JP2001055988A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0021—Systems for the equilibration of forces acting on the pump
-
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- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
-
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S418/00—Rotary expansible chamber devices
- Y10S418/01—Non-working fluid separation
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮効率を低下させずに、旋回スクロールの
スラスト荷重を効果的に低減しかつ構造が簡単なスクロ
ール圧縮機を提供する。 【解決手段】 スクロール圧縮機1は、端板10の一面
側に渦巻状突起11が形成された固定スクロール8と、
端板17の一面側に渦巻状突起17が設けられかつこの
渦巻状突起17が固定スクロール8の渦巻状突起11と
組み合わされて渦巻状の圧縮室21a、21b、21c
を形成する旋回スクロール9と、旋回スクロール9の旋
回に伴い、導入した作動ガスを圧縮室21a、21b、
21c内で圧縮した後に吐出するものであり、旋回スク
ロール9の端板17の背面側に、この端板17とのスラ
スト面40に圧力ポケット41が形成されて旋回スクロ
ール9をスラスト支持するスラスト部材19が対向配置
されている。このスラスト部材19には圧力ポケット4
1に高圧油を導入するための導入孔43が形成されてい
る。
スラスト荷重を効果的に低減しかつ構造が簡単なスクロ
ール圧縮機を提供する。 【解決手段】 スクロール圧縮機1は、端板10の一面
側に渦巻状突起11が形成された固定スクロール8と、
端板17の一面側に渦巻状突起17が設けられかつこの
渦巻状突起17が固定スクロール8の渦巻状突起11と
組み合わされて渦巻状の圧縮室21a、21b、21c
を形成する旋回スクロール9と、旋回スクロール9の旋
回に伴い、導入した作動ガスを圧縮室21a、21b、
21c内で圧縮した後に吐出するものであり、旋回スク
ロール9の端板17の背面側に、この端板17とのスラ
スト面40に圧力ポケット41が形成されて旋回スクロ
ール9をスラスト支持するスラスト部材19が対向配置
されている。このスラスト部材19には圧力ポケット4
1に高圧油を導入するための導入孔43が形成されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール圧縮機
に関し、特に二酸化炭素(CO2)等の超臨界域で冷媒
を使用する蒸気圧縮冷凍サイクルに適したスクロール圧
縮機に関するものである。
に関し、特に二酸化炭素(CO2)等の超臨界域で冷媒
を使用する蒸気圧縮冷凍サイクルに適したスクロール圧
縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の観点から、蒸気圧縮式
冷凍サイクルにおいて、冷媒の脱フロン対策の1つとし
て、作動ガス(冷媒ガス)として二酸化炭素(CO2)
を使用した冷凍サイクル(以下、CO2サイクル)が提
案されている(例えば、特公平7−18602号公
報)。このCO2サイクルの作動は、フロンを使用した
従来の蒸気圧縮式冷凍サイクルと同様である。すなわ
ち、図7(CO2モリエル線図)のA−B−C−D−A
で示されるように、圧縮機で気相状態のCO2を圧縮し
(A−B)、この高温圧縮の気相状態のCO2を放熱器
(ガスクーラ)にて冷却する(B−C)。そして、減圧
器により減圧して(C−D)、気液相状態となったCO
2を蒸発させて(D−A)、蒸発潜熱を空気等の外部流
体から奪って外部流体を冷却する。
冷凍サイクルにおいて、冷媒の脱フロン対策の1つとし
て、作動ガス(冷媒ガス)として二酸化炭素(CO2)
を使用した冷凍サイクル(以下、CO2サイクル)が提
案されている(例えば、特公平7−18602号公
報)。このCO2サイクルの作動は、フロンを使用した
従来の蒸気圧縮式冷凍サイクルと同様である。すなわ
ち、図7(CO2モリエル線図)のA−B−C−D−A
で示されるように、圧縮機で気相状態のCO2を圧縮し
(A−B)、この高温圧縮の気相状態のCO2を放熱器
(ガスクーラ)にて冷却する(B−C)。そして、減圧
器により減圧して(C−D)、気液相状態となったCO
2を蒸発させて(D−A)、蒸発潜熱を空気等の外部流
体から奪って外部流体を冷却する。
【0003】ところで、CO2の臨界温度は約31℃と
従来の冷媒であるフロンの臨界点温度と比べて低いの
で、夏場等外気温の高いときには、放熱器側でのCO2
の温度がCO2の臨界点温度よりも高くなってしまう。
つまり、放熱器出口側においてCO2は凝縮しない(線
分BCが飽和液線SLと交差しない)。また、放熱器出
口側(C点)の状態は、圧縮機の吐出圧力と放熱器出口
側でのCO2温度によって決定され、放熱器出口側での
CO2温度は放熱器の放熱能力と外気温度(制御不可)
とによって決定するので、放熱器出口での温度は、実質
的には制御することができない。したがって、放熱器出
口側(C点)の状態は、圧縮機の吐出圧力(放熱器出口
側圧力)を制御することによって制御可能となる。つま
り、夏場等外気温の高いときには、十分な冷却能力(エ
ンタルピ差)を確保するためには、E−F−G−H−E
で示されるように、放熱器出口側圧力を高くする必要が
ある。そのために、圧縮機の運転圧力を従来のフロンを
用いた冷凍サイクルに比べて高くする必要がある。車両
用空調装置を例にすると、前記圧縮機の運転圧力は従来
のR134(フロン)では3kg/cm2程度であるの
に対してCO2では40kg/cm2程度と高く、また運
転停止圧力はR134(フロン)では15kg/cm2
程度であるのに対してCO2では100kg/cm2程度
と高くなる。
従来の冷媒であるフロンの臨界点温度と比べて低いの
で、夏場等外気温の高いときには、放熱器側でのCO2
の温度がCO2の臨界点温度よりも高くなってしまう。
つまり、放熱器出口側においてCO2は凝縮しない(線
分BCが飽和液線SLと交差しない)。また、放熱器出
口側(C点)の状態は、圧縮機の吐出圧力と放熱器出口
側でのCO2温度によって決定され、放熱器出口側での
CO2温度は放熱器の放熱能力と外気温度(制御不可)
とによって決定するので、放熱器出口での温度は、実質
的には制御することができない。したがって、放熱器出
口側(C点)の状態は、圧縮機の吐出圧力(放熱器出口
側圧力)を制御することによって制御可能となる。つま
り、夏場等外気温の高いときには、十分な冷却能力(エ
ンタルピ差)を確保するためには、E−F−G−H−E
で示されるように、放熱器出口側圧力を高くする必要が
ある。そのために、圧縮機の運転圧力を従来のフロンを
用いた冷凍サイクルに比べて高くする必要がある。車両
用空調装置を例にすると、前記圧縮機の運転圧力は従来
のR134(フロン)では3kg/cm2程度であるの
に対してCO2では40kg/cm2程度と高く、また運
転停止圧力はR134(フロン)では15kg/cm2
程度であるのに対してCO2では100kg/cm2程度
と高くなる。
【0004】ここで、一般的なスクロール圧縮機は、ケ
ーシング内に、端板の一面側に渦巻状突起が形成された
固定スクロールと、端板の一面側に渦巻状突起が設けら
れかつこの渦巻状突起が前記固定スクロールの前記渦巻
状突起と組み合わされて渦巻状の圧縮室を形成する旋回
スクロールとを備え、前記旋回スクロールの旋回に伴
い、導入した作動ガスを前記圧縮室内で圧縮した後に吐
出するものである。そして、上述のように、CO2を作
動ガスとした運転圧力の高いスクロール圧縮機では、旋
回スクロールにかかる大きなスラストに対抗するため
に、旋回スクロールの背面をスラスト玉軸受により支持
