JP2784359B2 - 斜面安定工法 - Google Patents

斜面安定工法

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JP2784359B2
JP2784359B2 JP3287389A JP28738991A JP2784359B2 JP 2784359 B2 JP2784359 B2 JP 2784359B2 JP 3287389 A JP3287389 A JP 3287389A JP 28738991 A JP28738991 A JP 28738991A JP 2784359 B2 JP2784359 B2 JP 2784359B2
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Japan
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slope
roots
stabilization method
mat
plant
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巖 山本
重之 服部
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FUJIMI RYOTSUKA KK
TOYO SOGO KENKYUSHO KK
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FUJIMI RYOTSUKA KK
TOYO SOGO KENKYUSHO KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は斜面の安定を図るために
植物の根を利用して土石を拘束して斜面の崩壊を防止す
る斜面安定工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、斜面を安定する方法としては、土
留杭で土を留めたり、盛土するごとに高分子ネットを敷
き詰めて安定を図ったり、斜面の表面に種子入り客土を
吹付けて植生により安定を図ったり、アンカーや塞ぎ板
で安定を図る方法が一般的であった。また 特公昭46
−040729号公報、特開昭52−070507号公
報、特開昭56−073724号公報は、斜面に植物を
成育させて斜面の安定を図るための植生マットや植生用
筒体を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の工法にあっては次のような問題点があった。
土留杭による方法は斜面に杭を打ち、竹等をからめて表
土の流失や土の安定を図る方法であるが、時間の経過と
共に腐蝕して斜面の退化が進む欠点があった。又、緑化
による方法は斜面の表面に種子を入れた客土や植生基材
を吹付け、早期に緑化して根の成育で斜面の安定を図る
方法であるが、根の多い木本類は草本に被圧されたり、
また成長が遅く、安定するまで時間がかかるため、表土
の流出を避けることが出来なかった。また、斜面の表面
から根が土中に進入するには長期間かかり、斜面全体を
安定できるとは限らなかった。更に、特公昭46−04
0729号公報、特開昭52−070507号公報、特
開昭56−073724号公報に開示されている植生マ
ットや植生用筒体には種子や苗が装着されるにとどまる
ため、この場合にも当該種子や苗が繁茂する草等により
被圧されるおそれがあり、また当該種子や苗が被圧を免
れて成長したとしてもその根が土中に進入するまでには
長期間を要する。従って、斜面を早期に安定させること
はできないという問題がある。
【0004】高分子ネットなどのジオテキスタイルを用
いた斜面の安定方法は、地中に層状にジオテキスタイル
を配置して補強するものである。ジオテキスタイルは高
価なもので、その効果は大きいが、表面は紫外線をうけ
て劣化する欠点が有り、表面の安定を永久的に図ること
が出来るものとはいえず、表面は緑化を図ることが必要
であった。高分子ネットなどの化学製品を大量に使用す
ることは、環境の汚染と共に、将来の土地利用する際の
廃棄の問題を抱えていた。アンカーや塞ぎ板で安定を図
る方法には各種の工法が有るが、鉄やコンクリートや樹
脂等を使用したもので、腐蝕したり、劣化したりする危
険性を抱えていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る斜面の安定
工法は、斜面に予め成育させていた植根のマット体を盛
土斜面に所定間隔に配置して、根の成育と共に長期にわ
たり斜面を安定させることを特徴とする。即ち、本発明
は下記の斜面安定工法を提供するものである。 (1)仕切り板を所定間隔に敷きつめて、その間に成育
基材を一定厚さに敷き、多層の基盤層を作り、植物を植
栽又は播種して成育させて層内に根を発達させた後、該
仕切り板をはがすことにより層厚側面より植物が生えた
植根のマット体を多数枚作り、盛土斜面等に所定の層厚
毎にマット体を植物が生えた該層厚側面が斜面の表面に
