JP5550310B2 - 植栽用マットを用いた植栽方法 - Google Patents

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Description

本発明は、砂防堰堤や補強土壁,切土及び盛土の法面等を緑化するために用いられる植栽用マットを用いた砂防堰堤や切土及び盛土の法面等への植栽方法に関するものである。
従来から、傾斜した土面に草本類や木本類を植栽して、傾斜土面を緑化する植生工が行われている。植生工は、傾斜土面の外観を周囲の風景(山景等)と調和させて美観を維持したり、傾斜土面が太陽の熱を蓄熱/排熱することによる地球の温暖化を抑制するために実施されており、例えば、土砂災害を防止するための砂防堰堤や、道路等を施工する際の切土又は盛土において、傾斜土面を緑化するために用いられている。
ところで、従来では、傾斜した土面に安定して定着させるために、比較的に小型の草本類を中心とする植生が試みられていたが、緑化工の長期的な維持や周囲の景観との調和等をより高度に実現するために、木本類を用いた緑化工法にも注目が集まっている。例えば、特許文献1(特開2006−118282号公報)や特許文献2(特開平11−131480号公報)が、木本類を用いた植生工に関するものである。即ち、特許文献1において、傾斜土面を覆う壁面材に孔部を穿孔して苗木等を植栽することが提案されていると共に、特許文献2において、壁面材の表面に土壌又はそれに類するものを吹き付けて、吹き付けられた土壌等に植物を植えることが提案されている。
しかしながら、特許文献1,2に記載の緑化方法では、独立した苗木等を一つ一つ植える必要があることから、植栽作業に要する時間が長くなって、工事期間の長期化を招くという問題があった。しかも、独立した苗木や植付け用の部材をそれぞれ施工現場まで輸送する必要があることから、荷積み及び荷降ろしの作業に多くの時間と労力が必要とされるおそれもあった。
なお、特許文献3(特開2009−72069号公報)や特許文献4(特開2005−210965号公報)には、複数の植物を予め植え込んで緑化ユニット化することで、上記問題点の解決を図ることが提案されている。しかし、特許文献3,4に記載の緑化方法では、壁面材の表面上に載置或いは固定されるようになっていることから、植物が定着するのに充分な土壌を準備することが難しく、植物の根部を安定して支持できなかった。一方、充分な量の土壌を準備しようとすると、予め植物を植込んで準備した緑化ユニットの重量が大きくなって、輸送が困難となったり、設置作業が著しく困難になる可能性があった。
特開2006−118282号公報 特開平11−131480号公報 特開2009−72069号公報 特開2005−210965号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、木本類による傾斜土面の緑化を、優れた施工性や輸送性をもって容易に為さしめる、新規な構造の植栽用マットを用いた植栽方法を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の態様は、傾斜土面に木本類を植栽するのに用いられる植栽用マットを用いた植栽方法であって、腐食性材料で形成された多孔質の帯状マット本体に対して、該帯状マット本体の幅方向に延びる培土部が、該帯状マット本体の長さ方向で相互に離隔して複数設けられており、該培土部に対して木本類の根部を埋入支持させることにより該木本類が該帯状マット本体の幅方向一方の端縁部から外方に延び出して保持される植栽用マットを採用し、その培土部に対して前記木本類の前記根部を支持させると共に、前記帯状マット本体の幅方向他方における該木本類の前記根部側の端縁部を、前記傾斜土面から土の内部に向けて差し入れた状態で前記植栽用マットを埋設して、該帯状マット本体の幅方向一方における該木本類の木幹部側の端縁部を該傾斜土面に向けて配置することにより、該帯状マット本体から延び出した該木本類の前記木幹部を該傾斜土面から外方に突出させて植栽することを特徴とする。
