JP2007077771A - 緑化擁壁ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来工法どおりに裏込め材を用いて擁壁部分の透水性を確保しつつも、植栽ポット内に植生した植物成育に十分な土量確保と水分補給を可能とする緑化擁壁ブロックを提供すること。
【解決手段】 ブロック本体Bの前壁1面寄りに配設された植栽ポット2から連続するバイパス部3を、その後端開口部31がブロック本体後壁面4側に位置するよう延設し、ブロックの背面側に層状に投入される裏込め材を横断し、ブロック内の植栽ポット2から地山までを前記バイパス部3によって直接連結することで、植栽ポット2に植えられた緑化用植物等の根が地山まで導かれるように形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地山を切除した法面や切り通し面、河川岸壁面等に設置され、これら壁面を保護しながら緑化する擁壁ブロックの改良に関するものである。
ブロック前面に棚状の植栽スペースを設けた擁壁ブロックや護岸ブロックは、従来から多種多様なものが提案されている。例えば、特許文献1に係る植栽用擁壁ブロックは、ブロック前面に段部を階段状に複数段形成したもので、現場打ちにより形成した基礎コンクリート上にブロックを据え付けた後、ブロックの背面側を土で埋め戻して地山との一体化を図ることとしている。土が充填された階段状の段部内が植栽ポットとして機能し、植物の根の張りが良好な植栽用擁壁ブロックとすることができる旨が開示されている。
確かに、こうした擁壁背面側が地山と連続するように設置した擁壁ブロックでは、植栽ポットに植えられた樹木や植物の根が直接地山に活着するから良好な植生が期待できるのであるが、反面、地山の地質によっては十分な排水が行えず、水圧が作用して擁壁・護岸面が崩壊してしまう危険性もあった。
すなわち、従来の一般的な緑化擁壁ブロックでは、ブロック後壁面に開口部を設けつつも、ブロック背面に砕石などの透水性の高い材料を裏込め材として層状に投入し、かつ、これら裏込め材と擁壁ブロック背面との間に吸い出し防止材を介在させるよう設置するのが通例となっている(特許文献2)。ところが、こうした施工方法においては、とくに擁壁ブロックが高温となる夏季には植栽ポット内の水分が蒸発してしまい、植物の生育が妨げられ、場合によっては枯死してしまう欠点があった。
そこで、植栽ポット内への給水を図るべく、ブロック内背面側に雨水の集水・給水室を別途に設けておき、当該集水・給水室と客土を充填した植栽ポット内とをロープで連結することにより、ロープの毛細管現象を利用して植栽ポット内に対して雨水の供給を図る植生用ブロックが提案されている(特許文献3)。この植生用ブロックでは、ブロック背面側に砕石等の裏込め材を用いて透水性を確保しつつも、普段からブロック内の集水・給水室内に溜め置きしておいた雨水を植栽ポットへ供給しながら植物の良好な成育による緑化を図ることができることになる。
特開平10−8480号公報(請求項1、図5) 特開2003−313889号公報([0003]、図6) 特開2000−104268号公報(特許請求の範囲)
前記特許文献3に係る植生用ブロック等によって、緑化擁壁ブロックにおける緑化不足の原因の一つである水分不足についてはある程度改善されてきたものの、植物の十分な成育を図るためにはそもそも植栽ポット内に充填される土量が不足しているとの指摘がある。しかるに、緑化擁壁ブロック自体の大きさに制約されて植栽ポットの容積を拡大するには限界があるし、前記特許文献1のように擁壁ブロック背面側を地山と連続させてしまうと、前述のように地山の透水性を損なって擁壁自体が崩落する危険性を生じてしまう欠点があった。
本発明はこうした事情に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、従来工法どおりに裏込め材を用いて擁壁部分の透水性を確保しつつも、植栽ポット内に植生した植物成育に十分な土量確保と水分補給を可能とする緑化擁壁ブロックを提供することにある。