することにより、前記圧縮室からの作動ガスの漏れを極
力阻止している。また、例えば特開平3−54387号
公報には、旋回スクロールの背面をスラスト板により支
持するとともに、このスラスト板の旋回スクロールとの
接触面に油または水をシールするための凹部を形成した
り、さらに、特公平1−44911号公報には、旋回ス
クロールの背面に背圧室を設けるとともに、旋回スクロ
ールの背面をばねによって付勢されるピストンにより支
持する技術が開示されている。
ーシング内に、端板の一面側に渦巻状突起が形成された
固定スクロールと、端板の一面側に渦巻状突起が設けら
れかつこの渦巻状突起が前記固定スクロールの前記渦巻
状突起と組み合わされて渦巻状の圧縮室を形成する旋回
スクロールとを備え、前記旋回スクロールの旋回に伴
い、導入した作動ガスを前記圧縮室内で圧縮した後に吐
出するものである。そして、上述のように、CO2を作
動ガスとした運転圧力の高いスクロール圧縮機では、旋
回スクロールにかかる大きなスラストに対抗するため
に、旋回スクロールの背面をスラスト玉軸受により支持
することにより、前記圧縮室からの作動ガスの漏れを極
力阻止している。また、例えば特開平3−54387号
公報には、旋回スクロールの背面をスラスト板により支
持するとともに、このスラスト板の旋回スクロールとの
接触面に油または水をシールするための凹部を形成した
り、さらに、特公平1−44911号公報には、旋回ス
クロールの背面に背圧室を設けるとともに、旋回スクロ
ールの背面をばねによって付勢されるピストンにより支
持する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、旋回スクロ
ールをスラスト玉軸受で支持するものは、特に長期間の
使用に伴って、玉軸受けの特性上騒音が大きくなる上に
スラスト荷重の低減効果が低下して、機械損失が大きく
なり、さらに、玉軸受け交換のためのメンテナンスに手
間がかかるという問題点、及び、スクロール圧縮機の小
径化が難しいという問題点がある。旋回スクロールを単
にスラスト板で支持するものも、スラスト荷重の低減効
果は低い。
ールをスラスト玉軸受で支持するものは、特に長期間の
使用に伴って、玉軸受けの特性上騒音が大きくなる上に
スラスト荷重の低減効果が低下して、機械損失が大きく
なり、さらに、玉軸受け交換のためのメンテナンスに手
間がかかるという問題点、及び、スクロール圧縮機の小
径化が難しいという問題点がある。旋回スクロールを単
にスラスト板で支持するものも、スラスト荷重の低減効
果は低い。
【0006】そこで、本発明者らは、日々鋭意研究した
結果、スラスト板の旋回スクロールとの対向面に外部よ
り高圧油或いは作動ガスを導く簡単な構成に基づいて、
圧縮効率が低下せず、スラスト荷重(スラスト負荷)を
効果的に低減できる上に、潤滑作用をも確保でき、かつ
スクロール圧縮機の小径化が可能であることを見出し
た。すなわち、本発明は、上記従来技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、圧縮効率を低下させず
に、旋回スクロールのスラスト荷重を効果的に低減して
機械効率の向上を図り、構造が簡単でメンテナンスの容
易、かつ小径化が可能なスクロール圧縮機を提供するこ
とを目的としている。
結果、スラスト板の旋回スクロールとの対向面に外部よ
り高圧油或いは作動ガスを導く簡単な構成に基づいて、
圧縮効率が低下せず、スラスト荷重(スラスト負荷)を
効果的に低減できる上に、潤滑作用をも確保でき、かつ
スクロール圧縮機の小径化が可能であることを見出し
た。すなわち、本発明は、上記従来技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、圧縮効率を低下させず
に、旋回スクロールのスラスト荷重を効果的に低減して
機械効率の向上を図り、構造が簡単でメンテナンスの容
易、かつ小径化が可能なスクロール圧縮機を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ケーシング内に、端板の一面側に渦巻状突
起が形成された固定スクロールと、端板の一面側に渦巻
状突起が設けられかつこの渦巻状突起が前記固定スクロ
ールの前記渦巻状突起と組み合わされて渦巻状の圧縮室
を形成する旋回スクロールとを備え、前記旋回スクロー
ルの旋回に伴い、導入した作動ガスを前記圧縮室内で圧
縮した後に吐出するスクロール圧縮機において、前記旋
回スクロールの前記端板の背面側に、これをスラスト支
持するためのスラスト部材を対向配置させ、このスラス
ト部材または前記旋回スクロール端板のいずれか一方に
は、前記スラスト部材または前記旋回スクロール端板の
いずれか他方との対向面に圧力ポケットが形成されてい
るとともに、該圧力ポケットに高圧流体を導入するため
の高圧導入孔が、前記スラスト部材側または旋回スクロ
ール側に形成されていることを特徴とするものである。
の本発明は、ケーシング内に、端板の一面側に渦巻状突
起が形成された固定スクロールと、端板の一面側に渦巻
状突起が設けられかつこの渦巻状突起が前記固定スクロ
ールの前記渦巻状突起と組み合わされて渦巻状の圧縮室
を形成する旋回スクロールとを備え、前記旋回スクロー
ルの旋回に伴い、導入した作動ガスを前記圧縮室内で圧
縮した後に吐出するスクロール圧縮機において、前記旋
回スクロールの前記端板の背面側に、これをスラスト支
持するためのスラスト部材を対向配置させ、このスラス
ト部材または前記旋回スクロール端板のいずれか一方に
は、前記スラスト部材または前記旋回スクロール端板の
いずれか他方との対向面に圧力ポケットが形成されてい
るとともに、該圧力ポケットに高圧流体を導入するため
の高圧導入孔が、前記スラスト部材側または旋回スクロ
ール側に形成されていることを特徴とするものである。
【0008】上記構成のスクロール圧縮機では、外部よ
り高圧流体として高圧油或いは作動ガスを、給油通路お
よび導入孔を通して圧力ポケットに供給することによ
り、この高圧流体により旋回スクロールのスラスト荷重
を低減する。
り高圧流体として高圧油或いは作動ガスを、給油通路お
よび導入孔を通して圧力ポケットに供給することによ
り、この高圧流体により旋回スクロールのスラスト荷重
を低減する。
【0009】ここで、請求項2記載の発明のように、前
記高圧導入孔は前記スラスト部材に形成され、一端が前
記圧力ポケットに開口すると共に、他端が前記ケーシン
グに開口し、さらに、前記ケーシングには前記高圧導入
孔と連通する流体通路が形成され、前記圧縮室から高圧
流体が前記流体通路および高圧導入孔を経て前記圧力ポ
ケットに供給されるようにすることで、圧力ポケットに
高圧流体を供給することができる。具体的には、請求項
3記載の発明のように、前記給油通路に高圧流体を供給
する高圧流体供給手段として、前記吐出された高圧の作
動ガスより潤滑油を分離するための油分離器と、この油
分離器で分離された潤滑油を前記流体通路に戻すための
潤滑油戻り配管とを備えているものとすることにより、
高圧油を再利用できる。また、請求項4記載の発明のよ
うに、前記高圧導入孔は前記旋回スクロールの端板に形
成され、一端が前記圧力ポケットに開口すると共に、他
端が前記圧縮室に開口し、高圧流体として該圧縮室内の
作動ガスが前記高圧導入孔を経て前記圧力ポケットに供
給されるようにすることで、圧力ポケットに圧縮室内の
高圧流体を供給することができる。さらにまた、請求項
5記載の発明のように、前記高圧導入孔は前記旋回スク
ロールの端板に形成され、一端が前記圧力ポケットに開
口すると共に、他端が前記圧縮室に開口し、高圧流体と
して複数の前記圧縮室内の複数圧力の作動ガスが前記高
圧導入孔を経て前記圧力ポケットに供給されるようにし
ても良い。この場合、高圧導入孔を複数設けることによ
って複数圧の作動ガスを圧力ポケットに導入しても良い
し、ひとつの高圧導入孔の他端を枝分かれさせることと
しても良い。この発明によれば、複数の圧力の作動ガス
を組み合わせて圧力ポケットに導入させることができ
る。そして、本発明は、請求項6のように、作動ガスと
して二酸化炭素を使用した冷凍サイクルに使用される、
