JP2000149744A - 回路遮断装置 - Google Patents

回路遮断装置

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JP2000149744A
JP2000149744A JP10325598A JP32559898A JP2000149744A JP 2000149744 A JP2000149744 A JP 2000149744A JP 10325598 A JP10325598 A JP 10325598A JP 32559898 A JP32559898 A JP 32559898A JP 2000149744 A JP2000149744 A JP 2000149744A
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JP
Japan
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elastic member
heating
heating agent
connection terminal
leaf spring
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JP10325598A
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Noboru Yamaguchi
昇 山口
Mitsuaki Morimoto
充晃 森本
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の異常信号が入力されたとき、回路を短
時間で且つ確実に遮断して、電気部品を保護することが
できる回路遮断装置を提供する。 【解決手段】 回路遮断装置は、第1のバスバー11に
一端が接続され、一端から他端にわたって略円弧状をな
す板バネ15と、この板バネ15を略直線状にした状態
で板バネ15の他端と第2のバスバー19とを接合する
ハンダ等の低融点金属23と、この低融点金属23の近
傍に配置され、加熱剤27を充填したテルミットケース
25と、車両の異常時にリード線31を介して送られて
くる外部からの異常信号によりテルミットケース25に
充填された加熱剤27に着火する着火部29とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気回路を短時間
で遮断する回路遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられる電装システムでは、パ
ワーウインドウ等の負荷に何らかの異常が発生したり、
バッテリーと各負荷とを接続している複数の電線によっ
て構成されたワイヤーハーネス等に何らかの異常が発生
したとき、バッテリーと、ワイヤーハーネスとの間に介
挿された大電流ヒューズを溶断させて、バッテリーと、
ワイヤーハーネスとの間を遮断し、これによって各負荷
やワイヤーハーネス等が焼損するのを防止している。
【0003】しかしながら、このような大電流ヒューズ
を使用した電装システムでは、パワーウインドウ等の負
荷に何らかの異常が発生したり、バッテリーと各負荷と
を接続しているワイヤーハーネス等に何らかの異常が発
生したりしても、大電流ヒューズに予め設定されている
許容値以上の電流が流れないと、これが溶断しないこと
から、許容値に近い大きな電流が連続的に流れていると
き、これを検知して、バッテリーと、ワイヤーハーネス
との間を遮断する各種の保護装置が開発されている。
【0004】図9は保護装置のうち、バイメタルを使用
した保護装置の一例を示す断面図である。図9に示す保
護装置は、絶縁樹脂などによって構成され、上部側にヒ
ューズ収納部102が形成されたハウジング103と、
このハウジング103のヒューズ収納部102を開閉自
在に閉止する蓋113と、上端部分がヒューズ収納部1
02内に突出し、下端が外部に露出するように、ハウジ
ング103の下側に配置され、外部に露出した部分がバ
ッテリー104のプラス端子に接続される電源ターミナ
ル105と、上端部分がヒューズ収納部102に突出
し、下端が外部に露出するように、ハウジング103の
下側に配置され、外部に露出した部分がワイヤーハーネ
ス106を構成する電線107を介して負荷108に接
続される負荷ターミナル109と、ヒューズ収納部10
