JP2001068000A - 回路遮断装置 - Google Patents

回路遮断装置

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JP2001068000A
JP2001068000A JP24177099A JP24177099A JP2001068000A JP 2001068000 A JP2001068000 A JP 2001068000A JP 24177099 A JP24177099 A JP 24177099A JP 24177099 A JP24177099 A JP 24177099A JP 2001068000 A JP2001068000 A JP 2001068000A
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ignition
heat
connection terminal
heating
circuit breaker
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JP24177099A
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Noboru Yamaguchi
昇 山口
英生 ▲高▼橋
Hideo Takahashi
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H39/00Switching devices actuated by an explosion produced within the device and initiated by an electric current
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H39/00Switching devices actuated by an explosion produced within the device and initiated by an electric current
    • H01H2039/008Switching devices actuated by an explosion produced within the device and initiated by an electric current using the switch for a battery cutoff

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路を短時間で且つ確実に遮断し、しかも、
制御部等の故障により回路を遮断できない場合であって
も、バスバーの温度により回路を短時間で且つ確実に遮
断する。 【解決手段】 制御部が正常の場合には、制御部からの
異常信号により着火部29が着火すると、テルミットケ
ース26に充填された加熱剤27が発熱し、その熱によ
りリテーナ45が溶融し、圧縮バネ39aが伸張してテ
ルミットケース26を跳ね上げるため、テルミットケー
ス26と第1のバスバー11a及び第2のバスバー19
aとの電気的接続が遮断されるから、回路を短時間で且
つ確実に遮断できる。制御部の故障により回路を遮断で
きない場合には、過電流により発生した第1のバスバー
11aの温度上昇による熱を熱伝導端子32を介して着
火部端子30c、抵抗体30bに伝導させて、その熱に
より着火剤30aを着火させて、回路を短時間で且つ確
実に遮断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気回路を短時間
で遮断する回路遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられる電装システムでは、パ
ワーウインドウ等の負荷に何らかの異常が発生したり、
バッテリーと各負荷とを接続している複数の電線によっ
て構成されたワイヤーハーネス等に何らかの異常が発生
したとき、バッテリーと、ワイヤーハーネスとの間に介
挿された大電流ヒューズを溶断させて、バッテリーと、
ワイヤーハーネスとの間を遮断し、これによって各負荷
やワイヤーハーネス等が焼損するのを防止している。
【0003】しかしながら、このような大電流ヒューズ
を使用した電装システムでは、パワーウインドウ等の負
荷に何らかの異常が発生したり、バッテリーと各負荷と
を接続しているワイヤーハーネス等に何らかの異常が発
生したりしても、大電流ヒューズに予め設定されている
許容値以上の電流が流れないと、これが溶断しないこと
から、許容値に近い大きな電流が連続的に流れていると
き、これを検知して、バッテリーと、ワイヤーハーネス
との間を遮断する各種の保護装置が開発されている。
【0004】図7は保護装置のうち、バイメタルを使用
した保護装置の一例を示す断面図である。図7に示す保
護装置は、絶縁樹脂などによって構成され、上部側にヒ
ューズ収納部102が形成されたハウジング103と、
このハウジング103のヒューズ収納部102を開閉自
在に閉止する蓋113と、上端部分がヒューズ収納部1
02内に突出し、下端が外部に露出するように、ハウジ
ング103の下側に配置され、外部に露出した部分がバ
