JP3004596B2 - 植生プレート - Google Patents

植生プレート

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JP3004596B2
JP3004596B2 JP8312516A JP31251696A JP3004596B2 JP 3004596 B2 JP3004596 B2 JP 3004596B2 JP 8312516 A JP8312516 A JP 8312516A JP 31251696 A JP31251696 A JP 31251696A JP 3004596 B2 JP3004596 B2 JP 3004596B2
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城間  健一
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裸地の植生のため
の植生プレートに関し、特に、コガネムシ等の甲虫の幼
虫等の食害を受けることなく、傾斜凹凸面における定着
性を確保することができる植生プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】裸地の植生のために植生プレートが用い
られる。植生プレートを道路工事等による側部ののり面
に適用する際は、その傾斜と土木機械等による凹凸のた
めに植生プレートの定着が困難なので、柔軟性のある腐
葉土等の有機物を主体とする植生プレートを用いる。こ
の植生プレートは、腐葉土等に芝草等の根を回したプレ
ート状の貼付け植床をなし、これを釘等によって下地に
密着固定することにより、下地側に根を張るまでの間、
植物生育床をなす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記植
生プレートは腐葉土等の有機物を主体とするので昆虫
(特に、コガネムシ等の甲虫の幼虫)の食害によって損
壊することが多く、これを避けるため食害に強い赤土主
体の硬い植生プレートを用いる場合は、地面の凹部を埋
めて下地を平坦にする必要があり、手数が掛かるのみな
らず、埋め土が雨水によって流失され、植生プレートが
定着しない場合がある。また、乾燥した固い植土によっ
て植物苗の育生が妨げられ、特に根の発育が遅れること
によってのり面への定着に長期間を要し、その間に流水
の抵抗を受けて損壊するおそれがある。
【0004】本発明の目的は、虫による食害を受けるこ
となく、簡易な施工で傾斜凹凸面における定着性を確保
することができる植生プレートを得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、植物を育生する植土を複数の互いに隣接する区画に
仕切る仕切枠をなし、この仕切枠にその両側の区画を連
通する貫通部を形成することによって各区画内に植物育
生植土を保持し、この植物育生植土を据え付け位置の下
地面に貼り付け固定するための植生プレートにおいて、
上記仕切枠は、その各区画の植土を少なくとも一方側に
押出しが可能な開放形状の区画を形成するとともに、仕
切枠の貫通部は、植土の押出しに際し区画間にわたって
伸長した根を保護するために、区画内の植土が隣接区画
と一体化を保ったまま植土の移動を許容するべく、櫛の
歯状に一方側に開口する切込み形状をなす植生プレート
を構成した。
【0006】上記植生プレートは、植物を育生する植土
と、この植土を互いに隣接する複数の区画に仕切る仕切
枠とからなることから、植土は各区画内に保持されて一
体的な植生プレートをなすとともに、植土を下地面に押
しつけることにより植土は区画毎に変形しつつ仕切枠に
よって保持される。また、仕切枠にその両側を連通する
貫通部を形成したことから、育生植物の根を含む植土が
隣接区画と結合して植生プレートの一体性が確保され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の植生プレートに用
いる仕切枠の平面図、図2は図1の仕切枠の側面図であ
る。植生プレートに用いる仕切枠1は、上下に貫通する
区画2・・・を画成する周壁2a・・・を連設して形成
し、各周壁2aにその両側を連通する貫通部3を形成す
る。
【0008】各周壁2aは、図のごとく薄板状に、また
は、部分的に薄肉に形成する。これにより、隣接する区
画2・・・を互いに近接して形成し、図示せぬ植土を充
填した際に、植土と育生植物の根が貫通部3で隣接部に
連結する。また、各区画2は、充填した植土を上から押
して下方に移動し得るように、上下両端の断面が同一形
状の柱状に形成し、図のごとくの桝目状や、三角、六
角、円形等、その形状は任意である。
【0009】各区画2は、苗を育てる苗ポット(略10
cm径)と同等の大きさに形成することにより苗の移植
を容易にし、また、植生プレートの取扱のために、全体
を短辺35cm、長辺45cm程度の長方形に形成す
る。
【0010】貫通部3は穴や切欠によって形成する。こ
の貫通部3を通して植土内の根が隣接する植土に伸び、
仕切枠1を含む全区画2・・・の植土が一体となり、ま
た、特に、この貫通部3を、図2のごとく、櫛の歯状の
切込みとした場合は、区画2内の植土を下地面に押し付
けた際に隣接部の植土との結合を保ったまま地面の凹凸
に合わせて密着されるので、地面からの給水が確保され
て根の定着が促進される。
【0011】上記仕切枠1によって植生プレートを構成
するには、仕切枠1の底を塞ぎ得る箱に収容し、また
は、平坦部に置いて赤土等の植土を充填し、直接播種ま
たは苗を移植し、植物の根が隣接部に伸びるまで養生す
る。
【0012】図3は図1の仕切枠による植生プレートの
使用状態を示す断面図である。植生プレート4a,4b
は仕切枠1の各区画に植土5を充填し、植土5に育生植
物6を植え付けて構成する。上記植生プレート4の各区
画2・・・は、周壁2aの貫通部3で隣接部に連通して
いることから、植土5と育生植物6は各区画2・・・内
に保持されて一体化された板状をなし、容易に運搬する
ことができる。
【0013】この植生プレート4aを土木工事後の裸地
等の植生すべき地面7にアンカー等の固定部材8・・・
によって据え付ける。地面7の凹部7aによって仕切枠
