JP2001058890A - 衛生陶器 - Google Patents

衛生陶器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れを容易に除去可能であり、かつ第一の釉
薬層のみを施した部分と第二の釉薬層を施した部分との
境界で色調の差が小さい、ピンク系及び赤味のある色調
の衛生陶器を提供すること。 【解決手段】 陶器素地表面に、赤色に発色する成分を
有する顔料が含まれた着色性の第一の釉薬層が形成さ
れ、前記第一の釉薬層上の一部にはさらにその上に透明
性の第二の釉薬層が形成されており、前記顔料には赤色
に発色する成分としてFeが含有されていることを特徴
とする衛生陶器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長期に亘って汚れを
容易に除去できる機能を維持する、大便器・小便器・手
洗い器・洗面器などの衛生陶器に関し、より詳しくは前
記機能を有する部分とそうでない部分との発色の差を小
さくする、ピンク系及び赤味の補色の意匠を有する上記
衛生陶器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大便器・小便器・手洗い器・洗面
器などの衛生陶器では、一般的には陶器素地表面に釉薬
層を一層施していた。ここにおいて、釉薬原料として
は、天然原料であるけい砂(石英)、長石等を主原料と
し、その他、乳濁剤としてのジルコンおよび顔料を添加
していた。そして、この一層タイプの衛生陶器において
は、製造上色調制御しやすい顔料の選定及び組み合わせ
が確立していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような従
来の方法では、釉薬層表面に、石英粒子が完全にガラス
化されずに残存し凹部を形成する。また、ジルコン粒子
および顔料粒子が表面に露出して凸部を形成する。その
ため、表面粗さ(Ra)が触針式表面粗さ測定装置(J
IS−B0651)により、0.07μm以上であり、
陶器表面に汚れが付着しやすく、また落ち難くなってい
た。
【0004】そこでこの問題を解決するために、本出願
人は、衛生陶器素地上に第一の釉薬層と第二の釉薬層を
設け、第二の釉薬層には予め溶融された非晶質釉薬を用
いることおよび微粒化により焼成後の残留石英量を極力
低減させる方法(特願平10−164177号)、及び
第二の釉薬層にはジルコンと顔料の添加を行わない方法
等(特願平10−371599号)を提案し、陶器表面
の表面粗さ(Ra)が触針式表面粗さ測定装置(JIS
−B0651)により、0.07μm未満である汚れの
付着しにくく、また汚れを容易に除去可能な衛生陶器を
完成させるに至った。
【0005】しかしながら、上記提案のRa<0.07
μmの衛生陶器を作製しようとした場合に、衛生陶器の
汚れ易い部分にのみ第二層目の釉薬層を設け、他の部分
が従来の一層のみの部分にした場合、特にピンク系及び
赤味のある色調の場合は、その境界部分で色調の違いが
大きい事が判明した。そこで、本発明では、上記事情に
鑑みて、汚れを容易に除去可能であり、かつ第一の釉薬
層のみを施した部分と第二の釉薬層を施した部分との境
界で色調の差が小さい、ピンク系及び赤味のある色調の
衛生陶器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、陶器素地表面に、赤色に発色する成分を有
する顔料が含まれた着色性の第一の釉薬層が形成され、
前記第一の釉薬層上の一部にはさらにその上に透明性の
第二の釉薬層が形成されており、前記顔料には赤色に発
色する成分としてFeが含有されていることを特徴とす
る衛生陶器を提供する。そうすることにより、透明性の
第二の釉薬層を施した部分と、第一の釉薬層のみを施し
た部分との色調変化が少なく、かつ第二の釉薬層表面の
表面粗さを0.07μm未満に制御しうる。特に、ピン
ク系等の淡色においては、この方法が最も好ましい。
【0007】本発明の他の態様においては、陶器素地表
面に、赤色に発色する成分を有する顔料が含まれた着色
性の第一の釉薬層が形成され、前記第一の釉薬層上の一
部にはさらにその上に赤色に発色する成分を有する顔料
が前記第一の釉薬層の50重量%以下含有される第二の
釉薬層が形成されており、前記顔料には赤色に発色する
成分としてFeが含有されていることを特徴とする衛生
陶器を提供する。そうすることにより、第二の釉薬層を
施した部分と、第一の釉薬層のみを施した部分との色調
変化が少なく、かつ第二の釉薬層表面の表面粗さを0.
