JP2001090080A - 植生杭及び該植生杭を使用した法面の緑化工法 - Google Patents

植生杭及び該植生杭を使用した法面の緑化工法

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JP2001090080A JP26616399A JP26616399A JP2001090080A JP 2001090080 A JP2001090080 A JP 2001090080A JP 26616399 A JP26616399 A JP 26616399A JP 26616399 A JP26616399 A JP 26616399A JP 2001090080 A JP2001090080 A JP 2001090080A
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Shizuo Sasaki
静郎 佐々木
Yoriko Matsuda
頼子 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダム湖等の湛水池のように水位の変動が繰り
返される法面に於いて、法面の傾斜や水位の変動による
波浪浸食に影響を受けることなく、樹木を植栽して生育
できるようにするとともに表土層と地山層の一体化によ
る法面の強化を図る。 【解決手段】 多数の孔2,2…を開穿した中空管1内
に樹木3の根茎部と土壌とを収容して植生杭10を形成
する。水位の変動がある法面20に植生杭10と略同径
の穴21を鉛直に掘削し、この孔21に植生杭10を埋
設して樹木2を生育する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植生杭及び該植生杭
を使用した法面の緑化工法に関するものであり、特に、
ダム湖等の湛水池のように水位の変動が繰り返される法
面に於いて施工される植生杭及び該植生杭を使用した法
面の緑化工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湖沼沿岸の法面を緑化する場合
は、種子と土壌や肥料等を泥状に混合してポンプ等で法
面に吹き付けたり、種子と土壌や肥料等をマットや網袋
に充填して法面に貼り付けたりする工法が知られてい
る。しかし、ダム湖等の湛水池のように水位の変動が繰
り返される法面では、植物が生育して法面に定着するま
でに、波浪による浸食や冠水によって種子や肥料が流失
し、或いは表土層の剪断抵抗が減少するために植生基板
自体が崩落する等の問題がある。また、乾燥によって植
物の生育に必要な水分を保持できないことも多い。
【0003】一方、多数の孔を開穿した植生ポットに種
子や土壌等を充填し、該植生ポットを法面へ移植するこ
とにより、冠水等による種子や土壌等の流失を防止しよ
うとする工法や、ある程度の期間該植生ポット内で苗木
を生育した後に、該植生ポットを法面に移植する工法も
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は地表面
に対する安定性や施工し易い点などから、法面に対して
垂直に植生ポットを施工する工法が一般的であり、移植
された苗木の主根が鉛直方向に伸長するのに対して、肥
料は法面と平行に配置されるので、根が肥料を有効に利
用できないという不具合があった。また、波浪浸食によ
り植生ポットが地表面に露出し易く、表土層の剪断抵抗
を十分に確保することは困難である。
【0005】そこで、ダム湖等の湛水池のように水位の
変動が繰り返される法面に於いて、法面の傾斜や水位の
変動による波浪浸食に影響を受けることなく、樹木を植
栽して生育できるようにするとともに表土層と地山層の
一体化による法面の強化を図るために解決すべき技術的
課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、中空管の側面に予め
多数の孔を開穿しておき、該中空管内に植栽すべき樹木
の根茎部と該樹木の生育に必要な土壌とを収容した植生
杭、及び、中空管の側面に予め多数の孔を開穿してお
き、該中空管内に植栽すべき樹木の根茎部と該樹木の生
育に必要な土壌とを収容して植生杭を形成するととも
に、該植生杭を所定の育苗場所に設置して前記樹木の根
が前記孔に侵入した後に、該植生杭を植栽場所である水
位の変動がある法面に移動し、該法面に前記植生杭の管
径と略同径の穴を適宜間隔にて水位差程度の深さまで鉛
直に掘削し、夫々の穴に前記植生杭を埋設して中空管内
の樹木を生育する法面の緑化工法を提供するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1は植生杭に使用される中空管
1を示し、該中空管1は円筒形であり、その材質は例え
ば生分解性プラスチックや木材等、地中で分解或いは腐
食するものが好ましいが、塩化ビニール等の合成樹脂材
を使用してもよい。該中空管1の側面には予め多数の孔
2,2…を開穿しておく。これらの孔2,2…の大きさ
は、後述するように植栽すべき樹木の根が中空管1の外
部に伸長することを阻害しない程度であればよい。
【0008】また、該中空管1は、植栽すべき樹木の種
類や生長後の樹木径に応じて管径が決定され、後述する
法面に対してアンカーとしての効果を発揮できる長さが
必要である。例えば管径が150mm程度の中空管1で
長さが約400mm〜1000mm程度あれば、樹木の
生育を妨げることなく且つ杭として法面の強化を図るこ
とも可能である。
【0009】図2(a)に示すように、前記中空管1の
内部に、植栽すべき樹木3の根茎部と該樹木3の生育に
必要な土壌4とを収容して植生杭10を形成する。前記
土壌4は樹木3の育成に適した水分量、硬度、PH等の
条件を備えており、必要に応じて土壌改良材や肥料等を
混入してもよい。また、樹木3は苗木を使用するものと
し、中空管1内では生育に必要な水分は十分確保される
ので、耐乾燥性の樹木よりも耐冠水性に強い樹木を選定