前記所期の課題解決を図るため、本発明に係る緑化擁壁ブロックでは、ブロック本体の前壁面寄りに配設された植栽ポットから連続するバイパス部を、その後端開口部がブロック本体後壁面側に位置するよう延設した。擁壁ブロックの背面側に層状に投入される裏込め材を横断し、ブロック内の植栽ポットから地山までを直接に連結するバイパス部を設けることで、植栽ポットに植えられた樹木等の根を地山まで導くようにしたのである。
本発明における擁壁ブロック本体は、上面が開放したボックス状のブロックなど、従来から提供されている緑化用ブロックであれば様々な形状のものを採用しうる。こうした緑化用ブロックにおける植栽ポットはできるだけその前壁面寄りに配設されるのが通例であるところ、本発明におけるバイパス部は背面地山と植栽ポットがつながるようにブロック本体の後壁面側に後端開口部が位置していればよいので、必ずしも植栽ポットの最後端からバイパス部を連続させなくてもよく、植栽ポットの左右側壁面寄りの位置や底面からバイパス部を延設することにしてもよい。また、バイパス部を2本以上に分割して横方向に並設することにしてもよい。
前記バイパス部は、擁壁ブロックの背面に層状に形成される裏込め材を横断して背面地山まで到達する必要上、ブロック本体後壁面側より背面地山方向に突出するように形成されるのが一般的ではあるが、バイパス部の後端開口部と同一面をなす最後壁を設けることによりバイパス部を擁壁ブロックの本体内に収めてしまい、前記後壁と植栽ポット背面の後壁面との間に裏込め材を投入保持させるよう形成してもよい。
また、前記バイパス部は、胴部が完全に閉塞された筒状のもののほか、擁壁内を透過する雨水を受けるように一部又は全部をポーラスコンクリートにより形成したものや、少なくとも上面にスリット長孔又は複数個の透孔等を備えた筒状のものなども採用しうるが、上面が開放した受け溝状に形成することで、施工時の土の投入が容易になるし、より一層雨水を受けやすくなる。また、ブロックを上下方向に多段に積み重ね設置することにより形成された緑化擁壁より内側に位置する裏込め材内を雨水排水が縦横無尽に流れやすくするため、バイパス部は、上面の少なくとも一部分がブロック本体上面より低い位置にあるように形成したり、底面の少なくとも一部分がブロック本体底面より高い位置にあるように形成したり、あるいは横方向に抜ける切り欠きを設けるように形成できる。
そして、バイパス部には、植栽ポットとの境界から後端開口部までの間、とくにその後端部分、すなわち擁壁ブロック外部の温度変化を受けにくく乾燥しにくい場所である最も背面地山に近い部分において、余剰水を蓄えるための貯水ポットを設けることができる。
さらに、ブロック背面に投入される裏込め材の層厚にかかわらずバイパス部の後端開口部を背面地山に到達させるべく、バイパス部の長さを適宜選択しうるように、前記バイパス部をブロック本体とは別体としつつ、ブロック本体後壁面に穿設された開口に接続されるよう構成することができる。あるいは、前述のように、バイパス部の後端開口部がブロック本体後壁面に位置するように形成しておきながら、さらにその後端開口部に接続される延長バイパスを設けることもできる。
また、前記バイパス部は、その断面形状が底面方向に先細りとなるよう、側壁面を傾斜形成することができる。例えば、断面V字形、断面U字型などに形成しておけば、本発明に係る緑化擁壁ブロックを多段に積み重ね設置した際には、上段に位置するブロックのバイパス部の最底面と、下段に位置するブロックのバイパス部の最上面との間には、下段側に投入された土が露出するような隙間を確保することができるし、裏込め材として用いられる砕石等を上方から投入してもバイパス部の底面側にまで砕石等が回り込みやすくなるのである。
本発明に係る緑化擁壁ブロックでは、バイパス部を設けることによって砕石等の裏込め材層を貫通するように、ブロック前面寄りの植栽ポットから背面地山に至るまで連続した植生土を配することができるので、植物の生育に十分な土量を確保することができるし、根の成長を妨げることなく背面地山まで導いて十分に活着させることも期待できる。また、背面地山まで連続した植生土の存在は、植栽ポットを孤立させないので、背面地山からの水分供給が図られるし、バイパス部上に位置する裏込め材としての砕石等が緑化擁壁ブロックのカウンターとして作用するので、擁壁の安定性をより向上させることができる。
