JP4538597B1 - 法面の緑化工法および同工法に適した蓋装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】法面に形成された凹部に植物を確実に生育させて法面の保護および美観向上を達成することができる法面の緑化工法および該工法の使用に適した蓋装置を提供する。
【解決手段】蓋ユニット10によって凹部2の開口近傍で植物4の苗条または幹42を取り囲みながら開口を覆っている。したがって、蓋ユニット10により生育基盤層3を構成する植生基材や客土が流出するのを防止し、凹部2の生育基盤層3に対して植物4の根系41を確実に根付かせることができる。また、法面1に沿って流れる水が矩形開口から生育基盤層3に流れ込んで植物4の根系41に供給される。また、凹部2の底面22は凹部2の内部側(各削孔5a〜5cの先端側)から法面1側に下って傾斜しているため、その傾斜底面22に沿って水が法面1側に排出される。その結果、植物4の「根腐れ」を確実に防止することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、岩盤やコンクリート層などの硬質層により形成された法面を緑化する工法および該工法に使用するのに適した蓋装置に関するものである。
山間地で行われる道路工事や河川工事などでは、その法面の岩盤が崩れないと考えられる場合はそのまま剥き出しに、また岩盤等の表面が崩れ易いと考えられる場合には、これにモルタル等を吹き付けて硬質層を形成し、岩盤などによって法面の保護が図られていた。しかしながら、永年の風化によって亀裂等が法面に入ることがあり、法面保護が要望される。また、岩盤などをそのまま残存させておくことは美観に欠ける。そこで、法面を植物によって覆い、法面保護と美観向上を図ることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の緑化工法では、法面にブロック挿入孔がバケット掘削機などにより多数個掘削された後、各ブロック挿入孔に草木育成ブロックが埋め込まれる。そして、樹木の苗木が草木育成ブロックに挿入され、更にこの苗木が草木育成ブロックから抜け落ちないよう耕土が草木育成ブロックに充填される。
特開2003−82669号公報(図1)
ところで、上記特許文献1に記載の緑化工法では、岩盤などの法面を水平方向または水平方向に対して斜め下方に掘削してブロック挿入孔(本発明の「凹部」に相当)を形成し、当該ブロック挿入孔内に緑化に適した植物の根系を植え付けている。したがって、ブロック挿入孔内に流入してきた水がブロック挿入孔の内底部に貯まり、これが根腐れの要因となって植物を枯らしてしまうことがあった。
また、降雨時に法面に沿って流れる水によってブロック挿入孔の耕土が流出しまうことがあった。また、河川の法面では、降雨により河川が増水して水面が植物を植栽した位置まで上昇すると、河川の水によってブロック挿入孔の耕土が流出し、最悪の場合には植物も流出してしまうことがあった。
このように、従来の緑化工法では、法面に形成された凹部に植栽される植物の生育環境は必ずしも適切に保たれていないため、法面に植物を良好に生育させることが困難であった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、法面に形成された凹部に植物を確実に生育させて法面の保護および美観向上を達成することができる法面の緑化工法および該工法に適した蓋装置を提供することを目的とする。
この発明にかかる法面の緑化工法は、上記目的を達成するため、法面に削孔を設けることによって削孔の先端側から法面側に下って傾斜する底面を有する凹部を形成する工程と、植物の生育に適した植生基材または客土を凹部に挿入して植物の生育基盤層を形成する工程と、凹部の開口を介して植物の根系を凹部に挿入し、根系を生育基盤層に植え付ける工程と、凹部の開口近傍で植物の苗条または幹を取り囲みながら開口を覆うように蓋ユニットを法面に設ける工程とを備え、蓋ユニットに設けられた導入口を介して法面に沿って流れる水を生育基盤層に流入させる一方、凹部の底面に沿って水を法面側に排出して植物の生育環境を整えることを特徴としている。
