状態を示す斜視図である。
2の層を作成した状態を示す斜視図である。
【図18】第3の層を作成して人工地盤を構築した状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図19】更にアンカー部材の他の実施例を示す斜視図
であり、(a)は全長にわたって同じ径を有するもの、
(b)は下側開口部に向かうに従って次第に先細形状を
なしたもの。
であり、(a)は全長にわたって同じ径を有するもの、
(b)は下側開口部に向かうに従って次第に先細形状を
なしたもの。
【図20】更にアンカー部材の他の実施例を示す斜視図
であり、(a)は全長にわたって同じ径を有するもの、
(b)は下側開口部に向かうに従って次第に先細形状を
なしたもの。
であり、(a)は全長にわたって同じ径を有するもの、
(b)は下側開口部に向かうに従って次第に先細形状を
なしたもの。
M……マット体 10……アンカー部材 10a……本体周壁 11……筒状体 12……上側開口部 14……下側開口部 15……植物育成空間 16……貫通孔 20……フランジ 22……係止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 智央 大阪府泉大津市宮町12番23号株式会社田中 内 Fターム(参考) 2D044 DA12 DA23
Claims (6)
- 【請求項1】地盤を補強すべく当該地盤に埋設したり、
また地盤の上に敷設した防水マットや植生マット等のマ
ット体を固定すべく前記マット体を介して地盤に打ち込
むためのアンカー部材であって、 下側開口部あるいは周壁欠切部を備えるとともに、内部
に植物を育成する空間を備えた筒状体からなり、 前記筒状体の内部にて成長する植物の根の多数が前記下
側開口部あるいは周壁欠切部を通って地盤中に張り巡ら
されるようにしたことを特徴とするアンカー部材。 - 【請求項2】地盤を補強すべく当該地盤に埋設したり、
また地盤の上に敷設した防水マットや植生マット等のマ
ット体を固定すべく前記マット体を介して地盤に打ち込
むためのアンカー部材であって、 内部に植物を育成する空間を備え、かつ所定長さを有す
る有底状または無底状の筒状体からなり、 前記筒状体の内外を連通可能にする貫通孔が本体周壁に
穿設されてなり、 前記植物の根の多数が前記貫通孔を通って地盤中に張り
巡らされるようにしたことを特徴とするアンカー部材。 - 【請求項3】前記筒状体が下端部に向かうに従って次第
に細くなるように形成されてなり、これにより地盤への
打ち込みを容易ならしめたことを特徴とする請求項1ま
たは2記載のアンカー部材。 - 【請求項4】前記筒状体の上端部に、横方向に延びるフ
ランジが延設されてなることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載のアンカー部材。 - 【請求項5】前記フランジの下面において、下方に向か
って延びる係止爪が延設されてなることを特徴とする請
求項4記載のアンカー部材。 - 【請求項6】前記筒状体の本体周壁における貫通孔の下
側部分が、当該筒状体の内側方向に向けて凹入形成され
てなり、これにより前記貫通孔の下側が拡開されてなる
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載のア
ンカー部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25265699A JP2001073378A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | アンカー部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25265699A JP2001073378A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | アンカー部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001073378A true JP2001073378A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17240403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25265699A Pending JP2001073378A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | アンカー部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001073378A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101178858B1 (ko) | 2012-02-10 | 2012-09-03 | 신천희 | 해안사구 식생용 식생포트 |
WO2013055240A1 (en) * | 2011-10-11 | 2013-04-18 | Epodpak International, Inc | An anchoring system |
JP2017121182A (ja) * | 2016-01-04 | 2017-07-13 | 株式会社グリーンプロデュース | 苗の移植に用いられる器具及び苗の移植方法 |
KR102084588B1 (ko) * | 2019-07-10 | 2020-03-04 | (주)푸른공간 | 모종심기가 가능한 식생매트 고정용 앵커 및 이를 이용한 시공방법 |
CN111321746A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-06-23 | 中国有色金属工业昆明勘察设计研究院有限公司 | 一种适用于表面不稳定边坡的绿化加固装置及施工方法 |
CN113818454A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-12-21 | 河海大学 | 一种诱导植物根系定向生长的边坡加固装置及加固方法 |
-
1999
- 1999-09-07 JP JP25265699A patent/JP2001073378A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013055240A1 (en) * | 2011-10-11 | 2013-04-18 | Epodpak International, Inc | An anchoring system |
KR101178858B1 (ko) | 2012-02-10 | 2012-09-03 | 신천희 | 해안사구 식생용 식생포트 |
JP2017121182A (ja) * | 2016-01-04 | 2017-07-13 | 株式会社グリーンプロデュース | 苗の移植に用いられる器具及び苗の移植方法 |
KR102084588B1 (ko) * | 2019-07-10 | 2020-03-04 | (주)푸른공간 | 모종심기가 가능한 식생매트 고정용 앵커 및 이를 이용한 시공방법 |
CN111321746A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-06-23 | 中国有色金属工业昆明勘察设计研究院有限公司 | 一种适用于表面不稳定边坡的绿化加固装置及施工方法 |
CN113818454A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-12-21 | 河海大学 | 一种诱导植物根系定向生长的边坡加固装置及加固方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |