JP2023038681A - スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 - Google Patents

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【課題】軸受部、旋回内線側吸込室、旋回外線側吸込室及び圧縮室へそれぞれ適正量の給油を実現する。【解決手段】スクロール圧縮機は、旋回スクロールの背面中心部に形成され密閉容器底部の潤滑油が導かれて吐出圧力に近い圧力となる第1の空間と、旋回スクロールの背面で第1の空間よりも外周側に設けられ吐出圧力と吸込圧力との間の圧力となる第2の空間と、第1の空間内の一部の油を第2の空間へ漏出させる背圧室油漏出路と、第1の空間内の大部分の油を密閉容器内の底部へ戻す油戻し通路と、第2の空間内の油の一部を吸込室へ漏出させる吸込室油漏出路と、第2の空間内の油を圧縮室に逃がし第2の空間内の圧力を調整する圧縮室油漏出路を備える。吸込室油漏出路は、旋回内線側吸込室の流路面積と、旋回外線側吸込室の流路面積が等しくなるクランク角のとき旋回外線側と旋回内線側の両吸込室に第2の空間内の油を供給する。【選択図】図6

Description

本発明は、冷凍用、空調用、給湯用などの冷凍サイクル装置に使用されるスクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置に関する。
冷凍用、空調用、給湯用などの冷凍サイクル装置に使用されるスクロール圧縮機としては、特開2016-70178号公報(特許文献1)に記載されたものなどがある。この特許文献1のものには、台板に渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、鏡板に立設した渦巻状のラップを有し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をする旋回スクロールとを備え、前記固定スクロールに対して前記旋回スクロールを旋回運動させることにより吸込室及び圧縮室を形成するように構成しているスクロール圧縮機において、前記旋回スクロールの背面中心部に形成され密閉容器底部に貯留された潤滑油が導かれて吐出圧力に近い圧力となる第1の空間と、前記旋回スクロールの背面で前記第1の空間よりも外周側に設けられ吐出圧力と吸込圧力との間の圧力となる第2の空間と、前記第1の空間内の一部の油を前記第2の空間へ漏出させる第1の油漏出路と、前記第1の空間内の大部分の油を密閉容器内の底部へ戻す油戻し通路と、前記第2の空間内の油の一部を前記吸込室へ漏出させるための第2の油漏出路と、圧縮室内の圧力と前記第2の空間内の圧力との差に応じて、前記第2の空間内の油を圧縮室に逃がすようにして前記第2の空間内の圧力を調整する第3の油漏出路を備えるスクロール圧縮機が記載されている。
特開2016-70178号公報
上記特許文献1のものでは、前記第1の油漏出路により、各軸受部への給油量と背圧室への給油量を独立に制御できるようにし、また第2の油漏出路により背圧室から吸込室への給油量を独立に制御し、更に背圧室から背圧弁を介して、吸込過程を完了した後の圧縮室に給油する第3の油漏出路を備えているので、各軸受部、吸込室及び圧縮室へのそれぞれの給油量を適切に調整できる。しかし、第2の油漏出路による背圧室から吸込室への給油において、旋回内線側圧縮室を形成する前の吸込室と、旋回外線側圧縮室を形成する前の吸込室への給油の分配については考慮されていない。
本発明の目的は、軸受部、旋回内線側吸込室、旋回外線側吸込室及び圧縮室への給油量のそれぞれを制御して、それぞれに適正な量の給油を実現することのできるスクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、台板に渦巻状の固定ラップを立設した固定スクロールと、鏡板に立設した渦巻状の旋回ラップを有し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をする旋回スクロールとを備え、前記固定スクロールに対して前記旋回スクロールを旋回運動させることにより吸込室及び圧縮室を形成するように構成しているスクロール圧縮機であって、前記旋回スクロールの背面中心部に形成され密閉容器底部に貯留された潤滑油が導かれて吐出圧力に近い圧力となる第1の空間と、前記旋回スクロールの背面で前記第1の空間よりも外周側に設けられ吐出圧力と吸込圧力との間の圧力となる第2の空間と、前記第1の空間内の一部の油を前記第2の空間へ漏出させる背圧室油漏出路と、前記第1の空間内の大部分の油を密閉容器内の底部へ戻す油戻し通路と、前記第2の空間内の油の一部を前記吸込室へ漏出させるための吸込室油漏出路と、前記圧縮室内の圧力と前記第2の空間内の圧力との差に応じて、前記第2の空間内の油を前記圧縮室に逃がすようにして前記第2の空間内の圧力を調整する圧縮室油漏出路を備え、前記吸込室油漏出路は、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室の流路面積と、前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の流路面積とが等しくなる旋回スクロールのクランク角のときに、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室と前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の両方の吸込室に前記第2の空間内の油を供給することを特徴とする。
本発明の他の特徴は、台板に渦巻状の固定ラップを立設した固定スクロールと、鏡板に立設した渦巻状の旋回ラップを有し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をする旋回スクロールとを備え、前記固定スクロールに対して前記旋回スクロールを旋回運動させることにより吸込室及び圧縮室を形成するように構成しているスクロール圧縮機であって、前記旋回スクロールの背面中心部に形成され密閉容器底部に貯留された潤滑油が導かれて吐出圧力に近い圧力となる第1の空間と、前記旋回スクロールの背面で前記第1の空間よりも外周側に設けられ吐出圧力と吸込圧力との間の圧力となる第2の空間と、前記第2の空間内の油の一部を前記吸込室へ漏出させるための吸込室油漏出路と、圧縮室内の圧力と前記第2の空間内の圧力との差に応じて、前記第2の空間内の油を圧縮室に逃がすようにして前記第2の空間内の圧力を調整する圧縮室油漏出路を備え、前記吸込室油漏出路は、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室の流路面積と、前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の流路面積とが等しくなる旋回スクロールのクランク角のときに、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室と前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の両方の吸込室に前記第2の空間内の油を供給することにある。