することが望ましい。
【0010】法面の緑化に必要な本数の植生杭10,1
0…を形成して育苗場所に設置し、そこで樹木3をある
程度の大きさまで生育する。図2(b)に示すように、
樹木3が育苗場所にて1〜2ヶ月間程度生育し、樹木の
根3aが前記孔2に侵入して中空管1の外部に伸長した
頃に、該植生杭10を植栽場所へ移動する。
【0011】図3は植栽場所である法面20を示し、ダ
ム湖等の湛水池のように乾燥と冠水が絶えず繰り返され
て水位の変動が激しい領域を対象とする。該法面20に
多数の穴21,21…を掘削する。穴21,21…の配
置は特に限定すべきではなく、整列状態や千鳥格子状態
或いはランダム状態に配置する。このうち、千鳥格子状
態に穴21,21…を配置すれば、他と比べて耐久性が
高く、土圧等による破壊の心配が減少するとともに、景
観上に良好である点並びに樹木周囲の草本の生育に与え
る影響等からも良好である。また、該穴21の直径は前
記植生杭10の管径と略同形として地盤との間に隙間を
作らないようにし、且つ法面20の傾斜角度に拘わらず
該穴21を鉛直に掘削し、水位の変動に応じて水位差程
度の深さ(最大10m程度)まで掘削する。
【0012】そして、該穴21の上方から前述の植生杭
10を該穴21の内部へ挿入し、法面20の地盤内へ鉛
直に埋設する。同様にして、図4に示すように、法面2
0の他の穴21,21…に前記植生杭10,10…を埋
設していく。該植生杭10は植栽前に育苗場所にて生育
されているので、前記孔2から突出した樹木の根3aが
素早く地盤を捉えて、該植生杭10の転倒を防止する作
用を発揮し、施工当初から高さ2〜3mの成木を植栽す
ることができ、高い被植率を確保することが可能であ
る。
【0013】また、該植生杭10は側面に多数の孔2,
2…を開穿してあるため、法面20周辺の急激な水位低
下時に水抜き効果を発揮し、該植生杭10の周囲の土壌
が洗い流されることが少ない。一方、法面20周辺の水
位が上昇時に発生する浮力によって、該植生杭10が浮
き上がり現象を起こす虞もない。
【0014】更に、該植生杭10は鉛直に埋設されてい
るため、樹木3の生育に対して自然であり、法面20の
傾斜や水位の変動による波浪浸食の影響を受けにくい。
そして、該植生杭10は地盤に深く埋設されるので、ア
ンカー効果によって表土層と地山層とが一体化され、表
土層の剪断抵抗を十分に確保することができる。また、
図示は省略するが、法面20に侵食防止用のネットやマ
ット等を敷設する場合に、該植生杭10はネットやマッ
トなどの固定部材としても有効に作用し、法面20の強
化並びに保護を図ることができる。
【0015】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、多数の孔が開穿された中空管内に樹木の根茎部と
土壌を収容して植生杭を形成することにより、法面に直
接苗木を移植するよりも、冠水等による樹木や土壌の流
失を防止することができる。従来の緑化工法は草本類を
用いるものが主流であり、種子からの緑化であるため、
生育して緑で覆われるまでに時間がかかり、この間に冠
水等によって流失し易く、また、木本類を用いた緑化工
法であっても苗木での植栽が主であるため、やはり定着
するまでに浸食によって流出する虞があり、たとえ定着
しても生育するまでに時間を要していた。これに対し
て、本発明では、苗木より生長した幼木若しくは成木で
の植栽が可能であるため、早期の緑化が図られる。
【0017】しかも、樹木が成木であっても法面に植栽
し易く、該植生杭は鉛直に埋設されるので、施工後は該
植生杭のアンカー効果によって樹木の転倒を防止できる
とともに、表土層の剪断抵抗を十分に確保して法面の強
化を図ることができる等、正に諸種の効果を奏する発明
である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】(a)は中空管の正面図、(b)は中空管の側
面図。
【図2】(a)は中空管に樹木の苗木と土壌を収容して
形成された植生杭の斜視図、(b)は苗木が生育して成
木になった状態の植生杭の斜視図。
【図3】鉛直に穴を掘削した法面の縦断面図。
【図4】鉛直に植生杭を埋設した法面の縦断面図。
【符号の説明】
1 中空管 2 孔 3 樹木 4 土壌 10 植生杭 20 法面 21 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 AA01 AA03 AB05 AB08 BA02 BA15 2B027 NC02 NC22 NC24 NC52 ND03 ND09 QA02 QB03 QB14 QB22 2D018 DA06 2D044 DA23 DA25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空管の側面に予め多数の孔を開穿して
    おき、該中空管内に植栽すべき樹木の根茎部と該樹木の
    生育に必要な土壌とを収容したことを特徴とする植生
    杭。
  2. 【請求項2】 中空管の側面に予め多数の孔を開穿して
    おき、該中空管内に植栽すべき樹木の根茎部と該樹木の
    生育に必要な土壌とを収容して植生杭を形成するととも
    に、該植生杭を所定の育苗場所に設置して前記樹木の根
    が前記孔に侵入した後に、該植生杭を植栽場所である水
    位の変動がある法面に移動し、該法面に前記植生杭の管
    径と略同径の穴を適宜間隔にて水位差程度の深さまで鉛
    直に掘削し、夫々の穴に前記植生杭を埋設して中空管内
    の樹木を生育することを特徴とする法面の緑化工法。
JP26616399A 1999-09-20 1999-09-20 植生杭及び該植生杭を使用した法面の緑化工法 Withdrawn JP2001090080A (ja)

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