JP2001068746A - 熱電変換素子とその製造方法 - Google Patents

熱電変換素子とその製造方法

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JP2001068746A JP23734899A JP23734899A JP2001068746A JP 2001068746 A JP2001068746 A JP 2001068746A JP 23734899 A JP23734899 A JP 23734899A JP 23734899 A JP23734899 A JP 23734899A JP 2001068746 A JP2001068746 A JP 2001068746A
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    • H10N10/853Thermoelectric active materials comprising inorganic compositions comprising arsenic, antimony or bismuth

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、薄型で単位面積当たりの熱電材料エレ
メント数を多くできる熱電変換素子とその製造方法を提
供すること。 【解決手段】 絶縁材料上の表面の一部あるいは全部が
金属材料からなる基板上に感光性樹脂を用いてパターン
を形成する工程と、前記基板を電極としてメッキ電解液
中で電流を与えて、メッキすることにより所定の層厚パ
ターン化されたn型p型熱電材料エレメントおよび電極
接合層を整形する工程と、前記基板上の感光性樹脂を溶
かす工程と、前記基板上の金属材料を一部あるいは全部
を除去する工程と、前記基板と絶縁材料上の表面の一部
あるいは全部が金属材料からなる基板とを前記基板上の
電極接合層を会して接合する工程と前記基板を熱処理す
る工程から、熱電変換素子を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、P型およびN型熱
電材料からなるエレメントを備え、ゼーベック効果によ
る温度差発電(熱発電)やペルチェ効果による電子冷却
・発熱を可能とする熱電変換素素子、及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱を電気に変換、あるいは電気を熱に変
換する熱電変換素子の従来の構成及び製造方法を図14
〜図16を用いて説明する。従来の熱電変換素子の構成
は、図14に示すように、N型エレメント505とP型
エレメント605が、表面に下部電極配線604が設け
られた下部基板601と表面に上部電極配線504が設
けられた上部基板501の間に挟み込まれている。ま
た、図16に示すように、P型エレメント605とN型
エレメント505は交互に電気的に直列接続されてPN
接合を為し、外部接続電極608により外部電気回路と
接続する構成となっている。なお、200℃程度までの
室温付近で一般的に使用される熱電材料は、Bi−Te
系の材料である。P型エレメントは主にBi,Te、S
bからなる化合物半導体で、N型エレメントは主にB
i,Te、Seからなる化合物半導体で形成される。
【0003】上述した構成の熱電変換素子では、熱電変
換素子の両端にある外部接続電極608に直流電流を流
すと、上部電極配線504とエレメント505、605
の接触する面、及び、下部電極配線604とエレメント
505、605の接触する面で吸熱または発熱が起こ
り、熱電変換素子の表裏に温度差をつけることが可能と
なる。逆に、上部電極配線504と下部電極配線604
に温度差があれば、外部接続電極608から電力を取り
出すことが可能となる。
【0004】次に、このような熱電変換素子の製造方法
について以下に説明する。図15は主に、熱電材料から
形成されるエレメントが単結晶、あるいは焼結法を用い
たときの従来の熱電変換素子製法におけるエレメント接
合方法を表したものである。まず、板状または棒状に加
工された熱電材料に、Ni等の層をメッキ法により形成
する。この層は熱電材料の基板に接合されるべき平らな
面に形成される。次いで、この熱電材料を直方体に切断
して、両端面にはんだ付けを行うための電極接合層を設
ける。このようにして、電極接合層606、607を有
するP型エレメント605と、電極接合層506、50
7を有するN型エレメント505が製作される。次に、
出来上がったP型エレメント605及びN型エレメント
505の1つ1つを基板上の所定の電極配線上に冶具等
を用いて配置し、電極接合層によりエレメントと電極配
線の接合を行い、熱電変換素子を製造する。このような
工程により出来上がった熱電変換素子の透視図が図16
である。
【0005】従来の熱電材料の形成法としては、上述の
単結晶から直接エレメントに切り出す方法や、単結晶を
一度粉末にして焼き固めてからエレメントを切り出す方
法が一般的であり、ゾルゲル法、電気メッキ法、フラッ
シュ蒸着などは現在考案研究されているところである。
ここで、特開平10−22533号公報に開示された電
気メッキ法による製法について概略説明する。まず、め
っき基板上にTi等で作製されたメッキ電極上にマスク
パターンを形成する。次にこのめっき基板を酸性メッキ
液中に対向電極とともに入れて電流を流す。ある厚みま
でメッキ層が成長したら、メッキ液より取り出して、絶
縁基板上にそのメッキ層を転写する。転写の方法とし
て、めっき基板を物理的に削り取るなどの方法もある
が、ここでは、絶縁材料上の接着剤の密着力を利用し
て、めっき基板からはがし取る方法が使われている。は
がしとったメッキ層上にさらに、絶縁層を形成して、メ
ッキ層を転写するといったことを数十回繰り返して、積
層された形のブロックを作成する。そのブロック端面に