本発明の更に他の特徴は、スクロール圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、膨張弁及び室内側熱交換器を備え、これらの機器を冷媒配管により順次接続して冷凍サイクルを構成している冷凍サイクル装置であって、前記スクロール圧縮機として上述した本発明のスクロール圧縮機を用いていることにある。
本発明によれば、軸受部、旋回内線側吸込室、旋回外線側吸込室、及び圧縮室への給油量のそれぞれを制御して、それぞれに適正な量の給油を実現することのできるスクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置を得ることができる効果がある。
本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図。 図1に示す固定スクロールと旋回スクロールとが噛み合っている状態を示す図で、図1のII-II方向から見た図。 図2から旋回スクロールの位相が90度進んだ状態に相当する図。 図3から旋回スクロールの位相が90度進んだ状態に相当する図。 図1に示す旋回スクロールを上方から見た斜視図。 吸込流路面積の変化と、凹溝と吸込室連通溝との連通区間を説明する図。 図1に示すスクロール圧縮機における背圧弁周辺の拡大断面図。 旋回スクロールの他の例を説明する図で、図5に相当する斜視図。 本発明のスクロール圧縮機の実施例2を説明する図で、図1に相当する図。 本発明の実施例3を説明する図で、スクロール圧縮機を用いた冷凍サイクル装置の例を示す冷凍サイクル構成図。
以下、本発明のスクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置の具体的実施例を、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本発明のスクロール圧縮機の実施例1を図1~図8を用いて説明する。図1は本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図、図2~図4は図1に示す固定スクロールと旋回スクロールとが噛み合っている状態を示す図で、図1のII-II方向から見た図、図5は図1に示す旋回スクロールを上方から見た斜視図、図6は吸込流路面積の変化と、凹溝と吸込室連通溝との連通区間を説明する図、図7は図1に示すスクロール圧縮機における背圧弁周辺の拡大断面図、図8は旋回スクロールの他の例を説明する図で、図5に相当する斜視図である。
まず、図1により、本実施例のスクロール圧縮機の全体構成を説明する。
スクロール圧縮機1は、密閉容器(ケース)9内に、圧縮機構部2及びモータ部16などを収容して構成されている。
前記圧縮機構部2では、フレーム17に固定された固定スクロール7に、旋回スクロール8が噛み合わされて、圧縮室13が形成され、前記モータ部16の回転により、クランクシャフト(回転軸)10を介して、前記旋回スクロール8を旋回運動させることにより、前記圧縮室13の容積を減少させて圧縮動作を行う。
この圧縮動作に伴って、作動流体が吸込ポート14から吸込室20(図3参照)へ吸込まれ、吸込まれた作動流体は圧縮室13での圧縮行程を経て、吐出ポート15から密閉容器9内の吐出空間54に吐出される。この吐出空間54に吐出された作動流体は、前記固定スクロール7の外周と前記フレーム17の外周に形成された通路(図示せず)を通って、モータ室52に流れ、その後吐出パイプ6から密閉容器9外に吐出されるように構成されている。
前記固定スクロール7は、円板状の台板7a、この台板7aに渦巻状に立設された固定ラップ7b(以下単にラップとも言う)、前記台板7aの外周側に位置し、前記ラップ7bの先端面とほぼ同じ高さの鏡板面7eを有してラップ7bを囲むように筒状に設けられた支持部7dを備えている。前記ラップ7bが立設された台板7aの表面は、ラップ7bの間にあるため、歯底7cと呼ばれる。
前記鏡板面7eは、固定スクロール7の支持部7dが、旋回スクロール8の鏡板8aと接する摺動面となっている。固定スクロール7は、前記支持部7dをボルト等により前記フレーム17に固定しており、固定スクロール7と一体に結合された前記フレーム17は溶接等の固定手段により前記密閉容器9に固定されている。
前記旋回スクロール8は、固定スクロール7に対向して配置され、固定スクロール7の固定ラップ7bと旋回スクロール8の旋回ラップ8b(以下単にラップとも言う)とが噛み合わされて、フレーム17内に旋回可能に設けられている。この旋回スクロール8は、円板状の鏡板8aの表面である歯底8cから立設された渦巻状の旋回ラップ8b、及び前記鏡板8aの背面中央に設けられた旋回ボス部(ボス部)8dを有する。また、前記鏡板8aの外周部の前記固定スクロール7と接する表面は、旋回スクロール8の鏡板面8eとなっている。
前記旋回スクロール8のラップ8bの先端部(ラップ歯先)は前記固定スクロール7の歯底7cと微小すき間をもって相対するように構成されている。同様に、固定スクロール7のラップ7bの先端部(ラップ歯先)も前記旋回スクロール8の歯底8cと微小すき間をもって相対するように構成されている。
前記圧縮機構部2及びモータ部16等を収容している密閉容器構造の前記密閉容器9の底部には、潤滑油(冷凍機油)を溜める油溜り53が設けられている。前記モータ部16は回転子16aと固定子16bにより構成され、前記回転子16aにはクランクシャフト10が一体に固定されている。このクランクシャフト10は前記フレーム17に設けた主軸受5を介して回転自在に支持され、固定スクロール7の中心軸線と同軸となっている。
前記クランクシャフト10の先端には偏心したクランク部10aが設けられており、このクランク部10aは、前記旋回スクロール8の旋回ボス部8dに設けられた旋回軸受11に挿入され、前記旋回スクロール8はクランクシャフト10の回転に伴い旋回可能に構成されている。
前記旋回スクロール8の中心軸線は、前記固定スクロール7の中心軸線に対して所定距離だけ偏心した状態となる。また、旋回スクロール8のラップ8bは、固定スクロール7のラップ7bに対し、周方向に所定角度(一般には180度)だけずらして重ね合わせられている。
12は、前記旋回スクロール8を前記固定スクロール7に対して、自転しないように拘束しながら相対的に旋回運動させるためのオルダムリングである。
図2~図4は前記固定スクロール7と旋回スクロール8との噛み合い状態を説明する図で、図1のII-II方向から見た図である。このため、旋回スクロール8については、旋回スクロールラップ8bが断面で示され、旋回スクロール8の鏡板8aの外周に相当する部分は二点鎖線(想像線)で示されている。
