JPH11260222A - 電流遮断装置 - Google Patents

電流遮断装置

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JPH11260222A
JPH11260222A JP5850598A JP5850598A JPH11260222A JP H11260222 A JPH11260222 A JP H11260222A JP 5850598 A JP5850598 A JP 5850598A JP 5850598 A JP5850598 A JP 5850598A JP H11260222 A JPH11260222 A JP H11260222A
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JP
Japan
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melting point
conductive resin
load
low melting
current
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JP5850598A
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Inventor
Noboru Yamaguchi
昇 山口
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が衝突した場合などのようにワイヤーハ
ーネスや負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを検
出して回路を確実に遮断し、これによってワイヤーハー
ネスなどのショートに起因する車両火災の発生を未然に
防止して、安全性を飛躍的に向上させる。 【解決手段】 車両が他の車両などに衝突して、エアー
バック用加速度センサから衝撃検知信号が出力され、コ
ントロールユニット4から回路遮断電流が出力されたと
き、電源分配箱3内に設けられたヒータ板25を発熱さ
せて、各導電性樹脂板14を溶断させ、衝突によって損
傷を受けた恐れがあるワイヤーハーネス6や負荷に対す
るバッテリー電圧の供給を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに設けら
れた電気回路に大きな電流が流れているとき、これを検
知して、電気回路の電流を遮断する電流遮断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられる電装システムでは、パ
ワーウインドウなどの負荷に何からの異常が生じたり、
バッテリーと各負荷とを接続している複数の電線によっ
て構成されたワイヤーハーネスなどに何からの異常が発
生したりしたとき、バッテリーと、ワイヤーハーネスと
の間に介挿された大電流ヒューズを溶断させて、バッテ
リーと、ワイヤーハーネスとの間を遮断し、これによっ
て各負荷やワイヤーハーネスなどが焼損するのを防止し
ている。
【0003】しかしながら、このような大電流ヒューズ
を使用した電装システムでは、パワーウインドウなどの
負荷に何からの異常が生じたり、バッテリーと各負荷と
を接続しているワイヤーハーネスなどに何からの異常が
発生したりしても、大電流ヒューズに予め設定されてい
る許容値以上の電流が流れないと、これが溶断しないこ
とから、許容値に近い大きな電流が流れているとき、こ
れを検知して、バッテリーと、ワイヤーハーネスとの間
を遮断する各種の保護装置が開発されている。
【0004】図8はこのような保護装置のうち、バイメ
タルを使用した保護装置の一例を示す断面図である。
【0005】この図に示す保護装置101は、絶縁樹脂
などによって構成され、上部側にヒューズ収納部102
が形成されたハウジング103と、このハウジング10
3のヒューズ収納部102を開閉自在に閉止する蓋11
3と、上端部分がヒューズ収納部102内に突出し、下
端が外部に露出するように、ハウジング103の下側に
配置され、外部に露出した部分がバッテリー104のプ
ラス端子に接続される電源ターミナル105と、上端部
分がヒューズ収納部102に突出し、下端が外部に露出
するように、ハウジング103の下側に配置され、外部
に露出した部分がワイヤーハーネス106を構成する電
線107を介して負荷108に接続される負荷ターミナ
ル109と、ヒューズ収納部102内に配置された低融
点金属などによって構成され、その一端が電源ターミナ
ル105の上端に接続され、他端が負荷ターミナル10
9の上端に接続される可溶体110と、電源ターミナル
105、負荷ターミナル109の中間位置となるよう
に、かつ下端が外部に露出するように、ハウジング10
3の下側に配置され、外部に露出した部分がバッテリー
104のマイナス端子に接続される中間ターミナル11
1と、2種類の金属を張り合わせた長板状部材によって
構成され、下端側が中間ターミナル111の上端に接続
され、上端側がL字状に曲げられて可溶体110と対向
するように配置されるバイメタル112とを備えてい
る。
【0006】そして、車両のイグニッションスイッチな