PN接合させるための内部電極を、真空蒸着法などで直
接形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エレメ
ントに単結晶あるいは焼結体を用いた熱電変換素子にお
いては、エレメントの両側をはんだつけで接合して固定
する際に、接合時にはんだ上でエレメントが動いてしま
うなどにより、エレメント同士の接触によるショートや
電極との接触不良がおきやすい。また、板状の熱電材料
を切断して、直方体のエレメントを製造するために、角
の部分でのひびやかけが発生しやすく、また熱や外力に
よる応力がエレメント角の部分に集中して壊れやすい。
このため、熱電変換素子の量産時の歩留が低下、あるい
は安定しないなどの問題が起きている。
【0007】エレメントに単結晶あるいは焼結体を用い
る熱電変換素子の製法では機械加工上の制限と取り扱い
易さから、熱電材料のエレメントは、小さくても一辺
(厚みと底面の辺)が数百μmの直方体である。このよ
うなエレメントを用いて低温度差において高い起電圧を
得るためには、数千個のエレメントを直列に接続する必
要があるが、加工したエレメントを一つ一つ基板に並べ
て数千個のエレメントが直列に接続された熱電変換素子
を製作することは非常に困難である。
【0008】もし可能であっても熱電変換素子のサイズ
が大きくなり、安価な価格にて、量産製造することは困
難である。また、例えば、特開平10−22533号公
報に示されたような製法においては、メッキの転写の際
に充分安定した歩留まりが期待できず、また、絶縁材料
を介した積層ブロックとなるため、エレメント間が空気
である場合に比べ熱流のロスが大きく、低温度差である
とき充分な発電力を得られない。また、製法において、
エレメントを直列接続する内部電極はエレメントと直接
接合するために、電気抵抗や熱のロスは減少するが、実
際上ブロックの端面を研磨する必要があり、低コストで
製造することは困難である。また、内部電極形成時に位
置合わせマークを使用できないため、内部電極を高信頼
性で形成することは困難である。
【0009】これらの理由により、小型、薄型、高密度
の熱電変換素子を、従来の製造方法で安価でかつ安定し
て作ることは大変困難である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、以下のような素子の構成とした。す
なわち、本発明の熱電変換素子は、互いに対向する2枚
の基板の内部電極の配線によりPN接合されたP型およ
びN型エレメントと、P型およびN型エレメントのうち
少なくとも一方のエレメントが、該エレメントの片側だ
けに内部電極と接合するための電極接合層を有する構成
とした。
【0011】さらに、このエレメントが酸性水溶液から
電気化学的手法により析出されるBi、Te、Sbから
選ばれる少なくとも2つ以上の元素を含むP型あるいは
N型熱電材料から構成されることとした。さらに、電極
接合層が複数の層で構成されることとした。また、各エ
レメントの断面形状が円あるいは楕円であることとし
た。また、各エレメントの電極接合層と接する面は前記
エレメントの逆端に位置する他方の面よりも表面粗さが
大きいこととした。
【0012】また、内部電極配線は少なくとも内部でP
N接合をするための導電層と、基板と導電層とを接合す
る接合層から構成されることとした。さらに、導電層は
Niを主成分とする金属層であることとした。また、基
板にはSiO2 の層がついたSi基板を用いることとし
た。このような熱電変換素子を実現する製造方法として
以下のような製法を採用した。すなわち、本発明の製造
方法は、基板上に内部電極を形成する第一工程と、内部
電極の少なくとも一部が露出するように基板上にマスク
パターンを形成する第二工程と、基板を電気化学的手法
でメッキすることにより露出した内部電極上に熱電材料
のエレメントを形成する第三工程と、エレメント上に電
極接合層を形成する第四工程と、マスクパターンを剥離
する第五工程と、基板に対向する対向基板に設けられた
電極と電極接合層を接合してPN接合を形成する第六工
程と、を備えることとした。
【0013】また、基板上に金属材料を設ける工程と、
金属材料の少なくとも一部が露出するように基板上にマ
スクパターンを形成する工程と、基板を電気化学的手法
でメッキすることにより露出した金属材料上に熱電材料
のエレメントを形成する工程と、エレメント上に電極接
合層を形成する工程と、マスクパターンを剥離する工程
と、金属材料の一部を除去してPN接合のための電極を
形成する工程と、基板に対向する対向基板に設けられた
電極と前記電極接合層を接合する工程と、を備えること
とした。
【0014】また、基板上に第1の金属層を形成する工
程と、第1の金属層上に複数の内部電極をパターン形成
する工程と、内部電極の少なくとも一部が露出するよう
に基板上にマスクパターンを形成する工程と、基板を電
気化学的手法でメッキすることにより露出した内部電極
上に熱電材料のエレメントを形成する工程と、エレメン
ト上に電極接合層を形成する工程と、マスクパターンを
剥離する工程と、内部電極をマスクとして第1の金属層
をエッチングすることにより第1の金属層からなる電極
パターンを形成する工程と、基板に対向する対向基板に
設けられた電極と電極接合層を加圧加熱して接合し、P
N接合を形成する工程と、を備えることとした。
【0015】さらに、P型とN型のエレメントを熱処理
する工程を含むこととした。以上のように、感光性樹脂
によりエレメントの型を作るため、容易に円や楕円の形
にでき、割れやひびおよび外力による破壊に強いエレメ
ントを実現できる。また、メッキ法により基板上にP型
およびN型エレメントを直接に整形するため、メッキ法
で整形されたエレメントとその基板間には電極接合層が
不必要であり、電極接合層はエレメントの片側だけとな
り、そこでの熱抵抗低減や、熱電変換素子として接合時