このように構成された発明では、法面に対して凹部が形成され、その凹部に形成された生育基盤層に植物の根系が植え付けられて法面の緑化が施されている。この凹部は削孔の先端側から法面側に下って傾斜する底面を有しているため、生育基盤層を構成する植生基材や客土が凹部の開口から流出する可能性があるが、本発明では蓋ユニットが凹部の開口近傍で植物の苗条または幹を取り囲みながら開口を覆っているため、植生基材や客土の流出が防止され、植物の根系を凹部の生育基盤層に確実に根付かせることができる。また、この蓋ユニットには、導入口が形成されており、当該導入口を介して法面に沿って流れる水が生育基盤層に流れ込んで植物の根系に供給される。一方、凹部内に水が滞留してしまうと、いわゆる「根腐れ」が発生してしまうが、本発明では、上記した傾斜底面が凹部に設けられているため、その傾斜底面に沿って水が法面側に排出されて「根腐れ」を確実に防止することができる。このように、植物の生育環境が整えられて法面に形成された凹部に植物を確実に生育させることができる。
ここで、凹部の底面上に保湿層を形成するとともに、当該保湿層上に生育基盤層を形成しておくことで植物の生育に適した湿度状態を維持することができる。
また、凹部の内壁面から水平方向に対して斜め上方に集水孔を形成した後に、集水孔内に保水ユニットを挿入してもよく、集水孔に染み出る水を保水ユニットを介して生育基盤層に流入させることで植物の生育に必要な水分を適宜補給することができる。
さらに、上記した法面の緑化工法に適した蓋ユニットとしては、例えば次のような構成を有する蓋装置がある。すなわち、この発明にかかる蓋装置は、法面に形成された凹部に生育基盤層を設け、当該生育基盤層に植物の根系を植え付けて法面を緑化する緑化工法に適した蓋装置であって、上記目的を達成するため、植物の苗条または幹と対向する対向部位を有する、複数の蓋部材と、複数の蓋部材を相互に連結する連結部材とを備え、複数の蓋部材は、凹部の開口近傍で各対向部位を植物の苗条または幹と対向して植物を取り囲んだ状態で連結部材により相互に連結されるとともに、複数の蓋部材の下面が法面に当接して凹部の開口を覆い、複数の蓋部材の少なくとも1つに対し、開口が法面上を流れる水を凹部内に導入する導入口として設けられ、導入口が設けられた蓋部材の上面に対し、法面上を流れる水の流水方向において導入口の下流側に案内部が隣接して立設されて法面上を流れる水を導入口に案内することを特徴としている。
この発明にかかる緑化工法の一実施形態を示す図である。 この発明にかかる緑化工法の一実施形態を示す図である。 この発明にかかる緑化工法の一実施形態を示す図である。 蓋ユニットの構成を示す斜視図である。
図1ないし図3はこの発明にかかる法面の緑化工法の一実施形態を示す図である。この緑化工法は、岩盤などの法面1に凹部2を形成した後、当該凹部2に生育基盤層3を設け、さらに当該生育基盤層3に植物4の根系41を植え付けて法面1を緑化するものである。この実施形態では、図1に示すように、法面1に対して水平方向および水平方向に対して若干斜め上方に3つの削孔5a〜5cを連続して形成することで、法面1に略三角形状の開口21を有し、所望深さ、例えば50cmの凹部2を形成している。また、3つの削孔のうち下方側削孔5b、5cについては、水平方向に対して若干斜め上方に形成されて凹部2の底面22を形成している。このため、底面22は凹部2の内部側(各削孔5a〜5cの先端側:図1の右手側)から法面1側(同図の左手側)に下って傾斜している。したがって、後述するように凹部2に流入した水は凹部2に貯まることなく、底面22に沿って法面1に排出可能となっている。なお、この実施形態では、底面22全体を下方傾斜面に仕上げているが、底面22に対して上記と同様に傾斜する溝を設け、当該底面溝を介して水を排出するように構成してもよい。