出るように配置して斜面を根によって補強する斜面安定
工法(請求項1)。 (2)前記マット体の中或いは周囲に通気や給水のため
の筒状体を備えさせることが望ましい(請求項2)。
【0006】また、本発明に係わる斜面の安定工法の好
ましい実施態様は、植根のマット体を予め生育して製
作しておくこと、盛土では盛土過程で所定間隔にマッ
ト体を配置すること、である。
【0007】
【作用】本発明によれば予め生育して製作した植根の
ット体を斜面の地山の中に配置し、地中に根を根付かせ
ることにより、根と地山と一体化させて地山を根で拘束
させて滑りや崩壊を抑止する状態にする。然も、根は植
物で有り、生育するにしたがって根の数も、拘束する範
囲も大きくなり、地山の風化が進んでも一体となって斜
面の安定を保持することができるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面に基
づき説明する。
【0009】図1〜図3に示すように、多数の仕切り板
6の間に植生基材2やドレーン3をを入れて、端分に種
子や樹木4を播種又は植栽して生育した後、該仕切り板
6をはがすことにより層厚側面より植物が生えた植根の
マット体7を多数枚作る。一方、図4に示すように、
体1の中に植生基材2やドレーン3を入れ、図5に示す
ように、1の端分に種子や樹木4を播種又は植栽し
て生育し、袋体の中に根を生育させて植根の棒状体5を
作る。図6に示すように、捧状体5の内部又は外部を補
強ネット8などで補強する。図7に示す盛土9を構築す
る段階で植根マット体7を植物が生えた層厚側面が斜面
の表面に出るようにした状態で棒状体5と共に配置す
る。本発明の斜面安定工法は植物の生育と共に地山と一
体となって斜面を補強する方法である
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果が得られる。()は従来の欠点。
【0011】根の生育によって補強され、伸長によって
補強範囲が拡大されて補強効果が時間と共に拡大する。
(構造物による方法では経過時間と共に部材が劣化する
為、定期的な点検や手直しが必要である。)構造物の部
材は経過時間と共に劣化するが、植物は長期にわたって
成長して補強を拡大していき、永久的に安定する。植物
の根がもつ拘束力を生かし、自然に生息するものを用い
るため、自然界を汚染する物質を使用しない。人工的な
物質を使用しないため環境を汚染することがなく、補強
部材の劣化等の心配がない。予め生育したものを用いる
ため、草等の繁茂で被圧されるようなことがない。
【0012】特に、本発明においては、植物を予め成育
させ、根を発達させた植根のマット体を用いているた
め、種子や苗を装着させている前記特公昭46−040
729号公報、特開昭52−070507号公報、特開
昭56−073724号公報における植生マットや植生
用筒体の場合と異なり、当該植物の根は極めて短時間で
土中に進入し、斜面を早期に安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕切り板を示す斜視図である。
【図2】多数の仕切り板の間に植生基材やドレーンを入
れて、端分に種子や樹木を播種又は植栽して生育させた
状態を示す斜視図である。
【図3】仕切り板をはがすことにより層厚側面より植物
が生えた植根のマット体を作りつつある状態を示す斜視
図である。
【図4】袋体の中に植生基材やドレーンを入れた状態を
示す斜視図である。
【図5】植根の棒状体を示す斜視図である。
【図6】棒状体の内部又は外部を補強ネットで補強した
状態を示す側面図である。
【図7】盛土を構築する段階で植根マット体を棒状体と
共に配置する状態を示す斜視図である。
【図8】従来の補強方法を示す概略図である。
【図9】従来の補強方法を示す概略図である。
【図10】従来の補強方法を示す概略図である。
【図11】従来の補強方法を示す概略図である。
【図12】従来の補強方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 植生基材 3 ドレーン(通気、給水、排水) 4 種子や樹木 5 棒状体 6 仕切り板 7 植根マット体 8 補強ネット(補強体) 9 盛土

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切り板を所定間隔に敷きつめて、その
    間に成育基材を一定厚さに敷き、多層の基盤層を作り、
    植物を植栽又は播種して成育させて層内に根を発達させ
    後、該仕切り板をはがすことにより層厚側面より植物
    が生えた植根のマット体を多数枚作り、盛土斜面等に所
    定の層厚毎にマット体を植物が生えた該層厚側面が斜面
    の表面に出るように配置して斜面を根によって補強する
    斜面安定工法。
  2. 【請求項2】 前記マット体の中或いは周囲に通気や給
    水のための筒状体を備えさせたことを特徴とする請求項
    の斜面安定工法。
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