とくにバイパス部を受け溝状に形成し、その上面の少なくとも一部分をブロック本体上面より低い位置にあるようにしたり、その底面の少なくとも一部分をブロック本体底面より高い位置にあるようにしたり、あるいは横方向の切り欠きを設けることで、擁壁内側の裏込め材層内における横方向の連続した排水を確保しつつ、各バイパス部への雨水供給を可能とすることができる。
また、バイパス部自体の長さを適宜選択したり、バイパス部の後端開口部にさらに延長バイパス部を設けた場合には、裏込め材の層厚にかかわらず、緑化擁壁ブロックの設置現場条件に応じて植栽ポットと背面地山間を確実に連続させることができる。
さらにまた、バイパス部の断面形状を底面方向に先細りとなるように形成すれば、ブロックを多段に積み上げ設置する際に上方から投入した砕石等がバイパス部底面側にまで回り込み易くなるので、各段毎の転圧・均しが不要となり、裏込め材設置作業の効率化を図ることができる。
以下、図面にしたがって本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示した斜視図、図2(a)は同ブロックの平面図、図2(b)は同ブロックの背面図、図2(c)は同ブロックの右側面図である。図示された例のブロックでは、ブロック本体Bの前壁1寄りに配設された植栽ポット2から連続する2本のバイパス部3,3を、その後端開口部31,31がブロック本体Bから突出するように、後壁面4側から背面方向に延設している。各図に示されるように、バイパス部3は上面が開放した凹字形の受け溝状に形成されており、その突出長さは背面側の裏込め材の層厚に応じて設定される。
図3は、図1の例の緑化擁壁ブロックの施工状態を示す側面図である。地山Gを斜めに切除した法面に対して施工される緑化擁壁ブロック本体Bは、基礎コンクリートK上において多段に積み上げ設置されることになるが、従来工法どおりに、地山Gとブロック本体Bとの間には砕石等の裏込め材Sが層状に配設され、植栽ポット2に緑化用植物Pが植栽されることになる。
図4は、図3の施工状態にあるブロックを背面(地山側)からみた図である。ブロック本体Bから突出したバイパス部3には植栽ポット2内と同じように植生土Tが充填され背面の地山Gまで到達しているので、左右(水平)方向に離隔して存在するバイパス部3,3の間において各々角柱状に裏込め材Sが充填されることになる。
図5は、図4におけるX−X線断面図である。各ブロック本体B内に充填された植生土Tが植栽ポット2からバイパス部3を経て地山Gまで連続しているために、植栽ポット2に植えられた緑化用植物P等の植物の根P1が地山Gに至るまで成長している様子が示されている。
図6(a)ないし(d)は、先の図1に示したブロックにおけるバイパス部を背面中間位置に一つだけ設けた例を示した図である。本例のブロックは、多段に千鳥積みにすると、図7に示されるように各バイパス部3と裏込め材Sが上下方向に交互に位置し、バイパス部3の開放した上面にある植生土Tが裏込め材Sと接するようになるため、裏込め材S内を流下していく雨水排水が容易にバイパス部3によって受け溜められる利点がある。
図8(a)ないし(d)は、先の図1に示したブロックにおけるバイパス部の後端開口部と同一面をなす最後壁を設けた例を示した図である。すなわち、ブロック本体Bの後壁面4から延設した2本のバイパス部3,3における後端開口部31,31と同一平面をなすように最後壁51,52,53が設けられたブロックである。植栽ポット2から連続する2本のバイパス部3,3の後端開口部31,31が地山Gに接続される点は先の図1の例の緑化擁壁ブロックと同じであるが、前記最後壁51,52,53の存在によって、実質的にバイパス部3,3は緑化擁壁ブロック本体B内に収まってしまったような態様となり、後壁面4とバイパス部3,3そして最後壁51,52,53によって囲繞された充填用空間61,62,63内に裏込め材S
が投入保持されることになるわけである。
図9ないし図10は、それぞれバイパス部上面の少なくとも一部分をブロック本体上面より低い位置にあるように形成した例を示した図である。先ず、図9(a)ないし(d)に示される緑化擁壁ブロックは、ブロック本体Bの前壁1寄りに配設された植栽ポット2を横長直方体状とし、当該植栽ポット2の後壁面4の下寄り2か所に設けられた開口38,38より2本に分離されたバイパス部3,3を延設している。各バイパス部3,3は、先の例と同様に上面が開放した凹字形の受け溝状に形成されているが、その側壁32の高さは植栽ポット2の高さのおよそ半分程度である。