どか操作され、バッテリー104のプラス端子→電源タ
ーミナル105→可溶体110→負荷ターミナル109
→ワイヤーハーネス106の電線107→負荷108→
バッテリー104のマイナス端子なる経路で、電流が流
れているとき、負荷108あるいはこの負荷108と保
護装置101とを接続しているワイヤーハーネス106
に何らかの異常が発生して、可溶体110に許容値以上
の電流が流れたとき、これが発熱して溶断し、負荷10
8やワイヤーハーネス106などを保護する。
【0007】また、負荷108あるいはこの負荷108
と保護装置101とを接続しているワイヤーハーネス1
06に何らかの異常が発生し、可溶体110に大きな電
流が流れていても、これが許容値を越えていないとき、
可溶体110に流れている電流によって可溶体110が
発熱し、バイメタル112が変形を開始する。そして、
可溶体110に大きな電流が流れ始めてから、所定時間
が経過した時点で、バイメタル112の先端が可溶体1
10に接触して、バッテリー104のプラス端子→電源
ターミナル105→可溶体110→中間ターミナル11
1→バッテリー104のマイナス端子なる経路で、可溶
体110に大きな短絡電流が流れ、これが溶断する。
【0008】これにより、予め設定されている時間以
上、許容値以下の電流が流れたときにも、回路を遮断し
て、ワイヤーハーネス106や負荷108などを保護す
る。
【0009】また、このような保護装置101以外の保
護装置として、図9に示す保護装置121も開発されて
いる。
【0010】この図に示す保護装置121は、絶縁樹脂
などによって構成されるハウジング122と、このハウ
ジング122の一側面側に埋設され、下端部分がバッテ
リー123のプラス端子に接続される電源ターミナル1
24と、ハウジング122の他側面側に埋設され、下端
部分がワイヤーハーネス125を構成する電線126を
介して負荷127に接続される負荷ターミナル128
と、低融点金属などをU字型に形成した可溶導線129
および可溶導線129を覆うように形成される耐熱被覆
130によって構成され、一端が電源ターミナル124
の上端に接続され、他端が負荷ターミナル128の上端
に接続される電線131と、マルテンサイト相になって
いるとき、図に示すように、電線131に緩く巻き付け
られた形状にされ、120℃〜170℃の温度まで加熱
されたとき、電線131を締め付ける形状の母相に戻る
形状記憶合金によって構成されるコイル132と、ハウ
ジング122の外部に設けられ、上端がコイル132の
一端に接続され、下端がバッテリー123のマイナス端
子に接続される外部ターミナル133とを備えている。
【0011】そして、車両のイグニッションスイッチな
どか操作され、バッテリー123のプラス端子→電源タ
ーミナル124→電線131の可溶導線129→負荷タ
ーミナル128→ワイヤーハーネス125の電線126
→負荷127→バッテリー123のマイナス端子なる経
路で、電流が流れているとき、負荷127あるいはこの
負荷127と保護装置121とを接続しているワイヤー
ハーネス125に何らかの異常が発生して、可溶導線1
29に許容値以上の電流が流れたとき、これが発熱して
溶断し、負荷127やワイヤーハーネス125などを保
護する。
【0012】また、負荷127あるいはこの負荷127
と保護装置121とを接続しているワイヤーハーネス1
25に何らかの異常が発生し、可溶導線129に大きな
電流が流れていても、これが許容値を越えていないと
き、可溶導体129に流れている電流によって可溶導体
129が発熱し、コイル132の温度が上昇する。そし
て、可溶導体129に大きな電流が流れ始めてから、所
定時間が経過し、コイル132の温度が120℃〜17
0℃の温度まで上昇したとき、コイル132がマルテン
サイト相から母相に遷移して、熱によって軟化している
耐熱被覆130に食い込んで、可溶導線129に接触
し、バッテリー123のプラス端子→電源ターミナル1
24→可溶導線129→コイル132→外部ターミナル
133→バッテリー123のマイナス端子なる経路で、
可溶導体129に大きな短絡電流が流れ、これが溶断す
る。
【0013】これにより、予め設定されている時間以
上、許容値以下の電流が流れたときにも、回路を遮断し
て、ワイヤーハーネス125や負荷127などを保護す
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の保護装置101、121では、次に述べるような
問題があった。
【0015】まず、図8に示す保護装置101では、熱
膨張率が異なる2種類の金属を張り合わせたバイメタル
112を使用して、可溶体110に大きな電流が流れて
いるかどうかを検出するようにしているので、可溶体1
10に流れる電流の大きさが変化すると、バイメタル1
12が変形して、回路を遮断するまでの時間が変化す
る。
【0016】このため、大きな電流が断続的に流れるよ
うに故障が発生したとき、可溶体110の温度がある程
度以上、上昇しなくなり、保護装置101が回路を遮断
する前に、ワイヤーハーネス106や負荷108などが
燃え出してしまう恐れがあった。
【0017】また、図9に示す保護装置121では、形