第1の態様によれば、複数の木本類を帯状のマット本体に植え付けた植栽用マットを傾斜土面に対して敷設することにより、傾斜土面に対する木本類の植生施工を優れた作業効率で行うことが出来る。それ故、傾斜土面の植栽による自然な景観を比較的に短い工事期間で得ることが可能となる。
しかも、培土部を設けられたマット本体を帯状とすることにより、幅寸法が大きいシート状とする場合に比べて、製造用機器の小型化を図ることが出来て製造が容易であると共に、収納(保管)時や輸送時,施工時等において取扱いが極めて容易である。特に、折り畳んだり、ロール状に丸めたりすることにより、収納(保管)や輸送,施工が一層容易となる。
また、従来では、木本類がシートの表面に直交する方向に植栽されていたため、木本類の根部を支持する部分の厚さが不足して、木本類の支持が不安定になり易かった。そこにおいて、本発明では、木本類の根部の埋入方向を帯状マット本体の幅方向としている。これにより、作業性や輸送及び管理の容易性に優れた薄肉マット状の植栽用マットでありながら、木本類の根部の強固且つ安定した支持が実現されているのである。
さらに、木本類をシートの表面に直交する方向で植え付けると、シートを折り畳んだり、ましてやロール状に丸めるということは、木本類が損傷することから極めて困難であった。本発明では、木本類が帯状マット本体の幅方向一方の端縁部から突出するように保持されていることにより、マットを長さ方向で折り畳んだり、長さ方向でロール状に丸めたりした場合にも、木本類の損傷を回避することが出来る。その結果、輸送,保管,施工の何れにおいても、従来構造の植栽用シートに比べて取扱いが容易であり、傾斜土面の植生施工を効率的に行うことが出来るのである。
また、第1の態様によれば、本発明に従う構造の植栽用マットを採用することで、土木構造物の傾斜土面を効率的に緑化することが出来る。また、植栽用マットを土木構造物の傾斜土面に埋設することにより、帯状マット本体の腐食が進行し易くなって、木本類の根部が土木構造物の傾斜土面に定着し易くなる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の植栽用マットを用いた植栽方法において、前記培土部が前記帯状マット本体と別体形成されて該帯状マット本体に取り付けられているものである。
第2の態様によれば、帯状マット本体の材質と培土部の材質とを互いに異ならせて、それぞれに要求される特性を高度に実現することが出来る。例えば、多孔質で軽量且つ軟質な帯状マット本体と、根部を確実に支持することが出来ると共に養分を保持した培土部とを、容易に両立することが出来る。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載の植栽用マットを用いた植栽方法において、前記培土部に対して切込みが形成されており、該切込みに対して前記木本類の根部が挟み込まれることで該培土部に対して該木本類の該根部が支持されるようになっているものである。
第3の態様によれば、木本類の根部を培土部で挟み込む構造を採用することで、根部の形状やサイズの許容範囲を広く取ることが出来て、任意の種類の木本類を選択して容易に植栽することが可能となる。
本発明の第の態様は、第1〜第3の何れか1つの態様に記載の植栽用マットを用いた植栽方法において、複数の前記植栽用マットを前記土木構造物における前記傾斜土面の傾斜方向で離隔するように配設したものである。
の態様によれば、複数の植栽用マットを土木構造物の高さ方向で離隔するように配設することによって、土木構造物の傾斜土面を広範囲に亘って効率良く緑化することが出来る。特に、植栽用マットの長さを土木構造物の大きさに応じて適当に設定することで、敷設する植栽用マットの数を少なくすることが出来る。
本発明の第の態様は、第1〜第4の何れか1つの態様に記載の植栽用マットを用いた植栽方法において、前記傾斜土面の表面にパネル施工すると共に、該傾斜土面の表面に配設されたパネルの継目部分に隙間を設けて、該隙間を通じて前記木本類の木幹部を外部に突出させたものである。