07μm未満に制御しうる。特に、濃茶色系等の顔料を
多く必要とする濃色においては、この方法が最も好まし
い。
【0008】本発明の好ましい態様においては、ピンク
色の釉薬面を有する衛生陶器であって、陶器素地表面
に、赤色に発色する成分を有する顔料が含まれた着色性
の第一の釉薬層が形成され、前記第一の釉薬層上の一部
にはさらにその上に透明性の第二の釉薬層が形成されて
おり、前記顔料には赤色に発色する成分としてFeが含
有されていることを特徴とする衛生陶器を提供する。そ
うすることにより、透明性の第二の釉薬層を施した部分
と、第一の釉薬層のみを施した部分との色調変化が少な
く、かつ第二の釉薬層表面の表面粗さを0.07μm未
満に制御しうるとともに、製造コストが低減可能とな
る。
【0009】本発明の好ましい態様においては、濃茶色
の釉薬面を有する衛生陶器であって、陶器素地表面に、
赤色に発色する成分を有する顔料が含まれた着色性の第
一の釉薬層が形成され、前記第一の釉薬層上の一部には
さらにその上に赤色に発色する成分を有する顔料が前記
第一の釉薬層の50重量%以下含有される第二の釉薬層
が形成されており、前記顔料には赤色に発色する成分と
してFeが含有されていることを特徴とする衛生陶器を
提供する。そうすることにより、第二の釉薬層を施した
部分と、第一の釉薬層のみを施した部分との色調変化を
より少なくしつつ、かつ第二の釉薬層表面の表面粗さを
0.07μm未満に制御しうる
【0010】本発明の好ましい態様においては、赤色に
発色する成分として、FeがCr又はSnよりも多く含
有されているようにする。そうすることにより、透明性
の第二の釉薬層を施した部分と、第一の釉薬層のみを施
した部分の色調の差がより一層少なくなる。
【0011】本発明の好ましい態様においては、赤色に
発色する成分として、FeがCr及びSnの合計量以上
含有されているようにする。そうすることにより、透明
性の第二の釉薬層を施した部分と、第一の釉薬層のみを
施した部分の色調の差がより一層少なくなる。
【0012】本発明の好ましい態様においては、第二の
釉薬層中に含有されるCa成分の量を、全金属成分に対
して、酸化物換算量で10重量%以上とする。そうする
ことにより第一の釉薬層中に含まれる顔料の発色が安定
し、透明性の第二の釉薬層を施した部分と、第一の釉薬
層のみを施した部分の色調の差がさらにより一層少なく
なる。
【0013】本発明の好ましい態様においては、第二の
釉薬層中に含有されるZn成分の量は、全金属成分に対
して、酸化物換算量で7重量%未満であるようにする。
第二の釉薬層中のZn成分の含有量を、全金属成分に対
して、酸化物換算量で7重量%未満とすることにより、
第一の釉薬層中に含まれる顔料の発色が安定しやすくな
る。
【0014】本発明の好ましい態様においては、第二の
釉薬層中に含有されるMg成分の量は、全金属成分に対
して、酸化物換算量で2重量%未満であるようにする。
第二の釉薬層中のMg成分の含有量を、全金属成分に対
して、酸化物換算量で2重量%未満とすることにより、
第一の釉薬層中に含まれる顔料の発色が安定しやすくな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、例えば、大便器、小便
器、洗面器、手洗器等の衛生陶器に利用できる。また第
二の釉薬層を形成する部分は、例えば、大便器において
は、ボール面、トラップ部、リム裏等、小便器において
は、ボール面、トラップ部、サナ等、洗面器、手洗器に
おいては、ボール面等の汚れの付着しやすい部分が好適
である。
【0016】本発明において、着色性の第一の釉薬層を
形成するための釉薬原料には、珪砂、長石、石灰石等の
天然鉱物粒子の混合物及び/又は非晶質釉薬に顔料及び
/又は乳濁剤を添加したものが利用できる。また、透明
性の第二の釉薬層を形成するための釉薬原料には、
(1)微粒化された珪砂、長石、石灰石等の天然鉱物粒
子の混合物、(2)非晶質釉薬、(3)非晶質釉薬と珪
砂、長石、石灰石等の天然鉱物粒子の混合物のいずれか
が利用できる。ここにおいて、顔料とは、例えば、クロ
ム化合物、錫化合物、コバルト化合物、鉄化合物、バナ
ジューム化合物等であり、乳濁剤とは、例えば、ジルコ
ン、酸化錫等である。このうち、赤色に発色する成分
は、クロム化合物、錫化合物、鉄化合物等である。ま
た、非晶質釉薬とは、上記のような天然鉱物粒子等の混
合物からなる釉薬原料を高温で溶融し、ガラス化させた
釉薬をいい、例えば、フリット釉薬が好適に利用可能で
ある。
【0017】本発明においては、まず着色性釉薬を用意
する。これには、上記着色性の第一の釉薬層を形成する
ための釉薬原料をボールミル等で混合し、必要に応じて
粉砕することによってもよいし、顔料及び/又は乳濁剤
が添加されている市販品の着色性釉薬を購入してもよ
い。
【0018】次に顔料および乳濁剤を含まない透明性釉