運転圧力が高いスクロール圧縮機に適用することが効果
的である。
記高圧導入孔は前記スラスト部材に形成され、一端が前
記圧力ポケットに開口すると共に、他端が前記ケーシン
グに開口し、さらに、前記ケーシングには前記高圧導入
孔と連通する流体通路が形成され、前記圧縮室から高圧
流体が前記流体通路および高圧導入孔を経て前記圧力ポ
ケットに供給されるようにすることで、圧力ポケットに
高圧流体を供給することができる。具体的には、請求項
3記載の発明のように、前記給油通路に高圧流体を供給
する高圧流体供給手段として、前記吐出された高圧の作
動ガスより潤滑油を分離するための油分離器と、この油
分離器で分離された潤滑油を前記流体通路に戻すための
潤滑油戻り配管とを備えているものとすることにより、
高圧油を再利用できる。また、請求項4記載の発明のよ
うに、前記高圧導入孔は前記旋回スクロールの端板に形
成され、一端が前記圧力ポケットに開口すると共に、他
端が前記圧縮室に開口し、高圧流体として該圧縮室内の
作動ガスが前記高圧導入孔を経て前記圧力ポケットに供
給されるようにすることで、圧力ポケットに圧縮室内の
高圧流体を供給することができる。さらにまた、請求項
5記載の発明のように、前記高圧導入孔は前記旋回スク
ロールの端板に形成され、一端が前記圧力ポケットに開
口すると共に、他端が前記圧縮室に開口し、高圧流体と
して複数の前記圧縮室内の複数圧力の作動ガスが前記高
圧導入孔を経て前記圧力ポケットに供給されるようにし
ても良い。この場合、高圧導入孔を複数設けることによ
って複数圧の作動ガスを圧力ポケットに導入しても良い
し、ひとつの高圧導入孔の他端を枝分かれさせることと
しても良い。この発明によれば、複数の圧力の作動ガス
を組み合わせて圧力ポケットに導入させることができ
る。そして、本発明は、請求項6のように、作動ガスと
して二酸化炭素を使用した冷凍サイクルに使用される、
運転圧力が高いスクロール圧縮機に適用することが効果
的である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係わるスクロール
圧縮機の実施形態について図面を参照して説明する。先
ず、本発明のスクロール圧縮機を備えたCO2サイクル
について、図6を参照して説明する。このCO2サイク
ルSは例えば車両用空調装置に適用したものであり、1
は気相状態のCO2を圧縮するスクロール圧縮機であ
る。スクロール圧縮機1は図示しない駆動源(例えばエ
ンジン等)から駆動力を得て駆動する。1aは、スクロ
ール圧縮機1で圧縮されたCO2を外気等との間で熱交
換して冷却する放熱器(ガスクーラ)であり、1cは放
熱器1a出口側でのCO2温度に応じて放熱器1a出口
側圧力を制御する圧力制御弁である。CO2は、この圧
力制御弁1bおよび絞り1cにより減圧されて低温低圧
の気液2相状態のCO2となる。1dは、車室内の空気
冷却手段をなす蒸発器(吸熱器)で、気液2相状態のC
O2は蒸発器1d内で気化(蒸発)する際に、車室内空
気から蒸発潜熱を奪って車室内空気を冷却する。1e
は、気相状態のCO2を一時的に蓄えるアキュムレータ
である。そして、スクロール圧縮機1、放熱器1a、圧
力制御弁1b、絞り1c、蒸発器1dおよびアキュムレ
ータ1eは、それぞれ配管1fによって接続されて閉回
路を形成している。
圧縮機の実施形態について図面を参照して説明する。先
ず、本発明のスクロール圧縮機を備えたCO2サイクル
について、図6を参照して説明する。このCO2サイク
ルSは例えば車両用空調装置に適用したものであり、1
は気相状態のCO2を圧縮するスクロール圧縮機であ
る。スクロール圧縮機1は図示しない駆動源(例えばエ
ンジン等)から駆動力を得て駆動する。1aは、スクロ
ール圧縮機1で圧縮されたCO2を外気等との間で熱交
換して冷却する放熱器(ガスクーラ)であり、1cは放
熱器1a出口側でのCO2温度に応じて放熱器1a出口
側圧力を制御する圧力制御弁である。CO2は、この圧
力制御弁1bおよび絞り1cにより減圧されて低温低圧
の気液2相状態のCO2となる。1dは、車室内の空気
冷却手段をなす蒸発器(吸熱器)で、気液2相状態のC
O2は蒸発器1d内で気化(蒸発)する際に、車室内空
気から蒸発潜熱を奪って車室内空気を冷却する。1e
は、気相状態のCO2を一時的に蓄えるアキュムレータ
である。そして、スクロール圧縮機1、放熱器1a、圧
力制御弁1b、絞り1c、蒸発器1dおよびアキュムレ
ータ1eは、それぞれ配管1fによって接続されて閉回
路を形成している。
【0011】次に、スクロール圧縮機1の第1実施形態
について、図1を参照して説明する。スクロール圧縮機
1のハウジング1A(ケーシング)は、カップ状のケー
ス本体2と、これにボルト3により締結されたフロント
ケース4(クランクケース)とから構成されている。ク
ランクシャフト5はフロントケース4を貫通し、メイン
軸受6およびサブ軸受7を介してフロントケース4に回
転自在に支持されている。クランクシャフト5には、図
示しない車両エンジンの回転が公知の電磁クラッチ32
を介して伝動されるようになっている。なお、符号32
a,32bはそれぞれ電磁クラッチ32のコイルおよび
プーリを示している。
について、図1を参照して説明する。スクロール圧縮機
1のハウジング1A(ケーシング)は、カップ状のケー
ス本体2と、これにボルト3により締結されたフロント
ケース4(クランクケース)とから構成されている。ク
ランクシャフト5はフロントケース4を貫通し、メイン
軸受6およびサブ軸受7を介してフロントケース4に回
転自在に支持されている。クランクシャフト5には、図
示しない車両エンジンの回転が公知の電磁クラッチ32
を介して伝動されるようになっている。なお、符号32
a,32bはそれぞれ電磁クラッチ32のコイルおよび
プーリを示している。
【0012】ハウジング1Aの内部には固定スクロール
8および旋回スクロール9が配設されている。固定スク
ロール8は端板10とその内面に立設された渦巻状突起
(ラップ)11とを備え、この端板10の背面にはリン
グ状の背圧ブロック13が固定手段としての複数本のボ
ルト12により分解可能に固定されている。背圧ブロッ
ク13の内周面および外周面にはOリング14a,14
bがぞれぞれ埋設されており、これらOリング14a,
14bは、ケース本体2の内周面に密接し、ケース本体
2内の低圧室15(吸入室)より後述する高圧室(吐出
チャンバ)16が隔離されている。この高圧室16は、
背圧ブロック13の小径内空間13aと、小径内空間1
3aに連続して形成された大径内空間13bと、固定ス
クロール8の端板10の背面に大径内空間13bと連続
するように形成された凹部10aとから構成されてい
る。固定スクロール8の端板10には吐出ポート34
(トップクリアランス)が穿設されており、この吐出ポ
ート34を開閉するための吐出弁35が前記凹部10a
に位置している。
8および旋回スクロール9が配設されている。固定スク
ロール8は端板10とその内面に立設された渦巻状突起
(ラップ)11とを備え、この端板10の背面にはリン
グ状の背圧ブロック13が固定手段としての複数本のボ
ルト12により分解可能に固定されている。背圧ブロッ
ク13の内周面および外周面にはOリング14a,14
bがぞれぞれ埋設されており、これらOリング14a,
14bは、ケース本体2の内周面に密接し、ケース本体
2内の低圧室15(吸入室)より後述する高圧室(吐出
チャンバ)16が隔離されている。この高圧室16は、
背圧ブロック13の小径内空間13aと、小径内空間1
3aに連続して形成された大径内空間13bと、固定ス
クロール8の端板10の背面に大径内空間13bと連続
するように形成された凹部10aとから構成されてい
る。固定スクロール8の端板10には吐出ポート34
(トップクリアランス)が穿設されており、この吐出ポ
ート34を開閉するための吐出弁35が前記凹部10a
に位置している。
【0013】旋回スクロール9は端板17とその内面に
立設された渦巻状突起(ラップ)18とを備え、この渦
巻状突起18は前記固定スクロール8の渦巻状突起11
と実質的に同一の形状を有している。