の接触不良の確率は低減できる。さらに、エレメント上
の電極接合層と基板の接合において、エレメントの片側
はすでに固定しているため、エレメントの移動によるエ
レメント間のショートや基板との接触不良が発生するこ
とがなく、歩留まりの低下やばらつきを低減することが
できる。また、メッキ法によりエレメントを成長させる
ため、Bi−Te系材料の結晶の大きさと同等な数μm
程度の面荒さを容易に電極接合層との接合界面で実現で
き、平らな面である場合と比べると接合層との接触面積
が大きくなり、接触および密着不良がおきにくくなり、
結果的に電極接合層と基板間の接合強度が強くなる。ま
た、電気的にP型N型エレメントを直列に接続する導電
層として、単一金属層のみを使用することで、プロセス
が短くて済み低コストになる。また、2層からなる金属
層を一方の基板に、そして単一金属層をもう一方の基板
に採用することで、低コストかつ、電気伝導率を上げる
ことができ、小型エレメントを用いる熱電変換素子には
有利となる。また、メッキ基板と熱電変換素子に用いる
基板は同一であるため、低コストを実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1を用い
て説明する。上基板1および下基板2には、絶縁基板あ
るいは絶縁処理されたシリコン基板等が用いられてい
る。各基板上にはそれぞれ上部電極配線3と下部電極配
線4が形成されている。下部電極配線4には例えばP型
の熱電材料からなるエレメント6が設けられている。さ
らに、このエレメント6は電極接合層7により上部電極
配線3に接合している。一方、上部電極配線3の上には
例えばN型の熱電材料からなるエレメント5が設けられ
ている。さらに、このエレメント5は電極接合層8によ
り下部電極配線4に接合している。このように、電極接
合層はエレメントの片側だけに設けられることとなり、
電極接合部で生じる熱抵抗が低減され、また、接合時の
接触不良の確率も低減できる。以上のことから明らかな
ように、ここでの電極接合層とは、加圧・加熱により電
極とエレメントを電気的かつ機械的に接合させる層を示
している。詳細な材料等については後に詳述する。
【0017】このような構成の熱電変換素子の製造方法
を以下に説明する。はじめに、絶縁処理した基板あるい
は絶縁基板を用意し、表面にP型とN型のエレメントを
PN接続するための内部電極配線パターンを作成する。
このようにして、メッキ用の基板を作成する。次に、こ
のメッキ用基板にエレメント用の穴を有するマスクを作
成する。ここで、マスクの厚みはエレメントの厚みと電
極接合層の厚みの総計程度の厚みが必要である。
【0018】次に、メッキ液にメッキ用基板と対向電極
を入れ、電圧もしくは電流を制御して、メッキ基板の穴
にエレメントを成長させる。次に、電極接合層をエレメ
ント上に整形する。例えば、電極接合層を構成する材料
の一つであるはんだなどがエレメントに拡散しないよう
な材料をまず電気メッキし、それから、はんだをメッキ
する。
【0019】このような方法によれば、エレメントの断
面形状や配置はマスクの穴パターンにより忠実に再現で
きるため、従来の製法では困難であった円形または楕円
のように丸みのある断面や星型などの異型の形状も可能
である。このため、断面形状を円とすれば、従来エレメ
ントで問題であった角でのかけや割れを無くすことがで
きる。また、マスクパターンでの穴数はそのままエレメ
ント数となり、数万という数のエレメントを一気に作る
ことも可能である。ここで、マスクパターンはそのまま
エレメント密度を実現するため、熱電変換素子の熱設計
や性能設計をしたうえでマスク製作をしておかなければ
いけない。
【0020】次に、メッキ電極上のマスクを除去する。
次に、メッキ用基板上の電極配線パターンが施されてい
ない金属層のエッチング除去を行う。次に、出来上がっ
た基板上の電極接合層を用いて、他方の基板上の配線電
極パターンに接合する。このようにして、熱電変換素子
が作製される。また、メッキ用の基板を作成する手順と
して、基板表面に多層の金属層を形成し、この多層の金
属層を用いてP型とN型のエレメントをPN接続するた
めの内部電極配線パターンを作成することもできる。こ
のとき、少なくとも1層の金属層にはパターンを作成し
ないで、メッキ用の基板全面に電気的導通がとれるよう
にする。このような構成でめっきを行ってエレメントを
形成し、その後で金属パターンが形成されていない金属
層を部分的に除去することにより熱電変換素子を作製で
きる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明による熱電変換素子の実施例
を詳細に説明する。熱電変換素子の発電応用としては、
μWオーダーの発電電力で駆動できる腕時計用途が挙げ
られる。例えば、室温付近で時計を腕に装着して熱電変
換素子の両端に1度の温度差が生じたとき、開放電圧1
V、かつ、電力として10μW以上が得られるような熱
電変換素子を設計する。Bi、Te、Sbから選ばれる
複数の元素を主成分とした化合物半導体を用いて外形が
2mm角以下の熱電変換素子を構成すると、P型とN型
のエレメント対の数が2500以上で、エレメントの断
面積が100μm2 、高さが40μm程度となる。本実
施例ではこの熱電変換素子の構成について詳細に説明す
る。
【0022】本発明の実施例による熱電変換素子の構成
の概要を図2に示す。上基板1および下基板2には、数
百μm厚のSiウエハーが用いられている。この基板の
材質が、平坦度、扱い易さ、信頼性や量産性などから見
て最も適している。ただし、PN接合電極間を絶縁する
ために、熱酸化処理によりSiO2 層が数百nm形成さ
れている。他の基板材質としては、例えば、CuやAl
などの金属表面を絶縁したものや熱伝導率の高い絶縁材
料であるAl23、AlNはもちろん、ガラスなどを用
いることができる。また、基板厚みとしては素子強度を
