JPH0447245Y2 - - Google Patents

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JPH0447245Y2
JPH0447245Y2 JP1987151410U JP15141087U JPH0447245Y2 JP H0447245 Y2 JPH0447245 Y2 JP H0447245Y2 JP 1987151410 U JP1987151410 U JP 1987151410U JP 15141087 U JP15141087 U JP 15141087U JP H0447245 Y2 JPH0447245 Y2 JP H0447245Y2
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pine
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germination
laminated
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、急傾斜地の法面や、無土壌地の切土
面等植生条件の厳しい場所を植生緑化するのに適
した植生具の改良に関する。
「従来技術・背景技術」 近年、自然保護思想の普及に伴い、特に地域開
発行為にともなつて、自然破壊されたり法面や切
土面が出来たところを緑化させ、少しでも自然を
とりもどそうとする要請が強いが、場所によつて
植生条件が異なつているため緑化工法も、いくつ
かの方法が開発され実施されているし、そのため
の植生具も種々開発されている。従つて施行者
は、その地域、場所、の条件に合つた緑化工法お
よびそのための植生具を選定して施工をおこなう
ことになるが、従来開発された緑化工法およびそ
のための植生具のうち、実用的にみて一応満足す
るべき技術レベルにまで達したものは、比較的植
生条件の良い場所に施す場合の緑化工法およびそ
のための植生具だけである。急傾斜地の法面や、
無土壌地の切土面等植生条件の厳しい地域や場所
に対する緑化工法およびそのための植生具は、ま
だまだ実用に供しても不満の多い状態にある。
「考案が解決しようとする問題点」 すなわち、急傾斜地の法面や、無土壌地の切土
面等は植生条件が整つておらず、自然のままにし
ておいては何十年もまたは何百年もしないとそこ
に草木が育成してくることはない。このような植
生条件の厳しい地域や場所に対する緑化工法およ
びそのための植生具 は、端的に言えば、必要な全ての条件を人工的に
整えてやらねばならない。すなわち、本考案は、
この不足している植生条件、例えば、植物の発芽
と成長に必要な沃土、肥料、土壌改良剤などの基
盤材をいかに経済的に、効率良く、確実にその地
面に付設するかというのが本考案の技術課題にな
る。従来は、このような条件の場合に、緑化基盤
材を施工地で機械により攪拌に混合して、吹き付
ける工法(一般には、吹き付け工法と称してい
る。)を行なうか、或は、工場内で植生具を生産
製品化し、これを張りつける工法(一般に製品施
工法と称している。)を選定して施工しているの
が現状である。本考案者は、長年の研究の結果、
マツトを芯としこれに発芽基盤層や成育基盤層を
具備したマツト式植生具を張りつけ施工する方法
が最も技術的に安定しており、現在想起されてい
る施工法の中では、最適な方式と考えられる。し
かし、このマツト式植生具の場合には、柔軟性に
欠けるので法面との密着性が悪いとか、マツトが
発芽の邪魔をするとか、厚く大きいうえ柔軟性に
欠けるので施工性が悪いとか、マツトの繊維空間
内に植生用の基盤材を充填させるのが難しく施工
後水分などを吸うと充填物が沈積してマツト部内
に空間が出来、せつかく発芽した植物の根が浮い
てしまい、植生用の基盤材に旨く活着しないと
か、全体を一体化するのが難しいなどの技術課題
がある。本考案者は、このような問題点を改良
し、実用性の高い植生マツトを具現化したもので
ある。
「問題点を解決する手段」 本考案は、上記問題点を解決する手段として、
植生マツトの構成を次のようにしたものである。
すなわち、最下層から上位方向に向けて順に、布
製シートと、上面に種子を配した成育基盤層と、
発芽基盤層と、水溶性の紙と、遮光ネツトとを積
層した積層構造体からなる植生マツトにおいて、
上記成育基盤層は、上記布製シートの上に積層さ
れるもので、マツト状体の上に繊維マツトを載
せ、かつ上下方向に所望間隔をおいて孔を穿設し