立設された渦巻状突起(ラップ)18とを備え、この渦
巻状突起18は前記固定スクロール8の渦巻状突起11
と実質的に同一の形状を有している。
【0014】固定スクロール8とフロントケース4との
間にはリング状の板ばね20aが配置されており、この
板ばね20aは複数のボルト21bを介して、周方向に
交互に固定スクロール8およびフロントケース4に締結
されている。これにより、固定スクロール8はその軸方
向においてのみ板ばね20aの最大撓み量だけ、移動を
許容されている(フロート構造)。なお、リング状の板
ばね20aおよびボルト20bにより固定スクロール支
持装置20(軸方向コンプライアンス支持装置)が構成
されている。前記背圧ブロック13の背面突出部とハウ
ジング1Aとの間には隙間cが設けられていることによ
り、この背圧ブロック13は前記軸方向に可動となって
いる。固定スクロール8と旋回スクロール9とは、相互
に公転旋回半径だけ偏心し、かつ、180°だけ位相を
ずらせて図示のように噛み合わされ、渦巻状突起11の
先端に埋設されたチップシール(不図示)は端板17の
内面に密接し、渦巻状突起18の先端に埋設されたチッ
プシール(不図示)は端板10の内面に密接し、また、
渦巻状突起11,18の側面に互いに複数箇所で密接す
る。これにより、渦巻状の中心に対してほぼ点対称をな
す複数の密閉空間21a,21bが限界される。固定ス
クロール8と旋回スクロール9との間には、旋回スクロ
ール9の自転を阻止して公転を許容する自転防止リング
27(オルダム接手)が設けられている。
間にはリング状の板ばね20aが配置されており、この
板ばね20aは複数のボルト21bを介して、周方向に
交互に固定スクロール8およびフロントケース4に締結
されている。これにより、固定スクロール8はその軸方
向においてのみ板ばね20aの最大撓み量だけ、移動を
許容されている(フロート構造)。なお、リング状の板
ばね20aおよびボルト20bにより固定スクロール支
持装置20(軸方向コンプライアンス支持装置)が構成
されている。前記背圧ブロック13の背面突出部とハウ
ジング1Aとの間には隙間cが設けられていることによ
り、この背圧ブロック13は前記軸方向に可動となって
いる。固定スクロール8と旋回スクロール9とは、相互
に公転旋回半径だけ偏心し、かつ、180°だけ位相を
ずらせて図示のように噛み合わされ、渦巻状突起11の
先端に埋設されたチップシール(不図示)は端板17の
内面に密接し、渦巻状突起18の先端に埋設されたチッ
プシール(不図示)は端板10の内面に密接し、また、
渦巻状突起11,18の側面に互いに複数箇所で密接す
る。これにより、渦巻状の中心に対してほぼ点対称をな
す複数の密閉空間21a,21bが限界される。固定ス
クロール8と旋回スクロール9との間には、旋回スクロ
ール9の自転を阻止して公転を許容する自転防止リング
27(オルダム接手)が設けられている。
【0015】上述のように、吐出ポート34(トップク
リアランス)を固定スクロール8の端板10にのみに形
成し、かつこの吐出ポート34を開閉するための吐出弁
35を直接固定スクロール8の端板10に取付けたこと
により、吐出ポート34を背圧ブロック13に形成する
必要はなく、吐出ポート34の長さおよび容積を小さく
できる。したがって、圧縮機の再圧縮動力を低く抑え、
性能が向上する。また、背圧ブロック13および固定ス
クロール8は互いに別体のものであり、背圧ブロック1
3を固定スクロール8にボルト12(固定手段)により
着脱自在に固定することにより、背圧ブロック13を固
定スクロール8に固定する前に、固定スクロール8の端
板10に吐出弁35を容易に取付けることができ、しか
も取付け箇所の自由度が高まる。
リアランス)を固定スクロール8の端板10にのみに形
成し、かつこの吐出ポート34を開閉するための吐出弁
35を直接固定スクロール8の端板10に取付けたこと
により、吐出ポート34を背圧ブロック13に形成する
必要はなく、吐出ポート34の長さおよび容積を小さく
できる。したがって、圧縮機の再圧縮動力を低く抑え、
性能が向上する。また、背圧ブロック13および固定ス
クロール8は互いに別体のものであり、背圧ブロック1
3を固定スクロール8にボルト12(固定手段)により
着脱自在に固定することにより、背圧ブロック13を固
定スクロール8に固定する前に、固定スクロール8の端
板10に吐出弁35を容易に取付けることができ、しか
も取付け箇所の自由度が高まる。
【0016】端板17の外面中央部に形成された円筒状
のボス22の内部にはドライブブッシュ23が、ラジア
ル軸受を兼ねる旋回軸受24(ドライブ軸受)を介して
回動自在に収容され、このドライブブッシュ23に穿設
された貫通孔25内にはクランクシャフト5の内端に突
設された偏心軸26が回動自在に嵌合されている。ま
た、端板17の外面の外周縁とフロントケース4との間
には、旋回スクロール9をスラスト支持するための後述
するスラスト板19(スラスト部材)が配置されてい
る。
のボス22の内部にはドライブブッシュ23が、ラジア
ル軸受を兼ねる旋回軸受24(ドライブ軸受)を介して
回動自在に収容され、このドライブブッシュ23に穿設
された貫通孔25内にはクランクシャフト5の内端に突
設された偏心軸26が回動自在に嵌合されている。ま
た、端板17の外面の外周縁とフロントケース4との間
には、旋回スクロール9をスラスト支持するための後述
するスラスト板19(スラスト部材)が配置されてい
る。
【0017】クランクシャフト5の外周には、軸封装置
としての公知のメカニカルシール28(シャフトシー
ル)が配置されており、このメニカルシール28は、フ
ロントケース4に固定されたシートリング28aと、ク
ランクシャフト5とともに回転する従動リング28bと
を備え、この従動リング28bは、付勢部材28cによ
りシートリング28aに圧接されていることにより、ク
ランクシャフト5の回転に伴いシートリング28aに対
して摺動する。
としての公知のメカニカルシール28(シャフトシー
ル)が配置されており、このメニカルシール28は、フ
ロントケース4に固定されたシートリング28aと、ク
ランクシャフト5とともに回転する従動リング28bと
を備え、この従動リング28bは、付勢部材28cによ
りシートリング28aに圧接されていることにより、ク
ランクシャフト5の回転に伴いシートリング28aに対
して摺動する。
【0018】次に、本実施形態の特徴部について説明す
る。図1および図2に示すように、旋回スクロール9の
背後には、その端板17に近接かつ対向する形態で、リ
ング状のスラスト板19が設けられており、このスラス
ト板19はフロントケーシング4の端面に固定されてい
る。スラスト板19の旋回スクロール9の端板17側の
スラスト面40には、圧力ポケット41が環状に形成さ
れており、この圧力ポケット41の奥面42の一部に
は、圧力ポケット41に高圧油を導入するための高圧導
入孔43が開口している。この高圧導入孔43はL字型
通路となっており、その他方の開口はスラスト板19に
形成されている。一方、ハウジング1A(ケーシング)
のケース本体2には前記高圧導入孔43に連通するよう
な給油通路(流体通路)44が形成されている。
る。図1および図2に示すように、旋回スクロール9の
背後には、その端板17に近接かつ対向する形態で、リ
ング状のスラスト板19が設けられており、このスラス
ト板19はフロントケーシング4の端面に固定されてい
る。スラスト板19の旋回スクロール9の端板17側の
スラスト面40には、圧力ポケット41が環状に形成さ
れており、この圧力ポケット41の奥面42の一部に
は、圧力ポケット41に高圧油を導入するための高圧導
入孔43が開口している。この高圧導入孔43はL字型
通路となっており、その他方の開口はスラスト板19に
形成されている。一方、ハウジング1A(ケーシング)
のケース本体2には前記高圧導入孔43に連通するよう
な給油通路(流体通路)44が形成されている。
【0019】図1に示すように、スクロール圧縮機1の
吐出口38に接続された配管1fには油分離器50(オ
イルセパレータ)が設けられており、この油分離器50