ッテリー104のプラス端子に接続される電源ターミナ
ル105と、上端部分がヒューズ収納部102に突出
し、下端が外部に露出するように、ハウジング103の
下側に配置され、外部に露出した部分がワイヤーハーネ
ス106を構成する電線107を介して負荷108に接
続される負荷ターミナル109と、ヒューズ収納部10
2内に配置された低融点金属などによって構成され、そ
の一端が電源ターミナル105の上端に接続され、他端
が負荷ターミナル109の上端に接続される可溶体11
0と、電源ターミナル105、負荷ターミナル109の
中間位置となるように、かつ下端が外部に露出するよう
に、ハウジング103の下側に配置され、外部に露出し
た部分がバッテリー104のマイナス端子に接続される
中間ターミナル111と、2種類の金属を張り合わせた
長板状部材によって構成され、下端側が中間ターミナル
111の上端に接続され、上端側がL字状に曲げられて
可溶体110と対向するように配置されるバイメタル1
12とを備えている。
【0005】そして、車両のイグニッションスイッチ等
が操作され、バッテリー104のプラス端子、電源ター
ミナル105、可溶体110、負荷ターミナル109、
ワイヤーハーネス106の電線107、負荷108、バ
ッテリー104のマイナス端子なる経路で、電流が流れ
ているとき、負荷108あるいはこの負荷108と保護
装置101とを接続しているワイヤーハーネス106に
何らかの異常が発生して、可溶体110に許容値以上の
電流が流れたとき、これが発熱して溶断し、負荷108
やワイヤーハーネス106などを保護する。
【0006】また、負荷108あるいは負荷108と保
護装置101とを接続しているワイヤーハーネス106
に何らかの異常が発生し、可溶体110に大きな電流が
流れていても、これが許容値を越えていないとき、可溶
体110に流れている電流によって可溶体110が発熱
し、バイメタル112が変形を開始する。そして、可溶
体110に大きな電流が流れ始めてから、所定時間が経
過した時点で、バイメタル112の先端が可溶体110
に接触して、バッテリー104のプラス端子、電源ター
ミナル105、可溶体110、中間ターミナル111、
バッテリー104のマイナス端子なる経路で、可溶体1
10に大きな短絡電流が流れ、これが溶断する。
【0007】これにより、予め設定されている時間以
上、許容値以下の電流が流れたときにも、回路を遮断し
て、ワイヤーハーネス106や負荷108などを保護す
る。
【0008】また、このような保護装置101以外に保
護装置として、図8に示す保護装置121も開発されて
いる。
【0009】図8に示す保護装置121は、絶縁樹脂な
どによって構成されるハウジング122と、このハウジ
ング122の一側面側に埋設され、下端部分がバッテリ
ー123のプラス端子に接続される電源ターミナル12
4と、ハウジング122の他側面側に埋設され、下端部
分がワイヤーハーネス125を構成する電線126を介
して負荷127に接続される負荷ターミナル128と、
低融点金属等をU字型に形成した可溶導線129及び可
溶導線129を覆うように形成される耐熱被覆130に
よって構成され、一端が電源ターミナル124の上端に
接続され、他端が負荷ターミナル128の上端に接続さ
れる電線131と、マルテンサイト相になっていると
き、図8に示すように、電線131に巻き付けられた形
状にされ、120°C〜170°Cの温度まで加熱され
たとき、電線131を締め付ける形状の母相に戻る形状
記憶合金によって構成されるコイル132と、ハウジン
グ122の外部に設けられ、上端がコイル132の一端
に接続され、下端がバッテリー123のマイナス端子に
接続される外部ターミナル133とを備えている。
【0010】そして、車両のイグニッションスイッチ等
が操作され、バッテリー123のプラス端子、電源ター
ミナル124、電線131の可溶体129、負荷ターミ
ナル128、ワイヤーハーネス125の電線126、負
荷127、バッテリー123のマイナス端子なる経路
で、電流が流れているとき、負荷127あるいは負荷1
27と保護装置121とを接続しているワイヤーハーネ
ス125に何らかの異常が発生して、可溶導線129に
許容値以上の電流が流れたとき、これが発熱して溶断
し、負荷127やワイヤーハーネス125などを保護す
る。
【0011】また、負荷127あるいは負荷127と保
護装置121とをワイヤーハーネス125に何らかの異
常が発生し、可溶導線129に大きな電流が流れていて
も、これが許容値を越えていないとき、可溶導線129
に流れている電流によって可溶導線129が発熱し、コ
イル132の温度が上昇する。そして、可溶導線129
に大きな電流が流れ始めてから、所定時間が経過し、コ
イル132の温度が120°C〜170°Cの温度まで
上昇したとき、コイル132がマルテンサイト相から母
相に遷移して、熱によって軟化している耐熱被覆130
に食い込んで、可溶導線129に接触し、バッテリー1
23のプラス端子、電源ターミナル124、可溶導線1
29、コイル132、外部ターミナル133、バッテリ
ー123のマイナス端子なる経路で、可溶導線129に
大きな短絡電流が流れ、これが溶断する。