薬を用意する。これには、例えば、珪砂、長石、石灰石
等の天然鉱物粒子の混合物と、非晶質釉薬とを、両者の
合計和に対する非晶質釉薬の割合が望ましくは50〜9
9重量%、より望ましくは60〜90%になるように混
合し、これをボールミル等で混合し、必要に応じて粉砕
して得る。
【0019】次いで、予め着色性釉薬により被覆された
衛生陶器成形体の表面に、透明性釉薬をその一部に施釉
することにより、表面平滑機能層を形成する。ここで着
色性釉薬被覆層の一部とは、例えば、大便器におけるボ
ール面、トラップ部、リム裏等である。また適用方法
は、スプレーコート、フローコート、印刷等の周知の方
法が利用できる。
【0020】その後、800〜1300℃の温度で焼成
することにより、成形素地が焼結するとともに、2つの
釉薬層が固着し、優れた表面平滑性を有する衛生陶器と
なる。
【0021】
【実施例】
【0022】
【表1】
【0023】(実施例:ピンク系)
【表2】
【0024】表1の組成からなる釉薬原料に、表2の調
合比率からなるA,B,Cの顔料を各々所定の割合で添
加した混合物2Kgと、水1Kg及び球石4Kgを容積
6リットルの陶器性ポットに入れ、レーザー回折式粒度
分布計を用いた粉砕後の着色性釉薬スラリーの粒度測定
結果が、10μm以下が65%、50%平均粒径(D5
0)が6.5μm程度になるように、ボールミルにより
粉砕を行った。ここで得られた釉薬スラリーを第一層釉
薬A0、B0、C0とする。
【0025】次に、珪砂、長石、粘土等を原料として調
製した衛生陶器素地泥漿を用いて、70×150mm板
状試験片を作製し、前記第一層釉薬A0,B0,C0を
各々3枚をスプレーコーティング法により塗布し、得ら
れた板状試験片をA1,B1,C1とした。
【0026】
【表3】
【0027】表3の組成からなる原料と、非晶質釉薬と
を、両者の合計和に対する非晶質釉薬の割合が50〜9
9重量%になるように調整した釉薬原料2Kgと水1K
g及び球石4Kgを、容積6リットルの陶器性ポットに
入れ、レーザー回折式粒度分布計を用いた粉砕後の透明
性釉薬スラリーの粒度測定結果が、10μm以下が67
%、50%平均粒径(D50)が6.0μmになるよう
に、ボールミルにより粉砕を行った。ここで得られた釉
薬スラリーを第二層釉薬Dとする。
【0028】次に、第一層釉薬を施した板状試験片A
1,B1,C1の各1枚に前記第二層釉薬Dをスプレー
コーティング法により塗布する。得られた板状試験片を
A2,B2,C2とした。
【0029】表3の組成からなる原料と、非晶質釉薬と
を、両者の合計和に対する非晶質釉薬の割合が50〜9
9重量%になるように調整した釉薬原料(CaOの重量
は第二層釉薬Dより多く、ガラス成分の合計重量に対し
て10.5重量%で、ZnOの重量は第二層釉薬Dより
少なく、ガラス成分の合計重量に対して5重量%で、M
gOの重量は第二層釉薬Dより少なく、ガラス成分の合
計重量に対して1重量%である)2Kgと水1Kg及び
球石4Kgを、容積6リットルの陶器性ポットに入れ、
レーザー回折式粒度分布計を用いた粉砕後の透明性釉薬
スラリーの粒度測定結果が、10μm以下が67%、5
0%平均粒径(D50)が6.0μmになるように、ボ
ールミルにより粉砕を行った。ここで得られた釉薬スラ
リーを第二層釉薬Eとする。
【0030】次に、第一層釉薬を施した板状試験片A
1,B1,C1の各1枚に前記第二層釉薬Eをスプレー
コーティング法により塗布する。得られた板状試験片を
A3,B3,C3とした。
【0031】前記までに得られた板状試験片A1,B
1,C1,A2,B2,C2,A3,B3,C3を11
00〜1200℃で焼成することにより試料を得た。
【0032】焼成した板状試験片について、釉薬表面粗
さ(Ra)と釉薬の呈色の測定を行った。表面粗さは触
針式表面粗さ測定器(JIS−B0651)を用い、中
心線表面粗さ(Ra)を測定した。釉薬の呈色は分光光
度計を用いて釉薬の呈色を測定した。
【0033】
【表4】
【0034】結果を表4に示す。A1とA2との色差、
B1とB2との色差、C1とC2との色差の比較から、
鉄系顔料の比率の多い程、色差が小さくなり、釉薬を1
層かけた試料と2層かけた試料との色調の差が小さくな
るのが確認された。さらにA1とA2との色差とA1と
A3との色差の比較、B1とB2との色差とB1とB3
との色差の比較、C1とC2との色差とC1とC3との
色差の比較から、どの顔料組み合わせにおいても第二層
釉薬の組成においてCaOが10重量%以上、ZnOが
7重量%未満、MgOが2重量%未満であることによ
り、さらに色差が小さくなり、釉薬を1層かけた試料と
2層かけた試料との色調の差がより小さくなるのが確認
された。また、A2、B2、C2、A3、B3、C3の
Raデータから、釉薬を2層かけた試料は0.07μm
未満の良好な表面平滑性を有していることが確認され