の態様によれば、パネルによって土木構造物の傾斜土面を保護することが出来ると共に、パネル間に隙間を設けることで木本類の木幹部の成長が阻害されるのを回避して、傾斜土面の緑化が有効に実現される。
本発明によれば、複数の木本類を植栽された植栽用マットによって、緑化工を優れた作業効率で施工することが出来る。しかも、植栽用マットが帯状とされていることにより、製造し易いと共に、施工作業や輸送が極めて容易である。加えて、木本類が植栽用マットの面に平行な方向で植栽されるようになっていることから、取扱い易いマット状でありながら、木本類の根部が植栽用マットによって安定して支持される。
本発明の一実施形態としての植栽用マットの平面図。 図1のII−II断面図。 図1の植栽用マットの拡大断面図であって、図1のIII−III線断面に相当する図。 図1に示された植栽用マットを用いて緑化された砂防堰堤の正面図。 図4のV−V断面図。 図4に示された砂防堰堤の平面形状を示す図。 図4に示された砂防堰堤の要部を拡大して示す断面図。 図1に示された植栽用マットを用いて緑化された盛土(切土)の要部を拡大して示す断面図。 図1に示された植栽用マットを用いて緑化された補強土壁を示す断面図。 図1に示された植栽用マットを用いて緑化された補強土壁の別の一態様を示す断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜3には、本発明の一実施形態としての植栽用マット10が示されている。植栽用マット10は、帯状マット本体12と培土部14とを含んで構成されている。なお、以下の説明において、上下方向とは、帯状マット本体12の厚さ方向である、図2中の上下方向を言う。
帯状マット本体12は、全体として幅寸法が長さ寸法に対して充分に小さい略矩形板状とされており、ヤシの殻や木本等から取り出した植物繊維を主原料として、結合剤で接着する等して所定形状に不織成形したり、製織によって所定形状に成形することにより、形成されている。このことからも明らかなように、帯状マット本体12は、腐食性材料で形成されており、土壌中の微生物等によって分解されるようになっている。なお、土壌によって分解される性質を備えた合成樹脂等で形成されていても良い。
さらに、帯状マット本体12は、多孔質で優れた透水性を有している。これにより、雨天時において、雨水を必要以上に保持することで質量が増大したり、帯状マット本体12の表面を雨水が流れたりすることによって、帯状マット本体12の配設位置がずれるのを回避することが出来る。なお、好適には、帯状マット本体12に形成された孔は、0.5mm程度の土粒子が入り込む程度の大きさとされるが、透水性を実現し得る程度の微細孔でも良い。
更にまた、帯状マット本体12は、ある程度の含水性を有している。これにより、雨天時に雨水を所定量だけ保持して、後述する木本類18に必要な水分を確保するようになっている。なお、後述する木本類18の成長に資する肥料や薬剤等が、付着又は織込みによって帯状マット本体12に保持されて、確保された雨水にそれら養分や薬剤が溶け出すようになっていても良い。
また、帯状マット本体12は、長さ寸法が幅寸法よりも充分に大きくなっていると共に、軟質且つ充分に薄肉とされて、ロール状に丸めたり、長さ方向に折り畳んだりすることが可能とされている。
さらに、帯状マット本体12の幅方向(図1中、上下方向)一方の端部には、袋状部16が一体形成されている。袋状部16は、図3に示されているように、帯状マット本体12の幅方向一方の端部を厚さ方向に重ね合わされた二重構造とすることによって形成されており、帯状マット本体12の幅方向に延びている。また、袋状部16は、開口部から底部までの長さ寸法が、帯状マット本体12の幅寸法よりも小さくされており、袋状部16の内部空間が凹所状の収容領域とされて幅方向一方の端面に開口している。この袋状部16は、帯状マット本体12に対して、長さ方向で所定距離を隔てて複数形成されている。