1の下側の先端3aが地面7から浮いている場合は、そ
の対応部分の植土5を下地面7の方向Fに押し付けるこ
とにより、該当区画2の単位で植土5が移動変形され、
凹部7aに沿って密着することができる。
【0014】植生プレート4a,4bの植土5を赤土と
した場合は、虫による食害のない保存性を確保すること
ができるので、根が地面に定着するまで安定して植物を
育生することができる。
【0015】植土5を仕切枠1の上端まで充填して植生
プレート4bを形成した場合は、周壁2aの上側の先端
3aが植土上面に突出しないので自然植生の外観が確保
され、また、足を踏み入れた際にも仕切枠による障害を
受けることなく安定歩行が可能となる。また、植生プレ
ート4a,4bの仕切枠1に係合するアンカー8を用い
た場合は、土木機械によって凹部7aが形成された道路
側部のり面等の急斜面にも植生プレートを安定して固定
することが可能となる。
【0016】図4は仕切枠の別の実施形態を示す図2と
同様の図である。仕切枠11を合成樹脂製の網目部材に
よって形成する。この網目部材の網の目が周壁2aの貫
通部12をなし、この多数の貫通部12によって隣接区
画との強固な一体性を確保することができる。
【0017】図5は埋込みタイプの植生プレートの養生
状態を示す断面図、図6は図5の植生プレートの使用状
態の側面図である。図5の植生プレート21は、十分な
深さの箱状の養生鉢22内に、仕切枠1とその上端を超
え(2〜5cm)る植土23を入れて苗を養生する。な
お、22aは水抜き用の孔である。
【0018】十分に根が回った時点で養生鉢22から取
り出し、この植生プレート21を敷き詰めることによ
り、覆土した図6の植生地面を形成することができる。
この植生プレート21は、仕切枠1の上端を超えて覆土
されていることから、植生プレート21の上を支障なく
歩行することができ、したがって、グランドや屋上の芝
貼り等に最適である。
【0019】
【発明の効果】本発明による植生プレートは以下の効果
を奏する。上記植生プレートは、その仕切枠に貫通部を
備えることから、植生プレートに育生した植物の根が隣
接区画に及んで全区画が一体化されるので、崩れやすい
赤土による埴土を用いても運搬中に仕切枠から抜け落ち
ることがなく、また、上記貫通部が櫛の歯状の切込みを
なすことから、植生現場の裸地に敷設する際に上から各
区画の埴土を押し付けることにより、隣接区画に及ぶ根
を傷めることなく、下地面の凹凸に密着することができ
る。
【0020】したがって、本発明の植生プレートは、固
形化して崩れやすく、凹凸面との密着性に劣る赤土等の
植土を用いても、植生プレートの運搬に際して一体的に
取扱うことができ、また、地面の凹凸に沿って密着して
設置することができ、かつ、隣接部からの給水が確保さ
れて根の定着が促進されるので、幅広い種類の植土を用
いて簡易な施工が可能となる。
【0021】仕切枠の貫通部を櫛の歯状の切込みとした
場合は、植土内の根が櫛の歯の切込みから隣接する植土
に回って仕切枠と植土が一体となり、また、区画内の植
土を地面に押し付けた際に隣接部の植土との結合を保っ
たまま凹凸に合わせて密着されるので、地面からの給水
が確保されて根の定着が促進される。仕切枠を網目部材
によって形成した場合は、多数の貫通部によって隣接区
画との強固な一体性を確保することができる。植生プレ
ートの植土を赤土とした場合は、虫による食害のない保
存性を確保することができるので、根が地面に定着する
まで安定して植物を育生することができる。植生プレー
トの仕切枠の上端を超えて植土を充填した場合は、仕切
枠が植土上面に露出しないので自然植生の外観が確保さ
れ、また、足を踏み入れた際にも仕切枠による障害を受
けることなく安定歩行が可能となる。植生プレートの仕
切枠に係合するアンカーを用いた場合は、土木機械によ
って凹凸が形成された道路側部のり面等の急斜面にも植
生プレートを安定して固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植生プレートに用いる仕切枠の平面図
【図2】図1の仕切枠の側面図
【図3】図1の仕切枠による植生プレートの使用状態を
示す断面図
【図4】仕切枠の別の実施形態を示す図2と同様の図
【図5】埋込みタイプの植生プレートの養生状態を示す
断面図
【図6】図5の植生プレートの使用状態の側面図
【符号の説明】
1 仕切枠 2 区画 2a 周壁 3 貫通部(櫛の歯状の切込み) 3a 先端 4a,4b 植生プレート 5 植土(赤土) 6 育生植物 7 地面 7a 凹部 8 固定部材(アンカー) 11 仕切枠 12 貫通部(網の目) 21 植生プレート 22 養生鉢 22a 孔 23 植土

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物を育生する植土を複数の互いに隣接
    する区画に仕切る仕切枠をなし、この仕切枠にその両側
    の区画を連通する貫通部を形成することによって各区画
    内に植物育生植土を保持し、この植物育生植土を据え付
    け位置の下地面に貼り付け固定するための植生プレート
    において、上記仕切枠は、その各区画の植土を少なくと
    も一方側に押出しが可能な開放形状の区画を形成すると
    ともに、仕切枠の貫通部は、植土の押出しに際し区画間
    にわたって伸長した根を保護するために、区画内の植土
    が隣接区画と一体化を保ったまま植土の移動を許容する
    べく、櫛の歯状に一方側に開口する切込み形状をなすこ
    とを特徴とする植生プレート。
  2. 【請求項2】 前記仕切枠は、櫛の歯状の切込みをなす
    貫通部をその上下の両方側に開いて形成してなることを
    特徴とする請求項1記載の植生プレート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102071696A (zh) * 2010-12-30 2011-05-25 长安大学 陡坡防护的柔性格框及其施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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