【0012】これにより、予め設定された時間以上、許
容値以下の電流が流れたときにも、回路を遮断して、ワ
イヤーハーネス125や負荷127などを保護する。
【0013】また、図9に従来のヒュージブルリンク用
可溶導体の斜視図を示す。このヒュージブルリンク用可
溶導体201は、高融点金属からなる可溶導体本体20
2の中間部に、挟持片202aを介して低融点金属から
なる可溶導体片203を保持し、低融点金属の拡散によ
る合金の生成によって溶断特性を改善したものである。
【0014】このような構成によれば、可溶導体本体2
02に過電流が流れると、その発生熱により可溶導体片
203の溶融が発生し、これによって、可溶導体201
を溶断することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の保護装置101、121にあっては、以下に述
べるような問題があった。
【0016】まず、図7に示す保護装置では、熱膨張率
が異なる2種類の金属を張り合わせたバイメタル112
を使用して、可溶体110に大きな電流が流れているか
どうかを検出しているので、可溶体110に流れる電流
の大きさが変化すると、バイメタル112が変形して、
回路を遮断するまでの時間が変化する。
【0017】このため、大きな電流が断続的に流れるよ
うな故障が発生したとき、可溶体110の温度がある程
度以上、上昇しなくなり、保護装置101が回路を遮断
する前に、ワイヤーハーネス106や負荷108などが
燃え出してしまう虞れがあった。
【0018】一方、図8に示す保護装置121では、形
状合金記憶によって構成されるコイル132を使用し
て、可溶導線129に大きな電流が流れているかどうか
を検出しているので、可溶導線129に流れる電流の大
きさが変化すると、コイル132が変形して、回路を遮
断するまでの時間が変化する。
【0019】このため、大きな電流が断続的に流れるよ
うな故障が発生したとき、可溶導線129の温度がある
程度以上、上昇しなくなり、保護装置121が回路を遮
断する前に、ワイヤーハーネス125や負荷127など
を過度に発熱させてしまう虞れがあった。
【0020】また、図7及び図8に示す保護装置では、
熱変形電導部材であるバイメタル112やコイル132
の熱反応時間が通電電流に左右されていた。さらには、
熱変形電導部材の熱反応が異常時(過電流通電)にタイ
ムリーに作動しない場合があった。
【0021】また、図9に示す可溶導体201では、銅
合金への低融点金属の拡散時間が通電電流により左右さ
れ、また、低融点金属の拡散にかなりの時間がかかるた
め、異常時(過電流通電)にタイムリーに作動しない場
合があった。
【0022】そこで、異常時(過電流通電)にタイムリ
ーに作動する回路遮断装置として、本出願人は、特願平
11−64055号(平成11年3月10日出願)に記
載された回路遮断装置を出願している。この回路遮断装
置は、概略的には、バッテリ用の接続端子(例えば、バ
スバー)と負荷用の接続端子とからなる一対の接続端子
を設け、この一対の接続端子のそれぞれに電気的に接触
する導電性部材(例えば、テルミットケース)を設け、
車両の異常時に制御回路等から入力された異常信号に応
答して圧縮バネ等で導電性部材を上方に移動させて、一
方の接続端子と他方の接続端子との電気的な接続を切断
して回路を遮断するものである。
【0023】しかしながら、この回路遮断装置にあって
は、制御回路等に断線が発生したり、あるいは電流セン
サ等が破損して、異常信号が回路遮断装置に送られてこ
ない場合には、回路を遮断することができないという問
題があった。
【0024】本発明は、回路を短時間で且つ確実に遮断
して、電気部品を保護することができ、しかも、制御部
等の故障により異常信号が送られてこない場合であって
も、回路を短時間で且つ確実に遮断することができる回
路遮断装置を提供することを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、以下の構成とした。請求項1の発明は、電
源から負荷に電流を供給するとともに、車両の異常時に
電源から負荷への回路を遮断する回路遮断装置であっ
て、前記電源側に接続された第1の接続端子と前記負荷
側に接続された第2の接続端子との間に配置され、前記
第1の接続端子及び前記第2の接続端子に接触し、加熱
剤を充填した導電性を有する加熱部と、着火剤に着火す
ることにより前記加熱剤を発熱させる着火部と、前記加
熱部の近傍または接触して配置され且つ前記加熱部を押
圧する伸縮自在な弾性部材と、この弾性部材、前記着火
部及び前記加熱部を収納する外容器と、前記弾性部材の
前記加熱部への押圧を阻止し前記加熱剤の熱により溶融
する押圧阻止部材と、前記第1の接続端子及び前記第2
の接続端子の内の一方の接続端子と前記着火部とに接触
する熱伝導部材とを備えることを特徴とする。
【0026】請求項1の発明によれば、第1の接続端子
及び第2の接続端子に過電流が流れると、過電流により
接続端子の温度が上昇し、一方の接続端子の熱が熱伝導
部材を介して着火部に伝導されて、この熱により着火部
が着火すると、加熱部に充填された加熱剤が発熱し、そ
の熱により押圧阻止部材が溶融し、弾性部材が伸張して
加熱部を跳ね上げるため、加熱部と第1の接続端子及び