た。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、汚れを容易に除去可能
であり、かつ第一の釉薬層のみを施した部分と第二の釉
薬層を施した部分との境界で色調の差が小さい、ピンク
系及び赤味のある色調の衛生陶器を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…衛生陶器素地 2…第一の釉薬層(着色性釉薬層) 3…第二の釉薬層(透明性釉薬層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 克博 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 上野 徹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 高田 宏行 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 松本 幸成 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 須田 稔光 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 山田 茂幸 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 AA01 AA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶器素地表面に、赤色に発色する成分を
    有する顔料が含まれた着色性の第一の釉薬層が形成さ
    れ、前記第一の釉薬層上の一部にはさらにその上に透明
    性の第二の釉薬層が形成されており、前記顔料には赤色
    に発色する成分としてFeが含有されていることを特徴
    とする衛生陶器。
  2. 【請求項2】 陶器素地表面に、赤色に発色する成分を
    有する顔料が含まれた着色性の第一の釉薬層が形成さ
    れ、前記第一の釉薬層上の一部にはさらにその上に赤色
    に発色する成分を有する顔料が前記第一の釉薬層の50
    重量%以下含有される第二の釉薬層が形成されており、
    前記顔料には赤色に発色する成分としてFeが含有され
    ていることを特徴とする衛生陶器。
  3. 【請求項3】 ピンク色の釉薬面を有する衛生陶器であ
    って、陶器素地表面に、赤色に発色する成分を有する顔
    料が含まれた着色性の第一の釉薬層が形成され、前記第
    一の釉薬層上の一部にはさらにその上に透明性の第二の
    釉薬層が形成されており、前記顔料には赤色に発色する
    成分としてFeが含有されていることを特徴とする衛生
    陶器。
  4. 【請求項4】 濃茶色の釉薬面を有する衛生陶器であっ
    て、陶器素地表面に、赤色に発色する成分を有する顔料
    が含まれた着色性の第一の釉薬層が形成され、前記第一
    の釉薬層上の一部にはさらにその上に赤色に発色する成
    分を有する顔料が前記第一の釉薬層の50重量%以下含
    有される第二の釉薬層が形成されており、前記顔料には
    赤色に発色する成分としてFeが含有されていることを
    特徴とする衛生陶器。
  5. 【請求項5】 前記顔料には赤色に発色する成分とし
    て、FeがCr又はSnよりも多く含有されていること
    を特徴とする請求項1〜4に記載の衛生陶器。
  6. 【請求項6】 前記顔料には赤色に発色する成分とし
    て、Fe量がCr及びSnの合計量以上含有されている
    ことを特徴とする請求項1〜5に記載の衛生陶器。
  7. 【請求項7】 前記第二の釉薬層中に含有されるCa成
    分の量が、前記第二の釉薬層中の全金属成分に対して、
    酸化物換算量で10重量%以上であることを特徴とする
    請求項1〜6に記載の衛生陶器。
  8. 【請求項8】 前記第二の釉薬層中に含有されるZn成
    分の量が、前記第二の釉薬層中の全金属成分に対して、
    酸化物換算量で7重量%未満であることを特徴とする請
    求項1〜7に記載の衛生陶器。
  9. 【請求項9】 前記第二の釉薬層中に含有されるMg成
    分の量が、前記第二の釉薬層中の全金属成分に対して、
    酸化物換算量で2重量%未満であることを特徴とする請
    求項1〜8に記載の衛生陶器。
  10. 【請求項10】 前記第二の釉薬層表面の表面粗さは、
    触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)によ
    り、0.07μm未満であることを特徴とする請求項1
    〜9に記載の衛生陶器。
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