次に、図10(a)ないし(d)に示される緑化擁壁ブロックでは、こうした2本のバイパス部を1本に統合し、中央に補強壁41を立設して左右2つに区画しながらも、ブロック本体後壁面4の全幅に亘る広幅で薄いバイパス部3としている。バイパス部3における両側壁32,32や補強壁41の高さが植栽ポット2の高さの約半分程度にとどまっているため、設置時においてはバイパス部3内に充填された植生土の上に裏込め材Sが層状に充填されることになるので、隣接設置された緑化擁壁ブロックの裏込め材S同士が左右(水平)方向に連続することとなり、擁壁背面の雨水は横流し的に排水されながらバイパス部3内の植生土に吸収されていくことになる。したがって、本例の緑化擁壁ブロックでは、先の図10に示された緑化擁壁ブロックに比べてバイパス部3が広い面積で雨水排水を受けられるほか、バイパス部3が植栽ポット2と接続している開口部38も広いので緑化用植物の根を地山へと導きやすいという利点がある。
一方、図11(a)ないし(d)に示される緑化擁壁ブロックは、基本形状は先の図1に示した例のブロックと同じであるが、2本のバイパス部3,3の側壁32,32を下降傾斜するようにカットしている点が相違している。したがって、これらのブロックを法面等に多段に積み重ねて設置すると、必ず上下段のバイパス部3間に隙間ができるので、裏込め材S内を流下する雨水排水がバイパス部3の存在に妨げられることなく、左右方向にも流れやすくなるのである。
図12および図13は、それぞれバイパス部底面の少なくとも一部をブロック本体底面より高い位置にあるように形成した例を示した図である。先の図9ないし図11の例と同様に、多段設置した上下ブロックの各バイパス部3,3間に隙間を確保し、裏込め材S内を流下する雨水が左右方向にも流れやすくなるよう配慮したものである。具体的には、図12(a)ないし(d)に示される緑化擁壁ブロックは、植栽ポット2の後壁面4の上辺2か所に設けられた切り欠きよりバイパス部3,3を延設している。各バイパス部3,3は、先の例と同様に上面が開放した凹字形の受け溝状に形成されているが、その側壁32の高さを植栽ポット2の高さのおよそ半分程度としつつ、植栽ポット2の後壁面4の上寄りに偏った位置から延設することで、バイパス部3,3の下方に空間を確保しているのである。一方、図13(a)ないし(d)に示される緑化擁壁ブロックは、基本形状は先の図1に示した例のブロックと同じであるが、2本のバイパス部3,3の側壁32,32を上昇傾斜するようにカットしている点が相違している。
図14は、バイパス部の下側において横方向に抜ける切り欠きを設けた例を示した図である。本例のブロックにあっても、上下方向に多段に積み重ねて設置した際には、千鳥積みによらなくても上下ブロックの各バイパス部3,3間において切り欠き部33に相当する隙間が確保されることになるので、裏込め材S内を流下する雨水が左右方向にも流れやすくなるわけである。具体的には、図14(a)ないし(d)に示されるように、先の図12に示された例の緑化擁壁ブロックにおけるバイパス部3の後端を下方に屈曲させた形状とすることで、結果的に当該バイパス部3後端屈曲部分と植栽ポット2の後壁面4との間に切り欠き部33を確保している。なお、ブロック設置時にあっては、前記切り欠き部33内に対しても裏込め材Sが充填されることになる。
図15および図16は、バイパス部の後端に貯水ポットを設けた例を示した図である。直射日光や外気の温度変化による影響を最も受けにくいバイパス部3,3の後端に、裏込め材S内を流下する雨水排水を貯留しておくための貯水ポット36を設けて、植栽植物の根への水分供給の一助としている。具体的には、図15(a)ないし(e)に示される例では、バイパス部3の後端部分に前仕切り壁34と後仕切り壁35を離隔して立設し、両仕切り壁間を貯水ポット36としている。そのため、貯水ポット36の容積は、前記各仕切り壁34,35の高さと離隔距離を調節することによって適宜設定することができる。また、図16(a)ないし(e)に示される例では、先の図14に示された緑化擁壁ブロックにおけるバイパス部3後端に仕切り壁37を立設することにより、当該仕切り壁37の内側を貯水ポット36としている。したがって、本例の緑化擁壁ブロックを多段に設置した場合には、雨水排水は、切り欠き部33を通過しながら裏込め材層内を縦横無尽に流下しつつ、貯水ポット36内にも貯留することになる。