第2の接続端子との電気的接続が遮断されるから、回路
を短時間で且つ確実に遮断することができる。
【0027】請求項2の発明の前記着火部は、前記車両
の異常時に外部に設けられた制御部から入力された異常
信号により前記着火剤に着火して前記加熱剤を発熱させ
ることを特徴とする。
【0028】請求項2の発明によれば、着火部は、車両
の異常時に外部に設けられた制御部から入力された異常
信号により着火剤に着火して加熱剤を発熱させるため、
異常信号の入力によっても、回路を短時間で且つ確実に
遮断することができる。また、制御部等の故障により異
常信号が着火部に入力されないために回路が遮断できな
い場合であっても、一方の接続端子の温度により回路を
短時間で確実に遮断することができ、電気部品を保護す
ることができる。
【0029】請求項3の発明の前記着火部は、一対の着
火部端子と、この一対の着火部端子間に設けられた抵抗
体と、この抵抗体の近傍または接触して配置された前記
着火剤とを有し、前記一対の着火部端子の内の一方の着
火部端子が前記熱伝導部材の一端に接触し、他方の着火
部端子が前記制御部へ接続され、前記熱伝導部材の他端
が前記一方の接続端子に接触してなることを特徴とす
る。
【0030】請求項3の発明によれば、過電流により第
1の接続端子の温度が上昇し、温度上昇による熱は、第
1の接続端子、熱伝導部材、一方の着火部端子、抵抗体
及び着火剤と伝導されるため、この熱により着火剤を着
火することができる。また、他方の着火部端子が制御部
へ接続されているため、制御部からの異常信号が他方の
着火部端子を介して抵抗体に送られて抵抗体の発熱によ
り着火剤を着火することができる。
【0031】請求項4の発明の前記制御部は、前記異常
信号により励磁電流が流れる電磁コイルと、一端が前記
他方の着火部端子に接続され他端がアースされ前記励磁
電流によりオンするスイッチとを有することを特徴とす
る。
【0032】請求項4の発明によれば、制御部におい
て、異常信号により電磁コイルに励磁電流が流れると、
この励磁電流によりスイッチがオンする。このため、電
源から、第1の接続端子、熱伝導部材、一方の着火部端
子、抵抗体、他方の着火部端子、スイッチ、アースの経
路で電流が流れ、抵抗体の発熱により着火剤を着火する
ことができ、接続端子側に有する電源を流用して回路を
遮断することができる。
【0033】請求項5の発明の前記押圧阻止部材は、前
記弾性部材を圧縮状態で取り付けるとともに前記外容器
に着脱自在であって、前記外容器に装着されたときに前
記加熱部の近傍または接触して配置されるとともに前記
加熱剤の熱により溶融する着脱部材であることを特徴と
する。
【0034】請求項5の発明によれば、伸縮自在な弾性
部材を圧縮状態で取り付けた着脱部材は、外容器に装着
されたときに加熱部の近傍または接触して配置され、着
火部が着火すると、加熱部に充填された加熱剤が発熱
し、その熱により着脱部材が溶融する。弾性部材が伸張
して加熱部を跳ね上げるため、回路を短時間で且つ確実
に遮断して、電気部品を保護することができる。また、
着脱部材は、外容器に着脱自在に構成されてなるため、
着脱部材の着脱作業が簡単になる。さらに、弾性部材を
着脱部材で保持しているため、第1の接続端子及び第2
の接続端子と加熱部との接合部に外力が加わらなくな
る。
【0035】請求項6の発明は、前記加熱部の端部には
側壁部が形成され、前記第1の接続端子及び前記第2の
接続端子のそれぞれの先端部と前記側壁部とを低融点材
により接合したことを特徴とする。
【0036】請求項6の発明によれば、第1の接続端子
及び第2の接続端子のそれぞれの先端部と側壁部とを低
融点材により接合したため、加熱剤の発熱により押圧阻
止部材及び低融点材が溶融すると、加熱部が跳ね上が
り、第1の接続端子及び第2の接続端子の電気的接続が
遮断されるから、回路を短時間で且つ確実に遮断して、
電気部品を保護することができる。また、第1の接続端
子及び第2の接続端子と加熱部との接合部である低融点
材にバネ力が加わらないため、接合部の信頼性を向上す
ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回路遮断装置の実
施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は実施
の形態の回路遮断装置の遮断前の断面図である。図2は
実施の形態の回路遮断装置の組立斜視図である。図3は
実施の形態の回路遮断装置に設けられた熱伝導端子及び
その周辺部の詳細図である。図4は回路遮断装置に接続
される制御部の回路構成図である。図5は実施の形態の
回路遮断装置の遮断前のリテーナの状態図である。図6
は実施の形態の回路遮断装置の遮断後のリテーナの状態
図である。
【0038】実施の形態の回路遮断装置は、制御部等の
故障により着火部に異常信号が入力されないために回路
が遮断できない場合であっても、過電流によるバスバー
の温度上昇の熱により回路を遮断することを特徴とす
る。
【0039】図1に示す回路遮断装置において、板状の
長い第1のバスバー11aは、例えば、銅または銅合金
からなり、バッテリ1に接続されている。また、板状の
長い第2のバスバー19aも、例えば、銅または銅合金