機器側に持たせるかあるいは熱電変換素子側で持たせる
かで、数十μmから数cmの任意の厚みを選ぶことがで
きる。なお、基板が絶縁材料であれば、絶縁処理をする
必要はない。また、基板の絶縁処理は熱酸化の方法に限
ったものではなく、絶縁材料を塗布したり、貼り付け・
蒸着・スパッタといった、各種の成層方法を用いること
もできる。
【0023】これら上基板1および下基板2上に、それ
ぞれ上部電極配線3および下部電極配線4が設けられて
いる。ここで、これらの電極配線3、4は例えば図示し
たように、3層の金属層から構成されている。上基板1
および下基板2に接している各々の第1金属層31、4
1は、主に第2金属層32、42と上基板1および下基
板2とのそれぞれの接合密着強度を持たせるための層で
ある。この第1金属層にはCrやAl等を用いることが
できろ。本実施例ではCrを主成分として用いている。
中間の第2金属層32、42は主にN型エレメント5と
P型エレメント6との間のPN接合を電気的に直列接続
する層である。この第2金属層の材質としては、Cuや
Ni、Au、Ag、Alが使用でき、ここではNiを主
成分とした金属層を使用している。第3金属層33、4
3はそれぞれ主にN型エレメント5あるいはP型エレメ
ント6を直接成長させるための層である。また、対向す
るエレメントの電極接合層7との接合を行う層でもあ
る。この第3金属層の材質としては、Au、Pt、A
g、Ni、Ti等が使用できる。本実施例ではAuを使
用している。図2で示すように、下基板2の第3金属層
43はP型エレメント6に直接接合しており、一方、N
型エレメント5とは電極接合層を介して接合されてい
る。逆に、上基板1の第3金属層33はN型エレメント
5に直接接合しており、一方、P型エレメント6とは電
極接合層を介して接合されている。なお、ここでは後述
するように、電極接合層は第1電極接合層と第2電極接
合層で構成されている。
【0024】次に、ここで熱電変換素子における各エレ
メント5、6の並びについて図3を用いて説明する。図
3のように、各エレメントの形状は例えば円柱であり、
P型エレメント6とN型エレメント5が交互に並び、そ
れらを上基板1についた上部電極配線3と下部電極配線
4で直列につなげている。具体的にはP型、N型エレメ
ント5、6が整然と一定周期で交互に並び、紙面上で上
下に往復しながら左から右へ直列接続している。そし
て、外部接続電極9により外部電気回路と接続する構成
となっている。なお、図2及び図3は5000エレメン
トで構成されていないが、実際には直径10μmの円柱
が30μmピッチで縦72本、横70本並び、直列接続
された外形2.5mm角の熱電変換素子が形成されてい
る。ここでP型とN型のエレメントの並びや間隔を制限
するものではない。エレメント間は不定間隔でもよい
し、渦巻きに並べてもよいし、エレメントの大きさが異
なっていてもよい。また、上基板1が下基板2に比べ、
小さく描いているが、基板の大小はもちろん、基板間隔
が平行でなくてもよい。エレメント形状は丸である必要
はなく、角のとれた多角形の断面積であってもよい。
【0025】また、本実施例では、第1金属層、第2金
属層、第3金属層として、Cr、Ni、Auをそれぞれ
100nm、5μm、200nmで構成したが、この組
み合わせや層数、層厚に限るものではない。例えば、層
厚に関しては、Crは数十nmから数百nm、Niは数
百nmから数μm、Auは数十nmから数百nmの間で
あれば問題無い。層材質が違えば、その層の役割から層
厚を調節すればよい。層数としては機能を統合してより
少ない2層に、あるいは機能を分化させて、5層以上で
構成することもできる。例えば、下部電極配線を例に取
り上げ、2層の場合と、3層の場合の構成のバリエーシ
ョンを図4〜6に示す。各図(a)に側面図を、各図
(b)にその上面図を示す。図4は3層構成の一例であ
り、エレメントを成長させる下だけに第3金属層403
が形成されている。一方、図5では電極接合層107と
接合する部分だけに第3金属層413が形成されてい
る。また、図6のように2層の場合、第1金属層401
と第2金属層402だけで構成することもできる。
【0026】なお、本実施例では、上基板1と下基板2
の上の電極配線3、4は全く同じ構成であるとして説明
したが、別の構成をとっても構わない。例えば、上基板
1側が下基板2側に比べて高い温度で使用する場合、あ
るいは、電気抵抗を低く抑えたい場合、あるいは、作り
やすさや、素子としての信頼性を保つために、たとえ
ば、一方の基板側の第2金属層にはNiを、もう一方に
はNiをコートしたCuを用いた構成にすることもでき
る。Niは熱電素子には従来からも使用されて信頼性が
高いが、Cuに比べて電気抵抗が高い。このため、多数
のエレメントを直列にする超小型の熱電変換素子ではN
iだけを使用するのは不利な点もある。逆に、Cuを使
用するならば、電気抵抗は低いが、硝酸酸性メッキ液へ
の溶出や材料の拡散がしやすく、信頼性が低い。このた
め、NiとCuを組み合わせることが望ましいが、層の
総数を増やすことはコストアップにつながる。このた
め、電気抵抗や信頼性やコストとのバランス関係によ
り、前述するような材料構成でも採用できたのである。
また、同時に、上部電極配線3と下部電極配線4とで、
図4〜6で示した違った構造を採用することもできる。
【0027】N型エレメント5は主にBiとTeが主成
分である。成分比率はモル比でBi/Teが約2/3で
ある。P型エレメント6は主にBiとSbとTeが主成
分である。成分比率はモル比で(Bi+Sb)/Teが
約2/3である。これらのエレメントはph1以下の硝
酸酸性水溶液をメッキ液として、電気化学的に合成され
ている。このため、結晶粒径は数μm以下であり、Bi
−Teの結晶はC軸が層の成長方向に垂直に配向してい
る。
【0028】なお、図2では、接続電極上(すなわち、