図17ないし図19は、いずれもバイパス部の長さ調節を可能とした本発明に係る緑化擁壁ブロックを示した斜視図である。バイパス部の長さをブロック設置現場の状況に応じて伸縮させることで、植栽ポットと背面地山間を確実に連結できるようにした。具体的には、図17に示される例では、植栽ポット2における後壁面4に対して2か所に切り欠き43,43を設け、これら切り欠き43,43に対して、概略U字溝状をしたバイパス部3,3を挿脱自在に嵌合している。また、図18に示される例では、前記切り欠き43,43に代えて植栽ポット2の後壁面4に2か所の透孔42,42を穿設し、該透孔42,42内に概略U字溝状をしたバイパス部3,3を挿脱自在に嵌挿している。これらのバイパス部3,3は、いずれも植栽ポット2とは完全に別体となったものであるが、図19に示される例のように、植栽ポット2からバイパス部3,3を延設するとともに、該バイパス部3,3に内挿した延長バイパス7,7を進退させることによって、植栽ポット2と背面地山との連結調節を可能としてもよい。
図20は、バイパス部の断面形状を底面方向に先細りとなるように形成した本発明に係る緑化擁壁ブロックを示した図である。図示されるように、植栽ポット2の後壁面4から延設されるバイパス部3,3を背面視略V字形に形成することで、ブロックを多段に積み上げ設置する際、上方から落下投入した裏込め材Sとしての砕石等がバイパス部3底面側にまで自然に回り込み易くなるので、各段毎の転圧・均し作業が不要となり、裏込め材S設置作業の効率化を図ることができるわけである。したがって、背面視略V字形とする具体的な角度については裏込め材として用いる砕石等の安息角以上の勾配に設定するのが最も望ましいことになるが、例えば側壁面を湾曲させたり多段に角度を変えて傾斜させたりなど、少なくとも砕石等がバイパス部3底面側に回り込み易い先細り形状を採用するだけでも各段毎の転圧・均し作業を軽減できることになる。
本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示した斜視図である。 図1のブロックの平面図(a)、背面図(b)および右側面図(c)である。 図1の例の緑化擁壁ブロックの施工状態を示す側面図である。 図3の施工状態にあるブロックを背面(地山側)からみた図である。 図4におけるX−X線断面図である。 先の図1に示したブロックにおけるバイパス部を背面中間位置に一つだけ設けた本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示した斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 図6の例の緑化擁壁ブロックの施工状態をにあるブロックを背面(地山側)からみた図である。 先の図1に示したブロックにおけるバイパス部の後端開口部と同一面をなす最後壁を設けた本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示した斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 バイパス部上面の少なくとも一部分をブロック本体上面より低い位置にあるように形成した本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示した斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 バイパス部上面の少なくとも一部分をブロック本体上面より低い位置にあるように形成した本発明に係る緑化擁壁ブロックのさらに他の例を示した斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 