からなり、図示しない負荷等に接続されている。
【0040】図2において、キャップ14aには四角形
状の溝部51を有する延出部50が形成されており、樹
脂ケース14bには楔状の係止部55が形成されてお
り、溝部51に係止部55が嵌合することで、樹脂ケー
ス14bにキャップ14aが被せられるようになってい
る。キャップ14a及び樹脂ケース14bは、外容器を
構成し、樹脂(熱可塑性樹脂)等の絶縁材料の容器から
なる。
【0041】樹脂ケース14bに形成された開口部53
には、円筒状のテルミットケース26が収納されてお
り、このテルミットケース26には、加熱剤27とリー
ド線31が接続された着火部29とが収納されていて、
加熱剤上部には上蓋24が被せられている。
【0042】テルミットケース26は、熱伝導度が良
く、加熱剤27の発熱で溶けない、例えば、黄銅、銅、
銅合金、ステンレス等を用いると良い。テルミットケー
ス26は、金属の絞り加工等により成形され、円筒また
は直方体からなる。
【0043】着火部29は、車両の衝突事故等の車両の
異常時にリード線31に流れる電流によって発生する発
熱により着火剤30aを点火して加熱剤27にテルミッ
ト反応熱を発生させるようになっている。
【0044】丸穴部12を有する第1のバスバー11a
及び丸穴部20を有する第2のバスバー19aは、上方
に略直角に折り曲げられており、折り曲げられた部分が
樹脂ケース14bを挿通し、バスバー先端部13a,1
6aがハンダ(例えば、融点が200℃〜300℃)等
の低融点材としての低融点金属23を介してテルミット
ケース26の左右の側壁部に接触している。
【0045】テルミットケース26の左右の側壁部は、
バスバー先端部13a,16aに低融点金属23により
接合されており、低融点金属23及びテルミットケース
26を介して第1のバスバー11aと第2のバスバー1
9aとが電気的に接続可能となっている。
【0046】低融点金属23としては、例えば、Sn、
Pb、Zn、Al及びCuから選ばれる少なくとも1種
の金属からなる。
【0047】加熱剤27は、例えば、酸化鉄(Fe
23)等の金属酸化物の粉末、アルミニウムの粉末とに
よって構成され、リード線31の発熱によりテルミット
反応を起こして高熱を発生するテルミット剤である。こ
のテルミット剤は、防湿対策として金属製の容器である
テルミットケース26に封入される。なお、酸化鉄(F
23)を用いる代わりに、酸化クロム(Cr23)、
酸化マンガン(MnO2)などを用いても良い。
【0048】また、加熱剤27としては、B、Sn、F
eSi、Zr、Ti及びAlの中から選ばれる少なくと
も1種の金属粉末と、CuO、MnO2、Pb34、P
bO2、Fe34およびFe23の中から選ばれる少な
くとも1種の金属酸化物と、アルミナ、ベントナイト、
タルク等からなる添加剤の少なくとも1種の混合物を用
いても良い。このような加熱剤によれば、着火部29に
より容易に着火され、低融点金属23を短時間で溶融す
ることができる。
【0049】また、樹脂ケース14bの開口部53内に
あって且つテルミットケース26の下部には、樹脂部材
からなるリテーナ45が配置されている。このリテーナ
45は、圧縮バネ39aを圧縮状態で取り付けるととも
に樹脂ケース14bに着脱自在であって、樹脂ケース1
4bに装着されたときにテルミットケース26の近傍ま
たは接触して配置されるとともに加熱剤27の熱により
溶融する着脱部材を構成する。
【0050】このリテーナ45は、図5に示すように、
基部61と、この基部61に形成された切欠部63と、
切欠部63及び基部61に対して植立したリテーナ胴部
65と、このリテーナ胴部65の先端に形成された一対
のリテーナ係止部67とを有して構成され、一対のリテ
ーナ係止部67が樹脂ケース14bに装着されるように
なっている。
【0051】リテーナ胴部65の外側には螺旋状にリテ
ーナ胴部65を巻いた圧縮バネ39aが配置されてお
り、この圧縮バネ39aの先端部は、リテーナ係止部6
7により係止されている。すなわち、リテーナ45には
圧縮バネ39aが圧縮された状態で挟み込まれている。
【0052】前記着火部29は、一対の着火部端子30
c,30d、この一対の着火部端子30c,30d間に
設けられた抵抗体30b、この抵抗体30bの近傍また
は接触して配置された着火剤30aを有する。
【0053】また、第1のバスバー11aの折り曲げ部
分と着火部端子30cとに接触する熱伝導部材としての
例えば、銅、銅合金等からなる熱伝導端子32が設けら
れている。この熱伝導端子32は、図3に示すように、
略L字状をなしており、熱伝導端子本体32aと、第1
のバスバー11aに圧接するために円弧状に突起したバ
スバー接触片32cと、着火部端子30cに面接触する
着火部接触片32bとが形成されてなり、樹脂ケース1
4bの下方から挿入されるようになっている。着火部端
子30dは、リード線31を介して図4に示す制御部7
0へ接続されている。
【0054】制御部70は、図4に示すように、第1の
バスバー11a及び第2のバスバー19aのそれぞれに
流れる電流を検出する電流センサ71と、車両の衝突を
検出する衝突センサ(Gセンサ)73と、電流センサ7
1で検出した検出電流値がしきい値以上になった場合に