これらの図2~図4に示すように、固定ラップ7bと旋回ラップ8bの間には三日月状の複数の圧縮室13(旋回内線側圧縮室13a、旋回外線側圧縮室13b)が形成され、旋回スクロール8を旋回運動させると、各圧縮室13は中央部の方向に移動するに従い、連続的にその容積が縮小されていく。旋回内線側圧縮室13aは旋回スクロールラップ8bの内側(中央部側)に形成される圧縮室であり、旋回外線側圧縮室13bは旋回スクロールラップ8bの外側(外周側)に形成される圧縮室である。
20は吸込室で、流体を吸入している途中の空間である。この吸込室20は、旋回スクロール8の旋回運動の位相が進んで、流体の閉じ込みを完了した時点から圧縮室13となる。即ち、旋回内線側の吸込室(以下、旋回内線側吸込室とも言う)20aは、図2の状態から旋回スクロールのクランク角が進むと図3の状態となり、更に進むと図4の状態になって、流体の閉じ込みを完了する。この閉じ込みを完了した時点から旋回内線側圧縮室13aとなる。同様に、旋回外線側の吸込室(以下、旋回外線側吸込室とも言う)20bは、図4の状態から旋回スクロールのクランク角が180度進むと図2の状態になって、流体の閉じ込みを完了する。この閉じ込みを完了した時点から旋回外線側圧縮室13bとなる。
前記吸込ポート14は、図1~図4に示すように、固定スクロール7に設けられている。この吸込ポート14は、吸込室20と連通するように、固定スクロール7の台板7aの外周側に穿設されている。
前記吐出ポート15は、最内周側の圧縮室13と連通するように、前記固定スクロール7の台板7aの渦巻中心付近に穿設されている。
図1に示すモータ部16によりクランクシャフト10を回転させると、旋回スクロール8は、固定スクロール7の中心軸線を中心に、所定の旋回半径をもって旋回運動する。これにより、吸込ポート14から吸込まれた作動流体、例えば冷凍サイクルを循環する冷媒ガス(以下、単に流体ともいう)を各圧縮室13内で順次圧縮し、圧縮された作動流体は吐出ポート15から吐出空間54に吐出され、上述したように、吐出パイプ6から、圧縮機外の例えば冷凍サイクルに供給される。
前記クランクシャフト10の下端には、容積型または遠心式の給油ポンプ21が設けられており、クランクシャフト10の回転と共に、給油ポンプ21も回転し、密閉容器9底部の油溜り53に溜められた潤滑油を、給油ポンプケース22の潤滑油吸込口22aから吸入して、給油ポンプ21の吐出口21aから吐出する。吐出された潤滑油は、クランクシャフト10内に軸方向に形成されている貫通穴(給油穴)3を通って、クランク部10aの上端の旋回ボス部8d内空間へ送られる。
なお、貫通穴3を流れる潤滑油の一部は、クランクシャフト10に設けられている横穴24を介して副軸受23に送られ、該副軸受23を潤滑後、密閉容器9底部の油溜り53に戻る。前記貫通穴3を流れるその他の大部分の潤滑油は、クランク部10aの上端の旋回ボス部空間に達し、クランク部10aの外周面に設けた油溝57を通って旋回軸受11を潤滑する。この潤滑油は、その後、旋回軸受11の下部に設けた主軸受5を潤滑した後、排油穴26a及び排油パイプ26bで構成されている油戻し通路26を通って密閉容器9底部の油溜り53に戻される。
ここで、前記油溝57と前記旋回軸受11などで形成される旋回ボス部内空間と、前記主軸受5を収める空間(フレーム17、クランクシャフト10、フレームシール56、旋回ボス部8dに設けられたつば部34及びシール部材32で形成された空間)を合わせて第1の空間33と呼ぶことにする。この第1の空間33は吐出圧力に近い圧力を有する空間である。
前記主軸受5及び旋回軸受11の潤滑のために第1の空間33に流入した潤滑油の大部分は、排油穴26a及び排油パイプ26b(油戻し通路)を通って、密閉容器9底部の油溜り53に戻る。また、前記潤滑油の一部は、オルダムリング12の潤滑、固定スクロール7と旋回スクロール8との摺動部の潤滑、及び各ラップ7b、8bの先端すき間などのシール(密閉)に必要な量が、シール部材32の上端面と、旋回ボス部8dのつば部34端面との間に設けられた背圧室油流出路(第1の油漏出路)を介して、第1の空間33よりも外周側に設けられ吐出圧力と吸込圧力との間の圧力となる第2の空間である背圧室18に流入する。
前記シール部材32は、フレーム17のつば部34と対向する面に設けられた円環溝31に、波状バネ(図示せず)と共に設けられており、吐出圧力となっている第1の空間33と、吸込圧力と吐出圧力の中間の圧力となっている背圧室(第2の空間)18とを仕切っている。
前記背圧室油漏出路は、例えば、旋回ボス部8dのつば部34に設けられた一つまたは複数の半径方向に長いスリット60(溝)と、シール部材32とにより構成され、スリット60は、旋回スクロール8の旋回運動により間欠的に、シール部材32を跨ぐように配置されることで、間欠的に第1の空間33と背圧室18を連通するように構成されている。
これにより、第1の空間33と背圧室18との圧力差により、第1の空間33から背圧室18へ、微小すき間である前記スリット60を介して、油を流入させることができる。
なお、前記スリット60の配置は、旋回スクロール8の旋回運動に伴い間欠的にシール部材32を跨ぐ構成とするものには限られず、常にシール部材32を跨ぐようにしてもよい。
また、前記スリット60の代わりに、旋回ボス部のつば部34に、1つまたは複数個、即ち1以上の油溜めとなる穴(例えば円形の溝)を設け、この穴が、旋回スクロール8の旋回運動に伴ってシール部材32を跨いだ円運動を行うように構成する。これにより、前記穴は、第1の空間33と背圧室18との間を移動し、第1の空間33の潤滑油を該穴に溜め、背圧室18に間欠的に移送して排出することができ、第1の空間33内の油を背圧室18に供給することができる。このように前記背圧室油漏出路を構成しても良い。
本実施例では、背圧室18に流入した潤滑油の一部は、後述する吸込室油漏出路(第2の油漏出路)を介して吸込室20に流入するように構成されており、ラップ摺動面やラップ先端すき間などを潤滑すると共に、圧縮室間などのシールにも利用される。
また、前記背圧室18に流入した潤滑油の残りは、後述する圧縮室油漏出路(第3の油漏出路)を介して前記圧縮室13に流入するように構成されており、圧縮室のラップ摺動面やラップ先端すき間などを潤滑すると共に、圧縮室間などのシールに利用される。
このように、本実施例では、第1の空間33から第2の空間(背圧室)18へ、前記背圧室油漏出路を介して、ラップ摺動面やラップ先端すき間などの潤滑や、圧縮室間などのシールに必要な量だけ潤滑油を漏出させ、残りの潤滑油は、各軸受部を潤滑後、前記排油穴26a及び排油パイプ26bを介して油溜り53に戻すことができる。従って、本実施例では、各軸受部の潤滑に必要な給油量と、背圧室18への給油量を独立に制御することができる。従って、背圧室18への給油量を必要最小限にすることができる。