2内に配置された低融点金属などによって構成され、そ
の一端が電源ターミナル105の上端に接続され、他端
が負荷ターミナル109の上端に接続される可溶体11
0と、電源ターミナル105、負荷ターミナル109の
中間位置となるように、かつ下端が外部に露出するよう
に、ハウジング103の下側に配置され、外部に露出し
た部分がバッテリー104のマイナス端子に接続される
中間ターミナル111と、2種類の金属を張り合わせた
長板状部材によって構成され、下端側が中間ターミナル
111の上端に接続され、上端側がL字状に曲げられて
可溶体110と対向するように配置されるバイメタル1
12とを備えている。
【0005】そして、車両のイグニッションスイッチ等
が操作され、バッテリー104のプラス端子、電源ター
ミナル105、可溶体110、負荷ターミナル109、
ワイヤーハーネス106の電線107、負荷108、バ
ッテリー104のマイナス端子なる経路で、電流が流れ
ているとき、負荷108あるいはこの負荷108と保護
装置101とを接続しているワイヤーハーネス106に
何らかの異常が発生して、可溶体110に許容値以上の
電流が流れたとき、これが発熱して溶断し、負荷108
やワイヤーハーネス106などを保護する。
【0006】また、負荷108あるいは負荷108と保
護装置101とを接続しているワイヤーハーネス106
に何らかの異常が発生し、可溶体110に大きな電流が
流れていても、これが許容値を越えていないとき、可溶
体110に流れている電流によって可溶体110が発熱
し、バイメタル112が変形を開始する。そして、可溶
体110に大きな電流が流れ始めてから、所定時間が経
過した時点で、バイメタル112の先端が可溶体110
に接触して、バッテリー104のプラス端子、電源ター
ミナル105、可溶体110、中間ターミナル111、
バッテリー104のマイナス端子なる経路で、可溶体1
10に大きな短絡電流が流れ、これが溶断する。
【0007】これにより、予め設定されている時間以
上、許容値以下の電流が流れたときにも、回路を遮断し
て、ワイヤーハーネス106や負荷108などを保護す
る。
【0008】また、このような保護装置101以外に保
護装置として、図10に示す保護装置121も開発され
ている。
【0009】図10に示す保護装置121は、絶縁樹脂
などによって構成されるハウジング122と、このハウ
ジング122の一側面側に埋設され、下端部分がバッテ
リー123のプラス端子に接続される電源ターミナル1
24と、ハウジング122の他側面側に埋設され、下端
部分がワイヤーハーネス125を構成する電線126を
介して負荷127に接続される負荷ターミナル128
と、低融点金属等をU字型に形成した可溶導線129及
び可溶導線129を覆うように形成される耐熱被覆13
0によって構成され、一端が電源ターミナル124の上
端に接続され、他端が負荷ターミナル128の上端に接
続される電線131と、マルテンサイト相になっている
とき、図10に示すように、電線131に巻き付けられ
た形状にされ、120°C〜170°Cの温度まで加熱
されたとき、電線131を締め付ける形状の母相に戻る
形状記憶合金によって構成されるコイル132と、ハウ
ジング122の外部に設けられ、上端がコイル132の
一端に接続され、下端がバッテリー123のマイナス端
子に接続される外部ターミナル133とを備えている。
【0010】そして、車両のイグニッションスイッチ等
が操作され、バッテリー123のプラス端子、電源ター
ミナル124、電線131の可溶体129、負荷ターミ
ナル128、ワイヤーハーネス125の電線126、負
荷127、バッテリー123のマイナス端子なる経路
で、電流が流れているとき、負荷127あるいは負荷1
27と保護装置121とを接続しているワイヤーハーネ
ス125に何らかの異常が発生して、可溶導線129に
許容値以上の電流が流れたとき、これが発熱して溶断
し、負荷127やワイヤーハーネス125などを保護す
る。
【0011】また、負荷127あるいは負荷127と保
護装置121とをワイヤーハーネス125に何らかの異
常が発生し、可溶導線129に大きな電流が流れていて
も、これが許容値を越えていないとき、可溶導線129
に流れている電流によって可溶導線129が発熱し、コ
イル132の温度が上昇する。そして、可溶導線129
に大きな電流が流れ始めてから、所定時間が経過し、コ
イル132の温度が120°C〜170°Cの温度まで