状記憶合金によって構成されるコイル132を使用し
て、可溶導線129に大きな電流が流れているかどうか
を検出するようにしているので、図8に示す保護装置1
01と同様に、可溶導線129に流れる電流の大きさが
変化すると、コイル132が変形して、回路を遮断する
までの時間が変化する。
【0018】このため、大きな電流が断続的に流れるよ
うに故障が発生したとき、可溶導体129の温度がある
程度以上、上昇しなくなり、保護装置121が回路を遮
断する前に、ワイヤーハーネス125や負荷127など
が燃え出してしまう恐れがあった。
【0019】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、車両が衝突した場合などのように、ワイヤーハーネ
スや負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを検出し
て回路を確実に遮断し、これによってワイヤーハーネス
などのショートに起因する車両火災の発生を未然に防止
して、安全性を飛躍的に向上させることができる電流遮
断装置を提供することを目的としている。
【0020】また、請求項2では、高い熱伝導率を持つ
伝熱部材を使用して、ヒータ部で得られた熱を低融点部
材に伝え、この低融点部材の所定部分を溶断させること
ができ、これによって車両が衝突した場合などのよう
に、ワイヤーハーネスや負荷などが損傷した恐れが高い
とき、これを検出してすぐに回路を遮断し、安全性を飛
躍的に向上させることができる電流遮断装置を提供する
ことを目的としている。
【0021】また、請求項3では、ヒータ部によって得
られた熱を低融点部材に直接、伝えて、この低融点部材
の所定部分を溶断させることができ、これによってヒー
タ部の小型化を図りながら、車両が衝突した場合などの
ように、ワイヤーハーネスや負荷などが損傷した恐れが
高いとき、これを検出してすぐに回路を遮断し、安全性
を飛躍的に向上させることができる電流遮断装置を提供
することを目的としている。
【0022】また、請求項4では、低融点部材が融解し
たとき、プッシュピンによって、低融点部材の切断を補
助することにより、低融点部材が融解したとき、これを
確実に切断することができ、これによって車両が衝突し
た場合などのように、ワイヤーハーネスや負荷などが損
傷した恐れが高いとき、これを検出してすぐに、かつ確
実に回路を遮断し、安全性を飛躍的に向上させることが
できる電流遮断装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、車両に設けられたバッテ
リーと、前記車両に設けられた電気負荷との間に介挿さ
れ、回路遮断信号が入力されたときに回路を遮断して、
前記電気負荷に対するバッテリー電圧の供給を断つ電流
遮断装置において、一端が前記バッテリー側に接続さ
れ、他端が前記電気負荷側に接続される低融点部材と、
回路遮断信号が入力されたとき、発熱して、前記低融点
部材を融解させ、前記バッテリーと前記電気負荷との間
を遮断させるヒータ部とを備えたことを特徴としてい
る。
【0024】また、請求項2では、請求項1に記載の電
流遮断装置において、前記ヒータ部と前記低融点部材と
の間に1または複数の伝熱部材を介挿し、この伝熱部材
が持つ伝熱作用によって、前記ヒータ部で得られた熱を
前記低融点部材に伝えることを特徴としている。
【0025】また、請求項3では、請求項1に記載の電
流遮断装置において、前記ヒータ部は、前記低融点部材
の1箇所または複数箇所に直接、接触し、前記ヒータ部
で得られた熱を前記低融点部材に直接、伝えることを特
徴としている。
【0026】また、請求項4では、請求項1、2、3の
いずれかに記載の電流遮断装置において、前記低融点部
材の前記伝熱部材で支持されていない部分を常時、圧す
るプッシュピンを設け、前記低融点部材が融解したと
き、前記プッシュピンによって、前記低融点部材の切断
を補助することを特徴としている。
【0027】上記の構成により、請求項1では、低融点
部材の一端をバッテリー側に接続するとともに、他端を
電気負荷側に接続し、回路遮断信号が入力されたとき、
ヒータ部を発熱させて、低融点部材を融解させ、バッテ
リーと電気負荷との間を遮断させることにより、車両が
衝突した場合などのように、ワイヤーハーネスや負荷な
どが損傷した恐れが高いとき、これを検出して回路を確
実に遮断し、これによってワイヤーハーネスなどのショ
ートに起因する車両火災の発生を未然に防止して、安全
性を飛躍的に向上させる。
【0028】また、請求項2では、ヒータ部と低融点部
材との間に1つまたは複数の伝熱部材を介挿し、この伝
熱部材が持つ伝熱作用によって、ヒータ部で得られた熱
を低融点部材に伝えることにより、高い熱伝導率を持つ
伝熱部材を使用して、ヒータ部で得られた熱を低融点部
材に伝え、この低融点部材の所定部分を溶断させ、これ
によって車両が衝突した場合などのように、ワイヤーハ
ーネスや負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを検
出してすぐに回路を遮断し、安全性を飛躍的に向上させ
る。
【0029】また、請求項3では、低融点部材の1箇所