また、前記背圧室18へ流入した潤滑油は、前記吸込室油漏出路を介して吸込室20に必要な給油量だけ供給することができ、残りの潤滑油は前記圧縮室油漏出路を介して圧縮室13に供給する。従って、吸込室20及び圧縮室13への給油量をそれぞれ必要最小限にすることができるから、吸込室20での吸込加熱損失を最小限にすることができ、また圧縮室13での油の過剰供給による油圧縮や加熱損失などを防止できるから、高効率で信頼性の高いスクロール圧縮機を実現することができる。
次に、前記吸込室油漏出路の構成について、図2及び図5を用いて説明する。
64は、図5に示すように、旋回スクロール8の鏡板面8eに設けられ油溜めとなる凹溝(油穴)で、この凹溝64は、図2に示すように、旋回スクロール8の旋回運動に伴い、図2に示す軌跡65を描いて、背圧室(第2の空間)18と、吸込室20に連通する吸込室連通溝66に、間欠的或いは交互に連通する。
前記凹溝64が背圧室18に連通している状態では、背圧室18内の油が凹溝64内に溜められる。また、凹溝64が、旋回スクロール8の旋回運動に伴い、前記吸込室連通溝66(圧力は吸込圧力)に連通すると、凹溝64内の油が、圧力差により吸込室連通溝66を経由して吸込室20に導入される。この作用を繰り返すことにより、背圧室18内の油は、順次吸込室20に移送される。前記凹溝64の容積や個数を調整することにより、背圧室18から吸込室20への給油量を任意に調整することが可能となる。
本実施例ではさらに、前記凹溝64が前記吸込室連通溝66に連通する区間を、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aと、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bとに、均等(本発明において均等とは、完全に均等の場合だけでなく略均等の場合も含む)に給油、或いは各吸込室20a,20bに充分な量の油が供給されるように設定している。以下、その構成について図2~図4、図6を用いて説明する。
図2は、前記凹溝64が吸込室連通溝66に連通を開始する時点での旋回スクロール8と固定スクロール7の位置関係を表している。このとき、旋回外線側圧縮室13bはちょうど閉じ込みを完了して、吸込室から圧縮室となっている。旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aについて見ると、まだ冷媒ガスを吸い込んでいる途中の段階であり、このときの吸込流路面積(図2中の70aの部分に相当)は最大となっている。従って、前記吸込室連通溝66を通り吸込ポート14付近の吸込室に流入した油は、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aにすべて供給される。
図3は、図2から旋回スクロールの位相が90度進んだ時点での、旋回スクロール8と固定スクロール7の位置関係を表している。このとき、旋回スクロール8に形成されている前記凹溝64は吸込室連通溝66に連通したままである。旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bの吸込流路面積(図3中の70bの部分に相当)と、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aの吸込流路面積(図3中の70aの部分に相当)はほぼ同等である。このとき、前記吸込室連通溝66を通って吸込ポート14付近の吸込室に流入した油は、両方の吸込室20a,20bに供給されることになる。なお、図3の状態は両方の吸込室20a,20bにほぼ均等に供給されている状態を示している。
図4は、図3からさらに旋回スクロールの位相(クランク角)が90度進んで、前記凹溝64が吸込室連通溝66との連通が完了(終了)した時点である。このときは図2とは逆に、旋回内線側圧縮室13aがちょうど閉じ込みを完了し、吸込室から圧縮室になった状態である。旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bについて見ると、まだ冷媒ガスを吸い込んでいる途中の段階であり、このときの吸込流路面積(図4中の70bの部分に相当)は最大となっている。従って、吸込室連通溝66を通り吸込ポート14付近の吸込室に流入した油は、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bにすべて供給される。
以上のように、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aの吸込流路面積70aが最大となるときに、前記凹溝64が吸込室連通溝66への連通を開始し、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bの吸込流路面積70bが最大となるときに、前記凹溝64が吸込室連通溝66との連通を完了(終了)するように、その連通区間を設定することで、旋回内線側吸込室20aと旋回外線側吸込室20bに均等(略均等を含む)且つ充分に給油することが可能となる。
なお、前記凹溝64が前記吸込室連通溝66に連通する連通区間や、前記凹溝64が前記背圧室18に連通する連通区間の調整は、凹溝64に対向する部分の固定スクロール7の鏡板面7eの幅W(図4参照)や、その幅W部分の鏡板面位置の調整或いはその部分の形状を調整することにより可能である。また、前記凹溝64の穴径を調節して油の搬送量の調整をすることも可能である。
例えば、凹溝64が旋回運動する範囲に対して凹溝64に対向する部分の固定スクロール7の鏡板面7eの幅Wを大きくすれば、吸込室連通溝66及び背圧室18への連通区間は短くなり、前記幅Wを小さくすれば前記連通区間を長くできる。また、前記吸込室連通溝66を前記凹溝64の旋回中心側に寄せれば吸込室連通溝66への連通区間を長くでき、逆に吸込室通溝66を凹溝64の旋回中心から離せば連通区間を短くできる。
本実施例では、図2~図4に示すように、凹溝64の位置や穴径、吸込室連通溝66の形状や位置、凹溝64に対向する固定スクロール7の鏡板面7eの幅Wを決めている。
なお、上述した実施例では、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aの吸込流路面積70aが最大となるときに、前記凹溝64が吸込室連通溝66への連通を開始し、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bの吸込流路面積70bが最大となるときに、前記凹溝64が吸込室連通溝66との連通を完了する構成について説明したが、以下のように構成しても良い。