上昇したとき、コイル132がマルテンサイト相から母
相に遷移して、熱によって軟化している耐熱被覆130
に食い込んで、可溶導線129に接触し、バッテリー1
23のプラス端子、電源ターミナル124、可溶導線1
29、コイル132、外部ターミナル133、バッテリ
ー123のマイナス端子なる経路で、可溶導線129に
大きな短絡電流が流れ、これが溶断する。
【0012】これにより、予め設定された時間以上、許
容値以下の電流が流れたときにも、回路を遮断して、ワ
イヤーハーネス125や負荷127などを保護する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の保護装置101、121にあっては、以下に述
べるような問題があった。
【0014】まず、図10に示す保護装置では、熱膨張
率が異なる2種類の金属を張り合わせたバイメタル11
2を使用して、可溶体110に大きな電流が流れている
かどうかを検出しているので、可溶体110に流れる電
流の大きさが変化すると、バイメタル112が変形し
て、回路を遮断するまでの時間が変化する。
【0015】このため、大きな電流が断続的に流れるよ
うな故障が発生したとき、可溶体110の温度がある程
度以上、上昇しなくなり、保護装置101が回路を遮断
する前に、ワイヤーハーネス106や負荷108などが
燃え出してしまう虞れがあった。
【0016】一方、図10に示す保護装置121では、
形状合金記憶によって構成されるコイル132を使用し
て、可溶導線129に大きな電流が流れているかどうか
を検出しているので、可溶導線129に流れる電流の大
きさが変化すると、コイル132が変形して、回路を遮
断するまでの時間が変化する。
【0017】このため、大きな電流が断続的に流れるよ
うな故障が発生したとき、可溶導線129の温度がある
程度以上、上昇しなくなり、保護装置121が回路を遮
断する前に、ワイヤーハーネス125や負荷127など
を過度に発熱させてしまう虞れがあった。
【0018】また、図9及び図10に示す保護装置で
は、熱変形電導部材であるバイメタル112やコイル1
32の熱反応時間が通電電流に左右されていた。さらに
は、熱変形電導部材の熱反応が異常時(過電流通電)に
タイムリーに作動しない場合があった。
【0019】本発明は、車両の異常信号が入力されたと
き、回路を短時間で且つ確実に遮断して、電気部品を保
護することができる回路遮断装置を提供することを課題
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、以下の構成とした。請求項1の発明は、第
1の接続端子に一端が接続され、前記一端から他端にわ
たって略円弧状をなす弾性部材と、この弾性部材を略直
線状にした状態で前記弾性部材の前記他端と第2の接続
端子とを接合する低融点材と、この低融点材の近傍に配
置され、加熱剤を充填した加熱部と、車両の異常時に外
部からの異常信号により前記加熱部に充填された加熱剤
に着火する着火部とを備えることを特徴とする。
【0021】請求項1の発明によれば、外部からの異常
信号により着火部が着火すると、加熱部に充填された加
熱剤が発熱し、その熱により低融点材が溶融する。する
と、弾性部材の他端が第2の接続端子から外れて、略円
弧状の元の位置に復帰するため、弾性部材と第2の接続
端子とが電気的に切断される。このため、第1の接続端
子及び第2の接続端子の電気的接続が遮断されるから、
回路を短時間で且つ確実に遮断して、電気部品を保護す
ることができる。
【0022】請求項2の発明は、第1の接続端子に一端
が接続され、前記一端から他端にわたって略円弧状をな
すと共に前記他端に湾曲部が形成された弾性部材と、側
壁部が第2の接続端子に接触して配置され、加熱剤を充
填した導電性を有する加熱部と、前記弾性部材を略直線
状にした状態で前記弾性部材に形成された前記湾曲部と
前記加熱部に形成された前記側壁部とを接合する低融点
材と、車両の異常時に外部からの異常信号により、前記
加熱部に充填された加熱剤に着火する着火部とを備える
ことを特徴とする。
【0023】請求項2の発明によれば、外部からの異常
信号により着火部が着火すると、加熱部に充填された加
熱剤が発熱し、その熱により低融点材が溶融する。する
と、弾性部材の湾曲部が加熱部の側壁部から外れて、略
円弧状の元の位置に復帰するため、弾性部材と加熱部と
が電気的に切断される。このため、第1の接続端子及び