また、袋状部16には、それぞれ培土部14が取り付けられている。培土部14は、ロックウール等の透水性に優れた材料を長手ブロック状に成形した固化培土とされており、帯状マット本体12とは異なる材料で別体形成されている。そして、培土部14が袋状部16に嵌め込まれることにより、培土部14が帯状マット本体12の幅方向に延びるように取り付けられると共に、培土部14の端面が袋状部16の開口部を通じて外部に露出される。これにより、帯状マット本体12に培土部14を組み付けた植栽用マット10が形成されている。なお、植栽用マット10では、複数の培土部14が帯状マット本体12の長さ方向で相互に離隔して設けられている。また、好適には、後述する木本類18の成長促進を目的として、培土部14の構成材料に肥料や土壌等が含まれる。
かくの如き構造とされた植栽用マット10には、木本類18が植栽されるようになっている。この木本類18としては、特に限定されるものではないが、比較的に低木であって、後述する傾斜土面30への定着率に優れるものが選択される。具体的には、例えば、ヤナギやウツギ,キハギ,ヒイラギ,ヒバ,サカキ,サンショウ等が好適に採用される。なお、木本類18の根部には、適当量の土壌を付着させて、培土部14への定着を促進させることが望ましい。
そして、培土部14の外部に露出する側の端面に形成された切込みに対して、木本類18の幼木や成木が植栽されることにより、又は木本類18の種子が播種されることにより、木本類18が培土部14に植え付けられて、木本類18の根部が培土部14によって支持されるようになっている。各培土部14に植え付けられた木本類18は、何れも帯状マット本体12の幅方向一方の端部側に向かって突出するように保持される。なお、木本類18が植栽又は播種された培土部14を土壌に埋め入れて木本類18をある程度まで育成した後、培土部14を帯状マット本体12の袋状部16に移すことで、木本類18を植栽用マット10に植え付けても良い。
ところで、植栽された植栽用マット10は、例えば、図4〜7に示されているような土木構造物としての砂防堰堤20の緑化に用いられる。砂防堰堤20は、谷等において砂礫を堰き止めるように設けられており、上流側と下流側で互いに対向するようにそれぞれ立設された一対の壁面材22,22が、複数のタイロッド24,24,・・・で相互に連結されていると共に、それら一対の壁面材22,22の対向面間に土壌等の中詰材26が充填された構造を有している。なお、図4〜7,後述する図8,9では、植栽用マット10の配設状態が明確になるように、植栽用マット10が拡大して図示されている。
壁面材22は、例えばエキスパンドメタルのような硬質の網目状パネル等で形成された複数の矩形パネル28を組み合わせて形成されている。なお、矩形パネル28の網目は、木本類18の成長を妨げない程度に大きくされている。
また、壁面材22の対向面間には、中詰材26が転圧によって締め固められながら充填されており、中詰材26の傾斜土面30に対して壁面材22が重ね合わされている。特に本実施形態では、パネル28の高さに合わせて段階的に中詰材26の充填と転圧が行われて、中詰材26が層状とされている。
さらに、中詰材26の充填後には、壁面材22,22及び中詰材26の上方に、天端部材32が配設される。天端部材32は、鉄筋コンクリート製で略ブロック形状を有しており、壁面材22,22及び中詰材26の上面を全体に亘って覆うように配設されている。また、天端部材32の幅方向中央部分には、上方に開口して一対の壁面材22,22の対向方向に延びる凹溝34が形成されている。
また、中詰材26の表面には、吸出し防止材36が敷設されている。吸出し防止材36は、ポリエステル繊維等で形成された長繊維の不織布であって、矩形シート状のものが中詰材26の表面に複数張り付けられることにより、中詰材26の傾斜土面30を含む表面が略全面に亘って覆われている。なお、中詰材26の表面を全体に亘って一様な吸出し防止材36で覆っても良いし、例えば、下流側の一部において、長繊維不織布に代えて、草本類を植生させた緑化シートを採用しても良い。