て構成し、当該マツト状体は乾燥した植物性繊維
または化学合成繊維をかみあわせて形成するとと
もに、当該繊維マツトはその繊維空間に土壌改良
材、沃土、肥料などを充填して形成し、上記発芽
基盤層は、上記成育基盤層の上に積層されるもの
で、土壌改良材、沃土、肥料などからなり、上記
紙は、上記発芽基盤層を被覆するもので、当該紙
の上は上記遮光ネツトで覆われ、前記積層構造体
の要所を所定の間隙をおいて金属製締め金具でホ
ツチキス止めすることにより、当該積層構造体を
固定し、一体化したことを特徴とする植生マツト
である。
「実施例」 以下、本考案について図示実施例に基き詳細に
説明する。
本願考案にかかる植生マツトは、最下層から上
位方向に向けて順に、布製シート1と、成育基盤
層5と、発芽基盤層7と、紙8と、遮光ネツト9
とを積層した積層構造体からなるものである。
1は布製シートで、最下層に配する。図示実施
例では、布製シート1として、強度や経済性、目
の荒さなどから麻布シートを用いているが、布で
あれば麻布に限る必要がないこともちろんであ
る。
5は成育基盤層で、上記布製シート1の上に積
層する。成育基盤層5は、マツト状体2と繊維マ
ツト3とから構成されるもので、マツト状体2の
上には繊維マツト3が載置されている。また、成
育基盤層5は、上下方向に所望間隔をおいて、10
m/m〜20m/mの孔4,4′…が穿設されてい
る。これは、成育基盤層5内の密度が一定ではな
く、密度高い部分と密度の低い部分とが点在し、
発芽条件が均一でなくなるので、均等な発芽を確
保することと、繊維マツトの柔軟性を確保するた
めのものである。上記マツト状体2は、乾燥した
植物性繊維または化学合成繊維をかみあわせて形
成される。なお、マツト状体2は、乾燥した植物
性繊維および化学合成繊維をかみあわせて形成し
てもよいこともちろんである。一方、上記繊維マ
ツト3は、その繊維空間に土壌改良材、沃土、肥
料などを充填して形成される。具体的には、有機
肥料、高度化成肥料、遅効性肥料、アルギン酸ソ
ーダ、端分、ビートモス、バーミキユライトなど
を充填する。上記繊維マツト3の厚みは、3m/
m〜30m/mまでであればよい。さらに、成育基
盤層5の上面には、種子6を配す。これは、上に
は発芽を阻害しない下記の発芽基盤層7があり、
下には安定性のある成育基盤層5を配することに
より、安定した中間部に位置するために発芽活着
を確実にかつ均一にさせる効果がある。
7は発芽基盤層で、上記成育基盤層5の上に積
層する。発芽基盤層7は、土壌改良材、沃土、肥
料などからなるものである。発芽基盤層7は、地
表面の温度の寒暖や乾燥度の変化から種子6を守
り、発芽効果を良くすることと、降雨時には養分
が地面に浸透することにより保持性がよく、肥料
効果がある。
8は水溶性の紙で、上記発芽基盤層7を被覆す
る。紙8は、布製シート1との間に挟持した成育
基盤層5や発芽基盤層7が運搬時や施行時にこぼ
れ落ちないようにするためのものであり、法面な
どに施行後水を撒くことにより溶解して、発芽成
育の邪魔をしないように構成されている。
9は遮光ネツトで、上記紙8の上を覆う。遮光
ネツト9は、風、雪、鳥などにより積層構造体を
壊されないようにするとともに、発芽を促進する
ためのものである。
10は金属製締め金具で、上記のように布製シ
ート1、成育基盤層5、発芽基盤層7、紙8およ
び遮光ネツト9を積層した積層構造体の要所を、
所定の間隔をおいてホツチキス止めする。これに
より、最下層の布製シート1から最上層の遮光ネ
ツト9までの積層構造体を固定し、一体化する。
従来は、この種の植生具の一体化のために縫製手
段を用いたものがあつたが、縫製による連続した
固定は柔軟性に欠け、地山の凹凸に対するなじみ
が悪い欠点があつた。そこで、一体化の手段を金
属製の爪などの金属製締め金具10でホツチキス
止めすることにより、植生マツトのの柔軟性を確
保し、地山への密着生を高めるように改良したも
のである。また、金属製の爪などの金属製締め金
具10でホツチキス止めすることは、繊維より強
度があるので、糸のほつれがなく安定性が高い。
なお、上記のような金属製締め金具10の代わり
に、ミシン糸などにより止めてもよく、あるいは
両方を用いて補強してもよい。この場合には、補
強効果がより高まり運搬の際などにおいて形崩れ
がないものである。
「効果」 本考案は叙上のように構成されているので、次
のような効果がある。
本考案の第1の特徴は、繊維マツトを芯とし