駆動制御信号を異常信号として駆動回路77に出力また
はGセンサ73で検出した検出加速度値が所定値以上に
なった場合に駆動制御信号を電磁リレー77に出力する
制御回路75と、制御回路75からの駆動制御信号によ
り動作する電磁リレー77とを有している。
【0055】この電磁リレー77は、異常信号(ここで
は、駆動制御信号のこと)により励磁電流が流れる電磁
コイル78と、一端aがリード線31を介して着火部端
子30dに接続され他端bがアースされ励磁電流により
オンするスイッチ79とを有する。
【0056】なお、回路遮断装置は、過電圧を検出する
電圧センサ、温度を検出する温度センサを設け、電圧セ
ンサからの出力、温度センサからの出力を制御回路75
に出力するようにしてもよい。
【0057】異常信号は、前記電流の値がしきい値以上
になった場合に着火部29に入力され、第1のバスバー
11aを介する熱伝導端子32からの熱により加熱剤2
7が発熱するときの前記電流の値は、前記しきい値を超
えた値に設定されている。
【0058】次に、このように構成された実施の形態の
回路遮断装置の動作を図面を参照して説明する。
【0059】まず、通常では、第1のバスバー11aと
第2のバスバー19aとは、低融点金属23及びテルミ
ットケース26を介して電気的に接続され、バッテリ1
から図示しない負荷に電流が供給される。
【0060】次に、電流センサ71、Gセンサ73、制
御回路75等が正常であり、車両の異常時に異常信号が
着火部29に送られてくる場合の動作を説明する。車両
に異常が発生して第1のバスバー11a及び第2のバス
バー19aに過電流が流れると、電流センサ71がその
電流を検出し、電流センサ71で検出した検出電流値が
しきい値以上になった場合には、制御回路75は、駆動
制御信号を電磁コイル78に出力するため、電磁コイル
78に励磁電流が流れて、この励磁電流によりスイッチ
79がオンする。
【0061】すると、バッテリ(電源)1から、第1の
バスバー11a、熱伝導端子32、着火部端子30c、
抵抗体30b、着火部端子30d、リード線31、スイ
ッチ79、アースの経路で電流が流れる。このため、抵
抗体30bが発熱し、抵抗体30bの温度が350℃以
上となると、着火剤が着火して、テルミット剤である加
熱剤27が以下の反応式によりテルミット反応熱を発生
する。
【0062】Fe23+2AL→AL23+2Fe+3
86.2Kcal このテルミット反応熱によりテルミットケース26が加
熱され、加熱剤27の発熱とテルミットケース26の熱
により低融点金属23が加熱されて、溶融する。また、
これと同時に、圧縮バネ39aをリテーナ45に圧縮固
定した樹脂性のリテーナ係止部67が前記熱によって溶
融する。すると、図6に示すように、圧縮バネ39aが
伸張するため、テルミットケース26がキャップ14a
の方向に跳ね上がる。
【0063】このため、テルミットケース26と、第1
のバスバー11a及び第2のバスバー19aとの電気的
接続が切断される。すなわち、車両の電気回路が短時間
で且つ確実に遮断されることになる。また、バッテリ1
からの電源電圧を流用して、異常信号による回路遮断を
行うことができる。
【0064】次に、電流センサ71、Gセンサ73の破
損、制御回路75の断線等が発生し、車両の異常時に異
常信号が着火部29に送られない場合の動作を説明す
る。この場合には、電磁リレー77に有するスイッチ7
9はオフである。
【0065】まず、第1のバスバー11aに前記しきい
値を超える過電流が流れると、第1のバスバー11の温
度が上昇し、その温度が例えば、350℃以上となり、
温度上昇による熱は、第1のバスバー11a、熱伝導端
子32、着火部端子30c、抵抗体30b及び着火剤3
0aと伝導される。
【0066】このため、この熱(例えば、温度が350
℃以上となったとき)により着火剤30aが着火して、
加熱剤27が発熱して、この熱によりテルミットケース
26が加熱され、加熱剤27の発熱とテルミットケース
26の熱により低融点金属23が加熱されて、溶融す
る。また、これと同時に、圧縮バネ39aをリテーナ4
5に圧縮固定した樹脂性のリテーナ係止部67が前記熱
によって溶融する。すると、図6に示すように、圧縮バ
ネ39aが伸張するため、テルミットケース26がキャ
ップ14aの方向に跳ね上がる。
【0067】このため、テルミットケース26と、第1
のバスバー11a及び第2のバスバー19aとの電気的
接続が切断される。すなわち、制御部70の故障等によ
り回路を遮断することができない場合でも、過電流時の
バスバーの温度上昇による熱により、回路を短時間で且
つ確実に遮断することができる。
【0068】また、電流センサ71等のセンサがなくて
も、温度検出によって回路を遮断することができる。さ
らに、図9に示した従来の回路部材を溶断する方式に比
較して、実施の形態の回路遮断装置は、熱伝導端子32
を用いているから、ヒューズの回路抵抗を小さくできる
ため、自然遮断等がなくなり、安全性を向上することが
できる。
【0069】また、異常信号は、電流の値がしきい値以
上になった場合に着火部29に入力され、第1のバスバ
ー11aを介する熱伝導端子32からの熱により加熱剤
27が発熱するときの電流の値は、しきい値を超えた値