または複数箇所にヒータ部を直接、接触させ、ヒータ部
で得られた熱を低融点部材に直接、伝えることにより、
ヒータ部によって得られた熱を低融点部材に直接、伝え
て、この低融点部材の所定部分を溶断させ、これによっ
てヒータ部の小型化を図りながら、車両が衝突した場合
などのように、ワイヤーハーネスや負荷などが損傷した
恐れが高いとき、これを検出してすぐに回路を遮断し、
安全性を飛躍的に向上させる。
【0030】また、請求項4では、低融点部材の伝熱部
材で支持されていない部分を常時、圧するプッシュピン
を設け、低融点部材が融解したとき、プッシュピンによ
って、低融点部材の切断を補助することにより、低融点
部材が融解したとき、プッシュピンによって、低融点部
材の切断を補助し、これを確実に切断し、これによって
車両が衝突した場合などのように、ワイヤーハーネスや
負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを検出してす
ぐに、かつ確実に回路を遮断し、安全性を飛躍的に向上
させる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明による電流遮断装置
の実施の形態のうち、請求項1、2に対応する電流遮断
装置を使用した電装システムの一例を示すブロック図で
ある。
【0032】この図に示す電装システム1は、マイナス
端子が車両のボディなどに接続されるバッテリー2と、
車両のエンジンルームなどに配置され、電線9を介し
て、バッテリー2のプラス端子から出力されるバッテリ
ー電圧を受ける電源分配箱3と、車両に設けられたエア
ーバック用加速度センサなどから衝撃検知信号が出力さ
れたとき、これを検知して、電源分配箱3に回路遮断電
流を流すコントロールユニット4と、電源分配箱3内に
配置され、コントロールユニット4から回路遮断電流が
出力されていないとき、バッテリー2のプラス端子から
出力されるバッテリー電圧を各電気系統に分配し、また
コントロールユニット4から回路遮断電流が出力された
とき、溶断して、各電気系統に対する給電を中止する電
流遮断装置5aと、電源分配箱3内に配置され、電流遮
断装置5aから出力される各電気系統毎のバッテリー電
圧を受け、ワイヤーハーネス6を構成する各電線7を介
して、リアユニット、ルームユニット、エンジンルーム
ユニット、始動モータなどの各負荷にそれぞれバッテリ
ー電圧を供給し、過電流状態となったとき、溶断して、
各負荷に対する給電を中止する複数の大電流ヒューズ8
とを備えている。
【0033】そして、車両のイグニッションスイッチな
どか操作され、バッテリー2のプラス端子→電線9→電
流遮断装置5a→各大電流ヒューズ8→ワイヤーハーネ
ス6を構成する各電線7→各負荷→バッテリー2のマイ
ナス端子なる経路で、電流が流れているとき、各負荷あ
るいはこれらの各負荷と電源分配装置3とを接続してい
るワイヤーハーネス6に何らかの異常が発生して、各大
電流ヒューズ8に許容値以上の電流が流れたとき、これ
らが発熱して溶断し、各負荷やワイヤーハーネス6など
を保護する。
【0034】また、この電装システム1を搭載した車両
が他の車両などに衝突して、エアーバック用加速度セン
サから衝撃検知信号が出力され、コントロールユニット
4から回路遮断電流が出力されたとき、電源分配箱3内
に設けられた電流遮断装置5aが動作して、回路を遮断
し、衝突によって損傷を受けた恐れがあるワイヤーハー
ネス6や各負荷に対するバッテリー電圧の供給を中止す
る。
【0035】次に、図2に示す平面図、図3に示す断面
図を参照しながら、上述した電流遮断装置5a、各大電
流ヒューズ8について、詳細に説明する。
【0036】まず、図2に示すように、上述した電流遮
断装置5aは、電源分配箱3に形成された凹部10内の
左側(図2、図3において、左側)に固定された長板状
の絶縁部材によって構成される電源側ヒータコア11
と、凹部内の右側(図2、図3において、右側)に固定
された長板状の絶縁部材によって構成される負荷側ヒー
タコア12と、中央部分にボルト挿通穴が形成された金
属板などによって構成されるバスバー13と、樹脂中に
銅短繊維、銅粉、これらを結合するバインダなどを混合
した導電性複合材などを射出成形して、各一端側がバス
バー13と一体化されるように形成されるとともに、各
他端にボルト挿通穴が形成される複数の導電性樹脂板1
4と、電源側ヒートコア11上に垂設されるボルト15
およびこのボルト15にねじ込まれるナット16によっ
て構成され、ボルト15にバスバー13、電線9のター
ミナル18が挿通された後、ボルト15にナット16が
ねじ込まれて、これらを機械的、電気的に接続するボル
トナット機構17とを備えている。
【0037】さらに、この電流遮断装置5aは、負荷側
ヒートコア12上にそれぞれ垂設される複数のボルト1
9およびこれらの各ボルト19にそれぞれねじ込まれる
複数のナット20によって構成され、ボルト19に導電
性樹脂板14の他端、大電流ヒューズ8の電源側ターミ
ナル27が挿通された後、ボルト19にナット20がね
じ込まれて、これらを機械的、電気的に接続する複数の
ボルトナット機構21と、図3に示すように、電源側ヒ
ートコア11、負荷側ヒートコア12によって支持され