によって吐出作動ガスより捕集した高圧流体としての潤
滑油(高圧油)は戻り配管51を通して、前記給油通路
44に供給されるようになっている。すなわち、スクロ
ール圧縮機1の作動に伴って、図示しない手段によりス
クロール圧縮機1内に潤滑油が供給されるとともに、吐
出口38から吐出された高圧作動ガスは、油分離器50
を通過する際に油分を除去される。そして、捕集した潤
滑油は高圧油として、戻り配管51、給油通路44およ
び高圧導入孔43を通って圧力ポケット41に導入さ
れ、充満する。
吐出口38に接続された配管1fには油分離器50(オ
イルセパレータ)が設けられており、この油分離器50
によって吐出作動ガスより捕集した高圧流体としての潤
滑油(高圧油)は戻り配管51を通して、前記給油通路
44に供給されるようになっている。すなわち、スクロ
ール圧縮機1の作動に伴って、図示しない手段によりス
クロール圧縮機1内に潤滑油が供給されるとともに、吐
出口38から吐出された高圧作動ガスは、油分離器50
を通過する際に油分を除去される。そして、捕集した潤
滑油は高圧油として、戻り配管51、給油通路44およ
び高圧導入孔43を通って圧力ポケット41に導入さ
れ、充満する。
【0020】次に、上記スクロール圧縮機1の動作につ
いて説明する。電磁クラッチ32のコイル32aに通電
して、車両エンジンの回転をクランクシャフト5に伝動
させると、クランクシャフト5の回転は、偏心軸26、
貫通孔25、ドライブブッシュ23、旋回軸受24、ボ
ス22からなる旋回駆動機構を介して旋回スクロール9
が駆動され、旋回スクロール9は自転防止リング27に
よってその自転を阻止されながら公転旋回半径を半径と
する円軌道上を公転旋回運動する。
いて説明する。電磁クラッチ32のコイル32aに通電
して、車両エンジンの回転をクランクシャフト5に伝動
させると、クランクシャフト5の回転は、偏心軸26、
貫通孔25、ドライブブッシュ23、旋回軸受24、ボ
ス22からなる旋回駆動機構を介して旋回スクロール9
が駆動され、旋回スクロール9は自転防止リング27に
よってその自転を阻止されながら公転旋回半径を半径と
する円軌道上を公転旋回運動する。
【0021】旋回スクロール9が公転旋回運動すると、
双方の渦巻状突起11,18の線接触部が次第に渦巻の
中心方向に移動し、この結果、密閉空間21a,21b
(圧縮室)が容積を減少しながら、渦巻の中心方向へ移
動する。これに伴って吸入口(不図示)を通って吸入室
15へ流入した作動ガス(矢印A参照)が、双方の渦巻
状突起11,18との外終端開口部から密閉空間21a
内に取り込まれ、圧縮されながら圧縮室の中心部21c
に至り、ここから固定スクロール8の端板10に穿設さ
れた吐出ポート34を通り、吐出弁35を押開いて高圧
室16へ吐出され、さらに吐出口38から吐出される。
このように、旋回スクロール9の旋回により、吸入室1
5より導入した流体を前記密閉空間21a,21b内で
圧縮し、この圧縮ガスを吐出する。電磁クラッチ32の
コイル32aへの通電を解除して、クランクシャフト5
への回転力の伝動を絶つと、スクロール圧縮機1の運転
は停止される。そして、電磁クラッチ32のコイル32
aへ再び通電すると、スクロール圧縮機1は再起動され
る。
双方の渦巻状突起11,18の線接触部が次第に渦巻の
中心方向に移動し、この結果、密閉空間21a,21b
(圧縮室)が容積を減少しながら、渦巻の中心方向へ移
動する。これに伴って吸入口(不図示)を通って吸入室
15へ流入した作動ガス(矢印A参照)が、双方の渦巻
状突起11,18との外終端開口部から密閉空間21a
内に取り込まれ、圧縮されながら圧縮室の中心部21c
に至り、ここから固定スクロール8の端板10に穿設さ
れた吐出ポート34を通り、吐出弁35を押開いて高圧
室16へ吐出され、さらに吐出口38から吐出される。
このように、旋回スクロール9の旋回により、吸入室1
5より導入した流体を前記密閉空間21a,21b内で
圧縮し、この圧縮ガスを吐出する。電磁クラッチ32の
コイル32aへの通電を解除して、クランクシャフト5
への回転力の伝動を絶つと、スクロール圧縮機1の運転
は停止される。そして、電磁クラッチ32のコイル32
aへ再び通電すると、スクロール圧縮機1は再起動され
る。
【0022】吐出口38から吐出された高圧作動ガス
は、油分離器50を通過する際に油分を除去される。そ
して、捕集した潤滑油は高圧油として戻り配管51を通
過して給油通路44に供給される。給油通路44に供給
された高圧油は、高圧導入孔43を通って圧力ポケット
41に導入され充満される。この高圧油により旋回スク
ロール9を均等にスラスト支持し、旋回スクロール9の
スラスト荷重を低減する。
は、油分離器50を通過する際に油分を除去される。そ
して、捕集した潤滑油は高圧油として戻り配管51を通
過して給油通路44に供給される。給油通路44に供給
された高圧油は、高圧導入孔43を通って圧力ポケット
41に導入され充満される。この高圧油により旋回スク
ロール9を均等にスラスト支持し、旋回スクロール9の
スラスト荷重を低減する。
【0023】すなわち、圧力ポケット41の開口面積、
および圧力ポケット41内の高圧油の圧力をそれぞれA
およびRとすると、スラスト軽減力Foilは、Foil=A
×R で表せる。また、固定スクロール8および旋回ス
クロール9間を離間させようとする力をFth、固定スク
ロール8が背圧ブロック13により付与される背圧をF
Zとすると、旋回スクロール9のスラスト荷重FSはFth
+FZ−Foilに軽減されることになる。ここで、FZ>
Foilとなるように、高圧油の圧力および圧力ポケット
の開口面積が設定されている。スラスト板19と旋回ス
クロール9の端板17との隙間C1は、例えば、数〜数
十μm程度に設定されており、圧力ポケット41より前
記隙間C1を通って漏れ出た油は潤滑油として利用され
る。
および圧力ポケット41内の高圧油の圧力をそれぞれA
およびRとすると、スラスト軽減力Foilは、Foil=A
×R で表せる。また、固定スクロール8および旋回ス
クロール9間を離間させようとする力をFth、固定スク
ロール8が背圧ブロック13により付与される背圧をF
Zとすると、旋回スクロール9のスラスト荷重FSはFth
+FZ−Foilに軽減されることになる。ここで、FZ>
Foilとなるように、高圧油の圧力および圧力ポケット
の開口面積が設定されている。スラスト板19と旋回ス
クロール9の端板17との隙間C1は、例えば、数〜数
十μm程度に設定されており、圧力ポケット41より前
記隙間C1を通って漏れ出た油は潤滑油として利用され
る。
【0024】このように本実施形態では、外部より高圧
油を、給油通路44および導入孔43を通して圧力ポケ
ット41に供給することにより、騒音が発生することな
く、圧縮効率を低下させることなく長期間に渡って高圧
油により旋回スクロール9のスラスト荷重を低減させ、
機械損失の向上を図れる。また、従来のスクロール圧縮
機と比較して構造が簡単であるため、メンテナンスが容
易、かつ小径化が可能である。さらにまた、圧力ポケッ
ト41より漏れ出た油は、スクロール圧縮機1内部の潤
滑作用を果たす。そして、高圧流体供給手段として、高
圧の吐出作動ガスより潤滑油を分離するための油分離器
50と、この油分離器50で分離された潤滑油を給油通
路44に戻すための潤滑油戻り配管51とを備えている
ものとすることにより、高圧油を再利用できる。
油を、給油通路44および導入孔43を通して圧力ポケ
ット41に供給することにより、騒音が発生することな
く、圧縮効率を低下させることなく長期間に渡って高圧
油により旋回スクロール9のスラスト荷重を低減させ、
機械損失の向上を図れる。また、従来のスクロール圧縮
機と比較して構造が簡単であるため、メンテナンスが容
易、かつ小径化が可能である。さらにまた、圧力ポケッ
ト41より漏れ出た油は、スクロール圧縮機1内部の潤
滑作用を果たす。そして、高圧流体供給手段として、高
圧の吐出作動ガスより潤滑油を分離するための油分離器
50と、この油分離器50で分離された潤滑油を給油通
路44に戻すための潤滑油戻り配管51とを備えている