に設定されてなるため、制御部70からの異常信号によ
り回路を遮断できない場合には、第1のバスバー11a
を介する熱伝導端子32からの熱により回路を遮断でき
るとともに、異常信号による回路遮断よりも先に、熱伝
導端子32からの熱による回路遮断が行われることがな
くなる。
【0070】また、リテーナ係止部67を圧縮バネ39
aの内側に設置しているため、リテーナ係止部67が圧
縮バネ39aの反力によって内側に倒れ込む傾向があ
り、テルミットケース26とリテーナ45とが強接し、
これによってテルミットケース26からリテーナ45へ
の熱伝導が良好となるので、効率よくリテーナ係止部6
7を溶融することができる。
【0071】また、リテーナ係止部67を内側に倒し、
圧縮バネ39aをリテーナ45に押し込むだけで容易に
圧縮バネ39aをリテーナ45に組み付けでき、リテー
ナ45を容易に樹脂ケース14bに装着することができ
る。
【0072】また、圧縮バネ39aをリテーナ45によ
り保持しているため、第1のバスバー11a及び第2の
バスバー19bとテルミットケース26との接合部、す
なわち、低融点金属23に外力を加えることがなくな
る。このため、接合部の信頼性を向上することができ
る。
【0073】また、圧縮バネ39aとリテーナ45との
サブアッシーをヒューズ下面、すなわち、樹脂ケース1
4bの開口部53から挿入しているため、回路遮断装置
全体の組み付けが容易になる。さらに、回路が遮断され
た後には、リテーナ45とテルミットケース26とを交
換すれば、樹脂ケース14bは、そのままの状態で、ヒ
ューズとして再利用が可能となる。
【0074】また、樹脂ケース14bにキャップ14a
を被せるため、回路遮断時におけるテルミットケース2
6がキャップ14aから飛び出すことがなくなり、これ
によって、熱による火傷等を防止することができる。
【0075】なお、本発明は前述した実施の形態の回路
遮断装置に限定されるものではない。実施の形態では、
圧縮バネ39a及び低融点金属23を設け、リテーナ4
5及び低融点金属23が溶融したときに回路を遮断した
が、例えば、低融点金属23を設けることなくリテーナ
45のみを設け、リテーナ45が溶融したときに回路を
遮断するようにしても良い。
【0076】また、実施の形態では、リテーナ45とし
て樹脂部材を用いたが、リテーナ45は、加熱剤27の
熱により溶融するハンダ(例えば、融点が200℃〜3
00℃)等の低融点金属を用いても良い。このほか、本
発明の技術的思想を逸脱しない範囲で種々変形して実施
可能であるのは勿論である。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の接続端
子及び第2の接続端子に過電流が流れると、過電流によ
り接続端子の温度が上昇し、一方の接続端子の熱が熱伝
導部材を介して着火部に伝導されて、この熱により着火
部が着火すると、加熱部に充填された加熱剤が発熱し、
その熱により押圧阻止部材が溶融し、弾性部材が伸張し
て加熱部を跳ね上げるため、加熱部と第1の接続端子及
び第2の接続端子との電気的接続が遮断されるから、回
路を短時間で且つ確実に遮断することができる。
【0078】請求項2の発明によれば、着火部は、車両
の異常時に外部に設けられた制御部から入力された異常
信号により着火剤に着火して加熱剤を発熱させるため、
異常信号の入力によっても、回路を短時間で且つ確実に
遮断することができる。また、制御部等の故障により異
常信号が着火部に入力されないために回路が遮断できな
い場合であっても、一方の接続端子の温度により回路を
短時間で確実に遮断することができ、電気部品を保護す
ることができる。
【0079】請求項3の発明によれば、過電流により接
続端子の温度が上昇し、温度上昇による熱は、第1の接
続端子、熱伝導部材、一方の着火部端子、抵抗体及び着
火剤と伝導されるため、この熱により着火剤を着火する
ことができる。また、他方の着火部端子が制御部へ接続
されているため、制御部からの異常信号が他方の着火部
端子を介して抵抗体に送られて抵抗体の発熱により着火
剤を着火することができる。
【0080】請求項4の発明によれば、制御部におい
て、異常信号により電磁コイルに励磁電流が流れると、
この励磁電流によりスイッチがオンする。このため、電
源から、第1の接続端子、熱伝導部材、一方の着火部端
子、抵抗体、他方の着火部端子、スイッチ、アースの経
路で電流が流れ、抵抗体の発熱により着火剤を着火する
ことができ、接続端子側に有する電源を流用して回路を
遮断することができる。
【0081】請求項5の発明によれば、伸縮自在な弾性
部材を圧縮状態で取り付けた着脱部材は、外容器に装着
されたときに加熱部の近傍または接触して配置され、着
火部が着火すると、加熱部に充填された加熱剤が発熱
し、その熱により着脱部材が溶融する。弾性部材が伸張
して加熱部を跳ね上げるため、回路を短時間で且つ確実
に遮断して、電気部品を保護することができる。また、
着脱部材は、外容器に着脱自在に構成されてなるため、
着脱部材の着脱作業が簡単になる。さらに、弾性部材を
着脱部材で保持しているため、第1の接続端子及び第2
の接続端子と加熱部との接合部に外力が加わらなくな
る。