上部電極配線3および下部電極配線4上)にBi−Te
系合金を直接形成している。しかし、その間にPt、N
i、Au、Biなどを薄くメッキして、その上にエレメ
ントを形成することにより、熱電特性の向上や密着強度
等を上げることができる。また、P型エレメント6およ
びN型エレメント5の端部に形成される電極接合層は2
層の金属層、すなわち、第1電極接合層と第2電極接合
層で構成されている。第1電極接合層711、721は
第2電極接合層712、722と各エレメント5、6と
の接着を果たすのと同時に第2電極接合層712、72
2の各々のエレメント5、6への元素の拡散を防いでい
る。本実施例では、第1電極接合層としてNiを1μm
用いているが、これに限られるわけでない。例えば、P
t、Ti、Au、Agなどを使用することができるし、
層の数を増やすことも、一つの層とすることもできる。
さらに、電極接合層の構成は、各エレメント上で違って
も構わない。
【0029】図7に、電極接合層が形成される部分のエ
レメントの形状が凹凸面である場合の構成を示す。この
ように、P型エレメント6およびN型エレメント5の電
極接合層が形成される部分の形状は若干の凹凸面となっ
ている。このような構成により、第2電極接合層71
2、722と、第1電極接合層711、721との接合
強度を向上させている。したがって結果的に第2電極接
合層712、722と各エレメントとの接合強度が向上
している。ただし、この図では境界面の形状を極端に表
している。実際の形状はこれほど極端ではなく、各エレ
メント5、6の電極接合層のついていない側の表面に比
べて相対的に凹凸が大きいというものである。具体的に
は、Bi−Te系合金の結晶粒の大きさである数μmオ
ーダーでの表面粗さがあれば、上述のような接合強度の
向上が実現できた。なお、Bi−Te系材料は酸化しや
すいので、このような表面粗さを実現しておくことで、
エレメント上に、密着強度のある電極接合層を形成でき
た。
【0030】第2電極接合層712、722は下側ある
いは上側基板の第3金属層33、43と各エレメント
5、6を電気的に、かつ機械的に接合する役目があり、
たとえば、主にSnとPbからなるはんだを用いてい
る。しかし、本実施例では、Pbを含まないでBiやA
g、Snを主成分とするはんだ、あるいは銀ペーストを
用いても良い。
【0031】次に、図2に示した熱電変換素子の製造方
法を図8から図13を用いて、詳細に説明する。はじめ
に、メッキ用の基板101を作成する。例えば、基板に
Siウエハーを用いた場合、まず熱酸化処理を行い、表
面に100nm厚のSiO2層を形成して電気的絶縁処
理を行う。その上に、多層の、例えば3層の金属層をス
パッタや真空蒸着法やCVD法などで形成する。
【0032】まず、図8(a)に示すように、第1金属
層102を基板101の全面に成層する。次にこの第1
金属層102をエッチングして、図8(b)に示すよう
な電極配線を形成するパターンに整形した。エッチング
により内部電極配線を形成するためには、まず、感光性
樹脂を塗布し、露光機で露光する。ここで、電極配線は
P型とN型のエレメントをPN接続する島状形状であ
る。このため、ネガ型の感光性樹脂を用いるならば、マ
スクパターンは島状形状となり、ポジ型感光性樹脂なら
ばマスクは逆転したものを用いる。マスクパターンに沿
って、露光後現像液で現像し、感光性樹脂にパターンを
形成した。そして、エッチング液でレジストで保護され
ていない金属層をエッチングしたものである。
【0033】次に、図8(c)で示すように、第2金属
層103および第3金属層104を基板101全面に成
層する。その後、第3金属層104のみをエッチング
し、図8(d)に示すような電極配線を形成するパター
ンを形成した。ここでわかるように、第2金属層103
は基板101全面で導通が取れるように、パターンを整
形せずに残している。ここで用いた成層法は、各3イン
チの金属ターゲットを用いてのスパッタ法である。金属
層に用いた材料及び膜厚は、それぞれ、第1金属層10
2にCrを100nm、第2金属層103にNiを数μ
m、第3金属層104にAuを100nm、とした。
【0034】本実施例では、上述した順序で、メッキ基
板101上に金属層を形成したが、以下の手順をとるこ
ともできる。はじめに、3つの金属層を成層してしま
い、その後に、島状電極配線パターンを第2金属層10
3および第3金属層104のみに作成して、第1金属層
102にはパターンを形成しない。こうすることによっ
ても、P型およびN型のエレメントを析出させるための
すべての電極は電気的に導通させることができる。ここ
では、エッチング時間の管理により、最下層の金属層を
残したが、エッチング液の選択で最下層の金属層だけ残
すことも可能である。この場合、最下層の第1金属層で
あるCrは、エレメント整形後、フェリシアン系の水溶
液に数分つけることで、他の材料を侵さずに、きれいに
エッチングできた。また、最上層だけパターンを形成
し、残りの2層についてはパターンを形成しないようす
ることもできる。金属層の成長方法としては、スパッタ
法以外に、真空蒸着法やCVD法、めっき法なども採用
できる。
【0035】このようにして、P型あるいはN型エレメ
ントを成長させる基板101を用意した。次に、図9
(e)に示すように、P型あるいはN型エレメント整形
用のマスク108をメッキ基板101に作成した。以降
は、N型エレメントを形成する場合として詳述する。マ
スク108には感光性樹脂が用いられ、マスクされない
部分は前述した各々の島状の電極配線パターンの面積の
半分程度の部位である。具体的に、電極上のマスク10
8に隠されない形状は円形とした。このとき、マスクさ
れない形状として、角のとれた多角形としてもよい。具
体的なマスク108の形成方法として、例えば、メッキ
基板全面に感光性樹脂を塗り、スピナーにより平坦化さ