て、その上下に必要な構成部材で積層構造体を形
成した点にある。すなわち、本考案にかかる植生
マツトは、最下層から上位方向に向けて順に布製
シート、繊維マツトに緑化源を充填した成育基盤
層、発芽基盤層、水溶性の紙、遮光ネツトを積層
して積層構造体を形成し、当該積層構造体を固定
し一体化した物である。これにより、積層構造体
の各構成を植生条件にあわせて組変えることが容
易となり、そのために施工場所の相違による多様
な要請にも簡単に応えることが出来るようになつ
た。
第2の特徴は、いわゆる植生基盤層を成育基盤
層と発芽基盤層との二層に分け、役割を分担させ
たことである。成育基盤層は、繊維マツトを芯に
必要な植生材を充填し、植生基盤層の流失や移動
を防いで、保持性や安定性、および強度を確保す
る機能をもたせ、その上に載せた発芽基盤層は、
植物の発芽時に要請される優しさとデリケートさ
に適応した育苗床としての機能及び植生基盤層へ
の補充用予備材としての機能を持たせ、植物の成
育にに応じたきめ細かい植生条件を整備している
のである。この結果、発芽はしたが、途中で枯れ
てしまうといつた事故が極めて少なく、確実な発
芽活着を具現化出来ることとなつた。
第3の特徴は、繊維マツトに孔を開けたことで
ある。これによつて、繊維マツトに柔軟性を持た
せ施工法面との密着性能を上げ、取扱易くなつた
ことにより施工性も良くしたものである。またこ
の孔により、成育基盤層と発芽基盤層との接続性
または連続性を向上し、発芽基盤層だけが表層ナ
ダレのように滑落することを防いでいるし、植物
の活着条件の特に良いところを点在させることに
より確実且つ均一な発芽活着を確保することが出
来る効果もある。
更に、第4の特徴は、その上を水溶性の紙で被
覆し、その上を遮光ネツトで覆うことにより積層
構造体を形成し、この積層構造体の要所を所定の
間隔をおいて金属製締め金具でホツチキス止めす
ることにより、最下層の布製シートから最上層の
遮光ネツトまでの積層構造体を固定し一体化した
ので、本考案の植生マツトをあらかじめ工場生産
しておき、現場に運んで、地山に敷設し、止め金
具で固定さえすれば、簡単に緑化施工が出来る。
このように本考案の植生マツトは、その取扱や運
搬が容易なので、実用性の非常に高い植生具であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る植生マツトの構造を表わ
す縦断面図、第2図は同植生マツトの構成を示す
斜視図である。 主要な符号の説明、1……布製シート、2……
マツト状体、3……繊維マツト、4……孔、5…
…成育基盤層、6……種子、7……発芽基盤層、
8……紙、9……遮光ネツト、10……金属製締
め金具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 最下層から上位方向に向けて順に、布製シー
    ト1と、上面に種子6を配した成育基盤層5
    と、発芽基盤層7と、水溶性の紙8と、遮光ネ
    ツト9とを積層した積層構造体からなる植生マ
    ツトにおいて、 上記成育基盤層5は、上記布製シート1の上
    に積層されるもので、マツト状体2の上に繊維
    マツト3を載せ、かつ上下方向に所望間隙をお
    いて孔4,4′…を穿設して構成し、当該マツ
    ト状体2は乾燥した植物性繊維または化学合成
    繊維をかみあわせて形成するとともに、当該繊
    維マツト3はその繊維空間に土壌改良材、沃
    土、肥料などを充填して形成し、 上記発芽基盤層7は、上記成育基盤層5の上
    に積層されるもので、土壌改良材、沃土、肥料
    などからなり、 上記紙8は、上記発芽基盤層7を被覆するも
    ので、当該紙8の上は上記遮光ネツト9で覆わ
    れ、 前記積層構造体の要所を所定の間隙をおいて
    金属製締め金具10でホツチキス止めすること
    により、当該積層構造体を固定し、一体化した
    ことを特徴とする植生マツト。 (2) 前記マツト状体2は、乾燥した植物性繊維お
    よび化学合成繊維をかみあわせて形成したこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の植生マツト。
JP1987151410U 1987-10-02 1987-10-02 Expired JPH0447245Y2 (ja)

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