かくの如き構造とされた砂防堰堤20は、植栽用マット10を利用して緑化されている。即ち、中詰材26に対して、複数の植栽用マット10が埋め込まれており、植栽用マット10に植え付けられた木本類18が砂防堰堤20の傾斜土面30に植栽されている。
より詳細には、複数の植栽用マット10が、段階的に充填された中詰材26の層の間で中詰材26の正面側と背面側にそれぞれ挟み込まれるように配設されている。そして、植栽用マット10は、帯状マット本体12が中詰材26によって支持されていると共に、袋状部16の開口部が中詰材26の傾斜土面30(壁面材22,22が重ね合わされる正面及び背面)に開口している。また、中詰材26の各層間にそれぞれ植栽用マット10を敷設して埋設支持させることにより、傾斜土面30の傾斜方向、換言すれば、砂防堰堤20の高さ方向で相互に所定距離を隔てて複数の植栽用マット10が配設されている。
さらに、木本類18の木幹部が矩形パネル28の網目よりも小径とされており、植栽用マット10に植え付けられた木本類18が、矩形パネル28で形成された壁面材22を貫通して、外部に突出するようになっている。これにより、培土部14に植栽された木本類18が、中詰材26の傾斜土面30から突出して壁面材22の表面上に延び出すように配置されて、砂防堰堤20の正面と背面が木本類18によって緑化される。なお、本実施形態では、組み合わされるパネル28の継目部分において、矩形パネル28の網目を利用した挿通部が設けられており、この挿通部を通じて木本類18が壁面材22を貫通するように突出している。また、木本類18は、植栽用マット10を中詰材26に埋め入れる前に予め植え付けられていても良いし、帯状マット本体12を中詰材26に埋め入れた後で、木本類18を植栽した培土部14が帯状マット本体12の袋状部16に嵌め入れられるようになっていても良い。
このような構造とされた植栽用マット10では、複数の木本類18が、帯状とされたマット本体12に植え付けられている。それ故、帯状マット本体12を敷設することによって、複数の木本類18を一度に植生させることが出来て、木本類18による緑化工を優れた作業効率で実施することが出来る。
しかも、植栽用マット10は、全体として薄肉マット状とされていると共に、柔軟な材料で形成されている。それ故、ロール状に丸めたり、折り畳んだりすることが可能であって、倉庫での管理や施工現場への輸送,敷設作業が、何れも極めて容易である。特に、ロール状に丸めることによれば、植栽用マット10を展開し易くなって、敷設作業の簡単化がより有利に実現される。
また、培土部14が、帯状マット本体12の幅方向一方の端部から突出するように、帯状マット本体12の面方向に配設されており、木本類18が培土部14に対して帯状マット本体12の幅方向に突出して植栽されるようになっている。それ故、薄肉のマット形状とされた植栽用マット10でありながら、木本類18の根部が確実に支持されて、木本類18の植生が効果的に実現可能とされている。
また、木本類18の植栽部分が、帯状マット本体12とは別体の培土部14とされている。それ故、異なる特性を要求される帯状マット本体12と培土部14において、何れも要求特性を高度に満たすことが出来る。具体的には、例えば、帯状マット本体12において軽量且つ柔軟な材料を選択して、取扱いを容易にすると共に、培土部14において保水性に優れた材料を選択して、木本類18への安定した水分供給を実現することが出来る。
また、木本類18は、その根部が培土部14に形成された切込みで挟み込まれることにより、支持されている。これによれば、任意の種類の木本類18を選択して容易に植生させることが可能となる。なお、培土部14が二つに分割されており、それら分割体の間に木本類18の根部が挟み込まれるようになっていても良い。
また、木本類18の根部が成長するに従って次第に傾斜土面30から入り込んで、中詰材26が木本類18の根部で緊縛されて補強される。その結果、砂防堰堤20の耐久性の向上が図られる。特に、草本類よりも根部が発達する木本類18を植生することにより、緊縛効果を有利に得ることが出来て、耐久性の向上が効果的に実現される。