即ち、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bの吸込流路面積70bが最大となるときに、前記凹溝64が吸込室連通溝66への連通を開始し、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aの吸込流路面積70aが最大となるときに、前記凹溝64が吸込室連通溝66との連通を完了するように構成しても、旋回内線側吸込室20aと旋回外線側吸込室20bに均等に給油することが可能である。
次に、凹溝64と吸込室連通溝との連通区間の具体例を、図6を用いて説明する。図6は旋回内線側と旋回外線側の両吸込室20a,20bでの吸込流路面積の変化と、凹溝64と吸込室連通溝66との連通区間を説明する図である。
図6において、横軸はクランク角で、旋回外線側圧縮室13bが閉じ込みを完了して吸込室から圧縮室になった時点(図2に示すクランク角の状態)を0度としている。図中の「70aに相当する流路面積」は、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aの吸込流路面積を表しており、図中の「70bに相当する流路面積」は旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bの吸込流路面積を表している。旋回スクロールの位相が進んでクランク角が変化すると、各吸込室20a,20bの吸込流路面積は図6のように変化する。また、図6に太い矢印で示した各連通区間81~84は、凹溝64と吸込室連通溝66とが連通して、油が各吸込室20a,20bに供給されている区間を示している。即ち、図6に示す各連通区間のクランク角に対応させて、凹溝64と吸込室連通溝66とが連通するように、固定スクロール7の鏡板面7eの幅Wやその幅W部分の鏡板面位置を調整する。これにより、旋回内線側吸込室20aと旋回外線側吸込室20bに、例えば均等(略均等を含む)に給油したり、両吸込室20a,20bにそれぞれ充分な給油を行うことが可能となる。
即ち、図6の連通区間81に示すように、クランク角で「0度~180度」の区間を連通区間としたり、連通区間82に示すように、クランク角で「45度~135度」の区間を連通区間にすることができ、旋回内線側吸込室20aと旋回外線側20bにそれぞれ均等(略均等も含む)に給油することができる。
また、図6の連通区間83のように、クランク角で「-45度~135度」の範囲を連通区間としたり、連通区間84のように、「45度~225度」の範囲を連通区間としても良い。
このように、本実施例においては、旋回内線側吸込室20aと旋回外線側吸込室20bに均等(略均等)に給油するものには限られず、両吸込室20a,20bにそれぞれ充分な潤滑油が供給されれば良い。充分な油を供給するためには、図3に示すように、内線側吸込室20aの流路面積70aと外線側吸込室20bの流路面積70bが等しくなるクランク角(即ちクランク角90度)を、連通区間に少なくとも含んでいれば良い。
また、前記連通区間の長さは最大でも180度以内とすることが好ましい。即ち、連通区間が180度(例えば、「0度~180度」の連通区間)を超える(例えば、連通区間の長さを225度とした場合等)と、凹溝64が背圧室18に連通する連通区間を充分に取れず、連通する区間が短くなって背圧室18の油を凹溝64に充分に保持できなくなる可能性があるためである。
このように構成することにより、一方の吸込室20aまたは20bに油が偏って多量に供給されることによる吸込加熱損失の増大や、他方の吸込室では給油不足となって圧縮室の密閉性が悪化することによる漏れ損失の増大などの不具合が発生するのを回避することができる。
なお、前記凹溝64が、吸込室連通溝66と背圧室18の両方に同時に連通してしまうと、背圧室18内の油が吸込室20に多量に流入し、吸込加熱損失の増大や背圧室18内の圧力の不安定化を引き起こす可能性がある。このため、凹溝64が吸込室連通溝66に連通しているときには、凹溝64は背圧室18には連通しないように、図6に示す各連通区間81~84のクランク角の範囲以外の区間で、凹溝64が背圧室18に連通するように構成することが好ましい。
次に、前記圧縮室油漏出路(第3の油漏出路)の構成について、図1、図7を用いて説明する。まず、前記背圧室(第2の空間)18の機能について説明する。スクロール圧縮機1では、その圧縮作用により、固定スクロール7と旋回スクロール8を互いに引離そうとする軸方向の力(引き離し力)が発生する。この軸方向の力により、前記両スクロールが引き離される、いわゆる旋回スクロール8の離脱現象が発生すると、圧縮室13の密閉性が悪化し、圧縮機効率を低下させる。
そこで、旋回スクロール8の鏡板8a背面側に、吐出圧力と吸込圧力の間の圧力となる背圧室18を設け、この背圧室18の圧力(背圧)により、前記引き離し力を打ち消すと共に、旋回スクロール8を固定スクロール7に押付けるようにしている。このときの押付力が大きすぎると、旋回スクロール8の鏡板面8eと固定スクロール7の鏡板面7eとの摺動損失が増大し、圧縮機効率が低下する。
つまり、前記背圧には最適な値が存在し、小さすぎると圧縮室の密閉性が悪化して熱流体損失が増大し、大きすぎると摺動損失が増大する。従って、背圧を最適な値に維持することが、圧縮機の高性能化、高信頼性化において重要である。
この最適な背圧値を得るため、本実施例のスクロール圧縮機では、図1に示すように、前記背圧室18の背圧を調整するための背圧弁61を有する前記第3の油漏出路(圧縮室連通路)が前記固定スクロール7の支持部7dに備えられている。
図1における背圧弁61周辺の構成を示す拡大図である図7を用いて、前記第3の油漏出路の構成を詳細に説明する。
前記圧縮室油漏出路(圧縮室連通路)は、前記背圧室18と前記背圧弁61を連通する背圧弁流入路(背圧室18と通じている空間)62a、前記背圧弁61と前記圧縮室13を連通する背圧弁流出路(圧縮室13に通じている空間)62c、及び前記背圧弁61を収容している空間62bにより構成されている。前記背圧弁61は、前記背圧弁流入路62aと前記背圧弁流出路62cを仕切るようにバルブ61aが配置されている。このバルブ61aは、ストッパ61cに固定されたばね61bにより、前記背圧弁流入路62aの開口部に押付けられるように設けられている。
前記バルブ61aは、前記背圧弁流入路62a内の圧力、即ち背圧が、前記背圧弁流出路62cを介して導入される前記空間62b内の圧力、即ち圧縮室の圧力と、ばね61bの押付力に対応する圧力の合計よりも高くなった場合に、上方へ移動して、前記背圧弁流入路62aと前記背圧弁流出路62cとを連通させる。つまり、前記背圧弁61は、背圧室18内の圧力がある値よりも高くなった場合に、該背圧室18内の流体を前記圧縮室13に逃がし、前記背圧室18の背圧を適正値に調整するものである。