第2の接続端子の電気的接続が遮断されるから、回路を
短時間で且つ確実に遮断して、電気部品を保護すること
ができる。また、弾性部材を加熱部に直接接合している
ため、熱伝達効率が良好となり、回路の遮断時間をさら
に短縮することができる。さらに、弾性部材の応力が、
剪断方向に働くため、低融点剤による接合部の信頼性を
向上することができる。
【0024】請求項3の発明は、第1の接続端子に一端
が接続され、前記一端から他端にわたって略円弧状をな
す弾性部材と、この弾性部材を略直線状にした状態で前
記弾性部材の前記他端と第2の接続端子とを接合する樹
脂部材を有する接合部と、この接合部の近傍に配置さ
れ、加熱剤を充填した加熱部と、車両の異常時に外部か
らの異常信号により前記加熱部に充填された加熱剤に着
火する着火部とを備えることを特徴とする。
【0025】請求項3の発明によれば、外部からの異常
信号により着火部が着火すると、加熱部に充填された加
熱剤が発熱し、その熱により接合部に有する樹脂部材が
溶融する。すると、弾性部材の他端が第2の接続端子か
ら外れて、略円弧状の元の位置に復帰するため、弾性部
材と第2の接続端子とが電気的に切断される。このた
め、第1の接続端子及び第2の接続端子の電気的接続が
遮断されるから、回路を短時間で且つ確実に遮断して、
電気部品を保護することができる。また、接合部に加わ
る接触荷重を一定に保つことができる。
【0026】請求項4の発明では、前記弾性部材が、導
電バネ材からなることを特徴とするもので、導電性が良
好でしかも弾性力が大きいため、遮断時間を短縮するこ
とができる。
【0027】請求項5の発明では、前記加熱剤は、金属
酸化物の粉末、アルミニウムの粉末とを混合させたテル
ミット剤であることを特徴とするもので、テルミット反
応によりテルミット反応熱を発生することができる。
【0028】請求項6の発明では、前記弾性部材を略直
線形状にした状態で前記弾性部材の前記他端と前記第2
の接続端子とを接合する低融点材を備えることを特徴と
するもので、樹脂部材及び低融点材の溶融により回路を
遮断することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回路遮断装置の実
施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0030】<第1の実施の形態>図1は第1の実施の
形態の回路遮断装置の断面図である。図2は第1の実施
の形態の回路遮断装置の上面図である。
【0031】図1に示す回路遮断装置において、板状の
長い第1のバスバー11は、例えば、銅または銅合金か
らなり、この第1のバスバー11には第1の丸穴部13
が形成されている。第1のバスバー11の上部には板状
の長い板バネ15が配置されている。
【0032】この板バネ15は、例えば、導電率の高い
ベリリウム銅からなり、この板バネ15には第1の丸穴
部13と略同一径の丸穴部17が形成されており、第1
の丸穴部13と丸穴部17とを貫通する図示しないボル
トにより第1のバスバー11と板バネ15とが固定され
て電気的に接続可能となっている。
【0033】板バネ15は、弾性部材であり、所定の外
圧が加わったときに実線で示すようにほぼ直線状とな
り、外圧が加わらないときには点線で示すように先端付
近が上方に跳ね上がって略円弧状をなすようになってい
る。
【0034】また、第2の丸穴部21が形成された板状
の長い第2のバスバー19は、例えば、銅または銅合金
からなり、板バネ15の下部に配置されている。第2の
バスバー19と直線形状にある板バネ15とがハンダ
(例えば、融点が200°〜300°)等の低融点材と
しての低融点金属23により接合されている。このた
め、板バネ15及び低融点金属23を介して第1のバス
バー11と第2のバスバー19とが電気的に接続可能と
なっている。
【0035】低融点金属23としては、例えば、Sn、
Pb、Zn、Al及びCuから選ばれる少なくとも1種
の金属からなる。
【0036】また、第2のバスバー19の下部にはこの
第2のバスバー19の近傍または第2のバスバー19に
接触して上部が開口されたテルミットケース25が配置
されており、このテルミットケース25には加熱剤27
が充填されている。テルミットケース25は、熱伝導度
が良く、加熱剤27の発熱で溶けない、例えば、黄銅、
銅、ステンレス等を用いると良い。
【0037】加熱剤27は、例えば、酸化鉄(Fe
23)等の金属酸化物の粉末、アルミニウムの粉末とに