る板状の耐熱板22およびこの耐熱板22内に収納され
るヒータ線23によって構成され、電線24を介して、
コントロールユニット4から回路遮断電流が供給された
とき、発熱するヒータ板25と、このヒータ板25の各
上部と各導電性樹脂板14との間にそれぞれ介挿され、
ヒータ板25によって得られた熱を各導電性樹脂板14
の中央部分に伝達して、これらを溶断させる複数の伝熱
部材26とを備えている。
【0038】そして、バスバー13によって、電線9を
介して供給されるバッテリー電圧を各導電性樹脂板14
に伝えるとともに、これら各導電性樹脂板14を介し
て、各大電流ヒューズ8に供給しながら、コントロール
ユニット4から回路遮断電流が出力されたとき、ヒータ
板25を発熱させ、これによって得れた熱を各伝熱部材
26を介し、各導電性樹脂板14に伝えて、これらを溶
断させ、各大電流ヒューズ8に対する給電を停止する。
【0039】また、各大電流ヒューズ8はそれぞれ図3
に示すように、銅合金板などの金属板をクランク状に曲
げて形成され、その一端に形成された電源側ターミナル
27がボルトナット機構21によって各導電性樹脂板1
4にそれぞれ接続される電源側接続板28と、銅合金板
などの金属板をクランク状に曲げ、その一端に負荷側側
ターミナル29が形成されるとともに、その他端が電源
側接続板28の各他端とそれぞれ重なるように配置され
る負荷側接続板30と、低融点金属などによって構成さ
れ、電源側接続板28の他端と負荷側接続板30の他端
とをそれぞれ結合させるヒューズ部31と、このヒュー
ズ部31、電源側接続板28の上部側、負荷側接続板3
0の上部側を覆うように配置され、ヒューズ部31など
が溶断しても、これが周囲に飛び散らないようにする逆
カップ状のカバー32と、ボルト33およびナット34
によって構成され、負荷側接続板30の一端に形成され
た負荷側ターミナル29とワイヤーハーネス6を構成す
る電線7のターミナル36とを機械的、電気的に接続す
るボルトナット機構35とを備えている。
【0040】そして、各導電性樹脂板14を介して供給
されるバッテリー電圧を各電線7に伝えて、各負荷に供
給しながら、これらの各負荷やワイヤーハーネス6に何
らかの異常が発生して、予め設定されている許容値以上
の電流が流れ、ヒューズ部31の温度が予め設定されて
いる温度以上になったとき、これを溶断させて、負荷や
ワイヤーハーネス6などに対する給電を中止し、これら
を保護する。
【0041】このように、この実施の形態においては、
車両が他の車両などに衝突して、エアーバック用加速度
センサから衝撃検知信号が出力され、コントロールユニ
ット4から回路遮断電流が出力されたとき、電源分配箱
3内に設けられたヒータ板25を発熱させて、各導電性
樹脂板14を溶断させ、衝突によって損傷を受けた恐れ
があるワイヤーハーネス6や負荷に対するバッテリー電
圧の供給を中止するようにしているので、車両が衝突し
た場合などのように、ワイヤーハーネス6や負荷などが
損傷した恐れが高いとき、これを検出して回路を確実に
遮断し、これによってワイヤーハーネス6などのショー
トに起因する車両火災の発生を未然に防止して、安全性
を飛躍的に向上させることができる(請求項1の効
果)。
【0042】また、この実施の形態では、電流遮断装置
5aを構成するバスバー13、各導電性樹脂板14など
を板状に形成し、電流遮断装置5a全体の形状を平板状
にしているので、電源分配箱3などに収め易くすること
できる。
【0043】また、この実施の形態では、電流遮断装置
5aを一度、動作させて、バスバー13と一体化された
各導電性樹脂板14を溶断させた後、各導電性樹脂板1
4とこれらの各導電性樹脂板14と一体化されたバスバ
ー13とを交換するだけで、回路を復旧させることがで
き、これによって車両が衝突した後の修復処理を容易に
することができる(請求項1の効果)。
【0044】また、この実施の形態では、複数の伝熱部
材26を使用して、ヒータ板25によって得られた熱を
各導電性樹脂板14の中央部分に伝えるようにしている
ので、各導電性樹脂板14の予め設定されている部分を
溶断させることができ、これによって車両が衝突した場
合などのように、ワイヤーハーネス6や負荷などが損傷
した恐れが高いとき、これを検出してすぐに回路を遮断
し、安全性を飛躍的に向上させることができる(請求項
2の効果)さらに、この実施の形態では、ヒータ板25
が発熱したとき、樹脂中に銅短繊維、銅粉、これらを結
合するバインダなどを混合した導電性複合材などを射出
成形して形成した複数の導電性樹脂板14を溶断させる
ようにしているので、各導電性樹脂板14中の銅短繊
維、銅粉、が融解しても、バインダなどによってこれが
周囲に飛び散らないようにすることができる。
【0045】図4は本発明による電流遮断装置の一実施
の形態のうち、請求項1、2、4に対応する電流遮断装
置の平面図である。なお、この図において、図2、図3
の各部と同じ部分には、同じ符号が付してある。
【0046】この図に示す電流遮断装置5bが図2、図
3に示す電流遮断装置5aと異なる点は、各導電製樹脂
板14毎に、かつ各導電性樹脂板14の中央部分を避け
るように、各導電性樹脂板14の下面とヒータ板25と