ものとすることにより、高圧油を再利用できる。
【0025】次に、本発明に係わるスクロール圧縮機の
第2実施形態について説明する。図1に示したスクロー
ル圧縮機では、固定スクロール8がその軸方向に移動可
能(フロート構造)でかつ背圧ブロック13により背圧
を付与する構造であるが、本実施形態では図3に示すよ
うに、固定スクロール8はボルト12によりケーシング
本体2にリジッドに固定された非フロート構造となって
おり、かつ背圧ブロックを備えていない。固定スクロー
ル8の端板10の外周面にOリング14が嵌め込まれて
おり、ケーシング2内を低圧室15と高圧室16とに区
画している。
第2実施形態について説明する。図1に示したスクロー
ル圧縮機では、固定スクロール8がその軸方向に移動可
能(フロート構造)でかつ背圧ブロック13により背圧
を付与する構造であるが、本実施形態では図3に示すよ
うに、固定スクロール8はボルト12によりケーシング
本体2にリジッドに固定された非フロート構造となって
おり、かつ背圧ブロックを備えていない。固定スクロー
ル8の端板10の外周面にOリング14が嵌め込まれて
おり、ケーシング2内を低圧室15と高圧室16とに区
画している。
【0026】そして、本実施形態では、スラスト板19
と旋回スクロール9の端板17との隙間C2(図2参
照)を第1の実施形態の隙間C1(図2参照)よりも小
さく、数μm〜20μm程度に設定されており、この隙
間C2から高圧油が極力漏れ出ない構造となっている。
その他の構造は図1および図2に示したものと同様であ
るので、その説明は省略する。そして、固定スクロール
8および旋回スクロール9間を離間させようとする力を
Fthとすると、スラスト軽減力FoilがFthより大きく
なるように、高圧油の圧力および圧力ポケット41の面
積を選定することにより、全スラスト荷重に対抗する。
以上のように構成されていることにより、本例のスクロ
ール圧縮機においても上記第1実施形態と同様の効果を
得ることができる。
と旋回スクロール9の端板17との隙間C2(図2参
照)を第1の実施形態の隙間C1(図2参照)よりも小
さく、数μm〜20μm程度に設定されており、この隙
間C2から高圧油が極力漏れ出ない構造となっている。
その他の構造は図1および図2に示したものと同様であ
るので、その説明は省略する。そして、固定スクロール
8および旋回スクロール9間を離間させようとする力を
Fthとすると、スラスト軽減力FoilがFthより大きく
なるように、高圧油の圧力および圧力ポケット41の面
積を選定することにより、全スラスト荷重に対抗する。
以上のように構成されていることにより、本例のスクロ
ール圧縮機においても上記第1実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0027】上記スラスト板19の圧力ポケット41
は、リング状に形成されているので、もしもスラスト板
19のスラスト面40の一部の面精度が悪い場合、この
部分の圧力ポケット41より高圧油が過度に漏れ出て、
圧力ポケット41全体において高圧油を維持できなくな
る恐れがある。その場合、以下の構成を採用することが
できる。図4(a),(b)に示すように、スラスト板
60をスラスト面側部材61aおよび反スラスト面側部
材61bに厚さ方向に分割した2つ割り構造とする。ス
ラスト面側部材61aのスラスト面62に互いに独立す
る圧力ポケット63を周方向に並ぶように複数(例えば
8個)形成され、スラスト面側部材61aおよび反スラ
スト面側部材61bの接続部に跨ぐように圧力ポケット
63を接続する円弧状の通路64を形成するとともに、
この通路64に連通してスラスト板60の周面に開口す
る高圧導入孔65をスラスト面側部材61aおよび反ス
ラスト面側部材61bに形成したものである。スラスト
面側部材61aおよび反スラスト面側部材61bを例え
ば溶接により一体化してスラスト板60とする。このよ
うな構成により、スラスト板60のスラスト面62の精
度が局所的に悪い場合には、その部分の圧力ポケット6
3からの高圧油の過度漏れが起こるにとどまり、他の圧
力ポケット63では高圧油が保持されやすく、過度漏れ
が発生しにくい。
は、リング状に形成されているので、もしもスラスト板
19のスラスト面40の一部の面精度が悪い場合、この
部分の圧力ポケット41より高圧油が過度に漏れ出て、
圧力ポケット41全体において高圧油を維持できなくな
る恐れがある。その場合、以下の構成を採用することが
できる。図4(a),(b)に示すように、スラスト板
60をスラスト面側部材61aおよび反スラスト面側部
材61bに厚さ方向に分割した2つ割り構造とする。ス
ラスト面側部材61aのスラスト面62に互いに独立す
る圧力ポケット63を周方向に並ぶように複数(例えば
8個)形成され、スラスト面側部材61aおよび反スラ
スト面側部材61bの接続部に跨ぐように圧力ポケット
63を接続する円弧状の通路64を形成するとともに、
この通路64に連通してスラスト板60の周面に開口す
る高圧導入孔65をスラスト面側部材61aおよび反ス
ラスト面側部材61bに形成したものである。スラスト
面側部材61aおよび反スラスト面側部材61bを例え
ば溶接により一体化してスラスト板60とする。このよ
うな構成により、スラスト板60のスラスト面62の精
度が局所的に悪い場合には、その部分の圧力ポケット6
3からの高圧油の過度漏れが起こるにとどまり、他の圧
力ポケット63では高圧油が保持されやすく、過度漏れ
が発生しにくい。
【0028】なお、上記第1及び第2実施形態におい
て、潤滑油戻り配管51を設けずに、高圧油を貯留する
高圧油タンクを別途設け、この高圧油タンクより高圧油
を配管を介して給油通路44に供給してもよい。また、
高圧流体として油分離器50において作動ガスから分離
された潤滑油を圧力ポケット41に供給するようにした
が、吐出口38から吐出された作動ガスの一部を給油通
路44および高圧導入口43を経て圧力ポケット41に
導入するようにしても良い。また、圧縮室からの中間圧
を圧力ポケット41に導入しても良い。この場合も、上
記と同様に、騒音が発生することなく、旋回スクロール
9のスラスト荷重を低減させ、機械損失の向上を図るこ
とができる。
て、潤滑油戻り配管51を設けずに、高圧油を貯留する
高圧油タンクを別途設け、この高圧油タンクより高圧油
を配管を介して給油通路44に供給してもよい。また、
高圧流体として油分離器50において作動ガスから分離
された潤滑油を圧力ポケット41に供給するようにした
が、吐出口38から吐出された作動ガスの一部を給油通
路44および高圧導入口43を経て圧力ポケット41に
導入するようにしても良い。また、圧縮室からの中間圧
を圧力ポケット41に導入しても良い。この場合も、上
記と同様に、騒音が発生することなく、旋回スクロール
9のスラスト荷重を低減させ、機械損失の向上を図るこ
とができる。
【0029】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。図5に示したスクロール圧縮機では、旋回スクロ
ール9の端板17のスラスト板19に接する側面に圧力
ポケット41’が環状に形成されており、この圧力ポケ
ット41’には、圧力ポケット41’に圧縮ガスを供給
する高圧導入孔43’が開口している。この高圧導入孔
43’の他方の開口は端板17の渦巻状突起18側にお
いて密閉空間21aまたは21bに開口している。その
他の構成は図1に示す第1の実施形態と同様であるの
で、その説明は省略する。
する。図5に示したスクロール圧縮機では、旋回スクロ
ール9の端板17のスラスト板19に接する側面に圧力
ポケット41’が環状に形成されており、この圧力ポケ
ット41’には、圧力ポケット41’に圧縮ガスを供給
する高圧導入孔43’が開口している。この高圧導入孔
43’の他方の開口は端板17の渦巻状突起18側にお
いて密閉空間21aまたは21bに開口している。その
他の構成は図1に示す第1の実施形態と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0030】このスクロール圧縮機では、密閉空間21