よって構成され、リード線31の発熱によりテルミット
反応を起こして高熱を発生するテルミット剤である。な
お、酸化鉄(Fe23)を用いる代わりに、酸化クロム
(Cr23)、酸化マンガン(MnO2)などを用いて
も良い。
【0038】また、加熱剤27としては、B、Sn、F
eSi、Zr、Ti及びAlの中から選ばれる少なくと
も1種の金属粉末と、CuO、MnO2、Pb34、P
bO2、Fe34およびFe23の中から選ばれる少な
くとも1種の金属酸化物と、アルミナ、ベントナイト、
タルク等からなる添加剤の少なくとも1種の混合物を用
いても良い。このような加熱剤によれば、着火部29に
より容易に着火され、低融点金属23を短時間で溶融す
ることができる。
【0039】テルミットケース25及び加熱剤27の下
部にはテルミットケース25の底面に接触して着火部2
9が配置されており、この着火部29にはリード線31
が接続されている。着火部29は、着火剤を有し、車両
の衝突事故等の車両の異常時にリード線31に流れる電
流によって発生する発熱により着火剤を点火して加熱剤
27にテルミット反応熱を発生させるようになってい
る。
【0040】また、加熱剤27のテルミット反応熱によ
り第2のバスバー19及び低融点金属23が加熱されて
低融点金属23が溶融した場合に、板バネ15は、弾性
力により元の状態に復帰するようになっている。板バネ
15は、弾性力が大きいほど、低融点金属23の溶融時
間を短くすることができる。
【0041】次に、このように構成された第1の実施の
形態の回路遮断装置の動作を図面を参照して説明する。
【0042】まず、通常では、第1のバスバー11と第
2のバスバー19とは、板バネ15、低融点金属23を
介して電気的に接続され、図示しないバッテリから図示
しない負荷に電流が供給される。
【0043】次に、車両が障害物等に衝突したり、ある
いは車両が崖等から転落したりすると、衝突センサー等
により車両の異常を検知する。車両の異常検知により、
リード線31を通って着火部29へ電流が流れる。
【0044】すると、電流による発熱により着火部29
が発火するため、テルミット剤である加熱剤27が以下
の反応式によりテルミット反応熱を発生する。
【0045】Fe23+2AL→AL23+2Fe+3
86.2Kcal このテルミット反応熱によりテルミットケース25が加
熱され、加熱剤27の発熱とテルミットケース25の熱
により、第2のバスバー19を介して低融点金属23が
加熱されて、溶融する。
【0046】すると、板バネ15の弾性力により板バネ
15が上方に跳ね上がって元の状態に戻る。このため、
板バネ15と第2のバスバー19とが電気的に切断され
る。すなわち、第1のバスバー11と第2のバスバー1
9とが電気的に遮断されて、車両の電気回路が遮断され
ることになる。
【0047】このように、第1の実施の形態の回路遮断
装置によれば、板バネ15と第2のバスバー19とを低
融点金属23により接合し、車両からの異常信号を入力
して、着火部29の発火により、加熱剤27でテルミッ
ト反応を起こさせ、そのテルミット反応熱で、低融点金
属23を溶融させるため、板バネ15が瞬時に跳ね上が
る。
【0048】このため、車両の電気回路を短時間で且つ
確実に遮断することができ、電気部品を保護することが
できる。さらに、加熱剤27のテルミット反応熱を利用
するため、簡単な構造の回路遮断装置を提供することが
できる。
【0049】<第2の実施の形態>次に、第2の実施の
形態の回路遮断装置を説明する。図3は第2の実施の形
態の回路遮断装置の断面図である。図4は第2の実施の
形態の回路遮断装置の上面図である。
【0050】図3に示す回路遮断装置において、第1の
丸穴部13が形成された板状の第1のバスバー11の下
部には板バネ15aが配置され、丸穴部17が形成され
た板バネ15aは、ベリリウム銅からなり、第1の丸穴
部13と丸穴部17とを貫通する図示しないボルトによ
り第1のバスバー11と板バネ15aとが固定されて電
気的に接続可能となっている。
【0051】板バネ15aは、弾性部材からなり、所定
の外圧が加わったときに実線で示すようにほぼ直線状と
なり、外圧が加わらないときには点線で示すように先端
付近が下方に戻って略円弧状をなすようになっている。
板バネ15aの先端部分には下方に湾曲した湾曲部16
が形成されている。
【0052】また、板状の第2のバスバー19の下部に