バイパス部上面の少なくとも一部分をブロック本体上面より低い位置にあるように形成した本発明に係る緑化擁壁ブロックのさらに他の例を示した斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 バイパス部底面の少なくとも一部分をブロック本体底面より高い位置にあるように形成した本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示した斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 バイパス部底面の少なくとも一部分をブロック本体底面より高い位置にあるように形成した本発明に係る緑化擁壁ブロックの他の例を示した斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 バイパス部の下側において横方向に抜ける切り欠きを設けた本発明に係る緑化擁壁ブロックの例を示す斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。 バイパス部の後端に貯水ポットを設けた本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示す斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)、右側面図(d)およびY−Y線破断斜視図(e)である。 バイパス部の後端に貯水ポットを設けた本発明に係る緑化擁壁ブロックの他の例を示す斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)、右側面図(d)およびZ−Z線破断斜視図(e)である。 バイパス部の長さ調節を可能とした本発明に係る緑化擁壁ブロックの一例を示した斜視図である。 バイパス部の長さ調節を可能とした本発明に係る緑化擁壁ブロックの他の例を示した斜視図である。 バイパス部の長さ調節を可能とした本発明に係る緑化擁壁ブロックのさらに他の例を示した斜視図である。 バイパス部の断面形状を底面方向に先細りとなるように形成した本発明に係る緑化擁壁ブロックの斜視図(a)、平面図(b)、背面図(c)および右側面図(d)である。
符号の説明
1 前壁
2 植栽ポット
3 バイパス部
4 後壁面
31 後端開口部
32 バイパス部側壁
33 切り欠き部
34 前仕切り壁
35 後仕切り壁
36 貯水ポット
37 仕切り壁
38 開口
41 補強壁
42 透孔
43 切り欠き
51,52,53 最後壁
61,62,63 充填用空間
7 延長バイパス
B ブロック本体
K 基礎コンクリート
P 緑化用植物
S 裏込め材(砕石)
T 植生土
G 地山
P1 植物の根

Claims (8)

  1. ブロック本体の前壁面寄りに配設された植栽ポットから連続するバイパス部を、その後端開口部がブロック本体後壁面側に位置するよう延設してなる緑化擁壁ブロック。
  2. バイパス部は、上面が開放した受け溝状に形成されているものである請求項1記載の緑化擁壁ブロック。
  3. バイパス部は、上面の少なくとも一部分がブロック本体上面より低い位置にあるように形成されているものである請求項1又は2いずれか記載の緑化擁壁ブロック。
  4. バイパス部は、底面の少なくとも一部分がブロック本体底面より高い位置にあるように形成されているものである請求項1又は2いずれか記載の緑化擁壁ブロック。
  5. バイパス部は、植栽ポットとの境界から後端開口部までの間に貯水ポットを備えている請求項1ないし4いずれか記載の緑化擁壁ブロック。
  6. バイパス部は、ブロック本体とは別体をなしており、ブロック本体後壁面に穿設された開口に接続されるものである請求項1ないし5いずれか記載の緑化擁壁ブロック。
  7. バイパス部は、その後端開口部に接続される延長バイパス部を備えてなる請求項1ないし5いずれか記載の緑化擁壁ブロック。
  8. バイパス部は、その断面形状が底面方向に先細りとなるよう、側壁面を傾斜形成されてなるものである請求項1ないし7いずれか記載の緑化擁壁ブロック。
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