前記圧縮室13へ流入した油は、ラップ摺動面やラップ先端すき間などを潤滑すると共に、圧縮室間などのシールに利用され、その後、前記吐出ポート15から吐出空間54に吐出される。この吐出された油の一部は、例えば冷媒ガスと共に前記吐出パイプ6から冷凍サイクルへ吐出され、残りは密閉容器9内で冷媒ガスと分離されて密閉容器底の前記油溜り53に貯留される。
特許文献1に記載の従来のスクロール圧縮機では、前記第1の油漏出路(背圧室油漏出路)により、各軸受部への給油量と背圧室への給油量を独立に制御できるようにし、また第2の油漏出路(吸込室油漏出路)により背圧室18から吸込室20に給油する給油量を独立に制御し、更に背圧室18から背圧弁61を介して、吸込過程を完了した後の圧縮室13に給油する第3の油漏出路(圧縮室油漏出路)を備えているので、各軸受部、吸込室20及び圧縮室13へのそれぞれの給油量を調整できる。
この構成により、軸受部を潤滑した多量の油がそのまま吸込室や圧縮室に流入するのを防止できる。従って、吸込室や圧縮室内の冷媒が高温の油により加熱されて膨張することによる加熱損失を抑制することができる。また、吸込室と圧縮室への給油量も独立に制御できるから、吸込室に高温の油が多量に流入するのを防止でき、吸込加熱損失が増大することも抑制できる。
しかし、この特許文献1のものでは、第2の油漏出路による背圧室18から吸込室20への給油において、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の吸込室(旋回内線側吸込室)20aと、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の吸込室(旋回外線側吸込室)20bへの給油の分配については、考慮されていない。
これに対し、本実施例は、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の吸込室(旋回内線側吸込室)20aと、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の吸込室(旋回外線側吸込室)20bに、それぞれ充分な量の油を供給できるように、旋回スクロール8に形成された前記油穴64と、固定スクロール7に形成された前記吸込室連通溝66との連通区間を、例えば図6に示す連通区間81~84の何れかに調整する。特に、図6の連通区間81や82に示すように調整することにより、前記両吸込室20aと20bに均等(略均等)に給油することができる。従って本実施例によれば、一方の吸込室に油が偏って供給されて吸込加熱損失が増大したり、他方の吸込室では給油不足となって密閉性が悪化し、漏れ損失が増大するなどの不具合を回避することができる。
即ち、本実施例によれば、前記背圧室油漏出路により、各軸受部への給油量と背圧室への給油量を独立に制御でき、吸込室油漏出路と圧縮室油漏出路により吸込室20と圧縮室13への給油量を独立に制御できるのに加え、吸込室20への給油において、吸込室20aと吸込室20bへの給油の分配についても制御することが可能となる。
なお、圧縮室油漏出路においては、背圧弁流出路62cは、旋回スクロールの旋回運動により、前記旋回外線側圧縮室13bと前記旋回内線側圧縮室13aの両方に交互に連通する位置に形成されているため、両方の圧縮室に油を供給することができ、圧縮室13においても、何れか一方で給油が不足したり過多となる不具合を回避するようにしている。
なお、上述した実施例では、図5に示したように、前記第2の油漏出路を、旋回スクロール8の鏡板面8eに円形の凹溝(円形の油穴)64を設けて構成した例を説明したが、これに限るものではない。
即ち、凹溝64は、円形の穴に限らず、四角など多角形の穴や楕円形の穴も含まれ、背圧室に連通したときに油が一時的に保持され、吸込室連通溝に連通すると、保持していた油を前記吸込室連通溝に放出できる穴であれば良い。
例えば、図8に示すように、前記図5に示す円形の油穴(凹溝)64に代えて、深さの浅いスリット(凹溝)67とし、このスリット67が、背圧室18と、吸込室20に連通した吸込室連通溝66とに同時に連通するようにして、背圧室の圧力と吸込室の圧力との圧力差により、背圧室18内の油を、吸込室連通溝66を経由して吸込ポート14付近の吸込室に導入するように構成しても良い。この図8の例でも、前記スリットの位置や形状および前記スリット67の溝幅や形状、位置等を調整することにより連通区間や給油量を任意に設定することができる。また、凹溝を図8に示すスリット67にした場合でも、スリット67を、吸込室連通溝66と背圧室18に交互に連通させることも可能である。
本発明のスクロール圧縮機の実施例2を、図9を用いて説明する。本実施例2においても、上述した実施例1と同様に、前記吸込室油漏出路(第2の油漏出路)と前記圧縮室油漏出路(第3の油漏出路)により吸込室20と圧縮室13への給油量を独立に制御できるのに加えて、吸込室20への給油においても、上記実施例と同様に、旋回内線側吸込室20aと旋回外線側吸込室20bへの給油の分配についても制御できるようにしている。
即ち、旋回内線側吸込室20aと、旋回外線側吸込室20bに、それぞれ充分な量の油を供給できるように、旋回スクロール8に形成された前記油穴64と、固定スクロール7に形成された前記吸込室連通溝66との連通区間を、例えば図6に示す連通区間81~84の何れかに調整する。また、図6の連通区間81や82に示すように、クランク角で「0度~180度」や「45度~135度」に調整することにより、前記両吸込室20aと20bに均等(略均等を含む)に給油することができる。従って本実施例2においても、一方の吸込室に油が偏って供給されて吸込加熱損失が増大したり、他方の吸込室では給油不足となって密閉性が悪化し、漏れ損失が増大するなどの不具合を回避できる。
本実施例2が上述した実施例1と異なる点は、図1に示したような各軸受部への給油量と背圧室への給油量を独立に制御する背圧室油漏出路(第1の油漏出路)を備えていないことである。即ち、本実施例2では、図1に示す給油ポンプ21やシール部材32を設けておらず、差圧給油構造で各軸受部や背圧室18に油を供給する構成としているので、低コスト化を実現できる。
差圧給油構造は、底部に貯留した油(圧力は高圧である吐出圧力)を、背圧室(吐出圧力と吸込圧力との中間の圧力)まで、その圧力差を利用して汲み上げる構造である。即ち、底部に貯留した油を、圧力差により潤滑油吸込口71から吸い込み、クランクシャフト10に設けた給油穴3および横穴72を通って主軸受5に流入するとともに、クランクシャフト10の上部空間73を通って旋回軸受11に流入し、これらの摺動部を潤滑する。その後、それぞれの軸受部の微小すき間を通る際に流れが絞られ、減圧膨張して背圧室18へ流入する。
この場合、主軸受5や旋回軸受11を潤滑した油のほぼ全てが背圧室に流入することになるので、上記実施例1で説明した背圧室油漏出路(第1の油漏出路)を備えた構造のように、各軸受部への給油量と、背圧室を経由して吸込室および圧縮室に給油される量を独立に制御することはできないが、大幅なコスト低減を図ることができる。