また、本実施形態では、上記した形状を有する凹部2を形成するために本願出願人による特許工法(特許第3340981号:岩盤への溝形成工法)を用いているため、法面1に対して所望形状の開口21を精度良く、しかも効率的に形成することができる。もちろん、凹部2の形成工法や開口形状、深さ、大きさなどについては、上記実施形態に限定されるものではなく、法面に植栽すべき植物の種類や大きさなどに応じて適宜選択することができる。つまり、比較的小さな草木類を植栽する際には例えば1または2個以上の削孔を形成して凹部2を形成してもよい。また、比較的大きな樹木を植栽する際には、例えば図1(b)に示すように削孔数を増やして開口21に面積を増加させてもよい。また、各削孔5の深さを増大させて凹部2の内部容積を増大させてもよい。なお、このように構成する場合も、図1(a)に示す実施形態と同様に、底面22が凹部2の内部側(各削孔5a〜5fの先端側:図1の右手側)から法面側(同図の左手側)に下って傾斜するように凹部2を構成する。
上記のようにして形成された凹部2の内壁面から水平方向に対して若干斜め上方に、削孔51が本発明の「集水孔」として形成される。この実施形態では、削孔5a〜5cより細い、例えばφ100〜150mmで長さ数mから30m程度の削孔が形成されている。このように集水孔15を設けた理由は凹部2への水分補給のためである。すなわち、従来より周知のように岩盤には数多くの亀裂CRが存在しており、その亀裂CRを介して水分が流通している。このため、集水孔51に繋がる亀裂CRから集水孔51に水分が染み出し、集水孔51を介して凹部2に供給可能となっている。
この集水孔51に集められた水分を徐々に凹部2に供給するために、本実施形態では、図2(a)に示すように、集水孔51に対して保水ユニット6を挿入する。この保水ユニット6は、管壁に複数の貫通孔が形成された中空管61と、中空管61内に充填されたピートモスや真砂土などの保水性を有する保水層62とを有している。このため、集水孔51に染み出してきた水分が管壁の貫通孔を通って中空管61内に入り込み、保水層62で保水される。また、このように保水された水分は保水層62を通過して凹部2に徐々に供給される。さらに、保水ユニット6の挿入は集水孔51の崩壊を防止する上でも効果的である。
保水ユニット6の挿入完了後、後述する蓋ユニットを法面1に配置固定するための位置決め固定ユニット7を凹部2の内部側(図2の右手側)に挿入する。この位置決め固定ユニット7はネット71に対して複数本のボルト72を挿通したものである。より具体的には、ネット71は凹部2の開口径と同じまたは若干大きな平面サイズで、ボルト72のフランジ部分の外径よりも小さな編み目構造を有している。各ボルト72はネット71に対して反法面側(同図の右手側)より挿入されている。そして、図2(a)に示すようにネット71にボルト72を挿入した状態のまま位置決め固定ユニット7は一体的に凹部2に圧入され、ネット71の外周部が凹部2の壁面と係合して各ボルト72の先端ネジ部72aを開口21から飛び出した状態で位置決め固定ユニット7は固定される。
次に、図2(b)に示すように、凹部2にスポンジなどの保湿性を有する保湿部材8を挿入し、凹部2の底面22上に配置する。これにより、凹部2内に保湿層が形成される。なお、保湿部材8は上記したスポンジなどに限定されるものではなく、ピートモスや腐葉土などの保湿性用土を層状に形成したものであってもよい。
こうして凹部2内に形成された保湿層(保湿部材8)上に植物4の生育に適した植生基材または客土を凹部2に挿入して植物4の生育基盤層3を形成する(図2(c))。生育基盤層3を構成する材料は、植生しようとする導入植物4の生育に適していること、耐侵食性に優れていること、肥料や土壌改良材等を混和する場合には導入植物4の生育に適しているものを用いる必要がある。
次に、図3(a)に示すように植物4の根系41を生育基盤層3に植え付けた後、凹部2の開口21近傍で植物4の苗条または幹(この実施形態では樹木を植え付けるため、以下では「幹」と称する)42を取り囲みながら開口21を覆うように蓋ユニット10を法面1に装着する。この蓋ユニット10の構成および装着方法について、図3および図4を参照しながら詳述する。