また、帯状マット本体12が、土壌によって腐食分解されるヤシ殼等の植物繊維で形成されていることから、長期的には、帯状マット本体12が分解されて、木本類18が傾斜土面30に定着し易くなると共に、傾斜土面30が肥沃化される。このように、腐食分解性の材料で帯状マット本体12を形成することにより、木本類18による緑化の進行を促進することが出来る。
また、壁面材22が、複数のパネル28を組み合わせて形成されていると共に、各パネル28がエキスパンドメタル等で形成されて、それらパネル28の継目部分に木本類18の挿通部が設けられている。これにより、傾斜土面30の表面を壁面材22で保護することが出来ると共に、壁面材22の表面を土壌で形成された中詰材26に根付いた木本類18によって緑化することが出来る。その結果、優れた耐久性を有する砂防堰堤20を得ることが出来ると共に、周囲の自然環境に応じた木本類18を植生させて景観及び環境の保護を高度に実現することが可能となる。
また、木本類18は、草本類に比べて、自然回復能力に優れており、シカ等による食害によって損傷した場合にも、回復可能性が高い。それ故、緑化後の保全が比較的に容易であると共に、長期間に亘って植生を維持することが出来る。
次に、図8には、植栽用マット10を用いた緑化工の別の一参考態様が示されている。即ち、図8では、複数の植栽用マット10が盛土(切土)40の法面42(傾斜土面)に敷設されることにより、盛土(切土)40の法面42に木本類18による緑化工が施されている。
すなわち、植栽用マット10は、帯状マット本体12の袋状部16が、法面42の傾斜方向上側に向かって開口するように配置されて、法面42の面と平行且つ傾斜方向と直交する方向に延びるように敷設されている。これにより、袋状部16に嵌め込まれる培土部14に植栽された木本類18は、その木幹部が法面42の傾斜方向上方に向かって延び出すように支持されている。また、複数の植栽用マット10が傾斜方向で隣接するように並べられており、法面42が略全面に亘って植栽用マット10で覆われている。なお、植栽用マット10は、法面42に載置されるだけでも良いし、勾配が急な場合等には釘や杭等で固定されても良い。また、法面42には、植栽用マット10の敷設前に、吸出し防止材36が敷設されていても良い。
また、植栽用マット10を敷設された傾斜土面30上には、チップ層44が形成されている。チップ層44は、おが屑や間伐材をチップ状に加工したもの等と土壌との混合物を、植栽用マット10及び法面42の表面に吹き付けることにより、形成されている。なお、植栽用マット10は、このチップ層44によって覆われるが、チップ層44には多数の間隙が形成されており、木本類18の成長がチップ層44によって大幅に阻害されるのを回避できる。また、マット状や格子状の傾斜土面保護材等を、チップ層44に替えて敷設しても良いし、チップ層44と併せて採用しても良い。
このような植栽用マット10を用いた盛土(切土)40の法面緑化工によれば、取り扱い易い植栽用マット10を法面42の表面に敷設するという極めて簡単な方法で、木本類18を植生させることが出来る。
また、植栽用マット10と法面42をチップ層44で覆うことにより、チップ層44において木材が腐食することで肥沃な土壌層が形成されて、木本類18に養分が供給される。それ故、木本類18の成長を促進して、法面42への定着を図ることが出来る。
次に、図9には、植栽用マット10を用いた緑化工のまた別の一態様が示されている。即ち、図9では、複数の植栽用マット10を補強土壁46に配設することで、補強土壁46の表面に木本類18による緑化工が施されている。
補強土壁46は、一般に良く知られるように、盛土48の法面を覆うように配設された壁面材50が、盛土48内に埋設された補強材52によって盛土48の土圧に抗して支持されるようにした土留め構造物である。
壁面材50は、エキスパンドメタルや溶接金網等の金属製パネルや、コンクリートパネル,コンクリートブロック等によって形成されている。