この実施例2の差圧給油構造においても、実施例1で説明した前記吸込室油漏出路と圧縮室油漏出路の構成は備えられている。従って、吸込室20と圧縮室13への給油量を独立に制御することができるから、軸受を潤滑して背圧室に流入した多量の高温の油のうちの一部のみを吸込室に供給し、残りの油は吸込室を経由せずに圧縮室に直接供給することができる。よって、背圧室18の高温の油が全て吸込室を経由する場合に比べて、吸込加熱損失を大幅に低減できる。また本実施例では、旋回内線側圧縮室13aを形成する前の旋回内線側吸込室20aと、旋回外線側圧縮室13bを形成する前の旋回外線側吸込室20bに、それぞれ充分な油を供給、或いは均等(略均等)に給油するように、前記油穴64と前記吸込室連通溝66との連通区間を設定している。このため、低コスト化を実現しつつ、例えば一方の吸込室には油が偏って過剰に供給されて吸込加熱損失が増大したり、他方の吸込室には油が供給不足となって密閉性が悪化し、漏れ損失が増大するといった不具合を回避することができる。
本発明の実施例3を図10により説明する。図10は、上述した本発明のスクロール圧縮機を用いた冷凍空調用の冷凍サイクル装置の一例を示す冷凍サイクル構成図である。
本実施例では、冷凍サイクル装置としての空気調和機に適用した場合の例を図10により説明する。図10において、1はスクロール圧縮機、43は四方弁、40は室外側熱交換器(冷房運転時は凝縮器、暖房運転時は蒸発器となる)、41は電子膨張弁などで構成された膨張弁、42は室内側熱交換器(冷房運転時は蒸発器、暖房運転時は凝縮器となる)であり、これらの機器は冷媒配管により順次接続されて、空気調和機の冷凍サイクルが構成されている。前記スクロール圧縮機1は、本実施例では、上記各実施例に記載されたスクロール圧縮機の何れかが使用されている。
この図10に示すような空気調和機に、上述した本発明の何れかの実施例に記載のスクロール圧縮機を組み合わせることにより、空気調和機の運転効率を大幅に向上することができ、空気調和機の通年エネルギー消費効率(APF)を大幅に向上でき、年間を通じて消費電力量が小さく且つ運転範囲の広く、使い勝手の良い空気調和機(冷凍サイクル装置)を得ることができる。
なお、本実施例3では、室外側熱交換器40が1台、室内側熱交換器42が1台の空気調和機に適用した場合について説明したが、前記室内側熱交換器42が複数台のマルチ型の空気調和機などにも同様に適用でき、更に冷房専用の空気調和機や冷凍機などの冷凍サイクル装置にも同様に適用することができる。
以上説明したように、本発明の各実施例によれば、軸受部への給油量、背圧室への給油量、吸込室への給油量、圧縮室への給油量を、それぞれに必要な量だけの適正な給油量に調整することができ、しかも旋回内線側吸込室20aと旋回外線側吸込室20bのそれぞれに充分な油を供給したり、油を均等(略均等)に供給できるので、効率の高いスクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍空調用の冷凍サイクル装置を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。更に、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:スクロール圧縮機、2:圧縮機構部、
3:貫通穴(給油穴)、5:主軸受、6:吐出パイプ、
7:固定スクロール、7a:台板、7b:固定ラップ(ラップ)、7c:歯底、
7d:支持部、7e:鏡板面、
8:旋回スクロール、8a:鏡板、8b:旋回ラップ(ラップ)、8c:歯底、
8d:旋回ボス部(ボス部)、8e:鏡板面、
9:密閉容器(ケース)、
10:クランクシャフト(回転軸)、10a:クランク部、
11:旋回軸受、12:オルダムリング、
13:圧縮室、13a:旋回内線側圧縮室、13b:旋回外線側圧縮室、
14:吸込ポート、15:吐出ポート、
16:モータ部、16a:回転子、16b:固定子、17:フレーム、
18:背圧室(第2の空間)、
20:吸込室、20a:旋回内線側の吸込室、20b:旋回外線側の吸込室、
21:給油ポンプ、21a:給油ポンプの吐出口、
22:給油ポンプケース、22a:潤滑油吸込口、
23:副軸受、24:横穴、
26:油戻し通路、26a:排油穴、26b:排油パイプ、
31:円環溝、32:シール部材、33:第1の空間、34:つば部、
52:モータ室、53:油溜り、54:吐出空間、
56:フレームシール、57:油溝、60:スリット(溝)、
61:背圧弁、61a:バルブ、61b:ばね、61c:ストッパ、
62a:背圧弁流入路、62b:空間、62c:背圧弁流出路、
63:止め栓、64:凹溝(油穴)、65:油穴の軌跡、
66:吸込室連通溝、67:凹溝(スリット)、71:潤滑油吸込口、72:横穴、
73:上部空間、81~84:連通区間、W:凹溝に対向する部分の鏡板面の幅。

Claims (15)

  1. 台板に渦巻状の固定ラップを立設した固定スクロールと、鏡板に立設した渦巻状の旋回ラップを有し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をする旋回スクロールとを備え、前記固定スクロールに対して前記旋回スクロールを旋回運動させることにより吸込室及び圧縮室を形成するように構成しているスクロール圧縮機であって、
    前記旋回スクロールの背面中心部に形成され密閉容器底部に貯留された潤滑油が導かれて吐出圧力に近い圧力となる第1の空間と、
    前記旋回スクロールの背面で前記第1の空間よりも外周側に設けられ吐出圧力と吸込圧力との間の圧力となる第2の空間と、
    前記第1の空間内の一部の油を前記第2の空間へ漏出させる背圧室油漏出路と、
    前記第1の空間内の大部分の油を密閉容器内の底部へ戻す油戻し通路と、
    前記第2の空間内の油の一部を前記吸込室へ漏出させるための吸込室油漏出路と、
    前記圧縮室内の圧力と前記第2の空間内の圧力との差に応じて、前記第2の空間内の油を前記圧縮室に逃がすようにして前記第2の空間内の圧力を調整する圧縮室油漏出路を備え、
    前記吸込室油漏出路は、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室の流路面積と、前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の流路面積とが等しくなる旋回スクロールのクランク角のときに、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室と前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の両方の吸込室に前記第2の空間内の油を供給することを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 台板に渦巻状の固定ラップを立設した固定スクロールと、鏡板に立設した渦巻状の旋回ラップを有し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をする旋回スクロールとを備え、前記固定スクロールに対して前記旋回スクロールを旋回運動させることにより吸込室及び圧縮室を形成するように構成しているスクロール圧縮機であって、