aまたは21b内の圧縮ガスの一部が高圧導入孔43’
を介して圧力ポケット41’に供給され、高圧流体とし
ての圧縮ガスがスラスト荷重の一部を支持するので、上
記各実施形態と同様に、騒音が発生することなく、長期
間に渡って高圧油により旋回スクロール9のスラスト荷
重を低減させ、機械損失の向上を図ることができる。ま
た、従来のスクロール圧縮機と比較して構造が簡単であ
るため、メンテナンスが容易、かつ小径化が可能であ
る。さらに、圧力ポケット41’から漏れ出た圧縮ガス
に含まれる潤滑油により、スクロール圧縮機1内部の潤
滑作用を果たす。なお、圧縮ガスによる荷重負担を大き
くするには、圧力ポケット41’の開口断面積をできる
だけ大きくすることが望ましい。また、本例において、
高圧導入孔43’の他端は一つの密閉空間21または2
1bに開口しているが、複数の密閉空間21a、21b
に開口し、複数圧力の圧縮ガスが圧力ポケット41’に
導入されるようにしても良い。そのためには、高圧導入
孔を複数設けることによって複数圧の作動ガスを圧力ポ
ケットに導入しても良いし、ひとつの高圧導入孔の他端
を枝分かれさせることとしても良い。このように構成す
ることにより、複数の圧力の作動ガスを組み合わせて圧
力ポケット41’に導入させることができる。
aまたは21b内の圧縮ガスの一部が高圧導入孔43’
を介して圧力ポケット41’に供給され、高圧流体とし
ての圧縮ガスがスラスト荷重の一部を支持するので、上
記各実施形態と同様に、騒音が発生することなく、長期
間に渡って高圧油により旋回スクロール9のスラスト荷
重を低減させ、機械損失の向上を図ることができる。ま
た、従来のスクロール圧縮機と比較して構造が簡単であ
るため、メンテナンスが容易、かつ小径化が可能であ
る。さらに、圧力ポケット41’から漏れ出た圧縮ガス
に含まれる潤滑油により、スクロール圧縮機1内部の潤
滑作用を果たす。なお、圧縮ガスによる荷重負担を大き
くするには、圧力ポケット41’の開口断面積をできる
だけ大きくすることが望ましい。また、本例において、
高圧導入孔43’の他端は一つの密閉空間21または2
1bに開口しているが、複数の密閉空間21a、21b
に開口し、複数圧力の圧縮ガスが圧力ポケット41’に
導入されるようにしても良い。そのためには、高圧導入
孔を複数設けることによって複数圧の作動ガスを圧力ポ
ケットに導入しても良いし、ひとつの高圧導入孔の他端
を枝分かれさせることとしても良い。このように構成す
ることにより、複数の圧力の作動ガスを組み合わせて圧
力ポケット41’に導入させることができる。
【0031】なお、上記各実施形態において、圧力ポケ
ット41,63,41’はスラスト板19、または、旋
回スクロール9のスラスト板19側のどちら側に設けて
も良い。すなわち、上記第1及び第2実施形態において
は圧力ポケット41,63をスラスト板19に設けた
が、これを旋回スクロール9側に設けても良く、第3実
施形態においては圧力ポケット41’を旋回スクロール
9側に設けたが、これをスラスト板19に設けても良
い。
ット41,63,41’はスラスト板19、または、旋
回スクロール9のスラスト板19側のどちら側に設けて
も良い。すなわち、上記第1及び第2実施形態において
は圧力ポケット41,63をスラスト板19に設けた
が、これを旋回スクロール9側に設けても良く、第3実
施形態においては圧力ポケット41’を旋回スクロール
9側に設けたが、これをスラスト板19に設けても良
い。
【0032】また、上記各実施形態では、スクロール圧
縮機を、CO2を作動ガスとするCO2サイクルに適用し
たが、これに限らず、通常のフロン等を作動ガスとする
蒸気圧縮式冷凍サイクルに適用してもよい。
縮機を、CO2を作動ガスとするCO2サイクルに適用し
たが、これに限らず、通常のフロン等を作動ガスとする
蒸気圧縮式冷凍サイクルに適用してもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1記載の発明は、高圧流体を、流体通路および高圧
導入孔を通して圧力ポケットに供給することにより、騒
音が発生することなく、長期間に渡って高圧流体により
旋回スクロールのスラスト荷重を低減させ、機械損失の
向上を図れる。また、従来のスクロール圧縮機と比較し
て構造が簡単であるため、メンテナンスが容易、かつ小
径化が可能である。
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1記載の発明は、高圧流体を、流体通路および高圧
導入孔を通して圧力ポケットに供給することにより、騒
音が発生することなく、長期間に渡って高圧流体により
旋回スクロールのスラスト荷重を低減させ、機械損失の
向上を図れる。また、従来のスクロール圧縮機と比較し
て構造が簡単であるため、メンテナンスが容易、かつ小
径化が可能である。
【0034】ここで、請求項2記載の発明のように、ケ
ーシングに流体通路を設け、請求項3記載の発明のよう
に前記流体通路に高圧流体を供給する高圧油供給手段と
して、前記吐出された高圧の作動ガスより潤滑油を分離
するための油分離器と、この油分離器で分離された潤滑
油を前記流体通路に戻すための潤滑油戻り配管とを備え
ているものとすることにより、高圧油を再利用できる。
また、請求項4記載の発明のように、圧縮室内の作動ガ
スを高圧流体として採用することもできる。さらにま
た、請求項5記載の発明のように、圧縮室内の複数の圧
力の異なる作動ガスを高圧流体として採用することもで
きる。そして、本発明は、請求項6のように、作動ガス
として二酸化炭素を使用した冷凍サイクルに使用され
る、運転圧力が高いスクロール圧縮機に適用することに
より、上記効果が特に有効なものとなる。
ーシングに流体通路を設け、請求項3記載の発明のよう
に前記流体通路に高圧流体を供給する高圧油供給手段と
して、前記吐出された高圧の作動ガスより潤滑油を分離
するための油分離器と、この油分離器で分離された潤滑
油を前記流体通路に戻すための潤滑油戻り配管とを備え
ているものとすることにより、高圧油を再利用できる。
また、請求項4記載の発明のように、圧縮室内の作動ガ
スを高圧流体として採用することもできる。さらにま
た、請求項5記載の発明のように、圧縮室内の複数の圧
力の異なる作動ガスを高圧流体として採用することもで
きる。そして、本発明は、請求項6のように、作動ガス
として二酸化炭素を使用した冷凍サイクルに使用され
る、運転圧力が高いスクロール圧縮機に適用することに
より、上記効果が特に有効なものとなる。
【図1】 本発明に係るスクロール圧縮機の一実施形態
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】 図1に示したスラスト板およびその近傍の拡
大図である。
大図である。
【図3】 本発明に係るスクロール圧縮機の他の実施形
態の縦断面図である。
態の縦断面図である。
【図4】 (a)および(b)はスラスト板の他の形態
の側面図および断面図である。
の側面図および断面図である。
【図5】 本発明に係るスクロール圧縮機の他の実施形
態の縦断面図である。
態の縦断面図である。
【図6】 蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図であ
る。
る。
【図7】 CO2のモエリエ線図である。
S CO2サイクル 1 スクロール圧縮機 1A ハウジング 2 ケース本体 4 フロントケース(クランクケース) 5 クランクシャフト 6 メイン軸受 8 固定スクロール 9 旋回スクロール 12 ボルト(固定手段) 13 背圧ブロック 15 低圧室(吸入室、機械室) 16 高圧室 19 スラスト板(スラスト部材) 27 自転防止リング(オルダム接手) 28 メカニカルシール(シャフトシール) 34 吐出ポート 35 吐出弁 40 スラスト面 41、41’、63 圧力ポケット 43、43’ 高圧導入孔 44 給油通路(流体通路) 50 油分離器(オイルセパレータ) 51 戻り配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 隆英 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 鵜飼 徹三 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社エアコン製作所 内 Fターム(参考) 3H039 AA02 AA12 BB02 BB11 BB28 CC02 CC08 CC22 CC24 CC27 CC33 CC34