補強材52は、帯状や網目状の金属材やアンカプレート付きの棒材,高分子材料で形成された格子状や面状のパネル(ジオテキスタイル)等で形成されており、壁面材50に対して固設されている。なお、図9に示された態様では、壁面材50と補強材52が何れも鋼製の格子状パネルとされており、それら壁面材50と補強材52が一体形成されている。また、壁面材50が盛土48の法面に対して略平行に広がると共に、補強材52が略水平に広がっており、全体として略一定のL字形乃至は楔形の断面形状をもって図9中の紙面直交方向に延びている。
そして、壁面材50が盛土48の法面に重ね合わされると共に、補強材52が盛土48に埋設されることにより、補強材52と盛土48の間で作用する摩擦抵抗力によって、壁面材50が盛土48の土圧に抗して盛土48の法面を補強支持するようになっている。更に、複数の壁面材50が盛土48の法面に平行な方向で上下に重ね合わされることにより、法面の略全体が壁面材50で覆われて保護されるようになっていると共に、各壁面材50に一体形成された補強材52が鉛直方向で離隔して何れも盛土48に埋設されている。なお、図9では、盛土48の上端面にアスファルトで形成された路面部54が設けられている。また、好適には、シート状の吸出し防止材等が盛土48の法面を覆うように配設されている。
このような構造とされた補強土壁46には、本発明に係る植栽用マット10が配設されている。即ち、各補強材52上に載せられた盛土材の上面に、それぞれ植栽用マット10が敷設されて、各植栽用マット10に植設された木本類18が、格子状とされた壁面材50の開口を通じて補強土壁46の壁面上に突出させられている。
なお、植栽用マット10は、補強土壁46の施工時に補強材52の積み上げおよび盛土の工程と合わせて段階的に敷設される。即ち、補強土壁46は、補強土壁46を形成する斜面を切土して補強材52を下段から順次に1つずつ積み上げると同時に、各補強部材の上面に盛土することで形成される。このような補強土壁46の施工工程において、補強材52を設置してその補強材52に盛土した後で、次段の補強材52を積み重ねる前に、盛土48の天端面に植栽用マット10を敷設することにより、補強土壁46に対して植栽用マット10を用いた緑化工が施される。
このように、植栽用マット10は、補強土壁46の壁面緑化工にも適用可能であり、例えばロール状に纏められた植栽用マット10を図9中の紙面直交方向に展開することで、簡単な輸送作業と敷設作業によって木本類18を植生させることが出来る。
なお、補強土壁としては、上述した盛土との摩擦抵抗による引抜抵抗力を利用するテールアルメ工法によるものの他、棒材にアンカプレートを設けた補強材を盛土内に埋設して、アンカプレートの支圧抵抗等による棒材の引抜抵抗力を利用して壁面材を支持するようにした多数アンカー式補強土壁工法によるものや、盛土内にジオテキスタイルを埋設して、ジオテキスタイルと盛土との間で作用する摩擦抵抗等による引抜抵抗力を利用して壁面材を支持するようにしたジオテキスタイル補強土壁工法によるもの等も採用可能である。また、壁面材として、板状のパネルを採用することも可能であり、その場合には、壁面材の上端部に切欠きを設けることで、該切欠きを通じて木本類18を突出させることが出来る。
また、図10に示された補強土壁56のように、植栽用マット10は、例えば、補強材52上に盛土をする或いは埋戻土を被せて埋め戻す前に、補強材52の上面に重ね合わされるように敷設することも出来る。なお、植栽用マット10は、施工現場において補強材52上に敷設されるようになっていても良いし、補強材52上に予め取り付けられていても良い。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態では、帯状マット本体12と培土部14が別体形成されていたが、それら帯状マット本体と培土部は、一体的に形成されていても良いし、帯状マット本体の材料を適当に選択して、培土としての機能を備えさせることにより、培土部を帯状マット本体の一部によって構成することも出来る。
また、植栽用マット10は、必ずしも木本類18のみを植栽されているものに限定されず、例えば、帯状マット本体12に播種することにより、草本類を帯状マット本体12に植生させて、木本類18と併せて採用しても良い。