はこの第2のバスバー19に接触して、加熱剤27を充
填したテルミットケース25が配置されている。テルミ
ットケース25の左側の側壁部25aと直線形状にある
板バネ15aの湾曲部16とが、ハンダ等の低融点材と
しての低融点金属23aにより接合されている。このた
め、板バネ15a、低融点金属23a、及びテルミット
ケース25を介して第1のバスバー11と第2のバスバ
ー19とが電気的に接続可能となっている。
【0053】なお、図3に示す回路遮断装置の各部のう
ち、図1に示す回路遮断装置の各部と同一部分には同一
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0054】次に、このように構成された第2の実施の
形態の回路遮断装置の動作を図面を参照して説明する。
【0055】まず、通常では、第1のバスバー11と第
2のバスバー19とは、板バネ15、低融点金属23
a、テルミットケース25を介して電気的に接続され、
図示しないバッテリから図示しない負荷に電流が供給さ
れる。
【0056】次に、衝突センサー等により車両の異常を
検知すると、車両の異常検知により、リード線31を通
って着火部29へ電流が流れる。すると、電流による発
熱により着火部29が発火するため、テルミット剤であ
る加熱剤27がテルミット反応熱を発生する。
【0057】このテルミット反応熱によりテルミットケ
ース25が加熱され、加熱剤27の発熱とテルミットケ
ース25の熱により、側壁部25aと湾曲部16とを接
合している低融点金属23aが加熱されて、溶融する。
【0058】すると、板バネ15aの弾性力により板バ
ネ15aの先端が下方に移動し元の状態に戻る。このた
め、板バネ15aとテルミットケース25とが電気的に
切断される。すなわち、第1のバスバー11と第2のバ
スバー19とが電気的に遮断されて、車両の電気回路が
遮断されることになる。
【0059】このように第2の実施の形態の回路遮断装
置によれば、車両からの異常信号により、電気回路を短
時間で遮断することができ、電気部品を保護することが
できる。また、板バネ15aをテルミットケース25に
直接接合しているため、熱伝達効率が良好となり、回路
の遮断時間をさらに短縮することができる。さらに、板
バネ15aの応力が、剪断方向に働くため、低融点金属
23aによるハンダ接合部の信頼性を向上することがで
きる。これは、剥離方向における引張り力であると、ハ
ンダ接合部が剥がれ易いからである。
【0060】<第3の実施の形態>次に、第3の実施の
形態の回路遮断装置を説明する。図5は第3の実施の形
態の回路遮断装置の断面図である。図6は第3の実施の
形態の回路遮断装置の上面図である。図7は第3の実施
の形態の回路遮断装置の側面断面図である。
【0061】板バネ15の先端部分の下部には第2のバ
スバー19が配置され、この第2のバスバー19の下部
にはこの第2のバスバー19に接触して加熱剤27を充
填したテルミットケース25が配置されている。
【0062】板バネ15の先端部分と第2のバスバー1
9とには貫通穴33が形成されており、この貫通穴33
を金属または樹脂からなるリベット35の胴部が貫通し
ている。テルミットケース25の中央部で且つリベット
35の位置に対向する位置には樹脂ワッシャー37が配
置されている。この樹脂ワッシャー37とリベット35
とにより板バネ15及び第2のバスバー19が固定され
ており、板バネ15と第2のバスバー19とが電気的に
接続されている。
【0063】また、図6及び図7に示すように、板バネ
15には側面両端付近に窪み部39が形成されており、
この窪み部39の先端が第2のバスバー19の上面に接
触するようになっている。さらに、板バネ15の先端の
端面と第2のバスバー19とはハンダ等の低融点材23
bにより接合されている。
【0064】次に、このように構成された第3の実施の
形態の回路遮断装置の動作を図面を参照して説明する。
【0065】まず、通常では、リベット35と樹脂ワッ
シャー37との締め付けにより板バネ15及び第2のバ
スバー19とが電気的に接続されているため、第1のバ
スバー11と第2のバスバー19とが電気的に接続さ
れ、図示しないバッテリから図示しない負荷に電流が供
給される。
【0066】次に、衝突センサー等により車両の異常を
検知すると、車両の異常検知により、リード線31を通
って着火部29へ電流が流れる。すると、電流による発
熱により着火部29が発火するため、テルミット剤であ