せて、乾燥後、ベークする。そのあと、露光、現像を行
う。ここで、N型エレメントの高さが40μmなので、
スピナーの回転数を遅く設定したことで感光性樹脂を5
0μm程度まで厚くできた。このように、所望するN型
エレメントの高さよりも必ず感光性樹脂の厚みを厚くし
なければいけない。他には、感光性樹脂を塗る工程とベ
ークする工程を多数回行うことで感光性樹脂を厚く基板
上に整形することができる。また、総厚が百μm程度ま
で厚くなれば、感光性樹脂を複数回塗布するなどの必要
もでてくる。それ以上の厚み(mm程度)が必要であれ
ば、スクリーン印刷などの手法も採用できる。
【0036】基本的に、露光の時のマスクパターンによ
り、P型およびN型の各エレメントの断面形状が反映さ
れる。しかし、感光性樹脂がかなりの厚みを持つこと、
および、エレメントの断面を10μm直径と微細とする
ために、マスクパターンがもつ形状は直径が10μm未
満とした。露光後、現像を行い、N型エレメント用穴を
作成する。なお、ここではN型エレメントの断面形状を
厳密にマスクパターンで丸くしたが、露光条件や現像条
件でエレメント用の穴を丸くできる。また、断面形状の
角の取れた多角形を実現することも同様にして可能であ
る。同様にしてP型用のマスクを他の基板上に作成する
こともできる。
【0037】次に、図9(f)に示すように、基板10
1上のマスク108の穴部にN型エレメント105をメ
ッキ法にて形成した。マスク108の穴にメッキをする
ためには前処理でメッキ液がレジスト穴中に入り込み、
電極表面が良く濡れた状態とならなければいけない。こ
のために、本実施例では、メッキ液での超音波洗浄を行
う前処理を行った。他には、レジスト穴中に残ったレジ
スト層を完全に除去する方法として酸素雰囲気中でのプ
ラズマで焼いてしまう方法、レジスト穴へメッキ液が入
り込むように純水や酸やアルカリや洗剤あるいは同種メ
ッキ液のもっと粘性の低いものを用いて超音波洗浄する
方法、メッキ電極空間を真空にしてメッキ液を導入する
手法、等を採用することができる。
【0038】メッキ液は基本的に酸性水溶液を用い、p
hは1以下である。具体的には硝酸を用いたが、塩酸や
硫酸を用いることもできる。メッキ液の成分として、N
型では、BiとTeを、P型用には、BiとTeとSb
を主成分として含んでいる。それぞれのメッキ液は、金
属材料を硝酸水溶液に溶かしこむことで調合される。メ
ッキ液への原料としては酸化物、塩化物、あるいは純金
属としての供給方法がとれる。なお、BiやTe、Sb
はphの低い酸に対しても溶けにくいため、アミノピリ
ジンなどの各種キレート剤を組み合わせて、溶解度を向
上させ、メッキでの成層速度を上げることが可能であ
る。
【0039】メッキによりBi−Te合金を合成するに
は、マスク穴のついた基板101をワーキング電極、白
金あるいは白金コートされたチタン電極を対向電極とし
て用いた。前述したメッキ液にそれらを浸し、電流密度
として、1mA/cm2オーダーを流すことで合成でき
た。ここで、Ag/AgClなどの参照電極を使う場合
には、電圧制御することにより、より再現性のあるBi
−Te合金の合成が可能である。すなわち、メッキ液の
撹拌や電圧電流制御が行われるために、Bi−Te系合
金の結晶粒径である数μmの粗さが容易に再現できる。
【0040】なお、エレメントを成長させる下地として
接続電極の上に、予めPtやNi、Au、Bi等の別の
金属を薄く電気メッキして、下地金属の表面粗さを大き
くしてエレメントを形成することもできる。これによ
り、密着性や、エレメント材の拡散を防ぐことが可能に
なる。次に、図10(g)に示すように、電極接合層を
エレメント105上に形成した。このとき、本実施例で
は同じメッキ法を用いて形成する。同じメッキ法を用い
るため、各メッキ浴槽はごく近傍に配置させ、メッキ界
面となる表面の酸化を最小限として、メッキの接合強度
を大きくした。まず、はんだなどの第2電極接合層10
7がエレメント105に拡散しないような材料、例えば
主成分としてNiを第1電極接合層106としてメッキ
し、次に第2電極接合層107であるSn、Pbを主成
分とするはんだをメッキ法により整形する。この他に
も、はんだとして鉛フリーであるBiやAgを含むもの
や、第1電極接合層106として、PtやAg、Auも
使用できた。なお、ここではメッキ法により、電極接合
層を形成させたが、スパッタやCVDあるいはスクリー
ン印刷などを用いてもよい。また、銀ペーストを第2電
極接合層107に使用したときには、感光性樹脂を剥離
後、エレメントの先端を銀ペーストの浴に浸すことで整
形した。電極接合層の層数は2つだけでなく、1層でも
よいし、3層以上でもよい。
【0041】次に、図10(h)に示すように、基板1
01上のメッキ電極上の感光性樹脂(マスク108)を
除去する。除去方法としては、感光性樹脂除去剤を用い
ても良いし、アセトンなどの有機溶剤を用いてもよい。
本実施例では、アセトンに浸して超音波洗浄を行い、短
時間で除去した。次に、基板101上のパターンされて
いないメッキ用の導通電極として用いた金属層を部分的
に除去する。その結果を図11(j)に示す。本実施例
では、すでに電極パターンとしてパターニングされた第
3金属層104をエッチングマスクとして利用した。エ
ッチング液としては、配線電極パターンとなった第3金
属層(Au)を侵さず、Niを除去しやすいものを使用
した。ただし、このとき、基板101上についている、
エレメントの主成分であるBi、Te、Sbや、はんだ
の主成分であるSnやPbをなるべく溶解しないエッチ
ング液を選ぶことに注意しなければいけない。
【0042】次に、電極接合層のリフローを行う。その
結果を図11(k)に示す。リフローを行うことにより
第2電極接合層107の成分が均一化され、かつ、相手
側の金属層との接合が容易になる。なお、リフローで
は、ロジン系フラックスをはんだ部分に塗布し、170