の間に2つの伝熱部材40を配置するとともに、図5に
示すように、電源分配箱3の上部を閉じるカバー41の
内側に複数の導電樹脂遮断用プッシュピン機構42を設
けて、各導電性樹脂板14の中央上部に常時、圧力を加
え、これによってヒータ板25が発熱し、各伝熱部材4
0を介して各導電性樹脂板14の両側に熱が加えられ、
これの各導電性樹脂板14に含まれている銅短繊維、銅
粉末などの低融点金属が融解したとき、金属自身の表面
張力で各導電性樹脂板14が溶断しにくいときでも、各
導電樹脂遮断用プッシュピン機構42の付勢力によっ
て、各導電性樹脂板14の中央部分を下側に圧し、これ
らの各導電性樹脂板14を即断させるようにしたことで
ある。
【0047】この場合、各導電樹脂遮断用プッシュピン
機構42は、図5に示すように、それぞれカバー41の
内側中央部分に等間隔で固定された円筒部材によって構
成される固定筒部44と、底板を有する絶縁性の円筒部
材によって構成され、固定筒部44にスライド自在に挿
通される可動筒部45と、この可動筒部45内に垂設さ
れる中軸46と、固定筒部44内に収納され、可動筒部
45を常時、下側に付勢する圧縮バネ47とを備えてお
り、電源分配箱3の上面側がカバー41で閉止されてい
るとき、各導電性樹脂板14の中央部分を常時、下側に
付勢して、各導電性樹脂板14が溶解したとき、これを
確実に切断する。
【0048】このように、この実施の形態では、各導電
性樹脂板14の下面両端に2つの伝熱部材40を介挿す
るとともに、カバー41に設けられた各導電樹脂遮断用
プッシュピン機構42によって各導電性樹脂板14の中
央部分を常時、下方に付勢し、コントロールユニット4
から回路遮断電流が出力され、ヒータ板25が発熱し
て、各導電性樹脂板14に熱が加えられたとき、各導電
性樹脂板14の中央部分を常時、下側に付勢している、
各導電樹脂遮断用プッシュピン機構42によって、これ
ら各導電性樹脂板14の切断を補助するようにしている
ので、各導電性樹脂板14中の低融点金属が融解したと
き、各導電樹脂遮断用プッシュピン機構42によって、
各導電性樹脂板14を確実に切断することができ、これ
によって車両が衝突した場合などのように、ワイヤーハ
ーネス6や負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを
検出してすぐに、かつ確実に回路を遮断し、安全性を飛
躍的に向上させることができる(請求項1、4の効
果)。
【0049】また、この実施の形態では、複数の伝熱部
材40を使用して、ヒータ板25によって得られた熱を
各導電性樹脂板14の両側に伝えるようにしているの
で、各導電樹脂遮断用プッシュピン機構42によって、
付勢されている中央部分を溶断させることができ、これ
によって車両が衝突した場合などのように、ワイヤーハ
ーネス6や負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを
検出してすぐに回路を遮断し、安全性を飛躍的に向上さ
せることができる(請求項2の効果) 図6は本発明による電流遮断装置の実施の形態のうち、
請求項1、3、4に対応する電流遮断装置の断面図であ
る。なお、この図において、図2、図3の各部と同じ部
分には、同じ符号が付してある。
【0050】この図に示す電流遮断装置5cが図2、図
3に示す電流遮断装置5aと異なる点は、各導電性樹脂
板14の中央部分を避けるように、各導電性樹脂板14
の下面に2本のヒータ管50を配置し、これら各ヒータ
管50を各導電性樹脂板14に直接、接触させるととも
に、電源分配箱3のカバー51に複数の導電樹脂遮断用
プッシュピン機構52を設け、各導電性樹脂板14の中
央上部に常時、圧力を加え、これによって各ヒータ管5
0が発熱し、各導電性樹脂板14に熱が加えられて、こ
れの各導電性樹脂板14に含まれている低融点金属が融
解したとき、金属自身の表面張力で各導電性樹脂板14
が溶断しにくいときでも、各導電樹脂遮断用プッシュピ
ン機構52の付勢力によって、各導電性樹脂板14の中
央部分を下側に圧し、これらの各導電性樹脂板14を即
断させるようにしたことである。
【0051】この場合、各ヒータ管50は、それぞれ図
7に示すように、耐熱性のガラス管などによって構成さ
れる耐熱管53と、これらの各耐熱管53内に収納され
るヒータ線54とを備えており、一方のヒータ管50の
一端が電線55を介して、バスバー13に接続されると
ともに、このヒータ管50の他端が電線56を介して、
他方のヒータ管50の一端に接続され、さらにこのヒー
タ管50の他端が電線24を介して、コントロールユニ
ット4に接続される。
【0052】そして、各導電性樹脂板14の中央部分を
避けるように、各導電性樹脂板14の下面に配置され
て、これらの各導電性樹脂板14の下面に直接接触し、
コントロールユニット4から回路遮断電流が出力された
とき、発熱して、各導電性樹脂板14の中央部分を両側
から加熱し、これらを溶断させる。
【0053】また、各導電樹脂遮断用プッシュピン機構
52はそれぞれカバー51の内側中央部分に等間隔で固
定された円筒部材によって構成される固定筒部57と、
底板を有する絶縁性の円筒部材によって構成され、固定