    前記旋回スクロールの背面中心部に形成され密閉容器底部に貯留された潤滑油が導かれて吐出圧力に近い圧力となる第1の空間と、
    前記旋回スクロールの背面で前記第1の空間よりも外周側に設けられ吐出圧力と吸込圧力との間の圧力となる第2の空間と、
    前記第2の空間内の油の一部を前記吸込室へ漏出させるための吸込室油漏出路と、
    圧縮室内の圧力と前記第2の空間内の圧力との差に応じて、前記第2の空間内の油を圧縮室に逃がすようにして前記第2の空間内の圧力を調整する圧縮室油漏出路を備え、
    前記吸込室油漏出路は、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室の流路面積と、前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の流路面積とが等しくなる旋回スクロールのクランク角のときに、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室と前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の両方の吸込室に前記第2の空間内の油を供給することを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載のスクロール圧縮機において、
    前記吸込室油漏出路は、旋回スクロールの鏡板面に設けられた凹溝を備え、この凹溝により前記第2の空間の油を、前記旋回スクロールの旋回運動により、前記吸込室に間欠的に供給することを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項3に記載のスクロール圧縮機において、
    前記吸込室油漏出路は、前記旋回スクロールの鏡板の摺動面外周側に形成された前記凹溝と、前記固定スクロールの台板の摺動面に前記吸込室と連通するように形成された吸込室連通溝を備え、前記凹溝が旋回スクロールの旋回運動に伴って前記第2の空間と前記吸込室連通溝に間欠的に連通することにより、前記第2の空間の油を前記吸込室に間欠的に供給する構成であることを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項4に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室の流路面積と、前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室の流路面積とが等しくなる旋回スクロールのクランク角を少なくとも含んでいることを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項4に記載のスクロール圧縮機において、
    前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室の流路面積が最大となる旋回スクロールのクランク角を0度と定義したとき、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記クランク角が90度となる区間を少なくとも含んでいることを特徴とするスクロール圧縮機。
  7. 請求項6に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記クランク角が45度~135度となる区間を少なくとも含むことを特徴とするスクロール圧縮機。
  8. 請求項7に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通している連通区間の長さは、前記クランク角の角度範囲で180度以内であることを特徴とするスクロール圧縮機。
  9. 請求項7に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記クランク角が0度~180度の範囲以内であることを特徴とするスクロール圧縮機。
  10. 請求項6に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記クランク角が0度~180度であることを特徴とするスクロール圧縮機。
  11. 請求項7に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記クランク角が-45度~135度の範囲以内であることを特徴とするスクロール圧縮機。
  12. 請求項7に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記クランク角が45度~225度の範囲以内であることを特徴とするスクロール圧縮機。
  13. 請求項7に記載のスクロール圧縮機において、
    前記凹溝と前記吸込室連通溝とが連通する連通区間は、前記旋回ラップの内線側に形成される吸込室と、前記旋回ラップの外線側に形成される吸込室に均等に給油されるように決められていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  14. 請求項4に記載のスクロール圧縮機において、
    前記旋回スクロールの鏡板の摺動面外周側に形成された前記凹溝は、径方向に長いスリット状の凹溝で構成され、
    旋回スクロールの旋回運動に伴い、前記スリット状の凹溝は、前記吸込室連通溝と前記第2の空間との両方に連通して前記第2の空間と前記吸込室との圧力差により、前記第2の空間内の油が前記吸込室連通溝を介して吸込室に供給される構成としていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  15. スクロール圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、膨張弁及び室内側熱交換器を備え、これらの機器を冷媒配管により順次接続して冷凍サイクルを構成している冷凍サイクル装置であって、前記スクロール圧縮機として請求項1または2に記載のスクロール圧縮機を用いていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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