る加熱剤27がテルミット反応熱を発生する。
【0067】このテルミット反応熱によりテルミットケ
ース25が加熱され、加熱剤27の発熱とテルミットケ
ース25の熱により、樹脂ワッシャー37が溶融すると
ともに、板バネ15と第2のバスバー19とを接合して
いる低融点金属23bが溶融する。
【0068】すると、板バネ15の弾性力によりリベッ
ト35及び板バネ15の先端が上方に跳ね上がる。この
ため、板バネ15と第2のバスバー19とが電気的に切
断される。すなわち、第1のバスバー11と第2のバス
バー19とが電気的に遮断されて、車両の電気回路が遮
断されることになる。
【0069】このように第3の実施の形態の回路遮断装
置によれば、車両からの異常信号により、電気回路を短
時間で遮断することができ、電気部品を保護することが
できる。また、リベット35と樹脂ワッシャ37とによ
り板バネ15及び第2のバスバー19を挟み固定してい
るため、接合部に加わる接触荷重を一定に保つことがで
きるから、接合部の信頼性を向上することができる。
【0070】また、板バネ15に窪み部39を形成して
いるため、窪み部39により板バネ15が第2のバスバ
ー19に確実に接触するから、板バネ15と第2のバス
バー19との電気的な接続が良好となる。
【0071】さらに、板バネ15の先端の端面と第2の
バスバー19とはハンダ等の低融点材23bにより接合
されているため、板バネ15と第2のバスバー19との
接続が確実になり、電気的な接続がさらに良好となる。
【0072】なお、本発明は前述した第1の実施の形態
乃至第3の実施の形態に限定されるものではない。第1
の実施の形態乃至第3の実施の形態では、板バネ15の
材質をベリリウム銅としたが、ベリリウム銅に限定され
ることなく、例えば、りん青銅であっても良い。
【0073】図8にばね限界値と導電率との関係を示
す。図8において、ベリリウムC17510(Be−C
ull)、りん青銅C5210はばね限界値が高い。こ
のため、図8からもわかるようにばね限界値の高い材料
であれば、その他の材料であっても良い。
【0074】また、第3の実施の形態では、リベット3
5と低融点金属23bとを用いたが、例えば、低融点金
属23bを用いずにリベット35のみを用いた実施の形
態であっても良い。このほか、本発明の技術的思想を逸
脱しない範囲で種々変形して実施可能であるのは勿論で
ある。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、外部からの異
常信号により着火部が着火すると、加熱部に充填された
加熱剤が発熱し、その熱により低融点材が溶融し、弾性
部材の他端が第2の接続端子から外れて、略円弧状の元
の位置に復帰するため、弾性部材と第2の接続端子とが
電気的に切断される。このため、第1の接続端子及び第
2の接続端子の電気的接続が遮断されるから、回路を短
時間で且つ確実に遮断して、電気部品を保護することが
できる。
【0076】請求項2の発明によれば、外部からの異常
信号により着火部が着火すると、加熱部に充填された加
熱剤が発熱し、その熱により低融点材が溶融し、弾性部
材の湾曲部が加熱部の側壁部から外れて、略円弧状の元
の位置に復帰するため、弾性部材と加熱部とが電気的に
切断される。このため、第1の接続端子及び第2の接続
端子の電気的接続が遮断されるから、回路を短時間で且
つ確実に遮断して、電気部品を保護することができる。
また、弾性部材を加熱部に直接接合しているため、熱伝
達効率が良好となり、回路の遮断時間をさらに短縮する
ことができる。さらに、弾性部材の応力が、剪断方向に
働くため、低融点剤による接合部の信頼性を向上するこ
とができる。
【0077】請求項3の発明によれば、外部からの異常
信号により着火部が着火すると、加熱部に充填された加
熱剤が発熱し、その熱により接合部に有する樹脂部材が
溶融し、弾性部材の他端が第2の接続端子から外れて、
略円弧状の元の位置に復帰するため、弾性部材と第2の
接続端子とが電気的に切断される。このため、第1の接
続端子及び第2の接続端子の電気的接続が遮断されるか
ら、回路を短時間で且つ確実に遮断して、電気部品を保
護することができる。また、接合部に加わる接触荷重を
一定に保つことができる。
【0078】請求項4の発明によれば、弾性部材が、導
電バネ材からなるため、導電性が良好でしかも弾性力が
大きいから、遮断時間を短縮することができる。