筒部57にスライド自在に挿通される可動筒部58と、
この可動筒部58内に垂設される中軸59と、固定筒部
57内に収納され、可動筒部58を常時、下側に付勢す
る圧縮バネ60とを備えており、電源分配箱3の上面側
がカバー51で閉止されているとき、各導電性樹脂板1
4の中央部分を常時、下側に付勢して、各導電性樹脂板
14が溶解したとき、これを確実に切断させる。
【0054】このように、この実施の形態では、各導電
性樹脂板14の下面両端に各ヒータ管50を直接、接触
させるとともに、カバー51に設けられた各導電樹脂遮
断用プッシュピン機構52によって、各導電性樹脂板1
4の中央部分を常時、下方に付勢し、コントロールユニ
ット4から回路遮断電流が出力されて、各ヒータ管50
が発熱し、各導電性樹脂板14に熱が加えられたとき、
各導電性樹脂板14の中央部分を下側に付勢している各
導電樹脂遮断用プッシュピン機構52によって、各導電
性樹脂板14の切断を補助するようにしているので、各
導電性樹脂板14中の低融点金属が融解したとき、各導
電樹脂遮断用プッシュピン機構52によって、各導電性
樹脂板14を確実に切断することができ、これによって
車両が衝突した場合などのように、ワイヤーハーネス6
や負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを検出して
すぐに、かつ確実に回路を遮断し、安全性を飛躍的に向
上させることができる(請求項1、4の効果)。
【0055】また、この実施の形態では、各ヒータ管5
0を各導電性樹脂板14の下面に直接、接触させて、各
導電性樹脂板14の中央部分を両側から加熱するように
しているので、各導電性樹脂板14を溶断するのに必要
な熱量を小さくして、各ヒータ管50を小型化すること
ができる(請求項3の効果)。
【0056】また、上述した各実施の形態では、長板状
に形成された導電性樹脂板14を使用するようにしてい
るが、他の形状、例えば線状に形成された導電性樹脂部
材、または棒状に形成された導電性樹脂部材、波目板状
に形成された導電性樹脂部材などを使用するようにして
も良い。
【0057】この際、各導電性樹脂板として、波目板状
に形成された導電性樹脂部材を使用すれば、各伝熱部材
26、40、各ヒータ管50と直接、接触する面積を広
げることができ、これによって少ない発熱量でも、これ
を確実に溶断させることができるとともに、熱によって
各導電性樹脂板が熱膨張、熱収縮を起こしても、これを
吸収させて、各導電性樹脂板が機械的に破損しないよう
にすることができる。
【0058】また、上述した各実施の形態では、樹脂中
に銅短繊維、銅粉、これらを結合するバインダなどを混
合した導電性複合材などを射出成形して形成した導電性
樹脂板14を使用するようにしているが、半田など、低
融点金属を板状にした低融点金属板を使用しても良い。
【0059】この際、低融点金属板が溶断したとき、周
囲に低融点金属が飛び散ることから、各低融点金属板を
それぞれ覆うようなカバーを設けることにより、上述し
た各実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の電流遮断装置では、車両が衝突した場合などの
ように、ワイヤーハーネスや負荷などが損傷した恐れが
高いとき、これを検出して回路を確実に遮断し、これに
よってワイヤーハーネスなどのショートに起因する車両
火災の発生を未然に防止して、安全性を飛躍的に向上さ
せることができる。
【0061】また、請求項2の電流遮断装置では、高い
熱伝導率を持つ伝熱部材を使用して、ヒータ部で得られ
た熱を低融点部材に伝え、この低融点部材の所定部分を
溶断させることができ、これによって車両が衝突した場
合などのように、ワイヤーハーネスや負荷などが損傷し
た恐れが高いとき、これを検出してすぐに回路を遮断
し、安全性を飛躍的に向上させることができる。
【0062】また、請求項3の電流遮断装置では、ヒー
タ部によって得られた熱を低融点部材に直接、伝えて、
この低融点部材の所定部分を溶断させることができ、こ
れによってヒータ部の小型化を図りながら、車両が衝突
した場合などのように、ワイヤーハーネスや負荷などが
損傷した恐れが高いとき、これを検出してすぐに回路を
遮断し、安全性を飛躍的に向上させることができる。
【0063】また、請求項4の電流遮断装置では、低融
点部材が融解したとき、プッシュピンによって、低融点
部材の切断を補助することにより、低融点部材が融解し
たとき、これを確実に切断することができ、これによっ
て車両が衝突した場合などのように、ワイヤーハーネス
や負荷などが損傷した恐れが高いとき、これを検出して
すぐに、かつ確実に回路を遮断し、安全性を飛躍的に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電流遮断装置の実施の形態のう
ち、請求項1、2に対応する電流遮断装置を使用した電
装システムの一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す電流遮断装置の詳細な構成例を示す
平面図である。
【図3】図1に示す電流遮断装置の詳細な構成例を示す
断面図である。
【図4】本発明による電流遮断装置の実施の形態のう