また、帯状マット本体12は、必ずしも一体的に帯状で形成されていてなくても良く、例えば、小片形状とされた複数のマット本体が培土部14を挟んで連結されることにより、全体として帯状マット本体が形成されていても良い。その場合には、培土部14を収容する円筒状の収容部を介して複数のマット本体が連結されるようになっていても良い。
また、前記実施形態では、培土部14が帯状マット本体12の袋状部16に収容されるようになっていたが、培土部の帯状マット本体への取付手段は、特に限定されるものではない。具体的には、例えば、紐や針金等によって帯状マット本体に括り付けても良いし、接着剤で接着しても良い。また、培土部に対して切込みを形成して、その切込みに帯状マット本体の幅方向端部を差し入れることによって取り付けることも出来る。
10:植栽用マット、12:帯状マット本体、14:培土部、18:木本類、20:砂防堰堤(土木構造物)、28:パネル、30:傾斜土面、40:盛土(切土)、42:法面、44:チップ層

Claims (6)

  1. 傾斜土面に木本類を植栽するのに用いられる植栽用マットを用いた植栽方法であって、
    腐食性材料で形成された多孔質の帯状マット本体に対して、該帯状マット本体の幅方向に延びる培土部が、該帯状マット本体の長さ方向で相互に離隔して複数設けられており、該培土部に対して木本類の根部を埋入支持させることにより該木本類が該帯状マット本体の幅方向一方の端縁部から外方に延び出して保持される植栽用マットを採用し、その培土部に対して前記木本類の前記根部を支持させると共に、前記帯状マット本体の幅方向他方における該木本類の前記根部側の端縁部を、前記傾斜土面から土の内部に向けて差し入れた状態で前記植栽用マットを埋設して、該帯状マット本体の幅方向一方における該木本類の木幹部側の端縁部を該傾斜土面に向けて配置することにより、該帯状マット本体から延び出した該木本類の前記木幹部を該傾斜土面から外方に突出させて植栽することを特徴とする植栽用マットを用いた植栽方法。
  2. 前記植栽用マットにおいて、前記培土部が前記帯状マット本体と別体形成されて該帯状マット本体に取り付けられている請求項1に記載の植栽用マットを用いた植栽方法。
  3. 前記植栽用マットにおいて、前記培土部に対して切込みが形成されており、該切込みに対して前記木本類の根部が挟み込まれることで該培土部に対して該木本類の該根部が支持されるようになっている請求項1又は2に記載の植栽用マットを用いた植栽方法。
  4. 複数の前記植栽用マットを前記傾斜土面の傾斜方向で離隔するように配設した請求項1〜3の何れか1項に記載の植栽用マットを用いた植栽方法。
  5. 前記傾斜土面の表面にパネル施工すると共に、該傾斜土面の表面に配設されたパネルの継目部分に隙間を設けて、該隙間を通じて前記木本類の木幹部を外部に突出させる請求項1〜4の何れか1項に記載の植栽用マットを用いた植栽方法。
  6. 傾斜土面に木本類を植栽するのに用いられる植栽用マットを用いた植栽方法であって、
    腐食性材料で形成された多孔質の帯状マット本体に対して、該帯状マット本体の幅方向に延びる培土部が、該帯状マット本体の長さ方向で相互に離隔して複数設けられており、該培土部に対して木本類の根部を埋入支持させることにより該木本類が該帯状マット本体の幅方向一方の端縁部から外方に延び出して保持される植栽用マットを採用し、その培土部に対して前記木本類の前記根部を支持させると共に、土木構造物における前記傾斜土面に対して該植栽用マットを埋設して、該木本類の前記木幹部を該土木構造物の該傾斜土面から外方に突出させて植栽し、且つ、
    前記傾斜土面の表面にパネル施工すると共に、該傾斜土面の表面に配設されたパネルの継目部分に隙間を設けて、該隙間を通じて前記木本類の木幹部を外部に突出させることを特徴とする植栽用マットを用いた植栽方法。
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