Claims (6)
- 【請求項1】 ケーシング内に、端板の一面側に渦巻状
突起が形成された固定スクロールと、端板の一面側に渦
巻状突起が設けられかつこの渦巻状突起が前記固定スク
ロールの前記渦巻状突起と組み合わされて渦巻状の圧縮
室を形成する旋回スクロールとを備え、前記旋回スクロ
ールの旋回に伴い、導入した作動ガスを前記圧縮室内で
圧縮した後に吐出するスクロール圧縮機において、前記
旋回スクロールの前記端板の背面側に、これをスラスト
支持するためのスラスト部材を対向配置させ、このスラ
スト部材または前記旋回スクロール端板のいずれか一方
には、前記スラスト部材または前記旋回スクロール端板
のいずれか他方との対向面に圧力ポケットが形成されて
いるとともに、 該圧力ポケットに高圧流体を導入するための高圧導入孔
が、前記スラスト部材側または旋回スクロール側に形成
されていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスクロール圧縮機にお
いて、前記高圧導入孔は前記スラスト部材に形成され、
一端が前記圧力ポケットに開口すると共に、他端が前記
ケーシングに開口し、 さらに、前記ケーシングには前記高圧導入孔と連通する
流体通路が形成され、 前記圧縮室から高圧流体が前記流体通路および高圧導入
孔を経て前記圧力ポケットに供給されることを特徴とす
るスクロール圧縮機。 - 【請求項3】 請求項2に記載のスクロール圧縮機にお
いて、前記流体通路に高圧流体を供給する高圧流体供給
手段として、前記吐出された高圧の作動ガスより潤滑油
を分離するための油分離器と、この油分離器で分離され
た潤滑油を前記流体通路に戻すための潤滑油戻り配管と
を備えていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項4】 請求項1に記載のスクロール圧縮機にお
いて、前記高圧導入孔は前記旋回スクロールの端板に形
成され、一端が前記圧力ポケットに開口すると共に、他
端が前記圧縮室に開口し、高圧流体として該圧縮室内の
作動ガスが前記高圧導入孔を経て前記圧力ポケットに供
給されることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項5】 請求項1に記載のスクロール圧縮機にお
いて、前記高圧導入孔は前記旋回スクロールの端板に形
成され、一端が前記圧力ポケットに開口すると共に、他
端が前記圧縮室に開口し、高圧流体として複数の前記圧
縮室内の複数圧力の作動ガスが前記高圧導入孔を経て前
記圧力ポケットに供給されることを特徴とするスクロー
ル圧縮機。 - 【請求項6】 前記作動ガスは二酸化炭素である請求項
1ないし請求項5記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060915A JP2001055988A (ja) | 1999-06-08 | 2000-03-06 | スクロール圧縮機 |
KR1020000023864A KR100349480B1 (ko) | 1999-06-08 | 2000-05-04 | 스크롤 압축기 |
CN00118004A CN1131378C (zh) | 1999-06-08 | 2000-06-06 | 将高压流体引入推力面的涡卷式压缩机 |
NO20002916A NO20002916L (no) | 1999-06-08 | 2000-06-07 | Spiral-kompressor for innföring av höytrykksfluid på aksialsiden for å redusere aksialbelastningen påfört en roterende spiral |
US09/588,776 US6334764B1 (en) | 1999-06-08 | 2000-06-07 | Scroll compressor for introducing high-pressure fluid to thrust-face side so as to decrease thrust load imposed on revolving scroll |
EP00111854A EP1059448B1 (en) | 1999-06-08 | 2000-06-08 | Scroll compressor |
DE60013357T DE60013357T2 (de) | 1999-06-08 | 2000-06-08 | Spiralverdichter |
US09/985,294 US6428295B1 (en) | 1999-06-08 | 2001-11-02 | Scroll compressor for introducing high-pressure fluid to thrust-face side so as to decrease thrust load imposed on revolving scroll |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-161691 | 1999-06-08 | ||
JP16169199 | 1999-06-08 | ||
JP2000060915A JP2001055988A (ja) | 1999-06-08 | 2000-03-06 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001055988A true JP2001055988A (ja) | 2001-02-27 |
Family
ID=26487736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000060915A Pending JP2001055988A (ja) | 1999-06-08 | 2000-03-06 | スクロール圧縮機 |
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Country | Link |
---|---|
US (2) | US6334764B1 (ja) |
EP (1) | EP1059448B1 (ja) |
JP (1) | JP2001055988A (ja) |
KR (1) | KR100349480B1 (ja) |
CN (1) | CN1131378C (ja) |
DE (1) | DE60013357T2 (ja) |
NO (1) | NO20002916L (ja) |
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KR20230110044A (ko) | 2022-01-14 | 2023-07-21 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기 |
KR20230110045A (ko) * | 2022-01-14 | 2023-07-21 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기 |
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- 2000-06-08 EP EP00111854A patent/EP1059448B1/en not_active Expired - Lifetime
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2001
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