ち、請求項1、2、4に対応する電流遮断装置の平面図
である。
【図5】図4に示す電流遮断装置の詳細な構成例を示す
断面図である。
【図6】本発明による電流遮断装置の実施の形態のう
ち、請求項1、3、4に対応する電流遮断装置の断面図
である。
【図7】図6に示す各ヒータ管の詳細な構成例を示す斜
視図である。
【図8】従来から知られている保護装置のうち、バイメ
タルを使用した保護装置の一例を示す断面図である。
【図9】従来から知られている保護装置のうち、形状記
憶合金を使用した保護装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:電装システム 2:バッテリー 3:電源分配箱 4:コントロールユニット 5a、5b、5c:電流遮断装置 6:ワイヤーハーネス 7、9、24、55、56:電線 8:大電流ヒューズ 10:凹部 11:電源側ヒータコア 12:負荷側ヒータコア 13:バスバー 14:導電性樹脂板(低融点部材) 15、19、33:ボルト 16、20、34:ナット 17、21、35:ボルトナット機構 18、36:ターミナル 22:耐熱板 23、54:ヒータ線 25、50:ヒータ板(ヒータ部) 26、40:伝熱部材 27:電源側ターミナル 28:電源側接続板 29:負荷側ターミナル 30:負荷側接続板 31:ヒューズ部 32、41、51:カバー 42、52:導電樹脂遮断用プッシュピン機構(プッシ
ュピン) 44、57:固定筒部 45、58:可動筒部 46、59:中軸 47、60:圧縮バネ 53:耐熱管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられたバッテリーと、前記車
    両に設けられた電気負荷との間に介挿され、回路遮断信
    号が入力されたときに回路を遮断して、前記電気負荷に
    対するバッテリー電圧の供給を断つ電流遮断装置におい
    て、 一端が前記バッテリー側に接続され、他端が前記電気負
    荷側に接続される低融点部材と、 回路遮断信号が入力されたときに発熱して、前記低融点
    部材を融解させ、前記バッテリーと前記電気負荷との間
    を遮断させるヒータ部と、 を備えたことを特徴とする電流遮断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電流遮断装置におい
    て、 前記ヒータ部と前記低融点部材との間に1または複数の
    伝熱部材を介挿し、この伝熱部材が持つ伝熱作用によっ
    て、前記ヒータ部で得られた熱を前記低融点部材に伝え
    る、 ことを特徴とする電流遮断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電流遮断装置におい
    て、 前記ヒータ部は、前記低融点部材の1箇所または複数箇
    所に直接、接触し、前記ヒータ部で得られた熱を前記低
    融点部材に直接、伝える、 ことを特徴とする電流遮断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれかに記載の電
    流遮断装置において、 前記低融点部材の前記伝熱部材で支持されていない部分
    を常時、圧するプッシュピンを設け、前記低融点部材が
    融解したとき、前記プッシュピンによって、前記低融点
    部材の切断を補助する、 ことを特徴とすることを特徴とする電流遮断装置。
JP5850598A 1998-03-10 1998-03-10 電流遮断装置 Pending JPH11260222A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003057536A1 (en) * 2000-09-15 2003-07-17 Se Jin Oh Power supply apparatus for prevention of vehicle fire
JP2009099404A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Mitsubishi Electric Corp 電流遮断装置
JP2009259569A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 電流遮断装置及びその製造方法
CN103419599A (zh) * 2012-04-04 2013-12-04 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于控制位于车厢内的高压加热器的远程高压开关
WO2014065484A1 (ko) * 2012-10-22 2014-05-01 태성전장주식회사 대 전류 전원 자동 차단장치

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CN103419599A (zh) * 2012-04-04 2013-12-04 通用汽车环球科技运作有限责任公司 用于控制位于车厢内的高压加热器的远程高压开关
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