度以上で、数十秒以内で熱処理した。雰囲気は窒素やA
rなどの不活性ガス雰囲気中で行ったが、大気中で行っ
ても良い。
【0043】次に、図11(k)で示した同様な構成を
持つ対向側の基板を準備する。この時、上述した方法で
異型のエレメントを形成したものでもよいし、他の方法
で形成されたものを対向基板としても問題はない。ここ
では、前述の説明に沿って、対向する基板201にP型
のエレメント205が3層の金属層202、203、2
04を介して設けられ、第1電極接合層106と第2電
極接合層107がP型エレメント205上に設けられて
いる。この構成を図12に示す。
【0044】次に、図13に示すようにして、P型エレ
メント205のついた基板201とN型エレメント10
5のついた基板101を対向させ、接合する。必要であ
れば接合するお互いの基板をあらかじめ決められた適切
な大きさに切断する。そして各基板101、201のエ
レメントの付いた面を向かいあわせ、各基板上のエレメ
ント同士を互い違いにして、基板上の電極パターンと電
極接合層の付いたエレメントを位置合わせし、そして圧
力をかけながら加熱した。各基板101と201との位
置合わせは、各基板の一辺を基準として位置合わせを行
い、各基板の接合位置を合わせるようにした。位置を合
わせた状態で、基板上下より圧力をかけながら加熱し
て、電極接合層を介して対向する基板上の電極と接合さ
せる。加熱温度は350度以下である。接合時の雰囲気
として空気中で行ったが、真空中や窒素やArなどの不
活性ガス雰囲気を用いても良い。ここでは、ロジン系の
フラックスをバンプ頭に塗布し、接合不良を低減し、高
い歩留を得ている。本実施例ではヒーターでの接合後、
熱電変換素子をヒーターより移動させ、自然冷却にては
んだの固化を促したが、ペルチェ素子やファンなどの強
制冷却法での冷却方法を用いることもできる。
【0045】このようにしてできた熱電変換素子は図3
で示した構造となる。最後に、熱電特性を向上させるた
めに、このように作製された熱電変換素子を炉に入れて
熱処理を行う。本実施例では、エレメントの熱電性能を
向上させるために熱処理を行ったが、熱電特性を大きく
必要としない仕様においては、メッキの条件を十分に調
整することで、熱処理無しで目的にあった性能を達成で
きる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明による熱電変換素
子は、エレメントの断面が円形あるいは角のとれた多角
形であるため、応力などによる破壊が少なくなった。ま
た、エレメントと電極接合層との境界形状は面粗さが最
大数μm程度で適度に荒れているため、密着性に優れ、
熱のロスや電気抵抗を安定して低減できた。また、電極
接合層が従来熱電変換素子に比べて半分にすることがで
きたので、そこでの製造不良発生や電気抵抗や熱ロスの
低減が実現できた。
【0047】製法においては、感光性樹脂によりパター
ンを決定するので、エレメントの微細化と高密度化が可
能となった。また、エレメントをメッキ法により整形す
るため、エレメントの薄型化が容易となった。また、薄
型・小型化・高密度化が実現できたので、従来の熱電変
換素子と同等の性能を少ない材料で実現できたので、低
コスト化を実現できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱電変換素子の側面図である。
【図2】本発明の実施例による熱電変換素子を示す側面
図である。
【図3】本発明の熱電変換素子の上面透視図である。
【図4】本発明における接続電極の形態を示す模式図で
ある。
【図5】本発明における接続電極の形態を示す模式図で
ある。
【図6】本発明における接続電極の形態を示す模式図で
ある。
【図7】本発明の熱電変換素子の別の側面図である。
【図8】本発明の熱電変換素子の製造方法を模式的に説
明する側面図(1)である。
【図9】本発明の熱電変換素子の製造方法を模式的に説
明する側面図(2)である。
【図10】本発明の熱電変換素子の製造方法を模式的に
説明する側面図(3)である。
【図11】本発明の熱電変換素子の製造方法を模式的に
説明する側面図(4)である。
【図12】対向基板の構成を示す模式図である。
【図13】本発明の製造方法において、P型とN型のエ
レメントのついた両基板を接合するところを示す側面図
である。
【図14】従来例の熱電変換素子の側面図である。
【図15】熱電変換素子の従来の製造方法を模式的に示
す側面図である。
【図16】従来例における熱電変換素子の上面透視図で
ある。
【符号の説明】
1 上基板 2 下基板 3 上部電極配線 4 下部電極配線 31、41、102 第1金属層 32、42、103 第2金属層 33、43、104 第3金属層 5、105 N型エレメント 6、205 P型エレメント 7、8 電極接合層 711、721、106、206 第1電極接合層 712、722、107、207 第2電極接合層 108 マスク 9、608 外部接続電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 裕彦 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部電極が設けられた2枚の基板と、 前記2枚の基板に挟まれ、前記内部電極の配線によりP
    N接合された、熱電材料で構成されるP型およびN型エ
    レメントと、 前記P型およびN型エレメントのうち少なくとも一方の
    エレメントが、該エレメントの片側だけに前記内部電極
    と接合するための電極接合層を有することを特徴とする
    熱電変換素子。
  2. 【請求項2】 それぞれ内部電極が設けられた第1基板
    及び第2基板と、前記第1基板と前記第2基板に挟ま
    れ、前記内部電極の配線によりPN接合された、熱電材