【0079】請求項5の発明によれば、加熱剤は、金属
酸化物の粉末、アルミニウムの粉末とを混合させたテル
ミット剤であるため、テルミット反応によりテルミット
反応熱を発生することができる。
【0080】請求項6の発明によれば、弾性部材を略直
線形状にした状態で弾性部材の他端と第2の接続端子と
を接合する低融点材を備えることで、低融点材の溶融に
より回路を遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の回路遮断装置の断面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態の回路遮断装置の上面図であ
る。
【図3】第2の実施の形態の回路遮断装置の断面図であ
る。
【図4】第2の実施の形態の回路遮断装置の上面図であ
る。
【図5】第3の実施の形態の回路遮断装置の断面図であ
る。
【図6】第3の実施の形態の回路遮断装置の上面図であ
る。
【図7】第3の実施の形態の回路遮断装置の側面断面図
である。
【図8】ばね限界値と導電率との関係を示す図である。
【図9】従来のバイメタルを使用した保護装置の一例を
示す断面図である。
【図10】従来の保護装置の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 第1のバスバー 13 第1の丸穴部 15 板バネ 16 湾曲部 19 第2のバスバー 23 低融点金属 25 テルミットケース 25a 側壁部 27 加熱剤 29 着火部 31 リード線 33 貫通穴 35 リベット 37 樹脂ワッシャー 39 窪み部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の接続端子に一端が接続され、前記
    一端から他端にわたって略円弧状をなす弾性部材と、 この弾性部材を略直線状にした状態で前記弾性部材の前
    記他端と第2の接続端子とを接合する低融点材と、 この低融点材の近傍に配置され、加熱剤を充填した加熱
    部と、 車両の異常時に外部からの異常信号により前記加熱部に
    充填された加熱剤に着火する着火部と、を備えることを
    特徴とする回路遮断装置。
  2. 【請求項2】 第1の接続端子に一端が接続され、前記
    一端から他端にわたって略円弧状をなすと共に前記他端
    に湾曲部が形成された弾性部材と、 側壁部が第2の接続端子に接触して配置され、加熱剤を
    充填した導電性を有する加熱部と、 前記弾性部材を略直線状にした状態で前記弾性部材に形
    成された前記湾曲部と前記加熱部に形成された前記側壁
    部とを接合する低融点材と、 車両の異常時に外部からの異常信号により、前記加熱部
    に充填された加熱剤に着火する着火部と、を備えること
    を特徴とする回路遮断装置。
  3. 【請求項3】 第1の接続端子に一端が接続され、前記
    一端から他端にわたって略円弧状をなす弾性部材と、 この弾性部材を略直線状にした状態で前記弾性部材の前
    記他端と第2の接続端子とを接合する樹脂部材を有する
    接合部と、 この接合部の近傍に配置され、加熱剤を充填した加熱部
    と、 車両の異常時に外部からの異常信号により前記加熱部に
    充填された加熱剤に着火する着火部と、を備えることを
    特徴とする回路遮断装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、導電バネ材からなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記
    載の回路遮断装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱剤は、金属酸化物の粉末、アル
    ミニウムの粉末とを混合させたテルミット剤であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載
    の回路遮断装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材を略直線形状にした状態で
    前記弾性部材の前記他端と前記第2の接続端子とを接合
    する低融点材を備えることを特徴とする請求項3記載の
    回路遮断装置。
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