図4は本発明にかかる蓋装置の一実施形態である蓋ユニットを示す斜視図である。この蓋ユニット10は2枚の蓋部材11a、11bを有している。これらの蓋部材11a、11bはともに略直角三角形状プレートで構成されており、それぞれ湾曲切欠形状に仕上げられて植物4の幹42と対向可能な対向部位12を有している。また、対向部位12が形成された辺13を対称軸として蓋部材11a、11bは互いにほぼ対称な構造を有している。したがって、ここでは、一方の蓋部材11aの構成について説明し、他方の蓋部材11bの構成については、同一符号を付して説明を省略する。なお、蓋ユニット10の構成理解を容易とするために、対向部位12に対して鋭角コーナー側(図4中の右上側)を「上方側」と称し、直角コーナー側(図4中の左下側)を「下方側」と称する。
蓋部材11aは、ゴムやプラスチックなどの樹脂材料により成型されており、図示を省略しているが内部に鋼線などの補強部材が組み込まれて薄型でありながら全体として十分な剛性が確保されている。また、蓋部材11aの各頂部と、対向部位12の両側部とに貫通孔14a〜14eがそれぞれ形成されている。また、蓋部材11aの中央部に2種類の矩形開口15a、15bが本発明の「導入口」として形成されている。また、矩形開口15aの下方側(図4の左下側)にフラップ16aが隣接して立設されるとともに、矩形開口15bの下方側(図4の左下側)にフラップ16bが隣接して立設されている。
そして、上記のようにして凹部2に配置固定された位置決め固定ユニット7のボルト72に対して蓋部材11a、11bに装着する。まず、各ボルト72の先端ネジ部72aに対して蓋部材11aの貫通孔14a〜14eをそれぞれ挿通して蓋部材11aの下面を法面1に当接させる。それに続いて蓋部材11bの貫通孔14a〜14eをそれぞれ先端ネジ部72aに挿通し、蓋部材11a、11bの対向部位12を部分的に重ね合わせながら蓋部材11bの下面を法面1に当接させる。これにより、凹部2の開口21近傍で植物4の幹42を対向部位12で取り囲みながら蓋部材11a、11bで開口21が覆われる。最後に、ナット73を各ボルト72の先端ネジ部72aに螺合させて蓋部材11a、11bを固定する。このように、本実施形態では、ボルト72およびナット73により蓋部材11a、11bを相互に連結するとともに法面1に対して固定しており、本発明の「連結部材」として機能しているが、貫通孔の一部を別の連結部材で連結してもよく、蓋部材11a、11bの連結態様は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態では、全ての貫通孔14a〜14eは円形孔であるが、蓋部材11a、11bの少なくとも一方に形成される貫通孔14a〜14eを蓋部材11a、11bの連結方向(図4の左右方向)に伸びる長孔とすることで対向部位12、12で形成される開口、つまり植物4の幹42を取り囲む開口17のサイズを変更することができる。したがって、導入植物4の大きさや種類などに応じて対向部位12、12で形成される開口サイズを調整することができ、汎用性を高めることができる。
以上のように、本実施形態によれば、法面1に形成された凹部2に生育基盤層3を設け、当該生育基盤層3に植物4の根系41を植え付けて法面1の緑化を図っており、蓋ユニット10によって凹部2の開口近傍で植物4の苗条または幹42を取り囲みながら開口21を覆っている。したがって、蓋ユニット10により生育基盤層3を構成する植生基材や客土が凹部2から流出するのを防止し、凹部2の生育基盤層3に対して植物4の根系41を確実に根付かせることができる。
また、蓋ユニット10の蓋部材11a、11bには、矩形開口15a、15b(導入口)が形成されており、降雨時に法面1上を流れる水が矩形開口15a、15bから生育基盤層3に流れ込んで植物4の根系41に供給される。しかも、本実施形態では矩形開口15a、15bの下方側、つまり法面1上での流水方向の下流側にフラップ16a、16bがそれぞれ設けられ、法面1上の流水をキャッチして矩形開口15a、15bに案内する。したがって、法面1上の流水を効率よく生育基盤層3に供給することができる。また、凹部2の底面22は凹部2の内部側(各削孔5a〜5cの先端側:図1の右手側)から法面1側(同図の左手側)に下って傾斜しているため、その傾斜底面22に沿って水が法面1側に排出される。その結果、いわゆる植物4の「根腐れ」を確実に防止することができる。このように、植物4の生育環境が整えられて法面1に形成された凹部2で植物4を確実に生育させることができる。