    料で構成されるP型およびN型エレメントと、を有し、 前記P型エレメントは、前記第1基板の内部電極と接合
    する面だけに電極接合層を備え、 前記N型エレメントは、前記第2基板の内部電極と接合
    する面だけに電極接合層を備えることを特徴とする熱電
    変換素子。
  3. 【請求項3】 前記エレメントが、酸性水溶液から電気
    化学的手法により析出された、Bi、Te、Sbから選
    ばれる少なくとも2つ以上の元素を含む熱電材料で構成
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電
    変換素子。
  4. 【請求項4】 前記電極接合層が複数の層で構成された
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    熱電変換素子。
  5. 【請求項5】 前記電極接合層が、Niを主成分とする
    層と、Ag、Pb、Sn、Biから選ばれる元素を少な
    くとも1種類含む層と、を備えることを特徴とする請求
    項4記載の熱電変換素子。
  6. 【請求項6】 前記P型エレメントあるいは前記N型エ
    レメントの断面形状が、円あるいは楕円であることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱電変換
    素子。
  7. 【請求項7】 前記エレメントの電極接合層と接する面
    が、該面とは逆側の前記内部電極と接する側の面より、
    表面粗さが大きいことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載熱電変換素子。
  8. 【請求項8】 前記内部電極は、PN接合をするための
    導電層と、前記基板と前記導電層とを接合する接合層を
    有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に
    記載の熱電変換素子。
  9. 【請求項9】 前記導電層がNiを主成分とする金属層
    であることを特徴とする請求項8に記載の熱電変換素
    子。
  10. 【請求項10】 前記内部電極が複数の導電層を備える
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    熱電変換素子。
  11. 【請求項11】 前記基板はSiO2の層が表面に形成
    されたSi基板であることを特徴とする請求項1〜10
    のいずれか1項に記載の熱電変換素子。
  12. 【請求項12】 基板上に内部電極を形成する第一工程
    と、 前記内部電極の少なくとも一部が露出するように前記基
    板上にマスクパターンを形成する第二工程と、 前記基板を電気化学的手法でメッキすることにより、前
    記露出した内部電極上に熱電材料のエレメントを形成す
    る第三工程と、 前記エレメント上に電極接合層を形成する第四工程と、 前記マスクパターンを剥離する第五工程と、 前記基板に対向する対向基板に設けられた電極と前記電
    極接合層を接合してPN接合を形成する第六工程と、を
    備えることを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第一工程が、基板上にPN接合の
    ための複数の内部電極と、前記複数の内部電極を電気的
    に接続する第2電極と、を形成する工程であり、 前記第五工程の後に、前記複数の内部電極間の電気的接
    続を解消するように前記第2電極の一部を除去する工程
    を備えることを特徴とする請求項12に記載の熱電変換
    素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 基板上に金属材料を設ける工程と、 前記金属材料の少なくとも一部が露出するように前記基
    板上にマスクパターンを形成する工程と、 前記基板を電気化学的手法でメッキすることにより、前
    記露出した金属材料上に熱電材料のエレメントを形成す
    る工程と、 前記エレメント上に電極接合層を形成する工程と、 前記マスクパターンを剥離する工程と、 前記金属材料の一部を除去してPN接合のための電極を
    形成する工程と、 前記基板に対向する対向基板に設けられた電極と前記電
    極接合層を接合する工程と、を備えることを特徴とする
    熱電変換素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 基板上に第1の金属層を形成する工程
    と、 前記第1の金属層上に複数の内部電極をパターン形成す
    る工程と、 前記内部電極の少なくとも一部が露出するように前記基
    板上にマスクパターンを形成する工程と、 前記基板を電気化学的手法でメッキすることにより、前
    記露出した内部電極上に熱電材料のエレメントを形成す
    る工程と、 前記エレメント上に電極接合層を形成する工程と、 前記マスクパターンを剥離する工程と、 前記内部電極をマスクとして前記第1の金属層をエッチ
    ングすることにより、前記第1の金属層からなる電極パ
    ターンを形成する工程と、 前記基板に対向する対向基板に設けられた電極と前記電
    極接合層を加圧加熱して接合し、PN接合を形成する工
    程と、を備えることを特徴とする熱電変換素子の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記エレメントを熱処理する工程を有
    することを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項
    に記載の熱電変換素子の製造方法。
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