【0082】請求項6の発明によれば、第1の接続端子
及び第2の接続端子のそれぞれの先端部と側壁部とを低
融点材により接合したため、加熱剤の発熱により押圧阻
止部材及び低融点材が溶融すると、加熱部が跳ね上が
り、第1の接続端子及び第2の接続端子の電気的接続が
遮断されるから、回路を短時間で且つ確実に遮断して、
電気部品を保護することができる。また、第1の接続端
子及び第2の接続端子と加熱部との接合部である低融点
材にバネ力が加わらないため、接合部の信頼性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の回路遮断装置の遮断前の断面図で
ある。
【図2】実施の形態の回路遮断装置の組立斜視図であ
る。
【図3】実施の形態の回路遮断装置に設けられた熱伝導
端子及びその周辺部の詳細図である。
【図4】回路遮断装置に接続される制御部の回路構成図
である。
【図5】実施の形態の回路遮断装置の遮断前のリテーナ
の状態図である。
【図6】実施の形態の回路遮断装置の遮断後のリテーナ
の状態図である。
【図7】従来のバイメタルを使用した保護装置の一例を
示す断面図である。
【図8】従来の保護装置の他の例を示す断面図である。
【図9】従来のヒュージブルリンク用可溶導体の斜視図
である。
【符号の説明】
1 バッテリ 11a 第1のバスバー 13a,16a バスバー先端部 14a キャップ 14b 樹脂ケース 19a 第2のバスバー 23 低融点金属 24 上蓋 26 テルミットケース 27 加熱剤 29 着火部 30a 着火剤 30b 抵抗体 30c、30d 着火部端子 31 リード線 32 熱伝導端子 39a 圧縮バネ 45 リテーナ 61 基部 65 リテーナ胴部 67 リテーナ係止部 70 制御部 71 電流センサ 73 Gセンサ 75 制御回路 77 電磁リレー 78 電磁コイル 79 スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から負荷に電流を供給するととも
    に、車両の異常時に電源から負荷への回路を遮断する回
    路遮断装置であって、 前記電源側に接続された第1の接続端子と前記負荷側に
    接続された第2の接続端子との間に配置され、前記第1
    の接続端子及び前記第2の接続端子に接触し、加熱剤を
    充填した導電性を有する加熱部と、 着火剤に着火することにより前記加熱剤を発熱させる着
    火部と、 前記加熱部の近傍または接触して配置され且つ前記加熱
    部を押圧する伸縮自在な弾性部材と、 この弾性部材、前記着火部及び前記加熱部を収納する外
    容器と、 前記弾性部材の前記加熱部への押圧を阻止し前記加熱剤
    の熱により溶融する押圧阻止部材と、 前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子の内の一方
    の接続端子と前記着火部とに接触する熱伝導部材と、を
    備えることを特徴とする回路遮断装置。
  2. 【請求項2】 前記着火部は、前記車両の異常時に外部
    に設けられた制御部から入力された異常信号により前記
    着火剤に着火して前記加熱剤を発熱させることを特徴と
    する請求項1記載の回路遮断装置。
  3. 【請求項3】 前記着火部は、一対の着火部端子と、こ
    の一対の着火部端子間に設けられた抵抗体と、この抵抗
    体の近傍または接触して配置された前記着火剤とを有
    し、前記一対の着火部端子の内の一方の着火部端子が前
    記熱伝導部材の一端に接触し、他方の着火部端子が前記
    制御部へ接続され、前記熱伝導部材の他端が前記一方の
    接続端子に接触してなることを特徴とする請求項2記載
    の回路遮断装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記異常信号により励磁
    電流が流れる電磁コイルと、一端が前記他方の着火部端
    子に接続され他端がアースされ前記励磁電流によりオン
    するスイッチとを有することを特徴とする請求項3記載
    の回路遮断装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧阻止部材は、前記弾性部材を圧
    縮状態で取り付けるとともに前記外容器に着脱自在であ
    って、前記外容器に装着されたときに前記加熱部の近傍
    または接触して配置されるとともに前記加熱剤の熱によ
    り溶融する着脱部材であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれか1項記載の回路遮断装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱部の端部には側壁部が形成さ
    れ、前記第1の接続端子及び前記第2の接続端子のそれ
    ぞれの先端部と前記側壁部とを低融点材により接合した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項
    記載の回路遮断装置。
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