また、凹部2の底面22上に保湿層(保湿部材8)を形成し、また集水孔51を設けるとともに当該集水孔51に保水ユニット6を挿入しているため、植物4の生育に適した湿度状態を維持することができ、植物4を確実に生育させることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、2枚の蓋部材11a、11bにより蓋ユニット(蓋装置)10を構成しているが、蓋部材の枚数はこれに限定されるものではない。また、蓋部材11a、11bの連結態様も上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、蓋部材11a、11bを樹脂材料で構成しているが、構成材料は樹脂に限定されるのではなく、板材やベニヤ合板などを蓋部材11a、11bとして用いてもよい。この場合、経年により蓋部材が腐食されて消失することがあるが、経年中に植物4の根系41は成長して蓋部材の消失時点では既に生育基盤層3をしっかり抱き込んでいる。したがって、たとえ蓋部材11a、11bが消失したとしても、凹部2からの生育基盤層3の剥落を防止することができ、緑化を維持することができる。
また、上記実施形態では、樹木を導入植物4として用いて法面1の緑化を図っているが、他の種類の植物、例えば草木などの導入植物4として用いてもよいことは言うまでもない。
1…法面
2…凹部
3…生育基盤層
4…植物
5a〜5f…削孔
6…保水ユニット
8…保湿部材
10…蓋ユニット(蓋装置)
11a、11b…蓋部材
12…対向部位
15a、15b…矩形開口(導入口)
21…(凹部の)開口
22…(凹部の)底面
41…根系
42…幹

Claims (4)

  1. 法面に削孔を設けることによって前記削孔の先端側から法面側に下って傾斜する底面を有する凹部を形成する工程と、
    植物の生育に適した植生基材または客土を前記凹部に挿入して前記植物の生育基盤層を形成する工程と、
    前記凹部の開口を介して前記植物の根系を前記凹部に挿入し、前記根系を前記生育基盤層に植え付ける工程と、
    前記凹部の開口近傍で前記植物の苗条または幹を取り囲みながら前記開口を覆うように蓋ユニットを前記法面に設ける工程とを備え、
    前記蓋ユニットに設けられた導入口を介して前記法面に沿って流れる水を前記生育基盤層に流入させる一方、前記凹部の底面に沿って水を前記法面側に排出して前記植物の生育環境を整えることを特徴とする法面の緑化工法。
  2. 前記凹部の底面上に保湿層を形成する工程を備え、
    前記生育基盤層は前記保湿層上に形成される請求項1に記載の法面の緑化工法。
  3. 前記凹部の内壁面から水平方向に対して斜め上方に集水孔を形成した後に、前記集水孔内に保水ユニットを挿入する工程を備え、
    前記集水孔に染み出る水を前記保水ユニットを介して前記生育基盤層に流入させる請求項1または2に記載の法面の緑化工法。
  4. 法面に形成された凹部に生育基盤層を設け、当該生育基盤層に植物の根系を植え付けて前記法面を緑化する法面の緑化工法に適した蓋装置であって、
    前記植物の苗条または幹と対向する対向部位を有する、複数の蓋部材と、
    前記複数の蓋部材を相互に連結する連結部材とを備え、
    前記複数の蓋部材は、前記凹部の開口近傍で各対向部位を前記植物の苗条または幹と対向して前記植物を取り囲んだ状態で前記連結部材により相互に連結されるとともに、前記複数の蓋部材の下面が前記法面に当接して前記凹部の開口を覆い、
    前記複数の蓋部材の少なくとも1つに対し、開口が前記法面上を流れる水を前記凹部内に導入する導入口として設けられ、
    前記導入口が設けられた前記蓋部材の上面に対し、前記法面上を流れる水の流水方向において前記導入口の下流側に案内部が隣接して立設されて前記法面上を流れる水を前記導入口に案内することを特徴とする蓋装置。
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